JPH07157458A - プロピオール酸アミドの製造方法 - Google Patents

プロピオール酸アミドの製造方法

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JPH07157458A
JPH07157458A JP30543893A JP30543893A JPH07157458A JP H07157458 A JPH07157458 A JP H07157458A JP 30543893 A JP30543893 A JP 30543893A JP 30543893 A JP30543893 A JP 30543893A JP H07157458 A JPH07157458 A JP H07157458A
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JP
Japan
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propiolic acid
solvent
ammonia
acid amide
propiolamide
Prior art date
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Pending
Application number
JP30543893A
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English (en)
Inventor
Atsushi Niwa
淳 丹羽
Yoichi Mori
与一 森
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】構造式(I) 【化1】 で示されるプロピオール酸エステル(RはC1 〜C5
アルキル基)と、アンモニアガスあるいは液体アンモニ
アとを、反応させることを特徴とする、構造式(II) 【化2】 で示されるプロピオール酸アミドの製造方法。 【効果】本発明により、プロピオール酸アミドの高収率
で簡単な製造方法を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子材料加工用反射防止
薄膜の原料、医薬・農薬の合成中間体として有用なプロ
ピオール酸アミドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プロピオール酸アミドの製造方法として
は、プロピオール酸メチルとアンモニア水とを、アンモ
ニア水を溶媒として反応させる方法が知られている。こ
のような例は、例えば、J.Am.Chem. Soc.110巻 12号(1
988)、P.3965〜3969にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では反応終了後プロピオール酸アミドを単離する
際、溶媒として使用した水を留去する必要があり、これ
には長い時間と手間を要した。また、加水分解や重合に
より、目的とするプロピオール酸アミドの収率が低下す
るという問題があった。
【0004】本発明は、かかる従来技術の欠点を解消し
ようとするものであり、プロピオール酸アミドの高収率
で簡単な製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、下記の構成を有する。
【0006】「構造式(I)
【化3】 で示されるプロピオール酸エステル(RはC1 〜C5
アルキル基)と、アンモニアガスあるいは液体アンモニ
アとを、反応させることを特徴とする、構造式(II)
【化4】 で示されるプロピオール酸アミドの製造方法。」本発明
で用いられるプロピオール酸エステルとしては、プロピ
オール酸メチル、プロピオール酸エチル、プロピオール
酸プロピル、プロビオール酸イソプロピル、プロピオー
ル酸ブチルなどが上げられる。
【0007】本発明において、プロピオール酸エステル
の溶液において用いられる溶媒としては、アンモニアガ
スを用いる場合、沸点100℃以下の極性有機溶媒が好
ましく用いられる。有機溶媒の具体的な例としては、メ
タノール、エタノール、イソプロパノール、ジエチルエ
ーテル、ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテ
ル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、アセトン、2−ブタノンなどが挙げられるが、これ
らに限定されるものではない。溶媒の使用量は、プロピ
オール酸エステル1gに対し、0.5〜10ml、さらに
は1〜5mlであることが好ましい。一方、液体アンモニ
アを用いる場合、かかる溶媒としては、液体アンモニア
単独でよいが、液体アンモニアと有機溶媒との混合溶媒
でもよい。混合溶媒に使用される有機溶媒としては、沸
点100℃以下の極性または非極性の有機溶媒が好まし
く用いられる。極性有機溶媒の具体例としては、上記と
同様のものが挙げられるが、非極性溶媒の具体例として
は、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジク
ロロエタン、アセトニトリル、ベンゼンなどが挙げられ
る。溶媒の使用量は、プロピオール酸エステル1gに対
して、0.1〜10mlであることが好ましく、さらに
は、1〜5mlであることが好ましい。
【0008】本発明は、アンモニアの使用量は、アンモ
ニアガスを用いる場合、プロピオール酸エステル1モル
に対して1〜10モルであることが好ましく、さらに好
ましくは2〜5モルである。液体アンモニアを用いる場
合は、液体アンモニア単独で溶媒として使用した場合、
プロピオール酸エステル1モルに対して5〜50モルで
あることが好ましく、さらには、10〜30モルである
ことが好ましい。有機溶媒を混合溶媒として使用した場
合、プロピオール酸エステル1モルに対して1〜10モ
ルであることが好ましく、さらには2〜5モルであるこ
とが好ましい。本発明の反応温度は、アンモニアガスを
用いる場合、−20〜10℃の範囲が適当であり、−1
0〜5℃の範囲がより好ましい。反応温度が10℃を越
えると、重合や加水分解などの副反応が進行し、収率が
低下する傾向がある。また、液体アンモニアを用いる場
合、−50〜10℃の範囲であることが好ましく、さら
には、−40〜0℃であることがより好ましい。反応温
度が10℃を越えると、液体アンモニアが揮発してしま
い、反応が充分に進行しない傾向がある。
【0009】反応時間は、反応温度など他の条件に依存
するが、一般に0.5ないし5時間の範囲であることが
好ましい。さらには、反応収率および作業効率の点か
ら、1〜3時間がより好ましい。
【0010】本発明製造方法によって得られるプロピオ
ール酸アミドは、反応終了後、溶媒を留去することによ
り単離される。
【0011】本発明のプロピオール酸アミドは、例えば
電子材料加工用反射防止薄膜の原料、医薬・農薬の合成
中間体として有用である。
【0012】
【発明の効果】本発明により、プロピオール酸アミドの
高収率で簡単な製造方法を提供することができる。
【0013】
【実施例】以下の実施例によって本願発明をさら具体的
に説明するが、本発明は、これらに限定されるものでは
ない。生成物の同定はNMRおよびガスクロマトグラフ
ィーより行なった。
【0014】実施例1 プロピオール酸メチル15g(179mmol)をメタノー
ル60mlに溶解した溶液に食塩−氷浴で冷却し反応容器
内温度を0℃以下に保ちながら、アンモニアガスを10
0ml/ 分の流速で2時間吹き込んだ(約500mmol)。
その後反応容器を室温にしてさらに1時間攪拌した。ロ
ータリエバポレータで、溶媒を減圧留去した。淡黄色固
体のプロピオール酸アミド11.0g(収率89%)を
得た。
【0015】実施例2 ドライアイス−アセトン冷却下、液体アンモニア70ml
を反応容器内に満たし、反応容器内温度を−30℃以下
に保ちながら、プロピオール酸メチル15g(179mmol
)を1時間かけて滴下した。滴下終了後さらに−30
℃以上で1時間攪拌した。反応容器を室温に戻しアンモ
ニアを揮発させた後、ロータリエバポレータで、溶媒お
よび反応進行に伴って生じるメタノールを減圧留去し
た。淡黄色固体のプロビオール酸アミドを11.7g
(収率95%)得た。
【0016】実施例3 ドライアイス−アセトン冷却した、液体アンモニア10
0mlを反応容器内に満たし、これにメタノール100ml
を混合した。反応容器内温度を−30℃以下に保ちなが
ら、プロピオール酸メチル116g(1.38mmol)を
1時間かけて滴下した。滴下終了後、さらに−30℃以
下で2時間攪拌した。反応容器を室温に戻し、アンモニ
アを揮発させた後、ロータリエバポレータで溶媒を減圧
留去した。淡黄色固体のプロピオール酸アミド92.8
g(収率97%)を得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構造式(I) 【化1】 で示されるプロピオール酸エステル(RはC1 〜C5
    アルキル基)と、アンモニアガスあるいは液体アンモニ
    アとを、反応させることを特徴とする、構造式(II) 【化2】 で示されるプロピオール酸アミドの製造方法。
JP30543893A 1993-12-06 1993-12-06 プロピオール酸アミドの製造方法 Pending JPH07157458A (ja)

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