JPH07155337A - 医療用具用洗浄消毒装置の扉開閉機構 - Google Patents

医療用具用洗浄消毒装置の扉開閉機構

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JPH07155337A
JPH07155337A JP5339047A JP33904793A JPH07155337A JP H07155337 A JPH07155337 A JP H07155337A JP 5339047 A JP5339047 A JP 5339047A JP 33904793 A JP33904793 A JP 33904793A JP H07155337 A JPH07155337 A JP H07155337A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗浄消毒室20の開口部22周囲のパッキン
23へ背圧を与えるための複雑な構造を排除し、扉の揺
動量を小さくし、密封の信頼性を向上させる。 【構成】 洗浄消毒室20の開口部22に周設されたパ
ッキン23と、一端が機体10の前面部にヒンジ31を
介して取り付けられ開口部22と対応する位置に窓部3
2が開設された第一の扉30と、第一の扉30に面方向
移動自在に組み込まれて窓部32を開閉すると共にパッ
キン23の全周に密接可能な第二の扉40と、第一の扉
30をヒンジ31を中心とする円周上で開口部22を含
む機体10の前面部に対して進退動作させる第一の駆動
部50と、第二の扉40を第一の扉30の面方向に往復
移動させる第二の駆動部60とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手術用、検査用などの
各種の医療用器械器具や医療用材料等を洗浄し消毒滅菌
する装置の扉開閉機構に関する。
【0002】
【従来の技術】各病院や医院に設置される医療用具用洗
浄消毒装置の一種として、医療もしくは検査行為に使用
されることによって汚染された医療用器械器具や医療用
材料等を収納する洗浄消毒室内に、高温水あるいは消毒
材の溶液を噴射することによって前記医療用器械器具等
を洗浄し、かつ滅菌してから温風乾燥するようにしたも
のがある。このような洗浄消毒装置においては、医療用
器械器具等から洗い流された病原菌や汚染物を含む液
が、洗浄消毒室の前面開口部とこれを閉鎖する扉との間
から例え僅かでも漏洩するようなことがないように、そ
の密封性には万全を期する必要がある。
【0003】従来、この種の医療用具用洗浄消毒装置に
おける扉開閉機構としては、典型的には、スライド式
(扉を洗浄消毒室の開口端部と平行にスライドさせるも
の)及びスイング式(扉をヒンジを介して横開きさせる
もの)があり、上述の密封機能の信頼性を確保するた
め、前記開口端部にフローティング構造で装着したパッ
キンに流体圧力によるバックアップ(背圧)を与えるこ
とによって、このパッキンを扉の内面に対して強制的に
密着させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術によれば、パッキンに流体圧力による背圧を与えて扉
に密着させるため、流体の加圧供給手段や複雑な配管系
が必要になる。しかもこの場合、背圧によるパッキンの
扉への密着力を解除しないと扉の開閉動作が不可能であ
り、誤操作によって扉の開放時にパッキンに背圧がかか
ると、パッキンが飛び出して外れてしまうことから、背
圧の制御機構も複雑にならざるを得ず、価格上昇の一因
となっている。また、スイング式の扉の場合は、開閉す
るのにほぼ90°もしくはそれ以上に大きく揺動させな
ければならない。
【0005】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その主な技術的課題とするところは、パッ
キンへ背圧を付与するための複雑な構造を排除し、扉の
揺動量を小さくし、優れた密封性が得られる扉開閉機構
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係る医療用具用洗浄消毒装置の扉開閉機構は、
機体の前面部に開口され洗浄消毒液及び温風が所定の時
間差をもって噴射される洗浄消毒室の開口部に周設され
たパッキンと、一端が前記機体の前面部にヒンジを介し
て取り付けられ前記洗浄消毒室の開口部と対応する自由
端側の位置に窓部が開設された第一の扉と、この第一の
扉に面方向移動自在に組み込まれて前記窓部を開閉する
と共に前記パッキンの全周に密接可能な第二の扉と、前
記第一の扉を前記ヒンジを中心とする円周上で前記開口
部を含む前記機体の前面部に対して進退動作させる第一
の駆動部と、前記第二の扉を前記第一の扉の面方向に往
復移動させる第二の駆動部とを備えるものである。
【0007】
【作用】洗浄消毒室の開口部の密閉状態においては、第
二の扉が第一の扉の窓部を閉鎖する位置にあって、かつ
第一の扉が第一の駆動部で洗浄消毒室の開口部の前面位
置に引き寄せられることにより、第二の扉が前記窓部と
対応する前記開口部のパッキンに押し付けられている。
洗浄消毒室の開口部を開放する場合は、まず第一の駆動
部によって、少なくとも第二の扉がパッキンから完全に
離れる位置まで、第一の扉をその一端のヒンジを中心と
する円周上で前記開口部から適宜後退動作させる。これ
によって第二の扉がパッキンから完全に離れたら、第二
の駆動部によって第二の扉を第一の扉の面方向に沿って
移動させ、前記窓部を開放する。洗浄消毒室への医療用
具の搬入及び搬出は、この窓部を介して行う。
【0008】洗浄消毒室の開口部を閉塞する場合は、上
述と逆の動作で行われる。すなわちまず第二の駆動部に
よって、第二の扉を第一の扉の面方向に沿って窓部側へ
移動させ、この窓部を閉鎖する。次に、第一の駆動部に
よって、第一の扉をヒンジを中心とする円周上で前記開
口部へ向けて接近動作させ、これによって第一の扉と共
に動作される第二の扉の内面が前記開口部のパッキンに
押し付けられ、密閉状態となる。
【0009】
【実施例】図1は、本発明に係る扉開閉機構の第一の実
施例を、医療用具用洗浄消毒装置の全体と共に概略的に
示すものである。この洗浄消毒装置の機体10の上部に
は、箱形の容器21によって形成された洗浄消毒室20
があり、また、機体10内には、洗浄水Wを貯留するタ
ンク11と、このタンク11内の洗浄水Wを加熱するヒ
ータ12と、タンク11内の洗浄水Wをシャワーノズル
13を介して洗浄消毒室20内へ噴射供給するポンプ1
4と、エアノズル15を介して空気を洗浄消毒室20内
へ噴射供給する送風機16と、この送風機16からエア
ノズル15へ送られる空気を加熱するヒータ17と、洗
浄消毒室20内から排出される汚染物を洗浄水と共に回
収する回収部18とを備え、その他、タンク11へ給水
する図示されない給水パイプや、ヒータ12,ポンプ1
4、送風機16及びヒータ17を駆動する図示されない
回路部及び各種弁装置等が格納されている。
【0010】すなわちこの医療用具用洗浄消毒装置は、
医療行為によって汚染された手術用あるいは検査用など
の各種の医療用器械器具や医療用材料(以下、医療用具
という)を、所定の医療用具用バスケット等に入れて容
器21内の洗浄消毒室20に収納し、タンク11内の洗
浄水Wをシャワーノズル13を介して洗浄消毒室20内
に高圧噴射することにより予備洗浄(冷水洗浄)し、次
にタンク11内の洗浄水Wをヒータ12で加熱してこれ
を洗浄消毒室20内に噴射することにより高温水洗浄及
び消毒を行うものである。前記医療用具から洗浄水Wに
よって洗い落とされた汚染物は、洗浄消毒室20の底部
から排水パイプ18aを通じて回収部18へ回収され
る。洗浄後は、送風機16及びヒータ17の駆動によっ
てエアノズル15から洗浄消毒室20内に温風を吹き出
し、前記医療用具を乾燥させる。また、これら一連の工
程は、図示されていない制御装置を介して行われ、動作
時間等が適切に設定されている。
【0011】洗浄消毒室20は、機体1の前面側に臨ん
で開口されており、その開口部22の周縁における容器
21の前面21aには、パッキン23が突出状態で固定
的に周設されている。開口部22は、機体1の前面側に
設けられた第一の扉30及び第二の扉40によって開閉
される。
【0012】第一の扉30は、その下端部が機体1の前
面下部にヒンジ31を介して取り付けられており、すな
わちこのヒンジ31の水平な軸心を中心とする円周上
を、洗浄消毒室20の開口部22を含む機体の前面部に
対して所定の角度範囲内で俯仰変位可能となっている。
第一の扉30の自由端側である上半部分には、洗浄消毒
室20の開口部22と対応して窓部32が開設されてい
る。
【0013】第一の扉30の内面側には、その下端近傍
部から上端部にかけて面方向(上下方向)に互いに平行
に延在された左右一対のガイドレール33が設けられて
おり、第二の扉40は、左右両縁がこのガイドレール3
3の延在方向に移動自在に係合されている。第二の扉4
0は、第一の窓部32を閉塞可能であると共に洗浄消毒
室20の開口部22のパッキン23の全周と密接可能な
面積を持つ。また、第二の扉40は、例えば透明な材料
からなり、これによって、図1に示す閉塞状態において
も、洗浄消毒室20内が窓部32を通じて外部から見え
るようにすることができる。
【0014】洗浄消毒室20を形成している容器21の
上部には、第一の扉30を動作させる第一の駆動部50
と、第二の扉40を動作させる第二の駆動部60が設置
されている。
【0015】第一の駆動部50は、一端が第一の扉30
の自由端である上端部にリンク部材51を介して連結さ
れかつ第一の扉30の面方向に対して交差する方向に延
在された雄螺子軸52と、この雄螺子軸52に螺合され
た雌螺子軸53からなり、この雌螺子軸53が正逆回転
されるモータ54の出力軸に、図示されていない減速機
を介して連結された構造を有する。リンク部材51の両
端は、第一の扉30の上端部及び雄螺子軸52の先端部
に、それぞれピン51a,51bを介して回動自在に連
結されている。
【0016】第二の駆動部60は、一端を第二の扉40
の上端部に繋着されたワイヤ又はチェーン61と、この
ワイヤ又はチェーン61を第一の扉30の上に位置する
ガイドローラ63を経由して牽引する巻上機62とから
なる。この巻上機62及びガイドローラ63は、第一の
駆動部50の雄螺子軸52と共に容器21上を往復移動
される図示されない移動盤に固定されており、第一の駆
動部50によって、第一の扉30と共に変位されるよう
になっている。
【0017】以上の構成を備える医療用具用洗浄消毒装
置の扉開閉機構は、通常は、洗浄消毒室20の開口部2
2が図1に示す密閉状態にある。すなわち、第二の扉4
0が洗浄消毒室20の開口部22の位置と対応して第一
の扉30に開設された窓部32を閉塞する位置にあると
共に、第一の扉30が洗浄消毒室20の開口部22の前
面位置に引き寄せられることによって、第二の扉40の
内面が開口部22の周縁のパッキン23に押し付けられ
ている。
【0018】医療用具用バスケット等に入れた医療用具
を洗浄消毒室20に収容する場合には、まず第一の駆動
部50において、モータ54が、雌螺子軸53をこれに
螺合した雄螺子軸52を第一の扉30側へ進出させる方
向へ回転される。このため第一の扉30は、その上端が
リンク部材51を介して雄螺子軸52に押され、図2に
示すように傾倒動作される。そしてこのとき、第一の扉
30にガイドレール33に係合されている第二の扉40
も一体に傾倒動作されるので、その内面がパッキン23
から離れる。
【0019】上述の動作において、雄螺子軸52は雌螺
子軸53の回転によって直線運動されるのに対し、第一
の扉30の上端部はヒンジ31を中心とする円周上を運
動されるので、リンク部材51がこの雄螺子軸52と第
一の扉30との間で適宜角変位され、両者の軌跡の不整
合を吸収する。また、第二の駆動部60における巻上機
62及びガイドローラ63は、雄螺子軸52の推進動作
に伴い、第一の扉30の上端部と共に移動されるので、
第二の扉40は、第一の扉30の窓部32に対する閉塞
位置を保持されたまま第一の扉30と共に傾倒動作され
る。
【0020】第二の扉40の内面がパッキン23から完
全に離れる位置まで第一の扉30が傾倒動作した時点
で、モータ54による雌螺子軸53の回転が停止され
る。すなわち、第一の扉30の傾倒(開放)動作時の揺
動量は、第二の扉40がパッキン23から完全に離れる
ことによってそのスライド移動が阻害されなくなる程度
であれば良いので、一般のスイング扉のように大きく揺
動させる必要はない。
【0021】モータ54による雌螺子軸53の回転が停
止されると、第二の駆動部60において、巻上機62が
ワイヤ又はチェーン61を繰り出す方向へ回転(巻き下
げ回転)される。このため図3に示すように、第二の扉
40はパッキン23との摩擦を伴うことなく、第一の扉
30のガイドレール33に沿ってその下端位置まで下降
移動され、これによって第一の扉30の窓部32が開放
され、巻上機62の巻き下げ回転が停止される。洗浄消
毒しようとする医療用具は、この窓部32を通じて洗浄
消毒室20に収容される。
【0022】医療用具を洗浄消毒室20に収容したら、
その開口部22を閉塞するが、この場合は上述の開放動
作とは逆に、まず第二の駆動部60において、巻上機6
2がワイヤ又はチェーン61を繰り込む方向へ回転(巻
き上げ回転)される。このため、第二の扉40はガイド
レール33に沿って上昇移動され、第二の扉40が窓部
32を閉塞する位置まで上昇移動された時点で、巻上機
62の巻き上げ回転が停止されると共に、第一の駆動部
50において、モータ54が、雌螺子軸53を雄螺子軸
52を引き込む方向へ回転される。このため第一の扉3
0は、その下端のヒンジ31を中心とする円周上で洗浄
消毒室20の開口部22へ向けて接近動作し、これによ
って第一の扉30の窓部32を閉塞する位置にある第二
の扉40の内面が前記開口部22のパッキン23に押し
付けられ、密閉状態となる。
【0023】また、上記開閉動作において、第一の駆動
部50のモータ54の駆動・停止及び第二の駆動部60
の巻上機62の駆動・停止による一連の動作は、シーケ
ンシャルに制御されている。
【0024】洗浄消毒室20の密閉後は、収容した医療
用具を先に述べた予備洗浄工程、高温水洗浄工程及び乾
燥工程による一連の処理を行う。この洗浄消毒装置は、
熱蒸気や滅菌ガス等を加圧封入するものと異なり、洗浄
消毒室20内が高圧になることはないので、パッキン2
3は背圧なしで優れた密封性を奏する。したがって、医
療用具から洗い流された病原菌や汚染物を含む洗浄水W
が、洗浄消毒室20の開口部22の周縁における容器2
1の前面21aと、第二の扉40との間から外部へ漏洩
するのを確実に防止する。乾燥工程が終了したら、再び
第一の扉30の傾倒動作及び第二の扉40の下降動作に
よって第一の扉30の窓部32を開放し、洗浄消毒室2
0内の洗浄済の医療用具を、医療用具用バスケットと共
にこの窓部32を通じて取り出す。
【0025】なお、上記第一の実施例においては、第二
の駆動部60の巻上機62及びガイドローラ63を第一
の駆動部50によって第一の扉30と共に往復移動され
る構造としたが、巻上機62は、容器21上に固定的に
設置しても良い。この場合は、巻上機62を停止したま
まで第一の駆動部54を駆動させると、第一の扉30の
開閉動作に伴って第二の扉40が変位されてしまうた
め、第一の駆動部54のモータ54に与える駆動指令の
一部を例えば図4に示すような相殺回路70を介して巻
上機62にも与えることによって、第一の扉30に対す
る第二の扉40の相対的な変位を相殺することが望まし
い。
【0026】すなわち、第一の扉30を適当な傾倒角度
に保持して第二の扉40による窓部32の開閉を行う場
合は、第二の駆動部60の巻上機62は駆動指令信号P
2 によって駆動されるが、例えば図2に示す状態から第
一の扉30を洗浄消毒室20へ向けて閉塞動作させる場
合は、第一の駆動部50のモータ54に送られる駆動指
令信号P1 を相殺回路70の分周器71にも供給して分
周し、この分周された信号ΔP1 を巻上機62に供給す
ることによって、この巻上機62を第一の扉30の上端
部の移動に対応して巻き上げ回転させる。このようにす
れば、第一の扉30の閉塞動作に伴って第二の扉40が
下降変位してしまうのを防止することができる。図1に
示す閉塞状態から第一の扉30を傾倒動作させて図2に
示す状態とする場合には、上記と同様に、巻上機62を
第一の扉30の上端部の移動に対応して巻き下げ回転さ
せることによって、第二の扉40が窓部32の位置から
上昇変位されたりワイヤ又はチェーン61に過大な張力
がかかるのを防止することができる。
【0027】次に、図5は、本発明に係る扉開閉機構の
第二の実施例を、医療用具用洗浄消毒装置の上面側から
見たものである。すなわち、この第二の実施例によれ
ば、第一の扉30を俯仰開閉動作させる第一の駆動部5
0は、一端が第一の扉30の上端部にリンク部材51を
介して連結されかつ第一の扉30の面方向に対して交差
する方向に延在された第二のリンク部材55と、一端が
この第二のリンク部材55に角変位自在に連結されると
共に他端が空圧等の流体圧によるアクチュエータ56の
出力ロッド56aに角変位自在に連結され屈曲部がピン
57aを介して容器21上に回動自在に取り付けられた
略L字形のレバー57とからなる。アクチュエータ56
は、そのシリンダ56bが容器21上にピン56cを中
心として角変位自在に取り付けられている。
【0028】第二のリンク部材55は、例えば適当なガ
イド手段によって第一の扉30の面方向に対して交差す
る方向に案内されており、また、レバー57と第二のリ
ンク部材55との連結部は、例えばレバー57の一端に
形成した長孔57bと、第二のリンク部材55に設けた
突起55aが摺動自在に係合した構造となっている。な
お、第二の駆動部60を含むその他の部分の構成は、上
述の第一の実施例と同様である。
【0029】この実施例の医療用具用洗浄消毒装置の扉
開閉機構によって、容器21内の洗浄消毒室を開放する
場合は、まず第一の駆動部50において、シリンダ56
内を負圧にすることによってその出力ロッド56aをシ
リンダ56内に引き込む。すると、図中一点鎖線で示す
ように、レバー57がピン57aを中心として回動され
るため、第二のリンク部材55及びリンク部材51が容
器21の前面側へ押し出され、これによって、第一の扉
30がその下端のヒンジを中心として傾倒動作される。
【0030】第二の扉40がパッキン23から完全に離
れた時点でシリンダ56の動作が停止し、その後は第一
の実施例と同様に、第二の駆動部によって第二の扉40
が下降動作され、第一の扉30の窓部を開放する。前記
洗浄消毒室を密閉する場合は、これと逆の動作を行う。
この場合、レバー57において、その支点であるピン5
7aから第二のリンク部材55との連結部までの長さ
と、出力ロッド56aとの連結部間での長さの比によっ
て、閉塞時におけるパッキン23への締め付け力を適切
に設定することができる。
【0031】また、図6は、本発明に係る扉開閉機構の
第三の実施例を、医療用具用洗浄消毒装置の一部と共に
示すものである。すなわち、この第三の実施例によれ
ば、第一の扉30を俯仰開閉動作させる第一の駆動部5
0は、図示されていないモータによって第一の扉30の
下端のヒンジ31の中心軸と平行な軸の周りに正逆回転
されるカム58と、一端が第一の扉30の上端部にピン
59aを介して連結され他端がカム58にピン59bを
介して連結されたリンク部材59とからなる。なお、第
二の駆動部60を含むその他の部分の構成は、上述の第
一の実施例と同様である。
【0032】この実施例による医療用具用洗浄消毒装置
の扉開閉機構によって、洗浄消毒室20を開放する場合
は、まず第一の駆動部50において、カム58を図にお
ける反時計方向に回転させることにより、リンク部材5
9が角変位しながら容器21の前面側へ押し出される
と、これによって、第一の扉30がヒンジ31を中心と
して傾倒動作される。そして、第二の扉40がパッキン
23から完全に離れた時点でカム58の回転が停止し、
その後は第一の実施例と同様に、第二の駆動部によって
第二の扉40が下降動作され、第一の扉30の窓部を開
放する。洗浄消毒室20を密閉する場合は、これと逆の
動作を行う。
【0033】なお、本発明は、図示の実施例に限定され
るものではない。例えば、第一の実施例においては、第
一の駆動部50が、雌螺子軸53を回転させることによ
って雄螺子軸52を往復変位させるようにしたが、逆に
雄螺子軸52をモータ54側に連結して回転させ、これ
によって雌螺子軸53を往復移動させるようにしたもの
であっても良い。また、第一及び第二の駆動部50,6
0は、容器21の左右の側面のうちいずれか一方に設け
ると共に、ヒンジ31をその反対側に設けることによっ
て、第一の扉30を横開き式とし、第二の扉40を第一
の扉30の面方向に沿って左右へスライドさせるように
することも可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明に係る医療用具用洗浄消毒装置の
扉開閉機構によれば、次のような効果が実現される。 (1) 洗浄消毒室の開口部周囲のパッキンに流体圧力によ
る背圧を与えてこのパッキンを扉に密着させるものでは
ないため、流体の加圧供給手段や複雑な配管系が不要で
あり、価格を低減することができる。 (2) パッキンに背圧をかける構造とした場合のような扉
開放時の誤操作によるパッキンの飛び出しが起こらな
い。 (3) 第二の扉が、第一の扉を介して第一の駆動部により
パッキンに押し付けられて密着するので、優れた密封性
が得られる。 (4) 第一の扉の開放動作時の揺動量は、第二の扉がパッ
キンから完全に離れる程度であれば良いので、一般のス
イング扉のように大きく揺動させる必要はなく、このた
め大きな占有スペースを必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る扉開閉機構の第一の実施例におい
て、洗浄消毒室を密閉した状態を医療用具用洗浄消毒装
置の側方から見た概略構成説明図である。
【図2】上記第一の実施例において、第一の扉を傾倒動
作させた状態を医療用具用洗浄消毒装置の側方から見た
説明図である。
【図3】上記第一の実施例において、傾倒した第一の扉
に沿って第二の扉を下降させて窓部を開放した状態を医
療用具用洗浄消毒装置の側方から見た説明図である。
【図4】上記第一の実施例において、第一の扉を傾倒動
作させる際の第二の扉の変位を相殺するための回路を示
す図である。
【図5】本発明に係る扉開閉機構の第二の実施例を、医
療用具用洗浄消毒装置の上方から見た概略構成説明図で
ある。
【図6】本発明に係る扉開閉機構の第三の実施例を、医
療用具用洗浄消毒装置の側方から見た概略構成説明図で
ある。
【符号の説明】
10 機体 20 洗浄消毒室 21 容器 22 開口部 23 パッキン 30 第一の扉 31 ヒンジ 32 窓部 40 第二の扉 50 第一の駆動部 52 雄螺子軸 53 雌螺子軸 54 モータ 56 アクチュエータ 57 レバー 58 カム 60 第二の駆動部 61 ワイヤ又はチェーン 62 巻上機

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体の前面部に開口され洗浄消毒液及び
    温風が時間差をもって噴射される洗浄消毒室の開口部に
    周設されたパッキンと、 一端が前記機体の前面部にヒンジを介して取り付けられ
    前記洗浄消毒室の開口部と対応する自由端側の位置に窓
    部が開設された第一の扉と、 この第一の扉に面方向移動自在に組み込まれて前記窓部
    を開閉すると共に前記パッキンの全周に密接可能な第二
    の扉と、 前記第一の扉を前記ヒンジを中心とする円周上で前記開
    口部を含む前記機体の前面部に対して進退動作させる第
    一の駆動部と、 前記第二の扉を前記第一の扉の面方向に往復移動させる
    第二の駆動部と、を備えることを特徴とする医療用具用
    洗浄消毒装置の扉開閉機構。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、 第一の扉がその下端のヒンジの水平な連結軸を中心とし
    て俯仰変位されるものであり、 第二の扉が前記第一の扉の上端と下端間を往復移動され
    るものであることを特徴とする医療用具用洗浄消毒装置
    の扉開閉機構。
  3. 【請求項3】 請求項1の記載において、 第一の駆動部が、第一の扉の面方向に対して交差する方
    向に延在された雄螺子軸及びこの雄螺子軸に螺合された
    雌螺子軸からなり、 この雄螺子軸及び雌螺子軸のうち一方が前記第一の扉の
    自由端側に相対的に角度変位自在に連結され、他方がモ
    ータの出力軸に連結されたことを特徴とする医療用具用
    洗浄消毒装置の扉開閉機構。
  4. 【請求項4】 請求項1の記載において、 第一の駆動部が、 一端を第一の扉の自由端に相対的に角度変位自在に連結
    され他端との間の部分を支点として揺動自在に設けられ
    たレバーと、 このレバーの他端に相対的に角度変位自在に連結された
    アクチュエータと、からなることを特徴とする医療用具
    用洗浄消毒装置の扉開閉機構。
  5. 【請求項5】 請求項1の記載において、 第一の駆動部が、 第一の扉のヒンジの中心軸と平行な軸の周りに回転され
    るカム部材と、 一端を第一の扉の自由端に相対的に角度変位自在に連結
    され他端を前記カム部材に相対的に角度変位自在に連結
    されたリンク部材と、からなることを特徴とする医療用
    具用洗浄消毒装置の扉開閉機構。
  6. 【請求項6】 請求項1の記載において、 第二の駆動部が、 一端を第二の扉に繋着され第一の扉の面方向に沿って外
    部へ導出されたワイヤ又はチェーンと、 このワイヤ又はチェーンを牽引する巻上手段と、からな
    ることを特徴とする医療用具用洗浄消毒装置の扉開閉機
    構。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016199733A1 (ja) * 2015-06-08 2016-12-15 株式会社湯山製作所 滅菌装置及びその扉の開閉方法

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WO2016199733A1 (ja) * 2015-06-08 2016-12-15 株式会社湯山製作所 滅菌装置及びその扉の開閉方法

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