JPH07156079A - 電動工具 - Google Patents

電動工具

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JPH07156079A
JPH07156079A JP5339583A JP33958393A JPH07156079A JP H07156079 A JPH07156079 A JP H07156079A JP 5339583 A JP5339583 A JP 5339583A JP 33958393 A JP33958393 A JP 33958393A JP H07156079 A JPH07156079 A JP H07156079A
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JP
Japan
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tool
housing
part housing
electric motor
driving
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Withdrawn
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JP5339583A
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English (en)
Inventor
Fujio Hashimoto
文二男 橋本
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Sanki Engineering Co Ltd
Sanki Industrial Co Ltd
Original Assignee
Sanki Engineering Co Ltd
Sanki Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動機の回転力を工具に機械的に伝達し加工
を行なう電動工具において、工具を被加工物に適正に作
用させるとともに作業者が楽な姿勢で作業できるように
する。 【構成】 電動機を内蔵した原動側ハウジング1に位置
決め部材66を軸線方向可動に保持させ、工具とその駆
動機構を保持した加工側ハウジング11に固定した位置
決め部材62に前記位置決め部材66をばね70により
押付け、二つの位置決め部材62,66に設けた円周上
多数の噛合い部65,67により二つのケーシング1,
11を回動して任意位相で結合固定するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電動機の回転力を利用し
て切断、穴あけなどの加工を行なう電動工具、詳しくは
電動機を含む原動側と工具を含む加工側との位相を任意
に変更できる機能をもった電動工具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】手持ち式のハウジングに電動機を内蔵
し、その回転力をハウジング前方に配置した工具に機械
的に伝達し所要の加工を行なう電動工具は広く知られて
おり、工具およびその駆動機構を支持した加工側のハウ
ジングは原動側のハウジングに固定されている。
【0003】即ち、加工側のハウジングに支持された工
具は電動機の回転中心で代表される原動側のハウジング
の中心軸線に対して一定の位相、方向に設置された構成
とされており、そのために狭い場所に置かれている被加
工物やさまざまな姿勢、方向に置かれている被加工物に
加工を施す場合、被加工物に工具を適正に作用させるた
めに電動工具全体を作業者が操作しにくい角度に傾けな
ければならないことが多い。
【0004】そこで、作業者が操作しやすい状態で原動
側のハウジングを持ちながら被加工物に対して工具を適
正に作用させることができるように、加工側を原動側に
対して回動可能とすることが油圧工具について考えられ
ている(実公平3−2336号公報参照)。この公報に
開示されている油圧工具は、油圧ポンプを含む原動側と
工具およびその駆動用油圧シリンダを含む加工側とを同
一中心軸線上に配置してこれらを油流路を有する連結体
で互いに回動自由、即ち原動側にその中心軸線上で連結
体を回動自由に、連結体に前記中心軸線に直角の軸線上
で加工側を回動自由に順次連結した構成である。
【0005】従って、この構成によると工具であるポン
チを油圧シリンダで直線往復働させ穴あけを行なうもの
のように加工動作が一方向で単純な場合は有効であって
も、加工動作に応じて力の方向が変化する例えばケーブ
ル切断刃のような工具の場合は回動自由な連結部が二個
所であるため加工側が動きやすく、不安定で操作しにく
い、という不都合を生じる。また、原動側と加工側とが
連結体により互いに離れて配置されているのでそれだけ
全長が長くなるばかりか、このものは流体を動力伝達の
媒体とするものに限られ、電動機の回転力を工具に機械
的に伝達させる電動工具に適用することはできない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、電動機の回転力を工具に機械的に伝達し所
要の加工を行なう電動工具において、原動側の中心軸線
上で工具の位相を任意に変更し、被加工物のさまざまな
姿勢、方向に対応して作業者が操作しやすい状態で工具
を適正に且つ安定よく作用させることができる原動側と
加工側との連結手段がなく、そのために操作しにくい角
度に傾けて作業を行なうという不便を強いられることが
多かった、という点である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
し、従来と比較して全長を長くすることなく原動側と加
工側とを中心軸線上で回動可能とし且つ任意の位相で強
固に結合して操作しやすい状態で工具を適正に且つ安定
よく作用させることができる電動工具を提供することを
目的とするものである。
【0008】即ち、前記の目的を達成させるため、本発
明は第一の手段として、電動機を内蔵した原動部ハウジ
ングとその前方に配置され工具およびその駆動機構を支
持した加工部ハウジングとを有する電動工具において、
二つのハウジングを電動機の出力軸を中心とする円周上
に多数の噛合い部を有し一方が一つのハウジングに固定
されもう一方がもう一つのハウジングに軸線方向可動に
保持されて噛合い方向へばねにより付勢された二つの位
置決め部材からなる回り止め機構により互いに結合し、
これらによって原動部ハウジングと加工部ハウジングと
を回動可能とした。また、第二の手段として前記電動工
具における電動機の出力軸と駆動機構の入力軸とをこれ
らが軸線方向可動な軸継手により互いに結合するととも
に、二つのハウジングを出力軸を中心とする円周上に多
数の噛合い部を有し各ハウジングにそれぞれ固定されて
ハウジングの軸線方向動きにより係脱する二つの位置決
め部材からなる回り止め機構により互いに結合し、且つ
回り止め機構を結合状態に維持させるばね手段を二つの
ハウジングに作用させ、これらによって原動部ハウジン
グと加工部ハウジングとを互いに軸線方向可動且つ回動
可能とした。
【0009】
【作用】電動機を運転すると出力軸、入力軸を経て駆動
機構が工具を駆動し被加工物に所要の加工を行なう。第
一の手段の場合は加工部ハウジングを原動部ハウジング
に対して回動すると、可動側の位置決め部材が固定側の
位置決め部材に対して噛合い部の係脱を繰返して回動を
行なわせ、所要角度回動して噛合い部が互いに結合した
状態で二つのハウジングを互いに所要の位相をもって固
定する。第二の手段の場合は、加工部ハウジングを原動
部ハウジングから引き離す方向へばね力にうち勝って引
張ると回り止め機構が分離するので、その状態で加工部
ハウジングを所要角度回転しばね力により戻して再び回
り止め機構を結合する。これらにより原動部ハウジング
を操作しやすい状態に置き、且つ加工部ハウジングを工
具が適正に且つ安定よく被加工物に作用する状態に置く
ことができる。
【0010】
【実施例1】図1乃至図4を参照して請求項1に記載し
た第一発明の実施例を説明すると、本実施例に係る電動
工具の全体を示した図1において、原動部ハウジング1
は電動機3を内蔵しているとともに、制御器を内蔵した
ハンドル2をほぼ直角に突出させて有しており、電動機
3は引金式のスイッチ5によって起動・停止させられ
る。また、加工部ハウジング11は固定刃13と可動刃
14とからなりケーブル、ワイヤ或いは棒材、管材など
を切断するための工具12を先端前方へ突出させて有し
ているとともに、その駆動機構18を内蔵しており、原
動部ハウジング1の先端部に加工部ハウジング11の基
端部が回動可能に密にかぶせて嵌合している。
【0011】固定刃13は加工部ハウジング11の先端
に固着したカバー体19に基部を固定しており、円弧形
の切断刃13aを有しているとともに先端部にピン15
により可動刃14を回動可能に連結支持している。可動
刃14は固定刃13の切断刃13aと向かい合う円弧形
の切断刃14aおよびピン15を中心とする円弧形外側
周縁を有し、この周縁は全長に亘って鋸歯状の歯部16
を形成している。
【0012】駆動機構18は図1、図2を参照して、カ
バー体19に取付けた平行な二つの板状体からなるブラ
ケット20に支持ピン21により回動可能に支持させた
伝動アーム22と、この伝動アーム22に植設した伝動
ピン23に緩く係合して直線往復動する駆動アーム24
と、加工部ハウジング11に内蔵固定されたケーシング
25およびカバー体19に両端を回転自由に支持してこ
れらに囲まれた室に内蔵された入力軸26と、入力軸2
6に設けたカム27に軸受28を挟んで回動自由に嵌合
しカバー体19との間に設けた案内29に沿って直線往
復動する従動ブロック30と、伝動アーム22に取付ピ
ン31によって回動可能に取付けられ歯部16と係合す
る送り歯32を有する送りレバー33および送り歯32
を歯部16に係合させる方向へ送りレバー33に作用さ
せたばね34とからなる構成であり、駆動アーム24は
従動ブロック30に固着されている。また、ブラケット
20にピン35により回動自由に支持した逆転防止爪3
6がばね37により付勢されて歯部16に係合してい
る。
【0013】そして、入力軸26が回転するとカム27
の偏心量だけ従動ブロック30が直線往復動し、その往
復動方向へ延びる駆動アーム24が伝動アーム22を往
復揺動させ、これにより送りレバー33が往復動させら
れる。送りレバー33の図示下方への行程で可動刃14
はピン15を中心に図示時計方向へ動かされ、図示上方
へ戻る行程で可動刃14は逆転防止爪36によって固定
される。従って、入力軸26の回転に伴い可動刃14が
少しずつ回動し、向かい合った切断刃13a,14aで
囲まれた閉じ合わせ部分が次第に狭くなってそこへ挟み
込んだ被加工物に深く喰込み、最終的に完全に切断する
に至る。切断後は可動刃14を手動で図示時計方向へ回
転させることにより閉じ合わせ部分を開放して被加工物
に固定刃13を当て、更に歯部16を送りレバー33、
逆転防止爪36と係合させることができる。
【0014】次に、図1、図3、図4を参照して、電動
機3の電動機軸41は遊星歯車式の減速機42の中心太
陽歯車43を軸端に具えており、遊星歯車44は電動機
軸41と同一中心軸線上の出力軸46の軸端に取付けら
れている。この減速機42は電動機3に基端を固定され
て前方へ延び原動部ハウジング1の先端面から前方へ突
出させられた駆動ブロック47の基端側の円筒状のケー
シング部48に内蔵されており、先端側の加工部ハウジ
ング11に差込まれた軸受部49に出力軸46が回転自
由に支持されて貫通している。
【0015】駆動ブロック47のケーシング部48から
軸受部49に移行する段部50には前後に貫通した複数
個の保持孔51を円周方向等間隔で有し、減速機42の
外周太陽歯車45の側面に保持孔51と対応させて形成
した保持溝52に保持孔51へ嵌装した球形ストッパ5
3を嵌入することにより外周太陽歯車45を回転しない
ように保持している。
【0016】電動機3の出力軸46と駆動機構18の入
力軸26とは同一の中心軸線上に配置され、軸継手55
により互いに結合されている。この軸継手55は、駆動
機構18のケーシング25に軸受54によって回転自由
に支持されたスリーブ56に出力軸46、入力軸26の
軸端部をキイ、スプラインなどの回り止め手段により一
体に回転可能且つ各別に軸線方向可動に嵌合して電動機
3の回転力を駆動機構18を経て工具12に伝達する構
成である。
【0017】駆動ブロック47の軸受部49にはリング
状の推力受け部材58が段部50に重ねて嵌合している
とともに、この軸受部49の先端面にリング状の抜止め
部材59がねじ60により固定されている。
【0018】一方、加工部ハウジング11の基端部には
シリンダ状の位置決め部材62が嵌込まれてねじ63に
より固定されており、この位置決め部材62の先端に設
けられた内向き環状突縁64が軸受部49を囲んでお
り、その先端面は抜止め部材59に接している。環状突
縁64の基端面には円周方向等間隔の多数の凹部分から
なる噛合い部65が設けられている。
【0019】また、外側周縁に多数、例えば三個の突起
からなる噛合い部67を円周方向等間隔で放射方向へ突
設させたリング状の位置決め部材66が軸受部49を囲
んで配置されており、この位置決め部材66から軸受部
49の外側周面の切落し平坦面49aに沿って延びる板
状の脚片68が位置決め部材66を軸受部49に軸線方
向可動であるが回転不可能に保持させている。そして、
推力受け部材58と位置決め部材66との間に圧縮コイ
ル状のばね70が装入され、このばね70により突起か
らなる噛合い部67を凹部分からなる噛合い部65に嵌
合して位置決め部材66が位置決め部材64に噛合い状
態で圧接させられている。従って、位置決め部材66は
ばね受けとして働き、推力受け部材58はばね受けおよ
び球形ストッパ53の抜止めとして働き、更に抜止め部
材59は位置決め部材62を受止めて加工部ハウジング
11が原動側ハウジング1から抜出さないように働く。
【0020】前記の駆動ブロック47、電動機3を介し
て原動部ハウジング1に軸線方向可動に保持された位置
決め部材66と加工部ハウジング11に直接固定された
位置決め部材62更にばね70とは、二つのハウジング
1,11を電動機軸41、出力軸46、入力軸26の中
心軸線を中心として回動し噛合い部65のピッチの整数
倍に等しい任意の位相で結合する回り止め機構71を構
成している。
【0021】このような構成の本実施例は、ハンドル2
を握ってスイッチ5を入れ電動機3を運転することによ
り減速機42、出力軸46、軸継手55、入力軸26を
経て駆動アーム24を直線往復動させ、先に説明したよ
うに可動刃14を少しずつ回動して固定刃13との間に
挟み込んだケーブルなどの被加工物を切断するものであ
る。
【0022】被加工物が置かれている場所、或いは置か
れている姿勢や方向によっては工具12を被加工物に適
正に作用させるため、例えばケーブルなどの長尺物の切
断にあたっては固定刃13、可動刃14を長尺物軸線に
対し直角に位置させるように工具12の動作方向を向け
ることが必要である。このような場合、加工部ハウジン
グ11または原動部ハウジング1を所定方向へ回動させ
ると、加工部ハウジング11の位置決め部材62が原動
部ハウジング1の軸線方向可動な位置決め部材66に対
して回動し、突起からなる噛合い部65と凹部分からな
る噛合い部67とがばね70を圧縮して外れ、次にばね
70の力で嵌合する動作を繰返す。従って、所要角度回
動して噛合い部65,67が互いに嵌合したとき、その
位置で回り止め機構71が結合され、これにより原動部
ハウジング1を作業者が操作しやすい角度とし加工部ハ
ウジング11を工具12が適正に且つ安定よく被加工物
に作用する位相で固定することができる。
【0023】二つのハウジング1,11のいずれかまた
は両方を回動してそれらの位相を変える際、出力軸46
と入力軸26は減速機42により回転不能な状態で原動
部ハウジング1に固定されることがある。このような場
合、加工部ハウジング11の回動に伴って従動ブロック
30がカム27に従って駆動され、送りレバー33を動
かす。このため、可動刃14が閉じ方向へ動かされるこ
とがあってもその動きは僅かであるため何等の支障もな
い。また、二つのハウジング1,11の位相を変更する
作用は切断開始前に限らず、切断途中であって固定刃1
3、可動刃14が被加工物に喰込んだ状態のときにも可
動刃14の動きが僅かであるため位相を変える操作を行
なうことができる。
【0024】尚、本実施例では減速機42を一段だけ設
けたが、必要により二段以上設けてもよいことは言うま
でもない。また、本実施例では遊星歯車式の減速機42
の外周太陽歯車45を球形ストッパ53により駆動ブロ
ック47の段部50に固定したが、ケーシング部49に
密嵌することにより固定してもよく、この場合はリング
状の推力受け部材58を省いて段部50にばね70を直
接作用させてもよい。更に、本実施例では出力軸46の
回転を軸継手55、入力軸26を介して駆動機構18に
伝達するようにしたので、組立および分解や部品の点検
および交換に便利であるが、出力軸46を延長して入力
軸26と一体化しても本発明の目的を達成できる。
【0025】
【実施例2】図5乃至図9は請求項2に記載した第二発
明の実施例を示すものであって、回り止め機構のほかは
第一発明の実施例と同じであるのでその説明は省略し、
主に回り止め機構について説明することとする。
【0026】駆動ブロック47の軸受部49には、外側
周縁部に円周方向等間隔で多数の切欠きからなる噛合い
部159を有するリング状の位置決め部材158が嵌合
しており、この位置決め部材158は複数の止ピン16
0を有していて球形ストッパ53の保持孔51のいくつ
かに止ピン160を嵌入することにより所定の位相で段
部50に重ねられている。この位置決め部材158は球
形ストッパ53の抜止めとしての機能も有している。
【0027】また、駆動ブロック47の軸受部49の先
端面にリング状のばね押え161がねじ163により固
定されており、このばね押え161から軸受部49の外
側周面の切落し平坦面49aに沿って延びる板状の押え
脚片162が位置決め部材158に衝って中心軸線方向
へ動かないように固定している。
【0028】一方、加工部ハウジング11の基端部には
シリンダ状の位置決め部材165が嵌込まれてねじ16
4により固定されており、この位置決め部材165の基
端の内向き環状突縁166には円周方向等間隔の多数の
突起からなる噛合い部167が設けられている。切欠き
からなる噛合い部159と突起からなる噛合い部167
とは同一円上に同一ピッチで設けられており、ばね押え
161と環状突縁166との間に圧縮コイル状のばね1
68が嵌入されている。
【0029】前記の駆動ブロック47、電動機3を介し
て原動部ハウジング1に固定された位置決め部材158
と加工部ハウジング11に直接固定された位置決め部材
165とは、二つのハウジング1,11を電動機軸4
1、出力軸46、入力軸26の中心軸線を中心として回
動し噛合い部159、167のピッチの整数倍に等しい
任意の位相で結合する回り止め機構169を構成してい
る。
【0030】被加工物が置かれている場所、或いは置か
れている姿勢や方向によっては工具を被加工物に適正に
作用させるため、例えばケーブルなどの長尺物軸線に対
し直角に位置させるように工具の動作方向を向けること
が必要である。このような場合、加工部ハウジング11
を原動部ハウジング1から引き離す方向、即ち前方へば
ね168の力にうち勝って引張ると、位置決め部材16
5が一体に前方へ移動して突起からなる噛合い部167
が切欠きからなる噛合い部159から抜出すとともに、
入力軸26、スリーブ56も一体に前方へ移動すること
により出力軸46が軸継手55のスリーブ56から少し
抜け出す。次に、回り止め機構169が分離した状態で
加工部ハウジング11または原動部ハウジング1を所定
方向へ所要角度だけ回動させ、ばね168の力により加
工部ハウジング11を原動部ハウジング1へ向かって戻
し、向かい合った噛合い部159,167がずれていて
噛合い部167が位置決め部材158の表面に衝ってい
る場合は更に少し回動して噛合い部159に嵌入させる
ことにより回り止め機構169が結合され、これにより
原動部ハウジング1を作業者が操作しやすい角度とし加
工部ハウジング11を工具12が適正に且つ安定よく被
加工物に作用する位相で固定することができる。
【0031】尚、本実施例で減速機42の外周太陽歯車
45をケーシング部49に密嵌することにより固定した
場合は、リング状の位置決め部材158を省いて段部5
0に切欠きまたは孔からなる噛合い部159を設け、駆
動ブロック47に位置決め部材158を兼用させてもよ
い。更に、噛合い部159,167は軸線方向へ動いて
係脱し、且つ円周方向へ小さい間隔で多数設けられてい
るものであればよく、例えば一方を外歯歯車としもう一
方を内歯歯車として任意位相で係合可能とするなどの設
計変更ができる。更にまた、本発明は切断に限らず穴あ
け、圧縮、曲げなどさまざまな加工を行なう工具および
その駆動機構を具えたものにも適用することができる。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明かなように、原動部ハ
ウジングと加工部ハウジングとを円周方向多位置で結合
するとともにばね力で結合状態を維持させた回り止め機
構、或いは原動部ハウジングと加工部ハウジングとを軸
線方向動きにより係脱し円周方向多位置で結合するとと
もにばね力で結合状態を維持させた回り止め機構で任意
位相に固定する構成とした本発明によると、全長を長大
化することなく構成されるとともに、原動部ハウジング
を作業者が操作しやすい角度即ち方向に向け、加工部ハ
ウジングを工具が被加工物に適正に且つ安定よく作用す
ることができ、これにより作業者が無理な姿勢をとるこ
となくさまざまな姿勢、方向に置かれた被加工物に電動
機からの機械力で正確な加工を施すことができることと
なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一発明の実施例を示す一部切截した正面図。
【図2】図1の主に駆動機構を示した拡大縦断面部分
図。
【図3】図1の主に回り止め機構を示した拡大縦断面部
分図。
【図4】図3のA−A線に沿う断面図。
【図5】第二発明の実施例の主に回り止め機構を示した
拡大縦断面部分図。
【図6】回り止め機構を分離した状態における図3と同
じ部分を示す図。
【図7】図5のB−B線に沿う断面図。
【図8】図5のC−C線に沿う断面図。
【図9】図5のD−D線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 原動部ハウジング, 3 電動機, 11 加工部
ハウジング, 12工具, 18 駆動機構, 26
入力軸, 42 減速機, 46 出力軸,55 軸継
手, 62,66,158,167 位置決め部材,
65,67,159,167 噛合い部, 70,16
8 ばね, 71,169 回り止め機構,

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機を内蔵した原動部ハウジングとそ
    の前方に配置され工具およびその駆動機構を支持した加
    工部ハウジングとを有する電動工具において;前記二つ
    のハウジングは前記電動機の出力軸を中心とする円周上
    に多数の噛合い部を有し一方が一つのハウジングに固定
    されもう一方がもう一つのハウジングに軸線方向可動に
    保持されて噛合い方向へばねにより付勢された二つの位
    置決め部材からなる回り止め機構によって互いに結合さ
    れている;ことにより前記原動部ハウジングと加工部ハ
    ウジングとが互いに回動可能とされていることを特徴と
    する電動工具。
  2. 【請求項2】 電動機を内蔵した原動部ハウジングとそ
    の前方に配置され工具およびその駆動機構を支持した加
    工部ハウジングとを有する電動工具において;前記電動
    機の出力軸と前記駆動機構の入力軸とはこれらが軸線方
    向可動な軸継手により互いに結合されているとともに、
    前記二つのハウジングは前記出力軸を中心とする円周上
    に多数の噛合い部を有し各ハウジングにそれぞれ固定さ
    れてハウジングの軸線方向動きにより係脱する二つの位
    置決め部材からなる回り止め機構により互いに結合さ
    れ、且つ前記回り止め機構を結合状態に維持させるばね
    手段が前記二つのハウジングに作用させられている;こ
    とにより前記原動部ハウジングと加工部ハウジングとが
    互いに軸線方向可動且つ回動可能とされていることを特
    徴とする電動工具。
JP5339583A 1993-12-03 1993-12-03 電動工具 Withdrawn JPH07156079A (ja)

Priority Applications (1)

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JP5339583A JPH07156079A (ja) 1993-12-03 1993-12-03 電動工具

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ID=18328851

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100573253B1 (ko) * 1997-03-13 2006-10-11 니폰 덴치 가부시키가이샤 전동케이블절단기
JP2012502807A (ja) * 2008-09-18 2012-02-02 ワイドミュラー インターフェース ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト ドリル装置ヘッドピース

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KR100573253B1 (ko) * 1997-03-13 2006-10-11 니폰 덴치 가부시키가이샤 전동케이블절단기
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