JPS6126004B2 - - Google Patents
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- JPS6126004B2 JPS6126004B2 JP11320980A JP11320980A JPS6126004B2 JP S6126004 B2 JPS6126004 B2 JP S6126004B2 JP 11320980 A JP11320980 A JP 11320980A JP 11320980 A JP11320980 A JP 11320980A JP S6126004 B2 JPS6126004 B2 JP S6126004B2
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- gyro
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01C—MEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
- G01C19/00—Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
- G01C19/02—Rotary gyroscopes
- G01C19/04—Details
- G01C19/16—Suspensions; Bearings
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Radar, Positioning & Navigation (AREA)
- Remote Sensing (AREA)
- Control Of Position Or Direction (AREA)
- Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、ジヤイロ垂直器(水平儀とも称され
る)等のジヤイロケースのジンバル環内における
軸方向の位置を正確に規制するに使用して好適な
位置決め装置に関し、特に、実公昭51−36539号
公報のジヤイロ垂直器の位置決め装置の改良に関
するものである。
る)等のジヤイロケースのジンバル環内における
軸方向の位置を正確に規制するに使用して好適な
位置決め装置に関し、特に、実公昭51−36539号
公報のジヤイロ垂直器の位置決め装置の改良に関
するものである。
上記実公昭51−36539号公報の第2図(これを
本願明細書に於て、第1図として示す)におい
て、ジヤイロケース3pからその両側に突出した
軸棒9pは、ジンバル環5pに取付けられたボー
ルベアリング8pに嵌合している。この軸棒9p
には、張力体10pの一端が夫々固定され、その
他端には、ネジ棒12pが夫々設けられる。この
ジンバル環5pのボールベアリング8pの位置
に、頂面中央に開孔を有する山形の支持具11p
が夫々固設され、この開孔に、上記ネジ棒12p
が緩挿され、これに螺入するナツト13pによ
り、上記張力体10pを夫々両側から引つ張るこ
とにより、ジンバル環5p内におけるジヤイロケ
ース3pの軸方向位置を確定している。
本願明細書に於て、第1図として示す)におい
て、ジヤイロケース3pからその両側に突出した
軸棒9pは、ジンバル環5pに取付けられたボー
ルベアリング8pに嵌合している。この軸棒9p
には、張力体10pの一端が夫々固定され、その
他端には、ネジ棒12pが夫々設けられる。この
ジンバル環5pのボールベアリング8pの位置
に、頂面中央に開孔を有する山形の支持具11p
が夫々固設され、この開孔に、上記ネジ棒12p
が緩挿され、これに螺入するナツト13pによ
り、上記張力体10pを夫々両側から引つ張るこ
とにより、ジンバル環5p内におけるジヤイロケ
ース3pの軸方向位置を確定している。
しかしながら、上述した従来例に於ては、ナツ
ト13pの締め工合により、張力体10pに与え
る張力を加減しているので、装置を組立てる際
に、張力体10pの張力を設計計画値通りの張力
値に調整することが、極めて難かしいという欠点
がある。
ト13pの締め工合により、張力体10pに与え
る張力を加減しているので、装置を組立てる際
に、張力体10pの張力を設計計画値通りの張力
値に調整することが、極めて難かしいという欠点
がある。
又、ジヤイロケース3pを両側から張力体10
pで引つ張る構造の為、個々の張力体10pの捩
れトルクを、完全にとることができない、という
問題もあつた。
pで引つ張る構造の為、個々の張力体10pの捩
れトルクを、完全にとることができない、という
問題もあつた。
従つて、本発明の主目的は、上述の如き従来の
欠点及び問題点を一掃し、張力体の張力のコント
ロールが簡単であり、かつ張力体の捩れトルクを
ゼロとなし得る、ジヤイロ装置に用いて好適な軸
方向の位置決め装置を、提供せんとするにある。
欠点及び問題点を一掃し、張力体の張力のコント
ロールが簡単であり、かつ張力体の捩れトルクを
ゼロとなし得る、ジヤイロ装置に用いて好適な軸
方向の位置決め装置を、提供せんとするにある。
本発明による位置決め装置の特徴とするところ
は、ジヤイロロータを内蔵するジヤイロケース
と、該ジヤイロケースの外側に配されたジンバル
装置と、上記ジヤイロケースを上記ジヤイロロー
タのスピン軸と直交する軸のまわりに回動的に支
持する一対の軸受装置と、該軸受装置の軸線方向
に上記ジヤイロケースを位置決めするために上記
一対の軸受装置の一方に上記ジヤイロケース及び
ジンバル装置間に設けた張力体とを有するジヤイ
ロ装置の位置決め装置に於て、上記一対の軸受装
置の他方に関連して上記ジヤイロケースとジンバ
ル装置との間に永久磁石及び磁性材より成るテン
シヨナー装置を設け、これにより上記張力体に張
力を加える一方、上記ジンバル装置に対する上記
ジヤイロケースの上記一対の軸受装置の軸線方向
の変位による上記永久磁石の磁気力の変化が、上
記張力体の変位バネ定数に影響を与えないように
なした点に存するものである。
は、ジヤイロロータを内蔵するジヤイロケース
と、該ジヤイロケースの外側に配されたジンバル
装置と、上記ジヤイロケースを上記ジヤイロロー
タのスピン軸と直交する軸のまわりに回動的に支
持する一対の軸受装置と、該軸受装置の軸線方向
に上記ジヤイロケースを位置決めするために上記
一対の軸受装置の一方に上記ジヤイロケース及び
ジンバル装置間に設けた張力体とを有するジヤイ
ロ装置の位置決め装置に於て、上記一対の軸受装
置の他方に関連して上記ジヤイロケースとジンバ
ル装置との間に永久磁石及び磁性材より成るテン
シヨナー装置を設け、これにより上記張力体に張
力を加える一方、上記ジンバル装置に対する上記
ジヤイロケースの上記一対の軸受装置の軸線方向
の変位による上記永久磁石の磁気力の変化が、上
記張力体の変位バネ定数に影響を与えないように
なした点に存するものである。
以下、図面を参照して、上述した特徴を有する
本発明を詳細に説明しよう。
本発明を詳細に説明しよう。
第2図は、本発明の一例を適用した水平儀の上
面図である。同図に於て、2はジヤイロケース
で、内部に例えば矢印a方向に高速で回転するジ
ヤイロロータ1を内蔵する。4はインナーロール
ジンパルで、これはインナーピツチ軸13,1
3′及びインナーピツチ軸々受14,14′を介し
て、ジヤイロケース2を回動的に支持する。22
はピツチジンバルで、これはインナーロール軸1
8,18′及びインナーロール軸々受19,1
9′を介して、インナーロールジンバル4を回動
的に支持する。23はロールジンバルで、これは
ピツチ軸24,24′及びピツチ軸々受25,2
5′を介して、ピツチジンバル22を回動的に支
持する。32,32′はロール追従基台で、両者
は共に盤器33に固定される一方、ロール軸2
8,28′及びロール軸々受29,29′を介し
て、ロールジンバル23を回動的に支持する。イ
ンナーロールジンバル4及びジヤイロケース2間
に設けたピツチピツクアツプ15の出力を増巾し
て、ロールジンバル23に設けたパンケーキ型の
ピツチサーボモータ26に加え、これによりピツ
チジンバル22及びインナーロールジンバル4を
ジヤイロケース2に追従せしめる。インナーロー
ルジンバル4及びピツチジンバル22間に設けた
ロールピツクアツプ20の出力を増巾して、ロー
ル追従基台32′に設けたロールサーボモータ3
1に加え、これによりロールジンバル23及びピ
ツチジンバル22をインナーロールジンバル4に
追従させる。ジヤイロケース2に設けたロール加
速度計11の出力は、ジヤイロケース2及びイン
ナーロールジンバル4に設けたロールトルカー1
6に加えられ、又ジヤイロケース2に設けたピツ
チ加速度計12の出力は、インナーロールジンバ
ル4及びピツチジンバル23間に設けたピツチト
ルカー21に加えられ、ジヤイロケース2内のジ
ヤイロロータ1のスピン軸を鉛直に保つに供す
る。
面図である。同図に於て、2はジヤイロケース
で、内部に例えば矢印a方向に高速で回転するジ
ヤイロロータ1を内蔵する。4はインナーロール
ジンパルで、これはインナーピツチ軸13,1
3′及びインナーピツチ軸々受14,14′を介し
て、ジヤイロケース2を回動的に支持する。22
はピツチジンバルで、これはインナーロール軸1
8,18′及びインナーロール軸々受19,1
9′を介して、インナーロールジンバル4を回動
的に支持する。23はロールジンバルで、これは
ピツチ軸24,24′及びピツチ軸々受25,2
5′を介して、ピツチジンバル22を回動的に支
持する。32,32′はロール追従基台で、両者
は共に盤器33に固定される一方、ロール軸2
8,28′及びロール軸々受29,29′を介し
て、ロールジンバル23を回動的に支持する。イ
ンナーロールジンバル4及びジヤイロケース2間
に設けたピツチピツクアツプ15の出力を増巾し
て、ロールジンバル23に設けたパンケーキ型の
ピツチサーボモータ26に加え、これによりピツ
チジンバル22及びインナーロールジンバル4を
ジヤイロケース2に追従せしめる。インナーロー
ルジンバル4及びピツチジンバル22間に設けた
ロールピツクアツプ20の出力を増巾して、ロー
ル追従基台32′に設けたロールサーボモータ3
1に加え、これによりロールジンバル23及びピ
ツチジンバル22をインナーロールジンバル4に
追従させる。ジヤイロケース2に設けたロール加
速度計11の出力は、ジヤイロケース2及びイン
ナーロールジンバル4に設けたロールトルカー1
6に加えられ、又ジヤイロケース2に設けたピツ
チ加速度計12の出力は、インナーロールジンバ
ル4及びピツチジンバル23間に設けたピツチト
ルカー21に加えられ、ジヤイロケース2内のジ
ヤイロロータ1のスピン軸を鉛直に保つに供す
る。
張力体及び本発明によるテンシヨナー装置は、
夫々インナーピツチ軸13′,13の所に設けら
れている。何故ならば、水平儀においては、重量
体であるジヤイロケース2の重心が、インナーピ
ツチ軸13,13′の軸方向に移動した場合に、
最も大きな水平誤差が生ずるからである。
夫々インナーピツチ軸13′,13の所に設けら
れている。何故ならば、水平儀においては、重量
体であるジヤイロケース2の重心が、インナーピ
ツチ軸13,13′の軸方向に移動した場合に、
最も大きな水平誤差が生ずるからである。
通常、制御軸々受として用いられる玉軸受は、
摩擦トルクを小さく保つために、スラスト方向の
ガタが大きくとられており、精度を上げるには、
このガタを小さくすること、即ちスラスト方向に
正確に位置ぎめすることが、どうしても必要であ
る。
摩擦トルクを小さく保つために、スラスト方向の
ガタが大きくとられており、精度を上げるには、
このガタを小さくすること、即ちスラスト方向に
正確に位置ぎめすることが、どうしても必要であ
る。
第2図に示す水平儀に於ては、インナーロール
ジンバル4のインナーピツチ軸々受14′の外側
に、中央に開孔9を有する支持具8を固設する。
張力体3の一端をインナーピツチ軸13′に、他
端を支持具8の開孔9に緩挿したネジ部材6に連
結し、ネジ部材6にナツト7をネジ込み、これに
より、インナーロールジンバル4に対するジヤイ
ロケース2の軸13,13′方向の位置を調節す
る。一方、反対側のインナーピツチ軸13側の外
側に、本発明によるテンシヨナー装置5を取付け
る。図示の例に於ては、このテンシヨナー装置5
は、円柱状の永久磁石5bと、永久磁石5bが中
央部に固設される磁性材又は強磁性材料より成
り、インナーロールジンバル4の外側に固設され
る壷形ヨーク5aと、インナーピツチ軸13の外
側軸端に取付けられ、磁性材又は強磁性材料で作
られる円盤状のテンシヨナープレート5dと、永
久磁石5bの遊端面に設けた非磁性材より成る空
隙ストツパー5cとより構成される。この第2図
の例では、永久磁石5bがテンシヨナープレート
5d、従つてジヤイロケース2を軸13,13′
方向に沿つて吸引するようにテンシヨナー装置5
の各素子は配設されている。
ジンバル4のインナーピツチ軸々受14′の外側
に、中央に開孔9を有する支持具8を固設する。
張力体3の一端をインナーピツチ軸13′に、他
端を支持具8の開孔9に緩挿したネジ部材6に連
結し、ネジ部材6にナツト7をネジ込み、これに
より、インナーロールジンバル4に対するジヤイ
ロケース2の軸13,13′方向の位置を調節す
る。一方、反対側のインナーピツチ軸13側の外
側に、本発明によるテンシヨナー装置5を取付け
る。図示の例に於ては、このテンシヨナー装置5
は、円柱状の永久磁石5bと、永久磁石5bが中
央部に固設される磁性材又は強磁性材料より成
り、インナーロールジンバル4の外側に固設され
る壷形ヨーク5aと、インナーピツチ軸13の外
側軸端に取付けられ、磁性材又は強磁性材料で作
られる円盤状のテンシヨナープレート5dと、永
久磁石5bの遊端面に設けた非磁性材より成る空
隙ストツパー5cとより構成される。この第2図
の例では、永久磁石5bがテンシヨナープレート
5d、従つてジヤイロケース2を軸13,13′
方向に沿つて吸引するようにテンシヨナー装置5
の各素子は配設されている。
第3図は本発明によるテンシヨナー装置5及び
張力体3より成る位置決め装置の(原理説明のた
め)、その主要部及び関連部分のみを拡大した概
略図である。尚、同図に於て第2図と同一部材に
は同じ番号を付し、それ等の説明は重複を避ける
ため省略する。
張力体3より成る位置決め装置の(原理説明のた
め)、その主要部及び関連部分のみを拡大した概
略図である。尚、同図に於て第2図と同一部材に
は同じ番号を付し、それ等の説明は重複を避ける
ため省略する。
第3図に示す如く、円柱状永久磁石5b及び壷
形ヨーク5aの遊端面と、テンシヨナープレート
5dの対向端面との間には空隙δが設けられる。
又、円柱状永久磁石5bの遊端面に設けた空隙ス
トツパー5cは、円柱状永久磁石5bとテンシヨ
ナープレート5dとが磁気力により、直接吸着す
るのを回避するに供する。
形ヨーク5aの遊端面と、テンシヨナープレート
5dの対向端面との間には空隙δが設けられる。
又、円柱状永久磁石5bの遊端面に設けた空隙ス
トツパー5cは、円柱状永久磁石5bとテンシヨ
ナープレート5dとが磁気力により、直接吸着す
るのを回避するに供する。
第4図は第2及び3図に示した本発明の一例の
動作原理を説明するためのグラフである。同図に
於て、横軸は張力体3の伸び及び永久磁石5bと
テンシヨナープレート5dとの間の空隙δ、即ち
インナーロールジンバル4に対するジヤイロケー
ス2の軸方向位置を示し、縦軸はジヤイロケース
2に作用する力を表わす。第4図のグラフに於て
曲線Aは、テンシヨナー装置5の永久磁石5bに
よるジヤイロケース2に作用する力が、空隙δが
小さくなるほど急激に増大する(下向き)する逆
2乗特性であることを示し、曲線Bは、張力体3
のジヤイロケース2に働く力を示し、これは線の
弾性撓み内ではバネとして作用し、直線である。
曲線Cは曲線A及びBを加算したもので、ジヤイ
ロケース2が軸13,13′方向に変化したとき
に作用する力を表わす。曲線A及び直線Bの加算
した値が零になる点をPとし、この時の空隙δの
値をδ0とすれば、点Pは永久磁石5b及びテン
シヨナープレート5d間に作用する磁気力及び張
力体3の張力(共にF0の絶対値)が等しい点で
あり、ジヤイロケース2の中立位置といえる。
今、曲線Aのδ=δ0に於ける接線をDとし、こ
の接線Dの勾配が張力体3の力を示す直線Bの勾
配(変位バネ定数)に比して充分小さくなるよう
な位置に値δ0がくるように、ナツト7により張
力体3の長さを調節し、従つてそのジヤイロケー
ス2に作用する張力を調節すれば、上記磁気力と
張力体3による張力とを合成した力を示す曲線C
は、空隙δがδ0なる値の近傍では、直線Bの勾
配と殆んど同じ勾配となる。即ち、外部の加速度
等がジヤイロケース2に作用しても、張力体3と
殆んど等しい大きな変位バネ定数により、ジヤイ
ロケース2は軸13,13′方向には殆んど移動
することはない。即ち、優れた位置決め特性が得
られる。換言すれば、張力体3のバネ定数をわず
か犠牲にするのみで、軸13,13′方向の位置
決め作用が、十分確保できる。又、張力体3の張
力F0が空隙δ0を測定することにより調整可能
であり、設計値通りの性能を得ることが容易であ
り、テンシヨナー装置5は回転に対して何等トル
クを発生しない為、捩りトルクの調整を張力体3
についてのみ行なえば良く、張力体3を最良の状
態で使用することができる。
動作原理を説明するためのグラフである。同図に
於て、横軸は張力体3の伸び及び永久磁石5bと
テンシヨナープレート5dとの間の空隙δ、即ち
インナーロールジンバル4に対するジヤイロケー
ス2の軸方向位置を示し、縦軸はジヤイロケース
2に作用する力を表わす。第4図のグラフに於て
曲線Aは、テンシヨナー装置5の永久磁石5bに
よるジヤイロケース2に作用する力が、空隙δが
小さくなるほど急激に増大する(下向き)する逆
2乗特性であることを示し、曲線Bは、張力体3
のジヤイロケース2に働く力を示し、これは線の
弾性撓み内ではバネとして作用し、直線である。
曲線Cは曲線A及びBを加算したもので、ジヤイ
ロケース2が軸13,13′方向に変化したとき
に作用する力を表わす。曲線A及び直線Bの加算
した値が零になる点をPとし、この時の空隙δの
値をδ0とすれば、点Pは永久磁石5b及びテン
シヨナープレート5d間に作用する磁気力及び張
力体3の張力(共にF0の絶対値)が等しい点で
あり、ジヤイロケース2の中立位置といえる。
今、曲線Aのδ=δ0に於ける接線をDとし、こ
の接線Dの勾配が張力体3の力を示す直線Bの勾
配(変位バネ定数)に比して充分小さくなるよう
な位置に値δ0がくるように、ナツト7により張
力体3の長さを調節し、従つてそのジヤイロケー
ス2に作用する張力を調節すれば、上記磁気力と
張力体3による張力とを合成した力を示す曲線C
は、空隙δがδ0なる値の近傍では、直線Bの勾
配と殆んど同じ勾配となる。即ち、外部の加速度
等がジヤイロケース2に作用しても、張力体3と
殆んど等しい大きな変位バネ定数により、ジヤイ
ロケース2は軸13,13′方向には殆んど移動
することはない。即ち、優れた位置決め特性が得
られる。換言すれば、張力体3のバネ定数をわず
か犠牲にするのみで、軸13,13′方向の位置
決め作用が、十分確保できる。又、張力体3の張
力F0が空隙δ0を測定することにより調整可能
であり、設計値通りの性能を得ることが容易であ
り、テンシヨナー装置5は回転に対して何等トル
クを発生しない為、捩りトルクの調整を張力体3
についてのみ行なえば良く、張力体3を最良の状
態で使用することができる。
尚、只単に張力体3に張力を加えるだけの機能
であれば、壷形ヨーク5aは必要なく、永久磁石
5bのみでも同様の機能を達成できる。壷形ヨー
ク5aは、永久磁石5bよりの磁路を閉じ、漏洩
磁束を極端に減少し、漏洩磁束がボールベアリン
グ等の軸受14に作用して、その軸受性能(トリ
ク特性)を劣化さるのを防止するに供する。
であれば、壷形ヨーク5aは必要なく、永久磁石
5bのみでも同様の機能を達成できる。壷形ヨー
ク5aは、永久磁石5bよりの磁路を閉じ、漏洩
磁束を極端に減少し、漏洩磁束がボールベアリン
グ等の軸受14に作用して、その軸受性能(トリ
ク特性)を劣化さるのを防止するに供する。
又、テンシヨナープレート5dの外径は、第3
図に示す如く、壷形ヨーク5aの外径より大きく
してあるが、かくすることにより両者の組立時に
おける偏心等による半径方向の力を生じないよう
にすることができるとともに、空隙部からの漏洩
磁束を減少させる効果があり、いずれも、ボール
ベアリング等の軸受14の軸受特性の劣化を、防
止するのに役立つ。
図に示す如く、壷形ヨーク5aの外径より大きく
してあるが、かくすることにより両者の組立時に
おける偏心等による半径方向の力を生じないよう
にすることができるとともに、空隙部からの漏洩
磁束を減少させる効果があり、いずれも、ボール
ベアリング等の軸受14の軸受特性の劣化を、防
止するのに役立つ。
尚、第2図の例では永久磁石5bをインナーロ
ールジンバル4に、テンシヨナープレート5dを
ジヤイロケース2に夫々固定したが、両者は逆に
固定しても全く同一の効果が得られることは明ら
かであろう。
ールジンバル4に、テンシヨナープレート5dを
ジヤイロケース2に夫々固定したが、両者は逆に
固定しても全く同一の効果が得られることは明ら
かであろう。
第5図は、本発明の位置決め装置を一軸自由度
ジヤイロに適用した場合の断面図であり、同図に
於て、第2図と同一符号は、互いに同一素子を示
すものとする。この例では、ジヤイロケース2は
フロートとして円筒形に作られ、内部にジヤイロ
ロータ1を内蔵する。4−1,4−3は夫々エン
ドキヤツプ、4−2は外筒で、これ等は外筐を構
成する。一方のエンドキヤツプ4−3とフロート
2との間に、張力体3がネジ部材6を介して架張
され、ネジ部材6の外端には、ナツト7により調
整アーム7−1が取りつけられ、これにより張力
体3の捩れを調整する。フロート2の張力体3と
は反対の端と他方のエンドキヤツプ4−1との間
に、本発明によるテンシヨナー装置5が設けられ
る。この例では、テンシヨナー装置5は、左側の
張力体3のバネとの共動作用により、フロート2
を出力軸X−X方向に外筐に対して位置決めす
る。尚、この第5図に示すテンシヨナー装置5
は、第2及び3図に示す例と全く同様な構成で、
その動作も第4図に就き説明したと同様なので、
その詳細説明は省略する。
ジヤイロに適用した場合の断面図であり、同図に
於て、第2図と同一符号は、互いに同一素子を示
すものとする。この例では、ジヤイロケース2は
フロートとして円筒形に作られ、内部にジヤイロ
ロータ1を内蔵する。4−1,4−3は夫々エン
ドキヤツプ、4−2は外筒で、これ等は外筐を構
成する。一方のエンドキヤツプ4−3とフロート
2との間に、張力体3がネジ部材6を介して架張
され、ネジ部材6の外端には、ナツト7により調
整アーム7−1が取りつけられ、これにより張力
体3の捩れを調整する。フロート2の張力体3と
は反対の端と他方のエンドキヤツプ4−1との間
に、本発明によるテンシヨナー装置5が設けられ
る。この例では、テンシヨナー装置5は、左側の
張力体3のバネとの共動作用により、フロート2
を出力軸X−X方向に外筐に対して位置決めす
る。尚、この第5図に示すテンシヨナー装置5
は、第2及び3図に示す例と全く同様な構成で、
その動作も第4図に就き説明したと同様なので、
その詳細説明は省略する。
尚、第5図に於て、10,10′は、例えばラ
ジアルタイプの磁気軸受の如き出力軸々受で、フ
ロート2を外筐に対して出力軸X−Xのまわりに
摩擦なく軸承する。フロート2と外筐とのスキマ
には、ロートオイル40が充填され、フロート2
を支持し、かつ出力軸X−Xのまわりに、ダンピ
ングトルクを与える作用を行なう。41は、フロ
ート2の外筐に対する出力軸X−Xまわりの回転
を、電気信号に変換するピツクアツプ、42はト
ルカー、43はロートオイル40の熱膨張を逃げ
るための体積変化補償装置である。
ジアルタイプの磁気軸受の如き出力軸々受で、フ
ロート2を外筐に対して出力軸X−Xのまわりに
摩擦なく軸承する。フロート2と外筐とのスキマ
には、ロートオイル40が充填され、フロート2
を支持し、かつ出力軸X−Xのまわりに、ダンピ
ングトルクを与える作用を行なう。41は、フロ
ート2の外筐に対する出力軸X−Xまわりの回転
を、電気信号に変換するピツクアツプ、42はト
ルカー、43はロートオイル40の熱膨張を逃げ
るための体積変化補償装置である。
上述のラジアルタイプの磁気軸受10,10′
は、スラスト方向に軸受能力がないため、従来に
於ては、スラスト用宝石軸受を組み合わせるか、
或いはロータとステータとを金錐状にし、ラジア
ル方向と同時にスラスト方向の軸受作用を持たせ
る等の方法が用いられている。ところが、宝石軸
受との組合せは、固体接触による摩擦トルクのた
め、性能上の限界があり、又円錐状にしてスラス
ト、ラジアル両方向に軸受作用をもたせる方法
は、設計上の制約から、スラスト方向の軸受能力
を十分にもたせることができないこと等の欠点が
あつた。
は、スラスト方向に軸受能力がないため、従来に
於ては、スラスト用宝石軸受を組み合わせるか、
或いはロータとステータとを金錐状にし、ラジア
ル方向と同時にスラスト方向の軸受作用を持たせ
る等の方法が用いられている。ところが、宝石軸
受との組合せは、固体接触による摩擦トルクのた
め、性能上の限界があり、又円錐状にしてスラス
ト、ラジアル両方向に軸受作用をもたせる方法
は、設計上の制約から、スラスト方向の軸受能力
を十分にもたせることができないこと等の欠点が
あつた。
然るに、第5図に示す本発明の例によれば、張
力体3とテンシヨナー装置5との組合せにより、
磁気軸受には全く影響を与えることなしに、ジヤ
イロケース2を出力軸X−X方向に完全に非接触
かつ強固に位置決めでき(スラスト軸受作用)、
極めて高性能のジヤイロを得ることができる。
力体3とテンシヨナー装置5との組合せにより、
磁気軸受には全く影響を与えることなしに、ジヤ
イロケース2を出力軸X−X方向に完全に非接触
かつ強固に位置決めでき(スラスト軸受作用)、
極めて高性能のジヤイロを得ることができる。
その他、本発明の新規な精神を逸脱することな
く、多くの変化変更がなし得ることは当該業者に
は明らかであろう。
く、多くの変化変更がなし得ることは当該業者に
は明らかであろう。
第1は従来のジヤイロ垂直器の主要部を示す立
面図、第2図は本発明の一例が適用されているジ
ヤイロ水平儀の内部の上面図、第3図は第2図に
示される本発明の例の説明に供する概略図、第4
図は第2及び第3図に示す本発明の例の動作説明
に供するグラフ、第5図は本発明の一例が適用さ
れている一軸自由度ジヤイロの断面図である。 図に於て、2はジヤイロケース、3は張力体、
5はテンシヨナー装置である。
面図、第2図は本発明の一例が適用されているジ
ヤイロ水平儀の内部の上面図、第3図は第2図に
示される本発明の例の説明に供する概略図、第4
図は第2及び第3図に示す本発明の例の動作説明
に供するグラフ、第5図は本発明の一例が適用さ
れている一軸自由度ジヤイロの断面図である。 図に於て、2はジヤイロケース、3は張力体、
5はテンシヨナー装置である。
Claims (1)
- 1 ジヤイロロータを内蔵するジヤイロケース
と、該ジヤイロケースの外側に配されたジンバル
装置と、上記ジヤイロケースを上記ジヤイロロー
タのスピン軸と直交する軸のまわりに回動的に支
持する一対の軸受装置と、該軸受装置の軸線方向
に上記ジヤイロケースを位置決めするために上記
一対の軸受装置の一方に上記ジヤイロケース及び
ジンバル装置間に設けた張力体とを有するジヤイ
ロ装置の位置決め装置に於て、上記一対の軸受装
置の他方に関連して上記ジヤイロケースとジンバ
ル装置との間に永久磁石及び磁性材より成るテン
シヨナー装置を設け、これにより上記張力体に張
力を加える一方、上記ジンバル装置に対する上記
ジヤイロケースの上記一対の軸受装置の軸線方向
の変位による上記永久磁石の磁気力の変化が上記
張力体の変位バネ定数に影響を与えないようにな
したことを特徴とする位置決め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11320980A JPS5737210A (en) | 1980-08-18 | 1980-08-18 | Positioning device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11320980A JPS5737210A (en) | 1980-08-18 | 1980-08-18 | Positioning device |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5737210A JPS5737210A (en) | 1982-03-01 |
JPS6126004B2 true JPS6126004B2 (ja) | 1986-06-18 |
Family
ID=14606318
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11320980A Granted JPS5737210A (en) | 1980-08-18 | 1980-08-18 | Positioning device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5737210A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0237804U (ja) * | 1988-09-06 | 1990-03-13 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2595297B2 (ja) * | 1988-04-26 | 1997-04-02 | 多摩川精機株式会社 | バーチカルジャイロ |
-
1980
- 1980-08-18 JP JP11320980A patent/JPS5737210A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0237804U (ja) * | 1988-09-06 | 1990-03-13 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5737210A (en) | 1982-03-01 |
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