JPH07156899A - 慣性モーメント可変モーメンタムホイール - Google Patents

慣性モーメント可変モーメンタムホイール

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JPH07156899A
JPH07156899A JP5340001A JP34000193A JPH07156899A JP H07156899 A JPH07156899 A JP H07156899A JP 5340001 A JP5340001 A JP 5340001A JP 34000193 A JP34000193 A JP 34000193A JP H07156899 A JPH07156899 A JP H07156899A
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JP
Japan
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wheel
inertia
moment
rotor
rotor core
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JP5340001A
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Tetsuo Kawahara
哲雄 河原
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  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で、回転軸回りの慣性モーメント
値を可変にでき、回転数の変化を少なくできるようにす
る。 【構成】 ロータ中心軸4に取り付けられたホイールロ
ータコア1と、このホイールロータコア1の外周部に配
され、ロータ中心軸4の半径方向に移動自在な慣性モー
メント可変用部材2と、ロータ中心軸4の上部と下部に
軸方向スライド自在に嵌め込まれたスライドリング5,
5と、これらスライドリング5,5と慣性モーメント可
変用部材2とを接続する支持アーム3と、上下のスライ
ドリング5,5とホイールロータコア1との間に設けら
れたスプリング6とダンパ7とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人工衛星の姿勢制御ア
クチュエータに使用されるモーメンタムホイールに関
し、特に、回転軸回りの慣性モーメント値が回転数によ
って変化する慣性モーメント可変モーメンタムホイール
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に従来から使用されているモーメン
タムホイールでは、回転軸回りの慣性モーメント値は一
定であり、モーメンタムホイールが保有している角運動
量は、フライホイールの回転数に比例している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】衛星の姿勢制御を行な
うにあたって、フライホイールの回転数を制御するに
は、タコループを用いる。このタコループは、ホイール
の回転を制御するフィードバックループであり、目標の
回転数をタコループに与えると、タコループは実際の回
転数と目標の回転数の差から制御トルクを計算し、ホイ
ールを駆動する。したがって、タコループの特性はフラ
イホイールの回転数に依存する。また、フライホイール
が回転するために生じる摩擦も回転数に依存している。
【0004】一方、モーメンタムホイールの角運動量
は、外乱トルクと姿勢制御アクチュエータによる外力ト
ルクの時間積分値で決定される。ここで、人工衛星に働
く外乱トルクとしては主に空力トルク、太陽輻射光圧ト
ルク、重力傾斜トルクがある。したがって、従来のモー
メンタムホイールでは、角運動量と回転数が比例してい
るため、外乱トルクによって角運動量が変化すると、回
転数が変化してしまい、ホイールの回転運動やタコルー
プの特性が変化してしまう欠点があった。また、回転数
の変化により摩擦特性も変化するため、消費電力を増大
させたり、発熱量を増やしてしまうという問題も生じる
ようになる。
【0005】そこで、実開昭60−20999号では、
モータの駆動により部材の位置を変化させて、慣性モー
メントを可変にできるモーメンタムホイールが提案され
ている。しかし、このモーメンタムホイールでは、モー
タによってねじ棒を回転させてマスダミーを移動させる
という機構を採用しているため、構成が複雑であるとい
う問題点を有している。
【0006】本発明は、このような従来の技術が有する
課題を解決するために提案されたものであり、簡単な構
成で、回転軸回りの慣性モーメント値を可変にでき、回
転数の変化を少なくできる慣性モーメント可変モーメン
タムホイールをの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の慣性モーメント可変モーメンタムホイール
は、人工衛星などに搭載される姿勢制御用のモーメンタ
ムホイールにおいて、ロータ中心軸に取り付けられたホ
イールロータコアと、このホイールロータコアの外周部
に配され、ロータ中心軸の半径方向に移動自在な慣性モ
ーメント可変用部材と、この慣性モーメント可変用部材
をロータ中心軸方向に付勢するスプリングとを有する構
成としてある。
【0008】また、本発明の慣性モーメント可変モーメ
ンタムホイールは、人工衛星などに搭載される姿勢制御
用のモーメンタムホイールにおいて、ロータ中心軸に取
り付けられたホイールロータコアと、このホイールロー
タコアの外周部に配され、ロータ中心軸の半径方向に移
動自在な慣性モーメント可変用部材と、ロータ中心軸の
上部と下部に軸方向スライド自在に嵌め込まれたスライ
ドリングと、これらスライドリングと慣性モーメント可
変用部材とを接続する支持アームと、上下のスライドリ
ングとホイールロータコアとの間にそれぞれ設けられた
スプリングと、上下のスライドリングとホイールロータ
コアとの間にそれぞれ設けられたダンパとを有する構成
としてある。
【0009】
【作用】上述した請求項1の慣性モーメント可変モーメ
ンタムホイールによれば、ホイールロータコアと慣性モ
ーメント可変用部材とが回転すると、慣性モーメント可
変用部材に働く遠心力とスプリングの復元力とが釣り合
う位置に慣性モーメント可変用部材が移動し、モーメン
タムホイールのロータ中心軸回りの慣性モーメント値を
変更できる。
【0010】また、請求項2の慣性モーメント可変モー
メンタムホイールによれば、ホイールロータコアと慣性
モーメント可変用部材とが回転すると、スライドリング
がロータ中心軸に沿って移動しながら、慣性モーメント
可変用部材に働く遠心力とスプリングの復元力とが釣り
合う位置に慣性モーメント可変用部材が移動するので、
モーメンタムホイールのロータ中心軸回りの慣性モーメ
ント値を変更できる。このとき、移動する慣性モーメン
ト可変用部材に生じた振動をダンパの作用で減衰でき
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1の斜視図に、本発明による慣性モーメン
ト可変モーメンタムホイールの一実施例を示し、図2
に、このモーメンタムホイールの一部切欠き断面図、図
3に平面図を示す。これらの図で、このモーメンタムホ
イールのロータ部は、ホイールロータコア1、慣性モー
メント可変用部材2、支持アーム3、ロータ中心軸4、
スライドリング5、スプリング6、ダンパ7から構成さ
れている。
【0012】ホイールロータコア1は、ロータ中心軸4
に取り付けられており、このホイールロータコア1の外
周部に穿設されたスライド案内穴8には、慣性モーメン
ト可変用部材2の内周部に突出したスライドバー9がス
ライド自在に挿通されている。これにより、慣性モーメ
ント可変用部材2は、ロータ中心軸4の半径方向に移動
できる構造となっている。
【0013】また、ロータ中心軸4の上部および下部に
は、スライドリング5,5が軸方向スライド自在に嵌め
込まれており、これらスライドリング5,5と慣性モー
メント可変用部材2とが、支持アーム3によって接続さ
れている。
【0014】また、上下のスライドリング5,5とホイ
ールロータコア1とは、スプリング6とダンパ7を介し
て接続されている。ここで、スプリング6としては圧縮
スプリングを用い、ダンパ7としては空気を充填して密
閉したシリンダと孔の開いたピストンによって構成して
ある。ダンパ7を用いるのは、つぎのような理由による
ものである。ロータ部の回転数が変化すると、遠心力と
スプリング6の復元力が釣り合う位置が変更になり、新
しい平衡点に慣性モーメント可変用部材2が移動する。
そのときの過渡現象において、ダンパ7によって運動が
減衰される。ダンパ7がないと、慣性モーメント可変用
部材2は振動運動を続けてしまう。
【0015】このように構成される慣性モーメント可変
モーメンタムホイールでは、ロータ部が回転すると、慣
性モーメント可変用部材2に働く遠心力とスプリング6
の復元力で定まる位置に慣性モーメント可変用部材2が
移動する。したがって、ロータ部の回転が速くなると、
慣性モーメント可変用部材2のロータ中心軸4からの距
離が大きくなる。その結果、モーメンタムホイールの慣
性モーメントが大きくなる。逆に、ロータ部の回転が遅
くなると、慣性モーメント可変用部材2のロータ中心軸
4からの距離が小さくなり、モーメンタムホイールの慣
性モーメントが小さくなる。
【0016】これにより、モーメンタムホイールの角運
動量が外乱トルクによって変動した場合に、この変動を
ホイールの慣性モーメント値を自動的に変えて吸収し、
ホイールの回転数の変動を小さく抑えることができる。
【0017】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、図4に示すように引張りスプリン
グ16とダンパ17を慣性モーメント可変用部材9とホ
イールロータコア1の間に設ける構成としてもよい。こ
の場合、引張りスプリング16とダンパ17は慣性モー
メント可変用部材9と同数必要になるが、作用は上記実
施例の場合と同様である。
【0018】また、図5に示すように、ホイールロータ
コア1とスライドリング5の間にダンパ7を設け、スラ
イド案内穴8の内部に引張りスプリング16を設ける構
成としてもよい。この場合において、振動運動の強さに
応じてダンパ7を省略することも可能である。
【0019】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
ロータ部が回転したときに、慣性モーメント可変用部材
に働く遠心力とスプリングの復元力とにより、慣性モー
メント可変用部材のロータ中心軸からの距離が変化し、
モーメンタムホイールの慣性モーメントが変化する機構
を備えているので、外乱トルクによって角運動量が変動
しても、この変動を慣性モーメントを変えて吸収するこ
とができ、ホイールの回転数の変化を小さく抑えること
ができる。これにより、タコループの特性を安定にする
ことができ、フィードバックゲインの設計を容易にでき
るメリットがある。また、ホイールの回転数が安定化さ
れることは、摩擦特性も変化しなくなり、定常回転中の
消費電力の低減や発熱量の変化を少なくできる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による慣性モーメント可変モーメンタム
ホイールの一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1のモーメンタムホイールの一部切欠き断面
図である。
【図3】図1のモーメンタムホイールの平面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図5】本発明のさらに他の実施例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 ホイールロータコア 2 慣性モーメント可変用部材 3 支持アーム 4 ロータ中心軸 5 スライドリング 6 スプリング 7 ダンパ 8 スライド案内孔 9 スライドバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人工衛星などに搭載される姿勢制御用の
    モーメンタムホイールにおいて、 ロータ中心軸に取り付けられたホイールロータコアと、
    このホイールロータコアの外周部に配され、ロータ中心
    軸の半径方向に移動自在な慣性モーメント可変用部材
    と、この慣性モーメント可変用部材をロータ中心軸方向
    に付勢するスプリングとを具備したことを特徴とする慣
    性モーメント可変モーメンタムホイール。
  2. 【請求項2】 人工衛星などに搭載される姿勢制御用の
    モーメンタムホイールにおいて、 ロータ中心軸に取り付けられたホイールロータコアと、
    このホイールロータコアの外周部に配され、ロータ中心
    軸の半径方向に移動自在な慣性モーメント可変用部材
    と、ロータ中心軸の上部と下部に軸方向スライド自在に
    嵌め込まれたスライドリングと、これらスライドリング
    と慣性モーメント可変用部材とを接続する支持アーム
    と、上下のスライドリングとホイールロータコアとの間
    にそれぞれ設けられたスプリングと、上下のスライドリ
    ングとホイールロータコアとの間にそれぞれ設けられた
    ダンパとを具備したことを特徴とする慣性モーメント可
    変モーメンタムホイール。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6020999U (ja) * 1983-07-22 1985-02-13 三菱電機株式会社 モ−メンタムホイ−ル
JPS615300U (ja) * 1984-06-18 1986-01-13 日本電気株式会社 二次モ−メント可変型人工衛星姿勢制御用ロ−タ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6020999U (ja) * 1983-07-22 1985-02-13 三菱電機株式会社 モ−メンタムホイ−ル
JPS615300U (ja) * 1984-06-18 1986-01-13 日本電気株式会社 二次モ−メント可変型人工衛星姿勢制御用ロ−タ

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