JPH07155318A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH07155318A
JPH07155318A JP30900893A JP30900893A JPH07155318A JP H07155318 A JPH07155318 A JP H07155318A JP 30900893 A JP30900893 A JP 30900893A JP 30900893 A JP30900893 A JP 30900893A JP H07155318 A JPH07155318 A JP H07155318A
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Tadayuki Kondo
忠之 近藤
Yasuhiro Nakamura
恭大 中村
Yoshinao Sorinaka
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きな遅延時間を得る遅延回路、または遅延
線の増設を要することなく、大きな遅延時間を得て超音
波を偏向することができ、低コスト化を図ることができ
る。 【構成】 受信したエコー信号に遅延を与える独立した
2つの遅延回路7A、7Bと、1回の送信に対する受信
期間内において、遅延回路7A、7Bの出力を交互、ま
たは一方に切り換える第1のスイッチ4と、遅延回路7
A、7Bを直列に接続する第2のスイッチ15を備え
る。Bモード時には、第1のスイッチ4により2つの遅
延回路7A、7Bの出力を所望のフォーカスゾーンごと
に交互に切り換える。超音波ビームを偏向する場合に
は、第2のスイッチ15により2つの遅延回路7A、7
Bを直列にし、第1のスイッチ4で直列となった遅延回
路7A、若しくは7Bの出力を選択することにより、大
きな遅延時間を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波探触子から被検
体に超音波パルスを送信し、被検体からのエコー信号を
受信し、このエコー信号に所定の遅延時間を与えて超音
波ビームをフォーカス、またはフォーカスしながら偏向
させ、画像処理手段によりエコー信号を処理して診断画
像を得る超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波診断装置は、電気信号と超音波信
号とを相互に変換可能な微小振動子を複数個配列してな
る超音波探触子から超音波パルスを生体内に照射し、生
体内の組織、あるいは病巣からの反射波を受信して信号
処理を行い、断層像や血流の情報を表示することができ
る。
【0003】今日、生体内の組織、あるいは病巣などの
断層像を得るBモードが臨床上広く使用されてきている
が、特定の位置における血流の向き、あるいは血流速度
などの情報を得るドプラモードの担う臨床上の役割も大
きいものとなっている。現在では、上記のように微小振
動子を複数個配列したアレイ超音波探触子を備えたフェ
イズドアレイ方式の電子走査型超音波診断装置が広く使
われている。この超音波診断装置では、遅延線を各微小
振動子ごとに設け、その遅延時間を制御することによ
り、受信フォーカスをかけたり、超音波ビームを偏向さ
せて特定方向のエコー情報を得、整相回路でこの遅延お
よび加算を行っている。以下、従来のこの種の電子走査
型超音波診断装置の一例について図2に示す概略ブロッ
ク図を参照しながら説明する。
【0004】図2に示すように、電子走査型超音波診断
装置は、超音波探触子12、送信部14、受信部3、制
御部5、信号処理部2、表示部1を備えている。超音波
探触子12には微小振動子13が複数個配列されてい
る。受信部3は、信号増幅部11、第1のマトリクスス
イッチ9A、第2のマトリクススイッチ9B、第1の遅
延回路7A、第2の遅延回路7B、スイッチ4を備え、
第1の遅延回路7Aには第1の入力タップ8Aが、第2
の遅延回路7Bには第2の入力タップ8Bがそれぞれ設
けられている。
【0005】以上の構成において、以下、その動作につ
いて説明すると、送信部14において超音波振動子駆動
パルスが形成される。この駆動パルスが超音波探触子1
2内の微小振動子13を駆動し、これによって発生した
超音波パルスが図示しない被検体内に送波される。生体
内の組織、あるいは病巣から反射された超音波エコー信
号が超音波探触子12内の微小振動子13により受信さ
れ、受信部3の信号増幅部11に送られる。
【0006】ところで、同図の構成では図3に示すよう
に、深さごとにフォーカスを行う受信ダイナミックフォ
ーカスを採用している。例えば、図においてF0からF
9まで10段階のダイナミックフォーカスを行うとする
と、各微小振動子13について各フォーカス点における
深さおよび走査角度から決定される所定の遅延時間が独
立に与えられ、制御部5からの制御信号5Bにより第1
のマトリクススチッチ9Aと第2のマトリクススイッチ
9Bを制御してその遅延量に相当する第1の入力タップ
8Aと第2の入力タップ8Bに増幅処理されたエコー信
号10が送られる。このとき、2系統の遅延回路7A、
7Bを有しているので、一方の遅延回路7A、若しくは
7Bがエコー信号を受信している間に他方の遅延回路7
B、若しくは7Aの入力タップの8B、若しくは8Aの
切り換えを行うという動作を一定深さごとに交互に行っ
ている。すなわち、制御部5からの制御信号5Aにより
偶数フォーカス点(F0、F2、...、F8)では第
1の遅延回路7Aを採用し(すなわち、スイッチ4は接
点4Aに接続する)、奇数フォーカス点(F1、F
3、...、F9)では第2の遅延回路7Bを採用し
(すなわち、スイッチ4は接点4Bに接続する)、遅延
合成を行っている。
【0007】上記のように遅延合成されたエコー信号6
A、6Bは信号処理部2に送られて信号処理された後、
画像データとして表示部1に送られる。このようにして
表示部1に送られたデータは、受信フォーカスF0ない
しF9を生じたものであるので、近距離から遠距離に渡
って分解能の良い診断画像が表示される。
【0008】上記のように、2つの遅延回路7A、7B
を設け、遅延合成を行う方式を採用することにより、タ
ップ切り換え時に生じるスパイクノイズがエコー信号に
混入するのを避けることができ、S/Nを向上させるこ
とができる。このような構成は、例えば、特開平3−1
70139号公報により知られている。
【0009】一方、同図においてフォーカスしながら偏
向を行うときには、制御部5からの制御信号5Bにより
各微小振動子13についてフォーカス点における深さお
よび偏向角度から決定される所定の遅延時間が独立に与
えられ、あらかじめ制御部5が2つのマトリクススイッ
チ9A、9Bを制御して、その遅延量に相当する入力タ
ップ8A、8Bにエコー信号が送られる。このとき、ス
イッチ制御部5からの制御信号5Aにより、遅延回路出
力6A、6Bはいずれか一方のみが選択される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の超音波診断装置においては、セクタ走査時、あ
るいは血流測定時のように大きな偏向角を要するフォー
カスを行う場合、各遅延回路7A、7Bに多数の遅延線
を配置する必要があり、高コスト化を招く。図4および
図5にはそれぞれフォーカス時およびフォーカスしなが
ら偏向を行う時の遅延合成の模式図を示している。これ
らの図からも同じ数の微小振動子13を用いて走査する
場合、フォーカス時に必要とする遅延量の最大値と、偏
向しながらフォーカスする時に必要とする遅延量の最大
値とでは後者の方が大きいことが明らかである。このた
め上述した超音波診断装置でフォーカスしながら偏向を
行う場合には、大きな偏向角を得るために大きな遅延時
間が得られる偏向時用の遅延回路を設けるなど、多くの
遅延線を必要とするため、コストの面でも大きな問題と
なっていた。
【0011】本発明は、上記のような従来の問題を解決
するものであり、大きな遅延時間を得る遅延回路を別に
用いる必要がなく、または配置すべき遅延線の増設の必
要をなくして大きな遅延時間を得ることができ、したが
って、低コスト化を図ることができるようにした超音波
診断装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の技術的手段は、微小振動子を複数個配列した
超音波探触子と、入力が各々の微小振動子に並列に接続
され、各々の微小振動子が受信したエコー信号に独立の
遅延時間を与えてフォーカス、またはフォーカスしなが
ら偏向させる第1および第2の遅延回路と、これら第1
および第2の遅延回路の一方の出力を選択する第1のス
イッチと、上記第2の遅延回路出力を上記第1の遅延回
路のいずれか1本の入力に接続する第2のスイッチと、
上記第1のスイッチが選択した遅延回路から出力された
エコー信号を処理して診断画像を発生する画像処理手段
とを備えたものである。
【0013】また、上記技術的手段において、第1およ
び第2のスイッチを所望の遅延時間によって制御するス
イッチ制御手段を備え、このスイッチ制御手段は、超音
波をフォーカス、またはフォーカスしながら偏向するた
めの遅延時間が上記第1、または第2の遅延回路の最大
遅延時間以下であるとき、上記第1と第2の遅延回路の
出力を上記第1のスイッチにより超音波の送信に同期し
て経時的に交互に切り換えるとともに、上記第2のスイ
ッチをオフし、フォーカス、またはフォーカスしながら
偏向するための遅延時間が上記第1、または第2の遅延
回路の最大遅延時間を超えるとき、上記第1のスイッチ
により上記第1の遅延回路の出力のみを常時選択すると
ともに、上記第2のスイッチをオンして上記第2の遅延
回路の出力を上記第1の遅延回路のいずれか1本の入力
に接続して上記第1、または第2の遅延回路の最大遅延
時間を超える遅延時間を得ることができるように制御す
るように構成されたものである。
【0014】そして、上記各技術的手段において、ドプ
ラモード時に第1のスイッチにより第1の遅延回路の出
力のみを常時選択するとともに、第2のスイッチをオン
して第2の遅延回路の出力を第1の遅延回路のいずれか
1本の入力に接続し、第1、または第2の遅延回路の最
大遅延時間を超える遅延時間を得、超音波ビームをフォ
ーカスしながら偏向するように構成することができ、ま
た、セクタ走査時に第1のスイッチにより第1の遅延回
路の出力のみを常時選択するとともに、第2のスイッチ
をオンして第2の遅延回路の出力を第1の遅延回路のい
ずれか1本の入力に接続し、第1、または第2の遅延回
路の最大遅延時間を超える遅延時間を得、超音波ビーム
をフォーカスしながら偏向するように構成することがで
きる。
【0015】
【作用】上記のように構成された本発明によれば、2つ
の遅延回路の出力のいずれかを選択する第1のスイッチ
と、第2の遅延回路の出力を第1の遅延回路のいずれか
一本の入力に接続する第2のスイッチを設けることによ
り、フォーカス、またはフォーカスしながら偏向するた
めの遅延時間が第1および第2の遅延回路の最大遅延時
間を超えるときには、いずれか一方の出力のみを選択し
たまま2つの遅延回路を直列に接続することにより、第
1および第2の遅延回路の有する最大遅延時間を超える
遅延時間が得られる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。
【0017】図1は本発明の一実施例における超音波診
断装置を示す概略ブロック図である。本実施例において
は図2に示す上記従来例と同一の部分には同一の符号を
付してその説明を省略し、異なる構成について説明す
る。
【0018】本実施例においては、図1に示すように、
受信部3に第2の遅延回路7Bの出力を第1の遅延回路
7Aのいずれか1本の入力に接続する第2のスイッチ1
5が設けられている点において上記従来例とは異なる。
【0019】上記構成について、以下、その動作ととも
に更に詳細に説明すると、送信部14で形成された超音
波振動子駆動パルスが超音波探触子12内の微小振動子
13を駆動し、これによって発生した超音波パルスが図
示しない被検体内に送波される。生体内の組織、あるい
は病巣から反射された超音波エコー信号が超音波探触子
12内の微小振動子13により受信され、受信部3の信
号増幅部11に送られる。信号増幅部11で増幅された
エコー信号10の受信部3における処理は、以下の2通
りの方法に分けられ、それに応じて受信部3の第1のス
イッチ4および第2のスイッチ15が制御される。 (1)ダイナミックフォーカスを行う場合、すなわち、
フォーカスのための遅延時間が第1の遅延回路7Aおよ
び第2の遅延回路7Bの最大値を超えない場合のエコー
信号処理。 (2)フォーカスしながら偏向を行う場合で、フォーカ
スしながら偏向するための遅延時間が第1の遅延回路7
Aおよび第2の遅延回路7Bの最大値を超えるときのエ
コー信号処理。
【0020】以下、上記(1)と(2)の受信部3にお
ける信号処理法について述べる。上記(1)の条件につ
いては、図3に示すように、深さごとにフォーカスを行
う受信ダイナミックフォーカスを採用している。例え
ば、図においてF0からF9まで10段階のダイナミッ
クフォーカスを行うとすると、各微小振動子13につい
て各フォーカス点における深さおよび走査角度から決定
される所定の遅延時間が独立に与えられ、制御部5から
の制御信号5Bにより第1のマトリクススイッチ9Aと
第2のマトリクススイッチ9Bを制御してその遅延量に
相当する第1の入力タップ8A、または第2の入力タッ
プ8Bにエコー信号が送られる。このとき、2つに遅延
回路7A、7Bを有しているので、一方の遅延回路7
A、若しくは7Bがエコー信号を受信している間に他方
の遅延回路7B、若しくは7Aの入力タップの8B、若
しくは8Aの切り換えを行うという動作を一定深さごと
に交互に行っている。すなわち、制御部5からの制御信
号5Aにより偶数フォーカス点(F0、F2...、F
8)では第1の遅延回路7Aを採用し、奇数フォーカス
点(F1、F3、...、F9)では第2の遅延回路7
Bを採用して遅延合成を行っている。第1の遅延回路7
Aを採用しているときには第1のスイッチ4を接点4A
に接続し、第2の遅延回路7Bを採用しているときには
第1のスイッチ4を接点4Bに接続する。また、第2の
スイッチ15は常時、接点15Aに接続する。
【0021】一方、上記(2)の条件ついては、制御部
5からの制御信号5Aにより第1のスイッチ4を常時、
接点4Aに接続する。すなわち、第1の遅延回路7Aの
出力6Aが後段の信号処理部2に送られる。また、第2
のスイッチ15は制御部5からの制御信号5Cにより常
時、接点15Bに接続する。これにより、第2の遅延回
路7Bの出力を第1の遅延回路7Aの任意の入力タップ
8Aに接続することができ、最大遅延時間を第1の遅延
回路7Aおよび第2の遅延回路7Bのもつそれの2倍に
拡大することができる。このときには制御部5からの制
御信号5Bにより、各微小振動子13についてフォーカ
ス点における深さおよび走査角度から、あるいは偏向角
度から決定される所定の遅延時間が独立に与えられ、制
御部5が制御信号5Bにより第1のマトリクススイッチ
9Aならびに第2のマトリクススイッチ9Bを制御し、
その遅延量に相当する第1の入力タップ8A、または第
2の入力タップ8Bにエコー信号が送られる。このと
き、第1の遅延回路7Aおよび第2の遅延回路7Bの最
大遅延時間を超える遅延時間が必要な微小振動子13に
ついては第2の遅延回路7Bの入力タップ8Bに接続さ
れて、まず、第2の遅延回路7Bで遅延合成された後、
更に必要とする遅延量(すなわち、所望の遅延量から第
2の遅延回路7Bにおける遅延分を差し引いた遅延量)
に相当する第1の遅延回路7Aの入力タップ8Aにエコ
ー信号が送られる。
【0022】上記(1)ないし(2)の条件におけるい
ずれかの遅延合成処理を施した後、エコー信号は信号処
理部2に送られて信号処理され、画像データとして表示
部1に送られる。表示部1では、上記(1)のときに
は、受信フォーカスF0ないしF9を生じたものである
から近距離から遠距離に渡って分解能の良い断層像が、
上記(2)のときには、所定の位置にフォーカスされた
断層像、または血流情報が表示される。
【0023】すなわち、Bモード時でリニア走査、ある
いはコンベックス走査の場合には、上記(1)の条件に
おける遅延合成処理が採用され、セクタ走査の場合に
は、上記(2)の条件における遅延合成処理が採用され
る。また、ドプラモード時に偏向する場合には、上記
(2)の条件における遅延合成処理が採用される。
【0024】ところで、上記(1)および(2)の条件
以外にも、フォーカスしながら偏向を行う場合で、フォ
ーカスしながら偏向のための遅延時間が第1の遅延回路
7Aおよび第2の遅延回路7Bの最大値を超えないとき
には、上記(2)の条件における遅延合成処理では信号
増幅部11からのエコー信号10をすべて第1の入力タ
ップ8Aに入力する方法が採れるが、一方で次のように
行うことも可能である。すなわち、制御部5からの制御
信号5Aにより第1のスイッチ4を常時、接点4Aに、
第2のスイッチ15を常時、接点15Aに接続する。こ
れによって第1の遅延回路7Aのみがエコー信号処理に
使用される。このときには制御部5からの制御信号5B
により、各微小振動子13についてフォーカス点におけ
る深さおよび偏向角度から決定される所定の遅延時間が
独立に与えられ、第1のマトリクススイッチ9Aを制御
して、その遅延量に相当する入力タップ8Aにエコー信
号が送られる。
【0025】上記実施例によれば、第1のスイッチ4と
第2のスイッチ15を制御し、ダイナミックフォーカス
時には、一定フォーカス深さごとに第1の遅延回路7A
および第2の遅延回路7Bの出力を交互に選択し、一方
の遅延回路7A、若しくは7Bがエコー信号を受信して
いるときに他方の遅延回路7B、若しくは7Aの入力タ
ップを8B、若しくは8Aを切り替え、近距離から遠距
離までの広い領域にわたり分解能の良い断層像が得ら
れ、フォーカスしながら偏向する時において、所望の遅
延時間が第1の遅延回路7Aおよび第2の遅延回路7B
の最大遅延時間を超えるときには、第1の遅延回路7A
と第2の遅延回路7Bを直列に接続して最大遅延時間を
拡大することにより、大きな偏向角でのフォーカスを可
能とし、断層像ないし血流情報を得ることが可能とな
る。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、2
つの遅延回路の出力のいずれかを選択する第1のスイッ
チと、2つの遅延回路のうちのいずれかの出力を他方の
遅延回路のいずれか1本の入力に接続する第2のスイッ
チを設けることにより、2つの遅延回路を直列接続して
大きな遅延時間を確保し、大きな偏向角でのフォーカス
を可能とする。これにより、セクタ走査時、あるいは血
流測定時のように大きな偏向度を要するフォーカスを行
う場合に、従来、別途確保していた大きな遅延時間を得
る遅延回路、または遅延線の増設の必要がなくなる。し
がたって、低コストで提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における超音波診断装置を示
す概略ブロック図
【図2】従来の超音波診断装置の一例をを示すブロック
【図3】受波ダイナミックフォーカス法を示す概略図
【図4】フォーカス時の遅延合成を示す概略図
【図5】フォーカスしながら偏向するときの遅延合成法
を示す概略図
【符号の説明】
1 表示部 2 信号処理部 3 受信部 4 第1のスイッチ 5 制御部 7A 第1の遅延回路 7B 第2の遅延回路 8A 第1の入力タップ 8B 第2の入力タップ 9A 第1のマトリクススイッチ 9B 第2のマトリクススイッチ 11 信号増幅部 12 超音波探触子 13 微小振動子 14 送信部 15 第2のスイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微小振動子を複数個配列した超音波探触
    子と、入力が各々の微小振動子に並列に接続され、各々
    の微小振動子が受信したエコー信号に独立の遅延時間を
    与えてフォーカス、またはフォーカスしながら偏向させ
    る第1および第2の遅延回路と、これら第1および第2
    の遅延回路の一方の出力を選択する第1のスイッチと、
    上記第2の遅延回路出力を上記第1の遅延回路のいずれ
    か1本の入力に接続する第2のスイッチと、上記第1の
    スイッチが選択した遅延回路から出力されたエコー信号
    を処理して診断画像を発生する画像処理手段とを備えた
    超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 微小振動子を複数個配列した超音波探触
    子と、入力が各々の微小振動子に並列に接続され、各々
    の微小振動子が受信したエコー信号に独立の遅延時間を
    与えてフォーカス、またはフォーカスしながら偏向させ
    る第1および第2の遅延回路と、これら第1および第2
    の遅延回路の出力の一方を選択する第1のスイッチと、
    上記第2の遅延回路出力を上記第1の遅延回路のいずれ
    か1本の入力に接続する第2のスイッチと、上記第1お
    よび第2のスイッチを所望の遅延時間によって制御する
    スイッチ制御手段と、上記第1のスイッチが選択した遅
    延回路から出力されたエコー信号を処理して診断画像を
    発生する画像処理手段とを具備し、上記スイッチ制御手
    段は、超音波をフォーカス、またはフォーカスしながら
    偏向するための遅延時間が上記第1、または第2の遅延
    回路の最大遅延時間以下であるとき、上記第1と第2の
    遅延回路の出力を上記第1のスイッチにより超音波の送
    信に同期して経時的に交互に切り換えるとともに、上記
    第2のスイッチをオフし、フォーカス、またはフォーカ
    スしながら偏向するための遅延時間が上記第1、または
    第2の遅延回路の最大遅延時間を超えるとき、上記第1
    のスイッチにより上記第1の遅延回路の出力のみを常時
    選択するとともに、上記第2のスイッチをオンして上記
    第2の遅延回路の出力を上記第1の遅延回路のいずれか
    1本の入力に接続して上記第1、または第2の遅延回路
    の最大遅延時間を超える遅延時間を得ることができるよ
    うに制御するように構成された超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 ドプラモード時に第1のスイッチにより
    第1の遅延回路の出力のみを常時選択するとともに、第
    2のスイッチをオンして第2の遅延回路の出力を第1の
    遅延回路のいずれか1本の入力に接続し、第1、または
    第2の遅延回路の最大遅延時間を超える遅延時間を得、
    超音波ビームをフォーカスしながら偏向するように構成
    された請求項1または2記載の超音波診断装置。
  4. 【請求項4】 セクタ走査時に第1のスイッチにより第
    1の遅延回路の出力のみを常時選択するとともに、第2
    のスイッチをオンして第2の遅延回路の出力を第1の遅
    延回路のいずれか1本の入力に接続し、第1、または第
    2の遅延回路の最大遅延時間を超える遅延時間を得、超
    音波ビームをフォーカスしながら偏向するように構成さ
    れた請求項1または2記載の超音波診断装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006102391A (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 超音波診断装置
CN113951922A (zh) * 2021-10-26 2022-01-21 深圳迈瑞动物医疗科技有限公司 一种超声成像设备及其扫查提示方法

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