JPH07161294A - 陰極線管フェース外表面の薄膜形成装置 - Google Patents

陰極線管フェース外表面の薄膜形成装置

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JPH07161294A
JPH07161294A JP30845393A JP30845393A JPH07161294A JP H07161294 A JPH07161294 A JP H07161294A JP 30845393 A JP30845393 A JP 30845393A JP 30845393 A JP30845393 A JP 30845393A JP H07161294 A JPH07161294 A JP H07161294A
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JP
Japan
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ray tube
face
film forming
forming solution
cathode ray
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Pending
Application number
JP30845393A
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English (en)
Inventor
Makoto Onodera
誠 小野寺
Yoshinori Takahashi
芳典 高橋
Yoshihiro Suzuki
良裕 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 陰極線管フェース外表面の薄膜形成装置を、
筺体10と、陰極線管12のフェース1 外表面が下向きかつ
筺体の内側になるように筺体の上部に回転可能に支持さ
れ、駆動装置により回転駆動される陰極線管支持体11
と、筺体内に配置され、上記陰極線管のフェース外表面
に膜形成溶液をスプレーするノズル15と、筺体内の膜形
成溶液の溶剤蒸気圧を調整する蒸気圧調整手段16とによ
り構成した。 【効果】 容易に所定膜厚の薄膜を形成することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、陰極線管のフェース
外表面に外光の反射を防止する反射防止膜などの薄膜を
形成する陰極線管フェース外表面の薄膜形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に陰極線管は、図2に示すように、
ガラスからなるフェース1の内面に蛍光体スクリーン2
が形成され、この蛍光体スクリーン2をファンネル3の
ネック4内に配置された電子銃5から放出される電子ビ
ームにより水平、垂直走査することにより、画像を表示
する構造に形成されている。
【0003】なお、図2に示した陰極線管はカラー受像
管であり、6は蛍光体スクリーン2に対向してその内側
に配置されたシャドウマスク、7はフェース1の側壁を
緊締する防爆バンドである。
【0004】このような陰極線管において、一般にその
フェース1の外表面は、鏡面に形成されているため、こ
のフェース1の外表面で外光の反射がおこり、その内面
に形成されている蛍光体スクリーン2上の画像と重な
り、フェース1を通して見る画像のコントラストを劣化
させる。特にコンピュータのディスプレイなどでは、近
距離から画面を見ることが多いため、外光の反射が目の
疲労を促進する。
【0005】このフェース外表面での外光の反射を防止
する一手段として、サンドブラストあるいは化学的なエ
ッチングにより、直接フェース外表面に微細な凹凸を形
成する方法がある。またフェース外表面に金属アルコキ
シドの溶液などをスプレーし乾燥して、微細な凹凸を形
成する方法がある。しかしこれらフェース外表面に微細
な凹凸を形成する方法は、いずれもその凹凸のために、
蛍光体スクリーン上に描かれる画像の解像度を劣化させ
る。
【0006】この微細な凹凸による解像度の劣化を生じ
ない外光反射防止手段として、スピンコートによりフェ
ース外表面に平滑な多層反射防止膜を形成する方法があ
る。このスピンコート法では、陰極線管を回転しなが
ら、そのフェース外表面に膜形成溶液をスプレーし、陰
極線管の回転により生ずる遠心力により、フェース外表
面に塗布された膜形成溶液を均一に広げ、乾燥すること
により形成される。
【0007】このような多層反射防止膜は、たとえば代
表的な2層構造の場合、各層の光学膜厚を入射光の波長
の1/4にしたとき、最も視感反射率が小さくなる。光
学膜厚は、屈折率×膜厚で表され、その屈折率は、材料
により決まるため、視感反射率を小さくするためには、
形成される膜厚を正確にコントロールすることが必要で
ある。
【0008】しかしスピンコート法により揮発性の膜形
成溶液を用いて多層反射防止膜を形成する場合、形成さ
れる膜厚は、乾燥スピードにより変化する。乾燥スピー
ドが速い場合は、膜厚が厚くなり、反対に乾燥スピード
が遅い場合は、膜厚が薄くなる。
【0009】従来の反射防止膜形成方法では、陰極線管
のフェース外表面に膜形成溶液をスプレーするための筐
体内の温度および湿度を調整するだけで陰極線管のフェ
ース外表面に膜形成溶液を塗布し、乾燥しているため、
膜厚の変化が大きく、十分に反射率を小さくできず、ま
た膜の反射色が個々に異なるなどの問題が発生してい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来よ
り陰極線管のフェース外表面での外光の反射を防止する
反射防止膜を、解像度を劣化しない平滑な多層反射防止
膜からなる薄膜で形成する方法がある。この平滑な反射
防止膜は、スピンコート法により、陰極線管のフェース
外表面に膜形成溶液を塗布し、このフェース外表面に塗
布された膜形成溶液を均一に広げ、乾燥することにより
形成されている。
【0011】しかしスピンコート法により揮発性の膜形
成溶液を用いて多層反射防止膜を形成すると、形成され
る膜厚は、乾燥スピードにより変化し、乾燥スピードが
速い場合は、膜厚が厚くなり、反対に乾燥スピードが遅
い場合は、膜厚が薄くなるが、従来の反射防止膜形成方
法では、陰極線管のフェース外表面に膜形成溶液をスプ
レーするための筐体内の温度および湿度を調整するだけ
で陰極線管のフェース外表面に膜形成溶液を塗布し、乾
燥しているため、膜厚の変化が大きく、十分に反射率を
小さくできず、また膜の反射色が個々に異なるなどの問
題が発生している。
【0012】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたものであり、陰極線管のフェース外表面に所定
膜厚の平滑な反射防止膜などの薄膜を安定に形成しうる
薄膜形成装置を構成することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】陰極線管フェース外表面
の薄膜形成装置において、該薄膜形成装置を、筺体と、
陰極線管のフェース外表面が下向きかつ筺体の内側にな
るように筺体の上部に回転可能に支持され、駆動装置に
より回転駆動される陰極線管支持体と、筺体内に配置さ
れ、陰極線管支持体に下向きに支持された陰極線管のフ
ェース外表面に膜形成溶液をスプレーするノズルと、筺
体内の膜形成溶液の溶剤蒸気圧を調整する蒸気圧調整手
段とにより構成した。
【0014】
【作用】上記のように構成すると、蒸気圧調整手段とに
より、陰極線管のフェース外表面に塗布された膜形成溶
液を乾燥するとき、筺体内の膜形成溶液の溶剤蒸気圧を
所定値に保つて、フェース外表面に塗布された膜形成溶
液を一定の乾燥スピードで乾燥でき、所定膜厚の薄膜を
形成することができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明を実施例に基
づいて説明する。
【0016】図1にその一実施例である薄膜形成装置を
示す。この薄膜形成装置は、有底円筒状の筺体10と、
この筺体10の上部開口部に回転可能に支持され、駆動
装置(図示せず)により回転駆動される円板状の陰極線
管支持体11とを有する。この陰極線管支持体11に
は、中央部に陰極線管12のフェース1を挿入すること
が可能な開孔が形成されており、陰極線管12は、その
開孔にフェース1の外表面が下向きかつ筺体10の内側
になるように、フェース1の側壁を緊締する防爆バンド
7に取付けられたラグ板13などを利用して取付けられ
る。この陰極線管支持体11に取付けられた陰極線管1
2は、管軸Zが回転中心軸となるように、陰極線管支持
体11とともに回転駆動される。また筺体10の内側に
は、上記陰極線管12のフェース1の外表面に対向し
て、たとえば金属アルコキシドを主成分とする反射防止
膜形成液などの膜形成溶液をスプレーするノズル15が
設置されている。
【0017】さらにこの薄膜形成装置においては、筺体
10内の膜形成溶液の溶剤蒸気圧を調整する蒸気圧調整
手段16が設けられている。この蒸気圧調整手段16
は、筺体10内に設置された膜形成溶液の溶剤蒸気圧を
測定する圧力センサ17と、同じく筺体10内に設置さ
れた膜形成溶液の溶剤をスプレーするノズル18と、筺
体10の底部に設けられた排気口19を介して、筺体1
0内の気体を排出する排気ダクト20と、これらノズル
18と排気ダクト20の動作を圧力センサ17からの測
定信号に基づいて制御する制御装置21とから構成され
ている。
【0018】この薄膜形成装置による反射防止膜の形成
は、陰極線管支持体11の開孔にフェース1の外表面が
下向きかつ筺体10の内側になるように陰極線管12を
取付けて、陰極線管支持体11とともに回転し、この回
転する陰極線管12のフェース1の外表面にノズル15
から平滑な反射防止膜を形成するための膜形成溶液をス
プレーする。そしてこのフェース1の外表面に塗布され
た膜形成液を、陰極線管12の回転により生ずる遠心力
により均一に広げ、乾燥する。
【0019】この乾燥期間中、筺体10内に設置された
圧力センサ17は、筺体10内の膜形成溶液の溶剤の蒸
気圧を測定し、その測定信号を制御装置21に送出す
る。制御装置21は、この圧力センサ17からの信号に
基づいて、筺体10内の膜形成溶液の溶剤の蒸気圧を調
整する。すなわち、溶剤の蒸気圧が所定値よりも低いと
きは、ノズル15から溶剤の蒸気圧が所定値になるま
で、溶剤をスプレーする。また筺体10内の膜形成溶液
の溶剤の蒸気圧が所定値よりも高いときは、その蒸気圧
が所定値になるまで、排気ダクト20を動作させて、筺
体10内の気体を排出し、膜形成溶液の溶剤の蒸気圧を
所定値に保つ。
【0020】ところで、上記のように薄膜形成装置に蒸
気圧調整手段16を設けて、陰極線管12のフェース1
の外表面に塗布され、均一に広げられた膜形成溶液を乾
燥するとき、筺体10内の膜形成溶液の溶剤の蒸気圧を
所定値に保つと、フェース1の外表面に塗布された膜形
成溶液の乾燥スピードを一定に保つことができ、フェー
ス1の外表面に所定膜厚の反射防止膜を容易に形成する
ことができる。
【0021】なお、上記実施例では、陰極線管のフェー
ス外表面に平滑な反射防止膜を形成する場合について説
明したが、この発明の薄膜形成装置は、陰極線管のフェ
ース外表面に帯電防止膜、帯電、反射の両効果をもつ帯
電反射防止膜を形成する場合などにも適用可能である。
【0022】
【発明の効果】陰極線管フェース外表面の薄膜形成装置
を、筺体と、陰極線管のフェース外表面が下向きかつ筺
体の内側になるように筺体の上部に回転可能に支持さ
れ、駆動装置により回転駆動される陰極線管支持体と、
筺体内に配置され、陰極線管支持体に下向きに支持され
た陰極線管のフェース外表面に膜形成溶液をスプレーす
るノズルと、筺体内の膜形成溶液の溶剤蒸気圧を調整す
る蒸気圧調整手段とにより構成すると、その蒸気圧調整
手段により、陰極線管のフェース外表面に塗布された膜
形成溶液を乾燥するとき、筺体内の膜形成溶液の溶剤蒸
気圧を所定値に保つて、フェース外表面に塗布された膜
形成溶液を一定のスピードで乾燥し、フェース外表面に
所定膜厚の薄膜を容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である薄膜形成装置の構成
を示す図である。
【図2】陰極線管の構成を示す図である。
【符号の説明】
1…フェース 10…筺体 11…陰極線管支持体 12…陰極線管 15…ノズル 16…蒸気圧調整手段 17…圧力センサ 18…ノズル 19…排気口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筺体と、 陰極線管のフェース外表面が下向きかつ上記筺体の内側
    になるようにこの筺体の上部に回転可能に支持され、駆
    動装置により回転駆動される陰極線管支持体と、 上記筺体内に配置され、上記陰極線管支持体に下向きに
    支持された陰極線管のフェース外表面に膜形成溶液をス
    プレーするノズルと、 上記筺体内の膜形成溶液の溶剤蒸気圧を調整する蒸気圧
    調整手段とを具備することを特徴とする陰極線管フェー
    ス外表面の薄膜形成装置。
JP30845393A 1993-12-09 1993-12-09 陰極線管フェース外表面の薄膜形成装置 Pending JPH07161294A (ja)

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