JPH071612U - アンテナの取付け装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 建築物、自動車等の開口部に装着する窓１の
一面にル−プアンテナ３を当接させる。そのル−プアン
テナ３の開口４をパネル５で覆って押える。吸着具７で
パネル５を保持させることによりル−プアンテナ３を電
気的絶縁体板１に取り付ける。 【効果】 アンテナを電気的絶縁体板１を取り付けてい
るので、ラジオを室内に置いても室外なみの感度が得ら
れる。また窓１に装着するのでじゃまにならず、特に狭
い自動車では有効である。更に透明体とすれば視界の妨
げにならず、パネル上に商品、その他のコマ−シャルメ
ッセ−ジを付加すれば商品宣伝として利用できる

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はアンテナ、特にＡＭラジオ用のル−プアンテナの取付け装置に関する 。

【０００２】

【従来の技術】

従来よりラジオ用のアンテナはラジオ自体に付属されたものを用いたり、或は ＦＭ放送の場合導線をＴ字形に張ってアンテナとして利用していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、テレビジョンの屋外アンテナに比べてラジオのアンテナは室内のた め感度が悪い欠点があった。特にＦＭラジオに比べてＡＭラジオは感度が悪く、 ラジオに付属のアンテナだけでは鉄筋コンクリ−トのビル内で放送局によって聞 きずらい欠点があった。 そこで、簡易な室内アンテナとして導線を円形・四角形等に巻いたル−プアン テナが開発された。このル−プアンテナはラジオ近くに立てて付属アンテナを補 助するもので、簡易な構造で安価である利点があるが、室内に設置するので屋外 で聞くより十分な感度が得られなかった。

【０００４】 特に近年、民放各局がＡＭラジオ放送のステレオ化によってより感度の優れた 放送を聴取者は望んでいるが、これを満足させるためには大型の高価なアンテナ を用いるか、屋外で聞くほかなかった。 また車両用ラジオの場合、通常はロッドアンテナを用いているが現在までＡＭ ラジオ放送のステレオ化に対応しておらず、またル−プアンテナを用いるとして も車内では置く場所がなく、通常はダッシュボ−ドの上やリヤシ−ト後部のパネ ル上に置いているがドライバの視界を妨げるおそれがあり、また車両内は電波遮 蔽、即ちシ−ルドル−ムになっているため感度が悪い欠点があった。 本考案は上記に鑑み、ル−プアンテナを室内に設置しても室外なみの感度が得 られ、且つ狭い場所でもじゃまにならないように取り付られるアンテナの取付け 装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、本考案におけるアンテナの取付け装置は建築物 、自動車等の開口部に装着する電気的絶縁体板の一面にル−プアンテナを当接さ せ、該ル−プアンテナの開口を覆い、吸着具を通す穴をあけたパネルと、ル−プ アンテナを前記電気的絶縁体板に圧着させる吸着具とからなるものである。 建築物は居住用の一般家屋、事務所用のビルディング等だけではなく、常時は 人が住んでいなくても人が入ってラジオ放送を楽しめる建物であればそれらを含 む。また開口部は建物の窓や出入り口等、自動車の場合はドアの窓や天井窓、ド アミラ−、車体のリアピラ−に設けたサイドウインドでもよい。電気的絶縁体板 はそれらに装着するガラス（フロントガラス、リヤガラス、窓ガラス、ル−フガ ラス）、強化プラスチック等である。 またパネル、吸着具は特に自動車に用いるときは視界の妨げにならないように 透明体とすることが望ましい。

【０００６】

【作用】

上記のように構成されたアンテナの取付け装置を用いて例えば自動車のドアの 窓ガラスに取り付ける場合は、車内側から窓ガラスにル−プアンテナを当接させ 、パネルに通した吸盤でガラスに押しつけ吸着させる。それによりしっかりとガ ラスに固定され、車内に置く場合に比べて感度が良くなる。また窓に取り付ける ので車内に設置する場合に比べ場所を取らず、また透明とすれば視界の妨げとな らない。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１は本考案のアンテナの取付け装置を自動車の窓に取り付けたときの分解斜 視図、図２はその拡大断面図で、これらの図において符号１は自動車のドア２の ウィンドガラス、３はそのウィンドガラス１の内側（車内側）に装着するル−プ アンテナ、５はル−プアンテナ３の開口４を覆い、吸着具を通す角穴６をあけた パネル、７は吸着具である。 ル−プアンテナ３は市販のものを用い、四角、三角、丸等形状は問わないが、 脚部があるものは立てる必要がないのでできるだけ取り除くことが望ましい。ま たウィンドガラス１の内側に限らず外側（車外側）に装着してもよい。 パネル５は左右両側又は上下にアンテナ押え部５ａを備え、他はル−プアンテ ナ３の開口４とほぼ等しい形状とし、好ましくは透明体でそのパネル上に商品、 その他のコマ−シャルメッセ−ジ８（例えばラジオ局名、商品名、商品イラスト 等）を記載するとよい。このようにすると、当該自動車とすれ違う車両、通行人 等にウィンドガラス１を通して見ることができ、走る広告として商品宣伝ができ る利点がある。またパネル５上の吸着具挿入穴６の形状はル−プアンテナ３の廻 り止めを防止するために角形が望ましいが、場合により多角形や丸でもよい。

【０００８】 吸着具７は図では市販の吸盤を例示し、その凸部９にフック１０を嵌入してい るものを例示している。そしてこのフック１０を固定穴１１よりスライドさせて パネル５をはずし、その後吸盤についているつまみ７ａを引けば簡単にはずれ、 視界を妨げず、且つ最も受信し易い場所を選択できる。 尚図示例では自動車のドアの窓に装着した例を示したが、住居等の建築物の窓 等にも前記と同様に取り付けられる。このとき窓の室内側だけではなく、室外側 にも取り付けられるのは勿論である。

【０００９】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、ガラス等の電気的絶縁体板の一面にル−プアン テナを当接させて吸着具で着脱自在に取り付けるので、ラジオが室内にあっても 充分な感度が得られ、現在の民放ラジオのステレオ化に充分対応できる。吸着具 を用いるだけなので着脱が簡単であり、視界を妨げず、且つ最も受信し易い場所 を選択できる。 また窓に装着するのでじゃまにならず、特に狭い自動車では有効である。更に 透明体とすれば視界の妨げにならず、パネル上に商品、その他のコマ−シャルメ ッセ−ジを付加すれば商品宣伝として利用できる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本考案のアンテナの取付け装置を自動車
の窓に取り付けたときの分解斜視図である。

【図２】図２はその拡大断面図である。

【符号の説明】

１ ウィンドガラス ２ ドア ３ ル−プアンテナ ５ パネル ６ 吸着具挿入穴 ７ 吸着具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】建築物、自動車等の開口部に装着する電気
   的絶縁体板の一面にル−プアンテナを当接させ、該ル−
   プアンテナの開口を覆い、吸着具を通す穴をあけたパネ
   ルと、ル−プアンテナを前記電気的絶縁体板に圧着させ
   る吸着具とからなることを特徴とするアンテナの取付け
   装置。