JPH07157698A - 多色印刷用インク - Google Patents

多色印刷用インク

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JPH07157698A
JPH07157698A JP6253044A JP25304494A JPH07157698A JP H07157698 A JPH07157698 A JP H07157698A JP 6253044 A JP6253044 A JP 6253044A JP 25304494 A JP25304494 A JP 25304494A JP H07157698 A JPH07157698 A JP H07157698A
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ink
diol
carbon atoms
weight
dye
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JP6253044A
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Bradley L Beach
ブラッドリー・エル・ビーチ
Kathryn E Burns
カスリン・イー・バーンズ
Terence E Franey
テレンス・イー・フレイニー
Ann M Piekunka
アン・エム・ピークンカ
Paul T Spivey
ポール・ティー・スパイヴィ
Agnes K Zimmer
アグネス・ケー・ツィマー
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可燃性ではなく、悪臭もなく、揮発性も高く
なく、かつ優れた画像鮮明度が得られる多色印刷用イン
クとする。 【構成】 アルキルがＣ４〜Ｃ１０である１，２−アル
キルジオール、特には１，２−ヘキサンジオールまたは
１，２−ペンタンジオールを含有する水溶性インクをジ
ェットインクに用いる。色の異なる２つのこのようなイ
ンクを紙に隣接して塗布してもブリードを生じず、した
がって優れた画像鮮明度が得られる。これらのジオール
は可燃性（引火性）ではなく、悪臭もなく、また揮発性
も高くない。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、一つ以上の色が隣接し
て配置される、用紙に液体インクを塗布する印刷に関す
る。典型的には、該インクはインクジェットプリンター
から液滴として塗布される。良好な色質を得るために
は、該インクは用紙上で互いに横にブリードしない。
【０００２】
【従来の技術】本発明は、異なる色間のインクのブリー
ドをなくすために、Ｃ４〜Ｃ１０の１，２−アルキルジ
オール（すなわち、アルキルが４〜１０個の炭素原子で
形成されているもの；以後、単に「Ｃ４〜Ｃ１０」とい
う。）を一般的な水溶性インク中に混合して用いる。こ
のようにインクにアルコールを用いることは通常行なわ
れていることであり、例えば、モーファットら(Moffatt
et al)の米国特許第5,207,824号、プラサッド(Prasad)
の同第5,196,056号およびエスカノら(Esano et al)の同
第5,196,057号に記載されている。しかし、それらはＣ
４〜Ｃ１０の１，２−アルキルジオールを用いてはいな
い。ジョンソンら(Johnson et al)の米国特許第5,165,9
68号には、１，２−ペンタンジオールが該特許のインク
として許容されないものであることが記載されている。
【０００３】城田らの米国特許第5,141,558号は、耐滲
み性、乾燥性および浸透性を向上させるために、そうし
たインクにいろいろなチオールを用いることを教示して
いる。また、塩谷らの米国特許第4,732,613号には、全
体的に本発明で意図しているようなインクを用いた多色
印刷が教示されており、いくつかのジ−またはトリプロ
ピルまたは高級アルコールが記載されている。しかし、
１，２，６−ヘキサントリオールが記載されているもの
の、ブタンや高級アルカンの１，２−ジオールは記載さ
れていない。
【０００４】モーファットの米国特許第5,116,409号に
は、界面活性剤を用いてミセルを形成することにより、
ブリードを低減させるメカニズムが教示されている。本
発明において、少なくともＣ４〜Ｃ６のジオールに関し
て言えば、本発明のインクの濃度プロットに対する表面
張力に鋭いピークがないことからもわかるように、ミセ
ルの形成を利用してはいない。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明で用いられるメ
カニズムは、浸透向上である。ｎ−プロパノール、ｎ−
ブタノールおよびｎ−ペンタノールなどの一級アルコー
ルは浸透性を増大させ、したがってブリードをなくす。
しかし、例えば低級アルコールを用いた場合にはインク
が引火性（可燃性）になり、悪臭を有し、揮発性が高く
なる等の理由により、これらの一級アルコールは用いる
べきではなく、あるいは使用に望ましいものではない。
Ｃ４〜Ｃ１０の１，２−ジオールは、浸透性、ひいては
ブリード性に対して同様の効果を示すが、可燃性ではな
く、特別な予防手段がなくてもインクに用いることがで
きる。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも２
色の水溶性インクを用い、それらが並んで極めて近接す
るように同時に用紙上に塗布する。該インクは少なくと
も０．１〜１２．５重量％程度のＣ４〜Ｃ１０の１，２
−アルキルジオール、好ましくは約２．５重量％の１，
２−ヘキサンジオールを含有する。一般に、ブリードを
なくすには、ジオールの炭素鎖が短いものほどその含有
割合を多く必要がある。それにより、色はブリードせ
ず、良好な多色画像鮮明度が得られる。
【０００７】１，２，６−ヘキサントリオールまたは
１，２−ジオール以外の如何なるジオールを用いても、
１，２−ジオールを用いて達成されるブリード低減効果
ほどの効果は全く得られない。また、先に述べた米国特
許第5,141,558号のチオールを用いても、なおさら１，
２−ジオールを用いた場合のブリード低減効果は達成さ
れないと考えられる。
【０００８】さらに、この１，２−ジオールは、インク
の浸透性を高めて比較的低濃度、特には６重量％未満で
ブリードをなくする、という特長をも有する。１，４−
ブタンジオールや１，５−ペンタンジオール等の炭素末
端にアルコール置換基を有する一般的なジオールは、１
０重量％以下の濃度ではブリード制御に有効に作用しな
い。１，２，６−ヘキサントリオールも、以下において
詳細に議論されるように、２０重量％では効果がない。
【０００９】
【実施例】本発明の好ましい具体例による液体インク組
成は以下のとおりである。 インク 材 料 重量％ 染料 ２．５ ＥＤＴＡ（エチレンジアミン四酢酸、四ナトリウム塩） ０．１ （キレート剤） １，２−ヘキサンジオール ５．０ トリエチレングリコール（湿潤剤） ５．０ Ｐｒｏｘｅｌ ＧＸＬ（商標名，殺菌剤） ０．２ リン酸ナトリウム（緩衝剤） ０．７５ 水 バランス
【００１０】このインクは以下のような特性を有する。 ・表面張力：３６ｄｙｎ／ｃｍ ・ｐＨ：７．５〜８．８（染料により変動） ・粘度：１．３ｃＳｔ（２５℃）（本発明によれば高粘
度のインクも十分な作用を示す。）
【００１１】好ましい染料は以下のとおりである。
【化１】 マゼンタ： （式中、ＭはＨ、Ｌｉ、Ｎａ、Ｋ、−ＮＨ4である。）
【００１２】ブルー：ダイレクトブルー１９９：ダイレ
クトブルー１９９はスルフォン化フタロシアニン銅染料
であり、ゼネカ・カラー社（Zeneca Colors Inc.)など
の会社から販売されている。
【００１３】イエロー：ダイレクトイエロー１３２：ダ
イレクトイエロー１３２はスルフォン化アゾ染料であ
り、ゼネカ・カラー社（Zeneca Colors Inc.)などの会
社から販売されている。
【００１４】しかしながら、本発明は、実質的にいかな
る水溶性染料を含有するインクにも適用できる。
【００１５】代表的な応用例としては、４つのインク、
すなわちマゼンタ染料を含有するもの、シアン染料を含
有するもの、イエロー染料を含有するもの、およびブラ
ック染料を含有するものが用いられる。マゼンタ、シア
ンおよびイエロー染料は減色法の原色であり、互いに重
ねて塗布して、全可視スペクトルに含まれる色を作り出
す。ブラックはアウトランや記号として用いられる。こ
のインクは、いかなる標準的なインクジェット印刷にも
適用できる。好ましいインクは熱インクジェット印刷用
に調製されたものであり、該インクを加熱して水を蒸発
させ、その水蒸気を促進剤（プロペラント）として用い
る。好ましいインクは、粒子状の成分を含有しない溶液
である。試験に用いられた用紙は通常の中性セルロース
紙であるが、通常の酸性または塩基性紙を用いても同様
の効果が得られる。これらのインクは隣接して、かつ実
質的に同時に印刷されるが、この時二つのインクの境界
を越えてブリードが起こることはない。
【００１６】この１，２−ヘキサンジオールの極めて類
似する置換体は１，２−ペンタンジオールである。しか
しながら、ブリードをなくすには、多量の１，２−ペン
タンジオールが必要である。ペンタンジオールおよびそ
の他の置換体、およびそれらの使用レベル（量）は下表
のとおりである。
【００１７】 表 使用最小レベル １，２−アルキルジオール 重量％ １，２−ブタンジオール １２．５ １，２−ペンタンジオール ７．５ １，２−ヘキサンジオール ２．５ １，２−オクタンジオール １．０ １，２−デカンジオール ０．１
【００１８】上記のレベルはあくまでもブリード低減の
ための指標にすぎない。一つ以上のジオールを組み合わ
せて用いることにより、それよりもさらに低いレベルに
することも可能である。ブリード低減に必要とされる正
確なレベルは、プリントヘッドの設計、プリンタードラ
イバー、および最適化される媒体や環境条件によって異
なる。例えば、プリントヘッドにおけるインク滴の体積
を小さくすればブリードは改善される。また、プリンタ
ードライブにおけるこうした重ね置き（シングリング；
繰り返し重ね印刷すること）やインクデプレーション
（印刷中にドットをとびとびに打つこと）によっても出
力色質は向上する。これらの場合、ジオールは低レベル
でよい。
【００１９】１，２−ジオールは一般的なものではな
い。化学文献において高級アルカンジオールが特に制限
なしに記載されている場合、１，２−ジオールは包含さ
れない。しかし、実際にアメリカ合衆国では、１，２−
ジオールは限られた量で入手可能である。
【００２０】一方、１，２−ヘキサンジオールに代えて
１，２，６−ヘキサントリオールを用いた以外は前記の
好ましい具体例と全く同様にして、インクを調製し、試
験した。試験は、１，２，６−ヘキサントリオールを５
重量％から２０重量％までについて行なったところ、ブ
リードの顕著な低減は見られなかった。一方、当然のこ
とながら、１，２−ヘキサンジオールを含有する同じイ
ンクでは５重量％で実質的にブリードがなくなった。
【００２１】このインク組成において、１，２−ジオー
ルが用いられるものであれば、どのような改変組成も採
用可能である。
【００２２】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る多色印
刷用インクによれば、可燃性はなく、悪臭もなく、揮発
性も高くなく、かつ優れた画像鮮明度が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カスリン・イー・バーンズ アメリカ合衆国 40502 ケンタッキー、 レキシントン、クリークウッド・ドライブ 3534、ナンバー20 (72)発明者 テレンス・イー・フレイニー アメリカ合衆国 40515 ケンタッキー、 レキシントン、ウッドグレン・コート 940 (72)発明者 アン・エム・ピークンカ アメリカ合衆国 40515 ケンタッキー、 レキシントン、ファームヴュー・ドライブ 1700 (72)発明者 ポール・ティー・スパイヴィ アメリカ合衆国 40391 ケンタッキー、 ウインチェスター、ダービー・トレイス 803 (72)発明者 アグネス・ケー・ツィマー アメリカ合衆国 40514 ケンタッキー、 レキシントン、コロナ・ドライブ 1413

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 極性ビヒクル、前記ビヒクルに可溶性な
    染料、およびアルキルが炭素原子数４〜１０で形成され
    る１，２−アルキルジオールからなるインクジェト式印
    刷用インクにおいて、前記ジオールの含有量が、前記炭
    素原子数が１０の場合には少なくとも０．１重量％程度
    であり、前記炭素原子数が４の場合には１２．５重量％
    程度であり、前記炭素原子数が５〜９の場合には前記含
    有量の中間であることを特徴とするインク。
  2. 【請求項２】 前記ジオールが１，２−ヘキサンジオー
    ルであることを特徴とする、請求項１に記載のインク。
  3. 【請求項３】 前記ジオールが１，２−ペンタンジオー
    ルであることを特徴とする、請求項１に記載のインク。
  4. 【請求項４】 前記ペンタンジオールの含有量が少なく
    とも約７．５重量％であることを特徴とする、請求項３
    に記載のインク。
  5. 【請求項５】 前記１，２−アルキルジオールの含有量
    が、前記炭素原子数が８の場合に少なくとも約１重量％
    であることを特徴とする、請求項１に記載のインク。
  6. 【請求項６】 前記１，２−ヘキサンジオールの含有量
    が少なくとも約２．５重量％であることを特徴とする、
    請求項２に記載のインク。
  7. 【請求項７】 用紙の第１の領域をある１色の第１のイ
    ンクで印刷し、その印刷と同時に、前記第１の領域の横
    に極めて隣接する第２の領域を別の色の第２のインクで
    印刷することからなる多色印刷のプロセスにおいて、前
    記インクが各々、前記の色を付与するための１つの染
    料、および前記インクの横へのブリードを防止するのに
    十分な量の炭素数４〜１０のアルキルを有する１，２−
    アルキルジオールを少なくとも含有することを特徴とす
    るプロセス。
  8. 【請求項８】 前記ジオールが１，２−ヘキサンジオー
    ルであることを特徴とする、請求項７のプロセス。
  9. 【請求項９】 前記ジオールが１，２−ペンタンジオー
    ルであることを特徴とする、請求項７のプロセス。
JP6253044A 1993-10-28 1994-09-21 多色印刷用インク Pending JPH07157698A (ja)

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US08/142,037 US5364461A (en) 1993-10-28 1993-10-28 Inks used in multi-color printing
US08/142,037 1993-10-28

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KR (1) KR100360757B1 (ja)
BR (1) BR9404278A (ja)
DE (1) DE69434339T2 (ja)

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