JPH0715596Y2 - 組立玩具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、組立玩具に係り、特に、組立が簡単であっ
て、付加価値の高い遊びを提供できるものに関する。

〔従来の技術と考案が解決しようとする課題〕

例えば、シートに各種の絵が表示されていて、それを切
り抜いて組立てることにより立体的な玩具とするものが
ある。

しかしながら、従来のそのような組立玩具は、組立作業
が煩雑であって、又、複数枚のシートにわたることがあ
り、巧く組立てることができないことがあった。

又、単に組立てて立体的な玩具とするだけで、それ以上
に遊びの範囲を拡大させるようなものはなかった。

本考案はこのような点に基づいてなされたものでその目
的とするところは、簡単に組立てることができるととも
に、付加価値の高い遊びを提供することが可能な組立玩
具を得ることにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するべく本願考案による組立玩具は、シ
ート状をなす玩具本体と、上記玩具本体の一面に表示さ
れ外形線に沿って切り抜かれ折曲線に沿って折曲げられ
ることにより立体的な売り台となるとともに部分的に刳
貫かれることにより売り台面に一列に並んだ複数の覗き
窓を提供する店屋構成部と、上記玩具本体の一面に表示
され外形線にそって切り抜かれ上記立体的な売り台の裏
面側に貼着けられることによりスライド空間を構成する
支持片と、上記玩具本体の一面に表示され一列に並んだ
複数の任意の商品が表示されていて外形線に沿って切り
抜かれ上記支持片により形成されたスライド空間に沿っ
てスライドされて複数の任意の商品を同時に上記覗き窓
より表す操作片と、を具備したことを特徴とするもので
ある。

〔作用〕

まず、組立玩具の組立方法から説明する。まず、シート
状の玩具本体より、店屋構成部、支持片、操作片を切り
抜く。

次に、支持片を店屋構成部の所定位置に貼着けて、スラ
イド空間を形成するとともに、該スライド空間に操作片
を通す。

次に、部分的に刳貫いて売り台上面に一列に並んだ複数
の覗き窓を形成するとともに、店屋構成部を折曲線に沿
って折曲げることにより、立体的な売り台を構成する。

これで、組立玩具の組立は完了する。後は、操作片を適
宜スライドさせて、そこに表示されている一列に並んだ
複数の商品のうち複数の任意の商品を同時に覗き窓から
表せばよい。

それによって、ワンタッチの操作で売る商品を複数同時
に変えながら遊ぶものである。

〔実施例〕

以下第１図ないし第３図を参照して本考案の一実施例を
説明する。

本実施例による組立玩具は、一枚のシート状をなしてい
て、その表が第１図に示すようになっており、又、その
裏が第２図に示すようになっている。

まず、シ−ト状の玩具本体１があり、この玩具本体１の
左側には、組立てることにより、八百屋の建屋になる店
屋構成部としての八百屋構成部３が設けられている。こ
の八百屋構成部３には、折曲線５、７、９、11が表示さ
れている。

上記折曲線５と７との間であって上部には、八百屋の様
子を示す絵13が表示されている。又、この絵13の下方に
は、一対の切込線15、15が表示されている。

折曲線11の下方には、四角形の覗き窓となる刳貫部17が
４個一列に並んで表示されているとともに、糊代を示す
四角形の糊代線19が６個表示されている。

又、八百屋構成部３の下端には、２個の差込片21、21が
設けられている。この２個の差込片21、21が、上記切込
線15、15に切込を入れた後差し込まれる。

八百屋構成部３の下方には、３個の支持片23が表示され
ている。この支持片23は、両端に貼着片24、24を備えて
いて、これら貼着片24、24を、既に述べた糊代19、19に
貼着けるものである。

又、この支持片23の下方には、操作片25が表示されてい
る。この操作片25は、組立後に、適宜スライドさせるこ
とにより、八百屋遊びを行うものであり、各種の野菜或
は果物が一列に並んで表示されている。

八百屋構成部３の図中右側には、本実施例による組立玩
具の作り方及び遊び方を示す説明部27が表示されてい
る。この説明部27について後に詳しく説明する。

上記八百屋構成部３の裏面側は、第２図に示すようにな
っている。既に述べた折曲線５、７、９、11が破線で表
示されている。又、切込線15、15が表示されている。

又、折曲線５の上部には、八百屋の屋根を示す屋根表示
部29が設けられている。又、折曲線９の下方は、八百屋
の売り台を示す売台表示部31となっている。又、刳貫部
17はそのまま表示されている。

上記売り台表示部31であるが、これは組立てたときに、
その上面（刳貫部17がある面）が前方に向かって下り勾
配になるようになっている。すなわち、切込線15と折曲
線７との間隔a₁と折曲線９と11との間隔a₂との間に（a₁
＞a₂）なる関係がある。それによって、売り台上面を前
方から見易くしている。

尚、表及び裏共に、切り込み線は実線で示されている。

以上の構成を基にその作用を説明する。

まず、作り方であるが、これを説明部27の説明に沿って
説明していく。説明部27の〜には、第３図（ａ）〜
（ｄ）に示すような絵と、図示しない説明文が記載され
ている。

まず、第３図（ａ）に示すように、八百屋構成部３を切
り抜く。又、３個の支持片23と、操作片25も切り抜く。
又、切り抜いた八百屋構成部３において、切込線15、15
に切込みを入れるとともに、刳貫部17を刳貫く。

次に、第３図（ｂ）に示すように、３個の支持片23の両
端を折曲げて、八百屋構成部３の糊代19、19に貼着け
る。

そして、第３図（ｃ）に示すように、操作片25を、貼着
けた３個の支持片23により形成されたスライド空間内に
通す。

次に、八百屋構成部３において、折曲線５〜11に沿って
折曲げる。そして、差込片21、21を切込線15、15に差し
込んで折曲げる。

以上の作業により、第３図（ｅ）に示すような状態にな
る。

次に、八百屋遊びについて説明する。遊び方について
は、説明部27の「やりかた」の部分に表示されている。
すなわち、第３図（ｅ）に示す絵と、図示しない説明文
が記載されている。

図に示すように、操作片25を適宜スライドさせることに
より、操作片25に示されている各種野菜或は果物の内、
任意のものが刳貫部17より表れる。

それによって、売りたいものを適宜変えながら、八百屋
遊びを行うものである。

以上本実施例によると以下のような効果を奏することが
できる。

まず、簡単に組立てることが可能な組立玩具を提供する
ことができる。特に、一枚のシートで構成されているの
で解り易い。

又、説明部27が表示されているので、その説明内容に従
って作業していけば容易に組立てることができるととも
に、遊び方についても容易に理解できる。

操作片25を適宜スライドさせることにより、任意の野菜
或は果物を刳貫部17が表すことができるので、八百屋遊
びとしての付加価値が高くなり、児童或は幼児の興味を
おおいに引くものであり、特にワンタッチの操作で野菜
或は果物が４個同時に変わるために、面白みの大きいも
のである。

又、八百屋構成部３を組立てた場合に、売り台９の上面
側が前方に向かって下り勾配となるので、八百屋遊びの
際に、売り台９の上面が前方から見易いものである。

尚、本考案は前記一実施例に限定されるものではない。

前記一実施例では八百屋遊びとしたが、それ以外の種々
の店屋として構成してもよい。

〔考案の効果〕

以上詳述したように本考案による組立玩具によると、簡
単に組立てることができるとともに、操作片をスライド
させることにより、ワンタッチの操作で売る商品を複数
同時に変えることができるので、付加価値の高い遊びを
提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本考案の一実施例を示す図で、第
１図は組立玩具の表面を示す平面図、第２図は組立玩具
の裏面を示す平面図、第３図（ａ）ないし（ｅ）は組立
玩具の組立方及び遊び方を示す図である。 １玩具本体、３八百屋構成部（店屋構成部） 5,7,9,11折曲線 17刳貫部（覗き窓）、23支持片 25操作片

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】シート状をなす玩具本体と、上記玩具本体
   の一面に表示され外形線に沿って切り抜かれ折曲線に沿
   って折曲げられることにより立体的な売り台となるとと
   もに部分的に刳貫かれることにより売り台面に一列に並
   んだ複数の覗き窓を提供する店屋構成部と、上記玩具本
   体の一面に表示され外形線にそって切り抜かれ上記立体
   的な売り台の裏面側に貼着けられることによりスライド
   空間を構成する支持片と、上記玩具本体の一面に表示さ
   れ一列に並んだ複数の任意の商品が表示されていて外形
   線に沿って切り抜かれ上記支持片により形成されたスラ
   イド空間に沿ってスライドされて複数の任意の商品を同
   時に上記覗き窓より表す操作片と、を具備したことを特
   徴とする組立玩具。