JPH07160714A - 日本語文校正装置 - Google Patents
日本語文校正装置Info
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- JPH07160714A JPH07160714A JP5340107A JP34010793A JPH07160714A JP H07160714 A JPH07160714 A JP H07160714A JP 5340107 A JP5340107 A JP 5340107A JP 34010793 A JP34010793 A JP 34010793A JP H07160714 A JPH07160714 A JP H07160714A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 接続表現を作る語の不適切な使用法を検出、
修正することにより、校正作業を支援する日本語文校正
装置を提供する。 【構成】 記憶装置2に記憶されている日本語文は、形
態素解析装置3により形態素解析され、形態素解析結果
が形態素解析結果保持装置4に保持される。一方、接続
表現を作る語を見出し語として、その語の適切な使用法
を登録した接続表現辞書5を有している。不適切さ判定
装置6は、接続表現辞書5を用い、形態素解析結果保持
装置4内の解析結果から、接続表現辞書に登録されてい
る形態素を探し、該当する接続表現辞書5の内容から、
不適切な表現を検出する。不適切な表現がある場合に
は、不適切さ提示装置7によりその旨を表示し、修正候
補提示装置8により修正候補を提示し、修正候補選択装
置9による選択指示に従い、修正候補置換装置10で適
切な文に置換する。
修正することにより、校正作業を支援する日本語文校正
装置を提供する。 【構成】 記憶装置2に記憶されている日本語文は、形
態素解析装置3により形態素解析され、形態素解析結果
が形態素解析結果保持装置4に保持される。一方、接続
表現を作る語を見出し語として、その語の適切な使用法
を登録した接続表現辞書5を有している。不適切さ判定
装置6は、接続表現辞書5を用い、形態素解析結果保持
装置4内の解析結果から、接続表現辞書に登録されてい
る形態素を探し、該当する接続表現辞書5の内容から、
不適切な表現を検出する。不適切な表現がある場合に
は、不適切さ提示装置7によりその旨を表示し、修正候
補提示装置8により修正候補を提示し、修正候補選択装
置9による選択指示に従い、修正候補置換装置10で適
切な文に置換する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不適切な日本語文の校
正作業を支援する日本語文校正装置に関するものであ
る。
正作業を支援する日本語文校正装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】日本語文を作成する際に、実際は不適切
ではあっても、書き手が正しいと思って使用してしまう
表現がある。例えば、「雨が降らない前に洗濯ものを取
り込め」(正しくは「降る前に」)という文、「私が起
きたまでの数時間に彼は殺された。」(正しくは「起き
るまで」)という文、「その服は派手なながら似合う」
(正しくは「派手ながら」)という文などはその一つで
ある。このような文では、文中の要素を論理的、意味的
に接続する接続表現、例えば、「雨が降らない前に」,
「私が起きたまでの」,「その服は派手なながら」など
が存在する。接続表現には、列記した例文のように、副
詞節の接続、形容詞節の接続、接続助詞による接続など
がある。
ではあっても、書き手が正しいと思って使用してしまう
表現がある。例えば、「雨が降らない前に洗濯ものを取
り込め」(正しくは「降る前に」)という文、「私が起
きたまでの数時間に彼は殺された。」(正しくは「起き
るまで」)という文、「その服は派手なながら似合う」
(正しくは「派手ながら」)という文などはその一つで
ある。このような文では、文中の要素を論理的、意味的
に接続する接続表現、例えば、「雨が降らない前に」,
「私が起きたまでの」,「その服は派手なながら」など
が存在する。接続表現には、列記した例文のように、副
詞節の接続、形容詞節の接続、接続助詞による接続など
がある。
【0003】従来、日本語文の校正を行なう装置として
は、例えば、特開平1−307861号公報に記載され
た日本語文誤り自動検定装置などがある。この従来の装
置は、同音異義語の誤用に対するものであり、名詞複合
語中の誤用を、名詞の意味カテゴリの連接判定によって
検定している。しかしながら、接続表現が論理的、意味
的な接続関係であるにもかかわらず、接続表現を作る
語、例えば、「前」,「まで」,「ながら」などと、そ
のまわりに位置する語との関係は、局所的な文法によっ
て支配されている。そのため、上述のような接続表現を
作る語に関する誤りは、意味レベルの解析を行なって
も、検出できないことが多い。従来の技術では、それら
を指摘して修正することは困難である。
は、例えば、特開平1−307861号公報に記載され
た日本語文誤り自動検定装置などがある。この従来の装
置は、同音異義語の誤用に対するものであり、名詞複合
語中の誤用を、名詞の意味カテゴリの連接判定によって
検定している。しかしながら、接続表現が論理的、意味
的な接続関係であるにもかかわらず、接続表現を作る
語、例えば、「前」,「まで」,「ながら」などと、そ
のまわりに位置する語との関係は、局所的な文法によっ
て支配されている。そのため、上述のような接続表現を
作る語に関する誤りは、意味レベルの解析を行なって
も、検出できないことが多い。従来の技術では、それら
を指摘して修正することは困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、接続表現を作る語の不適切
な使用法を検出、修正することにより、校正作業を支援
する日本語文校正装置を提供することを目的とするもの
である。
情に鑑みてなされたもので、接続表現を作る語の不適切
な使用法を検出、修正することにより、校正作業を支援
する日本語文校正装置を提供することを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、不適切な日本語文の校正作業を支
援する日本語文校正装置において、文の言語解析を行な
う言語解析手段と、接続表現を作る語を見出し語として
その語の適切な使用法を登録した接続表現辞書と、前記
言語解析手段により解析した結果と前記接続表現辞書に
記述されている情報とを照合しその照合結果から接続表
現を作る語の使用法の不適切さを判定する不適切さ判定
手段を有することを特徴とするものである。
載の発明においては、不適切な日本語文の校正作業を支
援する日本語文校正装置において、文の言語解析を行な
う言語解析手段と、接続表現を作る語を見出し語として
その語の適切な使用法を登録した接続表現辞書と、前記
言語解析手段により解析した結果と前記接続表現辞書に
記述されている情報とを照合しその照合結果から接続表
現を作る語の使用法の不適切さを判定する不適切さ判定
手段を有することを特徴とするものである。
【0006】
【作用】本発明によれば、日本語文は、言語解析手段に
より解析される。例えば、形態素解析や構文解析を行な
うことができる。一方、接続表現を作る語を見出し語と
して、その語の適切な使用法を登録した接続表現辞書を
有している。不適切さ判定手段は、その接続表現辞書を
用い、言語形解析手段による解析結果の中で接続表現辞
書に登録されている語を探し、該当するものがあれば接
続表現辞書の内容を参照する。さらに、不適切さ判定手
段は、該当する語が接続表現辞書の内容に記述されたル
ールに違反していないかどうかを判定する。この判定に
より、接続表現の誤りが検出される。この判定結果に基
づき、誤りがある場合は、例えば、オペレータに不適切
さを提示するなどして、誤りの訂正を行なったり、ある
いは自動的に訂正を行なうことにより、日本語文の接続
表現の誤りに対する校正を支援することができる。
より解析される。例えば、形態素解析や構文解析を行な
うことができる。一方、接続表現を作る語を見出し語と
して、その語の適切な使用法を登録した接続表現辞書を
有している。不適切さ判定手段は、その接続表現辞書を
用い、言語形解析手段による解析結果の中で接続表現辞
書に登録されている語を探し、該当するものがあれば接
続表現辞書の内容を参照する。さらに、不適切さ判定手
段は、該当する語が接続表現辞書の内容に記述されたル
ールに違反していないかどうかを判定する。この判定に
より、接続表現の誤りが検出される。この判定結果に基
づき、誤りがある場合は、例えば、オペレータに不適切
さを提示するなどして、誤りの訂正を行なったり、ある
いは自動的に訂正を行なうことにより、日本語文の接続
表現の誤りに対する校正を支援することができる。
【0007】
【実施例】図1は、本発明の日本語文校正装置の第1の
実施例を示すブロック図である。図中、1は表示装置、
2は記憶装置、3は形態素解析装置、4は形態素解析結
果保持装置、5は接続表現辞書、6は不適切さ判定装
置、7は不適切さ提示装置、8は修正候補提示装置、9
は修正候補選択装置、10は修正候補置換装置である。
実施例を示すブロック図である。図中、1は表示装置、
2は記憶装置、3は形態素解析装置、4は形態素解析結
果保持装置、5は接続表現辞書、6は不適切さ判定装
置、7は不適切さ提示装置、8は修正候補提示装置、9
は修正候補選択装置、10は修正候補置換装置である。
【0008】表示装置1は、記憶装置2に記憶されてい
る文を表示するとともに、不適切さ提示装置7による不
適切さの表示、修正候補提示装置8による修正候補の表
示、修正候補選択装置9による選択された修正候補の表
示、修正候補置換装置10による修正候補の置換後の文
の表示などを行なう。記憶装置2は、文を記憶する。形
態素解析装置3は、記憶装置2に記憶されている文を形
態素解析する。形態素解析結果保持装置4は、形態素解
析装置3で文を形態素解析した結果を保持する。接続表
現辞書5は、接続表現を作る語を見出し語として、その
語の適切な使用法が登録してある。不適切さ判定装置6
は、形態素解析結果保持装置4に保持されている形態素
解析結果と、接続表現辞書5に記述されている情報とを
照合し、その照合結果から、接続表現を作る語の使用法
の不適切さを判定する。不適切さ提示装置7は、不適切
さ判定装置6により、使用法の不適切な語を表示装置1
を介してオペレータに提示する。修正候補提示装置8
は、表示装置1を用い、修正すべき箇所に対するコメン
ト、修正すべき箇所に対する修正候補をオペレータに提
示する。修正候補選択装置9は、修正候補提示装置8に
より提示された修正候補の選択をオペレータに促す。修
正候補置換装置10は、修正候補選択装置9においてオ
ペレータから選択された修正候補により、使用法の不適
切であった語を置換し、正しい文に修正する。
る文を表示するとともに、不適切さ提示装置7による不
適切さの表示、修正候補提示装置8による修正候補の表
示、修正候補選択装置9による選択された修正候補の表
示、修正候補置換装置10による修正候補の置換後の文
の表示などを行なう。記憶装置2は、文を記憶する。形
態素解析装置3は、記憶装置2に記憶されている文を形
態素解析する。形態素解析結果保持装置4は、形態素解
析装置3で文を形態素解析した結果を保持する。接続表
現辞書5は、接続表現を作る語を見出し語として、その
語の適切な使用法が登録してある。不適切さ判定装置6
は、形態素解析結果保持装置4に保持されている形態素
解析結果と、接続表現辞書5に記述されている情報とを
照合し、その照合結果から、接続表現を作る語の使用法
の不適切さを判定する。不適切さ提示装置7は、不適切
さ判定装置6により、使用法の不適切な語を表示装置1
を介してオペレータに提示する。修正候補提示装置8
は、表示装置1を用い、修正すべき箇所に対するコメン
ト、修正すべき箇所に対する修正候補をオペレータに提
示する。修正候補選択装置9は、修正候補提示装置8に
より提示された修正候補の選択をオペレータに促す。修
正候補置換装置10は、修正候補選択装置9においてオ
ペレータから選択された修正候補により、使用法の不適
切であった語を置換し、正しい文に修正する。
【0009】上述の校正では、文は記憶装置2に格納さ
れているが、形態素解析装置3に直接入力されてもよ
い。また、形態素解析装置3により形態素解析された結
果は、形態素解析結果保持装置4に保持されずに、直
接、不適切さ判定装置6に入力され、接続表現辞書5と
照合されるように構成してもよい。さらに、例えば、修
正候補が1つの場合には、不適切さの提示及び修正候補
の提示を行なわず、直接、修正候補置換装置10により
文を修正してもよい。また、複数の修正候補がある場合
でも、例えば、重み付けなどにより、確からしい候補を
自動的に選択し、修正するように構成することも可能で
ある。
れているが、形態素解析装置3に直接入力されてもよ
い。また、形態素解析装置3により形態素解析された結
果は、形態素解析結果保持装置4に保持されずに、直
接、不適切さ判定装置6に入力され、接続表現辞書5と
照合されるように構成してもよい。さらに、例えば、修
正候補が1つの場合には、不適切さの提示及び修正候補
の提示を行なわず、直接、修正候補置換装置10により
文を修正してもよい。また、複数の修正候補がある場合
でも、例えば、重み付けなどにより、確からしい候補を
自動的に選択し、修正するように構成することも可能で
ある。
【0010】図2は、本発明の日本語文校正装置の第1
の実施例の動作の一例を説明するためのフローチャート
である。記憶装置2に記憶されている日本語文は、S1
1において、形態素解析装置3により形態素解析がなさ
れる。形態素解析の結果は、形態素解析結果保持装置4
に保持される。
の実施例の動作の一例を説明するためのフローチャート
である。記憶装置2に記憶されている日本語文は、S1
1において、形態素解析装置3により形態素解析がなさ
れる。形態素解析の結果は、形態素解析結果保持装置4
に保持される。
【0011】次に、S12において、形態素解析結果保
持装置4に保持されている形態素解析の結果中に、接続
表現辞書5に登録されているものがあるか否かを、不適
切さ判定装置6により判定する。接続表現辞書5に登録
されているものがない場合には、処理を終了する。
持装置4に保持されている形態素解析の結果中に、接続
表現辞書5に登録されているものがあるか否かを、不適
切さ判定装置6により判定する。接続表現辞書5に登録
されているものがない場合には、処理を終了する。
【0012】接続表現辞書5に登録されているものがあ
る場合には、S13において、接続表現辞書5に登録さ
れている内容を参照し、形態素解析の結果が、登録され
ているルールに抵触しているか否かを判定する。ルール
に抵触しない場合には、適切な表現であるので、処理を
終了する。ルールに抵触する場合、その部分は不適切で
ある。不適切さ提示装置7で不適切な部分をオペレータ
に提示するとともに、S14において、接続表現辞書5
の内容を参照し、不適切な部分に対する修正候補を修正
候補提示装置8によってオペレータに提示する。S15
において、オペレータから修正候補が選択されると、S
16において、修正候補置換装置10で不適切な部分
を、選択された修正候補により置換し、適切な文を構成
して処理を終了する。
る場合には、S13において、接続表現辞書5に登録さ
れている内容を参照し、形態素解析の結果が、登録され
ているルールに抵触しているか否かを判定する。ルール
に抵触しない場合には、適切な表現であるので、処理を
終了する。ルールに抵触する場合、その部分は不適切で
ある。不適切さ提示装置7で不適切な部分をオペレータ
に提示するとともに、S14において、接続表現辞書5
の内容を参照し、不適切な部分に対する修正候補を修正
候補提示装置8によってオペレータに提示する。S15
において、オペレータから修正候補が選択されると、S
16において、修正候補置換装置10で不適切な部分
を、選択された修正候補により置換し、適切な文を構成
して処理を終了する。
【0013】具体例をもとに、本発明の日本語文構成装
置の第1の実施例を説明する。第1の文例として、「雨
が降らない前に洗濯ものを取り込め」という日本語文が
入力され、この文を校正する場面を考える。入力された
文は、記憶装置2に記憶されており、また、表示装置1
に表示されている。
置の第1の実施例を説明する。第1の文例として、「雨
が降らない前に洗濯ものを取り込め」という日本語文が
入力され、この文を校正する場面を考える。入力された
文は、記憶装置2に記憶されており、また、表示装置1
に表示されている。
【0014】図3は、第1の文例における形態素解析結
果の一例の説明図である。上述の文例を形態素解析装置
3により解析し、形態素解析結果を得る。この形態素解
析結果は、形態素解析結果保持装置4に保持される。上
述の文例の場合には、図3に示すような形態素解析結果
が得られる。
果の一例の説明図である。上述の文例を形態素解析装置
3により解析し、形態素解析結果を得る。この形態素解
析結果は、形態素解析結果保持装置4に保持される。上
述の文例の場合には、図3に示すような形態素解析結果
が得られる。
【0015】図3に示した形態素解析結果の例では、各
形態素に番号がふられており、各形態素の原形、品詞、
活用する形態素の場合にはさらに活用型、活用形が記述
されている。これらのデータは、例えば、各列毎に配列
により保持することができる。形態素解析結果中のデー
タを参照する際は、例えば、形態素「雨」の品詞につい
ては、品詞(1)のように参照することにより、“普通
名詞”が得られる。あるいは、2次元の配列により保持
することもできる。また、例えば品詞、活用型、活用形
等の各項目は、文字列により値を有する構成のほか、対
応する数値で保持してもよい。なお、形態素解析結果の
中の品詞や活用語の活用に関する情報は、形態素解析装
置3中の形態素解析辞書から得ることができる。
形態素に番号がふられており、各形態素の原形、品詞、
活用する形態素の場合にはさらに活用型、活用形が記述
されている。これらのデータは、例えば、各列毎に配列
により保持することができる。形態素解析結果中のデー
タを参照する際は、例えば、形態素「雨」の品詞につい
ては、品詞(1)のように参照することにより、“普通
名詞”が得られる。あるいは、2次元の配列により保持
することもできる。また、例えば品詞、活用型、活用形
等の各項目は、文字列により値を有する構成のほか、対
応する数値で保持してもよい。なお、形態素解析結果の
中の品詞や活用語の活用に関する情報は、形態素解析装
置3中の形態素解析辞書から得ることができる。
【0016】図4は、第1の文例における接続表現辞書
5の一例の説明図である。接続表現辞書5には、この実
施例では、図4に示すように、接続表現を作る語を見出
し語として、その語に対するルールが書かれている。ル
ールは、不適切な表現のパターンと、そのパターンがマ
ッチしたときの修正候補と、コメントにより構成され
る。ルールは、複数存在する場合がある。例えば、図4
に示した「前」の例では、複数のルールを有している。
ルール1では、「パターン」として、動詞か助動詞に続
いて「ない」か「ぬ」が存在し、その後に動詞以外の形
態素の繰り返しが存在して、「前」が存在し、その後に
助詞が続くという形態素のつながりのパターンを示して
いる。また、「修正候補」として、動詞あるいは助動詞
の連体形の後に動詞以外の形態素の繰り返し、「前」、
助詞のパターンを提示することを示している。「コメン
ト」としては、「「前」の前には「ない」は置かれず、
動詞または助動詞の連体形が置かれる。」が登録されて
いる。ここで、「パターン」中の#3に記述されている
「*」は、要素(ここでは動詞以外の形態素)の1個以
上の繰り返しを表わしている。
5の一例の説明図である。接続表現辞書5には、この実
施例では、図4に示すように、接続表現を作る語を見出
し語として、その語に対するルールが書かれている。ル
ールは、不適切な表現のパターンと、そのパターンがマ
ッチしたときの修正候補と、コメントにより構成され
る。ルールは、複数存在する場合がある。例えば、図4
に示した「前」の例では、複数のルールを有している。
ルール1では、「パターン」として、動詞か助動詞に続
いて「ない」か「ぬ」が存在し、その後に動詞以外の形
態素の繰り返しが存在して、「前」が存在し、その後に
助詞が続くという形態素のつながりのパターンを示して
いる。また、「修正候補」として、動詞あるいは助動詞
の連体形の後に動詞以外の形態素の繰り返し、「前」、
助詞のパターンを提示することを示している。「コメン
ト」としては、「「前」の前には「ない」は置かれず、
動詞または助動詞の連体形が置かれる。」が登録されて
いる。ここで、「パターン」中の#3に記述されている
「*」は、要素(ここでは動詞以外の形態素)の1個以
上の繰り返しを表わしている。
【0017】不適切さ判定装置6は、形態素解析結果中
の形態素が上述の接続表現辞書5に登録されているか否
かを探索する。図3に示した形態素解析結果から、単語
「前」により、接続表現辞書5の「前」の内容が参照さ
れ、形態素解析結果の 降ら(動詞)/ない/前/に(助詞) の部分がパターン1及びパターン2とマッチすることが
わかる。パターン1の「修正候補」の内容から、修正候
補の一つとして (動詞か助動詞の連体形)(動詞以外の形態素の繰り返
し)(「前」)(助詞) のパターンが得られる。すなわち、単語「降ら」は連体
形「降る」に変換されて「降る前に」が生成される。
の形態素が上述の接続表現辞書5に登録されているか否
かを探索する。図3に示した形態素解析結果から、単語
「前」により、接続表現辞書5の「前」の内容が参照さ
れ、形態素解析結果の 降ら(動詞)/ない/前/に(助詞) の部分がパターン1及びパターン2とマッチすることが
わかる。パターン1の「修正候補」の内容から、修正候
補の一つとして (動詞か助動詞の連体形)(動詞以外の形態素の繰り返
し)(「前」)(助詞) のパターンが得られる。すなわち、単語「降ら」は連体
形「降る」に変換されて「降る前に」が生成される。
【0018】ルール2に関しても同様にして、修正候補
の一つとして、 (動詞か助動詞)(「ない」か「ぬ」)(「うち」)
(助詞) のパターンが得られる。すなわち、「前」が「うち」に
変換されて「降らないうちに」が生成される。文の残り
の部分については、接続表現辞書5に登録されている形
態素がないものとする。
の一つとして、 (動詞か助動詞)(「ない」か「ぬ」)(「うち」)
(助詞) のパターンが得られる。すなわち、「前」が「うち」に
変換されて「降らないうちに」が生成される。文の残り
の部分については、接続表現辞書5に登録されている形
態素がないものとする。
【0019】図5は、第1の文例における不適切な表現
の表示の一例の説明図である。不適切さ判定装置6によ
り、文中に不適切な部分が抽出されると、不適切さ提示
装置7はエディタとは別にウィンドウを開き、その中
に、図5に示すように、文中の修正すべき箇所を提示す
る。文中の提示すべき箇所は、ルール1、ルール2とも
パターンがマッチした「降らない前に」の部分であるか
ら、入力文中のその部分に装飾が施されて示される。図
5に示した例では、提示すべき箇所にアンダーラインが
施されている。もちろん、各種の文字装飾を用いること
ができる。
の表示の一例の説明図である。不適切さ判定装置6によ
り、文中に不適切な部分が抽出されると、不適切さ提示
装置7はエディタとは別にウィンドウを開き、その中
に、図5に示すように、文中の修正すべき箇所を提示す
る。文中の提示すべき箇所は、ルール1、ルール2とも
パターンがマッチした「降らない前に」の部分であるか
ら、入力文中のその部分に装飾が施されて示される。図
5に示した例では、提示すべき箇所にアンダーラインが
施されている。もちろん、各種の文字装飾を用いること
ができる。
【0020】それとともに、修正候補提示装置8は、修
正すべき箇所に対するコメント、修正すべき箇所に対す
る修正候補を提示する。修正すべき箇所に対するコメン
トとしては、図4に示したルール1の中のコメント
「「前」の前には「ない」は置かれず、動詞または助動
詞の連体形が置かれる。」と、ルール2の中のコメント
「「・・・ない」に続くのは「前」ではなく「うち」で
ある。」が示される。修正すべき箇所に対する修正候補
としては、ルール1から生成される「降る前に」と、ル
ール2からの「降らないうちに」が、それぞれ修正候補
1,2として、図5に示すように提示される。
正すべき箇所に対するコメント、修正すべき箇所に対す
る修正候補を提示する。修正すべき箇所に対するコメン
トとしては、図4に示したルール1の中のコメント
「「前」の前には「ない」は置かれず、動詞または助動
詞の連体形が置かれる。」と、ルール2の中のコメント
「「・・・ない」に続くのは「前」ではなく「うち」で
ある。」が示される。修正すべき箇所に対する修正候補
としては、ルール1から生成される「降る前に」と、ル
ール2からの「降らないうちに」が、それぞれ修正候補
1,2として、図5に示すように提示される。
【0021】修正候補選択装置9は、プロンプト“選択
?_”を表示させ、これによって修正候補の選択をオペ
レータに促す。このプロンプトは、図5に示した例で
は、修正候補の表示領域の最下段に表示している。もち
ろん、別の箇所に表示してもよい。選択方法としては、
例えば、修正候補の番号を直接入力させる方法や、選択
候補をマウスでクリックする方法、音声で修正候補の番
号を入力させる方法など、一般的な入力方法を用いるこ
とができる。
?_”を表示させ、これによって修正候補の選択をオペ
レータに促す。このプロンプトは、図5に示した例で
は、修正候補の表示領域の最下段に表示している。もち
ろん、別の箇所に表示してもよい。選択方法としては、
例えば、修正候補の番号を直接入力させる方法や、選択
候補をマウスでクリックする方法、音声で修正候補の番
号を入力させる方法など、一般的な入力方法を用いるこ
とができる。
【0022】図6は、第1の文例における校正後の文の
一例の説明図である。図5において、オペレータが
「1」と入力して修正候補1を選択した場合、修正候補
置換装置10は、入力文中の「降らない前に」を「降る
前に」に置換し、「雨が降らない前に洗濯ものを取り込
め。」という文を、図6(A)に示すように、「雨が降
る前に洗濯ものを取り込め。」という文に書き換える。
その際に、形態素解析結果も図6(B)に示すように書
き換えられる。図6(B)では、図3に示した形態素解
析結果の番号3の形態素「降ら」を「降る」とし、活用
形を連体形とし、番号4の「ない」を削除して以降の番
号をくり上げている。
一例の説明図である。図5において、オペレータが
「1」と入力して修正候補1を選択した場合、修正候補
置換装置10は、入力文中の「降らない前に」を「降る
前に」に置換し、「雨が降らない前に洗濯ものを取り込
め。」という文を、図6(A)に示すように、「雨が降
る前に洗濯ものを取り込め。」という文に書き換える。
その際に、形態素解析結果も図6(B)に示すように書
き換えられる。図6(B)では、図3に示した形態素解
析結果の番号3の形態素「降ら」を「降る」とし、活用
形を連体形とし、番号4の「ない」を削除して以降の番
号をくり上げている。
【0023】図5において、オペレータが「2」と入力
して修正候補2を選択すると、同様にして、図6(C)
に示すように、「雨が降らないうちに洗濯ものを取り込
め。」という文に書き換えられ、形態素解析結果も図6
(D)に示すように書き換えられる。
して修正候補2を選択すると、同様にして、図6(C)
に示すように、「雨が降らないうちに洗濯ものを取り込
め。」という文に書き換えられ、形態素解析結果も図6
(D)に示すように書き換えられる。
【0024】別の文例の場合について説明する。第2の
文例として、「私が起きたまでの数時間に彼は殺され
た。」という文が入力された場合について説明する。図
7は、第2の文例における形態素解析結果の一例の説明
図、図8は、第2の文例における接続表現辞書5の一例
の説明図である。上述の文が記憶装置2に記憶されてお
り、形態素解析装置3により形態素解析がなされ、その
結果が形態素解析結果保持装置4に保持されている。接
続表現辞書5には、ルールの一つとして、図8に示すよ
うに「まで」という語に関するルールが格納されてい
る。
文例として、「私が起きたまでの数時間に彼は殺され
た。」という文が入力された場合について説明する。図
7は、第2の文例における形態素解析結果の一例の説明
図、図8は、第2の文例における接続表現辞書5の一例
の説明図である。上述の文が記憶装置2に記憶されてお
り、形態素解析装置3により形態素解析がなされ、その
結果が形態素解析結果保持装置4に保持されている。接
続表現辞書5には、ルールの一つとして、図8に示すよ
うに「まで」という語に関するルールが格納されてい
る。
【0025】不適切さ判定装置6は、第1の文例の場合
と同様に、ルール1のパターン (動詞か助動詞)(「た」)(「まで」)(助詞) に、 起き(動詞)/た/まで/の(助詞) の部分がマッチする。修正候補の一つとして (動詞か助動詞の連体形)(「まで」)(助詞) が得られる。これにより、「起き」はその連体形「起き
る」に変換され、「た」が削除されて、「起きるまで
の」が修正候補として生成される。
と同様に、ルール1のパターン (動詞か助動詞)(「た」)(「まで」)(助詞) に、 起き(動詞)/た/まで/の(助詞) の部分がマッチする。修正候補の一つとして (動詞か助動詞の連体形)(「まで」)(助詞) が得られる。これにより、「起き」はその連体形「起き
る」に変換され、「た」が削除されて、「起きるまで
の」が修正候補として生成される。
【0026】図9は、第2の文例における不適切な表現
の表示の一例の説明図である。第2の文例の場合にも、
不適切な表現の部分が存在するので、不適切さ提示装置
7により、図9に示すようなウィンドウが開かれる。図
9に示した例では、文中の修正すべき箇所が網かけで示
されている。また、修正候補の表示領域に「マウスで候
補を選択してください。」と表示しており、修正候補の
選択はマウスにより行なわれる。マウスにより、修正候
補の(1)をクリックすることにより修正候補(1)が
選択される。第2の文例は、修正候補置換装置10によ
って、「私が起きるまでの数時間に彼は殺された。」の
ように書き換えられる。
の表示の一例の説明図である。第2の文例の場合にも、
不適切な表現の部分が存在するので、不適切さ提示装置
7により、図9に示すようなウィンドウが開かれる。図
9に示した例では、文中の修正すべき箇所が網かけで示
されている。また、修正候補の表示領域に「マウスで候
補を選択してください。」と表示しており、修正候補の
選択はマウスにより行なわれる。マウスにより、修正候
補の(1)をクリックすることにより修正候補(1)が
選択される。第2の文例は、修正候補置換装置10によ
って、「私が起きるまでの数時間に彼は殺された。」の
ように書き換えられる。
【0027】第3の文例について説明する。第3の文例
として、「その服は派手なながら似合う。」という文が
記憶装置2に記憶されている場合を考える。図10は、
第3の文例における形態素解析結果の一例の説明図、図
11は、第3の文例における接続表現辞書5の一例の説
明図である。第3の文例は、形態素解析装置3により形
態素解析がなされ、図10に示すような形態素解析結果
が形態素解析結果保持装置4に保持される。接続表現辞
書5には、一つのルールとして、図11に示すような
「ながら」という語に関するルールが格納されている。
として、「その服は派手なながら似合う。」という文が
記憶装置2に記憶されている場合を考える。図10は、
第3の文例における形態素解析結果の一例の説明図、図
11は、第3の文例における接続表現辞書5の一例の説
明図である。第3の文例は、形態素解析装置3により形
態素解析がなされ、図10に示すような形態素解析結果
が形態素解析結果保持装置4に保持される。接続表現辞
書5には、一つのルールとして、図11に示すような
「ながら」という語に関するルールが格納されている。
【0028】不適切さ判定装置6は、第1、第2の文例
と同様に、ルール1のパターン (形容動詞)(「ながら」) に、 派手な(形容動詞の語幹以外)/ながら の部分がマッチする。修正候補の一つとして、 (形容動詞の語幹)(「ながら」) が得られる。これにより、「派手な」はその語幹「派
手」に変換されて、 「派手ながら」 が修正候補として生成される。
と同様に、ルール1のパターン (形容動詞)(「ながら」) に、 派手な(形容動詞の語幹以外)/ながら の部分がマッチする。修正候補の一つとして、 (形容動詞の語幹)(「ながら」) が得られる。これにより、「派手な」はその語幹「派
手」に変換されて、 「派手ながら」 が修正候補として生成される。
【0029】この第3の文例においても、不適切な部分
が含まれるので、不適切さ提示装置7により、第1、第
2の文例と同様に表示され、修正候補提示装置8が修正
候補を提示し、修正候補選択装置9により修正候補が選
択され、修正候補置換装置10により、適切な文に置換
される。置換された文は、「その服は派手ながら似合
う。」となる。
が含まれるので、不適切さ提示装置7により、第1、第
2の文例と同様に表示され、修正候補提示装置8が修正
候補を提示し、修正候補選択装置9により修正候補が選
択され、修正候補置換装置10により、適切な文に置換
される。置換された文は、「その服は派手ながら似合
う。」となる。
【0030】このように、接続表現辞書5にルールを記
述しておくことによって、不適切さ判定装置6は、副詞
節の接続(「・・・する前に」)に限らず、形容詞節の
接続(「・・・するまでの」)、通常の接続助詞による
接続(「・・・ながら」)など、接続表現一般の不適切
さを判定することができ、以降の処理により適切な文に
置換することができる。
述しておくことによって、不適切さ判定装置6は、副詞
節の接続(「・・・する前に」)に限らず、形容詞節の
接続(「・・・するまでの」)、通常の接続助詞による
接続(「・・・ながら」)など、接続表現一般の不適切
さを判定することができ、以降の処理により適切な文に
置換することができる。
【0031】図12は、本発明の日本語文校正装置の第
2の実施例を示すブロック図である。図中、図1と同様
の部分には同じ符号を付して説明を省略する。21は表
示装置、22は構文情報保持装置、23はルール適用装
置、24は不適切さ提示装置である。構文情報保持装置
22は、構文解析された文の構文木に関する情報と、接
続表現を作る語に関するルールとからなる構文情報を保
持する。ルール適用装置23は、構文情報保持装置22
に保持されている構文情報中に記述されていて接続表現
に関するルールが適用される語を探索して、ルールを適
用する。不適切さ提示装置24は、ルールの適用の結
果、接続表現を作る語の使用法が不適切な場合に、その
不適切さをオペレータに提示する。表示装置21は、構
文情報保持装置22に保持されている構文木をもとに文
を表示するとともに、不適切さ提示装置24による不適
切さ提示情報、修正候補提示装置8による修正候補、修
正候補選択装置9による選択メッセージ、修正候補置換
装置10による置換後の適切な文等の表示を行なう。
2の実施例を示すブロック図である。図中、図1と同様
の部分には同じ符号を付して説明を省略する。21は表
示装置、22は構文情報保持装置、23はルール適用装
置、24は不適切さ提示装置である。構文情報保持装置
22は、構文解析された文の構文木に関する情報と、接
続表現を作る語に関するルールとからなる構文情報を保
持する。ルール適用装置23は、構文情報保持装置22
に保持されている構文情報中に記述されていて接続表現
に関するルールが適用される語を探索して、ルールを適
用する。不適切さ提示装置24は、ルールの適用の結
果、接続表現を作る語の使用法が不適切な場合に、その
不適切さをオペレータに提示する。表示装置21は、構
文情報保持装置22に保持されている構文木をもとに文
を表示するとともに、不適切さ提示装置24による不適
切さ提示情報、修正候補提示装置8による修正候補、修
正候補選択装置9による選択メッセージ、修正候補置換
装置10による置換後の適切な文等の表示を行なう。
【0032】図13は、本発明の日本語文校正装置の第
2の実施例の動作の一例を説明するためのフローチャー
トである。構文情報保持装置22は、構文解析された文
の構文木に関する情報と、接続表現を作る語に関するル
ールとからなる構文情報を保持している。同時に、表示
装置21により、構文情報保持装置22に保持されてい
る文を表示している。
2の実施例の動作の一例を説明するためのフローチャー
トである。構文情報保持装置22は、構文解析された文
の構文木に関する情報と、接続表現を作る語に関するル
ールとからなる構文情報を保持している。同時に、表示
装置21により、構文情報保持装置22に保持されてい
る文を表示している。
【0033】S31において、ルール適用装置23は、
構文情報保持装置22に保持されている構文情報中に、
接続表現を作る語に関するルールが記述されているかど
うかを探索する。ない場合には、処理を終了する。ルー
ルの記述があれば、そのルールを適用する。S32にお
いて、ルールを適用した結果、ルールに抵触しているか
否かを判定し、抵触していなければ適切な文であるの
で、処理を終了する。不適切な部分が構文木の情報中に
あれば、S33において、不適切さ提示装置24によ
り、接続表現を作る語の使用法の不適切さをオペレータ
に提示するとともに、修正候補提示装置8により修正候
補をオペレータに提示する。S34において、オペレー
タから修正候補が選択されると、S37において、修正
候補置換装置10で不適切な部分を選択された修正候補
により置換し、S38において、構文情報保持装置22
内の構文情報を、適切な文となるように書き換える。
構文情報保持装置22に保持されている構文情報中に、
接続表現を作る語に関するルールが記述されているかど
うかを探索する。ない場合には、処理を終了する。ルー
ルの記述があれば、そのルールを適用する。S32にお
いて、ルールを適用した結果、ルールに抵触しているか
否かを判定し、抵触していなければ適切な文であるの
で、処理を終了する。不適切な部分が構文木の情報中に
あれば、S33において、不適切さ提示装置24によ
り、接続表現を作る語の使用法の不適切さをオペレータ
に提示するとともに、修正候補提示装置8により修正候
補をオペレータに提示する。S34において、オペレー
タから修正候補が選択されると、S37において、修正
候補置換装置10で不適切な部分を選択された修正候補
により置換し、S38において、構文情報保持装置22
内の構文情報を、適切な文となるように書き換える。
【0034】具体例をもとに、本発明の日本語文構成装
置の第2の実施例を説明する。文例として、上述の第2
の文例、すなわち、「私が起きたまでの数時間に彼は殺
された。」という日本語文について説明する。
置の第2の実施例を説明する。文例として、上述の第2
の文例、すなわち、「私が起きたまでの数時間に彼は殺
された。」という日本語文について説明する。
【0035】図14は、構文情報の一例の説明図、図1
5は、構文情報中の構文木情報の一例の説明図、図16
は、構文情報中の構文ルールの一例の説明図である。上
述の文例は表示装置21上に表示されており、さらに、
構文解析された構文木情報が構文ルールとともに構文情
報保持装置22に保持されている。また、図14に示す
ように、構文木情報と構文ルールとにより、構文情報が
構成されている。
5は、構文情報中の構文木情報の一例の説明図、図16
は、構文情報中の構文ルールの一例の説明図である。上
述の文例は表示装置21上に表示されており、さらに、
構文解析された構文木情報が構文ルールとともに構文情
報保持装置22に保持されている。また、図14に示す
ように、構文木情報と構文ルールとにより、構文情報が
構成されている。
【0036】構文木情報は、図15に示すように、文を
構文解析したときの形態素の木と、それぞれの形態素に
対応した品詞、及び、原形、活用型、活用形などの活用
に関する情報、さらに、構文ルールへのポインタを有す
る。図15では、原形は品詞の後ろに括弧書きしてい
る。また、図では木構造を実線で表わしているが、実際
の木構造を表わす情報は、リスト構造や、構造化文書の
データ構造など、種々のデータ構造により表現すること
ができる。構文ルールへのポインタは、図15では、形
態素「まで」の属性として「ルール1」として示してお
り、形態素「まで」の使用法に関しては「ルール1」と
いう構文ルールがあることを表している。
構文解析したときの形態素の木と、それぞれの形態素に
対応した品詞、及び、原形、活用型、活用形などの活用
に関する情報、さらに、構文ルールへのポインタを有す
る。図15では、原形は品詞の後ろに括弧書きしてい
る。また、図では木構造を実線で表わしているが、実際
の木構造を表わす情報は、リスト構造や、構造化文書の
データ構造など、種々のデータ構造により表現すること
ができる。構文ルールへのポインタは、図15では、形
態素「まで」の属性として「ルール1」として示してお
り、形態素「まで」の使用法に関しては「ルール1」と
いう構文ルールがあることを表している。
【0037】構文ルールは、誤りやすい接続表現を検出
するため、接続表現を作る語に関するルールが記述され
ている。この構文ルールは、図16に示すように、不適
切な構文パターン、それに対する修正候補、コメントか
らなる。不適切な構文パターンは、図16の「パター
ン」に示すように、どのような形態素がどのような修飾
関係で構成されていれば不適切かが記述されている。な
お、図16のパターンの#1に記述されている「*」
は、任意の部分構文木を表している。修正候補は、不適
切な構文パターンと同様の表記で、不適切な構文パター
ンを書き換えて、適切な構文パターンとなるように記述
されている。コメントは、その不適切さを解説した文章
である。
するため、接続表現を作る語に関するルールが記述され
ている。この構文ルールは、図16に示すように、不適
切な構文パターン、それに対する修正候補、コメントか
らなる。不適切な構文パターンは、図16の「パター
ン」に示すように、どのような形態素がどのような修飾
関係で構成されていれば不適切かが記述されている。な
お、図16のパターンの#1に記述されている「*」
は、任意の部分構文木を表している。修正候補は、不適
切な構文パターンと同様の表記で、不適切な構文パター
ンを書き換えて、適切な構文パターンとなるように記述
されている。コメントは、その不適切さを解説した文章
である。
【0038】図17は、構文パターンと部分構文木のマ
ッチングの説明図である。ルール適用装置23は、構文
ルールを持っている形態素を構文木情報中から探索す
る。例えば、図15に示す構文木情報と、図16に示す
構文ルールが構文情報保持手段22に格納されていると
すれば、ルール適用装置23は、構文木情報中の「ま
で」が「ルール1」を持っていることを探索し、構文ル
ール中の「ルール1」を参照する。そして、図15に示
す構文木と図16に示す構文パターンの間でパターンマ
ッチングを行なう。すると、図17に示すように、構文
木の一部がマッチする。このとき、パターン1の#1の
部分には、形態素「私」と「が」からなる部分木が対応
する。このパターンマッチングにより、「私が起きたま
での」という接続表現が不適切であることがわかる。
ッチングの説明図である。ルール適用装置23は、構文
ルールを持っている形態素を構文木情報中から探索す
る。例えば、図15に示す構文木情報と、図16に示す
構文ルールが構文情報保持手段22に格納されていると
すれば、ルール適用装置23は、構文木情報中の「ま
で」が「ルール1」を持っていることを探索し、構文ル
ール中の「ルール1」を参照する。そして、図15に示
す構文木と図16に示す構文パターンの間でパターンマ
ッチングを行なう。すると、図17に示すように、構文
木の一部がマッチする。このとき、パターン1の#1の
部分には、形態素「私」と「が」からなる部分木が対応
する。このパターンマッチングにより、「私が起きたま
での」という接続表現が不適切であることがわかる。
【0039】図18は、修正候補の部分木の生成の一例
の説明図である。上述のパターンマッチングにより、パ
ターン1がマッチすることがわかったので、パターン1
の修正候補を参照し、図18に示すような修正候補の部
分木を生成する。文例の場合には、「私が起きるまで
の」に対応する部分木が生成される。
の説明図である。上述のパターンマッチングにより、パ
ターン1がマッチすることがわかったので、パターン1
の修正候補を参照し、図18に示すような修正候補の部
分木を生成する。文例の場合には、「私が起きるまで
の」に対応する部分木が生成される。
【0040】図19は、不適切な部分木の修正の一例の
説明図である。不適切さ提示装置24は、ルール適用装
置23で不適切な接続表現が見つけられると、図19
(A)に示すように、表示装置21上の文中の不適切な
部分をオペレータに提示する。文中の修正すべき箇所
は、パターンがマッチした「私が起きたまでの」の部分
であるから、文中のその部分に修飾、例えば、ハイライ
ト表示がなされて示される。図では、ハッチングにより
示している。
説明図である。不適切さ提示装置24は、ルール適用装
置23で不適切な接続表現が見つけられると、図19
(A)に示すように、表示装置21上の文中の不適切な
部分をオペレータに提示する。文中の修正すべき箇所
は、パターンがマッチした「私が起きたまでの」の部分
であるから、文中のその部分に修飾、例えば、ハイライ
ト表示がなされて示される。図では、ハッチングにより
示している。
【0041】それとともに、修正候補提示装置8が、表
示装置21上に別のウィンドウを開き、図19(B)に
示すような、修正すべき箇所に対するコメント、修正す
べき箇所に対する修正候補を提示する。修正すべき箇所
に対するコメントとしては、ルール1の中のコメント
「ときの限度を表す「まで」の前には助動詞の「た」
「だ」は置かれない。」が示される。修正すべき箇所に
対する修正候補としては、図18で生成される「私が起
きるまでの」が提示される。
示装置21上に別のウィンドウを開き、図19(B)に
示すような、修正すべき箇所に対するコメント、修正す
べき箇所に対する修正候補を提示する。修正すべき箇所
に対するコメントとしては、ルール1の中のコメント
「ときの限度を表す「まで」の前には助動詞の「た」
「だ」は置かれない。」が示される。修正すべき箇所に
対する修正候補としては、図18で生成される「私が起
きるまでの」が提示される。
【0042】修正候補選択装置10は、オペレータに、
修正候補をマウスでクリックさせることによって、修正
候補を選択させる。選択方法としては、実施例1と同様
に、様々な入力方法が考えられる。図19(B)でオペ
レータが修正候補である「私が起きるまでの」をマウス
でクリックして選択すると、修正候補置換装置10が、
表示装置21上の文中の「私が起きたまでの」の部分を
「私が起きるまでの」に置換し、図19(C)に示すよ
うに適切な文を表示装置21上に表示する。その際、構
文情報中の不適切な部分構文木も修正候補の構文木と置
換され、図19(D)に示すようになる。
修正候補をマウスでクリックさせることによって、修正
候補を選択させる。選択方法としては、実施例1と同様
に、様々な入力方法が考えられる。図19(B)でオペ
レータが修正候補である「私が起きるまでの」をマウス
でクリックして選択すると、修正候補置換装置10が、
表示装置21上の文中の「私が起きたまでの」の部分を
「私が起きるまでの」に置換し、図19(C)に示すよ
うに適切な文を表示装置21上に表示する。その際、構
文情報中の不適切な部分構文木も修正候補の構文木と置
換され、図19(D)に示すようになる。
【0043】このように、書き手が正しいと思って使用
してしまうが、文法的にははっきりと誤りであり、実際
には不適切である表現を校正することができる。また、
これによって書き手が正しい表現を修得することもでき
る。ひいては、書き手と読み手との円滑なコミュニケー
ションを促進させることができる。
してしまうが、文法的にははっきりと誤りであり、実際
には不適切である表現を校正することができる。また、
これによって書き手が正しい表現を修得することもでき
る。ひいては、書き手と読み手との円滑なコミュニケー
ションを促進させることができる。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、接続表現を作る語の不適切な使用法を検出、
修正することにより、適切な文に校正することができ、
オペレータの校正作業を支援することができるという効
果がある。
によれば、接続表現を作る語の不適切な使用法を検出、
修正することにより、適切な文に校正することができ、
オペレータの校正作業を支援することができるという効
果がある。
【図1】 本発明の日本語文校正装置の第1の実施例を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図2】 本発明の日本語文校正装置の第1の実施例の
動作の一例を説明するためのフローチャートである。
動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図3】 第1の文例における形態素解析結果の一例の
説明図である。
説明図である。
【図4】 第1の文例における接続表現辞書5の一例の
説明図である。
説明図である。
【図5】 第1の文例における不適切な表現の表示の一
例の説明図である。
例の説明図である。
【図6】 第1の文例における校正後の文の一例の説明
図である。
図である。
【図7】 第2の文例における形態素解析結果の一例の
説明図である。
説明図である。
【図8】 第2の文例における接続表現辞書5の一例の
説明図である。
説明図である。
【図9】 第2の文例における不適切な表現の表示の一
例の説明図である。
例の説明図である。
【図10】 第3の文例における形態素解析結果の一例
の説明図である。
の説明図である。
【図11】 第3の文例における接続表現辞書5の一例
の説明図である。
の説明図である。
【図12】 本発明の日本語文校正装置の第2の実施例
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図13】 本発明の日本語文校正装置の第2の実施例
の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図14】 構文情報の一例の説明図である。
【図15】 構文情報中の構文木情報の一例の説明図で
ある。
ある。
【図16】 構文情報中の構文ルールの一例の説明図で
ある。
ある。
【図17】 構文パターンと部分構文木のマッチングの
説明図である。
説明図である。
【図18】 修正候補の部分木の生成の一例の説明図で
ある。
ある。
【図19】 不適切な部分木の修正の一例の説明図であ
る。
る。
1 表示装置、2 記憶装置、3 形態素解析装置、4
形態素解析結果保持装置、5 接続表現辞書、6 不
適切さ判定装置、7 不適切さ提示装置、8修正候補提
示装置、9 修正候補選択装置、10 修正候補置換装
置、21 表示装置、22 構文情報保持装置、23
ルール適用装置、24 不適切さ提示装置。
形態素解析結果保持装置、5 接続表現辞書、6 不
適切さ判定装置、7 不適切さ提示装置、8修正候補提
示装置、9 修正候補選択装置、10 修正候補置換装
置、21 表示装置、22 構文情報保持装置、23
ルール適用装置、24 不適切さ提示装置。
Claims (1)
- 【請求項1】 不適切な日本語文の校正作業を支援する
日本語文校正装置において、文の言語解析を行なう言語
解析手段と、接続表現を作る語を見出し語としてその語
の適切な使用法を登録した接続表現辞書と、前記言語解
析手段により解析した結果と前記接続表現辞書に記述さ
れている情報とを照合しその照合結果から接続表現を作
る語の使用法の不適切さを判定する不適切さ判定手段を
有することを特徴とする日本語文校正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5340107A JPH07160714A (ja) | 1993-12-07 | 1993-12-07 | 日本語文校正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5340107A JPH07160714A (ja) | 1993-12-07 | 1993-12-07 | 日本語文校正装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07160714A true JPH07160714A (ja) | 1995-06-23 |
Family
ID=18333789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5340107A Pending JPH07160714A (ja) | 1993-12-07 | 1993-12-07 | 日本語文校正装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07160714A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008305357A (ja) * | 2007-06-11 | 2008-12-18 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 見本デザイン提示制御装置、見本デザイン提示制御方法及びプログラム |
JP2008305356A (ja) * | 2007-06-11 | 2008-12-18 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 見本デザイン提示装置、見本デザイン提示方法及びプログラム |
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1993
- 1993-12-07 JP JP5340107A patent/JPH07160714A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008305357A (ja) * | 2007-06-11 | 2008-12-18 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 見本デザイン提示制御装置、見本デザイン提示制御方法及びプログラム |
JP2008305356A (ja) * | 2007-06-11 | 2008-12-18 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 見本デザイン提示装置、見本デザイン提示方法及びプログラム |
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