JPH0716082B2 - 色素レ−ザ− - Google Patents

色素レ−ザ−

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JPH0716082B2
JPH0716082B2 JP25955185A JP25955185A JPH0716082B2 JP H0716082 B2 JPH0716082 B2 JP H0716082B2 JP 25955185 A JP25955185 A JP 25955185A JP 25955185 A JP25955185 A JP 25955185A JP H0716082 B2 JPH0716082 B2 JP H0716082B2
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利直 鵜飼
久 岡田
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はレーザー用色素溶液を含む容器および該容器に
連結されたポンピング用エネルギー源からなる色素レー
ザーに関するものであり、詳しくは5ないし6員複素環
とベンゾピリリウム核とを同時に有するメチン染料をレ
ーザー活性色素とする発振波長500〜800nmのレーザー光
を発生させる色素レーザーに関するものである。
(従来の技術) レーザーは光の増幅装置であり、これにより高強度で指
向性に優れた干渉性(コヒーレント)の単色光を生成さ
せることができる。色素レーザーは液体レーザーの一種
であり、レーザー活性色素の溶液を含む透明容器および
該容器に光学的に連結されたポンピング用エネルギー源
からなる光学的共振器を主要部として構成されており、
通常色素溶液は、光学的不均一性を避けるために、レー
ザー作動中該容器を含む循環系を強制的に循環させられ
る。
色素レーザーを作動させるためのポンピング用エネルギ
ー源としては高エネルギーの電子または光を発生するエ
ネルギー源例えば、放電管、フラツシユ・ランプ、ある
いは窒素レーザー、アルゴンレーザー等の気体レーザー
銅蒸気レーザー等の金属蒸気レーザー、Nd-YAGレーザー
等の固体レーザーが挙げられる。ポンピングにより、色
素レーザー中の色素分子は高エネルギー状態に励起さ
れ、放射遷移を生じ、発生した光のうち共振器の軸に沿
つて進むものは十分長い時間共振器内に閉じ込められて
励起された色素分子と強い相互作用を起す。
そして励起された分子の数が基底状態にある分子の数よ
りも多くなると誘導放出が起こり、光が共振器内で増幅
されてレーザー光が発振される。
色素レーザーが固体レーザーあるいは気体レーザーに比
べて有利な点は、出力波長の同調性を有していることで
ある。すなわち、レーザー活性色素はその螢光帯にある
程度の幅を持つているので、たとえばプリズムあるいは
回折格子を使用することにより出力波長の正確な調整を
行うことができる。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、新規なレーザー用色素を用いた色素レ
ーザーを提供することである。
本発明の他の目的は、変換効率が高く、安定性の高い色
素レーザーを提供することである。
(問題点を解決するための手段) 本発明の目的は、レーザー用色素溶液を含む容器および
該容器に連結されたポンピング用エネルギー源からなる
色素レーザーにおいて、色素溶液が一般式(I)で示さ
れる化合物を含有させることによつて達成することがで
きた。
一般式(I) (式中、nは0又は1を表わす。
mは0、1、2、又は3を表わす。
L1およびL2は同一または異つていてもよく、各々メチン
基または置換メチン基を表わす。
R1は置換もしくは未置換のアルキル基、アルケニル基、
またはアラルキル基を表わす。
R2、R3、R4、R5、R6は同一または互いに異なつていても
よく、水素原子、ハロゲン原子、置換、未置換のアルキ
ル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、アル
コキシ基、アリールオキシ基、アルコキシカルボニル
基、アシルオキシ基、アシル基、ヒドロキシ基、シアノ
基、および置換、未置換のアミノ基を表わす。Zは5員
環、6員環を形成するに必要な原子群を表わし、それら
の環は置換基を有していてもよく、また他の環と縮合し
ていてもよい(ここで他の環はR1と結合して、更に縮合
環を形成してもよい。)。
はアニオンを表わす。
rは1または2を表わし、化合物が分子内塩を形成する
ときはrは1である。) 一般式(I)で示される5ないし6員複素環とベンゾピ
リリウム核とを同時に有するメチン染料を使用すること
によつて500〜800nmの発振域を有する色素レーザーを提
供することができた。
以下、本発明に用いられる一般式(I)について詳しく
説明する。
本発明の色素レーザーに使用される一般式(I)で表わ
される化合物の各置換基は次に示す置換基が好ましい。
即ちR1は、炭素数18以下の未置換アルキル基(例えばメ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル
基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、オクタデシル
基、シクロヘキシル基など)、置換アルキル基{置換基
として例えば、カルボキシル基、スルホ基、シアノ基、
ハロゲン原子(例えばフツ素原子、塩素原子、臭素原子
である。)、ヒドロキシ基、炭素数8以下のアルコキシ
カルボニル基(例えばメトキシカルボニル基、エトキシ
カルボニル基、フエノキシカルボニル基、ベンジルオキ
シカルボニル基など)、炭素数8以下のアルコキシ基、
(例えばメトキシ基、エトキシ基、ベンジルオキシ基、
フエネチルオキシ基など)、炭素数10以下の単環式のア
リールオキシ基(例えばフエノキシ基、p−トリルオキ
シ基など)、炭素数3以下のアシルオキシ基(例えばア
セチルオキシ基、プロピオニルオキシ基など)、炭素数
8以下のアシル基(例えばアセチル基、プロピオニル
基、ベンゾイル基、メシル基など)、カルバモイル基
(例えばカルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモイル
基、モリホリノカルボニル基、ピペリジノカルボニル基
など)、スルフアモイル基(例えばスルフアモイル基、
N,N−ジメチルスルフアモイル基、モルホリノスルホニ
ル基、ピペリジノスルホニル基など)、炭素数8以下の
アシルアミノ基(例えばアセチルアミノ基、プロピオニ
ルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、メシルアミノ基な
ど)、スルホンアミド基(エチルスルホンアミド基、p
−トルエンスルホンアミド基など)、などで置換された
炭素数18以下のアルキル基}、炭素数8以下のアルケニ
ル基(例えばアリル基、3−ブテニル基など)、炭素数
10以下のアラルキル基(例えばベンジル基、4−クロル
ベンジル基、4−メチルベンジル基、1−ナフチルメチ
ル基など)が好ましい。
また、R1はZで表わされる5員環ないしは6員環に縮合
したベンゼン環と結合して更に縮合環(5ないしは6員
環)を形成するのも好ましい。
R2、R3、R4、R5、R6は同一または互いに異なつていても
よく、水素原子、ハロゲン原子(例えばフツ素原子、塩
素原子など)、炭素数1から18の置換、未置換アルキル
基(未置換アルキル基としては、(例えばメチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル
基、デシル基、ドデシル基、)など、また置換アルキル
基としては(置換基としてはR1の置換アルキル基で示し
た置換基と同じものを挙げることができる。)、炭素数
8以下のアルケニル基(例えばアリル基、3−ブテニル
基など)、炭素数10以下のアリール基(例えばフエニル
基、4−メチルフエニル基など)、炭素数10以下のアラ
ルキル基(例えばベンジル基、4−クロルベンジル基、
4−メチルベンジル基、1−ナフチルメチル基など)、
炭素数8以下のアルコキシ基(例えばメトキシ基、エト
キシ基、ベンジルオキシ基、フエネチルオキシ基な
ど)、炭素数10以下の単環式のアリールオキシ基(例え
ばフエノキシ基、p−トリルオキシ基など)、炭素数8
以下のアルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボ
ニル基、エトキシカルボニル基、フエノキシカルボニル
基、ベンジルオキシカルボニル基など)、炭素数3以下
のアシルオキシ基(例えばアセチルオキシ基、プロピオ
ニルオキシ基など)、炭素数8以下のアシル基(例えば
アセチル基、プロピオニル基、ベンゾイル基、メシル基
など)、ヒドロキシ基、シアノ基、および置換、未置換
のアミノ基が好ましい。
なかでも、R5としては、置換、未置換のアミノ基または
ヒドロキシ基であることが好ましい。
ここで、無置換または置換アミノ基としては であり、R7、R8は同一または異つていてもよく、水素原
子、炭素数18以下の無置換アルキル基(例えばメチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基など)、置換アル
キル基(置換基としては、R1の置換アルキル基で示した
置換基と、同じものを挙げることができる。)、炭素数
8以下のアシル基(例えばアセチル基、プロピオニル
基、ベンゾイル基など)、炭素数8以下のアルコキシカ
ルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシ
カルボニル基、フエノキシカルボニル基、ベンジルオキ
シカルボニル基など)、炭素数10以下のスルホニル基
(例えばメタンスルホニル基など)、が好ましい。
また、R7とR8が連結して5員環ないし6員環を形成して
もよく、R7またはR8はベンゾピリリウム環のベンゼン環
と結合して縮合環を形成するのも好ましい。
Zは5員環、6員環を形成するに必要な原子群を表わ
し、その環は例えばチアゾール核(例えばチアゾール、
4−メチルチアゾール、4−フエニルチアゾール、5−
メチルチアゾール、5−フエニルチアゾール、4,5−ジ
メチルチアゾール、4,5−ジフエニルチアゾール、4,
(2−チエニル)チアゾール等)、ベンゾチアゾール核
(例えばベンゾチアゾール、4−クロロベンゾチアゾー
ル、5−クロロベンゾチアゾール、6−クロロベンゾチ
アゾール、7−クロロベンゾチアゾール、4−メチルベ
ンゾチアゾール、5−メチルベンゾチアゾール、6−メ
チルベンゾチアゾール、5,6−ジメチルベンゾチアゾー
ル、5−ブロモベンゾチアゾール、6−ブロモベンゾチ
アゾール、5−トリフルオロメチルベンゾチアゾール、
5−フエニルベンゾチアゾール、4−メトキシベンゾチ
アゾール、5−メトキシベンゾチアゾール、6−メトキ
シベンゾチアゾール、5−カルボキシベンゾチアゾー
ル、5−シアノベンゾチアゾール、5−フルオロベンゾ
チアゾール、5−エトキシベンゾチアゾール、テトラヒ
ドロベンゾチアゾール、5,6−ジメトキシベンゾチアゾ
ール、5−ヒドロキシベンゾチアゾール、6−ヒドロキ
シベンゾチアゾール等)、ナフトチアゾール核(例えば
ナフト−〔1,2−d〕チアゾール、ナフト〔2,1−d〕チ
アゾール、ナフト〔2,3−d〕チアゾール、5−メトキ
シナフト〔2,1−d〕チアゾール、5−エトキシナフト
〔2,1−d〕チアゾール、8−メトキシナフト〔1,2−
d〕チアゾール、7−メトキシナフト〔1,2−d〕チア
ゾール等)、チアゾリン核(例えばチアゾリン、4−メ
チルチアゾリン、4−フエニルチアゾリン等)、オキサ
ゾール核(例えば4−メチルオキサゾール、5−メチル
オキサゾール、4−フエニルオキサゾール、4,5−ジフ
エニルオキサゾール、4−エチルオキサゾール、4,5−
ジメチルオキサゾール、5−フエニルオキサゾール
等)、ベンゾオキサゾール核(例えばベンゾオキサゾー
ル、5−クロロベンゾオキサゾール、5−メチルベンゾ
オキサゾール、5−フエニルベンゾオキサゾール、6−
メチルベンゾオキサゾール、5,6−ジメチルベンゾオキ
サゾール、4,6−ジメチルベンゾオキサゾール、5−メ
トキシベンゾオキサゾール、5−エトキシベンゾオキサ
ゾール、5−フルオロベンゾオキサゾール、6−メトキ
シベンゾオキサゾール、5−ヒドロキシベンゾオキサゾ
ール、6−ヒドロキシベンゾオキサゾール等)、ナフト
オキサゾール核(例えばナフト〔1,2−d〕オキサゾー
ル、ナフト〔2,1−d〕オキサゾール、ナフト〔2,3−
d〕オキサゾール等)、イソオキサゾール核(例えば5
−メチルイソオキサゾール、ベンゾイソオキサゾール
等)、オキサゾリン核(例えば4,4−ジメチルオキサゾ
リン等)、セレナゾール核(例えば、4−メチルセレナ
ゾール、4−ニトロセレナゾール、4−フエニルセレナ
ゾールなど)、ベンゾセレナゾール核(例えば、ベンゾ
セレナゾール、5−クロロベンゾセレナゾール、5−ニ
トロベンゾセレナゾール、5−メトキシベンゾセレナゾ
ール、5−ヒドロキシベンゾセレナゾール、6−ニトロ
ベンゾセレナゾール、5−クロロ−6−ニトロベンゾセ
レナゾールなど)、ナフトセレナゾール核(例えば、ナ
フト〔2,1−d〕セレナゾール、ナフト〔1,2−d〕セレ
ナゾール等)、テルラゾール核(例えば、ベンゾテルラ
ゾール、5−メチルベンゾテルラゾール、5,6−ジメチ
ルベンゾテルラゾール、5−メトキシベンゾテルラゾー
ル、5−ヒドロキシベンゾテルラゾール、5−メチルチ
オベンゾテルラゾール、5,6−ジメトキシベンゾテルラ
ゾール、ナフト〔1,2−d〕テルラゾール、8−メチル
ナフト〔1,2−d〕テルラゾール、6−メトキシナフト
〔1,2−d〕テルラゾールなど)、3,3−ジアルキルイン
ドレニン核(例えば、3,3−ジメチルインドレニン、3,3
−ジエチルインドレニン、3,3−ジメチル−5−シアノ
インドレニン、3,3−ジメチル−6−ニトロインドレニ
ン、3,3−ジメチル−5−ニトロインドレニン、3,3−ジ
メチル−5−メトキシインドレニン、3,3,5−トリメチ
ルインドレニン、3,3−ジメチル−5−クロロインドレ
ニンなど)、イミダゾール核{例えば、1−アルキルイ
ミダゾール、1−アルキル−4−フエニルイミダゾー
ル、1−アルキルベンゾイミダゾール、1−アルキル−
5−クロロベンゾイミダゾール、1−アルキル−5,6−
ジクロロベンゾイミダゾール、1−アルキル−5−メト
キシベンゾイミダゾール、1−アルキル−5−シアノベ
ンゾイミダゾール、1−アルキル−5−フルオロベンゾ
イミダゾール、1−アルキル−5−トリフルオロメチル
ベンゾイミダゾール、1−アルキル−6−クロロ−5−
シアノベンゾイミダゾール、1−アルキル−6−クロロ
−5−トリフルオロメチルベンゾイミダゾール、1−ア
ルキルナフト〔1,2−d〕イミダゾール、1−アリル−
5,6−ジクロロベンゾイミダゾール、1−アリル−5−
クロロベンゾイミダゾール、1−アリールイミダゾー
ル、1−アリールベンゾイミダゾール、1−アリール−
5−クロロベンゾイミダゾール、1−アリール−5,6−
ジクロロベンゾイミダゾール、1−アリール−5−メト
キシベンゾイミダゾール、1−アリール−5−シアノベ
ンゾイミダゾール、1−アリールナフト〔1,2−d〕イ
ミダゾール、前述のアルキル基は炭素原子1〜8個のも
の、たとえば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル等の無置換アルキル基やヒドロキシアルキル
基(例えば、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプ
ロピル等)等が好ましい。特に好ましくはメチル基、エ
チル基である。前述のアリールは、フエニル、ハロゲン
(例えばクロロ)置換フエニル、アルキル(例えばメチ
ル)置換フエニル、アルコキシ(例えばメトキシ)置換
フエニルなどを表わす。}、ピリジン核(例えば、2−
ピリジン、4−ピリジン、5−メチル−2−ピリジン、
3−メチル−4−ピリジンなど)、キノリン核(例え
ば、2−キノリン、3−メチル−2−キノリン、5−エ
チル−2−キノリン、6−メチル−2−キノリン、6−
ニトロ−2−キノリン、8−フルオロ−2−キノリン、
6−メトキシ−2−キノリン、6−ヒドロキシ−2−キ
ノリン、8−クロロ−2−キノリン、4−キノリン、6
−エトキシ−4−キノリン、6−ニトロ−4−キノリ
ン、8−クロロ−4−キノリン、8−フルオロ−4−キ
ノリン、8−メチル−4−キノリン、8−メトキシ−4
−キノリン、イソキノリン、6−ニトロ−1−イソキノ
リン、3,4−ジヒドロ−1−イソキノリン、6−ニトロ
−3−イソキノリンなど)、イミダゾ〔4,5−b〕キノ
キザリン核(例えば、1,3−ジエチルイミダゾ〔4,5−
b〕キノキザリン、6−クロロ−1,3−ジアリルイミダ
ゾ〔4,5−b〕キノキザリンなど)、オキサジアゾール
核、チアジアゾール核テトラゾール核、ピリミジン核等
が好ましい。
L1、L2で表わされるメチル基および置換メチン基のう
ち、その置換基としては、例えばアルキル基(例えばメ
チル、エチルなど)、アリール基(例えばフエニル
等)、アラルキル基(例えばベンジル基)又はハロゲン
原子(例えば、クロロ、ブロモなど)アルコキシ基(例
えばメトキシ、エトキシなど)などであり、またメチン
鎖の置換基同志で4ないし6員環を形成してもよい。
はアニオンを表わし、例えばハライドイオン(例え
ばCl 、Br 、I など)スルホナートイオン(例えば
トリフルオロメタンスルホナート、パラトルエンスルホ
ナート、ベンゼンスルホナート、パラクロロベンゼンス
ルホナートなど)スルフアトイオン(例えばエチルスル
フアート、メチルスルフアートなど)パークロラート、
テトラフルオロボラートなどが挙げられる。
以下に本発明による化合物の具体例を記すが、これのみ
に限定されるものではない。
化合物−1 化合物−2 化合物−3 化合物−4 化合物−5 化合物−6 化合物−7 化合物−8 化合物−9 化合物−10 化合物−11 化合物−12 化合物−13 化合物−14 化合物−15 化合物−16 化合物−17 化合物−18 化合物−19 化合物−20 化合物−21 化合物−22 化合物−23 化合物−24 化合物−25 化合物−26 化合物−27 化合物−28 化合物−29 化合物−30 化合物−31 化合物−32 化合物−33 化合物−34 化合物−35 化合物−36 化合物−37 化合物−38 化合物−39 一般式〔I〕に示す化合物は種々の合成法により合成す
ることができるが、例えば以下の反応式(1)に示すよ
うに、活性メチル基を有する複素環四級塩誘導体と2H−
クロメン−2−チオン誘導体との縮合反応により得るこ
とができる。
反応式(1) また反応式(2)に示す方法により合成できる。
上記の反応式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、Z、m、
n、rは一般式(I)で説明したものと同意義であり、
X1 、X2 、X3 はアニオンを示す。r1、r2、r3は1又
は2を示し、化合物が分子内塩を形成するときは1であ
る。Yは色素合成を行う際によく用いられる脱離基を表
わし、例えば、ハロゲン原子(例えば塩素原子など)、
ホルミル基、置換メルカプト基(例えばメチルチオ基、
エチルチオ基、3−スルホプロピルチオ基、4−スルホ
ブチルチオ基など)、スルホナート基、アルコキシ基
(例えばメトキシ基、エトキシ基、フエノキシ基など)
などがあげられる。
また、上に記した合成方法以外に例えばリサーチ・デイ
スクロージヤー、第163巻、No.16325、29頁−32頁(11
月、1977年)、特願昭59-258981号の実施例などに記載
された方法に基づいても合成することができる。
本発明の色素レーザーにおいては色素溶液の前記一般式
(I)で示される5ないし6員複素環とベンゾピリリウ
ム核とを同時に有するメチン色素濃度は10-1〜10-6モル
/lに調整される。
色素溶液の溶媒としては水および種々の有機溶媒が使用
される。たとえばメタノール、エタノール、イソプロパ
ノール、ブタノール等の一価アルコール、エチレングリ
コール等の多価アルコール、メチルセロソルブ、エチル
セロソルブ等のセロソルブ類、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン等の環状エーテル、ベンゼン、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素、フエノール、レゾルシン等の
フエノール類、シクロヘキサン、デカリン等の脂環式炭
化水素、アセトン、ブタノン−2、シクロヘキサノン等
のケトン類、酢酸エチル、マロン酸ジエチル、エチレン
グリコールジアセテート、炭酸ジエチル等のエステル
類、クロロホルム等のハロゲノアルカン、フルオロイソ
プロピルアルコール等のフルオロアルコール、ジメチル
スルホキシド等のスルホキシド類、N,N−ジメチルホル
ムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のN,N−ジアル
キルカルボン酸アミド類、プロピレンカーボネート等が
好適に使用される。
さらに、光堅牢性、発振効率向上を目的としてシクロデ
キストリン類、界面活性剤または他の非界面活性化合物
(例えば特開昭55-89359で用いられているもの)などと
組合せて使用することができる。
ポンピング時の色素の使用方法としては、溶液としてセ
ル中に入れる方法、あるいは循環ポンプにてセル中を循
環させる方法、または、オプテイクスレターズ第9巻N
o.12,544頁−545頁(12月,1984年)の実施例などに記載
されたジエツト・ストリーム法に基づく方法などがあげ
られる。
本発明において用いられるポンピング用エネルギー源と
しては、前述した放電管、フラツシユランプ、種々の気
体レーザー、金属蒸気レーザー、固体レーザーの他に液
体レーザーなどを挙げることができる。
ポンピングの詳細な方法については「レーザーハンドブ
ツク」稲場文男、霜田光一ら編223頁〜225頁(朝倉書
店、1973年刊)、「レーザーハンドブツク」レーザー学
会編225頁〜256頁(オーム社、1982年刊)などに記載さ
れている。
また、色素レーザー装置については「レーザー化学
(I)−基礎とレーザー−」片山幹郎著203頁〜208頁
(裳華房、1985年刊)、「レーザーハンドブツク」レー
ザー学会編261頁〜263頁(オーム社、1982年刊)などに
詳しく記載されている。
また、これらを組み込んだ市販色素レーザー装置例とし
ては例えば以下のものが挙げられる。
375B型色素レーザ (スペクトラフイジツクス社) 376B型色素レーザー( 〃 ) 380型リング色素レーザ( 〃 ) シンクロナスポンプモードロツク色素レーザ (スペクトラフイジツクス社) PDL色素レーザ(クワンタ・レイ社) PDL-IE色素レーザ(クワンタ・レイ社) FL2001(ラムダ・フイジツク社) FL2001E(ラムダ・フイジツク社) FL2002 ( 〃 ) FL2002E( 〃 ) FL2002EC ( 〃 ) (実施例) 次に本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本
発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定さ
れるものではない。
実施例−1 次の表−1に本発明の一般式(I)で表わされる化合物
を用いたときの窒素レーザー光励起によるテスト結果を
示す。
なお、発振波長域は回折格子により発振波長を変えアウ
トプツトモニター(パワーメーター)で出力が検知され
た波長域である。
実験は色素溶液を石英セル中に注入し、窒素レーザーを
ポンピング光源として用いて第1図、第2図に示す装置
により上記色素のレーザー発振を観測した。
実施例−2 次に表−2に本発明の一般式(I)で表わされる化合物
を用いたときのNd:YAGレーザー第2高調波励起によるテ
スト結果を示す。
なお、発振波長域は回折格子により発振波長を変えアウ
トプツトモーター(パワーメーター)で出力が検知され
た波長域である。
実験は色素溶液を循環ポンプで石英セル中に循環させ、
Nd:YAGレーザー第2高調波をポンピング光源として用い
て第1図、第3図に示す装置により上記色素のレーザー
発振を観測した。
実施例3 次に表−3に本発明の一般式(I)で表わされる化合物
を用い、励起光源としてNd:YAGレーザー第2高調波を使
用したときの耐久試験結果を示す。
実験は色素溶液を循環ポンプで石英セル中に循環させ、
Nd:YAGレーザー第2高調波をポンピング光源として第1
図、第3図に示す装置を用いて、化合物1および比較色
素(ローダミン101*)の色素レーザー発振出力の初期発
振出力(E(o))に対する励起光源による一定期ネルギー
照射後の発振出力(E)を測定し、耐久性を求め表−3
に示した。
なおそれぞれの色素については発振出力が最高となる波
長(化合物1では612nm、ローダミン101では605nm)で
出力を測定した。
*ローダミン101 表3の結果から明らかな如く、本発明の化合物1は比較
化物に比べ耐久性に著しく優れていた。
(発明の効果) 本発明の一般式(I)で示される5ないし6員複素環と
ベンゾピリリウム核とを同時に持つメチン染料を用いる
ことによつて変換効率が高く安定性の高い色素レーザー
を得ることができるようになつた。
また、本発明の色素レーザーを用いると500〜800nmの発
振域を有する色素レーザーを提供することができるよう
になつた。
また、本発明の色素レーザーに用いられる一般式(I)
で示される色素は、従来の色素に比べ堅牢性が高いた
め、耐久性の高い色素レーザーを与えることができるよ
うになつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は色素レーザーの一例の概念図であり、1は窒素
レーザー、2は色素レーザー本体、3はモノクロメータ
ー、4はオシロスコープ、5はパワーメーター、6は窒
素レーザーアウトプツトモニターもしくは、Nd:YAGレー
ザーアウトプツトモニターを表わす。 第2図は励起光源として窒素レーザーを用いる場合の色
素レーザー本体の詳細図であり、7は減衰用ミラー、8
は増幅用全反射ミラー、9はミラー、10は石英セルを表
わす。 第3図は励起光源としてNd:YAGレーザーを用いる場合の
色素レーザー本体の詳細図であり、11は減衰用ミラー、
12は増幅用全反射ミラー、13はミラー、14はオシレータ
ー用石英セル、15はアンプ用石英セル、16は色素溶液循
環ポンプを表わす。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザー用色素溶液を含む容器および該容
    器に連結されたポンピング用エネルギー源からなる色素
    レーザーにおいて、色素溶液が一般式(I)で示される
    化合物を含有することを特徴とする色素レーザー。 (式中、nは0又は1を表わす。 mは0、1、2、又は3を表わす。 L1およびL2は同一または異つていてもよく、各々メチン
    基または置換メチン基を表わす。 R1は置換もしくは未置換のアルキル基、アルケニル基、
    またはアラルキル基を表わす。 R2、R3、R4、R5、R6は同一または互いに異なつていても
    よく、水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは未置換の
    アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル
    基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルコキシカル
    ボニル基、アシルオキシ基、アシル基、ヒドロキシ基、
    シアノ基、または置換もしくは未置換のアミノ基を表わ
    す。Zは5員環、または6員環を形成するに必要な原子
    群を表わし、それらの環は置換基を有していてもよく、
    また他の環と縮合していてもよい(ここで他の環はR1
    結合して更に、縮合環を形成してもよい。)。 X はアニオンを表わす。 rは1または2を表わし、化合物が分子内塩を形成する
    ときはrは1である。)
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