JPH07157767A - 成型コークスの製造方法 - Google Patents
成型コークスの製造方法Info
- Publication number
- JPH07157767A JPH07157767A JP30921493A JP30921493A JPH07157767A JP H07157767 A JPH07157767 A JP H07157767A JP 30921493 A JP30921493 A JP 30921493A JP 30921493 A JP30921493 A JP 30921493A JP H07157767 A JPH07157767 A JP H07157767A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高炉における高微粉炭操業時のコークス品質
として要求される、高気孔率、高強度のコークスを得る
こと。 【構成】 粘結力指数が70〜95%かつ揮発分が36
〜50%である高揮発分、高粘結性炭あるいは上記条件
に調整された配合炭と粘結力指数50以下の劣質炭とか
ら成型炭をつくり、シャフト炉で成型炭を乾留すること
で高気孔率、高強度な成型コークスを得る。
として要求される、高気孔率、高強度のコークスを得る
こと。 【構成】 粘結力指数が70〜95%かつ揮発分が36
〜50%である高揮発分、高粘結性炭あるいは上記条件
に調整された配合炭と粘結力指数50以下の劣質炭とか
ら成型炭をつくり、シャフト炉で成型炭を乾留すること
で高気孔率、高強度な成型コークスを得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は地球上に安価で多量に存
在する劣質炭(高揮発分、低粘結性)を配合して、気孔
率および反応後強度の高い成型コークス製造方法に関す
るものである。
在する劣質炭(高揮発分、低粘結性)を配合して、気孔
率および反応後強度の高い成型コークス製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高炉用コークスは原料炭とよばれ
る良質な石炭を原料として用いられてきた。成型コーク
スの原料においても、原料炭より性質は劣るが、粘結性
を有する一般炭とよばれる石炭を主な原料としている。
このような石炭から製造されるコークスの気孔率は約5
0%程度である。これは、原料の制約や製造条件の問題
などから原料である石炭の揮発分が20〜30%程度に
抑えられているためである。現在は、約50%程度の気
孔率を有するコークスで高炉操業が行われている。
る良質な石炭を原料として用いられてきた。成型コーク
スの原料においても、原料炭より性質は劣るが、粘結性
を有する一般炭とよばれる石炭を主な原料としている。
このような石炭から製造されるコークスの気孔率は約5
0%程度である。これは、原料の制約や製造条件の問題
などから原料である石炭の揮発分が20〜30%程度に
抑えられているためである。現在は、約50%程度の気
孔率を有するコークスで高炉操業が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、今後の高炉操
業を考えると、微粉炭吹込みの量が増加する傾向にあ
り、高炉へ装入されるコークス量は減少の傾向にある。
この場合、鉱石に対するコークスの比(Ore/Cok
e)が高くなり、コークス層の厚みが小さくなる。した
がって、高炉内の通気に大きな問題が生じることが懸念
される。
業を考えると、微粉炭吹込みの量が増加する傾向にあ
り、高炉へ装入されるコークス量は減少の傾向にある。
この場合、鉱石に対するコークスの比(Ore/Cok
e)が高くなり、コークス層の厚みが小さくなる。した
がって、高炉内の通気に大きな問題が生じることが懸念
される。
【0004】このような問題にたいして、高炉操業条件
を変更すること、例えば装入物分布を変えることなどの
対策が考えられる。
を変更すること、例えば装入物分布を変えることなどの
対策が考えられる。
【0005】また、コークス製造の立場から、高微粉炭
操業に見合った、コークス品質の作り込みが要求され
る。高微粉炭操業に見合った、コークス品質の作り込み
とは、コークス強度を現状より高くすることや、現在の
コークス強度を維持したまま気孔率の高いコークスがで
きれば、気孔率の高いコークスは嵩密度が低いため、鉱
石に対するコークスの比(Ore/Coke)が高くな
っても、従来のコークス層の厚みを維持した操業が可能
となる。
操業に見合った、コークス品質の作り込みが要求され
る。高微粉炭操業に見合った、コークス品質の作り込み
とは、コークス強度を現状より高くすることや、現在の
コークス強度を維持したまま気孔率の高いコークスがで
きれば、気孔率の高いコークスは嵩密度が低いため、鉱
石に対するコークスの比(Ore/Coke)が高くな
っても、従来のコークス層の厚みを維持した操業が可能
となる。
【0006】コークス強度向上対策はこれまで様々な検
討がなされ石炭の配合により可能である。しかし、高気
孔率で高強度のコークスを製造する例はこれまで見られ
ない。これは、高気孔率のコークスは一般に強度が低下
するからである。この理由として、高気孔率のコークス
を得るためには、高揮発分の石炭を用いることが必要と
なるが、一般に高揮発分の石炭は石炭化度が低く、多量
に酸素を含むような粘結性の無いあるいは乏しい安価な
石炭が多く、この様な石炭を多量に配合した場合、コー
クス強度は著しく低下する。また、逆に高揮発分の石炭
で粘結性を有する石炭を使用した場合は石炭が膨れ割れ
を起こし、コークス強度は著しく低下する。
討がなされ石炭の配合により可能である。しかし、高気
孔率で高強度のコークスを製造する例はこれまで見られ
ない。これは、高気孔率のコークスは一般に強度が低下
するからである。この理由として、高気孔率のコークス
を得るためには、高揮発分の石炭を用いることが必要と
なるが、一般に高揮発分の石炭は石炭化度が低く、多量
に酸素を含むような粘結性の無いあるいは乏しい安価な
石炭が多く、この様な石炭を多量に配合した場合、コー
クス強度は著しく低下する。また、逆に高揮発分の石炭
で粘結性を有する石炭を使用した場合は石炭が膨れ割れ
を起こし、コークス強度は著しく低下する。
【0007】本発明の目的は、それぞれ単味ではコーク
ス化できない高揮発、高粘結性の石炭と劣質炭を組み合
わせることにより高微粉炭操業時に使用できるコークス
として、高気孔率、高強度のコークスを得ることのでき
る成型コークスの製造方法を提供することである。
ス化できない高揮発、高粘結性の石炭と劣質炭を組み合
わせることにより高微粉炭操業時に使用できるコークス
として、高気孔率、高強度のコークスを得ることのでき
る成型コークスの製造方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、高揮発分で石炭化度が低く、多量に酸素
を含むような安価な石炭と、高揮発分で粘結性の有する
石炭の組合わせにより、高気孔率、高強度な成型コーク
スの製造方法を提供するものである。
に、本発明は、高揮発分で石炭化度が低く、多量に酸素
を含むような安価な石炭と、高揮発分で粘結性の有する
石炭の組合わせにより、高気孔率、高強度な成型コーク
スの製造方法を提供するものである。
【0009】すなわち本発明の要旨は、粘結力指数が7
0〜95%かつ揮発分が36〜50%である高揮発分、
高粘結性炭あるいは上記条件に調整された配合炭と粘結
力指数50以下の劣質炭とから成型炭をつくり、シャフ
ト炉で成型炭を乾留することで高気孔率、高強度な成型
コークスを得る方法である。
0〜95%かつ揮発分が36〜50%である高揮発分、
高粘結性炭あるいは上記条件に調整された配合炭と粘結
力指数50以下の劣質炭とから成型炭をつくり、シャフ
ト炉で成型炭を乾留することで高気孔率、高強度な成型
コークスを得る方法である。
【0010】
【作用】本発明者らは、高揮発分で石炭化度が低く、多
量に酸素を含むような安価な石炭いわゆる劣質炭はそれ
自身粘結性が無いかあるいは乏しいという性質以外に粘
結性を有する石炭の粘結性を阻害する事を発見した。そ
こで、高気孔率のコークスを得るために、高揮発分で粘
結性を有する石炭を使用した場合に石炭が膨れ割れを起
こし、コークス強度が著しく低下するケースに対して、
他の石炭の粘結性を阻害するような劣質炭を入れること
で石炭の膨れ割れを抑制すること、粘結性をある程度阻
害するため、強度を維持するために成型することを考え
詳細な検討を行った。その結果、図1に示すように劣質
炭を30%程度まで配合することで、気孔率65%以
上、強度DI15 150 (ドラム150回転15mm指数)
85%以上の成型コークスを得られることがわかった。
量に酸素を含むような安価な石炭いわゆる劣質炭はそれ
自身粘結性が無いかあるいは乏しいという性質以外に粘
結性を有する石炭の粘結性を阻害する事を発見した。そ
こで、高気孔率のコークスを得るために、高揮発分で粘
結性を有する石炭を使用した場合に石炭が膨れ割れを起
こし、コークス強度が著しく低下するケースに対して、
他の石炭の粘結性を阻害するような劣質炭を入れること
で石炭の膨れ割れを抑制すること、粘結性をある程度阻
害するため、強度を維持するために成型することを考え
詳細な検討を行った。その結果、図1に示すように劣質
炭を30%程度まで配合することで、気孔率65%以
上、強度DI15 150 (ドラム150回転15mm指数)
85%以上の成型コークスを得られることがわかった。
【0011】本発明においては、粘結力指数が70〜9
5%の石炭の揮発分が、36%未満であると、気孔率が
55%以下となってしまう。また、粘結力指数が70〜
95%の石炭の揮発分が、50%を越えるとコークス強
度が低下する。また、粘結力指数が70%未満であると
粘結性不足でコークス強度が低下する。本発明において
粘結力指数が70〜95%の石炭の粒度については規定
しないが、0.05mm未満のものが20%以下、0.
05〜1.5mmのものが50%以上の粒度範囲が最適
である。さらに、劣質炭の粒度については、劣質炭の配
合が10%以下であれば規定しないが、劣質炭の配合が
10%〜30%であると、その粒度を0.1mm未満の
ものが20%以下、0.1〜4.0mmのものを50%
に粒度調整したものが最適である。
5%の石炭の揮発分が、36%未満であると、気孔率が
55%以下となってしまう。また、粘結力指数が70〜
95%の石炭の揮発分が、50%を越えるとコークス強
度が低下する。また、粘結力指数が70%未満であると
粘結性不足でコークス強度が低下する。本発明において
粘結力指数が70〜95%の石炭の粒度については規定
しないが、0.05mm未満のものが20%以下、0.
05〜1.5mmのものが50%以上の粒度範囲が最適
である。さらに、劣質炭の粒度については、劣質炭の配
合が10%以下であれば規定しないが、劣質炭の配合が
10%〜30%であると、その粒度を0.1mm未満の
ものが20%以下、0.1〜4.0mmのものを50%
に粒度調整したものが最適である。
【0012】本発明における成型コークス製造方法に関
しては、上記配合炭を成形機で成形し、シャフト炉等を
用いて乾留する、一般的な成型コークス製造法で製造し
ても問題は無い。さらに、本発明において、揮発分が上
記範囲内であれば、成型コークス原料炭の粘結性、流動
性の調整などにタールや軟ピッチなどの粘結剤を補填し
ても良い。
しては、上記配合炭を成形機で成形し、シャフト炉等を
用いて乾留する、一般的な成型コークス製造法で製造し
ても問題は無い。さらに、本発明において、揮発分が上
記範囲内であれば、成型コークス原料炭の粘結性、流動
性の調整などにタールや軟ピッチなどの粘結剤を補填し
ても良い。
【0013】また、本発明の室炉コークスへの適用はで
きなかった。
きなかった。
【0014】なお、本明細書における粘結力指数とは石
炭利用技術用語辞典(社団法人燃料協会)P.255に
あるように、0.25mm以下の石炭1gに0.25〜
0.3mmの整粒された粉コークス9gを混合したもの
を磁性るつぼに入れ、900℃7分間乾留したのち、そ
の生成物を0.42mmでふるい分け、ふるい上質量の
百分率で表示した値である。
炭利用技術用語辞典(社団法人燃料協会)P.255に
あるように、0.25mm以下の石炭1gに0.25〜
0.3mmの整粒された粉コークス9gを混合したもの
を磁性るつぼに入れ、900℃7分間乾留したのち、そ
の生成物を0.42mmでふるい分け、ふるい上質量の
百分率で表示した値である。
【0015】
【実施例】第1表に本発明の実施例ならびに比較例を示
す。
す。
【0016】成型コークス原料性状は数種類の石炭を用
いて調整した。粒度については、石炭を過粉砕しないよ
うに粉砕し、各ふるい目のふるいでふるい、ふるい下粒
度と中間粒度のものに調整した。具体的には、粘結力指
数が70〜95%の高揮発分、高粘結性炭は0.05m
m未満のものが20%以下、0.05〜1.5mmのも
のが50%以上に粒度調整し、劣質炭は、0.1mm未
満のものが20%以下、0.1〜4.0mmのものを5
0%に粒度調整した。
いて調整した。粒度については、石炭を過粉砕しないよ
うに粉砕し、各ふるい目のふるいでふるい、ふるい下粒
度と中間粒度のものに調整した。具体的には、粘結力指
数が70〜95%の高揮発分、高粘結性炭は0.05m
m未満のものが20%以下、0.05〜1.5mmのも
のが50%以上に粒度調整し、劣質炭は、0.1mm未
満のものが20%以下、0.1〜4.0mmのものを5
0%に粒度調整した。
【0017】成型炭は数%の軟ピッチと混練し、150
ccのピロー型成型機で25t/cm2 の圧力で成型し
た。これを直接燃焼ガスで平均乾留速度20℃/分で1
000℃まで乾留し成型コークスを得た。
ccのピロー型成型機で25t/cm2 の圧力で成型し
た。これを直接燃焼ガスで平均乾留速度20℃/分で1
000℃まで乾留し成型コークスを得た。
【0018】表1から明らかなように、本発明により、
DIで85%以上、気孔率で65%以上の高気孔率、高
強度成型コークスを製造することができる。
DIで85%以上、気孔率で65%以上の高気孔率、高
強度成型コークスを製造することができる。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】本発明によりそれぞれ単味ではコークス
化できなかった高揮発、高粘結性の石炭と劣質炭を組み
合わせることにより高炉における高微粉炭操業時のコー
クス品質として要求される、高気孔率、高強度のコーク
スを得ることができる。
化できなかった高揮発、高粘結性の石炭と劣質炭を組み
合わせることにより高炉における高微粉炭操業時のコー
クス品質として要求される、高気孔率、高強度のコーク
スを得ることができる。
【図1】本発明による成型コークスの気孔率、強度と劣
質炭の配合割合の関係を示す図。
質炭の配合割合の関係を示す図。
Claims (1)
- 【請求項1】 粘結力指数が70〜95%かつ揮発分が
36〜50%である高揮発分、高粘結性炭あるいは上記
条件に調整された配合炭と粘結力指数50以下の劣質炭
とから成型炭をつくり、シャフト炉で成型炭を乾留する
ことを特徴とする成型コークスの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30921493A JPH07157767A (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | 成型コークスの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30921493A JPH07157767A (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | 成型コークスの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07157767A true JPH07157767A (ja) | 1995-06-20 |
Family
ID=17990308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30921493A Withdrawn JPH07157767A (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | 成型コークスの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07157767A (ja) |
-
1993
- 1993-12-09 JP JP30921493A patent/JPH07157767A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010306 |