JPH07156026A - ガスケット組付け装置 - Google Patents

ガスケット組付け装置

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Publication number
JPH07156026A
JPH07156026A JP30196893A JP30196893A JPH07156026A JP H07156026 A JPH07156026 A JP H07156026A JP 30196893 A JP30196893 A JP 30196893A JP 30196893 A JP30196893 A JP 30196893A JP H07156026 A JPH07156026 A JP H07156026A
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JP
Japan
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gasket
press
gaskets
assembling
fitting groove
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Application number
JP30196893A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Murata
田 等 村
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動化を実現し、ガスケットの組付けを作業
の熟練度に関係なく、作業者に大きな負担を強いること
なく短時間で行うことができ、ガスケット組付けの良否
をもチェックすることができるガスケット組付け装置を
提供する。 【構成】 積層した複数枚のガスケットGを保持するガ
スケット保持プレート9と、ガスケットGをロッカーカ
バー組付け形状に保持してロッカーカバーRのガスケッ
ト嵌合溝Rgに案内する外,内ガイドバー10,11
と、ガスケットG全体の厚みおよび撓み量に基づいて決
定されたガスケット押圧位置にガスケット保持プレート
9を移動させて両ガイドバー10,11により案内され
るガスケットGをガスケット嵌合溝Rgに1枚ずつ圧入
する数値制御可能なガスケット圧入機構20と、ガスケ
ットGの圧入力を検出してガスケットGの組付け状態を
チェックする電流モニタ40を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、車両用エン
ジンのロッカーカバーにガスケットを組付けるのに利用
されるガスケット組付け装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、車両用エンジンのロッカ
ーカバーに対するガスケットの組付けをプレス装置など
を用いて行うと、弾性体からなるガスケットの形状が崩
れてシリンダヘッド側に設けたガスケット嵌合溝からは
み出したり捩じれたりする可能性が極めて高いことか
ら、ガスケットの組付けは、1枚ずつ手作業で行うのが
一般的であり、この際、ロッカーカバーをそのガスケッ
ト嵌合溝を上にして治具にセットし、ガスケットの一部
をこのガスケット嵌合溝に押し込んだのち、プラスチッ
クハンマーでガスケットの浮上がった部分を捜しながら
全体を徐々に打ち込み、側面側からの目視チェックによ
りガスケットの嵌合を確認するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
にガスケットの組付けを手作業で行う場合、ガスケット
が弾性体からなっている関係上、ロッカーカバーのガス
ケット嵌合溝に対する位置決め作業や、ガスケットの浮
上がった部分を捜しながら行う嵌合作業には、熟練さが
要求されるのに加えて、ガスケット嵌合溝に対する嵌合
をプラスチックハンマーを用いて行っているので、1枚
ずつ行うこのガスケット嵌合作業が作業者にとって負担
の大きいものとなっている。
【0004】また、ガスケットの嵌合確認を目視チェッ
クにより行っていることから、確認ミスが発生する可能
性を完全に否定できないという問題があり、これらの問
題を解決することが従来の課題となっていた。
【0005】
【発明の目的】この発明は、上記した従来の課題に着目
してなされたもので、自動化を実現して、作業者の熟練
度に関係なく、そして、作業者に大きな負担を強いるこ
となくガスケットの組付けを短時間で行うことができ、
加えて、ガスケットの組付けの良否を確実に見分けるこ
とが可能であるガスケット組付け装置を提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるガスケ
ット組付け装置は、積層した複数枚のガスケットを保持
しかつワークのガスケット嵌合溝側に移動可能としたガ
スケット保持部と、前記積層した複数枚のガスケットを
ワーク組付け形状に保持して前記ワークのガスケット嵌
合溝に案内するガイド部と、前記ガスケット全体の厚み
およびガスケット全体の撓み量に基づいて決定されたガ
スケット押圧位置に前記ガスケット保持部を移動させて
前記ガイド部により案内されるガスケットをワークのガ
スケット嵌合溝に1枚ずつ圧入する数値制御可能なガス
ケット圧入機構と、前記ガスケットの圧入力を検出して
当該圧入力が所定の範囲内にあるか否かにより組付け状
態の良否を確認する確認手段を備えた構成としたことを
特徴としており、このようなガスケット組付け装置の構
成を前述した従来の課題を解決するための手段としてい
る。
【0007】ここで、積層した複数枚(n枚)のガスケ
ット全体の撓み量は、撓み量を△x、圧入力をF、ガ
スケットの弾性係数をkとすると、△x=F/kで求
められ、ガスケットをワークのガスケット嵌合溝に圧入
する際のガスケット保持部のガスケット押圧位置は、ガ
スケット全体の厚みにこの撓み量△xを加味して決定
される。
【0008】また、確認手段において、ガスケットの組
付け状態が良好であると確認するガスケットの圧入力の
上限値および下限値、すなわち、所定の範囲は、ガスケ
ット個々における弾性係数の不一致により生じる圧入力
のばらつきに基づいて決定されるものであり、組付ける
ガスケットの弾性係数をあらかじめ測定し、その測定値
から統計的にガスケットの組付け状態が良好となる範囲
を決定する。
【0009】
【発明の作用】この発明に係わるガスケット組付け装置
では、ガスケット圧入機構が作動すると、ガスケット保
持部上の積層した複数枚のガスケットは、ガイド部によ
ってワーク組付け形状に保持されたままワークのガスケ
ット嵌合溝に案内される。
【0010】そして、ガスケット圧入保持部は、ガスケ
ット全体の厚みおよび全体の撓み量基づいてガスケット
1枚毎に決定されたガスケット押圧位置に移動すること
から、1枚のガスケットが浮き上がりなく圧入され、こ
れで1枚のガスケットの組付けが完了することとなる。
【0011】このとき、確認手段が、ガスケットの圧入
力を検出してこの圧入力が所定の範囲内にあるか否かに
より組付け状態の良否を確認していることから、組付け
状態が不良であったり、ガスケット自体に異常があった
りした場合には、この不良品の次工程への搬送は阻止さ
れることとなる。
【0012】次いで、上記のようにして、複数枚のガス
ケットが順次ワークに組付けられることから、ガスケッ
トの組付けは短時間で行われることとなる。
【0013】つまり、ガスケットのワークに対する組付
けの自動化が実現することとなり、その結果、組付け作
業は、作業者の熟練度に関係なく、しかも作業者に大き
な負担を強いることなく短時間のうちに行われ、不良品
が次工程へ流出する可能性も払拭されることとなる。
【0014】
【実施例】以下、この発明を図面に基づいて説明する。
【0015】図1ないし図7はこの発明に係わるガスケ
ット組付け装置の一実施例を示しており、この実施例で
は、この発明に係わるガスケット組付け装置が、車両用
エンジンのロッカーカバーにガスケットを組付ける装置
である場合を示す。
【0016】図1および図2に示すように、このガスケ
ット組付け装置1は、ベース2の四隅に支柱3を設けて
おり、これらの支柱3の各上端間には中央に開口4aを
備えたカバー受プレート4が設けてある。このカバー受
プレート4に対するロッカーカバーRの供給は、図示上
方から図外のローダによりなされるようになっており、
開口4aの周縁部下側にはロッカーカバーRの開口縁部
と嵌合して大まかな位置決めをするフランジ4bが設け
てある。このフランジ4bには、後述する外ガイドバー
10が複数本設けてあり、これらの外ガイドバー10の
各端面に開口縁部のガスケット嵌合溝Rgを設けた側の
面を当接させて、ロッカーカバーRを載置するようにし
ている。
【0017】そして、カバー受プレート4には、このカ
バー受プレート4上のスタンド5に上下方向に回動可能
に取付けたロッカーカバー押えシリンダ6と、同じくス
タンド5に基端を上下方向に回動可能に連結しかつ中間
部をシリンダロッド6aに枢着連結したアーム7からな
るクランプ8が4組設けてあり、図3にも示すように、
これらのクランプ8の各ロッカーカバー押えシリンダ6
のロッド伸縮作動によって、アーム7を回動させること
により、ロッカーカバーRを固定・解放するようにして
いる。
【0018】また、このガスケット組付け装置1は、ガ
スケットGを保持するガスケット保持プレート(ガスケ
ット保持部)9を備えており、このガスケット保持プレ
ート9は、図2の両側に位置する2本の支柱3,3に各
々設けたレール3a,3aに沿って移動可能としたスラ
イダ3b,3bを介してこれら2本の支柱3,3に取付
けてある。このガスケット保持プレート9に対しては、
ロケートピンPdで横ずれが規制された5枚の積層した
ガスケットGを載せたパレットPが、図1左側から図示
しないガスケット供給ローダにより搬入されるようにな
っており、このガスケット保持プレート9の上面には、
パレットガイド9aおよびストッパ9bが設けてある。
【0019】さらに、このガスケット組付け装置1は、
ガイド部としての外ガイドバー10および内ガイドバー
11を備えている。外ガイドバー10および内ガイドバ
ー11は、ガスケット嵌合溝Rgの外内において各々対
向して多数配置してあり、外ガイドバー10は内ガイド
バー11よりも多く配置してある。
【0020】外ガイドバー10は、図6に拡大して示す
ように、カバー受プレート4のフランジ4bに基端部に
おける大径部分10bの一部をフランジ4bから突出さ
せて垂設してあり、内ガイドバー11は、バー保持プレ
ート12上に設けてある。
【0021】この場合、バー保持プレート12はガスケ
ット保持プレート9の下方に水平に設けてあり、2本の
支柱3,3の各レール3a,3aに沿って移動可能とし
たスライダ3c,3cを介してこれらの支柱3,3に取
付けてある。そして、このバー保持プレート12の下面
には、ベース2の中央に設けたバー駆動用シリンダ13
のロッド13aが連結してあり、このバー保持プレート
12は、バー駆動用シリンダ13のロッド伸縮作動によ
って、上昇下降するものとしてある。
【0022】このバー保持プレート12には、その上面
に設けたスタンド14に上下方向に回動可能に支持され
るアーム15が複数個設けてある。(この実施例では複
数本の内ガイドバー11を固定するようにした2個のア
ーム15および1本の内ガイドバー11を固定するよう
にした2個のアーム15の合計4個のアーム15が設け
てある。)内ガイドバー11は、アーム15のバー保持
プレート12の中央側を向く端部に上向きに固定してあ
り、図3に示すように、バー保持プレート12が下降限
にある場合には、倒れ側ストッパー16(図4にのみ示
す)にアーム15が当接する位置まで倒れ込むようにな
っている。
【0023】一方、アーム15の内ガイドバー11とは
反対側の端部には、図4に拡大して示すように、図4右
下に向けて傾斜するカム面17aとこのカム面17aに
連続しかつ内ガイドバー11と平行をなす固定面17b
とを有するカムブロック17が固定してある。カム面1
7aは、バー保持プレート12が上昇する過程におい
て、支柱3,3の間に設けたガイド起こしローラ18に
当接してアーム15を回動させることにより内ガイドバ
ー11を起立させ、固定面17bは、同じくガイド起こ
しローラ18に当接して起立した内ガイドバー11を固
定するものとなっている。この場合、カムブロック17
のガイド起こしローラ18とは反対側に、起立側ストッ
パー19(図4にのみ示す)を設けており、起立状態に
おいて、ガイド起こしローラ18と起立側ストッパー1
9とでカムブロック17を挟み込んで内ガイドバー11
を垂直に固定するようにしてある。
【0024】そして、垂直に起立した複数本の内ガイド
バー11は、ガスケット保持プレート9およびパレット
Pの各中央部分をそれぞれ貫通して、ガスケットGに若
干の隙間(0.5〜1.0mm)をもって接近するよう
にしてあり、この状態において、図7に示すように、内
ガイドバー11の各先端部をそれぞれに対応する外ガイ
ドバー10に向合わせると共に、内ガイドバー11の先
端部および外ガイドバー10の基端部の相対向する大径
部分11bおよび10bが、ロッカーカバーRにおける
ガスケット嵌合溝Rgの内縁部および外縁部にそれぞれ
一致するようになすことにより、ガスケットGを組付け
形状に保ってガスケット嵌合溝Rgに案内するようにし
ている。また、これらの内ガイドバー11の各先端部に
設けたカバー位置決めピン11aをロッカーカバーRに
おける開口縁部の内側面(図6左側面)に各々当接させ
ることによって、搬入時に大まかな位置決めを行ったロ
ッカーカバーRの精密な位置決めをも同時に行うように
している。
【0025】さらにまた、このガスケット組付け装置1
は、ガスケットGをロッカーカバーRのガスケット嵌合
溝Rgに圧入するガスケット圧入機構20を備えてい
る。
【0026】このガスケット圧入機構20は、レール3
aを有する支柱3の上側に固定したサーボモータ21
と、このサーボモータ21の出力軸21aに連結したボ
ールねじ22と、ガスケット保持プレート9を支持する
スライダ3bに設けられてボールねじ22とねじ対偶を
なすねじ受け23を具備した数値制御可能なものとして
おり、サーボモータ21の数値制御された作動によるボ
ールねじ22の回転により、ねじ受け23を介してガス
ケット保持プレート9をガスケット押圧位置に上昇さ
せ、外ガイドバー10および起立した内ガイドバー11
で案内される5枚のガスケットGを最上部のガスケット
Gから1枚ずつガスケット嵌合溝Rgに圧入するように
している。この場合、ガスケットGを圧入する際の押圧
位置は、5枚のガスケットG全体の厚みおよび撓み量を
考慮して決定するようにしている。
【0027】ここで、ガスケットG全体(n=5)の撓
み量は、撓み量を△x、圧入力をF、ガスケットの弾
性係数をkとした場合、△x=F/kで求められる
が、この実施例では、図6に示すように、最上部のガス
ケットG1の圧入時に、これ以外のガスケットG2〜G
5と外,内ガイドバー10,11との間で摩擦抵抗が生
じるのを防ぐために、ガスケットG2〜G5を各ガイド
バー10,11から僅かに離すようにしていることか
ら、n枚(n=5)のガスケットGを積層して圧入力F
をかけたときの全体の撓み量△xは △x=△x+(n−1)×△x={1/k+(n−1)/k}×F となる。但し、△xは、内ガイドバー11および外ガ
イドバー10の相対向する大径部分11bおよび10b
に挟まれる最上部のガスケットG1の見掛けの弾性係数
をkとした場合にF/kで求められる撓み量であ
る。
【0028】つまり、積層したガスケットGの枚数に応
じた撓み量△xをガスケット全体の厚みに加味して、
ガスケットG 1枚毎の押圧位置を決定し、サーボモー
タ21の作動量を数値制御するようにしている。
【0029】さらにまた、このガスケット組付け装置1
は、5枚のガスケットGを積層したパレットPの位置決
めを行うパレット位置決め機構30を備えている。
【0030】このパレット位置決め機構30は、図5に
拡大して示すように、ガスケット保持プレート9の下面
に設けたスタンド31に中間部を枢着連結したレバー3
2と、支柱3,3間に設けられてパレットPの搬入時に
レバー32の一端部(図示右端部)に下側から当接する
レバー押え33と、レバー32の他端部(図示左端部)
にピン34を介して下端部を係合しかつ上端部をガスケ
ット保持プレート9から上方に突出可能としたロケート
ピン35と、ガスケット保持プレート9とレバー32の
一端部との間に設けた圧縮コイルばね36とから主とし
て構成してある。そして、このパレット位置決め機構3
0は、パレットPの搬入後にガスケット圧入機構20の
作動によりガスケット保持プレート9を上昇させる間
に、レバー32の一端部を圧縮コイルばね36の反発力
により押し下げて、ロケートピン35の上端部をガスケ
ット保持プレート9から上方に突出させてパレットPの
位置決め孔Pcに挿入することにより、ガスケット保持
プレート9に対するパレットPの位置決めを行うように
している。
【0031】そしてさらに、このガスケット組付け装置
1は、サーボモータ21のモータ電流値を監視する電流
モニタ(確認手段)40を備えている。
【0032】この電流モニタ40は、ガスケット圧入機
構20におけるサーボモータ21の作動によりガスケッ
トGをガスケット嵌合溝Rgに圧入した際に、サーボモ
ータ21のモータ電流値から圧入力を検出し、この圧入
力が所定の範囲内にあるか否かによって組付け状態の良
否を確認するものとしてある。
【0033】この場合、ガスケットGの組付け状態が良
好であるとするガスケットGの圧入力の上限値および下
限値、すなわち、所定の範囲は、ガスケットG個々の前
記弾性係数kの不一致により生じる圧入力のばらつきに
基づいて決定されるものであり、ガスケットGの弾性係
数kをあらかじめ測定しておき、その測定値から統計的
にガスケットGの組付け状態が良好となる範囲を決定す
るようにしている。
【0034】次に、このガスケット組付け装置1のガス
ケット組付け動作を説明する。
【0035】まず、図3に示すように、カバー受プレー
ト4に対して、ロッカーカバーRを図示上方から図外の
ローダにより供給し、開口縁部のガスケット嵌合溝Rg
を設けた側の面を下に向けて外ガイドバー10の上に載
置すると共に、ガスケット保持プレート9に対して、積
層した5枚のガスケットGを載せたパレットPを図示左
方から図示しないガスケット供給ローダにより搬入す
る。
【0036】このとき、ロッカーカバーRの開口縁部
が、カバー受プレート4のフランジ4bに嵌合して、ロ
ッカーカバーRの大まかな位置決めがなされると共に、
パレットガイド9aに案内されたパレットPがストッパ
9bに当接して、パレットPの大まかな位置決めがなさ
れる。このパレットPの搬入の間、図5に示すように、
パレット位置決め機構30におけるレバー32の一端部
がレバー押え33に当接して押し上げられており、ロケ
ートピン35の上端部がガスケット保持プレート9に埋
没していることから、パレットPの搬入は支障なく行わ
れる。
【0037】次いで、バー駆動用シリンダ13のロッド
押出し作動によって、バー保持プレート12を上昇させ
ると、上昇限近傍において、複数のカムブロック17の
各カム面17aがガイド起こしローラ18に各々当接
し、各アーム15が回動して倒れていた複数本の内ガイ
ドバー11が徐々に起立するようになり、上昇限位置で
は、図4に示すように、カムブロック17の各固定面1
7bがガイド起こしローラ18にそれぞれ当接すること
から、各内ガイドバー11はパレットP上のガスケット
Gに接触することなく垂直に起立し、この状態におい
て、カムブロック17がガイド起こしローラ18と起立
側ストッパー19とによって挟み込まれるので、複数本
の内ガイドバー11はいずれも確実に固定される。
【0038】これと同時に、図6に示すように、ガスケ
ット保持プレート9およびパレットPの各中央部分をそ
れぞれ貫通した複数本の内ガイドバー11における各先
端部のカバー位置決めピン11aが、ロッカーカバーR
における開口縁部内側面(図6左側面)にそれぞれ当接
することから、大まかな位置決めがなされていたロッカ
ーカバーRの精密な位置決めも行われることとなり、こ
の後、図1および図2に示すように、クランプ8の各カ
バー押えシリンダ6をロッド押出し作動させると、アー
ム7が回動してロッカーカバーRは位置決めされて固定
される。
【0039】次に、ガスケット圧入機構20におけるサ
ーボモータ21の作動によりボールねじ22を回転さ
せ、ねじ受け23を介してガスケット保持プレート9を
上昇させると、パレット位置決め機構30の圧縮コイル
ばね36の反発力により、レバー32の一端部が押し下
げられ、ロケートピン35の上端部が、ガスケット保持
プレート9から上方に突出してパレットPの位置決め孔
Pcに挿入されることから、ガスケット保持プレート9
に対するパレットPの位置決めがなされ、引き続いて、
ガスケット保持プレート9を上昇させると、ロケートピ
ンPdで横ずれが規制された5枚のガスケットGが、複
数本の外ガイドバー10および起立状態で固定された複
数本の内ガイドバー11によりガイドされるようにな
る。
【0040】このとき、外ガイドバー10および内ガイ
ドバー11は、ガスケットGに若干の隙間(0.5〜
1.0mm)をもって位置していると共に、図7に示す
ように、内ガイドバー11の各先端部がそれぞれに対応
する外ガイドバー10に向かい合っており、さらに、内
ガイドバー11および外ガイドバー10の相対向する各
大径部分11bおよび10bが、ロッカーカバーRにお
けるガスケット嵌合溝Rgの内縁部および外縁部にそれ
ぞれ一致していることから、ガスケット嵌合溝Rgへの
案内は、横ずれなくかつガスケットGと外,内ガイドバ
ー10,11との間で摩擦抵抗を生じさせることなく行
われることとなる。
【0041】そして、ガスケット圧入機構20における
サーボモータ21の作動によりガスケット保持プレート
9をさらに上昇させると、ロケートピンPdが、ガスケ
ット嵌合溝Rgに配置されているボルト挿通孔(ロッカ
ーカバーをシリンダヘッドに組付ける際に用いるボルト
挿通孔)Rhに挿入されるのと同時に、外ガイドバー1
0および起立した内ガイドバー11で案内される5枚の
ガスケットGのうちの最上部に位置するガスケットG1
が、ガスケット嵌合溝Rgに圧入され、この際、ガスケ
ット保持プレート9は、制御されたサーボモータ21の
作動により、ガスケットGの全体の厚みおよび撓み量△
を考慮して決定された押圧位置まで移動することか
ら、ガスケットG1は浮き上がりなく完全に組付けられ
る。
【0042】この間、電流モニタ40において、サーボ
モータ21のモータ電流値から圧入力を検出しており、
この圧入力が上記所定の範囲内にあって組付け状態良好
と確認された場合には、ガスケット保持プレート9を停
止させると共に、クランプ8におけるカバー押えシリン
ダ6のロッド引込み作動によりロッカーカバーRを解放
して、このロッカーカバーRを図外のローダにより搬出
する。
【0043】また、圧入力が上記所定の範囲内になく組
付け状態不良と確認され場合には、このロッカーカバー
Rを解放し、図外の不良品払出しローダにより搬出す
る。
【0044】次いで、ガスケット組付け前のロッカーカ
バーRを図外のローダによりカバー受プレート4に対し
て供給し、4枚となったガスケットGの全体の厚みおよ
び撓み量△xn−1を考慮して決定された押圧位置にガ
スケット保持プレート9を移動させ、このとき最上部に
位置するガスケットG2をガスケット嵌合溝Rgに圧入
し、以下同様にして、ガスケットG3〜G5を順次供給
されるガスケット組付け前のロッカーカバーRの各ガス
ケット嵌合溝Rgに圧入する。
【0045】このようにして、パレットP上に積層した
5枚のガスケットGの組付けが全て終了したのちは、サ
ーボモータ21の作動によりガスケット保持プレート9
を下降させると共に、バー駆動用シリンダ13のロッド
引込み作動によってバー保持プレート12を下降させ、
空のパレットPを図外のフォーク式ローダで搬出し、続
いて、積層した5枚のガスケットGを載せた次のパレッ
トPをガスケット保持プレート9に搬入し、以降、上記
動作を繰り返して行う。
【0046】したがって、ガスケットGのロッカーカバ
ーRに対する組付けの間、作業者がガスケットGやロッ
カーカバーRに一切触れることないので、組付け作業
は、作業者の熟練度に関係なく、しかも作業者に大きな
負担を強いることなく短時間のうちに行われ、ガスケッ
トGの組付けの良否を確実に見分けることが可能である
ことから、不良品が次工程へ流出する可能性も払拭され
ることとなる。
【0047】また、ガスケットメーカーから積層状態で
供給されるガスケットGをそのままパレットPに載せて
使用することができるので、この組付け装置1までの搬
送は、ガスケットGにねじれやからみを生じさせること
なく行われることとなる。
【0048】上記した実施例では、この発明に係わるガ
スケット組付け装置が、車両用エンジンのロッカーカバ
ーにガスケットを組付ける装置である場合を示したが、
これに限定されるものではなく、例えば、車両用エンジ
ンのシリンダヘッドに対してシリンダガスケットを組付
けるのに採用することも可能である。
【0049】また、この発明に係わるガスケット組付け
装置の詳細な構成は、上記した実施例に限定されるもの
ではない。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係わる
ガスケット組付け装置では、上記した構成としたため、
ガスケット組付けの自動化が実現でき、その結果、ガス
ケットの組付けに際して、作業者がガスケットやワーク
に一切触れることなくガスケットの位置決めや圧入が行
われることから、作業者個々の熟練度に関係なく、そし
て、作業者に大きな負担を強いることなくガスケットの
組付けを行うことが可能になると共に、ガスケットの組
付け状態をチェックできるので、組み付け不良品の次工
程への流出を防止することも可能であり、加えて、積層
した複数枚のガスケットの供給を受けることができるた
め、ガスケットストレージなどから1枚ずつ取出して組
付ける場合と比べて、サイクルタイムの短縮化が図れる
と共に、組付け間でのガスケットの品質を良好に保つこ
とができるという極めて優れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるガスケット組付け装置の一実
施例を示す正面説明図である。
【図2】図1におけるA方向矢視説明図である。
【図3】図1のガスケット組付け装置のカバー受プレー
トにロッカーアームが供給された状態を示す正面説明図
である。
【図4】図1のガスケット組付け装置における内ガイド
バーを起立させる機構の拡大説明図である。
【図5】図1のガスケット組付け装置におけるパレット
を位置決めする機構の拡大説明図である。
【図6】図1のガスケット組付け装置における内ガイド
バーと外ガイドバーとによりガスケットがガスケット嵌
合溝に案内された状況の拡大説明図である。
【図7】図1のガスケット組付け装置におけるカバー受
プレートにセットされたロッカーカバーに対するガイド
バーの配置状況を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ガスケット組付け装置 9 ガスケット保持プレート(ガスケット保持部) 10 外ガイドバー(ガイド部) 11 内ガイドバー(ガイド部) 20 ガスケット圧入機構 21 サーボモータ(ガスケット圧入機構) 22 ボールねじ(ガスケット圧入機構) 23 ねじ受(ガスケット圧入機構) 40 電流モニタ(確認手段) G ガスケット R ロッカーカバー(ワーク) Rg ガスケット嵌合溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層した複数枚のガスケットを保持しか
    つワークのガスケット嵌合溝側に移動可能としたガスケ
    ット保持部と、前記積層した複数枚のガスケットをワー
    ク組付け形状に保持して前記ワークのガスケット嵌合溝
    に案内するガイド部と、前記ガスケット全体の厚みおよ
    びガスケット全体の撓み量に基づいて決定されたガスケ
    ット押圧位置に前記ガスケット保持部を移動させて前記
    ガイド部により案内されるガスケットをワークのガスケ
    ット嵌合溝に1枚ずつ圧入する数値制御可能なガスケッ
    ト圧入機構と、前記ガスケットの圧入力を検出して当該
    圧入力が所定の範囲内にあるか否かにより組付け状態の
    良否を確認する確認手段を備えたことを特徴とするガス
    ケット組付け装置。
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