JPH0716248B2 - 画像デ−タの直交変換符号化方法 - Google Patents

画像デ−タの直交変換符号化方法

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JPH0716248B2
JPH0716248B2 JP62002457A JP245787A JPH0716248B2 JP H0716248 B2 JPH0716248 B2 JP H0716248B2 JP 62002457 A JP62002457 A JP 62002457A JP 245787 A JP245787 A JP 245787A JP H0716248 B2 JPH0716248 B2 JP H0716248B2
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はデータ圧縮を目的とした画像データの符号化方
法、特に詳細には直交変換を利用した画像データの符号
化方法に関するものである。
(従来の技術) 例えばTV信号等、中間調画像を担持する画像信号は膨大
な情報量を有しているので、その伝送には広帯域の伝送
路が必要である。そこで従来より、このような画像信号
は冗長性が大きいことに着目し、この冗長性を抑圧する
ことによって画像データを圧縮する試みが種々なされて
いる。また最近では、例えば光ディスクや磁気ディスク
等に中間調画像を記録することが広く行なわれており、
この場合には記録媒体に効率良く画像信号を記録するこ
とを目的として画像データ圧縮が広く適用されている。
このような画像データ圧縮方法の一つとして、画像デー
タの直交変換を利用するものがよく知られている。この
方法は、ディジタルの2次元画像データを適当な標本数
ずつのブロックに分け、このブロック毎に標本値からな
る数値列を直交変換し、この変換により特定の成分にエ
ネルギーが集中するので、エネルギーの大きな成分は長
い符号長を割当てて符号化(量子化)し、他方低エネル
ギーの成分は短い符号長で粗く符号化することにより、
各ブロック当りの符号数を低減させるものである。上記
直交変換としては、フーリエ(Fourier)変換、コサイ
ン(Cosine)変換、アダマール(Hadamard)変換、カル
ーネンーレーベ(Karhunen−Loeve)変換、ハール(Haa
r)変換等がよく用いられるが、ここでアダマール変換
を例にとって上記方法をさらに詳しく説明する。まず第
2図に示すように、ディジタルの2次元画像データを所
定の1次元方向に2個ずつ区切って上記ブロックを形成
するものとする。このブロックにおける2つの標本値x
(0)とx(1)とを直交座標系で示すと、前述のよう
にそれらは相関性が高いので、第3図に示すようにx
(1)=x(0)なる直線の近傍に多くの分布すること
になる。そこでこの直交座標系を第3図図示のように45
°変換して、新しいy(0)−y(1)座標系を定め
る。この座標系においてy(0)は変換前の原画像デー
タの低周波成分を示すものとなり、該y(0)は、x
(0)、x(1)よりもやや大きい値 をとるが、その一方原画像データの高周波成分を示すy
(1)はy(0)軸に近い非常に狭い範囲にしか分布し
ないことになる。そこで例えば上記x(0)、x(1)
の符号化にそれぞれ7ビットの符号長を必要としていた
とすると、y(0)については7ビットあるいは8ビッ
ト程度必要となるが、その一方y(1)は例えば4ビッ
ト程度の符号長で符号化できることになり、結局1ブロ
ック当りの符号長が低減され、画像データ圧縮が実現さ
れる。
以上、2つの画像データ毎に1ブロックを構成する2次
の直交変換について説明したが、この次数を上げるにし
たがって特性の成分にエネルギーが集中する傾向が強く
なり、ビット数低減の効果を高めることができる。一般
的には、直交関数行列を用いることによって上記の変換
を行なうことができ、極限的には上記直交関数行列とし
て対象画像の固有関数を選べば、変換画像はその固有値
行列となり、行列の対角成分のみで元の画像を表現でき
ることになる。また上記の例は画像データを1次元方向
のみにまとめてブロック化しているが、このブロックは
2次元方向に亘るいくつかの画像データで構成してもよ
く、その場合には1次元直交変換の場合よりもより顕著
なビット数低減効果が得られる。
上述の2次元直交変換で得られた変換データは、各ブロ
ック内で変換に利用された直交関数のシーケンシー(0
を横切る数)順に並べられる。このシーケンシーは空間
周波数と対応が有るので、各変換データは第4図に示す
ように縦横方向に周波数順に並ぶことになる。そこで低
周波成分を担う変換データ(第4図の左上方側のデー
タ)には比較的長い符号長を割当て(前述の1次元2次
元直交変換においてy(0)に長い符号長を割当てたこ
とと対応する)、高周波成分を担う変換データ(第4図
の右下方側のデータ)には比較的短い符号長を割当てる
か、あるいは切り捨てることにより、ブロック当りの符
号長が低減される。
上述の変換データの切り捨ては、周知のようにいわゆる
ゾーンサンプリングによってなされる。つまり前記第4
図に示したように変換データは各ブロックB内で縦横方
向に周波数順に並べられるので、シーケンシー0の変換
データy(1,1)を中心とする円弧R上に同一周波数成
分の変換データyが並ぶことになる。そこで例えばこの
第4図に斜線で示すゾーンZ内の変換データyをサンプ
リングして、このサンプリングされた変換データyのみ
を符号化すれば、大幅なデータ圧縮が達成されるのであ
る。
(発明が解決しようとする問題点) ところで上記ブロックB内の変換データ分布状態は各画
像毎にまた各ブロック毎にまちまちであるので、上述の
ゾーンZを固定しておくと、あるブロックにおいては画
像再現上有用な変換データが切り捨てられて再生画像の
画質が劣化したり、反対にあるブロックにおいてはさほ
ど有用でない変換データもサンプリングされて画像デー
タ圧縮効果を高められない、という問題が生じることに
なる。このような不具合を解消するため従来より、サン
プリングゾーンのパターンを複数用意しておき、各ブロ
ックの変換データ分布状態を認識した上で適切なゾーン
パターンを選択し、その選択されたパターンに基づいて
ゾーンサンプリングを行なうことも考えられている。し
かしながらこのような方法においては、用意できるゾー
ンパターンの数に実用上限りが有り、したがってさほど
適切でないゾーンパターンに基づいてゾーンサンプリン
グがなさることも当然起こりうる。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであ
り、いかなる画像データのブロックに対しても、再生画
像の画質を損なうことなく画像データ圧縮効果を極限ま
で高めることができる、画像データの直交変換符号化方
法を提供することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明の第1の画像データの直交変換符号化方法は、各
ブロック内の変換データの各々の絶対値の増減に対応し
て増減する特性値を高周波成分側から低周波成分が向か
って順次加算し、 各ブロックにおいて、この加算値が所定値に達したとき
の変換データに対応する周波数と、予め特定された限界
周波数とを比較し、 上記周波数が限界周波数よりも高い場合は該限界周波数
よりも低周波数側の変換データのみをゾーンサンプリン
グし、上記周波数か限界周波数以下の場合は該周波数よ
りも低周波数側の変換データのみをゾーンサンプリング
して、符号化するようにしたことを特徴とするものであ
る。
本発明の第2の画像データの直交変換符号化方法は、基
本的には上記第1の方法と同様にゾーンサンプリングを
行なうものであるが、再生画像において前記ブロックの
境界に濃度段差(いわゆるブロック歪み)が生じること
を防止したもので、具体的には相隣接するブロックにお
ける前記サンプリングの領域の大きさの差が所定値を上
回っている場合、それらのサンプリング領域の少なくと
も一方の高周波側限界を上記差が所定値以内となるよう
に修正することを特徴とするものである。
なお以上述べた「変換データの絶対値の増減に対応して
増減する特性値」としては、該変換データの絶対値その
ものや、変換データの2乗値等が利用できる。
(作用) 第4図における右下側の高周波領域に、画像再現上さほ
ど重要でない変換データが比較的広く分布している場合
には、それら変換データの絶対値が全体的に小さく、し
たがって前記特性値の加算値が所定値に達するところの
変換データは、より低周波数側に存在する。そこでこの
場合は、上記方法によればゾーンサンプリングの領域が
比較的狭く設定され、さほど重要でない変換データが多
く切り捨てられて画像データ圧縮効果が高められる。
一方第4図に示す高周波領域に絶対値の大きい変換デー
タ(それらは画像再現上ある程度重要なものである)が
多く存在する場合、上記特性値の加算値が所定値に達す
るところの変換データは、より高周波数側に存在する。
そこでこの場合はゾーンサンプリングの領域が比較的広
く設定され、画像データ圧縮効果はある程度下がるもの
の、画像再現上有用な変換データが切り捨てられること
がなくなる。
また前述のように、上記特性値の加算値に達するところ
の周波数が限界周波数よりも高い場合は、この限界周波
数よりも低周波数側の変換データをゾーンサンプリング
するようにしているから、高周波領域に画像再現上さほ
ど重要でない変換データが広範に分布している際にゾー
ンサンプリング領域がむやみに拡大されることがなくな
り、データ圧縮率が高く保たれる。
(実施例) 以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を詳細に説明
する。
第1図は本発明の第1の画像データの直交変換符号化方
法を実施する装置を概略的に示すものである。中間調画
像を示す画像データ(原画像データ)xは、まず前処理
回路10に通され、雑音除去のための平滑化等、データ圧
縮効率を上げるための前処理を受ける。この前処理を受
けた画像データxは直交変換回路11に通され、まず2次
元直交変換を受ける。この2次元直交変換は例えば第6
図に示すように、上記画像データxが示す中間調画像G
内の標本数(画素数)M×Nの矩形ブロックB毎に行な
われる。なおこの直交変換としては、例えば前述のアダ
マール変換が用いられる。このアダマール変換は、その
変換マトリクスが+1と−1のみからなるので、他の直
交変換に比べればより簡単な変換回路によって実行され
うる。また周知の通り2次元直交変換は1次元直交変換
に縮退することができる。つまり上記2次元のブロック
B内のM×N画素に関する画像データに対して縦方向に
1次元直交変換をかけ、さらに、得られたM×Nの変換
データに対して横方向に1次元直交変換をかけることに
よって2次元直交変換が行なわる。なお、縦方向、横方
向の変換の順序は逆であってもよい。
上記の2次元直交変換によって得られた変換データy
は、第4図に示すように各ブロック内Bで、上記直交変
換の基になった関数(例えばアダマール変換にあっては
Walsh関数、フーリエ変換にあっては三角関数等)のシ
ーケンシー順に縦横方向に並べられる。前述のようにこ
のシーケンシーは空間周波数と対応しているので、変換
データyは上記ブロックB内で、縦横方向に空間周波数
順に(つまり画像のディテール成分の粗密の順に)並べ
られることになる。なおこの第4図では、最上行左端列
の変換データy(1,1)がシーケンシー0(ゼロ)に対
応するものであり、周知のようにこの変換データy(1,
1)はブロックB内の平均画像濃度を示すものとなる。
このように並べられた変換データyは第1図図示のよう
に符号化回路12に送られ、符号化される。この符号化回
路12は、後述のようにして作成される割当てビット配分
表に従った符号長(ビット数)で、ブロックB内の各変
換データyを符号化する。上記ビット配分表は例えば第
7図に示すように、前記シーケンシー毎に固有のビット
数を割当てたものであり、前述のように変換データyは
低周波成分にエネルギーが集中しているから、このエネ
ルギーが高い低周波成分には比較的長い符号長を与え、
一方エネルギーが低い高周波成分には比較的短い符号長
を与えることにより、ブロックB当りの必要なビット数
が低減され、画像データ圧縮が達成される。また、第7
図にも示されるように、特に高い周波数成分を担う変換
データyには0ビットを割当てて切り捨て、その他の変
換データyのみをサンプリングすることにより(いわゆ
るゾーンサンプリング)、画像データ圧縮効果はより一
層高められる。
しかしここで、上記ゾーンサンプリングの領域が余りに
広いと画像データ圧縮効果を十分に高めることが不可能
となり、他方ゾーンサンプリング領域が余りに狭いと、
画像再現上有用な変換データyが多く切り捨てられてし
まうことになる。以下、画像毎にまたブロック毎に異な
る変換データyの分布状態に対応して、上記ゾーンサン
プリング領域を適正に設定する本発明方法の特徴部分に
ついて説明する。
第1図図示のように符号化回路12に接続されたビット配
分決定部20は、前述のように並べられた変換データyを
受け、これらの変換データyの絶対値を高周波成分側か
ら低周波成分側に向かって順次加算する。すなわちこの
加算は、第4図に矢印Hで示すように、シーケンシー最
大の変換データy(M,N)から出発して、変換データy
(1,1)を中心とする円弧Rに沿った経路で各変換デー
タyの絶対値を足し合わせて行なわれる。またビット配
分決定部20は第4図に示すような所定の限界周波数F′
と、変換データy(1,1)を中心としこの限界周波数
F′の変換データを通る円弧R′とを記憶手段に記憶し
ている。この円弧R′は、所望値以上のデータ圧縮率が
得られる最大のゾーンサンプリング領域を規定するもの
である。つまりゾーンサンプリング領域をこの円弧R′
よりもさらに高周波域側に拡大すと、所望のデータ圧縮
率を実現できない恐れがある。なおこのような円弧R′
は、実験的、経験的に求めておくことができる。
ビット配合決定部20は上記の加算値が所定値に達したと
きの変換データy0を求める。次いでビット配合決定部20
はこの変換データy0に対応する周波数Foと、上記限界周
波数F′のどちらがより高いかを判定する。変換データ
y0に対応する周波数Foの方が限界周波数F′より高い場
合(第4図図示のような状態)ビット配分決定部20は、
前記円弧R′よりも低周波数側の領域をゾーンサンプリ
ング領域Zとする。それとは反対に、周波数F0が限界周
波数F′以下の場合、つまり第5図に示すように上記変
換データy0が円弧R′上の変換データy′と比べてより
変換データy(1,1)に近いものであった場合、ビット
配分決定部20は変換データy(1,1)を中心として変換
データy0を通る円弧R0よりも低周波数側の領域をゾーン
サンプリングZ領域とする。そしてビット配分決定部20
は、このようにして決定したゾーンサンプリング領域Z
の各変換データyのみに1ビット以上の符号長を割当
て、その他の変換データyに対しては0(ゼロ)ビット
を割当てる。なお1ビット以上の符号長が与えられる各
変換データyに対して、それぞれどのようなビット数を
割当てるかは、予め記憶された配分表に従って決定して
もよいし、あるいは実際の各変換データyの値を調べそ
れに応じて決定してもよい。以上述べたビット配合決定
部20におけるビット配分決定のための処理の流れを、分
かりやすく第8図に示す。
以上のようにして決定されたビット配分を示す情報Qは
符号化回路12に送られ、該符号化回路12はこのビット配
分情報Qに従って各変換データyを符号化する。この
際、前述のように0ビットが割当てられた変換データy
は切り捨てられ、1ビット以上の符号長が与えられた変
換データyのみがサンプリングされ、符号化される。こ
こで0ビットが割当てられる変換データyの領域は前述
のようにして決定されたので、ブロックB内において高
周波領域に画像再現上さほど重要でない(つまり絶対値
が小さい)変換データyが比較的広く分布している場合
には、ゾーンサンプリングの領域が比較的狭く設定され
る。したがって、さほど有用でない変換データyを符号
化することが回避され、ブロックB当りの必要なビット
数が大いに低減される。
一方ブロックB内において、画像再現上比較的重要な
(つまり絶対値がある程度大きい)変換データyが高周
波領域まで広範に分布している場合には、ゾーンサンプ
リングの領域が比較的広く設定される。したがってこの
場合には、ブロックB当りの必要なビット数は上記の場
合よりも多くなるが、画像再現上有用な変換データyが
切り捨てられることがなくなる。しかしこのように比較
的重要と考えられる画像データyが高周波領域まで広範
に分布している場合でも、むやみにゾーンサンプリング
領域が拡大されず、最大でも周波数が限界周波数F′以
下の領域しかサンプリングされないから、常に高いデー
タ圧縮率を実現できる。
以上のようにして符号化された画像データg(y)およ
び円弧R0の位置情報は、第1図図示のように記録再生装
置13において例えば光ディスクや磁気ディスク等の記録
媒体(画像ファイル)に記録される。上記の通りこの画
像データg(y)は原画像データxに対して大幅な圧縮
がなされているから、光ディスク等の記録媒体には、大
量の画像が記録されうるようになる。画像再生に際して
この画像データg(y)および円弧R0の位置情報は記録
媒体から読み出され、復号回路14において前記変換デー
タyに復号される。こうして復号された変換データyは
逆変換回路15に送られて、前記2次元直交変換との逆変
換を受ける。それにより原画像データxが復元され、こ
の原画像データxが画像再生装置16に送られ、該データ
xが担持する画像が再生される。
次に本発明の第2の方法の実施例について説明する。こ
の第2の方法も、前記第1図の装置と基本的に同じ構成
の装置によって実施されうる。しかしこの場合はビット
配分決定部20に、隣接ブロックBのゾーンサンプリング
領域を記憶する記憶手段が設けられる。以下、ビット配
分決定処理の流れを示す第9図と、サンプリング領域修
正を説明する第10図とを参照して、このビット配分決定
処理について説明する。ビット配分決定部20は前記第1
の方法におけるのと同様にして、各ブロックBにおける
ゾーンサンプリング領域およびビット配分を決定する
が、相隣接する2つのブロックにおけるサンプリング領
域の大きさの差を所定値以内に収める修正処理を随時行
なう。その説明のために、例えば第10図に示すように、
第(n−1)番目に直交変換がなされたブロックBn-1
ゾーンサンプリング領域が円弧Rn-1よりも低周波数側の
領域であり、そして第n番目に直交変換がなされたブロ
ックBnのゾーンサンプリング領域が円弧Rnよりも低周波
数側の領域であったとする。ビット配分決定部20はブロ
ックBnのビット配分決定の際に、上記円弧Rn-1を示す情
報を記憶手段に記憶しており、この円弧Rn-1と円弧Rn
半径の差を求める。そしてビット配分決定部20は、この
両者の半径の差が所定値rを上回っている場合には、そ
の差がrとなるように円弧Rnを修正する。第10図は、円
弧Rnの半径が円弧Rn-1の半径にrを加えた値を上回って
いるので、この値を半径とする円弧Rn′に修正される様
子を示しているが、円弧Rnの半径が円弧Rn-1の半径から
rを引いた値を下回っている場合にも、円弧Rnはその半
径がこの値となるように修正される。ビット配分決定部
20は、こうして修正された円弧Rn′あるいは円弧Rn(修
正不要の場合)によってゾーンサンプリング領域を規定
し、その領域におけるビット配分を決定する。そして符
号化回路12はこのビット配分に従って変換データyを符
号化する。また上記円弧RnあるいはRn′を示す情報が、
ブロックBn-1の円弧Rn-1を示す情報に代えて前記記憶手
段に記憶され、次に直交変換がなされたブロックBn+1
ゾーンサンプリング領域を、必要があれば修正するため
に利用される。
以上述べたようにして、相隣接するブロックのゾーンサ
ンプリング領域が大きくかけ離れないようにすることに
より、再生画像において各ブロックの境界部に濃度段差
が生じる、いわゆるブロック歪みの発生を防止すること
ができる。
なお以上説明した実施例においては、各ブロックにおい
て変換データyの絶対値を加算して、その加算値を所定
値と比較するようにしているが、こうして加算する特性
値は上記絶対値の増減に対応して増減するものであれば
よく、したがってその他例えば、変換データyの2乗値
等を加算するようにしてもよい。また先に述べたように
変換データyは、低周波数側のものほど画像再生上より
重要であるから、上記の特性値として、各変換データy
が振幅を示しているところの空間周波数の逆数で重み付
けした値を用いれば、より好ましい。
また上記特性値の加算値と比較する所定値は、最適な値
を予め定めておいてもよいし、あるいはブロックBの特
性値をすべて累積し、この累積値に所定比率を乗じた値
としてもよいし、さらには通常格別に大きな値をとるシ
ーケンシー0の変換データy(1,1)に関する特性値を
除いてブロックB内のその他の特性値をすべて累積し、
この累積値に所定比率を乗じた値としてもよい。
また、ゾーンサンプリング領域が非常に狭く設定されて
しまうことを防止するため、前述の限界周波数F′より
も低い第2の限界周波数を設定し、前記加算値が所定値
に達したときの変換データがこの第2の限界周波数より
低くても、ゾーンサンプリング領域は該第2の限界周波
数より低周波数側の領域とするようにしてもよい。
(発明の効果) 以上詳細に説明した通り本発明の画像データの直交変換
符号化方法は、画像データをブロック毎に直交変換して
得た変換データをゾーンサンプリングするに当たり、画
像再生上有用な変換データをすべてサンプリングした上
でサンプリング領域を特に小さく設定できるものであ
る。したがって本発明方法によれば、データ圧縮を経て
再生される画像の画質を劣化させることなく、データ圧
縮率を著しく高めることが可能になる。
そして特に本発明の第2の方法においては、相隣接する
ブロックのサンプリング領域が大きくかけ離れないよう
にしているから、再生画像においてブロック歪みが生じ
ることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を実施する装置の概略構成を示すブ
ロック図、 第2図および第3図は本発明に係る直交変換を説明する
説明図、 第4図および第5図は本発明の方法におけるゾーンサン
プリングを説明する説明図、 第6図は本発明に係る画像のブロック分割を説明する説
明図、 第7図は本発明に係るビット配分表を説明する説明図、 第8図および第9図はそれぞれ、本発明の第1、および
第2の方法におけるビット配分決定処理の流れを示す流
れ図、 第10図は、本発明の第2の方法におけるゾーンサンプリ
ングを説明する説明図である。 11…直交変換回路、12…符号化回路 20…ビット配分決定部 F′…限界周波数 B、Bn-1、Bn、Bn+1…画像データのブロック R、R0、Rn-1、Rn、Rn′…シーケンシー0の変換データ
を中心とする円弧 r…円弧の半径の差、x…原画像データ y…変換データ y0…特性値の加算値が所定値に達したところの変換デー
タ g(y)…符号化された画像データ Z…ゾーンサンプリング領域

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2次元画像データに対して、所定の直交関
    数に基づいてブロック毎に直交変換をかけた後、 この変換を受け前記ブロック内で前記直交関数のシーケ
    ンシー順に並べられた変換データをそれぞれ固有の符号
    長で符号化する画像データの直交変換符号化方法におい
    て、 前記ブロック内の変換データの各々の絶対値の増減に対
    応して増減する特性値を高周波成分側から低周波成分側
    に向かって順次加算し、 各ブロックにおいて、この加算値が所定値に達したとき
    の変換データに対応する周波数と、予め特定された限界
    周波数とを比較し、 前記周波数が限界周波数よりも高い場合は該限界周波数
    よりも低周波数側の変換データのみをサンプリングし、
    前記周波数が限界周波数以下の場合は該周波数よりも低
    周波数側の変換データのみをサンプリングし、 このサンプリングされた変換データをそれぞれ固有の符
    号長で符号化することを特徴とする画像データの直交変
    換符号化方法。
  2. 【請求項2】前記特性値が、前記変換データの絶対値で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の画像
    データの直交変換符号化方法。
  3. 【請求項3】前記特性値が、前記変換データの2乗値で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の画像
    データの直交変換符号化方法。
  4. 【請求項4】前記特性値が、それに対応する変換データ
    が振幅を示しているところの空間周波数の逆数で重み付
    けされたものであることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項から第3項いずれか1項記載の画像データの直交変
    換符号化方法。
  5. 【請求項5】前記所定値が、前記ブロック内のすべての
    特性値を累積した値に所定比率を乗じた値であることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項から第4項いずれか1
    項記載の画像データの直交変換符号化方法。
  6. 【請求項6】前記所定値が、前記ブロック内のシーテン
    シー0(ゼロ)の変換データに関する特性値を除くその
    他すべての特性値を累積した値に所定比率を乗じた値で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項から第4項
    いずれか1項記載の画像データの直交変換符号化方法。
  7. 【請求項7】2次元画像データに対して、所定の直交関
    数に基づいてブロック毎に直交変換をかけた後、 この変換を受け前記ブロック内で前記直交関数のシーケ
    ンシー順に並べられた変換データをそれぞれ固有の符号
    長で符号化する画像データの直交変換符号化方法におい
    て、 前記ブロック内の変換データの各々の絶対値の増減に対
    応して増減する特性値を高周波成分側から低周波成分側
    に向かって順次加算し、 各ブロックにおいて、この加算値が所定値に達したとき
    の変換データに対応する周波数と、予め特定された限界
    周波数とを比較し、 前記周波数が限界周波数よりも高い場合は該限界周波数
    よりも低周波数側の変換データのみをサンプリングし、
    前記周波数が限界周波数以下の場合は該周波数よりも低
    周波数側の変換データのみをサンプリングし、 このサンプリングされた変換データをそれぞれ固有の符
    号長で符号化するようにし、 相隣接するブロックにおける前記サンプリングの領域の
    大きさの差が所定値を上回っている場合、それらのサン
    プリング領域の少なくとも一方の高周波側限界を前記差
    が所定値以内となるように修正することを特徴とする画
    像データの直交変換符号化方法。
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