JPH0716060B2 - ハライド銅蒸気レーザ - Google Patents

ハライド銅蒸気レーザ

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JPH0716060B2
JPH0716060B2 JP32101589A JP32101589A JPH0716060B2 JP H0716060 B2 JPH0716060 B2 JP H0716060B2 JP 32101589 A JP32101589 A JP 32101589A JP 32101589 A JP32101589 A JP 32101589A JP H0716060 B2 JPH0716060 B2 JP H0716060B2
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copper vapor
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halide
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和美 大内
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動力炉・核燃料開発事業団
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はハライド銅蒸気レーザに関し、特に、高繰り返
し、高効率で、安定に発振するハライド銅蒸気レーザに
関する。
〔従来の技術〕
従来、銅蒸気を用いたレーザ発振装置は知られていた。
銅蒸気レーザからの発振波長は510.6nmの緑色と578.2nm
の黄色であり、核燃料廃棄物の再処理においてウランと
プルトニウムの一方を第2高調波を用いて励起して分離
するピューレックス法の光源、レーザカラーディスプレ
ーの光源(578.2nmの光を色素で赤色にし、510.6nmの第
2高調波を発生させそれを色素で青色にし、510.6nmの
緑色をそのまま用いる。)、腎臓、肝臓、皮膚の治療用
光源等として注目されている。また、同じ波長を発振す
るハライド銅蒸気レーザも知られている。特に、ハライ
ド銅蒸気レーザは立ち上がりの早い(5分以下)特徴を
持つ。
上記のような銅蒸気レーザは、基底準位から励起準位へ
励起されたCu原子が準安定準位へ遷移して上記の波長の
光を放出し、この準安定準位から無輻射でゆっくり基底
準位へ緩和し、再び励起準位へ励起されるというサイク
ルを繰り返す(セルフターミネート型)レーザで、レー
ザ発振はパルス状になる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の銅蒸気レーザは、電流の表皮効果
により発振パターンがガウス分布から外れて中心部が相
対的に弱くなると言う欠点があり、また、ハライド銅蒸
気レーザは、放電が不安定で、効率が上がらず、また高
出力を出せない等の問題があった。特に、ハライド銅蒸
気レーザについては、これらの欠点により、約10年前に
研究がストップされていた。
したがって、本発明の目的は、このような従来の銅蒸気
レーザ装置の問題点を解決して、高繰り返し、高効率
で、高出力のレーザ光を安定にかつビーム広がり角を抑
えて発振するハライド銅蒸気レーザを提供することであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明のハライド銅蒸気レ
ーザは、放電繰り返し周波数を25kHz以上にしたことを
特徴とするものであり、特に、上記周波数を25kHzから4
0kHzの範囲に選ぶことが望ましい。また、ハライド銅と
しては、CuCl、CuBr、CuIの何れかを用いることが望ま
しい。
〔作用〕
放電繰り返し周波数をう25kHz以上にしたので、放電が
安定して、高効率で高出力の、しかもビーム広がり角が
小さいレーザ発振が得られる。特に、この周波数が25kH
z〜40kHzの範囲にあるときは、効率はピークを示す。
〔実施例〕
本発明のハライド銅蒸気レーザは、CuCl、CuBr、CuI等
のハライド銅を用いてレーザ発振を行わせるものであ
る。第1図に本発明のハライド銅蒸気レーザの1実施例
の構成を示す。上記の何れかのハライド銅1をレーザ窓
4、4を有するレーザ発振管2の内部に封入して、レー
ザ発振管2の両端に取り付けた放電電極3、3間に繰り
返し高電圧を印加して放電を起こさせる。なお、図にお
いて、符号5は共振器用の反射鏡を、符号6は出力鏡を
示す。レーザ発振のメカニズムは、例えばハライド銅と
してCuBrを例にとると、放電電子の衝突によりCuBrは、
CuBr+e→Cu+Br+eのように解離し、続いて生じる電
子との衝突で、Cu+e→Cu*+e(Cu*は銅の励起準位を
表す)と励起される。励起された銅原子は下準位へ遷移
するとき、Cu*→Cum+hν(hνは放出エネルギを示
す。Cumは準安定準位を表す。)と誘導放出をして、51
0.6nm(緑色光)と578.2nm(黄色光)のレーザ発振を行
う。
第1図に繰り返し高電圧を印加するための回路の1例を
示してある。DC電源7からの高圧電流が充電用インダク
タンス9を介して充電用コンデンサ8に流れ込むように
なっている。この充電用インダクタンス9は、電源7か
ら急激にコンデンサ8に電流が流れて電源7が破壊され
るのを保護するためのものである。充電用コンデンサ8
にたまった電荷を放電するように、一方の極とアースの
間にスイッチング用のサイラトロン10が接続されおり、
サイラトロン10のグリッドにパルス発生装置11からのゲ
ートパルスが入力するように接続されている。充電用コ
ンデンサ8の他方の極は、レーザ発振管2の一方の放電
電極3に接続されており、レーザ発振管2の他方の放電
電極3はアースに接続されている。そして、両放電電極
間には、充電用コンデンサ8より容量の小さいピーキン
グコンデンサ12が接続されている。上記パルス発生装置
11のパルス周波数は可変に調整可能になっている。した
がって、パルス発生装置11からのパルスがサイラトロン
10に入ったときのみ、充電用コンデンサ8の一方の極か
らアースに電流が流れ、他方の極の反対電荷はピーキン
グコンデンサ12に流れ込む。ピーキングコンデンサ12の
作用により、その両端には昇圧された高電圧が発生し
て、レーザ発振管2の両放電電極3間に放電が起こる。
したがって、この放電の繰り返し周波数は、パルス発生
装置11からのパルス周波数によって決まる。
ところで、実験の結果、上記繰り返し周波数を25kHz以
上、望ましくは25kHz〜50kHzにすると、放電が安定し
て、高効率で高出力の、しかもビーム広がり角が小さい
レーザ発振が得られることが判明した。なお、効率は25
kHz〜40kHzの範囲においてピークを示す。今までは、高
繰り返し周波数にすると、レーザ発振管2内にハライド
ガスが多量に生じ、これが放電を不安定にする要因とな
るので、望ましいことではないと考えられていた。しか
しながら、実際には、周波数を上げていくと、電流が流
れやすくなり、イオン化が激しくなって放電が安定する
ことが分かった。また、電流が発振管2の中心部を流れ
る中骨効果(ボーンエフェクト)により、綺麗なガウス
分布のレーザ光が得られることも分かった。第2図に、
CuIについて、繰り返し周波数をパラメータにして放電
電圧に対するレーザ出力と効率の特性を示す。この図か
ら明らかなように、繰り返し周波数が25kHz以上、望ま
しくは25kHz〜40kHzにおいて、高効率で高出力のレーザ
発光が得られることが分かる。また、第3図に、繰り返
し周波数を30kHz、放電電圧を11kVとして、レーザ発振
管2内の放電ガスであるネオンガス圧に対するCuIとCuB
rのレーザ出力と効率の特性を示す。現在のところ、最
大出力17.5W、最大効率0.705%、最大繰り返し周波数45
kHzである。
〔発明の効果〕
本発明のハライド銅蒸気レーザにおいては、放電繰り返
し周波数を25kHz以上にしたので、放電が安定して、高
効率で高出力の、しかもビーム広がり角が小さいレーザ
発振が得られる。特に、この周波数が25kHz〜40kHzの範
囲にあるときは、効率はピークを示す。そして、上記周
波数が25kHz以上において、今後さらに大出力化が期待
され、核燃料廃棄物の再処理におけるピューレックス法
の光源、レーザカラーディスプレーの光源、腎臓、肝
臓、皮膚の治療用光源等として有用なものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のハライド銅蒸気レーザの1実施例の構
成を示すための図、第2図はCuIについての繰り返し周
波数をパラメータにして放電電圧に対するレーザ出力と
効率の特性を示す図、第3図はレーザ発振管内のネオン
ガス圧に対するCuIとCuBrのレーザ出力と効率の特性を
示す図である。 1……ハライド銅、2……レーザ発振管、3……放電電
極、4……レーザ窓、5……反射鏡、6……出力鏡、7
……DC電源、8……充電用コンデンサ、9……充電用イ
ンダクタンス、10……サイラトロン、11……パルス発生
装置、12……ピーキングコンデンサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハライド銅を用いた銅蒸気レーザにおい
    て、放電繰り返し周波数を25kHz以上にしたことを特徴
    とするハライド銅蒸気レーザ。
  2. 【請求項2】ハライド銅としてCuCl、CuBr、CuIの何れ
    かを用いることを特徴とする請求項1又は2記載のハラ
    イド銅蒸気レーザ。
JP32101589A 1989-12-11 1989-12-11 ハライド銅蒸気レーザ Expired - Fee Related JPH0716060B2 (ja)

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