JPH07158796A - 温度差で開弁し圧力差で閉弁するスチ―ムトラップ - Google Patents
温度差で開弁し圧力差で閉弁するスチ―ムトラップInfo
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- JPH07158796A JPH07158796A JP34138893A JP34138893A JPH07158796A JP H07158796 A JPH07158796 A JP H07158796A JP 34138893 A JP34138893 A JP 34138893A JP 34138893 A JP34138893 A JP 34138893A JP H07158796 A JPH07158796 A JP H07158796A
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Abstract
するようにして蒸気漏れを生じることのないスチ―ムト
ラップを提供する。 【構成】 入口2と出口3を形成した本体1に蓋部材5
を取り付けて内部に入口と出口が開口する弁室4を形成
する。上壁部材12とダイヤフラム15と両者の間に収
容した膨脹媒体16とから成る温度制御機素10を、本
体と弁座部材9との間に挟んで固定した有底円筒形状の
取付部材20内に収容する。取付部材には温度制御機素
の外周部分の下側に通孔23を紙面の両側及び手前側と
向側に合計4つ形成する。通孔が入口からの流路に対す
る絞り流路部を成す。
Description
気配管で発生する復水を自動的に排出するスチ―ムトラ
ップに関し、特に、加熱されて膨脹し冷却されて収縮す
る媒体を含む温度制御機素を用いて、所望温度以下の復
水を系外へ排出するスチ―ムトラップに関するものであ
る。
は、例えば特公平1−31080号公報に示されてい
る。当該公報から理解されるように、ケ―シングで内部
に入口と出口が開口する弁室を形成し、壁部材とダイヤ
フラム部材と両部材の間に収容した膨脹媒体とから成る
温度制御機素を弁室内に配置して、膨脹媒体の膨脹収縮
によるダイヤフラムの変位によって出口の弁室側開口端
に形成した弁口を開閉するようにしたものである。
室内の温度が低下すると膨脹媒体が収縮し、ダイヤフラ
ムを開弁方向に変位せしめて弁口を開き、弁室内の温度
が上昇すると膨脹媒体が膨脹し、ダイヤフラムを閉弁方
向に変位せしめて弁口を閉じる。この場合、弁室内の温
度上昇は弁室に流入する流体の温度上昇よりも遅れるの
で、上記従来のものでは、閉弁遅れによって蒸気漏れを
生じる問題があった。
機素が温度差で開弁し圧力差で閉弁するようにして、弁
室内に蒸気が流入してくる前に閉弁することにより、蒸
気漏れを生じることのないスチ―ムトラップを提供する
ことである。
るために講じた本発明の技術的手段は、ケ―シングで内
部に入口と出口が開口する弁室を形成し、壁部材とダイ
ヤフラム部材と両部材の間に収容した膨脹媒体とから成
る温度制御機素を弁室内に配置して、膨脹媒体の収縮に
よるダイヤフラムの変位によって出口の弁室側開口端に
形成した弁口を開口するものにおいて、温度制御機素の
弁口に対面する側の外周付近に入口からの流路に対して
絞り流路部を設けたことを特徴とする温度差で開弁し圧
力差で閉弁するスチ―ムトラップにある。
弁室内の温度が低下すると膨脹媒体は収縮し、ダイヤフ
ラムを開弁方向に変位せしめて弁口を開き、低温復水を
出口に排出する。低温復水の排出によって弁室に流入し
てくる復水の温度が次第に上昇してくると、高温復水は
低温復水に比べて粘性が小さくまたエンタルピが大きい
ために、速度エネルギ―も大きくなり、絞り流路部を介
して温度制御機素の弁口に対面する側をより高速に流
れ、温度制御機素の弁口に対面する側の圧力を温度制御
機素の内部の圧力よりも低下せしめる。この圧力差によ
って、弁室内に蒸気が流入してくる前に、ダイヤフラム
が閉弁方向に変位せしめられ、弁口がより素早く閉じら
れることとなる。このように、高温復水の奔流によって
生じる圧力差を利用し、素早く閉弁せしめるので、蒸気
漏れを生じることがない。
きくなり、より低温で閉弁することができ、逆に絞り部
を大きくすれば復水の流速がそれ程大きくならないの
で、より飽和温度に近い温度で閉弁することができる。
このように、絞り流路部の大きさを調整することによ
り、閉弁温度を変えることも可能となる。
明する(図1参照)。本体1には同一軸上に入口2と出
口3が形成され、この入口2及び出口3と連通する弁室
4が本体1にボルト(図示せず)で締結された蓋部材5
によって形成される。本体1と蓋部材5によってケ―シ
ングが構成され、両者の間の気密は環状のガスケット6
で保たれる。入口2から弁室4に至る通路上にはスクリ
―ン7が介在され、ゴミ等の異物が補足される。出口3
の弁室4側開口端に、弁室4と出口3とを連通する弁口
8が形成された弁座部材9がねじ結合されている。
配置される。温度制御機素10は、注入口11を有する
上壁部材12と、注入口11を密封する栓部材13と、
上壁部材12との間に収容室14を形成するダイヤフラ
ム15と、収容室14に密封される膨脹媒体16と、ダ
イヤフラム15に固着され弁座部材9に離着座して弁口
8を開閉する弁部材17と、ダイヤフラム15の外周縁
を上壁部材との間に挟んで固着する下壁部材18と、上
壁部材12に固着されるストッパ―19とから成る。膨
脹媒体16は、水、水より沸点の低い液体、あるいはそ
れらの混合物で形成される。
との間に挟んで固定された有底円筒形状の取付部材20
内に収容され、蓋部材5と上壁部材12との間に配置さ
れたコイルスプリング21によって下方に付勢され、取
付部材20の内面に形成された段部22に下壁部材18
の外周下面が当接保持されている。取付部材20の段部
22の下方には紙面の両側及び手前側と向側に合計4つ
の通孔23が設けられている。この通孔23によって、
その上流側である入口2からの流路よりも通過断面積の
小さな絞り流路部が形成される。この通孔23は必ずし
も均等に形成される必要はなく、また4つに限られるも
のでもない。また取付部材20の上部の外径は、蓋部材
5の内径よりも少し小さく形成されていて、これによっ
て、取付部材20の外周と蓋部材5の内周壁との間に微
少な隙間24が形成される。この隙間24の通過断面積
は通孔23による絞り流路部の通過断面積よりも小さく
形成される。
室4内の温度が放熱により所定値よりも低くなるか、入
口2から低温の復水が流入する場合、膨脹媒体16が収
縮し、弁部材17が入口2の流体圧力も加わって弁座部
材9から離座せしめられて弁口8を開け、低温復水を出
口3から排出する。この弁部材17が弁口8を開けた開
弁時には、隙間24を境に温度制御機素10の上方空間
は圧力溜りとなって静圧域となり、下方空間は復水の流
れによって動圧域となる。そして低温復水の排出によっ
て弁室4に流入してくる復水の温度が次第に上昇してく
ると、高温復水は通孔23から温度制御機素10の下方
を弁口8に向かって低温復水よりも高速に流れるので、
温度制御機素10の下方の圧力を膨脹媒体16を密封し
た収容室14の圧力よりも低下せしめる。この圧力差に
よって、ダイヤフラム15が下方に変位せしめられ、弁
部材17が弁座部材9に着座して弁口8を閉じ、蒸気の
漏出を防止する。
いたが、例えばノズル部材等を用いればより低温で閉弁
せしめることができる。
記のように本発明によれば、温度制御機素が温度差によ
って開弁し、圧力差によって閉弁するようにしたので、
蒸気漏れを完全に防止することができ、省エネルギ―と
なる。絞り流路部を小さくすれば復水の流速が大きくな
り、より低温で閉弁することができ、逆に絞り部を大き
くすれば復水の流速がそれ程大きくならないので、より
飽和温度に近い温度で閉弁することができる。
するスチ―ムトラップの断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ケ―シングで内部に入口と出口が開口す
る弁室を形成し、壁部材とダイヤフラム部材と両部材の
間に収容した膨脹媒体とから成る温度制御機素を弁室内
に配置して、膨脹媒体の収縮によるダイヤフラムの変位
によって出口の弁室側開口端に形成した弁口を開口する
ものにおいて、温度制御機素の弁口に対面する側の外周
付近に入口からの流路に対して絞り流路部を設けたこと
を特徴とする温度差で開弁し圧力差で閉弁するスチ―ム
トラップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05341388A JP3113961B2 (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | 温度差で開弁し圧力差で閉弁するスチ―ムトラップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP05341388A JP3113961B2 (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | 温度差で開弁し圧力差で閉弁するスチ―ムトラップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07158796A true JPH07158796A (ja) | 1995-06-20 |
JP3113961B2 JP3113961B2 (ja) | 2000-12-04 |
Family
ID=18345681
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP05341388A Expired - Fee Related JP3113961B2 (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | 温度差で開弁し圧力差で閉弁するスチ―ムトラップ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3113961B2 (ja) |
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JP5590847B2 (ja) | 2008-11-13 | 2014-09-17 | キヤノン株式会社 | 画像読み取り装置及び画像形成装置 |
-
1993
- 1993-12-09 JP JP05341388A patent/JP3113961B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3113961B2 (ja) | 2000-12-04 |
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