JPH07161508A - 可変抵抗器 - Google Patents

可変抵抗器

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JPH07161508A
JPH07161508A JP30656093A JP30656093A JPH07161508A JP H07161508 A JPH07161508 A JP H07161508A JP 30656093 A JP30656093 A JP 30656093A JP 30656093 A JP30656093 A JP 30656093A JP H07161508 A JPH07161508 A JP H07161508A
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JP
Japan
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resistor
path
variable resistor
terminal
insulating substrate
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP30656093A
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English (en)
Inventor
Hirobumi Okumura
博文 奥村
Toshio Ogawa
敏生 小川
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ジュール熱を利用することにより、多湿環境
下で使用されても抵抗体路上に水滴が付着しにくく信頼
性の高い可変抵抗器を低コストにて提供する。 【構成】 絶縁基板1上で抵抗体路2の近傍に、該抵抗
体路2の抵抗値に比して十分に小さな抵抗値の発熱用抵
抗体4を並設し、かつ該発熱用抵抗体4を該抵抗体路2
に対して並列に接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抵抗体路および集電体
路に摺接する摺動子片が駆動されると抵抗値が変化する
可変抵抗器に係り、特に、多湿環境下で使用されること
の多い可変抵抗器に関する。
【0002】
【従来の技術】各種電気製品に組み込まれている可変抵
抗器として、セラミック等の絶縁基板上に抵抗体路と集
電体路とを電気的に独立させて設け、これら抵抗体路お
よび集電体路に良導電性の摺動子片を摺接させた構成の
ものが広く知られている。このような可変抵抗器は、抵
抗体路の両端がそれぞれ第1の端子と第2の端子に接続
されているとともに、集電体路が第3の端子に接続され
ていて、摺動子受けに保持された摺動子片を駆動して抵
抗体路上における該摺動子片の摺接位置を変化させるこ
とにより、第1の端子と第3の端子との間の抵抗値が変
化するようになっている。
【0003】ところで、この種の可変抵抗器が多湿環境
下で使用されると、結露等により抵抗体路の表面に水滴
が付着しやすいため、該抵抗体路上における摺動子片の
摺接個所に不特定な量の水滴が溜りやすく、そうなると
導電性を有する水滴の量によって第1の端子と第3の端
子との間の抵抗値がばらついてしまうので、可変抵抗器
の出力特性が乱れて信頼性が低下するという不都合があ
った。
【0004】そこで従来、実開昭62−47104号公
報に開示されているように、外壁を構成する固定部材ど
うしを接着剤で結合して隙間をなくし、かつ操作軸等の
可動部材と固定部材との間にはシーリング部材を介設す
ることにより、抵抗体路や摺動子片が位置する内部空間
の密閉化を図った可変抵抗器が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来提案のようにシーリング部材や接着剤を用いて内部空
間を密閉しようとすると、大幅なコストアップを余儀な
くされるという不具合があり、また、シーリング部材を
用いて完全な密閉構造を実現することは容易でないの
で、若干の水蒸気が内部に侵入して信頼性を損なう虞が
あった。
【0006】本発明はかかる従来技術の課題に鑑みてな
されたもので、その目的は、多湿環境下で使用されても
抵抗体路上に水滴が付着しにくく信頼性の高い可変抵抗
器を低コストにて提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、絶
縁基板上に抵抗体路と集電体路とを電気的に独立させて
設け、これら抵抗体路および集電体路に良導電性の摺動
子片を摺接させた可変抵抗器において、上記絶縁基板上
で上記抵抗体路の近傍に発熱用抵抗体を並設することに
よって達成される。
【0008】
【作用】上記手段によれば、発熱用抵抗体から放射され
るジュール熱で抵抗体路の表面温度やその周囲の気温が
上昇するため、多湿環境下においても水蒸気が該抵抗体
路の表面に結露する可能性は低く、仮に結露しても速や
かにこれを蒸発させることができる。その結果、抵抗体
路上における摺動子片の摺接個所に水滴が溜るという不
都合が起こりにくくなって、多湿環境下でも出力特性が
乱れない高信頼性の可変抵抗器が得られる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0010】図1ないし図4は本発明の一実施例に係
り、図1は同実施例の可変抵抗器の要部を示す平面図、
図2は該可変抵抗器の回路図、図3は該可変抵抗器を組
み込んだ液面レベル検知センサの断面図、図4は該検知
センサを洗濯機に搭載した状態を示す概略図である。
【0011】本実施例に係る可変抵抗器の要部は、図1
に示すように、セラミック等の絶縁基板1と、この絶縁
基板1上に略平行かつ電気的に互いに独立させて設けた
抵抗体路2および集電体路3と、絶縁基板1上で抵抗体
路2の両側のごく近傍に該抵抗体路2の長手方向に沿っ
て形成した一対の発熱用抵抗体4と、引き回しパターン
を兼ねて絶縁基板1上の3個所に互いに離間させて形成
した端子取付用電極5と、これらの端子取付用電極5に
それぞれ接続されているクリップ状の導電部材6と、こ
れらの導電部材6の一端部にそれぞれ弾接している端子
7,8,9と、抵抗体路2および集電体路3に摺接する
良導電性の摺動子片10とによって主に構成されてお
り、抵抗体路2と一対の発熱用抵抗体4は第1の端子7
と第2の端子8との間で並列に接続されていて、集電体
路3は第3の端子9に接続されている。なお、抵抗体路
2は全抵抗値が10kΩとなるように形成されている
が、発熱用抵抗体4は焼損しにくいメタルグレーズ等を
用いて全抵抗値が100Ωとなるように形成されてい
る。
【0012】このような構成の可変抵抗器は、摺動子片
10が駆動されて抵抗体路2上における該摺動子片10
の摺接位置が変化すると、第1の端子7と第3の端子9
との間の抵抗値が変化するので、図2に示すように、第
1の端子7と第2の端子8との間に入力電圧を印加し
て、第1の端子7と第3の端子9との間の電圧Eを出力
させることにより、この出力電圧Eの値から摺動子片1
0の摺接位置が判定できるようになっている。そして、
抵抗体路2の全抵抗値10kΩに比してはるかに小さな
全抵抗値100Ωの発熱用抵抗体4が、該抵抗体路2に
対して並列に接続してあることから、入力電圧が印加さ
れると発熱用抵抗体4からさかんにジュール熱が発生す
るようになっている。
【0013】また、図3に示すように、上記可変抵抗器
は液面レベル検知センサ20に組み込まれていて、上記
端子7〜9が検知センサ20の筐体12にインサート成
形により一体化されているとともに、摺動子片10を保
持する摺動子受け11が検知センサ20のダイヤフラム
13に固定された駆動体14に一体化されている。
【0014】この検知センサ20は、図4に示すように
洗濯機21の外枠のエアートラップ22にホース23を
介して固定され、後述するように、底部にモータ24を
備えている水槽25内の水26の液面高さが検知できる
ようになっている。なお、この検知センサ20は図3に
示すように、開口12aを有して上記可変抵抗器を内蔵
している上記筐体12と、筒部15aを有して筐体12
の開口12aを覆う蓋体15と、開口12aを蓋閉する
位置に配置されて周縁部が筐体12と蓋体15とに挟持
された上記ダイヤフラム13と、筐体12と蓋体15の
周縁部どうしを挟み込んで一体化し両者12,15間に
ダイヤフラム13の周縁部を圧着させているクランパ1
6と、ダイヤフラム13の中央部に固定されて可変抵抗
器の摺動子受け11を駆動する上記駆動体14と、この
駆動体14と筐体12との間に圧縮状態で介設されたコ
イルばね17とによって主に構成されている。
【0015】次に、上記検知センサ20の動作について
説明する。
【0016】図4に示すように、この検知センサ20
は、洗濯機21の外枠のエアートラップ22から導出し
たホース23に蓋体15の筒部15aを連結した状態
で、該洗濯機21に搭載されている。そして、水槽25
内の水26の液面高さに応じてエアートラップ22内の
水面が上下すると、このエアートラップ22の上部に封
入されている空気の気圧が変化するので、検知センサ2
0の駆動体14は該気圧とコイルばね17とが釣り合う
位置まで移動し、それに伴い可変抵抗器の摺動子受け1
1が移動して抵抗体路2上における摺動子片10の摺接
位置が変化するようになっている。したがって、検知セ
ンサ20に内蔵されている可変抵抗器の出力電圧を測定
することにより、水槽25内の水26の液面高さを検知
することができる。
【0017】ところで、かかる検知センサ20の内部を
完全に密閉することは困難なので、洗濯機21に搭載さ
れた該検知センサ20の内部は多湿状態になっており、
結露を生じやすい。しかるに、本実施例では、抵抗体路
2の近傍に一対の発熱用抵抗体4が並設してあり、これ
ら発熱用抵抗体4から放射されるジュール熱で抵抗体路
2の表面温度やその周囲の気温が上昇するため、多湿環
境下においても水蒸気が抵抗体路2の表面に結露する可
能性は低く、仮に結露しても速やかにこれを蒸発させる
ことができる。したがって、抵抗体路2上における摺動
子片10の摺接個所に水滴が溜る虞がなくなって、多湿
環境下でも出力特性が乱れない可変抵抗器が実現されて
おり、そのため特別な密閉構造を採用せずとも検知セン
サ20の信頼性が著しく高まっている。
【0018】図5は本発明の他の実施例に係る可変抵抗
器の回路図で、発熱用抵抗体を抵抗体路とは別回路に設
けた場合の例である。
【0019】すなわち、この実施例は、可変抵抗器の絶
縁基板上に、第1の端子7と第2の端子8間に接続され
た抵抗体路2と、第3の端子9に接続され摺動子片10
を介して抵抗体路2と導通される集電体路と、第4の端
子31と第5の端子32間に接続されて抵抗体路2の近
傍に位置する発熱用抵抗体30とが設けてあり、この発
熱用抵抗体30が抵抗体路2に対して電気的に独立させ
てある点が前記実施例と大きく異なっている。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
抵抗体路の近傍に並設した発熱用抵抗体のジュール熱で
該抵抗体路の表面温度やその周囲の気温が上昇するた
め、多湿環境下においても水蒸気が抵抗体路の表面に結
露する可能性が低く、仮に結露しても速やかにこれを蒸
発させることができ、よってコストアップを伴う特別な
密閉構造を採用せずとも、多湿環境下で出力特性が乱れ
ない高信頼性の可変抵抗器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る可変抵抗器の要部を示
す平面図である。
【図2】図1に示す可変抵抗器の回路図である。
【図3】図1に示す可変抵抗器を組み込んだ液面レベル
検知センサの断面図である。
【図4】図3に示す検知センサを洗濯機に搭載した状態
を示す概略図である。
【図5】本発明の他の実施例に係る可変抵抗器の回路図
である。
【符号の説明】
1 絶縁基板 2 抵抗体路 3 集電体路 4,30 発熱用抵抗体 7,8,9,31,32 端子 10 摺動子片 11 摺動子受け 14 駆動体 20 液面レベル検知センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上に抵抗体路と集電体路とを電
    気的に独立させて設け、これら抵抗体路および集電体路
    に良導電性の摺動子片を摺接させた可変抵抗器におい
    て、上記絶縁基板上で上記抵抗体路の近傍に発熱用抵抗
    体を並設したことを特徴とする可変抵抗器。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、上記発熱用抵
    抗体を上記抵抗体路に対して並列に接続し、かつ該発熱
    用抵抗体の抵抗値を該抵抗体路の抵抗値に比して十分に
    小さな値に設定したことを特徴とする可変抵抗器。
  3. 【請求項3】 請求項1の記載において、上記発熱用抵
    抗体を上記抵抗体路に対して電気的に独立させたことを
    特徴とする可変抵抗器。
JP30656093A 1993-12-07 1993-12-07 可変抵抗器 Withdrawn JPH07161508A (ja)

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JP30656093A JPH07161508A (ja) 1993-12-07 1993-12-07 可変抵抗器

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JP30656093A JPH07161508A (ja) 1993-12-07 1993-12-07 可変抵抗器

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JPH07161508A true JPH07161508A (ja) 1995-06-23

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ID=17958527

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JP30656093A Withdrawn JPH07161508A (ja) 1993-12-07 1993-12-07 可変抵抗器

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

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Effective date: 20010306