JPH07154678A - フィルム画像再生装置 - Google Patents

フィルム画像再生装置

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Publication number
JPH07154678A
JPH07154678A JP29854693A JP29854693A JPH07154678A JP H07154678 A JPH07154678 A JP H07154678A JP 29854693 A JP29854693 A JP 29854693A JP 29854693 A JP29854693 A JP 29854693A JP H07154678 A JPH07154678 A JP H07154678A
Authority
JP
Japan
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film
image
switch
display
mode
Prior art date
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Application number
JP29854693A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Honda
努 本田
Koichi Yakura
弘一 矢倉
Toshiyuki Tanaka
俊幸 田中
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07154678A publication Critical patent/JPH07154678A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 天地反転条件の設定を容易にし、再生画像が
倒立画像となるフィルムを簡単に正立画像に修正して再
生させる。 【構成】 天地反転条件が記録可能なフィルム4は情報
読書部101により天地反転条件が読み取られ、撮像部
100dにより各駒の画像が読み取られ、第1の画像処
理部11で画像処理された後、画像メモリ13に記憶さ
れる。画像メモリ13の画像は、演出制御部12により
天地反転条件に従い天地が反転されて読み出され、モニ
ターTV等に再生される。ローテーションスイッチ85
及びマルチ画面スイッチ97が操作されると、中央制御
部22で天地反転条件が設定され、情報読書部101を
介してフィルム4に記録される。再生画像が倒立画像と
なるフィルム4に天地反転条件が記録されると、次回の
再生では該天地反転条件に従い倒立画像が正立画像に修
正されて再生される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、現像済フィルムの各駒
の画像を読み取り、モニターTV等の表示装置に再生表
示するフィルム画像再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記フィルム画像再生装置におい
て、通常の現像済フィルムでは、複数枚毎にカットされ
た状態にあるため、フィルムの天地を反転させて表示さ
せるには、フィルム画像再生装置へのフィルム挿入にお
いてフィルムの天地を反転させて挿入することで対応で
きる。
【0003】しかし、フィルムカートリッジを挿入する
タイプのフィルム画像再生装置ではカートリッジの挿入
方向が決まってしまうために、フィルムカートリッジの
挿入方向を変えて天地を反転させて挿入することはでき
ない。しかしながら、カメラへのフィルムの装填の種類
によって撮影される像が天地が逆さまになるような場合
がある。詳しく説明すると、フィルムがカメラの背面左
側に装着されるタイプ(以下、カメラAという)と、逆
に、フィルムがカメラの背面右側に装着されるタイプ
(以下、カメラBという)とがある。これらカメラA、
カメラBで撮影されたカートリッジフィルムを同じ向き
にして画像を見ると、それぞれのフィルムの画像はカメ
ラAで撮影されたものが正立して見えたとすると、カメ
ラBで撮影されたものは倒立して見える関係になってい
る。そのため、上記フィルム画像再生装置において、カ
メラAで撮影したカートリッジフィルムを再生したとき
に正立して再生表示させるようにした場合、カメラBで
撮影したカートリッジフィルムを再生すると、天地が逆
さまになった倒立画像が再生表示される。
【0004】そのため、特開平3−167972号公報
では、フィルム画像再生装置において、フィルムカート
リッジに設けられたフィルムの画像の姿勢を識別する識
別情報を読み取り、その識別情報に従ってフィルムの天
地を変換して画面に正立画像を再生する装置が提案され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
フィルム画像再生装置で画像を再生するのではなく、一
般的なプリントの場合は画像の天地方向は区別する必要
がないため、撮影時に画像の識別情報をフィルムカート
リッジに形成する構成をカメラボディに設けるのは、カ
メラのコストアップにつながり、特にレンズ付きフィル
ム等では尚更である。また、フィルムの種類を自動的に
判別させるために、現像済フィルムをカートリッジに収
納する際にフィルム画像の天地方向を確認し、必要に応
じてフィルムカートリッジの所定位置に識別ラベルを添
付するといった作業をするのは煩雑である。
【0006】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、フィルムに撮影されている画像の天地方向を変換し
ての再生が容易にできるフィルム画像再生装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、天地反転条件
が記憶可能な現像済フィルムから各駒の画像と天地反転
条件とを読み取り、上記天地反転条件に従って上記画像
を表示手段に再生するフィルム画像再生装置であって、
読み取られた画像を複数、記憶する画像記憶手段と、読
み取られた倒立画像を正立画像で上記表示手段に再生す
べく画像の天地を反転させる天地反転条件を設定する再
生条件設定手段と、上記天地反転条件が設定されている
とき、上記画像記憶手段からの複数の画像の読出時に該
複数の画像の天地を反転させて上記表示手段への再生画
像を生成する画像生成制御手段と、上記再生条件設定手
段で設定された天地反転条件を上記現像済フィルムに記
録する記録手段とを備えたものである。
【0008】
【作用】本発明によれば、現像済フィルムから各駒の画
像が読み取られ、画像記憶手段に一旦、記憶され、表示
手段により表示される。そして、天地反転条件の設定が
必要なとき、再生条件設定手段により天地反転条件が設
定されると、画像記憶手段に記録されている画像の読出
時に、画像生成制御手段により画像の天地を反転させて
表示させるとともに、上記現像済フィルムに天地反転条
件が記憶される。
【0009】これにより、次の再生時において、現像済
フィルムに天地反転条件が記憶されていると、この天地
反転条件に従って画像記憶手段に記憶された画像が読み
出され、これらの画像の天地が反転されてモニターTV
等の再生手段に再生表示される。従って、上記画像が倒
立画像で再生されるように撮影されていると、正立画像
に変換されて表示される。
【0010】
【実施例】図2は、本発明に係るフィルム画像再生装置
の一実施例を示す外観図、図3は、同フィルム画像再生
装置の前面パネルを示す正面図、図4は、フィルム装填
部の構造を示す斜視図である。また、図5は、本発明に
係るフィルム画像再生装置に適用されるフィルムの構造
を示す図である。
【0011】フィルム画像再生装置1は、フィルムカー
トリッジKTに収納された現像済みのフィルム4(図
5、参照)の各駒に撮影された画像(以下、フィルム画
像という)Gを読み取り、設定された演出方法に従って
上記フィルム画像GをモニターTV(Television)2の
表示画面3に再生するものである。上記演出方法には、
上記フィルム画像Gの再生に関する演出と音楽等の効果
音に関する演出とが含まれ、それぞれ後述の各種の操作
スイッチにより設定可能になっている。
【0012】上記フィルム画像Gの再生に際し、フィル
ム画像再生装置1は、映像信号用のケーブルK1と音声
信号用のケーブルK2とによりモニターTV2に接続さ
れ、モニターTV2の表示画面3に上記フィルム画像G
が再生され、モニターTV2の両側面に設けられた一対
のスピーカ5から効果音が出力されるようになってい
る。
【0013】上記フィルム画像再生装置1に適用される
フィルム4は、図5に示すように、各駒の先端位置に1
個ずつパーフォレーション42が穿設され、撮影領域A
Gの下方位置にパーフォレーション42に沿って帯状の
磁気記録部41が形成されている。この磁気記録部41
には、タイトル、撮影日時、撮影場所、パノラマ撮影及
び撮影画面の向き(縦向き、横向き又は天地方向の反
転)等の撮影に関する情報(以下、撮影情報という)が
各駒に対応して記録されるとともに、上記演出方法に関
する情報(以下、演出情報という)が記録されるように
なっている。上記撮影情報は、撮影時にカメラから記録
されるが、カメラが撮影情報の記録機能を備えていない
場合は、フィルム画像再生装置1により上記撮影情報を
記録することも可能である。
【0014】上記再生に関する演出方法には、フェード
イン/フェードアウトによる再生、パンニングによる再
生(フィルム画像を左端から右方向に、或いは下端から
上方向にパンして再生するもの)、ズームアップによる
再生及びスーパーインポーズによる文字情報の重畳等が
含まれるが、上記演出情報には、再生駒の選択、再生駒
の順番、画像の天地方向の反転及び画像の縦横変換等の
再生条件に関する情報も含まれる。また、効果音に関す
る演出方法は、主として各フィルム画像の再生方法に対
応したBGM(Background Music)の演奏であるが、必
要に応じてナレーションを挿入することも可能である。
上記演出情報は、フィルム画像再生装置1による再生の
際の編集作業で設定されるとともに、上記フィルム4の
磁気記録部41に記録される。上記演出情報の設定及び
記録については後述する。
【0015】フィルム画像再生装置1は、前面パネル1
aにイジェクトテーブル6、表示部7及び操作部8を備
え、該操作部8に設けられた各種スイッチ類によりフィ
ルム画像の再生操作や上記演出情報の設定に関する各種
操作が可能になっている。
【0016】上記イジェクトテーブル6は、上記フィル
ムカートリッジKTをフィルム画像再生装置1内に取り
込んでフィルム装填部10(図4、参照)に装填させる
もので、上記前面パネル1aの左側に前面パネル1aに
対して出没し得るように、スライド可能に設けられてい
る。
【0017】上記表示部7は、上記前面パネル1aの右
上部に配設され、各種情報の表示を行なう複数の表示領
域71〜77を有している。表示領域71は、フィルム
4の有無とフィルム4の読取モード、プログラムモー
ド、再生モード及び演出モード等の各モードの設定状態
とを表示するもので、上記各表示内容に対応して「FI
LM」、「PRESCAN」、「PROGRAM」、
「MULTI」、「MANUAL,SEMIAUTO,
AUTO」の各文字表示が設けられている。
【0018】文字表示「FILM」は、例えばフィルム
カートリッジKTの装填及び排出時に点灯され、フィル
ム4の有無や排出中の状態を示すものである。フィルム
カートリッジKTの排出時は、排出動作とイジェクトテ
ーブル引出後のフィルムカートリッジKTの抜取忘れの
警告とを報知すべく点滅表示が行なわれる。
【0019】文字表示「PRESCAN」は、フィルム
4の読取モードがプリスキャンモードであることを示す
もので、プリスキャン処理中に点灯される。プリスキャ
ンモードは、フィルム4が初めて再生される場合、再生
に際し、上記演出情報を設定し得るように、予めフィル
ム4の全フィルム画像と撮影情報とを読み取り、全フィ
ルム画像を上記モニターTV2の表示画面3に所定の配
列パターンで同時に表示(以下、マルチ画面表示とい
う)させるとともに、設定された演出情報をフィルム画
像再生装置1内に設けられた情報読書部101(図1、
参照)の内部メモリとフィルム4の磁気記録部41とに
記録するモードである。プリスキャン処理の詳細につい
ては、後述する。
【0020】文字表示「PROGRAM」は、プログラ
ムモードがセットされると、点灯され、現在、プログラ
ムモードにおける処理が行なわれていることを表示する
ものである。プログラムモードは、予めプログラムされ
た演出方法に従ってフィルム4の各フィルム画像を実際
に再生させるべく、再生すべきフィルム画像の選択、選
択されたフィルム画像の再生順、再生方法及び効果音の
挿入方法等を設定し、記録するモードである。このプロ
グラムモードのセット/リセットは、プログラムスイッ
チ83(図3、参照)により行なわれ、上記プリスキャ
ンモードにおいて、演出方法の設定が行なわれる際に、
プログラムモードがセットされていると、設定された演
出方法が上記情報読書部101及びフィルム4の磁気記
録部41に記録される。
【0021】文字情報「MULTI」は、マルチ画面表
示モードであることを示す表示である。マルチ画面表示
モードは、モニターTV2の表示画面3における再生表
示をマルチ画面表示で行なうモードである。マルチ画面
表示の詳細は、後述する。
【0022】文字情報「MANUAL」,「SEMIA
UTO」,「AUTO」は、フィルム4の再生時の演出
モードを表示するもので、設定された演出モードに応じ
て対応する表示が点灯される。フィルム画像再生装置1
は、「逐次操作モード」、「マニュアルモード」、「半
自動モード」及び「全自動モード」の4種類の演出モー
ドを有し、モードスイッチ84により選択されるように
なっている。上記「MANUAL」、「SEMIAUT
O」及び「AUTO」の各表示は、それぞれ「マニュア
ルモード」、「半自動モード」及び「全自動モード」に
対応し、いずれの表示も点灯されていないときは、上記
「逐次操作モード」が設定されていることを示す。
【0023】上記「逐次操作モード」は、フィルム4を
実際に再生する際に、観賞者が再生対象の駒の選択、B
GM及び画像の再生方法等の演出方法の設定等の操作を
全て手動で行なうモードである。逐次操作モードは、設
定した演出方法により実際にフィルム画像を再生させる
モードであるから、所望の演出方法によりフィルム画像
の再生を楽しむことができるとともに、演出方法のプロ
グラム化の際、種々の演出方法を確認するのに有効であ
る。
【0024】逐次操作モードにおいては、観賞者により
データ入力部19(図1、参照)から演出方法に関する
制御データが入力され、この制御データに基づきフィル
ム画像の再生動作が制御される。また、外部入力端子2
00(図1、参照)から音楽等の音声情報が入力可能に
なされ、上記制御データに基づき外部入力された音声情
報の再生動作が制御される。
【0025】上記「マニュアルモード」は、演出方法の
プログラムに当たり、画像の再生方法及び効果音の演奏
方法をマニュアルで設定するモードである。マニュアル
モードにより演出方法がプログラムされると、フィルム
4の再生時において、フィルム画像の再生及び効果音の
演奏がマニュアル設定された演出方法に従って行なわれ
る。
【0026】上記「半自動モード」は、演出方法のプロ
グラムに当たり、画像の再生方法又は効果音の演奏方法
のいずれかをマニュアルで設定するモードである。フィ
ルム画像再生装置1は、画像の再生方法及びBGMの演
奏方法に関する演出方法の自動設定機能を備えており、
半自動モードにおいては、画像の再生方法又は効果音の
演奏方法の一方がマニュアルで設定されると、他方の演
出方法がマニュアル設定された一方の演出方法に合わせ
て自動設定される。半自動モードにより、例えば画像の
再生方法がマニュアル設定されると、フィルム4の再生
時においては、フィルム画像がマニュアル設定された再
生方法に従って再生され、この画像の再生方法に合わせ
て効果音が自動演奏される。
【0027】また、「全自動モード」は、演出方法のプ
ログラムに当たり、画像の再生方法及び効果音の演奏方
法のいずれもが予め設定された演出方法に設定されるモ
ードである。フィルム画像再生装置1は、予め設定され
た複数の画像の再生方法及びBGMの演奏方法に関する
演出方法を備えており、全自動モードにより演出方法が
プログラムされると、フィルム4の再生時に自動設定さ
れた演出方法に従って各フィルム画像が再生される。
【0028】上記表示領域72は、再生画像の色調整の
状態を表示するもので、R,G,Bの各色の信号成分の
レベルが表示されるようになっている。上記表示領域7
3は、フィルム4の給送状態を表示するもので、フィル
ム給送中に点灯される。
【0029】表示領域74は、駒番号を表示するもの
で、再生中やプリスキャン処理中に再生処理が行なわれ
ている駒番号がデジタル表示される。また、フィルムカ
ートリッジKTが装着状態で電源スイッチ80がオフに
され、再度、オンになると、当該フィルム4の前回に再
生された最終の駒場号が表示される。
【0030】表示領域75は、効果音用の音楽の番号を
デジタル表示するものである。フィルム画像再生装置1
は、予め複数の音楽が記録された音楽記録媒体MB(図
1、参照)を内蔵し、上記演出方法の設定に際し、該音
楽記録媒体MBに記録された音楽から効果音を選曲し得
るようになっている。上記表示領域74には、演出方法
の設定時や実際のフィルム画像の再生時に、選択あるい
は設定された音楽の番号が表示される。
【0031】表示領域76は、フィルム4から読み取ら
れたフィルム画像の全駒番号を2次元マトリックス状に
配列して表示するものである。駒番号は読み込まれた順
に、最上行の左端から、いわゆるラスタ走査方向に表示
される。
【0032】表示領域77は、モニターTV2の表示画
面3に再生されている画像(以下、再生画像という)の
クリッピング領域を表示するものである。フィルム画像
再生装置1は、再生画像内の指定された一部領域のみを
拡大再生する再生モード(以下、クリッピングモードと
いう)を備えており、クッリピングモードが設定される
と、再生すべき画像の指定された一部領域が拡大されて
モニターTV2の表示画面3に再生されるとともに、上
記一部領域がクリッピング領域として表示領域77に表
示される。上記表示領域77は、画像のフレームに対応
し、複数の小領域に分割されている。そして、上記クリ
ッピング領域に対応する複数の小領域を枠771で囲む
ことによりフレーム内におけるクリッピング領域の概略
位置が表示される。
【0033】操作部8は、上記前面パネル1aの左上部
に配設された電源スイッチ80、イジェクトスイッチ8
1及び電源ランプ80aと、上記表示部7の下方に横方
向2列に配列された各種のスイッチ82〜97とから構
成されている。
【0034】上記電源スイッチ80は、フィルム画像再
生装置1の主電源スイッチで、押下毎にON状態とOF
F状態とが交互に切り換わるようになっている。電源ス
イッチ80がON状態になると、フィルム画像再生装置
1が起動され、OFF状態になると、駆動中のフィルム
画像再生装置1は停止される。また、電源ランプ80a
は、上記主電源スイッチの設定状態を示すもので、電源
スイッチ80がON状態になると、点灯され、OFF状
態になると、消灯される。
【0035】上記イジェクトスイッチ81は、イジェク
トテーブル6の排出及び収納を指示するスイッチで、押
下毎にON状態とOFF状態とが交互に切り換わるよう
になっている。イジェクトスイッチ81がON状態にな
ると、イジェクトテーブル6がフィルム画像再生装置1
内に収納され、OFF状態になると、イジェクトテーブ
ル6がフィルム画像再生装置1から排出される。
【0036】色調整スイッチ82は、後述のズームダウ
ンスイッチ94及びズームアップスイッチ93ととも
に、再生画像のR,G,Bの各色の調整を行なうスイッ
チを構成するものである。色調整スイッチ82は、調整
対象の色を切換設定する操作スイッチで、ズームアップ
スイッチ93及びズームダウンスイッチ94は、選定さ
れた色の信号レベルを調整するスイッチである。
【0037】色調整スイッチ82の押下毎にR,G,B
の順で調整対象の色がサイクリックに切り換えられ、い
ずれかをセットすることにより調整対象の色が設定され
る。色調整時において、ズームアップスイッチ93が操
作されると、押下毎に所定レベル単位で設定された色の
画像信号のレベルがアップされ、ズームダウンスイッチ
94が操作されると、押下毎に所定レベル単位で上記画
像信号のレベルがダウンされる。
【0038】上記色調整時の各色の調整状態は、上記表
示領域72のR,G,Bの各色のレベルに表示され、操
作者は、表示領域72の表示をモニターしながら色調整
操作を行なうことができる。
【0039】プログラムスイッチ83は、上記プログラ
ムモードをセットするためのスイッチで、押下毎にON
状態とOFF状態とが交互に切り換わるようになってい
る。プログラムスイッチ83がON状態になると、プロ
グラムモードがセットされ、文字表示「PROGRA
M」が点灯される。また、プログラムスイッチ83がO
FF状態になると、プログラムモードがリセットされ、
文字表示「PROGRAM」が消灯される。
【0040】モードスイッチ84は、上記4種類の演出
モードを切換設定するためのスイッチである。モードス
イッチ84の押下毎に上記「逐次操作モード」、「マニ
ュアルモード」、「半自動モード」及び「自動モード」
の各演出モードがこの順にサイクリックに切り換えら
れ、いずれかの演出モードがセットされるようになって
いる。「逐次操作モード」以外の演出モードがセットさ
れると、上記表示領域71に対応する演出モードの文字
表示が点灯される。
【0041】ローテーションスイッチ85は、後述のパ
ンニングスイッチ95とともに、再生画像を回転させる
再生条件(以下、縦横変換条件という)を設定するため
のスイッチを構成するものである。フィルム画像再生装
置1は、フィルムに横画面で撮影されたフィルム画像を
正立画像にしてモニターTV2に再生するように構成さ
れている。フィルムによっては、横画面のものと縦画面
のものとが混在しているものがあり、かかるフィルムを
そのままフィルム画像再生装置1で再生すると、縦画面
のフィルム画像は倒立画像でモニターTV2に再生され
ることになる。
【0042】上記ローテーションスイッチ85及びパン
ニングスイッチ95により縦横変換条件が設定される
と、上記縦画面のフィルム画像は、90°回転されて再
生され、これによりモニターTV2に正立画像で再生さ
れる。上記ローテーションスイッチ85により縦横変換
モードのセット/リセットが行なわれ、縦横変換モード
において、上記パンニングスイッチ95により再生画像
の回転量が設定が可能になっている。縦横変換条件の設
定については後述する。
【0043】デリートスイッチ86は、上記パンニング
スイッチ95とともに、読み取られたフィルム画像の
内、再生不要のフィルム画像を指定し、再生すべきフィ
ルム画像の編集をするための操作スイッチを構成するも
のである。
【0044】フィルム画像再生装置1は、上記再生画像
の編集を行なうためのスキップ選択モードを有し、デリ
ートスイッチ86によりスキップ選択モードのセット/
リセットが行なわれる。デリートスイッチ86の押下毎
にスキップ選択モードのセットとリセットとが交互に切
り換わり、スキップ選択モードのセット/リセット状態
は、モニターTV2の表示画面3に表示されるようにな
っている。
【0045】また、スキップ選択モードにおいて、パン
ニングスイッチ95を操作することにより再生不要のフ
ィルム画像が選択され、選択された状態でデリートスイ
ッチ86が押し下げられると、当該フィルム画像が再生
不要画像として設定される。スキップ選択モードにおけ
る処理の詳細は後述する。
【0046】クリップスイッチ87は、上記クリッピン
グモードをセットするためのON/OFFスイッチであ
る。クリップスイッチ87は、没入位置でON状態にな
り、クリッピングモードがセットされ、突出位置でOF
F状態となり、クリッピングモードがリセットされる。
【0047】巻戻スイッチ88は、繰り出されたフィル
ム4のフィルムカートリッジKT内への巻戻しを指示す
るスイッチである。停止スイッチ89は、再生動作やフ
ィルム給送等の停止を指示するスイッチである。一時停
止スイッチ90は、再生動作の一時停止を指示するスイ
ッチである。また、再生スイッチ91は、フィルム画像
の再生動作を指示するスイッチである。早送りスイッチ
92は、フィルムカートリッジKTからのフィルム4の
繰出しを指示するスイッチである。
【0048】ズームアップスイッチ93及びズームダウ
ンスイッチ94は、モニターTV2の表示画面3に表示
されている再生画像の拡大又は縮小を指示するスイッチ
である。ズームアップスイッチ93(又はズームダウン
スイッチ94)が押される毎に、再生画像の像倍率が所
定の比率で増大(又は減少)され、モニターTV2の表
示画面3には、更新設定された像倍率の再生画像が逐
次、表示される。
【0049】パンニングスイッチ95は、再生画像をパ
ンニングさせるスイッチで、左右方向にパンニングさせ
る横操作ボタン951と上下方向にパンニングさせる縦
操作ボタン952とを備えている。モニターTV2の表
示画面3に表示されている再生画像は、上記横操作ボタ
ン951を操作することにより左右方向に移動され、上
記縦操作ボタン952を操作することにより上下方向に
移動される。
【0050】パンニングスイッチ95は、複数の機能が
多重化されたスイッチで、上記のように、縦横変換モー
ドにおいては、再生画像の回転量の設定キーとして機能
するようになっている。また、スキップ選択モードや縦
横変換モードにおいて、マルチ画面表示されたフィルム
画像のうち、所望のフィルム画像を選択するための選択
キーとしても機能するようになっている。この場合は、
例えば図12に示すように、選択されているフィルム画
像にカーソル枠Kが表示され、パンニングスイッチ95
の操作ボタン951,952の操作に応じて対応する操
作方向にカーソル枠Kが移動してフィルム画像の選択が
行なわれる。
【0051】なお、選択されているフィルム画像の表示
方法は、上記カーソル枠に限定されるものではなく、例
えばカーソル枠を点滅させたり、カーソルとしてアンダ
ーラインを引いてもよく、更に選択されたフィルム画像
を反転表示したり、フラッシングさせるようにしてもよ
い。
【0052】選択スイッチ96は、上記半自動モードに
おけるマニュアル設定の対象を設定するスイッチであ
る。選択スイッチ96は、押下毎にフィルム画像の再生
方法と音楽の演出方法とが交互に切り換えられ、いずれ
かを選択することができるようになっている。
【0053】マルチ画面スイッチ97は、モニターTV
2の表示画面3における再生画像の表示をマルチ画面表
示と一画面表示(設定された駒のフィルム画像のみの再
生表示)とに切り換えるスイッチである。マルチ画面ス
イッチ97の操作毎にマルチ画面表示と一画面表示とが
交互に切り換えられ、モニターTV2の表示画面3には
いずれかの再生が行なわれる。なお、上記プリスキャン
モードにおいては、マルチ画面スイッチ97の操作に拘
らず、マルチ画面表示が自動設定される。
【0054】ワインドスイッチ98は、フィルム4の各
フィルム画像の再生順を切換設定するスイッチで、没入
状態でオンになり、突出状態でオフになるON/OFF
スイッチで構成されている。各フィルム画像は、ワイン
ドスイッチ98がオフ状態のとき、読取順に再生され
(以下、順方向再生という)、ワインドスイッチ98が
オン状態のとき、読取順と逆の順序で再生される(以
下、逆方向再生という)。順方向再生では、フィルム4
の先頭駒から順に最終駒まで再生され、逆方向再生で
は、フィルム4の最終駒から順に先頭駒まで再生され
る。
【0055】次に、フィルム装填部について説明する。
フィルム装填部10は、フィルム画像再生装置1内の上
記イジェクトテーブル6の収納位置に設けられ、画像読
取部100、情報読書部101、フィルム給送部10
2、フィルム検出スイッチ103及び駒位置検出部10
4を有している。
【0056】上記画像読取部100は、光源100a、
ミラー100b、像変倍部100c及び撮像部100d
を有している。上記光源100aは、各フィルム画像の
光像を上記撮像部100dに投影すべくフィルム4を所
定の照度で照明するもので、蛍光灯、キセノン管、ハロ
ゲンランプ等により構成されている。ミラー100b
は、上記光像を像変倍部100cへ導くものである。像
変倍部100cは、撮影レンズ、絞り及び測光センサ等
を備え、上記測光センサによる測光結果に基づき上記絞
りを調整して撮像部100dへの光量を調整(露出制
御)するとともに、操作部8のズームアップスイッチ9
3又はズームダウンスイッチ94の操作に応じて上記撮
影レンズを駆動して上記光像の撮像部100dにおける
投影像の像倍率を変更するものである。
【0057】撮像部100dは、例えばR,G,Bの色
フィルタを備えた単板式のCCD(Charge Coupled Dev
ice)からなるカラーエリアイメージセンサから構成さ
れている。撮像部100dは、像変倍部100cを通し
て導かれた光像を上記測光センサの検出結果に応じた露
出時間で積分し、画像信号(アナログ信号)に光電変換
して読み取る。CCD100dで読み取られた画像信号
は、R,G,Bの各色の画像信号に分離されて後段の画
像処理部に出力される。
【0058】情報読書部101は、上記撮影情報及び演
出情報のフィルム4の磁気記録部41への書込/読出を
行なうもので、磁気ヘッド101aとメモリ(不図示)
とを備えている。情報読書部101は、磁気ヘッド10
1aによりフィルム4の磁気記録部41に記録されてい
る各駒の撮影情報及び演出情報を読み取り、上記メモリ
に記憶する。また、情報読書部101は、上記プリスキ
ャン処理時又は再生時において設定された演出情報を上
記メモリ及びフィルム4の磁気記録部41に記録する。
なお、上記フィルム4の磁気記録部41への情報の書込
/読出は、フィルム4を所定速度でフィルムカートリッ
ジKTに巻戻している期間に行なわれる。また、磁気記
録部は、フィルム上に限らず、フィルムカートリッジK
T上に設けてもよい。
【0059】フィルム給送部102は、スプール102
a及び該スプール102aを駆動する駆動モータ(不図
示)を有し、フィルムカートリッジKTに対するフィル
ム4の繰出/巻戻を行なうもので、後述する中央制御部
22により駆動制御される。上記フィルム4は、上記駆
動モータの正転駆動によりフィルムカートリッジKTか
ら繰り出され、逆転駆動によりフィルムカートリッジK
Tに巻き戻されるようになっている。
【0060】フィルム検出スイッチ103は、フィルム
カートリッジKTのフィルム装填部10への装填を検出
するものである。
【0061】駒位置検出部104は、発光素子と受光素
子とからなるフォトインターラプタを有し、フィルム4
の各駒の所定位置に形成されたパーフォレーション42
(図5、参照)を検出するものである。そして、上記駒
位置検出部104による検出信号に基づき中央制御部2
2によりフィルム4の駒送りが制御される。
【0062】図1は、上記フィルム画像再生装置1のブ
ロック構成図である。同図において、図3及び図4に示
す部材と同一部材には同一番号を付している。
【0063】第1の画像処理部11は、撮像部100d
で読み取られた各駒の画像信号に所定の画像処理を施す
とともに、必要に応じて圧縮処理を行なうプロセス部で
ある。上記画像信号は、第1の画像処理部11により
R,G,Gの各チャンネル毎にA/D変換、ペデスタ
ル、ホワイトクリップ、γ補正等の画像処理が施されて
演出制御部12に出力される。また、マルチ画面表示モ
ードにおいては、上記画像信号は、上記画像処理が施さ
れた後、所定の圧縮比で圧縮されて演出制御部12に出
力される。
【0064】演出制御部12は、中央制御部22からの
制御信号に基づき、第1の画像処理部11から入力され
る画像信号を画像メモリ13又は画像メモリ14に記憶
させる。画像メモリ13は、一画面表示用の画像メモリ
で、再生対象のフィルム画像に対応する画像信号が記憶
され、画像メモリ14は、マルチ画面表示用の画像メモ
リで、複数駒の画像を所定の配列パターンで配列表示し
てなるマルチ画面表示用の画像信号が記憶されるもので
ある。
【0065】演出制御部12は、中央制御部22からの
一画面表示の制御信号に基づき第1の画像処理部11か
ら入力される1駒分の画像信号を画像メモリ3に記憶さ
せ、中央制御部22からのマルチ画面表示の制御信号に
基づき第1の画像処理部11から入力される圧縮された
各駒の画像信号からマルチ画面表示用の画像信号を生成
して画像メモリ14に記憶させる。
【0066】また、演出制御部12は、上記画像メモリ
13から画像信号を読み出し、設定された演出情報に基
づき所定の演出方法を施して第2の画像処理部15に出
力する。すなわち、演出制御部12は、パンニング、ズ
ーミング、クリッピング及びフェードイン/フェードア
ウト等の複数種類の演出処理機能を有しており、上記画
像メモリ13から画像信号を読み出すとともに、情報読
書部101から演出情報を読み出し、該演出情報に基づ
き該画像信号に所定の演出処理を施して第2の画像処理
部15に出力する。また、マルチ画面表示モードにおい
ては、画像メモリ14からマルチ画面表示用の画像信号
を読み出して第2の画像処理部15に出力する。
【0067】第2の画像処理部15は、演出制御部12
から入力された画像信号に文字データ挿入部16から入
力される、タイトル、撮影日時等の文字情報を重畳し、
この画像信号を、例えばNTSC方式のカラーテレビ信
号に変換するものである。このカラーテレビ信号は映像
出力端子150に出力され、該映像出力端子150から
上記ケーブルK1を介してモニターTV2に送出され
る。
【0068】文字データ挿入部16は、再生画像に文字
情報を挿入するための文字データを生成するものであ
る。文字データ挿入部16は、中央制御部22からの制
御信号に基づき情報読書部101のメモリから読み出さ
れたタイトル、撮影日時等の撮影情報から挿入用の文字
データを生成して第2の画像処理部15へ出力する。
【0069】表示制御部17は、中央制御部22からの
制御信号に基づき表示ドライバ18を介して表示部7の
各表示領域71〜77に各種の表示を行なわせるもので
ある。データ入力部19は駒番号の選択、クリッピング
領域の指定、タイトル等の文字情報の入力等を行なうも
のである。
【0070】音楽記録媒体MBは、複数の演出用の音楽
が記憶されたメモリで、磁気テープ、半導体メモリある
いはICカード等から構成されている。上記音楽記録媒
体MBは、フィルム画像再生装置1に内蔵されている
が、フィルムカートリッジKTにフィルム4とは別体に
設けてもよい。
【0071】音楽制御部20は、再生時の音楽による演
出動作を制御するものである。音楽制御部20は、中央
制御部22からの制御信号に基づき上記音楽記録媒体M
Bに記録されている複数の音楽から指定された音楽を再
生し、アンプ21を介して音声出力端子210に出力す
る。音声出力端子210に出力された音声信号は、上記
ケーブルK2を介してモニターTV2に送出される。
【0072】また、音楽制御部20は、中央制御部22
からの制御信号に基づき音声入力端子200から外部入
力される音楽やナレーション等の音声信号を上記アンプ
21を介して音声出力端子210に出力するとともに、
上記音楽記録媒体MBに記憶させる。
【0073】上記逐次操作モードにおいて、観賞者がデ
ータ入力部19から音楽に関する演出方法のデータを入
力すると、該入力データに応じて中央制御部22から音
楽制御部20に制御信号が出力され、音声入力端子20
0から外部入力された音声信号が観賞者の操作に応じて
音声出力端子210に出力され、モニターTV2のスピ
ーカ5からBGMとして発音される。
【0074】また、上記マニュアルモード又は半自動モ
ードにおいて、観賞者がデータ入力部19から音楽に関
する演出方法のデータを入力すると、該入力データに応
じて中央制御部22から音楽制御部20に制御信号が出
力され、音声入力端子200から外部入力される音声信
号が磁気音楽記録媒体MBに記録される。そして、再生
時に中央制御部22からの制御信号に基づき上記音楽記
録媒体MBに記録された音声信号が音声出力端子210
から出力され、モニターTV2のスピーカ5からBGM
として発音される。
【0075】中央制御部22は、メモリを有しており、
操作部8に対する各操作及び予め記憶されているプログ
ラムに基づいてフィルム画像再生装置1の各部を制御す
るものである。また、中央制御部22は、再生スイッチ
91がオンになると、再生すべき駒のフィルム画像を読
み取るべくフィルム給送部102を駆動してフィルム4
の給送を行なう。
【0076】中央制御部22は、駒位置検出部104に
よりパーフォレーション42が検出されたか否かによっ
て読取対象の駒が所定の読取位置に給送されたか否かを
判別し、読取対象の駒が所定の読取位置に給送される
と、当該駒のフィルム画像の読取を開始させる。
【0077】次に、マルチ画面表示について説明する。
図6は、マルチ画面表示モードにおけるマルチ画面表示
の第1実施例を示すもので、(a)はモニターTVの表
示画面にマルチ画面表示されたフィルム画像の配列パタ
ーンの一例を示す図、(b)はフィルム上の各フィルム
画像の撮影位置を示す図である。
【0078】マルチ画面表示モードにおいては、モニタ
ーTV2の表示画面3の上部にタイトル領域A1が設け
られ、再生画像に関するタイトル名TMや撮影期間SK
が表示される。タイトル名TMは、フィルム4の磁気記
録部41に記録された撮影情報を情報読書部101によ
り読み取り、該撮影情報の中から抽出して得られる。ま
た、撮影期間SKは、中央制御部22により上記撮影情
報に含まれる各駒の撮影日の情報から最初の撮影日と最
後の撮影日とを抽出して生成される。
【0079】例えばセットされたフィルム4が1993
年8月10日〜8月20日の夏休みの家族旅行に関する
写真で、フィルム4にタイトル名「'93 夏の家族旅
行」と各駒に対応して撮影日とが記録されている場合、
中央制御部22により最初の撮影日(1993年8月1
0日)と最後の撮影日(1993年8月20日)とから
撮影期間SKの情報「1993.8.10〜8.20」
が生成され、タイトル名TMのデータとして「'93 夏
の家族旅行」が設定され、撮影期間SKのデータとして
「1993.8.10〜8.20」が設定される。
【0080】また、タイトル名等の撮影情報の記録装置
を有しないカメラで撮影された場合や磁気記録部41に
記録された撮影情報を用いない場合は、上記データ入力
部19からタイトル名及び撮影期間のデータの入力可能
で、データ入力部19からタイトル等のデータが入力さ
れると、当該入力されたデータがタイトル名TM及び撮
影期間SKのデータとして設定される。そして、この入
力データは、情報読書部101を介してフィルム4の磁
気記録部41に記録される。
【0081】上記タイトル領域A1の下部に画像領域A
2が設けられ、読み取られた全フィルム画像は、枚数に
応じた所定の(n,m)行列の配列パターンで表示され
る。この配列パターンは、中央制御部22のよりフィル
ム画像の枚数に応じて自動設定される。
【0082】フィルム4がカメラの背面左側に装填さ
れ、右方向に繰り出されて撮影されている場合は、各駒
のフィルム画像は、図6(b)に示すように、先頭から
画像G1,G2,…順に撮影されている。また、フィル
ム4において、引出部43が形成されている長辺側を下
側とすると、上記画像G1,G2,…G24は、フィル
ム4に対して倒立画像で撮影されている。そして、フィ
ルム4の各駒のフィルム画像は、先頭駒から順に読み取
られ、図6(a)に示すように、正立画像にしてマルチ
表示される。
【0083】図6(a)は、フィルム画像の枚数が24
枚の場合で、全フィルム画像が(4,6)行列の配列パ
ターンで表示されている。各フィルム画像は、読取順に
最上行から、いわゆるラスタ走査方向に配列されてい
る。すなわち、各駒のフィルム画像G1,G2,…,G
7,G8,…,G23,G24は、(1,1),(1,
2),…,(2,1),(2,2),…,(4,5),
(4,6)の位置に配列されている。
【0084】マルチ画面表示モードにおいては、撮像部
100dにより読み取られたフィルム4の各画像は、第
1の画像処理部11で所定の画像処理が施された後、所
定の圧縮比で圧縮されて演出制御部12に出力され、該
演出制御部12で所定の配列パターンで配列された画像
(以下、マルチ画像という)に合成されて画像メモリ1
4に記憶される。この後、画像メモリ14から第2の画
像処理部15にマルチ画像が読み出されるとともに、文
字データ挿入部16から第2の画像処理部15にタイト
ル名等の文字データが出力され、該第2の画像処理部1
5で文字データとマルチ再生画像とを合成してマルチ画
面用の再生画像(以下、マルチ再生画像という)が生成
される。
【0085】そして、このマルチ再生画像は、第2の画
像処理部15でNTSC方式のカラーテレビ信号に変換
された後、映像出力端子150及びケーブルK1を介し
てモニターTV2に出力され、図6(a)に示すよう
に、表示画面3に再生される。
【0086】図7は、マルチ画面表示モードにおけるマ
ルチ画面表示の第2実施例を示すもので、(a)はスク
ロール方式によるマルチ画面表示のスクロール前のマル
チ画面表示を示す図、(b)はスクロール後のマルチ画
面表示を示す図である。
【0087】上記第1実施例は、全フィルム画像の枚数
に応じて配列パターンを自動設定し、常に、全フィルム
画像を一度にモニターTVに再生しているので、枚数が
多くなると、各再生画像の表示サイズが小さくなり過ぎ
て見辛くなることがある。
【0088】第2実施例は、フィルム画像の枚数に拘ら
ず、一定の配列パターンでフィルム画像をマルチ表示さ
せ、枚数が配列数を超える場合は、表示画面3をスクロ
ールさせることにより表示されないフィルム画像を順
次、マルチ画面表示させるものである。
【0089】図7は、フィルム画像を12枚単位で
(3,4)行列の配列パターンによりマルチ表示させた
例を示している。タイトル領域A1の撮影期間SKの下
部には、フィルム画像の表示範囲を示すインジケータI
Dが表示されるようになっている。
【0090】フィルム画像が12枚以下であれば、全フ
ィルム画像は表示画面3に一度に表示され、上記インジ
ケータIDに全範囲が表示範囲(斜線部)として表示さ
れる。フィルム画像が12枚を超えると、13枚目以降
のフィルム画像は、初期の画面には表示されない。
【0091】例えばフィルム画像が24枚の場合、初期
の画面では、先頭から12枚のフィルム画像G1〜G1
2がマルチ表示され、インジケータIDには、前半50
%の部分が表示範囲として表示される。13枚目以降の
フィルム画像は、データ入力部19のスクロールキーを
操作することにより画像領域A2の表示内容を上下方向
にスクロールさせて表示される。画像領域A2の表示内
容は、スクロールキーを1回操作する毎に、1行単位で
上下方向にスクロールされる。
【0092】図7(b)は、初期の画面(同図(a)の
画面)から上方向に2回スクロールさせたときの表示内
容である。画像領域A2には、フィルム画像G9〜G2
0がマルチ表示され、インジケータIDの中間位置に表
示範囲(斜線部)が表示される。
【0093】次に、本発明に係る再生条件の設定方法に
ついて説明する。再生条件の設定は、マルチ画面表示モ
ードにおいて、モニターTV2の表示画面3に再生され
たマルチ画面表示を用いて操作部8の所定のスイッチを
操作して行なわれる。セットされたフィルム4が初めて
再生される場合は、プリスキャンモードにより全駒のフ
ィルム画像が読み取られてマルチ画面表示されるので、
プリスキャンモードの処理において、再生条件の設定を
行なうことができる。セットされたフィルム4が再生済
みの場合は、マルチ画面スイッチ97を操作してマルチ
画面表示モードを設定すれば、再生条件の設定が可能に
なる。
【0094】まず、天地反転条件の設定について説明す
る。上記フィルム画像再生装置1は、上述したように、
フィルムがカメラの背面左側に装填され、右方向に繰り
出されて横画面で撮影されている場合(以下、このタイ
プのフィルムを右給送撮影フィルムという)、読み取ら
れたフィルム画像がすべて正立画像でマルチ表示される
ようになっている(図6、参照)。
【0095】カメラには、フィルムがカメラの背面右側
に装填され、左方向に繰り出されて撮影されるタイプも
あり、かかるタイプのカメラで撮影された場合(以下、
このタイプのフィルムを左給送撮影フィルムという)、
フィルムの給送方向が右給送撮影フィルムに対して逆に
なっているから、各駒の画像は、図8に示すように、フ
ィルム4に対して正立画像で撮影され、右給送撮影フィ
ルムの画像と天地が逆になっている。従って、フィルム
4が左給送撮影フィルムの場合、各フィルム画像は、図
9に示すように、天地が逆になってマルチ表示されるこ
とになる。
【0096】天地反転条件は、左給送撮影フィルムのフ
ィルム画像を正立画像で再生させるための再生条件で、
ローテーションスイッチ85及びマルチ画面スイッチ9
7により設定される。マルチ画面表示モードにおいて、
ローテーションスイッチ85及びマルチ画面スイッチ9
7が同時に操作されると、中央制御部22により天他反
転条件が設定され、この天他反転条件は、情報読書部1
01内のメモリに記録されるとともに、該情報読書部1
01を介してフィルム4の磁気記録部41に記録され
る。
【0097】なお、ローテーションスイッチ85及びマ
ルチ画面スイッチ97の同時操作に代えて、天地反転条
件設定用の専用の操作スイッチを設け、当該操作スイッ
チを操作することにより天地反転条件が設定されるよう
にしてもよい。
【0098】また、中央制御部22から演出制御部12
に天地反転の制御信号が送出され、該演出制御部12
は、この制御信号を受けて画像メモリ14から各フィル
ム画像を構成する画像データを画像の天地が反転する方
向、すなわち撮像部100dにおける画像データの読出
方向(ラスタ走査方向)と逆の方向に読み出して第2の
画像処理部15に出力する。これにより各フィルム画像
は、天地が反転されてモニターTV2の表示画面3に再
生される。
【0099】従って、フィルム4が左給送撮影フィルム
の場合は、表示画面3におけるマルチ画面表示は、図9
の状態から図6(a)の状態に切り換えられる。また、
次に再生されるときは、フィルム4の磁気記録部41か
ら読み出された天地変換条件により各フィルム画像の天
地が再生順が自動的に反転されて、図6(a)に示す状
態のマルチ画面表示が行なわれる。
【0100】次に、再生順変換条件の設定について説明
する。上記フィルム画像再生装置1は、フィルム4の先
頭駒から順に再生するようになっている。通常のフィル
ムは、図6(b)に示すように、先頭駒から順に撮影さ
れており、最終駒のフィルム画像G24が最も新しい画
像になっているから、図6(a)に示すマルチ画面表示
においては、左上隅に最も古いフィルム画像G1が配置
され、以下、新しいフィルム画像G2,G3,…の順に
配列されて右下隅に最も新しいフィルム画像G24が配
置される。
【0101】フィルム上における撮影駒の配列順として
は、上記と逆の配列順となるプリローディング方式と呼
ばれる配列がある。プリローディング方式では、図10
に示すように、先頭駒から新しい画像が順に撮影される
ので、プリローディング方式によるフィルムがマルチ画
面表示されると、図11に示すように、左上隅に最も新
しいフィルム画像G24が配置され、以下、古いフィル
ム画像G23,G22,…の順に配列されて右下隅に最
も古いフィルム画像G1が配置される。
【0102】再生順変換条件は、フィルム4の各フィル
ム画像の再生順を反転させる条件で、ワインドスイッチ
98により設定される。マルチ画面表示モードにおい
て、ワインドスイッチ98が操作されると、中央制御部
22により再生順変換条件が設定され、この再生方向変
換条件は、情報読書部101内のメモリに記録されると
ともに、該情報読書部101を介してフィルム4の磁気
記録部41に記録される。
【0103】また、中央制御部22から演出制御部12
に再生順変換の制御信号が送出され、該演出制御部12
は、この制御信号を受けて画像メモリ14からフィルム
画像の読取順と逆の順番で各フィルム画像を読み出して
第2の画像処理部15に入力する。これにより各フィル
ム画像は、画像の読取順と逆の順番でモニターTV2の
表示画面3に再生される。
【0104】従って、フィルム4がプリローディング方
式により撮影されている場合、再生順変換条件が設定さ
れると、表示画面3におけるマルチ画面表示は、図11
の状態から図6(a)の状態に切り換えられる。また、
次に再生されるときは、フィルム4の磁気記録部41か
ら読み出された再生順変換条件により再生順が自動的に
変換されて、図6(a)に示す状態のマルチ画面表示が
行なわれる。
【0105】また、フィルム4の磁気記録部41からの
撮影情報の日付情報からフィルム4がプリローディング
方式であると、判別された場合は、自動的に再生順が変
換される。
【0106】次に、縦横変換条件の設定について説明す
る。縦横変換条件は、マルチ画面表示において、ローテ
ーションスイッチ85により縦横変換モードを設定し、
パンニングスイッチ95により対象となる画像を選択
し、更にローテーションスイッチ85の押下げ毎に90
°ずつ画像を回転させる。
【0107】マルチ画面表示モードにおいて、ローテー
ションスイッチ85が操作されると、中央制御部22に
より縦横変換モードが設定され、該中央制御部22から
演出制御部12及び文字データ挿入部16に縦横変換モ
ードの設定信号が送出される。演出制御部12では、表
示画面3にカーソル枠を表示させるべく、上記モード設
定信号に基づきカーソル枠が設けられた画像データが生
成され、該画像データが第2の画像処理部15に出力さ
れる。また、文字データ挿入部16では、上記モード設
定信号に基づき「縦横変換」の文字データが生成され、
該文字データが第2の画像処理部15に入力される。
【0108】そして、第2の画像処理部15により表示
画面3のタイトル領域A1における表示内容が上記「縦
横変換」の内容に変更されるとともに、画像領域A2の
再生画像にカーソル枠が重畳される。
【0109】縦横変換対象のフィルム画像の指定は、パ
ンニングスイッチ95により行なわれ、パンニングスイ
ッチ95の各方向の操作ボタン951,952が操作さ
れる毎に、中央制御部22から操作方向の情報が演出制
御部12に送出される。演出制御部1は、この操作方向
情報に基づいてカーソル枠の設定位置を修正したマルチ
再生画像を生成し、第2の画像処理部15に出力する。
これにより表示画面3におけるカーソル枠の表示位置が
パンニングスイッチ95の操作方向に応じて移動され
る。
【0110】図12は、縦横変換モードにおけるマルチ
画面再生の表示例を示す図である。同図は、倒立画像の
フィルム画像G5が縦横変換対象として選択されている
状態を示したもので、フィルム画像G5にカーソル枠K
が表示されているている。この状態で、ローテーション
スイッチ85が操作されると、中央制御部22によりフ
ィルム画像G5について縦横変換条件が設定され、該設
定情報が情報読書部101内のメモリに記録されるとと
もに、該情報読書部101を介してフィルム4の磁気記
録部41に記録される。
【0111】また、中央制御部22から縦横変換の制御
信号が演出制御部12に送出され、演出制御部12は、
この制御信号に基づき画像メモリ14からフィルム画像
を読み出してフィルム画像G5が縦横変換されたマルチ
再生画像を生成し、第2の画像処理部15に出力する。
上記マルチ再生画像の生成に際し、フィルム画像G5の
縦横変換は、フィルム画像G5の天地方向が90°回転
されるように、画像メモリ14からフィルム画像G5の
画像データの読出アドレスを変換して行なわれる。そし
て、画像がモニターTV2の表示画面3にフィルム画像
G5が正立画像に変換されたマルチ再生画像が表示され
る。
【0112】以下、同様の手順で縦画面のフィルム画像
について縦横変換条件が設定され、条件設定が終了する
と、パンニングスイッチ95によりカーソル枠Kを画像
領域A2からタイトル領域A1に移動させた後、ローテ
ーションスイッチ85を操作することにより縦横変換モ
ードが解除される。縦横変換モードが解除されると、中
央制御部22から演出制御部12及び文字データ挿入部
16にマルチ画面表示モードの制御信号が送出され、表
示画面3の表示内容が元のマルチ表示画面に戻される。
【0113】上記操作により縦横変換条件が設定された
フィルム4が再度、再生されると、フィルム4の磁気記
録部41から読み出された縦横変換条件に基づき読み取
られ、倒立画像のフィルム画像は正立画像に変換されて
マルチ画面表示される。また、撮影時にフィルム4に縦
横変換条件が記録されている場合も該縦横変換条件に基
づき縦横変換される。
【0114】次に、再生不要条件の設定について説明す
る。再生不要条件は、再生の必要のないフィルム画像を
選定する再生条件で、デリートスイッチ86とパンニン
グスイッチ95とにより設定される。マルチ画面表示モ
ードにおいて、デリートスイッチ86が操作されると、
中央制御部22によりスキップ選択モードが設定され、
該中央制御部22から演出制御部12及び文字データ挿
入部16にスキップ選択モードの設定信号が送出され
る。
【0115】そして、縦横変換モードの場合と同様に、
演出制御部12によりカーソル枠が設けられたマルチ再
生画像が生成され、文字データ挿入部16により「スキ
ップ選択」の文字データが生成され、第2の画像処理部
15により上記画像データと文字データとが合成されて
モニターTV2に出力される。これにより表示画面3の
タイトル名TMに「スキップ選択」のモード表示がさ
れ、画像領域A1にカーソル枠が表示されたスキップ選
択モードの画像が表示される。
【0116】再生不要対象のフィルム画像の指定は、上
記縦横変換対象の指定の場合と同様に、パンニングスイ
ッチ95を操作してカーソル枠Kを所望のフィルム画像
にセットすることにより行なわれる。再生不要対象のフ
ィルム画像を指定した状態で、デリートスイッチ86が
操作されると、中央制御部22によりカーソル枠Kがセ
ットされたフィルム画像について再生不要条件が設定さ
れ、この設定情報は、情報読書部101内のメモリに記
録されるとともに、該情報読書部101を介してフィル
ム4の磁気記録部41に記録される。
【0117】上記再生不要条件が設定されると、中央制
御部22から再生不要の制御信号が演出制御部12に送
出され、演出制御部12は、カーソル枠Kのセットされ
たフィルム画像の位置に再生不要のマークを重畳させた
マルチ再生画像を生成し、第2の画像処理部15に出力
する。これによりモニターTV2の表示画面3にカーソ
ル枠Kのセットされたフィルム画像に再生不要のマーク
が表示されたマルチ再生画像が表示される。以下、同様
の手順で再生不要条件が設定される毎に、設定されたフ
ィルム画像に再生不要のマークが表示される。
【0118】図13は、スキップ選択モードにおいて、
再生不要条件が設定された状態を示す図である。同図
は、フィルム画像G2,G10,G11に再生不要条件
が設定された状態を示し、これらのフィルム画像G2,
G10,G11に再生不要のマークとしてバツ印Eが表
示されている。
【0119】なお、再生不要の表示方法は、上記バツ印
を重畳させて表示する方法に限定されるものではなく、
例えばバツ印を重畳させ、かつ、該バツ印を点滅させて
も良い。また、再生不要条件が設定されたフィルム画像
のみを白黒反転させたり、色調を変化させたり、モノク
ロ表示にしても良く、或いは図14に示すように、再生
不要条件が設定されたフィルム画像の表示を消去するよ
うにしてもよい。図14は、フィルム画像G2,G1
0,G11に再生不要条件が設定されたもので、これら
のフィルム画像G2,G10,G11の表示が消去され
ている。
【0120】スキップ選択モードの解除は、パンニング
スイッチ95によりカーソル枠Kを画像領域A2からタ
イトル領域A1に移動させた後、デリートスイッチ86
を操作することにより行なわれる。スキップ選択モード
が解除されると、中央制御部22から演出制御部12及
び文字データ挿入部16にマルチ画面表示モードの制御
信号が送出され、元のマルチ画面表示モードの再生画像
がされる。これにより表示画面3の表示内容が元のマル
チ表示画面に戻される。
【0121】なお、上記操作により再生不要条件が設定
されたフィルム4が再生されると、フィルム4の磁気記
録部41から読み出された再生不要条件に基づきフィル
ム画像の読取処理が行なわれ、再生不要の対象となって
いるフィルム画像の読取処理はスキップされ、再生対象
のフィルム画像のみ読み取られて、これらのフィルム画
像のマルチ再生画像がモニターTV2の表示画面3に再
生される。
【0122】次に、マルチ画面表示モードと一画面表示
モードとのモード切換について説明する。マルチ画面表
示モードと一画面表示モードのモード切換は、パンニン
グスイッチ95及びマルチ画面スイッチ97の操作によ
り行なわれる。
【0123】マルチ画面表示モードにおいて、パンニン
グスイッチ95が操作されると、表示画面3の画像領域
A2にカーソル枠Kが表示され、該カーソル枠Kにより
一画面表示させるフィルム画像の指定が可能になる。カ
ーソル枠Kは、前述のように、パンニングスイッチ95
により移動可能で、パンニングスイッチ95を操作する
毎に、対応する操作方向に表示位置が移動される。
【0124】図15(a)は、マルチ画面表示モードに
おいて、一画面表示の対象画像が選択された状態を示す
図である。同図では、フィルム画像G15が一画面表示
の対象として選択され、当該フィルム画像G15の位置
にカーソル枠Kが表示されている。この表示状態で、マ
ルチ画面スイッチ97が操作されると、マルチ画面表示
モードから一画面表示モードに切り換えられ、カーソル
枠Kにより選択されたフィルム画像G15が表示画面3
に一画面表示される。
【0125】上記表示状態でマルチ画面スイッチ97が
操作されると、中央制御部22は、フィルム4から15
番目の駒のフィルム画像G15を読み取るべく、フィル
ム給送部102を駆動してフィルムカートリッジKTか
らフィルム4を所定量だけ繰り出し、フィルムG15を
所定の撮像位置にセットするとともに、撮像部100d
を駆動してフィルム画像G15の読取りを行なう。
【0126】また、中央制御部22は、第1の画像処理
部11及び演出制御部12に一画面表示モードの制御信
号を送出し、第1の画像処理部11によりフィルム画像
G15に所定の画像処理を施した後、演出制御部12に
より画像メモリ13に一旦、記憶させる。画像メモリ1
3に記憶されたフィルム画像G15は、演出制御部12
により第2の画像処理部15に読み出され、所定の画像
処理が施された後、モニターTV2に送出され、画面3
に、同図(b)に示す再生画像が表示される。
【0127】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
天地反転条件が記憶可能な現像済フィルムから各駒の画
像と天地反転条件とを読み取り、上記天地反転条件に従
って上記画像を表示手段にマルチ画面表示するフィルム
画像再生装置であって、画像の天地を反転させる天地反
転条件を設定可能にするとともに、設定された天地反転
条件を現像済フィルムに記録可能にしたので、セットさ
れた現像済フィルムの各画像が倒立画像で再生される場
合にも、簡単な操作で各駒の画像を正立画像で再生させ
る天地反転条件を当該現像済フィルムに簡単に記録する
ことができる。
【0128】これにより、次の再生においては、現像済
フィルムから天地反転条件を読み取り、該天地反転条件
に従い各駒の画像が正立画像に修正されて再生され、再
生画像が見易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィルム画像再生装置の制御系の
ブロック構成図である。
【図2】本発明に係るフィルム画像再生装置の一実施例
を示す外観図である。
【図3】本発明に係るフィルム画像再生装置の前面パネ
ルを示す正面図である。
【図4】本発明に係るフィルム画像再生装置のフィルム
装填部の構造を示す斜視図である。
【図5】本発明に係るフィルム画像再生装置に適用され
るフィルムの構造を示す図である。
【図6】マルチ画面表示モードにおけるマルチ画面表示
の第1実施例を示すもので、(a)はモニターTVの表
示画面にマルチ画面表示されたフィルム画像の配列パタ
ーンの一例を示す図、(b)はフィルム上の各フィルム
画像の撮影位置を示す図である。
【図7】マルチ画面表示モードにおけるマルチ画面表示
の第2実施例を示すもので、(a)はスクロール方式に
よるマルチ画面表示のスクロール前の表示を示す図、
(b)はスクロール後の表示を示す図である。
【図8】左給送撮影フィルムにおけるフィルム上の各フ
ィルム画像の配列を示す図である。
【図9】左給送撮影フィルムを再生したときのモニター
TVの表示画面におけるマルチ画面表示を示す図であ
る。
【図10】プリローディング方式により撮影されたフィ
ルム上の各フィルム画像の配列を示す図である。
【図11】プリローディング方式により撮影されたフィ
ルムを再生したときのモニターTVの表示画面における
マルチ画面表示を示す図である。
【図12】縦横変換モードにおけるモニターTV上の表
示内容を示す図である。
【図13】スキップ選択モードにおけるモニターTV上
の表示内容の一例を示す図である。
【図14】スキップ選択モードにおけるモニターTV上
の表示内容の他の例を示す図である。
【図15】マルチ画面表示モードと一画面表示モードと
のモード切換を示すもので、(a)はマルチ画面表示モ
ードにおけるモニターTVの表示画面の表示内容を示す
図、(b)は一画面表示モードにおけるモニターTVの
表示画面の表示内容を示す図である。
【符号の説明】
1 フィルム画像再生装置 1a 前面パネル 2 モニターTV 3 表示画面 4 フィルム 41 磁気記録部 5 スピーカ 6 イジェクトテーブル 7 表示部 8 操作部 10 フィルム装填部 11 第1の画像処理部 12 演出制御部 13,14 画像メモリ 15 第2の画像処理部 16 文字データ挿入部 17 表示制御部 18 表示ドライバ 19 データ入力部 20 音楽制御部 21 アンプ 22 中央制御部 85 ローテーションスイッチ 86 デリートスイッチ 87 クリップスイッチ 97 マルチ画面スイッチ 98 ワインドスイッチ 100 画像読取部 100a 光源 100b ミラー 100c 像変倍部 100d 撮像部 101 情報読書部 102 フィルム給送部 A1 タイトル領域 A2 画像領域 K カーソル枠 KT フィルムカートリッジ MB 音楽記録媒体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天地反転条件が記憶可能な現像済フィル
    ムから各駒の画像と天地反転条件とを読み取り、上記天
    地反転条件に従って上記画像を表示手段に再生するフィ
    ルム画像再生装置であって、読み取られた画像を複数記
    憶する画像記憶手段と、読み取られた倒立画像を正立画
    像で上記表示手段に再生すべく画像の天地を反転させる
    天地反転条件を設定する再生条件設定手段と、上記天地
    反転条件が設定されているとき、上記画像記憶手段から
    の複数の画像の読出時に該複数の画像の天地を反転させ
    て上記表示手段への再生画像を生成する画像生成制御手
    段と、上記再生条件設定手段で設定された天地反転条件
    を上記現像済フィルムに記録する記録手段とを備えたこ
    とを特徴とするフィルム画像再生装置。
JP29854693A 1993-11-29 1993-11-29 フィルム画像再生装置 Pending JPH07154678A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11275414A (ja) * 1998-03-20 1999-10-08 Minolta Co Ltd デジタルカメラ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11275414A (ja) * 1998-03-20 1999-10-08 Minolta Co Ltd デジタルカメラ

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