JPH0716048U - ボールねじのモーメント負荷軽減構造 - Google Patents

ボールねじのモーメント負荷軽減構造

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JPH0716048U
JPH0716048U JP5165193U JP5165193U JPH0716048U JP H0716048 U JPH0716048 U JP H0716048U JP 5165193 U JP5165193 U JP 5165193U JP 5165193 U JP5165193 U JP 5165193U JP H0716048 U JPH0716048 U JP H0716048U
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shaft
ball screw
slider
moment load
nut
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Application number
JP5165193U
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Inventor
武 森
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボールねじにかかるモーメント荷重を軽減す
る。 【構成】 ボールねじ70に平行にガイド部材80が配
設されている。ガイド部材80にはスライダー82がそ
の軸84の方向に摺動自在に配設されている。スライダ
ー82の端部の軸100には移動対象が接続される。ボ
ールねじ70のナット74とスライダー82とは球面滑
り軸受88を介して連結されている。スライダー82に
モーメント荷重Hがかかると、スライダー82は球面滑
り軸受88を節として屈曲してこれを吸収し、ナット7
4にはモーメント荷重を伝達しない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、ボールねじを用いた機構において、ボールねじにかかるモーメン ト負荷を軽減するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ボールねじは、シャフトとナットの間に鋼球を装入して構成され、シャフトに 平行に配されたガイド部材と組合わされて、移動対象をシャフトの軸方向に移動 させるのに用いられる。ボールねじは、モーメント荷重がかかるような状態で使 われることがあり、その一例として、宇宙ステーションの軌道上交換機器の着脱 機構に用いられた場合について説明する。
【0003】 現在計画を進行している宇宙ステーションは、図2に示すように、地上作業と 同等な服装で実験活動ができる居住環境下の与圧部1や直接宇宙空間に曝露され て観測や高真空化での実験を行う曝露部2、さらには補給用品および実験装置類 を収納、輸送する補給部3から構成されている。
【0004】 この宇宙ステーションの曝露部2には、各種の実験を行う実験装置(ミッショ ンペイロード)4のほか、曝露部内部の維持・管理を行うコンピュータが曝露部 制御装置(ESC)5として、さらに曝露部内部をアクティブに熱制御するポン プのフレオンポンプパッケージ(FPP)6などが搭載されており、これら装置 4,5,6は寿命や故障・修理のため予め軌道上での交換を予定しており、これ らを総称して軌道上交換機器(ORU機器(Orbital Replacement Unit))と称 している。これら軌道上交換機器4,5,6の交換はマニピュレータ7を用い、 与圧部1内からテレビカメラ(図示せず)で監視しながら行うことが考えられて いる。
【0005】 マニピュレータ7を用いて実験装置4を曝露部2に着脱する機構を図3に示す 。実験装置4には、マニピュレータ把持部10が設けられ、マニピュータ7で把 持部をつかんで実験装置4を搬送する。また、実験装置4には、Vガイド12、 ガイドピン14、ダンパ16、電気/流体コネクタ18等が設けられている。
【0006】 一方、曝露部構造体20には、実験装置4のVガイド12に係合して実験装置 4を曝露部構造体20に装着するアーム21,22,23、般外活動用ツール受 口24、実験装置4の電気/流体コネクタ18に連結される電気/流体コネクタ 26、コネクタ26の保護カバー28、実験装置4のガイドピン14が差し込ま れるガイド孔30等が設けられている。
【0007】 アーム22により実験装置4を曝露部構造体20に装着する工程を図4に工程 1〜6で示す。すなわち、始めはアーム21〜23は開いた状態になっており、 実験装置4はマニピュレータ7で曝露部構造体20の取付位置の近傍まで搬送さ れる(工程1)。アーム21〜23が閉じ始めて、実験装置4を捕捉する(工程 2)。さらにアーム21〜23が閉じて位置誤差を吸収し、ガイドピン14がガ イド孔30(図3)に差し込まれていく(工程3)。アーム21〜23は閉じな がら曝露部構造体20の方向に移動し、実験装置4を引き寄せていく。このとき コネクタ26(図3)の保護カバー28が開放される(工程4)。実験装置4は さらに引き寄せられて、コネクタ18,26どうしが連結される(工程5)。実 験装置4はさらに引き寄せられて、曝露部構造体20に完全に固定される(工程 6)。実験装置4を外すときは、以上と逆の工程による。
【0008】 以上の着脱動作を実現するためのアーム21〜23の駆動機構を図5に示す。 アーム21は軸32を中心に矢印A,A′方向に回動可能とされている。軸32 は矢印B,B′方向に移動可能である。アーム21の後端部は転動すべり軸受3 4を介してアーム36に連結されている。転動すべり軸受34は“く”字状のガ イドレール38に沿って転動する。アーム36の他端部には揺動すべり軸受40 を介してアーム42が揺動自在に連結されている。また揺動すべり軸受40には アーム44が揺動自在に連結されている。アーム44の他端部は位置が固定の揺 動すべり軸受46に揺動自在に連結されてトグルリンクを構成している。さらに 、アーム42の他端部は揺動すべり軸受48を介してベース部50に揺動自在に 連結されている。ベース部50の中心には鋼球を収容したナット52が構成され 、このナット52は外周にねじが形成されたシャフト54にねじ込まれて、ボー ルねじ60を構成している。シャフト54には、ガイド部材(ガイドロッド)6 8が平行に配設され、ベース部材50を貫通している。シャフト54は両端部で 軸受56,58によって軸回り方向に回転自在に支持されている。シャフト54 はモータ62の回転をギア64,66を介して伝達して回転し、ベース部50を 軸方向(矢印C,C′)方向に移動させる。ベース部50には他のアーム22, 23も同様の機構を介して連結されている。
【0009】 以上の構成によれば、モータ62を一方向に回転させてシャフト54を回転さ せると、ベース部50は矢印C方向に移動し、アーム21〜23は矢印A,B方 向に移動して、アーム21〜23の先端がVガイド12に入り込んで、実験装置 4を矢印D方向に引き寄せて曝露部20に固定する。モータ62を逆方向に回転 させると、ベース部50は矢印C′方向に移動し、アーム21〜23は矢印A′ ,B′方向に移動して、アーム21〜23の先端がVガイド12から外れて、実 験装置4を矢印D′方向に外すことができる。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
前記図5に示すボールねじ60の構成によれば、実験装置4の固定を行なう際 にアーム21〜23に均等に実験装置4が当接すれば、ボールねじ60にはスラ スト荷重Iだけが加わる。しかし、実際には、固定を行なう過程で前記図4の工 程2のように1本のアーム22だけが片当りすることがあり、このような場合に はスラスト荷重Iのみならず、モーメント荷重Jが加わる。一般に、ボールねじ はスラスト荷重に対しては荷重をすべての鋼球で受けるため、高負荷に耐えられ るが、モーメント荷重に対しては一部(図5にP1 ,P2 で示した部分)の鋼球 にのみ負荷が集中してかかるため弱い。このため、図5に示すボールねじ60の 構成では、鋼球が摩耗あるいは破損しやすく、寿命が短い欠点があった。
【0011】 この考案は、前記従来の技術における問題点を解決して、ボールねじにかかる モーメント負荷を軽減することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この考案は、シャフトとこのシャフトにはめ込まれたナットとこのナットとシ ャフトとの間に装入された鋼球とで構成されるボールねじにおいて、前記シャフ トに平行に配設されたガイド部材と、このガイド部材にその軸方向に摺動可能に 装着され、当該軸に対し傾動する方向にモーメント荷重が加わるスライダーと、 前記スライダーを前記ナットに対し前記モーメント荷重を受ける方向に屈曲可能 に当該ナットに連結する連結部材とを具備してなるものである。
【0013】
【作用】
この考案によれば、スライダーとナットとを連結部材を介して連結して、スラ イダーがナットに対しモーメント荷重を受ける方向に屈曲可能に構成したので、 スライダーにモーメント荷重が加わっても、ナットには伝達されなくなり、一部 の鋼球にのみ負荷が集中するのが軽減され、寿命を伸ばすことができる。
【0014】
【実施例】
この考案の一実施例を図1に示す。この図1の機構は、例えば前記図5のアー ム21〜23の駆動機構に適用することができる。図1において、ボールねじ7 0はシャフト72とナット74を具えている。シャフト72はその軸76の回り 方向に回転可能なようにその両端部においてラジアル軸受およびスラスト軸受に 支持されている。ナット74はシャフト72にはめ込まれており、シャフト72 の回転に伴い、その軸76に沿った方向に移動する。ナット74の内周面とシャ フト72の外周面との間には鋼球78が装入されており、シャフト72とナット 74間の摩擦を軽減している。
【0015】 ガイド部材(ガイドロッド)80は、ボールねじ70のシャフト72に隣接し て、このシャフト72に平行に配設されている。ガイド部材80には、スライダ ー82がその軸84に沿った方向に摺動可能に取り付けられている。スライダー 82の一端部82aは断面がほぼ“コ”字状に形成されており、その凹所86に 球面滑り軸受(球面ブッシュ)88が収容され、ねじ90,92によって固定さ れている。スライダー82の他端部82bには移動対象が連結されて、その移動 を行なう。スライダー82の他端部の軸100は、例えば図5のベース部50の 軸48に相当する。
【0016】 球面滑り軸受88は、図6に示すように、外輪96と、この外輪96の内側に はめ込まれた内輪98とで構成されている。外輪96と内輪98が接する滑り面 94は球面に形成されており、これにより外輪96と内輪98は、この球の中心 を中心として関節運動することができる。
【0017】 図1において、ボールねじ70のナット74の側面には、断面円形の突起部7 4aが形成されており、この突起部74aは内輪98内にはめ込まれて固定され ている。
【0018】 以上の構成において、ボールねじ70のシャフト72を回転させてナット74 を矢印E方向に移動させると、スライダー82もこれに伴って同方向に摺動し、 軸100に連結された移動対象が移動する。このとき、移動対象の移動に伴って 、スライダー82の端部82bに矢印Fで示す方向の荷重が生じると、ボールね じ70のシャフト72にはその反力として逆方向のスラスト荷重Gが加わる。こ れら両荷重F,Gは方向が互いに逆で位置がずれているため、スライダー82に はモーメント荷重Hが加わる。スライダー82とガイド部材80との間には、わ ずかながらすき間102があるので、スライダー82はモーメント荷重Hにより 軸84に対してわずかに傾く。しかし、スライダー82とナット74とは球面滑 り軸受88で連結されているため、スライダー82はナット74に対し球面滑り 軸受88を節として屈曲してガイド部材80とスライダー82との間でモーメン ト荷重Hを吸収し、ナット74にはモーメント荷重Hは伝達されない。したがっ て、ボールねじ70にかかるモーメント荷重はスライダー82を駆動するために 発生するモーメント荷重のみとなるので軸76,軸84および荷重Fがかかる他 端部の軸の距離を適宜選定することにより、ボールねじ70にかかるモーメント 荷重をモーメント荷重Hよりも軽減することができ、寿命を伸ばすことができる 。
【0019】
【変更例】
この考案は、前記図5に示した宇宙ステーションにおける実験装置の着脱機構 のみならず、モーメント荷重を受ける使い方をするボールねじを用いた各種の機 構に用いることができる。
【0020】 また、連結手段は実施例で示した球面滑り軸受のほかにも、スライダーをナッ トに対しモーメント荷重を受ける方向に屈曲可能にナットに連結する構造を有す る各種の連結部材を用いることができる。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、スライダーとナットとを連結部材を 介して連結して、スライダーがナットに対しモーメント荷重を受ける方向に屈曲 可能に構成したので、スライダーにモーメント荷重が加わっても、ナットには伝 達されなくなり、一部の鋼球にのみにかかるモーメント負荷の集中を軽減するこ とができ、寿命を伸ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】宇宙ステーションを示す斜視図である。
【図3】図2の曝露部2に対する実験装置4の着脱機構
を示す斜視図である。
【図4】図3の着脱機構により実験装置を曝露部構造体
20に固定する手順を示す工程図である。
【図5】図3,4のアーム21の駆動機構を示す図であ
る。
【図6】図1の球面滑り軸受88を示す一部破断斜視図
である。
【符号の説明】
70 ボールねじ 72 シャフト 74 ナット 78 鋼球 80 ガイド部材 82 スライダー 88 球面滑り軸受(連結部材)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャフトとこのシャフトにはめ込まれたナ
    ットとこのナットとシャフトとの間に装入された鋼球と
    で構成されるボールねじにおいて、 前記シャフトに平行に配設されたガイド部材と、 このガイド部材にその軸方向に摺動可能に装着され、当
    該軸に対し傾動する方向にモーメント荷重が加わるスラ
    イダーと、 前記スライダーを前記ナットに対し前記モーメント荷重
    を受ける方向に屈曲可能に当該ナットに連結する連結部
    材とを具備してなるボールねじのモーメント負荷軽減構
    造。
JP5165193U 1993-08-30 1993-08-30 ボールねじのモーメント負荷軽減構造 Pending JPH0716048U (ja)

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JP5165193U JPH0716048U (ja) 1993-08-30 1993-08-30 ボールねじのモーメント負荷軽減構造

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JP5165193U JPH0716048U (ja) 1993-08-30 1993-08-30 ボールねじのモーメント負荷軽減構造

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JPH0716048U true JPH0716048U (ja) 1995-03-17

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JP5165193U Pending JPH0716048U (ja) 1993-08-30 1993-08-30 ボールねじのモーメント負荷軽減構造

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JP (1) JPH0716048U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015052328A (ja) * 2013-09-05 2015-03-19 Ntn株式会社 ボールねじ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015052328A (ja) * 2013-09-05 2015-03-19 Ntn株式会社 ボールねじ

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