JPH071560A - 多層樹脂フィルムの成形プロセスにおける層分布制御条件設定システム - Google Patents
多層樹脂フィルムの成形プロセスにおける層分布制御条件設定システムInfo
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- JPH071560A JPH071560A JP5147628A JP14762893A JPH071560A JP H071560 A JPH071560 A JP H071560A JP 5147628 A JP5147628 A JP 5147628A JP 14762893 A JP14762893 A JP 14762893A JP H071560 A JPH071560 A JP H071560A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/03—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor characterised by the shape of the extruded material at extrusion
- B29C48/07—Flat, e.g. panels
- B29C48/08—Flat, e.g. panels flexible, e.g. films
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/25—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C48/92—Measuring, controlling or regulating
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】3次元樹脂流動解析により得られたフィードブ
ロック出口の樹脂層分布とTダイ出口のフィルム層分布
との相関関係から、目的のフィルム層分布を得るための
制御条件の設定を可能とする。 【構成】ピン角度変更評価部8により変更したピン角度
に基づいて、樹脂流動解析部6により3次元樹脂流動解
析を行い、この解析によって目的とするフィードブロッ
クが得られない場合には、次に吐出量変更評価部9によ
り変更した吐出量に基づいて、樹脂流動解析部6により
3次元樹脂流動解析を行い、この解析によって目的とす
るフィードブロックが得られない場合には、次にピン切
り欠き幅変更制御部により変更したピン切り欠き幅に基
づいて、樹脂流動解析部6により3次元樹脂流動解析を
行うといった解析処理を繰り返して、樹脂層分布評価部
7により目的のフィルム層分布を得るための最適な制御
条件の設定を行う。
ロック出口の樹脂層分布とTダイ出口のフィルム層分布
との相関関係から、目的のフィルム層分布を得るための
制御条件の設定を可能とする。 【構成】ピン角度変更評価部8により変更したピン角度
に基づいて、樹脂流動解析部6により3次元樹脂流動解
析を行い、この解析によって目的とするフィードブロッ
クが得られない場合には、次に吐出量変更評価部9によ
り変更した吐出量に基づいて、樹脂流動解析部6により
3次元樹脂流動解析を行い、この解析によって目的とす
るフィードブロックが得られない場合には、次にピン切
り欠き幅変更制御部により変更したピン切り欠き幅に基
づいて、樹脂流動解析部6により3次元樹脂流動解析を
行うといった解析処理を繰り返して、樹脂層分布評価部
7により目的のフィルム層分布を得るための最適な制御
条件の設定を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィードブロックとT
ダイとによって熱可塑性樹脂による多層樹脂フィルムを
成形する成形プロセスにおける層分布制御条件設定シス
テムに関し、特に、フィードブロックを用いてフィルム
を多層化する際、層分布を3次元樹脂流動解析を用いて
制御条件を設定するシステムに適用される。
ダイとによって熱可塑性樹脂による多層樹脂フィルムを
成形する成形プロセスにおける層分布制御条件設定シス
テムに関し、特に、フィードブロックを用いてフィルム
を多層化する際、層分布を3次元樹脂流動解析を用いて
制御条件を設定するシステムに適用される。
【0002】
【従来の技術】多層樹脂フィルムの成形プロセスにおい
ては、金型として図8に示すフィードブロック71とT
ダイ72とが使用される。つまり、この場合には、3種
類の樹脂が3方からフィードブロック71に流入し、フ
ィードブロック71及びTダイ72内の同じ流路を同時
平行的に流れることから、各樹脂の流れは非常に複雑に
なっている。
ては、金型として図8に示すフィードブロック71とT
ダイ72とが使用される。つまり、この場合には、3種
類の樹脂が3方からフィードブロック71に流入し、フ
ィードブロック71及びTダイ72内の同じ流路を同時
平行的に流れることから、各樹脂の流れは非常に複雑に
なっている。
【0003】図9は、フィードブロック71から流入し
た2層の樹脂が、Tダイ72内に流れ込むときの樹脂流
れの様子を示しており、図中の符号aの位置での樹脂の
状態が図10(a)に対応し、符号bの位置での樹脂の
状態が同図(b)に対応し、符号cの位置での樹脂の状
態が同図(c)に対応している。
た2層の樹脂が、Tダイ72内に流れ込むときの樹脂流
れの様子を示しており、図中の符号aの位置での樹脂の
状態が図10(a)に対応し、符号bの位置での樹脂の
状態が同図(b)に対応し、符号cの位置での樹脂の状
態が同図(c)に対応している。
【0004】すなわち、流れる樹脂に粘度差がある場
合、2層構造のものでは、図10に示すように、時間
(距離)とともに低粘度の樹脂81が高粘度の樹脂82
を回り込むように流れる(樹脂流れの方向を実線の矢符
により示す)。このとき、フィードブロック71を流れ
る区間は、Tダイ72を流れる区間に比べて短いため、
回り込み現象のほとんどはTダイ72において発生する
ことが経験的に分かっている。特に、Tダイ72の出口
721においてさらに絞られる過程において回り込み現
象は顕著に現れると考えられる。
合、2層構造のものでは、図10に示すように、時間
(距離)とともに低粘度の樹脂81が高粘度の樹脂82
を回り込むように流れる(樹脂流れの方向を実線の矢符
により示す)。このとき、フィードブロック71を流れ
る区間は、Tダイ72を流れる区間に比べて短いため、
回り込み現象のほとんどはTダイ72において発生する
ことが経験的に分かっている。特に、Tダイ72の出口
721においてさらに絞られる過程において回り込み現
象は顕著に現れると考えられる。
【0005】そのため、多層樹脂フィルムの層分布を均
一にしようとしても、この回り込み現象によって層分布
が不均一となる。
一にしようとしても、この回り込み現象によって層分布
が不均一となる。
【0006】そこで、従来は、多層樹脂フィルムの各層
が均一となるように、ある決められた初期条件で一度成
形し、この後、熟練者の経験と勘とによってフィードブ
ロックのパーツであるピン等や吐出量等の微調整を実施
して、実際に各層が均一となるまで何度も成形を行って
いた。また、構成樹脂が変わる度に最初から新たな調整
が必要であった。
が均一となるように、ある決められた初期条件で一度成
形し、この後、熟練者の経験と勘とによってフィードブ
ロックのパーツであるピン等や吐出量等の微調整を実施
して、実際に各層が均一となるまで何度も成形を行って
いた。また、構成樹脂が変わる度に最初から新たな調整
が必要であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来は、
熟練者の経験と勘とによって何度でも成形を行う必要が
あり、科学的な計算に基づく定量的な評価は行われてい
なかった。そのため、成形前に多くの工数が必要とな
り、また流路の最適設計も困難なものであった。
熟練者の経験と勘とによって何度でも成形を行う必要が
あり、科学的な計算に基づく定量的な評価は行われてい
なかった。そのため、成形前に多くの工数が必要とな
り、また流路の最適設計も困難なものであった。
【0008】本発明は上記課題を解決すべく創案された
ものであり、その目的は、3次元樹脂流動解析により得
られたフィードブロック出口の樹脂層分布とTダイ出口
のフィルム層分布との相関関係から、目的のフィルム層
分布を得るための制御条件の設定を可能とした多層樹脂
フィルムの成形プロセスにおける層分布制御条件設定シ
ステムを提供することにある。
ものであり、その目的は、3次元樹脂流動解析により得
られたフィードブロック出口の樹脂層分布とTダイ出口
のフィルム層分布との相関関係から、目的のフィルム層
分布を得るための制御条件の設定を可能とした多層樹脂
フィルムの成形プロセスにおける層分布制御条件設定シ
ステムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係わる多層樹脂フィルムの成形プロセスに
おける層分布制御条件設定システムは、フィードブロッ
クとTダイとによって熱可塑性樹脂による多層樹脂フィ
ルムを成形する成形プロセスに適用されるシステムであ
って、流路形状データ、樹脂物性データ、成形条件デー
タ等の各データに基づいて3次元樹脂流動解析を行う樹
脂流動解析手段と、前記Tダイの出口における目的とす
るフィルム層分布に基づいて求められた前記フィードブ
ロックの出口における目的とする樹脂層分布データと、
前記樹脂流動解析手段による解析結果とから、フィード
ブロックの出口における樹脂層分布の評価を行い、一定
の評価が得られた場合にはその時点での各データを樹脂
層分布の制御条件として設定する樹脂層分布評価手段
と、この樹脂層分布評価手段により一定の評価が得られ
ない場合には、前記フィードブロックのピン角度を一定
の角度変更範囲内で順次変更し、その変更後の流路形状
データを前記樹脂流動解析手段に順次与えて3次元樹脂
流動解析を行わせるといった動作を繰り返し、角度変更
範囲の最後まで行った時点でもなおかつ前記樹脂層分布
評価手段により一定の評価が得られない場合には、変更
したピン角度の中で前記一定の評価に最も近い評価が得
られたピン角度をピン角度データとして決定するピン角
度変更評価手段と、前記ピン角度変更評価手段によって
も前記樹脂層分布評価手段により一定の評価が得られな
い場合には、前記多層樹脂の吐出量を一定の吐出量変更
範囲内で順次変更し、その変更後の成形条件データを前
記樹脂流動解析手段に順次与えて3次元樹脂流動解析を
行わせるといった動作を繰り返し、吐出量変更範囲の最
後まで行った時点でもなおかつ前記樹脂層分布評価手段
により一定の評価が得られない場合には、変更した吐出
量の中で前記一定の評価に最も近い評価が得られた吐出
量を吐出量データとして決定する吐出量変更評価手段
と、前記吐出量変更評価手段によっても前記樹脂層分布
評価手段により一定の評価が得られない場合には、前記
フィードブロックの切り欠き幅を一定の切り欠き幅変更
範囲内で順次変更し、その変更後の流路形状データを前
記樹脂流動解析手段に順次与えて3次元樹脂流動解析を
行わせるといった動作を繰り返し、切り欠き幅変更範囲
の最後まで行った時点でもなおかつ前記樹脂層分布評価
手段により一定の評価が得られない場合には、変更した
切り欠き幅の中で前記一定の評価に最も近い評価が得ら
れた切り欠き幅を切り欠き幅データとして決定する切り
欠き幅変更評価手段とを備え、この切り欠き幅変更評価
手段によっても前記樹脂層分布評価手段により一定の評
価が得られない場合には、前記ピン角度変更評価手段に
より決定したピン角度を変更して前記吐出量変更評価手
段及び前記切り欠き幅変更評価手段での評価を再度行う
ものである。
め、本発明に係わる多層樹脂フィルムの成形プロセスに
おける層分布制御条件設定システムは、フィードブロッ
クとTダイとによって熱可塑性樹脂による多層樹脂フィ
ルムを成形する成形プロセスに適用されるシステムであ
って、流路形状データ、樹脂物性データ、成形条件デー
タ等の各データに基づいて3次元樹脂流動解析を行う樹
脂流動解析手段と、前記Tダイの出口における目的とす
るフィルム層分布に基づいて求められた前記フィードブ
ロックの出口における目的とする樹脂層分布データと、
前記樹脂流動解析手段による解析結果とから、フィード
ブロックの出口における樹脂層分布の評価を行い、一定
の評価が得られた場合にはその時点での各データを樹脂
層分布の制御条件として設定する樹脂層分布評価手段
と、この樹脂層分布評価手段により一定の評価が得られ
ない場合には、前記フィードブロックのピン角度を一定
の角度変更範囲内で順次変更し、その変更後の流路形状
データを前記樹脂流動解析手段に順次与えて3次元樹脂
流動解析を行わせるといった動作を繰り返し、角度変更
範囲の最後まで行った時点でもなおかつ前記樹脂層分布
評価手段により一定の評価が得られない場合には、変更
したピン角度の中で前記一定の評価に最も近い評価が得
られたピン角度をピン角度データとして決定するピン角
度変更評価手段と、前記ピン角度変更評価手段によって
も前記樹脂層分布評価手段により一定の評価が得られな
い場合には、前記多層樹脂の吐出量を一定の吐出量変更
範囲内で順次変更し、その変更後の成形条件データを前
記樹脂流動解析手段に順次与えて3次元樹脂流動解析を
行わせるといった動作を繰り返し、吐出量変更範囲の最
後まで行った時点でもなおかつ前記樹脂層分布評価手段
により一定の評価が得られない場合には、変更した吐出
量の中で前記一定の評価に最も近い評価が得られた吐出
量を吐出量データとして決定する吐出量変更評価手段
と、前記吐出量変更評価手段によっても前記樹脂層分布
評価手段により一定の評価が得られない場合には、前記
フィードブロックの切り欠き幅を一定の切り欠き幅変更
範囲内で順次変更し、その変更後の流路形状データを前
記樹脂流動解析手段に順次与えて3次元樹脂流動解析を
行わせるといった動作を繰り返し、切り欠き幅変更範囲
の最後まで行った時点でもなおかつ前記樹脂層分布評価
手段により一定の評価が得られない場合には、変更した
切り欠き幅の中で前記一定の評価に最も近い評価が得ら
れた切り欠き幅を切り欠き幅データとして決定する切り
欠き幅変更評価手段とを備え、この切り欠き幅変更評価
手段によっても前記樹脂層分布評価手段により一定の評
価が得られない場合には、前記ピン角度変更評価手段に
より決定したピン角度を変更して前記吐出量変更評価手
段及び前記切り欠き幅変更評価手段での評価を再度行う
ものである。
【0010】
【作用】樹脂流動解析手段により流路形状データ、樹脂
物性データ、成形条件データ等の各データに基づいて3
次元樹脂流動解析を行う。
物性データ、成形条件データ等の各データに基づいて3
次元樹脂流動解析を行う。
【0011】樹脂層分布評価手段には、この樹脂流動解
析手段による解析結果と、Tダイの出口における目的と
するフィルム層分布に基づいて求められたフィードブロ
ックの出口における目的とする樹脂層分布データとが与
えられており、樹脂層分布評価手段は、これらのデータ
に基づいて、フィードブロックの出口における樹脂層分
布の評価を行う。ここで、一定の評価が得られた場合
(すなわち、3次元樹脂流動解析の結果得られたフィー
ドブロックの出口における樹脂層分布が、目的とする樹
脂層分布の一定の範囲内に入っている場合)には、その
時点での各データを樹脂層分布の制御条件として設定す
る。
析手段による解析結果と、Tダイの出口における目的と
するフィルム層分布に基づいて求められたフィードブロ
ックの出口における目的とする樹脂層分布データとが与
えられており、樹脂層分布評価手段は、これらのデータ
に基づいて、フィードブロックの出口における樹脂層分
布の評価を行う。ここで、一定の評価が得られた場合
(すなわち、3次元樹脂流動解析の結果得られたフィー
ドブロックの出口における樹脂層分布が、目的とする樹
脂層分布の一定の範囲内に入っている場合)には、その
時点での各データを樹脂層分布の制御条件として設定す
る。
【0012】一方、この樹脂層分布評価手段により一定
の評価が得られない場合、ピン角度変更評価手段は、フ
ィードブロックのピン角度を一定の角度変更範囲内で順
次変更し、その変更後の流路形状データを樹脂流動解析
手段に順次与えて3次元樹脂流動解析を行わせるといっ
た動作を繰り返し、その都度樹脂層分布評価手段により
樹脂層分布の評価を行わせる。ここで、樹脂層分布評価
手段により一定の評価が得られた場合には、その時点で
ピン角度変更評価手段の処理は終了する。一方、角度変
更範囲の最後まで行った時点でもなおかつ樹脂層分布評
価手段により一定の評価が得られない場合には、ピン角
度変更評価手段は、変更したピン角度の中で、一定の評
価に最も近い評価が得られたピン角度をピン角度データ
として決定し、これを流路形状データの一つのデータと
して以後の3次元樹脂流動解析を行う。
の評価が得られない場合、ピン角度変更評価手段は、フ
ィードブロックのピン角度を一定の角度変更範囲内で順
次変更し、その変更後の流路形状データを樹脂流動解析
手段に順次与えて3次元樹脂流動解析を行わせるといっ
た動作を繰り返し、その都度樹脂層分布評価手段により
樹脂層分布の評価を行わせる。ここで、樹脂層分布評価
手段により一定の評価が得られた場合には、その時点で
ピン角度変更評価手段の処理は終了する。一方、角度変
更範囲の最後まで行った時点でもなおかつ樹脂層分布評
価手段により一定の評価が得られない場合には、ピン角
度変更評価手段は、変更したピン角度の中で、一定の評
価に最も近い評価が得られたピン角度をピン角度データ
として決定し、これを流路形状データの一つのデータと
して以後の3次元樹脂流動解析を行う。
【0013】そして、ピン角度変更評価手段によっても
樹脂層分布評価手段により一定の評価が得られない場
合、吐出量変更評価手段は、多層樹脂の吐出量を一定の
吐出量変更範囲内で順次変更し、その変更後の成形条件
データを樹脂流動解析手段に順次与えて3次元樹脂流動
解析を行わせるといった動作を繰り返し、その都度樹脂
層分布評価手段により樹脂層分布の評価を行わせる。こ
こで、樹脂層分布評価手段により一定の評価が得られた
場合には、その時点で吐出量変更評価手段の処理は終了
する。一方、吐出量変更範囲の最後まで行った時点でも
なおかつ樹脂層分布評価手段により一定の評価が得られ
ない場合には、吐出量変更評価手段は、変更した吐出量
の中で、一定の評価に最も近い評価が得られた吐出量を
吐出量データとして決定し、これを成形条件データの一
つのデータとして以後の3次元樹脂流動解析を行う。
樹脂層分布評価手段により一定の評価が得られない場
合、吐出量変更評価手段は、多層樹脂の吐出量を一定の
吐出量変更範囲内で順次変更し、その変更後の成形条件
データを樹脂流動解析手段に順次与えて3次元樹脂流動
解析を行わせるといった動作を繰り返し、その都度樹脂
層分布評価手段により樹脂層分布の評価を行わせる。こ
こで、樹脂層分布評価手段により一定の評価が得られた
場合には、その時点で吐出量変更評価手段の処理は終了
する。一方、吐出量変更範囲の最後まで行った時点でも
なおかつ樹脂層分布評価手段により一定の評価が得られ
ない場合には、吐出量変更評価手段は、変更した吐出量
の中で、一定の評価に最も近い評価が得られた吐出量を
吐出量データとして決定し、これを成形条件データの一
つのデータとして以後の3次元樹脂流動解析を行う。
【0014】そして、吐出量変更評価手段によっても樹
脂層分布評価手段により一定の評価が得られない場合、
切り欠き幅変更評価手段は、フィードブロックの切り欠
き幅を一定の切り欠き幅変更範囲内で順次変更し、その
変更後の流路形状データを樹脂流動解析手段に順次与え
て3次元樹脂流動解析を行わせるといった動作を繰り返
し、その都度樹脂層分布評価手段により樹脂層分布の評
価を行わせる。ここで、樹脂層分布評価手段により一定
の評価が得られた場合には、その時点で切り欠き幅変更
評価手段の処理は終了する。一方、切り欠き幅変更範囲
の最後まで行った時点でもなおかつ樹脂層分布評価手段
により一定の評価が得られない場合には、変更した切り
欠き幅の中で、一定の評価に最も近い評価が得られた切
り欠き幅を切り欠き幅データとして決定し、これを流路
形状データの一つのデータとして以後の3次元樹脂流動
解析を行う。
脂層分布評価手段により一定の評価が得られない場合、
切り欠き幅変更評価手段は、フィードブロックの切り欠
き幅を一定の切り欠き幅変更範囲内で順次変更し、その
変更後の流路形状データを樹脂流動解析手段に順次与え
て3次元樹脂流動解析を行わせるといった動作を繰り返
し、その都度樹脂層分布評価手段により樹脂層分布の評
価を行わせる。ここで、樹脂層分布評価手段により一定
の評価が得られた場合には、その時点で切り欠き幅変更
評価手段の処理は終了する。一方、切り欠き幅変更範囲
の最後まで行った時点でもなおかつ樹脂層分布評価手段
により一定の評価が得られない場合には、変更した切り
欠き幅の中で、一定の評価に最も近い評価が得られた切
り欠き幅を切り欠き幅データとして決定し、これを流路
形状データの一つのデータとして以後の3次元樹脂流動
解析を行う。
【0015】そして、この切り欠き幅変更評価手段によ
っても樹脂層分布評価手段により一定の評価が得られな
い場合には、ピン角度変更評価手段により決定したピン
角度を変更(例えば、変更したピン角度の中で、一定の
評価に最も近い評価が得られたピン角度の次のピン角
度、すなわち2番目に近いピン角度をピン角度データと
して決定)し、これを流路形状データの一つのデータと
して、再び吐出量変更評価手段及び切り欠き幅変更評価
手段での評価を行う。
っても樹脂層分布評価手段により一定の評価が得られな
い場合には、ピン角度変更評価手段により決定したピン
角度を変更(例えば、変更したピン角度の中で、一定の
評価に最も近い評価が得られたピン角度の次のピン角
度、すなわち2番目に近いピン角度をピン角度データと
して決定)し、これを流路形状データの一つのデータと
して、再び吐出量変更評価手段及び切り欠き幅変更評価
手段での評価を行う。
【0016】これにより、目的のフィルム層分布を得る
ための最適な制御条件の設定が可能となる。
ための最適な制御条件の設定が可能となる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
明する。
【0018】図1は、多層樹脂フィルムの成形プロセス
に適用される本発明の層分布制御条件設定システムの電
気的構成を示すブロック図である。
に適用される本発明の層分布制御条件設定システムの電
気的構成を示すブロック図である。
【0019】同図において、流路形状データ、樹脂物性
データ、成形条件データ等の各データが与えられた樹脂
流動解析部6の出力は、フィードブロックの出口におけ
る目的とする樹脂層分布データが与えられた樹脂層分布
評価部7に導かれている。
データ、成形条件データ等の各データが与えられた樹脂
流動解析部6の出力は、フィードブロックの出口におけ
る目的とする樹脂層分布データが与えられた樹脂層分布
評価部7に導かれている。
【0020】フィードブロックの出口における目的とす
る樹脂層分布データは、図示しないTダイの出口におけ
る目的とするフィルム層分布に基づいて求められてい
る。つまり、Tダイの出口において目的とするフィルム
層分布を得るために、フィードブロックの出口における
樹脂層分布がどうあるべきかは実験的に相関が得られて
いるので、樹脂層分布評価部7には、このような相関関
係に基づいて求められた樹脂層分布データが与えられて
いる。
る樹脂層分布データは、図示しないTダイの出口におけ
る目的とするフィルム層分布に基づいて求められてい
る。つまり、Tダイの出口において目的とするフィルム
層分布を得るために、フィードブロックの出口における
樹脂層分布がどうあるべきかは実験的に相関が得られて
いるので、樹脂層分布評価部7には、このような相関関
係に基づいて求められた樹脂層分布データが与えられて
いる。
【0021】また、樹脂層分布評価部7の出力は、ピン
角度変更評価部8、吐出量変更評価部9及び切り欠き幅
変更評価部10に導かれており、ピン角度変更評価部8
の出力は吐出量変更評価部9に、吐出量変更評価部9の
出力は切り欠き幅変更評価部10にそれぞれ導かれてい
る。そして、ピン角度変更評価部8、吐出量変更評価部
9及び切り欠き幅変更評価部10での各変更値が樹脂流
動解析部6にフィードバックされる構成となっている。
角度変更評価部8、吐出量変更評価部9及び切り欠き幅
変更評価部10に導かれており、ピン角度変更評価部8
の出力は吐出量変更評価部9に、吐出量変更評価部9の
出力は切り欠き幅変更評価部10にそれぞれ導かれてい
る。そして、ピン角度変更評価部8、吐出量変更評価部
9及び切り欠き幅変更評価部10での各変更値が樹脂流
動解析部6にフィードバックされる構成となっている。
【0022】樹脂流動解析部6は、流路形状データ、樹
脂物性データ、成形条件データ等の各データに基づいて
3次元樹脂流動解析を行う。すなわち、流動過程を各樹
脂に対する3次元運動方程式、連続の式、エネルギー方
程式でモデル化した偏微分方程式を有限要素法で解くこ
とにより、各樹脂の速度、圧力、温度等の状態量を求め
る。なお、樹脂流動解析部6では、多層樹脂流動解析を
行っていないため、樹脂の界面の評価は、合流地点から
の流線を求め、フィードブロックの出口面と流線との交
点によって評価する。また、3次元運動方程式、連続の
式、エネルギー方程式、偏微分方程式等の各式は、従来
の樹脂流動解析において用いられている一般的な式であ
る。
脂物性データ、成形条件データ等の各データに基づいて
3次元樹脂流動解析を行う。すなわち、流動過程を各樹
脂に対する3次元運動方程式、連続の式、エネルギー方
程式でモデル化した偏微分方程式を有限要素法で解くこ
とにより、各樹脂の速度、圧力、温度等の状態量を求め
る。なお、樹脂流動解析部6では、多層樹脂流動解析を
行っていないため、樹脂の界面の評価は、合流地点から
の流線を求め、フィードブロックの出口面と流線との交
点によって評価する。また、3次元運動方程式、連続の
式、エネルギー方程式、偏微分方程式等の各式は、従来
の樹脂流動解析において用いられている一般的な式であ
る。
【0023】樹脂層分布評価部7は、樹脂流動解析部6
より与えられる解析結果と、フィードブロックの出口に
おける目的とする樹脂層分布データとに基づいて、フィ
ードブロックの出口における樹脂層分布の評価を行う。
ここで、一定の評価が得られた場合(すなわち、3次元
樹脂流動解析の結果得られたフィードブロックの出口に
おける樹脂層分布が、目的とする樹脂層分布の一定の範
囲内に入っている場合)には、その時点での各データを
樹脂層分布の制御条件として設定し、外部出力する。
より与えられる解析結果と、フィードブロックの出口に
おける目的とする樹脂層分布データとに基づいて、フィ
ードブロックの出口における樹脂層分布の評価を行う。
ここで、一定の評価が得られた場合(すなわち、3次元
樹脂流動解析の結果得られたフィードブロックの出口に
おける樹脂層分布が、目的とする樹脂層分布の一定の範
囲内に入っている場合)には、その時点での各データを
樹脂層分布の制御条件として設定し、外部出力する。
【0024】ピン角度変更評価部8は、樹脂層分布評価
部7により一定の評価が得られない場合に、フィードブ
ロックのピン角度を一定の角度変更範囲内で順次変更
し、その変更後の流路形状データを樹脂流動解析部6に
順次フィードバックして3次元樹脂流動解析を行わせる
といった動作を繰り返し、その都度樹脂層分布評価部7
により樹脂層分布の評価を行わせる。ここで、樹脂層分
布評価部7により一定の評価が得られた場合には、その
時点でピン角度変更評価部7は処理動作を終了する。一
方、角度変更範囲の最後まで行った時点でもなおかつ樹
脂層分布評価部7により一定の評価が得られない場合に
は、変更したピン角度の中で、一定の評価に最も近い評
価が得られたピン角度をピン角度データとして決定し、
これを流路形状データの一つのデータとして以後の3次
元樹脂流動解析を行わせる。
部7により一定の評価が得られない場合に、フィードブ
ロックのピン角度を一定の角度変更範囲内で順次変更
し、その変更後の流路形状データを樹脂流動解析部6に
順次フィードバックして3次元樹脂流動解析を行わせる
といった動作を繰り返し、その都度樹脂層分布評価部7
により樹脂層分布の評価を行わせる。ここで、樹脂層分
布評価部7により一定の評価が得られた場合には、その
時点でピン角度変更評価部7は処理動作を終了する。一
方、角度変更範囲の最後まで行った時点でもなおかつ樹
脂層分布評価部7により一定の評価が得られない場合に
は、変更したピン角度の中で、一定の評価に最も近い評
価が得られたピン角度をピン角度データとして決定し、
これを流路形状データの一つのデータとして以後の3次
元樹脂流動解析を行わせる。
【0025】吐出量変更評価部9は、ピン角度変更評価
部8によっても樹脂層分布評価部7により一定の評価が
得られない場合に、多層樹脂の吐出量を一定の吐出量変
更範囲内で順次変更し、その変更後の成形条件データを
樹脂流動解析部6に順次与えて樹脂流動解析を行わせる
といった動作を繰り返し、その都度樹脂層分布評価部7
により樹脂層分布の評価を行わせる。ここで、樹脂層分
布評価部7により一定の評価が得られた場合には、その
時点で吐出量変更評価部9は処理動作を終了する。一
方、吐出量変更範囲の最後まで行った時点でもなおかつ
樹脂層分布評価部7により一定の評価が得られない場合
には、変更した吐出量の中で、一定の評価に最も近い評
価が得られた吐出量を吐出量データとして決定し、これ
を成形条件データの一つのデータとして以後の3次元樹
脂流動解析を行わせる。
部8によっても樹脂層分布評価部7により一定の評価が
得られない場合に、多層樹脂の吐出量を一定の吐出量変
更範囲内で順次変更し、その変更後の成形条件データを
樹脂流動解析部6に順次与えて樹脂流動解析を行わせる
といった動作を繰り返し、その都度樹脂層分布評価部7
により樹脂層分布の評価を行わせる。ここで、樹脂層分
布評価部7により一定の評価が得られた場合には、その
時点で吐出量変更評価部9は処理動作を終了する。一
方、吐出量変更範囲の最後まで行った時点でもなおかつ
樹脂層分布評価部7により一定の評価が得られない場合
には、変更した吐出量の中で、一定の評価に最も近い評
価が得られた吐出量を吐出量データとして決定し、これ
を成形条件データの一つのデータとして以後の3次元樹
脂流動解析を行わせる。
【0026】切り欠き幅変更評価部10は、吐出量変更
評価部9によっても樹脂層分布評価部7により一定の評
価が得られない場合に、フィードブロックの切り欠き幅
を一定の切り欠き幅変更範囲内で順次変更し、その変更
後の流路形状データを樹脂流動解析部6に順次与えて3
次元樹脂流動解析を行わせるといった動作を繰り返し、
その都度樹脂層分布評価部7により樹脂層分布の評価を
行わせる。ここで、樹脂層分布評価部7により一定の評
価が得られた場合には、その時点で切り欠き幅変更評価
部10は処理動作を終了する。一方、切り欠き幅変更範
囲の最後まで行った時点でもなおかつ樹脂層分布評価部
7により一定の評価が得られない場合には、変更した切
り欠き幅の中で、一定の評価に最も近い評価が得られた
切り欠き幅を切り欠き幅データとして決定し、これを流
路形状データの一つのデータとして以後の3次元樹脂流
動解析を行わせる。
評価部9によっても樹脂層分布評価部7により一定の評
価が得られない場合に、フィードブロックの切り欠き幅
を一定の切り欠き幅変更範囲内で順次変更し、その変更
後の流路形状データを樹脂流動解析部6に順次与えて3
次元樹脂流動解析を行わせるといった動作を繰り返し、
その都度樹脂層分布評価部7により樹脂層分布の評価を
行わせる。ここで、樹脂層分布評価部7により一定の評
価が得られた場合には、その時点で切り欠き幅変更評価
部10は処理動作を終了する。一方、切り欠き幅変更範
囲の最後まで行った時点でもなおかつ樹脂層分布評価部
7により一定の評価が得られない場合には、変更した切
り欠き幅の中で、一定の評価に最も近い評価が得られた
切り欠き幅を切り欠き幅データとして決定し、これを流
路形状データの一つのデータとして以後の3次元樹脂流
動解析を行わせる。
【0027】図4は、本発明の層分布制御条件設定シス
テムが適用される多層樹脂フィルムの成形金型の樹脂合
流部の概略構造を示している。
テムが適用される多層樹脂フィルムの成形金型の樹脂合
流部の概略構造を示している。
【0028】この成形金型15は、一般的に共押出に用
いられるフィードブロックという金型であって、本実施
例では3層フィードブロックを示している。なお、ここ
で示した成形金型(以下、フィードブロックという)1
5及びこのフィードブロック15に接続される図示しな
いTダイの構造は、図9に示したものと同様である。
いられるフィードブロックという金型であって、本実施
例では3層フィードブロックを示している。なお、ここ
で示した成形金型(以下、フィードブロックという)1
5及びこのフィードブロック15に接続される図示しな
いTダイの構造は、図9に示したものと同様である。
【0029】フィードブロック15は、各層を形成する
樹脂の流速を調整するための2個の調整翼51,52に
より3分割された各樹脂流入口1,2,3と、この各樹
脂流入口1,2,3を通って流入された樹脂が合流する
樹脂合流部5と、合流した各樹脂により3層に形成され
た多層樹脂体14を取り出す流出口4とで構成されてお
り、樹脂合流部5には、その上下位置に対向した形でピ
ン61,62が配置されている。
樹脂の流速を調整するための2個の調整翼51,52に
より3分割された各樹脂流入口1,2,3と、この各樹
脂流入口1,2,3を通って流入された樹脂が合流する
樹脂合流部5と、合流した各樹脂により3層に形成され
た多層樹脂体14を取り出す流出口4とで構成されてお
り、樹脂合流部5には、その上下位置に対向した形でピ
ン61,62が配置されている。
【0030】調整翼51,52は、各支持軸511,5
21により回転可能な構成となっており、図4中におい
て上下の回動角を微調整することにより、樹脂合流部5
での各樹脂1,2,3の流速を調整(相対的に調整)で
きるようになっている。
21により回転可能な構成となっており、図4中におい
て上下の回動角を微調整することにより、樹脂合流部5
での各樹脂1,2,3の流速を調整(相対的に調整)で
きるようになっている。
【0031】また、各ピン61,62は、図5(a)に
示す形状となっている。すなわち、樹脂合流部5に流入
された各樹脂の全体を所定の厚みに押圧するためにロー
ル形状となっており、その中央部の外周面の一部に凹状
の切欠部611,612が形成されたものである。各ピ
ン61,62にこのような切欠部611,612を形成
したのは、共押出された多層樹脂体14の各層の厚みが
ほぼ均一となるようにするためである。
示す形状となっている。すなわち、樹脂合流部5に流入
された各樹脂の全体を所定の厚みに押圧するためにロー
ル形状となっており、その中央部の外周面の一部に凹状
の切欠部611,612が形成されたものである。各ピ
ン61,62にこのような切欠部611,612を形成
したのは、共押出された多層樹脂体14の各層の厚みが
ほぼ均一となるようにするためである。
【0032】すなわち、各ピン61,62にこのような
切欠部611,612が無い場合、樹脂合流部5を通過
するときの各樹脂の厚みは、図6(a)に示すようにほ
ぼ均一となる。しかしながら、樹脂合流部5を通過する
ときの粘度差等の関係より、押出後の多層樹脂体14
は、図6(b)に示す状態となる。すなわち、真ん中の
層12について見ると、この真ん中の樹脂の粘度が高い
とき、押出側から見た場合、その中央部が左右両側部よ
り膨らんだ不均一な厚みとなる。
切欠部611,612が無い場合、樹脂合流部5を通過
するときの各樹脂の厚みは、図6(a)に示すようにほ
ぼ均一となる。しかしながら、樹脂合流部5を通過する
ときの粘度差等の関係より、押出後の多層樹脂体14
は、図6(b)に示す状態となる。すなわち、真ん中の
層12について見ると、この真ん中の樹脂の粘度が高い
とき、押出側から見た場合、その中央部が左右両側部よ
り膨らんだ不均一な厚みとなる。
【0033】そのため、中央部の凹みを無くすために、
各ピン61,62の外周面の一部(押出側から見た場合
にはその中央部)に凹状の切欠部611,612を形成
し、各樹脂11,12,13が樹脂合流部5を通過する
ときには、図7(a)に示すように、上下の各樹脂1
1,13の層の中央部が凸状に膨らむようにしている。
これにより、押出後の多層樹脂体14は、図7(b)に
示すように、押出側から見て均一な厚みの層となる。
各ピン61,62の外周面の一部(押出側から見た場合
にはその中央部)に凹状の切欠部611,612を形成
し、各樹脂11,12,13が樹脂合流部5を通過する
ときには、図7(a)に示すように、上下の各樹脂1
1,13の層の中央部が凸状に膨らむようにしている。
これにより、押出後の多層樹脂体14は、図7(b)に
示すように、押出側から見て均一な厚みの層となる。
【0034】ただし、各ピン61,62に切欠部61
1,612が無い場合に、押出後の多層樹脂体14が図
6(b)に示す状態とは逆の状態、すなわちその中央部
が左右両側部より凹んだ状態となる場合には、各ピン6
1,62を図5(b)に示す形状とする。
1,612が無い場合に、押出後の多層樹脂体14が図
6(b)に示す状態とは逆の状態、すなわちその中央部
が左右両側部より凹んだ状態となる場合には、各ピン6
1,62を図5(b)に示す形状とする。
【0035】次に、上記構成の金型を用いて成形される
多層樹脂フィルムの層分布制御条件設定システムの動作
を、図2及び図3に示すフローチャートを参照して説明
する。
多層樹脂フィルムの層分布制御条件設定システムの動作
を、図2及び図3に示すフローチャートを参照して説明
する。
【0036】樹脂流動解析部6には、メッシュジェネレ
ータで作成された流路形状データ、樹脂物性データ、成
形条件データが入力データとして与えられる。
ータで作成された流路形状データ、樹脂物性データ、成
形条件データが入力データとして与えられる。
【0037】ここで、樹脂物性データとは、複数樹脂の
粘度、密度、熱特性(熱伝導率、比熱等)のことであ
り、成形条件データとは、流量、注入樹脂温度、金型温
度分布等のデータのことである。
粘度、密度、熱特性(熱伝導率、比熱等)のことであ
り、成形条件データとは、流量、注入樹脂温度、金型温
度分布等のデータのことである。
【0038】樹脂流動解析部6では、これらのデータに
より、3次元樹脂流動解析を行う(ステップS1)。す
なわち、流動過程を各樹脂に対する3次元運動方程式、
連続の式、エネルギー方程式でモデル化した偏微分方程
式を有限要素法で解くことにより、各樹脂の速度、圧
力、温度等の状態量を求める。
より、3次元樹脂流動解析を行う(ステップS1)。す
なわち、流動過程を各樹脂に対する3次元運動方程式、
連続の式、エネルギー方程式でモデル化した偏微分方程
式を有限要素法で解くことにより、各樹脂の速度、圧
力、温度等の状態量を求める。
【0039】このような条件により、図4に示すフィー
ドブロック15の構造において、樹脂流入口1,2,3
から流入された3種類の樹脂11,12,13は、樹脂
合流部5で互いに混ざり合うことなく流れ、ピン61,
62、ベイン、吐出量等の影響によるフィードブロック
15の出口151において層分布が形成されることにな
る。
ドブロック15の構造において、樹脂流入口1,2,3
から流入された3種類の樹脂11,12,13は、樹脂
合流部5で互いに混ざり合うことなく流れ、ピン61,
62、ベイン、吐出量等の影響によるフィードブロック
15の出口151において層分布が形成されることにな
る。
【0040】樹脂層分布評価部7では、樹脂流動解析部
6より与えられる解析結果と、フィードブロック15の
出口151における目的とする樹脂層分布データとに基
づいて、フィードブロック15の出口151における樹
脂層分布の評価を行う(ステップS2)。
6より与えられる解析結果と、フィードブロック15の
出口151における目的とする樹脂層分布データとに基
づいて、フィードブロック15の出口151における樹
脂層分布の評価を行う(ステップS2)。
【0041】ここで、一定の評価が得られた場合(すな
わち、3次元樹脂流動解析の結果得られたフィードブロ
ック15の出口151における樹脂層分布が、目的とす
る樹脂層分布の一定の範囲内に入っている場合)には、
その時点での各データを樹脂層分布の制御条件として設
定して、動作を終了する(ステップS3)。
わち、3次元樹脂流動解析の結果得られたフィードブロ
ック15の出口151における樹脂層分布が、目的とす
る樹脂層分布の一定の範囲内に入っている場合)には、
その時点での各データを樹脂層分布の制御条件として設
定して、動作を終了する(ステップS3)。
【0042】一方、ステップS2での評価において、一
定の評価が得られない場合、ピン角度変更評価部8は、
フィードブロック15のピン角度を一定の角度変更範囲
内で順次変更し、その変更後の流路形状データを樹脂流
動解析部6に順次フィードバックして3次元樹脂流動解
析を行わせるといった動作を繰り返し、その都度樹脂層
分布評価部7により樹脂層分布の評価を行わせる(ステ
ップS4,S5,S6,S1,S2)。
定の評価が得られない場合、ピン角度変更評価部8は、
フィードブロック15のピン角度を一定の角度変更範囲
内で順次変更し、その変更後の流路形状データを樹脂流
動解析部6に順次フィードバックして3次元樹脂流動解
析を行わせるといった動作を繰り返し、その都度樹脂層
分布評価部7により樹脂層分布の評価を行わせる(ステ
ップS4,S5,S6,S1,S2)。
【0043】一方、ステップS6において、角度変更範
囲の最後まで行った時点でもなおかつ樹脂層分布評価部
7により一定の評価が得られないと判断した場合には、
変更したピン角度の中で、一定の評価に最も近い評価が
得られたピン角度をピン角度データとして決定する(ス
テップS7)。そして、この決定したピン角度データ
を、以後の3次元樹脂流動解析を行わせる時の流路形状
データの一つのデータとして設定する。この後、ピン角
度変更評価部8は、ピン角度変更終了フラグをオンとし
て(ステップS8)、ステップS9へと動作を進める。
囲の最後まで行った時点でもなおかつ樹脂層分布評価部
7により一定の評価が得られないと判断した場合には、
変更したピン角度の中で、一定の評価に最も近い評価が
得られたピン角度をピン角度データとして決定する(ス
テップS7)。そして、この決定したピン角度データ
を、以後の3次元樹脂流動解析を行わせる時の流路形状
データの一つのデータとして設定する。この後、ピン角
度変更評価部8は、ピン角度変更終了フラグをオンとし
て(ステップS8)、ステップS9へと動作を進める。
【0044】吐出量変更評価部9では、ピン角度変更評
価部8によっても樹脂層分布評価部7により一定の評価
が得られないことから、多層樹脂の吐出量を一定の吐出
量変更範囲内で順次変更し、その変更後の成形条件デー
タを樹脂流動解析部5に順次与えて樹脂流動解析を行わ
せるといった動作を繰り返し、その都度樹脂層分布評価
部7により樹脂層分布の評価を行わせる(ステップS
9,S10,S11,S1,S2)。
価部8によっても樹脂層分布評価部7により一定の評価
が得られないことから、多層樹脂の吐出量を一定の吐出
量変更範囲内で順次変更し、その変更後の成形条件デー
タを樹脂流動解析部5に順次与えて樹脂流動解析を行わ
せるといった動作を繰り返し、その都度樹脂層分布評価
部7により樹脂層分布の評価を行わせる(ステップS
9,S10,S11,S1,S2)。
【0045】一方、ステップS11において、吐出量変
更範囲の最後まで行った時点でもなおかつ樹脂層分布評
価部7により一定の評価が得られない場合には、変更し
た吐出量の中で、一定の評価に最も近い評価が得られた
吐出量を吐出量データとして決定する(ステップS1
2)。そして、この決定した吐出量データを、以後の3
次元樹脂流動解析を行わせる時の成形条件データの一つ
のデータとして設定する。この後、吐出量変更評価部9
は、吐出量変更終了フラグをオンとして(ステップS1
3)、ステップS14へと動作を進める。
更範囲の最後まで行った時点でもなおかつ樹脂層分布評
価部7により一定の評価が得られない場合には、変更し
た吐出量の中で、一定の評価に最も近い評価が得られた
吐出量を吐出量データとして決定する(ステップS1
2)。そして、この決定した吐出量データを、以後の3
次元樹脂流動解析を行わせる時の成形条件データの一つ
のデータとして設定する。この後、吐出量変更評価部9
は、吐出量変更終了フラグをオンとして(ステップS1
3)、ステップS14へと動作を進める。
【0046】切り欠き幅変更評価部10では、吐出量変
更評価部9によっても樹脂層分布評価部7により一定の
評価が得られないことから、フィードブロックの切り欠
き幅を一定の切り欠き幅変更範囲内で順次変更し、その
変更後の流路形状データを樹脂流動解析部6に順次与え
て3次元樹脂流動解析を行わせるといった動作を繰り返
し、その都度樹脂層分布評価部7により樹脂層分布の評
価を行わせる(ステップS14,S15,S16,S
1,S2)。
更評価部9によっても樹脂層分布評価部7により一定の
評価が得られないことから、フィードブロックの切り欠
き幅を一定の切り欠き幅変更範囲内で順次変更し、その
変更後の流路形状データを樹脂流動解析部6に順次与え
て3次元樹脂流動解析を行わせるといった動作を繰り返
し、その都度樹脂層分布評価部7により樹脂層分布の評
価を行わせる(ステップS14,S15,S16,S
1,S2)。
【0047】一方、ステップS16において、切り欠き
幅変更範囲の最後まで行った時点でもなおかつ樹脂層分
布評価部7により一定の評価が得られない場合には、変
更した切り欠き幅の中で、一定の評価に最も近い評価が
得られた切り欠き幅を切り欠き幅データとして決定する
(ステップS17)、そして、この決定した切り欠き幅
データを、以後の3次元樹脂流動解析を行わせる時の流
路形状データの一つのデータとして設定する。
幅変更範囲の最後まで行った時点でもなおかつ樹脂層分
布評価部7により一定の評価が得られない場合には、変
更した切り欠き幅の中で、一定の評価に最も近い評価が
得られた切り欠き幅を切り欠き幅データとして決定する
(ステップS17)、そして、この決定した切り欠き幅
データを、以後の3次元樹脂流動解析を行わせる時の流
路形状データの一つのデータとして設定する。
【0048】この後、ステップS18において、ピン角
度変更終了フラグ及び吐出量変更終了フラグをオフとし
て、ステップS19に動作を進める。
度変更終了フラグ及び吐出量変更終了フラグをオフとし
て、ステップS19に動作を進める。
【0049】つまり、ステップS19の動作に進むとい
うことは、ピン角度変更評価部8、吐出量変更評価部9
及び切り欠き幅変更評価部10におけるいずれの評価に
おいても、一定の評価が得られなかった(すなわち、3
次元樹脂流動解析の結果得られたフィードブロック15
の出口151における樹脂層分布が、目的とする樹脂層
分布の一定の範囲内に入らなかった)ことを示してい
る。そのため、この場合にはステップS19において、
変更したピン角度の中で、一定の評価に最も近い評価が
得られたピン角度の次のピン角度(すなわち2番目に近
いピン角度)をピン角度データとして設定し、これを流
路形状データの一つのデータとして、再びステップS9
以下の処理を行うことになる。
うことは、ピン角度変更評価部8、吐出量変更評価部9
及び切り欠き幅変更評価部10におけるいずれの評価に
おいても、一定の評価が得られなかった(すなわち、3
次元樹脂流動解析の結果得られたフィードブロック15
の出口151における樹脂層分布が、目的とする樹脂層
分布の一定の範囲内に入らなかった)ことを示してい
る。そのため、この場合にはステップS19において、
変更したピン角度の中で、一定の評価に最も近い評価が
得られたピン角度の次のピン角度(すなわち2番目に近
いピン角度)をピン角度データとして設定し、これを流
路形状データの一つのデータとして、再びステップS9
以下の処理を行うことになる。
【0050】つまり、最終的にステップS2で一定の評
価が得られるまで、処理を行うことになる。
価が得られるまで、処理を行うことになる。
【0051】これにより、Tダイの出口において目的の
フィルム層分布を得るための最適な制御条件の設定が可
能となる。
フィルム層分布を得るための最適な制御条件の設定が可
能となる。
【0052】
【発明の効果】本発明に係わる多層樹脂フィルムの成形
プロセスにおける層分布制御条件設定システムは、流路
形状データ、樹脂物性データ、成形条件データ等の各デ
ータに基づいてピン角度を変更させた3次元樹脂流動解
析を行い、この解析によって目的とするフィードブロッ
クが得られない場合には、次に吐出量を変更させた3次
元樹脂流動解析を行い、この解析によって目的とするフ
ィードブロックが得られない場合には、次にピン切り欠
き幅を変更させた3次元樹脂流動解析を行うといった解
析処理を繰り返すように構成したので、フィードブロッ
クの出口において目的の樹脂層分布を得るための最適な
制御条件(ピン角度、吐出量、ピン切り欠き幅)の設定
が可能になるといった効果を奏する。
プロセスにおける層分布制御条件設定システムは、流路
形状データ、樹脂物性データ、成形条件データ等の各デ
ータに基づいてピン角度を変更させた3次元樹脂流動解
析を行い、この解析によって目的とするフィードブロッ
クが得られない場合には、次に吐出量を変更させた3次
元樹脂流動解析を行い、この解析によって目的とするフ
ィードブロックが得られない場合には、次にピン切り欠
き幅を変更させた3次元樹脂流動解析を行うといった解
析処理を繰り返すように構成したので、フィードブロッ
クの出口において目的の樹脂層分布を得るための最適な
制御条件(ピン角度、吐出量、ピン切り欠き幅)の設定
が可能になるといった効果を奏する。
【図1】多層樹脂フィルムの成形プロセスに適用される
本発明の層分布制御条件設定システムの電気的構成を示
すブロック図である。
本発明の層分布制御条件設定システムの電気的構成を示
すブロック図である。
【図2】本発明の層分布制御条件設定システムの動作を
説明するフローチャートである。
説明するフローチャートである。
【図3】本発明の層分布制御条件設定システムの動作を
説明するフローチャートである。
説明するフローチャートである。
【図4】本発明の層分布制御条件設定システムが適用さ
れる多層フィルム成形金型であるフィードブロックの樹
脂合流部の構造の一例を示す概略図である。
れる多層フィルム成形金型であるフィードブロックの樹
脂合流部の構造の一例を示す概略図である。
【図5】ピンの形状を示す斜視図である。
【図6】共押出される各樹脂層の押出時と押出後の厚み
の変化を示す正面図である。
の変化を示す正面図である。
【図7】共押出される各樹脂層の押出時と押出後の厚み
の変化を示す正面図である。
の変化を示す正面図である。
【図8】フィードブロックとTダイの構造の一例を示す
概略図である。
概略図である。
【図9】樹脂の回り込み現象を説明する図である。
【図10】樹脂の回り込み現象を説明する図である。
6 樹脂流動解析部 7 樹脂層分布評価部 8 ピン角度変更評価部 9 吐出量変更評価部 10 切り欠き幅変更評価部 15 フィードブロック
Claims (1)
- 【請求項1】 フィードブロックとTダイとによって熱
可塑性樹脂による多層樹脂フィルムを成形する成形プロ
セスに適用されるシステムであって、 流路形状データ、樹脂物性データ、成形条件データ等の
各データに基づいて3次元樹脂流動解析を行う樹脂流動
解析手段と、 前記Tダイの出口における目的とするフィルム層分布に
基づいて求められた前記フィードブロックの出口におけ
る目的とする樹脂層分布データと、前記樹脂流動解析手
段による解析結果とから、フィードブロックの出口にお
ける樹脂層分布の評価を行い、一定の評価が得られた場
合にはその時点での各データを樹脂層分布の制御条件と
して設定する樹脂層分布評価手段と、 この樹脂層分布評価手段により一定の評価が得られない
場合には、前記フィードブロックのピン角度を一定の角
度変更範囲内で順次変更し、その変更後の流路形状デー
タを前記樹脂流動解析手段に順次与えて3次元樹脂流動
解析を行わせるといった動作を繰り返し、角度変更範囲
の最後まで行った時点でもなおかつ前記樹脂層分布評価
手段により一定の評価が得られない場合には、変更した
ピン角度の中で前記一定の評価に最も近い評価が得られ
たピン角度をピン角度データとして決定するピン角度変
更評価手段と、 前記ピン角度変更評価手段によっても前記樹脂層分布評
価手段により一定の評価が得られない場合には、前記多
層樹脂の吐出量を一定の吐出量変更範囲内で順次変更
し、その変更後の成形条件データを前記樹脂流動解析手
段に順次与えて3次元樹脂流動解析を行わせるといった
動作を繰り返し、吐出量変更範囲の最後まで行った時点
でもなおかつ前記樹脂層分布評価手段により一定の評価
が得られない場合には、変更した吐出量の中で前記一定
の評価に最も近い評価が得られた吐出量を吐出量データ
として決定する吐出量変更評価手段と、 前記吐出量変更評価手段によっても前記樹脂層分布評価
手段により一定の評価が得られない場合には、前記フィ
ードブロックの切り欠き幅を一定の切り欠き幅変更範囲
内で順次変更し、その変更後の流路形状データを前記樹
脂流動解析手段に順次与えて3次元樹脂流動解析を行わ
せるといった動作を繰り返し、切り欠き幅変更範囲の最
後まで行った時点でもなおかつ前記樹脂層分布評価手段
により一定の評価が得られない場合には、変更した切り
欠き幅の中で前記一定の評価に最も近い評価が得られた
切り欠き幅を切り欠き幅データとして決定する切り欠き
幅変更評価手段とを備え、 この切り欠き幅変更評価手段によっても前記樹脂層分布
評価手段により一定の評価が得られない場合には、前記
ピン角度変更評価手段により決定したピン角度を変更し
て前記吐出量変更評価手段及び前記切り欠き幅変更評価
手段での評価を再度行うことを特徴とする多層樹脂フィ
ルムの成形プロセスにおける層分布制御条件設定システ
ム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5147628A JPH071560A (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 多層樹脂フィルムの成形プロセスにおける層分布制御条件設定システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP5147628A JPH071560A (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 多層樹脂フィルムの成形プロセスにおける層分布制御条件設定システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH071560A true JPH071560A (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=15434630
Family Applications (1)
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JP5147628A Pending JPH071560A (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 多層樹脂フィルムの成形プロセスにおける層分布制御条件設定システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH071560A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1993
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