JPH0715478Y2

JPH0715478Y2 - 反転式収納ソファベット

Info

Publication number: JPH0715478Y2
Application number: JP1989027575U
Authority: JP
Inventors: 弘昭森田
Original assignee: 弘昭森田
Priority date: 1989-03-10
Filing date: 1989-03-10
Publication date: 1995-04-12
Anticipated expiration: 2004-03-10
Also published as: JPH02119842U

Description

【考案の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本考案はフトン等の寝装具を収納した状態の椅子からベ
ットに変換できる機構の反転式収納ソファーベットに関
するものである。

〈従来の技術及び考案が解決しようとする課題〉従来より椅子の状態からベットに変換できる機構のソフ
ァーベットは種々の機構があり、その主なる機構として
は、ベットを複数個に分割状とし椅子の状態に変換する
機構及びベットの長手方向中央に沿って分割状となし長
椅子状に変換する機構が殆どである。

しかし、上記それぞれの機構では、椅子の状態からベッ
ト形態に変換し、別個に収納されたフトン等の寝装具を
取り出し、上記ベット上に敷くものであり、非常に手間
が掛かる問題がある。

本考案では上記問題点を解消する為に、フトン等の寝装
具を収納するスペースが設けられ、かつベット形態に変
換する際に自動的に取り出されるソファーベットを提供
することを目的とするものである。

〈課題を解決する為の手段〉本考案の上記目的は、次の如き構成のソファーベットに
よって達成できる。即ちその要旨は脚体枠部上端前部
に、後部に背もたれ部が形成される座部枠体前部を回動
自在に枢着せしめると共に、上記座部枠体を適宜手段に
よって略水平状に支持せしめ、上記座部枠体手前に上記
座部枠体前端までと略同長の連結枠部の一端を枢着せし
め、該連結枠部の他端には、上記座部枠体部と略平行状
に形成される寝装具収納枠部の一端を枢着せしめ、該寝
装具収納枠部の他端には上記連結枠部及び寝装具収納枠
部をベット形態に変換する場合に水平状に支持する長さ
を有し、かつ基端が脚体枠部に枢着される後部連結部先
端と枢着せしめたことを特徴とする反転式収納ソファベ
ットである。更に上記寝装具収納枠部の一端と脚体枠部
の下端前部との間に水平支持用連結部を回動自在に連結
せしめることによって、ベット形態に変換する過程にお
いて、常に上記寝装具収納枠部を水平状に支持する機構
となし、又上記寝装具収納枠部後端には、通常の椅子の
場合には、その先端で上記座部枠体を水平状に支持せし
め、ベット形態に変換した場合には、寝装具収納枠部後
方に水平状に支持することによって、ベット長さを延長
できる機構とした補助枠体部を回動自在に枢着するもの
である。

〈実施例並びに作用〉以下本考案に係るソファーベットを、その実施例を示す
図面を参酌し乍ら詳述する。

第１図〜第５図にそれぞれ示すのは、本考案の変換機構
を示す説明図である。

即ち脚体枠部（１）の前端に座部枠体部（２）の前端を
回動自在に枢着ａとし、同座部枠体部（２）後端は、上
記脚体枠部（１）後端に突端に突設される係止部（３）
によって係止され、椅子の状態を維持する機構とするも
のである。

次に上記脚体枠部（１）内に、座部枠体部（２）前端手
前位置より上記座部枠体部（２）の枢着ａ迄の距離と略
同長の連結枠部（４）′の一端を枢着ｂとし、同連結枠
部（４）の他端には、上記座部枠体部（２）と略平行状
に、寝装具収納枠体部（５）の一端を枢着ｃとし、更に
同寝装具収納枠体部（５）の他端には、上記座部枠体部
（２）と略平行状とされ、かつ上記連結枠部（４）と略
同長の後部連結部（６）の先端と枢着ｄとし、同後部連
結部（６）の基端を上記脚体枠部（１）に枢着ｅとする
ものである。

従って図中Ａ矢印方向へ上記座部枠体部（２）を枢着ａ
を中心として回動することによって、上記連結枠部
（４），及び寝装具収納枠体部（５）並びに後部連結部
（６）は、各枢着b,c,d,eを支点として従動し、第５図
に示す様に上記連結枠部（４）及び寝装具枠体部（５）
は上記座部枠体部（２）と平面状に支持され、ベット形
態に変換される機構とするものである。

そこで第６図〜第11図に示す様に、金属柱パイプ部材等
より折曲形成される脚体枠部（１）の前部上端に、後部
に背もたれ部（７）が折曲形成される座部枠体部（２）
の両端前部（８），（８）を回動自在に枢着するもので
ある。そして上記座部枠体部（２）の両端前部（８），
（８）手前に横架される連結枠部支持座材（９）に、連
結枠部（４）の一端を回動自在に枢着し、他端を寝装具
収納枠体部（５）の一端を回動自在に枢着し、他端を基
端が上記脚体枠部（１）に枢着された後部連結枠部
（６）先端と回動自在に枢着するものである。そこで上
記寝装具収納枠体部（５）一端と上記座部枠体部（２）
前部下端との間に、水平支持用連結部（10），（10）を
回動自在に枢着し、更に上記寝装具収納枠体部（５）の
他端に、補助枠体部（10）を直立状及び水平状に変換支
持できるように回動自在に枢着するものである。従って
第６図に示す様ように通常の椅子の形態では、上記補助
枠体部（10）が上記寝装具収納枠体部（５）他端に直立
状に支持される。更に上記寝装具収納枠体部（５）上
に、収納されるフトン等の寝装具は、上記連結枠部
（４）と補助枠体部（11）とによって、確実に収納され
る。次に上記座部枠体部（２）を第７図〜第９図中Ａ矢
印方向へ回動することによって、寝装具収納枠体部
（５）は、水平支持用連結部（10），（10）によって水
平状に支持され乍ら、上記連結枠部（４）及び座部枠体
部（２）裏面並びに寝装具収納枠体部（５）が一体的に
平面状となる。そして第11図に示す様に上記補助枠体部
（11）を、上記寝装具収納枠体部（５）後方に水平状に
突設するように回動支持することによってベット状に変
換できる機構とするものであり、かつ上記補助枠体部
（11）によって椅子の形態そのものを、コンパクト化す
ることが可能となるものである。

次に第12図〜第15図に示すのは、椅子の状態の機能性を
持たせる為に、座部枠体部（２）前部を湾曲状に折曲形
成したものであり、座部枠体部（２）及び連結枠部
（４）及びに寝装具収納枠体部（５）並びに補助枠体部
（11）間に、それぞれ木製等の基板（12），（12）…を
嵌装し、更に第16図〜第19図に示す様ようにスポンジ等
のクッション部材（13）によって外装するものである。
従って通常の椅子の状態ではフトン等の寝装具Ｂは、寝
装具収納枠体部（５）上に収納されており、図中Ａ矢印
方向へ座部枠体部（２）を回動させることによって、上
記寝装具Ｂは水平状に支持されたままの状態で、ベット
上に出現することとなる。

なお上記座部枠体部（２）を椅子の状態に支持する機構
としては、脚体枠部（１）との枢着個所に、係止手段を
設けることもあり、種々の係止機構が考えられるもので
ある。

次に第20図〜第24図に示すのは、本考案の他の実施例を
示す説明図であり、上端開口状の脚体枠部（１）前端に
沿って座部（14）先端が枢着され、上記座部（６）裏面
の前端手前に連結板部（15）が枢着されるものであり、
同連結板部（15）は上記座部（14）裏面に形成される凹
部（16）内に嵌合される機構とし、上記座部（14）を通
常の椅子の形態から、図中Ａ矢印方向へ回動させベット
形態に変換した場合に、上記座部（14）裏面の凹部（1
6）内に平面上に嵌合され、更に上記連結板部（15）に
枢着される寝装具収納板部（17）を同一平面上に支持さ
れるものである。従って上記連結板部（15）に載置され
るフトン等の寝装具Ｂは、第20図に示す様に、通常の椅
子の状態では上記脚体枠部（１）内に収納され、第24図
に示すベット形態に変換した場合に、寝装具収納板部
（17）上に載置された状態で現れることになる。

〈考案の効果〉以上延べて来た如く本考案では、通常の椅子の状態か
ら、座部を前方へ反転させることによって、容易にベッ
ト形態に変換することができ、しかもフトン等の寝装具
を、通常の椅子の場合では、脚体枠部内に収納し、ベッ
ト形態に変換する過程で自動的に寝装具がそのままの状
態で、ベット上に現れるものであり、寝装具を別の収納
場所より運ぶ等の手間が省けると共に、部屋を有効に活
用することができる等、種々の効果を奏ふるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第５図はそれぞれ本考案の変換機構を示す説明
図、第６図〜第11図はそれぞれ本考案の一実施例の変換
状態を示す斜視図、第12図〜第19図はそれぞれ本考案の
使用状態を示す説明図、第20図〜第24図はそれぞれ本考
案の他の実施例の変換状態を示す斜視図である。図中、（１）：脚体枠部（４）：連結枠部（５）：寝装収納枠体（６）：後部連結部（10）：水平支持用連結部（11）：補助枠体部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】脚体枠部上端前部に、後部に背もたれ部が
形成される座部枠体前部を回動自在に枢着せしめると共
に、上記座部枠体を適宜手段によって略水平状に支持せ
しめ、上記座部枠体裏面手前に上記座部枠体前端までと
略同長の連結枠部の一端を枢着せしめ、該連結枠部の他
端には、上記座部枠体部と略平行状に形成される寝装具
収納枠部の一端を枢着せしめ、該寝装具収納枠部の他端
には上記連結枠部及び寝装具収納枠部をベット形態に変
換する場合に水平状に支持する長さを有し、かつ基端が
脚体枠部に枢着される後部連結枠部先端と枢着せしめた
ことを特徴とする反転式収納ソファベット。
【請求項２】上記寝装具収納枠部の一端と、脚体枠部下
端前部との間に水平支持用連結部を回動自在に連結せし
めたことを特徴とする請求項１記載の反転式収納ソファ
ベット。
【請求項３】上記寝装具収納枠部後部端に、通常の椅子
の場合には上記座部枠体を水平状に支持し、ベット形態
に変換した場合は、寝装具収納枠部後方に水平状に支持
する補助枠体部を回動自在に枢着したことを特徴とする
請求項１記載又は２記載の反転式収納ソファベット。