JPH07159361A - イオン濃度測定装置 - Google Patents

イオン濃度測定装置

Info

Publication number
JPH07159361A
JPH07159361A JP5307692A JP30769293A JPH07159361A JP H07159361 A JPH07159361 A JP H07159361A JP 5307692 A JP5307692 A JP 5307692A JP 30769293 A JP30769293 A JP 30769293A JP H07159361 A JPH07159361 A JP H07159361A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resistance
electrode
ion concentration
measuring device
measuring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5307692A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoto Oki
直人 沖
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP5307692A priority Critical patent/JPH07159361A/ja
Publication of JPH07159361A publication Critical patent/JPH07159361A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】データ不良の原因究明に要する労力と時間を大
幅に低減することを目的とする。 【構成】本測定装置の流路系は抵抗測定用電極1,希釈
槽3,3項目の一体電極4,比較電極5,シリンジ6〜
8,2方電磁弁9〜15より構成される。計測系は、抵
抗測定器19,3項目の一体電極4,比較電極5,増幅
器,デジボル,スキャナ,コンピュータを含むデータ処
理装置20より構成される。 【効果】電気抵抗をモニタすることにより、データ不良
の原因究明を容易にすることができ、要する労力と時間
を半分以下に低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イオン電極を検出器と
するイオン濃度測定装置及びイオン濃度測定方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】イオン電極を検出器とするイオン濃度測
定装置はバッチ方式,フロー方式の2通りがあるが、い
ずれについても試薬や試料をフローさせるために煩雑な
流路を有する。イオン濃度測定装置においてデータ不良
となる不具合の中で、イオン電極単体の劣化を除くと、
依然として流路中の気泡による分注精度の低下,電気
的ノイズの発生、電磁弁の劣化,詰まり、試薬への
不純物混入を原因とする不具合の占める割合が大きい。
このためイオン濃度測定装置においてデータ不良が発生
すると、装置機能としてイオン電極の起電力や測定濃度
を判断基準とした不具合内容の自動表示を参考とし、さ
らに原因究明のための切り分け実験を実施し、マニュア
ル作業により上記項目を個々に調べていた。切り分け実
験の内容は電極の交換,電磁弁の交換,増幅器の交換,
コネクタの交換,試薬の交換,流路中の気泡発生の有無
確認等、多項目に及ぶため原因究明に多大の時間を要す
る頻度も少なくない。特に、イオン濃度測定装置が血液
自動分析装置等、臨床検査に使用されている場合、ルー
チン業務に支障を与えないように短時間で正常に復帰さ
せる必要があり、不具合の原因究明に時間を要すること
が依然として大きな問題になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では不具合内
容の自動表示機能は、判断因子としてイオン電極の起電
力と算出した濃度のみである。データ不良の原因を究明
するためには、有効性が十分とは言えず、上記多くのマ
ニュアル作業を必要とし多くの時間と労力を要してい
た。本発明の目的は、データ不良の原因究明に要する労
力と時間を低減することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、電気抵
抗測定用電極を装置流路に組み込み、特定流路区間の抵
抗をモニタすることにより達成される。
【0005】
【作用】従来の装置では不具合内容の自動表示機能は、
判断因子としてイオン電極の起電力と算出した濃度のみ
であった。これに対し、本発明では特定流路区間の電気
抵抗からも不具合内容を特定できる様にした。本発明に
よりモニタできる不具合は(1)イオン電極〜比較電極
流路間の気泡発生による電気的ノイズ、(2)試薬・試
料への気泡混入による分注精度不良、(3)電磁弁の開
閉不具合/及び異物混入物による閉塞、(4)試薬への
不純物混入の4項目である。(1)項はイオン電極,比
較電極の両者を含む一定流路区間の抵抗を、(2)項は
一定流路区間の試薬・試料の抵抗をそれぞれ測定し、正
常時に予め測定した抵抗範囲より高ければ気泡が混入し
た可能性有りと判断できる。また、(3)項は調べたい
電磁弁を含む一定流路区間の抵抗を測定し、正常時に予
め測定した抵抗範囲に比べ電磁弁開放時に高ければ、気
泡の混入あるいは異物混入の可能性有りと判断できる。
また電磁弁閉塞時に低ければ、電気的不具合あるいは異
物混入により電磁弁が開放のままの可能性有りと判断で
きる。不具合時にこれらの判断内容を自動表示すること
により不具合の原因究明に要する労力と時間を低減する
ことができる。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を以下に説明する。図1は本
発明の第1の実施例で用いたイオン濃度測定装置の概略
図を示す。流路系は流路を太線で示し、2個の抵抗測定
用電極1,2個の抵抗測定用電極1′(電極1及び電極
1′は同じ型式である。),試料注入用ノズル2,希釈
槽3,ナトリウム,カリウム,塩素イオン3項目の一体
電極4,比較電極5,シッパーシリンジ6,内部標準液
用シリンジ7,希釈液用シリンジ8,比較電極液用2方
電磁弁9,シッパーシリンジ吸引用2方電磁弁10,シ
ッパーシリンジ廃液用2方電磁弁11,内部標準液吐出
用2方電磁弁12,内部標準液吸引用2方電磁弁13,
希釈液吸引用2方電磁弁14,希釈液吐出用2方電磁弁
15,比較電極液ボトル16,内部標準液ボトル17,
希釈液用ボトル18より構成される。計測系は、抵抗測
定器19,3項目の一体電極4,比較電極5,増幅器,
デジボル,スキャナ,コンピュータを含むデータ処理装
置20より構成される。
【0007】一体電極4と比較電極5を含む流路の抵抗
測定用電極1間の抵抗は、正常な測定時には0.8〜
1.1kΩである。管理血清を試料として測定した際、
同時再現性がN=30で変動係数8.3% になり、通常
測定される値0.2〜0.4%に比べデータ再現性が悪く
なった。この時2個の抵抗測定用電極1間の抵抗は1.
4kΩと測定され1.3 倍以上高くなっていることをモ
ニタしたため、一体電極4と比較電極5の間の流路を調
べ、気泡の発生を確認した。
【0008】比較電極液用2方電磁弁9を含む流路の抵
抗測定用電極1′間の抵抗は、正常な測定時には高濃度
の塩化カリウム水溶液で満たされているため、0.10
〜0.11kΩ と低くかつ安定した抵抗を示す。患者の
尿を試料として測定した際、起電力が不安定で測定が全
くできなかった。この時2個の抵抗測定用電極1間の抵
抗は130kΩと測定され1000倍以上高くなってい
ることをモニタしたため、比較電極液用2方電磁弁9を
調べ、本来開放になるはずの弁が閉塞状態のままになっ
ていることを確認した。
【0009】図2は本発明の第2の実施例で用いたイオ
ン濃度測定装置の概略図を示す。抵抗測定用電極の設置
部位が第1の実施例と異なっている。電極1は希釈液流
路先端部位の抵抗測定用電極であり、電極1′は希釈液
用ボトル18の希釈液の抵抗測定用電極である。その
他、流路系及び計測系は第1の実施例で用いたイオン濃
度測定装置と全く同一である。
【0010】希釈液流路先端部位の抵抗測定用電極であ
る電極1は、正常な測定時には50〜70kΩである。
管理血清を試料として同時再現性(N=30)を測定した
際、表1に示す様に正常時に比べ、平均値がNa,K,
Clいずれも5%前後高くなり、また変動係数も3倍以
上悪くなった。
【0011】
【表1】
【0012】この時2個の抵抗測定用電極1間の抵抗は
85kΩと測定され1.2 倍以上高くなっていることを
モニタしたため、2個の電極1間の流路を調べ気泡の混
入を確認した。
【0013】希釈液の抵抗測定用電極1′の抵抗は、正
常な測定時には8.2〜9.5kΩの抵抗を示す。管理血
清を試料として同時再現性(N=30)を測定した際、
表2に示す様に正常時に比べ、Naを除きK,Clが平
均値,変動係数いずれも変化した。
【0014】
【表2】
【0015】この時2個の抵抗測定用電極1′間の抵抗
は3.9kΩ と測定され半分以下に低くなっていること
をモニタしたため、ボトル中の希釈液を調べ比較電極液
の混入を確認した。
【0016】図3は本発明の第3の実施例で用いたイオ
ン濃度測定装置の概略図を示す。第1,第2の実施例で
用いた装置と異なり、抵抗測定用電極の代わりに抵抗測
定用電極を挿入できるカートリッジが流路に組み込まれ
ている。カートリッジ21は希釈液流路先端部位の抵抗
測定用であり、抵抗測定用電極1を挿入後は流路系,計
測系いずれも第2実施例で用いたイオン濃度測定装置と
同等である。本装置を以下の測定に用いた。希釈液流路
先端部位の抵抗測定用電極である電極1は、正常な測定
時には40〜60kΩである。管理血清を試料として同
時再現性(N=30)を測定した際、表1に示す様に正
常時に比べ、平均値がNa,K,Clいずれも10%前
後高くなり、また変動係数も4倍以上悪くなった。
【0017】
【表3】
【0018】この時2個の抵抗測定用電極1間の抵抗は
85kΩと測定され1.2 倍以上高くなっていることを
モニタしたため、2個の電極1間の流路を目視で調べ
た。気泡の混入は認められなかったため次に電磁弁14
を調べ、異物により弁が一部塞がっていることを確認し
た。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、イオン濃度測定装置に
おいてデータ不良の原因を究明するための判断因子とし
て電気抵抗をモニタすることにより、原因究明を容易に
することができ、要する労力と時間を半分以下に低減で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の実施例のイオン濃度測定装置の概
略図である。
【図2】本発明第2の実施例のイオン濃度測定装置の概
略図である。
【図3】本発明第3の実施例のイオン濃度測定装置の概
略図である。
【符号の説明】
1…抵抗測定用電極、2…試料注入用ノズル、3…希釈
槽、4…ナトリウム,カリウム,塩素イオン3項目の一
体電極、5…比較電極、6…シッパーシリンジ、7…内
部標準液用シリンジ、8…希釈液用シリンジ、9…比較
電極液用2方電磁弁、10…シッパーシリンジ吸引用2
方電磁弁、11…シッパーシリンジ廃液用2方電磁弁、
12…内部標準液吐出用2方電磁弁、13…内部標準液
吸引用2方電磁弁、14…希釈液吸引用2方電磁弁、1
5…希釈液吐出用2方電磁弁、16…比較電極液ボト
ル、17…内部標準液ボトル、18…希釈液用ボトル、
19…抵抗測定器、20…データ処理装置、21…抵抗
測定電極挿入用カートリッジ。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イオン濃度測定装置において、一定流路区
    間の電気抵抗を測定するために、流路中に抵抗測定用電
    極を有することを特徴とするイオン濃度測定装置。
  2. 【請求項2】イオン濃度測定装置において、一定流路区
    間の電気抵抗を測定するために、抵抗測定器を有し、か
    つ流路中に抵抗測定用電極を有することを特徴とするイ
    オン濃度測定装置。
  3. 【請求項3】イオン濃度測定装置において、電磁弁等の
    開閉弁を含む一定流路区間の電気抵抗を測定するため
    に、抵抗測定用電極を有することを特徴とするイオン濃
    度測定装置。
  4. 【請求項4】イオン濃度測定装置において、イオン電極
    と比較電極を含む一定流路区間の電気抵抗を測定するた
    めに、抵抗測定用電極を有することを特徴とするイオン
    濃度測定装置。
  5. 【請求項5】イオン濃度測定装置において、容器中試薬
    の電導度を測定するために、抵抗測定用電極を有するこ
    とを特徴とするイオン濃度測定装置。
  6. 【請求項6】イオン濃度測定方法において、請求項1の
    イオン濃度測定装置を用いることを特徴とするイオン濃
    度測定方法。
  7. 【請求項7】医療検査ネットワークシステムにおいて請
    求項1のイオン濃度測定装置をオンラインでつないだこ
    とを特徴とする医療検査ネットワークシステム。
  8. 【請求項8】イオン濃度測定装置において、一定流路区
    間の電気抵抗を測定するために流路の中に予めカートリ
    ッジを有することを特徴とするイオン濃度測定装置。
  9. 【請求項9】内径5cm以下のチューブにおいて電気抵抗
    測定用電極を挿入できるカートリッジを組み込んだこと
    を特徴とするチューブ。
JP5307692A 1993-12-08 1993-12-08 イオン濃度測定装置 Pending JPH07159361A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5307692A JPH07159361A (ja) 1993-12-08 1993-12-08 イオン濃度測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5307692A JPH07159361A (ja) 1993-12-08 1993-12-08 イオン濃度測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07159361A true JPH07159361A (ja) 1995-06-23

Family

ID=17972080

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5307692A Pending JPH07159361A (ja) 1993-12-08 1993-12-08 イオン濃度測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07159361A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020066472A1 (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 株式会社日立ハイテクノロジーズ 電解質測定装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020066472A1 (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 株式会社日立ハイテクノロジーズ 電解質測定装置
US11709147B2 (en) 2018-09-28 2023-07-25 Hitachi High-Tech Corporation Electrolyte measuring device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4593404B2 (ja) 液体試料吸引監視方法及び装置、並びに液体試料分析装置
EP2511699B1 (en) A managaement system for an electrolyte analyzer
US4030888A (en) Automatic blood analyzer
US5731211A (en) Method and apparatus for analysing a liquid sample
DE69434128T2 (de) Methode und gerät zur automatischen durchführung von analysen bezüglich thrombose und blutgerinnung
JP2005535893A (ja) 試料を注入し希釈する装置および方法
DE3605476C2 (ja)
JPH0121467B2 (ja)
JP2019002771A (ja) 試験キット、試験方法、分注装置
JPH07159361A (ja) イオン濃度測定装置
JPH03100455A (ja) 電解質分析装置および電解質分析方法
CN112639455B (zh) 电解质测定装置
CN115053126A (zh) 电解质分析装置
JP2001264283A (ja) 電解質測定装置および測定方法
KR20010072569A (ko) 자동화 화학공정 제어 시스템
JP3206999B2 (ja) サンプル希釈誤差の検出方法およびそれを用いるサンプル希釈誤差の検出装置
CN116087542A (zh) 样本分析仪和样本检测方法
JP4082815B2 (ja) 試料処理装置
KR101762877B1 (ko) 혈액과 시약의 혼합장치
EP4382901A1 (en) Electrolyte analysis apparatus and analysis method
JPS61203947A (ja) 生体用オンラインモニタリング装置
Annan et al. An evaluation of the NOVA I ion selective electrode analyser for sodium and potassium determination
JP2000266757A (ja) 自動分析装置
JP2548732B2 (ja) 生化学自動分析装置
JP3540418B2 (ja) 自動分析装置