JPH07153787A - 圧接型半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

圧接型半導体装置及びその製造方法

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JPH07153787A
JPH07153787A JP5298095A JP29809593A JPH07153787A JP H07153787 A JPH07153787 A JP H07153787A JP 5298095 A JP5298095 A JP 5298095A JP 29809593 A JP29809593 A JP 29809593A JP H07153787 A JPH07153787 A JP H07153787A
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信久 中島
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徳光 坂本
Yuzuru Konishi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体基体と熱補償板との位置ズレを防止し
つつ、半導体基体と熱補償板との間に絶縁保持材が侵入
しない圧接型半導体装置を得ること、および該装置の製
造に適した方法を得ることを目的とする。 【構成】 第1の熱補償板31の上主面には、その外周
から中心方向に向かって、同心円状の第1段差31c、
第2段差31aが順に設けられている。第1段差31c
の内側コーナーには、コーナー溝31bが全周に渡って
設けられてリング状となっている。 【効果】 半導体基体と熱補償板との接触面に存在しな
いので、半導体基体と熱補償板との電気的接触が良好に
保たれ、かつ、半導体基体と熱補償板の圧接時に半導体
基体に局部的な応力が加わることが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、圧接型半導体装置及
びその製造方法に関するもので、特に、熱補償板と半導
体基体とがアロイフリーの状態で接触しているような圧
接型半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】圧接型半導体装置のうちの一つのタイプ
として、半導体基体がアロイフリー、すなわちロウ付け
なしで装置内に組込まれたものが知られている。
【0003】図9は、従来のアロイフリー型の圧接型半
導体装置として構成された電力用ゲートターンオフサイ
リスタ(以後GTOと略記)の断面を示す図である。図
9において、この圧接型半導体装置では、半導体基板1
の上主面および下主面に各々陰極層2Kおよび陽極層2
Aが、また半導体基板1の上主面の中心部にはゲート電
極層2Gが形成されて半導体基体100となっている。
【0004】また、円盤状の第1および第2の熱補償板
3および6がそれぞれ陽極層2Aおよび陰極層2K表面
に各々接して設けられているとともに、これら第1およ
び第2の熱補償板3および6の各々の表面にアロイフリ
ーで接触するように、陽極銅ブロック7および陰極銅ブ
ロック8がそれぞれ設けられている。
【0005】これらの構成体は円筒状のセラミック製の
ケーシング9に収容されており、陽極銅ブロック7およ
び陰極銅ブロック8の各々の基部が、それぞれ金属製の
フランジ10aおよび10bを介してケーシング9に連
結されている。
【0006】ゲート電極層2G上部の第2の熱補償板6
の中央には、貫通孔6Hが設けられ、これに対応して陰
極銅ブロック8にも非貫通孔8Hが設けられており、こ
の貫通孔6Hと非貫通孔8Hによって形成される緩挿穴
にゲート電極支持体11が摺動可能に緩挿される。ゲー
ト電極12は、ケーシング9の外部に引き出されたL字
型の導線10の一端に接続されている。
【0007】図10に半導体基体100周辺の拡大図を
示す。図10において半導体基板1の外周端縁には、当
該外周端縁に露出するpn接合部を絶縁及び保護するポ
リイミドワニス1aが塗布されている。半導体基板1
は、その外周端縁に当該端縁に沿った沿面放電の防止
と、半導体基板1の外周端縁の保護を兼ねて、ポリイミ
ドワニス1aの表面から第1の熱補償板3の段差部分全
体を覆うように絶縁保持材4が形成され、第1の熱補償
板3に固着されている。ここで、絶縁保持材4は、半導
体基体100を第1の熱補償板3の上に載置した状態で
ポリイミドワニス1aの表面から第1の熱補償板3の段
差部分全体に渡って粘性の高い液状の樹脂を塗布し、該
樹脂を硬化させることによって形成される。この絶縁保
持材4はまた、第1の熱補償板3に付着することによっ
て、半導体基体100と第1の熱補償板3との位置ズレ
を防止するという機能をも有している。
【0008】このような構成の圧接型半導体装置を所定
の機器内で使用するときには、図9に示すように、この
圧接型半導体装置1を該所定の機器に設けられた陽極部
材20Aと陰極部材20Kとの間に挿入する。これらの
陽極部材20Aと陰極部材20Kは、図示しない外部バ
ネによって、それぞれ図に示す矢印の方向に付勢され、
陰極部材20Kの下面が陰極銅ブロック8の上面に加圧
接触すると共に、陽極部材20Aの上面が陽極銅ブロッ
ク7の下面に加圧接触した状態となる。これにより陰極
部材20Kが、陰極銅ブロック8、熱補償板6を介して
陰電極層2Kに電気的に確実に接続される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の圧接型半導体装
置は以上のように構成されているので、半導体基体10
0の外周端縁のポリイミドワニス1aの表面と第1の熱
補償板3の段差部分全体に渡って、絶縁保持材4の材料
である粘性の高い液状の樹脂を塗布して絶縁保持材4を
形成する際に、半導体基体100と第1の熱補償板3と
の間に毛細管現象により該樹脂が侵入する場合がある。
図11は半導体基体100の外周端縁の部分拡大図であ
り、半導体基体100の下主面の陽極層2Aと第1の熱
補償板3との間に絶縁保持材4が侵入し、バリ4aとな
った状態が示されている。
【0010】このような状態では、半導体基体100と
第1の熱補償板3との電気的接触が不良となるので電気
的特性が短時間で劣化したり、また、外部から圧接のた
めに力が加わると、半導体基体100に局部的な応力が
集中し、場合によっては半導体基体100そのものが破
損して不良品となり、装置製造の歩留まりが低下すると
いう問題があった。
【0011】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、半導体基体と熱補償板との位置ズ
レを防止しつつ、半導体基体と熱補償板との間に絶縁保
持材が侵入しない圧接型半導体装置を得ること、および
該装置の製造に適した方法を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
圧接型半導体装置は、少なくとも1つのPN接合を有す
る半導体基体が、該半導体基体よりも大きな径を有する
熱補償板にアロイフリーで接触する圧接型半導体装置に
おいて、前記半導体基体の外周部を覆うように絶縁保持
材が設けられるとともに、前記絶縁保持材が、前記半導
体基体と前記熱補償板との接触面には存在せず、前記接
触面の外部において前記絶縁保持材が前記熱補償板に固
着されていることを特徴とする。
【0013】本発明の請求項2に係る圧接型半導体装置
は、前記熱補償板は前記接触面の外部において、前記半
導体基体から離れる方向の第1の段差を前記熱補償板の
全周に渡って有し、前記絶縁保持材が前記第1の段差に
係合されていることを特徴とする。
【0014】本発明の請求項3に係る圧接型半導体装置
は、請求項2記載の圧接型半導体装置であって、前記熱
補償板の前記第1の段差の底面において、前記絶縁保持
材が接着層によって前記熱補償板に接着され、前記第1
の段差の内側コーナーには、前記第1の段差の全周に渡
って、前記接着層の流れだし部分を収容するコーナー溝
が形成されたことを特徴とする。
【0015】本発明の請求項4に係る圧接型半導体装置
は、少なくとも1つのPN接合を有する半導体基体が、
該半導体基体よりも大きな径を有する熱補償板にアロイ
フリーで接触する圧接型半導体装置において、前記半導
体基体の外周部を覆うように絶縁保持材が設けられると
ともに、前記絶縁保持材が、前記半導体基体と前記熱補
償板との接触面には存在せず、前記接触面の外部におい
て前記絶縁保持材が前記熱補償板に嵌合されていること
を特徴とする。
【0016】本発明の請求項5に係る圧接型半導体装置
は、請求項4記載の圧接型半導体装置であって、前記熱
補償板は前記接触面の外部において、前記半導体基体か
ら離れる方向の第1の段差を前記熱補償板の全周に渡っ
て有し、前記絶縁保持材が前記第1の段差に係合されて
いることを特徴とする。
【0017】本発明の請求項6に係る圧接型半導体装置
は、請求項2〜5のいずれかに記載の圧接型半導体装置
であって、前記熱補償板の前記第1の段差の内側には、
前記接触面の外周を規定する第2の段差が形成されてい
ることを特徴とする。
【0018】ところで、これらの圧接型半導体装置を製
造するにあたって、従来のように半導体基体を熱補償板
の上に載置してから絶縁保持材を形成すると、その形成
のための材料(たとえば粘性樹脂)が流れだして半導体
基体と熱補償板との接触面に入りこんでしまうため、こ
の発明の構成である「絶縁保持材が、半導体基体と熱補
償板との接触面から離れて形成されている」という状態
を実現しにくい。
【0019】そこでこの発明では、これら本発明の圧接
型半導体装置を製造するにあたって以下に示すような特
別の工夫を行う。
【0020】本発明の請求項7に係る圧接型半導体装置
の製造方法は、請求項1記載の圧接型半導体装置を製造
する方法であって、(a)前記半導体基体の前記外周部
に応じたリング状の形成溝を有し、かつ少なくとも該溝
を規定する表面部分が樹脂である形成治具を準備する工
程と、(b)前記形成溝の上に前記半導体基体の前記外
周部が位置するように、前記半導体基体を前記形成治具
上に載置する工程と、(c)前記半導体基体の前記外周
部の表面全域を覆うように、前記形成溝に粘性樹脂を充
填する工程と、(d)前記粘性樹脂を硬化することによ
り、前記半導体基体の前記外周部を覆う前記絶縁保持材
を得る工程と、前記絶縁保持材が形成された前記半導体
基体を前記形成治具から取り外す工程と、(e)前記半
導体基体を前記熱補償板上に移動させ、前記接触面の外
側において前記絶縁保持材を前記熱補償板に固着する工
程とを備えることを特徴とする。
【0021】本発明の請求項8に係る圧接型半導体装置
の製造方法は、請求項4記載の圧接型半導体装置を製造
する方法であって、(a)前記半導体基体の前記外周部
に応じたリング状の形成溝を有し、かつ少なくとも該溝
を規定する表面部分が樹脂である形成治具を準備する工
程と、(b)前記形成溝の上に前記半導体基体の前記外
周部が位置するように、前記半導体基体を前記形成治具
上に載置する工程と、(c)前記半導体基体の前記外周
部の表面全域を覆うように、前記形成溝に粘性樹脂を充
填する工程と、(d)前記粘性樹脂を硬化することによ
り、前記半導体基体の前記外周部を覆う前記絶縁保持材
を得る工程と、前記絶縁保持材が形成された前記半導体
基体を前記形成治具から取り外す工程と、(e)前記半
導体基体を前記熱補償板に移動させ、前記接触面の外側
において前記絶縁保持材を前記熱補償板に嵌合する工程
を備えることを特徴とする圧接型半導体装置の製造方
法。
【0022】本発明の請求項9に係る圧接型半導体装置
の製造方法は、請求項7または8記載の圧接型半導体装
置の製造方法であって、前記工程(c)が、前記半導体
基体から前記形成治具に向かう方向に加重をかけた状態
で実行されることを特徴とする。
【0023】本発明の請求項10に係る圧接型半導体装
置の製造方法は、請求項7または8記載の圧接型半導体
装置の製造方法であって、前記形成治具は、前記半導体
基体と前記熱補償板との前記接触面の外径より大きな外
径を有する突出部によって形成された基体載置台を有し
前記基体載置台表面内の端縁近傍には樹脂溜め溝が形成
されてなることを特徴とする。
【0024】本発明の請求項11に係る圧接型半導体装
置の製造方法は、請求項10記載の圧接型半導体装置の
製造方法であって、前記基体載置台の表面から、前記形
成治具の主面に垂直に貫通孔が形成されていることを特
徴とする。
【0025】本発明の請求項12に係る圧接型半導体装
置の製造方法は、請求項11記載の圧接型半導体装置の
製造方法であって、前記貫通孔が複数設けられ、すくな
くともひとつの貫通孔は前記樹脂溜め溝の底部から伸び
ているいることを特徴とする。
【0026】本発明の請求項13に係る圧接型半導体装
置の製造方法は、請求項12記載の圧接型半導体装置の
製造方法であって、前記工程(d)によって、前記絶縁
保持材には前記基体載置台の角部に応じた形状の段差部
分が形成され、前記工程(e)は、前記段差部分を前記
熱補償板の前記第1の段差に係合させて、前記半導体基
体と前記熱補償板の位置決めを実行する工程を備えるこ
とを特徴とする。
【0027】本発明の請求項14に係る圧接型半導体装
置の製造方法は、請求項13記載の圧接型半導体装置の
製造方法であって、前記形成治具は、前記形成溝を規定
する一対の溝側面のうちの外側の溝側面が、溝の開口部
に向かって開くテーパ面となっていることを特徴とす
る。
【0028】本発明の請求項15に係る圧接型半導体装
置の製造方法は、請求項7〜14のいずれかに記載の圧
接型半導体装置の製造方法であって、前記形成治具は、
少なくとも表面部分が前記絶縁保持材とは異なる材質に
よって形成されていることを特徴とする。
【0029】本発明の請求項16に係る圧接型半導体装
置の製造方法は、請求項15記載の圧接型半導体装置の
製造方法であって、前記形成治具は、金属ブロックの表
面に前記材質のコートを施して形成されていることを特
徴とする。
【0030】本発明の請求項17に係る圧接型半導体装
置の製造方法は、請求項15記載の圧接型半導体装置の
製造方法であって、前記形成治具は、前記材質からなる
ブロックで形成されていることを特徴とする。
【0031】本発明の請求項18に係る圧接型半導体装
置の製造方法は、請求項15〜17のいずれかに記載の
圧接型半導体装置の製造方法であって、前記絶縁保持材
はシリコーンゴムであり、前記コートのための前記材質
は4弗化樹脂であることを特徴とする。
【0032】本発明の請求項19に係る圧接型半導体装
置の製造方法は、請求項15〜17のいずれかに記載の
圧接型半導体装置の製造方法であって、前記絶縁保持材
はシリコーンゴムであり、前記コートのための前記材質
はPFA(Perfluoro Alkoxy)であることを特徴とす
る。
【0033】
【作用】本発明の請求項1に係る圧接型半導体装置によ
れば、半導体基体が熱補償板にアロイフリーで接触する
圧接型半導体装置において、半導体基体の外周部を覆う
ように設けられた絶縁保持材が、半導体基体と熱補償板
との接触面に存在しないので、半導体基体と熱補償板と
の電気的接触が良好に保たれ、かつ、半導体基体と熱補
償板の圧接時に半導体基体に局部的な応力が加わること
が防止される。半導体基体と熱補償板との位置ズレ防止
は、絶縁保持材が熱補償板に固着されていることによっ
て達成されている。
【0034】請求項2に係る圧接型半導体装置によれ
ば、熱補償板が半導体基体と熱補償板との接触面の外部
に第1の段差を有し、絶縁保持材を第1の段差に係合さ
せることで、半導体基体と熱補償板の位置関係を一義的
に決定することができる。
【0035】請求項3に係る圧接型半導体装置によれ
ば、第1の段差の内側コーナーに接着層の流れだし部分
を収容するコーナー溝を設け、半導体基体と熱補償板と
の接触面から離れた熱補償板の第1の段差の底面に絶縁
保持材を接着層によって接着されているので、半導体基
体と熱補償板との接触面に接着層が侵入することを防止
できる。
【0036】請求項4に係る圧接型半導体装置によれ
ば、半導体基体が熱補償板にアロイフリーで接触する圧
接型半導体装置において、半導体基体の外周部を覆うよ
うに設けられた絶縁保持材が、半導体基体と熱補償板と
の接触面に存在しないので、半導体基体と熱補償板との
電気的接触が良好に保たれ、かつ、半導体基体と熱補償
板の圧接時に半導体基体に局部的な応力が加わることが
防止される。
【0037】また、この態様では、絶縁保持材と熱補償
板との嵌合により半導体基体と熱補償板との位置ズ防止
が達成されている。
【0038】請求項5に係る圧接型半導体装置によれ
ば、熱補償板が半導体基体と熱補償板との接触面の外部
に第1の段差を有し、絶縁保持材を第1の段差に係合さ
せることで、半導体基体と熱補償板の位置関係を一義的
に決定することができる。
【0039】請求項6に係る圧接型半導体装置によれ
ば、第1の段差の内側に半導体基体と熱補償板との接触
面を規定した第2の段差により、製造過程で発生した絶
縁保持材の不要部分が収容される。
【0040】一方、本発明の請求項7および8に係る製
造方法によれば、絶縁保持材の材料である粘性樹脂を硬
化させた後に半導体基体と熱補償板との結合が行なわれ
るため、半導体基体と熱補償板との接触面に硬化前の樹
脂が流れ込むことはなく、請求項1および4記載の圧接
型半導体装置をそれぞれ容易に製造可能である。
【0041】請求項9に係る製造方法によれば、形成治
具のリング状の形成溝に粘性樹脂を充填する工程におい
て、半導体基体と形成治具との位置ズレを特に有効に防
止できる。
【0042】請求項10に係る製造方法によれば、基体
載置台に半導体基体を載置し、形成溝に粘性樹脂を充填
した場合に、半導体基体と基体載置台の接触面に侵入し
た該樹脂は、樹脂溜め溝に収容されて侵入範囲が限定さ
れる。
【0043】請求項11に係る製造方法によれば、形成
治具の主面に垂直に貫通孔が設けられているので、半導
体基体と基体載置台の接触面に滞留するガスが排気され
る。
【0044】請求項12に係る製造方法によれば、複数
の貫通孔のうち少なくともそのひとつが樹脂溜め溝の底
部から伸びているので、その貫通孔は余分な樹脂の排出
と、半導体基体と基体載置台の接触面に滞留するガスの
排気とに寄与する。
【0045】請求項13に係る製造方法によれば、基体
載置台の角部に応じて形成された絶縁保持材の段差部分
を熱補償板の第1の段差に係合させることによって半導
体基体と熱補償板の位置決めが実行され、位置決めが容
易になる。
【0046】請求項14に係る製造方法によれば、形成
治具の形成溝を規定する一対の溝側面のうちの外側の溝
側面が、溝の開口部に向かって開くテーパ面となってい
るので、絶縁保持材を形成後に半導体基体を形成治具か
ら取り外す工程が容易になる。
【0047】請求項15に係る製造方法によれば、絶縁
保持材が形成された半導体基体と形成治具とを取り外す
際に、良好な離型性が得られる。
【0048】請求項16および17に係る製造方法で
は、形成冶具の2つの好ましい態様が提供される。
【0049】請求項18および19に係る製造方法で
は、絶縁保持材がシリコーンゴムである場合に、形成治
具の材料として4弗化樹脂またはPFAを使用すること
により、特に良好な離型性が得られる。
【0050】
【実施例】
<A.実施例1> <A−1.装置の全体構成>図1は本発明に係る圧接型
半導体装置の第1の実施例であるアロイフリータイプの
圧接型電力用GTOを示す断面図である。図1におい
て、半導体基体100は円盤形状をなす半導体基板1
(シリコン基板)を有しており、GTOを構成するため
に必要とされる周知の半導体多層構造を半導体基板1の
内部に有している。この実施例ではGTOであるが、こ
の発明は半導体基体100の内部構成にかかわらず適用
可能であって、一般には少なくとも1つのpn接合を有
した半導体基体であればよい。
【0051】半導体基板1の下主面には陽極層2Aが形
成されている。また、半導体基板1の上主面の中央部に
はゲート電極層2Gが形成され、その周囲領域には陰極
層2Kが形成されている。これらの電極層はいずれもア
ルミニウム(Al)を蒸着することにより形成されてい
る。
【0052】また、陽極層2Aおよび陰極層2Kの表面
に各々接して、円盤状の第1の熱補償板(陽極熱補償
板)31および第2の熱補償板(陰極熱補償板)6が設
けられている。第1の熱補償板31は、その直径が半導
体基体100の直径よりは大きく、セラミックで形成さ
れた円筒形状のケーシング9の内径よりは若干小さい。
半導体基体100とこれら第1および第2の熱補償板3
1および6とはロウ付けなどで結合されておらず、これ
らの接触はアロイフリーとなっている。
【0053】第1の熱補償板31の本体部の表面は、金
属蒸着または鍍金等の方法により形成されたアルミウウ
ム、銀、ニッケル、又は金等から成る薄膜層(図示せ
ず)によってその全面にわたって覆われている。この薄
膜層は図1で示す構成において、第1の熱補償板31と
陽極層2A、及び第1の熱補償板31と陽極銅ブロック
7の間の電気的及び熱的な接触を良好に保つ。第2の熱
補償板6も同様の薄膜層を有する。
【0054】この装置にはさらに、陽極銅ブロック7、
陰極銅ブロック8、フランジ10aおよび10bが設け
られている。これらの要素は第9図の従来装置と同じで
あるため、その重複説明は省略する。
【0055】また、ケーシング9、フランジ13aおよ
び13b等で規定される内部空間には、窒素ガス等の不
活性ガスが充填されている。不活性ガスは、当該空間に
収納される半導体基体100や第1および第2の熱補償
板6および31などの酸化、あるいは劣化を防止するた
めのものである。
【0056】貫通孔6Hおよび非貫通孔8Hによって形
成される緩挿穴に摺動可能に緩挿され、バネ13で付勢
されたゲート電極支持体11が導線10を介してケーシ
ング9の外部に引き出されている点や、この装置は所望
の電力機器内において陽極部材20Aと陰極部材20K
との間に挿入され、矢印の方向に付勢されることによっ
て圧接状態で使用されることなどの点も従来装置と同じ
である。
【0057】この実施例装置の特徴は、第1の熱補償板
31および半導体基体100の接触部分周辺の構造や、
半導体基体100の外周部を覆う絶縁保持材40などの
構成にある。これらについては以下で詳述する。
【0058】<A−2.半導体基体100周辺の詳細>
図2は、図1の半導体基体100周辺の拡大図である。
半導体基体100と第1の熱補償板31は、中心軸が互
いに一致するような位置に配置されている。第1の熱補
償板31の上主面には、その外周から中心方向に向かっ
て、同心円状の第1段差31c、第2段差31aが順に
設けられている。第2段差31aは、半導体基体100
が第2の熱補償板31の上主面上の所定の位置に配置さ
れた状態において、半導体基体100と熱補償板31が
接触する接触面の外径を規定している。第2段差31a
の落差は例えば0.3〜0.5mmであり、第2段差31
aから第1段差31cまでの距離、すなわち段差の水平
方向の幅は1.0〜1.5mmである。
【0059】第2段差31aに続く第1段差31cの落
差(後述するコーナ溝31bの開口面までの落差)は、
例えば0.7〜1.2mmである。第1段差31cの内側
コーナーには、例えば深さ1.0mm、幅1.0mmのコー
ナー溝31bが全周に渡って設けられてリング状となっ
ている。
【0060】半導体基体100は、その外周端縁に絶縁
材であるポリイミドワニス1aを塗布されている。ポリ
イミドワニス1aは当該外周端縁に露出するpn接合部
を絶縁及び保護している。また、半導体基体100の外
周端縁近傍には、ポリイミドワニス1aの表面を覆うよ
うに、絶縁保持材40が、電気絶縁性、接着性、及び耐
熱性に優れた材料、例えばシリコーンゴムで形成されて
いる。絶縁保持材40は、半導体基体100の外周端縁
に沿った沿面放電を防止するとともに、半導体基体10
0の外周端縁を保護し、半導体基体100を第1の熱補
償板31に位置決めして固定するために設けられてい
る。絶縁保持材40は半導体基体100の外周端縁を一
定以上の厚さをもって覆っている。
【0061】絶縁保持材40は段差部分Sを有してい
る。この段差部分Sの垂直側壁40cが第1の熱補償板
31の第1段差31cの垂直壁に係合している。段差部
分Sの上壁部に相当するバリ40aは、半導体基体10
0と第2段差31aとの間に規定される空間に存在して
いるが、このバリ40aは半導体基体100と第1の熱
補償板31との接触面CSからは離れている。また、絶
縁保持材40は第1段差31cの底面には接触せず、上
述のように第1段差31cの垂直壁には係合するものの
固着はされていない。
【0062】第1段差31cの底面に設けた接着用絶縁
保持材5(たとえばシリコーンゴム)によって、絶縁保
持材40は第1の熱補償板31に接着され、それによっ
て固着状態となっている。上述した絶縁保持材40の構
造は、後述する製造工程によって容易に得ることができ
る。
【0063】<A−3.第1実施例の特徴的作用効果>
このような構成を有する圧接型半導体装置においては次
のような特徴的作用効果を呈する。
【0064】まず、絶縁保持材40が半導体基体100
と第1の熱補償板31との接触面CSに到達しないた
め、この圧接型半導体装置の使用状態において半導体基
体100と第1の熱補償板31との電気的・熱的接触が
低下することはない。また、外部から力が加わっても半
導体基体100が破損することもない。
【0065】さらにバリ4aが第1の熱補償板31に接
触していないため、この部分において半導体基体100
から第1の熱補償板31に向かう力が加わっても、バリ
4aが半導体基体100と第1の熱補償板31とに挟ま
ってしまうことによる半導体基体100の破損も防止で
きる。
【0066】半導体基体100と第1の熱補償板31と
の位置ズレは、第1の段差31cと絶縁保持材40との
係合、および接着用絶縁保持材5の双方によって防止さ
れている。この双方の位置ズレ機能を併用することが好
ましいが、一方だけでもよい。すなわち、接着用絶縁保
持材5を省略することもでき、また第1の段差31cと
絶縁保持材40との係合を行わせないという変形も可能
である。前者については後で詳述する。
【0067】半導体基体100と第1の熱補償板31と
の位置ズレを防止するにあたって、第1の熱補償板31
に対する絶縁保持材40の硬化時の接着力は使用してい
ない。このため、絶縁保持材40は半導体基体100と
第1の熱補償板31とを結合する前に半導体基体100
にあらかじめ形成して硬化させておくことができる(後
述する製造方法はその例に相当する)。このため、半導
体基体100と第1の熱補償板31とがまだ分離された
状態で絶縁保持材40を形成可能であり、作業性が向上
する。
【0068】<A−4.第1実施例装置の製造方法>図
3〜図7は図1の圧接型半導体装置の製造工程を、半導
体基板1と熱補償板31の組立に係る部分に着目して示
した図である。
【0069】図3に示す工程において、GTOに相当す
る半導体多層構造が形成された半導体基板1を準備す
る。該基板1の下主面には陽極層2Aが、上主面の中央
部にはゲート電極層2Gが、その周囲領域には陰極層2
Kが各々Alを蒸着することにより形成されるととも
に、その外周端縁がベベリングによりカットされてい
る。ベベリングに伴う破砕層はシリコンエッチングによ
り除去され、その外周端縁に絶縁材であるポリイミドワ
ニス1aが塗布されている。これによって半導体基体1
00が得られる。
【0070】一方、半導体基体100の周縁部に絶縁保
持材40(図2)を形成するために使用される形成治具
20が準備される。この形成治具20は略円盤形状の金
属ブロック(たとえばアルミニウムブロック)の表面全
体に樹脂、好ましくは4弗化樹脂、さらに好ましくはP
TFE(ポリ4弗化エチレン: Poly Tetra Fluoro Eth
ylene )を約30μmの厚さでコートすることによって
得られている。
【0071】形成治具20の直径は半導体基体100よ
りも大きく、その断面形状は、外周部にリング状の形成
溝20aを有し、その形成溝20aを規定する一対の溝
側面のうちの外側の溝側面20wが、形成溝20aの開
口部に向かって開くテーパ面となっている。
【0072】形成溝20aは、形成溝20aによって囲
まれる領域の内部に、半導体基体100を載置するため
の基体載置台20eの外径を規定している。形成溝20
aの幅は、基体載置台20eの外径が、第1の熱補償板
31に設けられたリング状の第1段差31cの外径に合
わせて決定される。図2からわかるように第1段差31
cの外径は半導体基体100と熱補償板31との接触面
CS(図2)の外径よりも大きいため、基体載置台20
eの外径も接触面CSの外径よりも大きく設定されてい
ることになる。
【0073】また、形成治具20の基体載置台20eの
表面内には、形成溝20aよりも幾分内側の位置に、断
面形状がV字型の樹脂溜め溝20bが複数形成されてい
る。この樹脂溜め溝20bの平面配置は、基体載置台2
0eの中心を中心とする円形配置となっている。樹脂溜
め溝20bは図2における第2の段差31aよりも若干
外周側に設けられている。
【0074】樹脂溜め溝20bの底面から形成治具20
の主面に垂直な方向に伸びた貫通孔20cが形成されて
いる。樹脂溜め溝20bの幅は、例えば0.5〜1.0
mm、深さ0.5〜1.0mmであり、貫通孔20cの直径
は0.7〜1.0mmである。また、形成治具20の中心
部にも、貫通孔20cと同様の直径を有する貫通孔20
dが形成されている。換言すれば、この実施例では複数
の貫通孔20c,20dが形成され、そのうちの一部が
樹脂溜め溝20bの底面から伸びていることになる。中
央の貫通孔20dを省略した場合には、複数の貫通孔2
0cのすべてが樹脂溜め溝20bの底面から伸びている
ことになる。なお、樹脂溜め溝20bの断面形状は矩型
でも、U字型でも良い。
【0075】次に、図4に示す工程において、陰極層2
Kが形成された面を下にして半導体基体100を形成治
具20上に載置する。この載置にあたっては、各々の中
心軸が一致するようにする。また、形成治具20の上主
面上に載置された半導体基体100の上に、半導体基体
100の位置ずれを防止するために重り21を載る。
【0076】そして、半導体基体100とともに形成治
具20を回転させながら、半導体基体100の外周端縁
のポリイミドワニス1aの上部から絶縁保持材40の材
料である粘性の高い液状の樹脂(以下、「粘性樹脂」:
この実施例では加熱硬化前のシリコーンゴム材料)を充
填する。充填された粘性樹脂は、形成治具20の外壁と
形成溝20aおよび半導体基体100の外周端縁で規定
される領域を埋設し、粘性が高いので外周端縁のポリイ
ミドワニス1aの上部に盛り上がるように滞留する。
【0077】この工程において、半導体基板1の下主面
の陰極層2Kと基体載置台20eとの間の僅かな間隙に
は、毛細管現象により粘性樹脂が侵入するが、基体載置
台20eの表面内に形成された樹脂溜め溝20bに流入
し、量が多い場合には、樹脂溜め溝20b内に設けられ
た複数の貫通孔20cにより形成治具20の下主面側に
垂直に排出されるので、樹脂溜め溝20bよりも径方向
内側には粘性樹脂が侵入することが防止される。
【0078】次に、粘性樹脂の充填が終了した形成治具
20を、重り21を半導体基体100上に載置した状態
で真空槽(図示せず)の中に挿入して、真空下で粘性樹
脂から発生する泡を除去する、いわゆる脱泡を行う。こ
のとき、半導体基体100と基体載置台20eとの間隙
には、空気や粘性樹脂から発生したガスが溜まることが
あるが、貫通孔20cおよび20dにより排気されるの
で、真空中で圧力差により半導体基体100が撓むなど
の不具合が防止される。
【0079】次に、脱泡の工程が終了した形成治具20
を高温雰囲気中に置いて、粘性樹脂の加熱硬化を行う。
この工程は例えば高温の窒素雰囲気中にて行われる場合
が多いが、室温硬化型の粘性樹脂の場合は、脱泡後は大
気中に長時間放置して硬化させる。これによって粘性樹
脂は硬化した絶縁保持材40となる。
【0080】次に、重り21を半導体基体100上から
取り除き、形成治具20と半導体基体100を分離する
ことによって、図5に示すような外周端縁が絶縁保持材
40によって覆われた半導体基体100が得られる。こ
こで、形成治具20の表面にはPTFEがコートされて
いるので、絶縁保持材40と形成治具20との離型性が
良く、絶縁保持材40を損なわずに形成治具20から分
離できる。
【0081】図5において、形成治具20によって成形
された絶縁保持材40の断面形状は、外周端縁のポリイ
ミドワニス1aの上部が緩やかに盛り上がり、形成治具
20の形成形成溝20aに接していた部分が、その形状
を反映して平面的に成形され、形成治具20の基体載置
台20eの直径に合わせて垂直側壁40cを有する段差
部分Sが形成されている。段差部分Sはリング状に半導
体基体100の下方空間を囲んでおり、その径は熱補償
板31におけるリング状の第1段差31cの径に一致し
ている。また、半導体基板1の下主面の陽極層2A表面
には、絶縁保持材40の充填工程において、半導体基板
1の下主面の陽極層2Aと基体載置台20eとの間の僅
かな間隙に、毛細管現象により侵入した絶縁保持材40
がバリ40aとして残跡している。このバリ40aが存
在する範囲は、形成治具20に設けられた基体載置台2
0eの外周端縁から樹脂溜め溝20bまでに限定されて
いる。
【0082】次に、図6に示す工程において、外周端縁
が絶縁保持材40によって覆われた半導体基体100を
第1の熱補償板31に固着させる。固着の手順は、ま
ず、第1の熱補償板31の第1段差31cの底面に沿っ
て、全周に渡って硬化前の接着用絶縁保持材5を塗布す
る。接着用絶縁保持材5には絶縁保持材40と同じ材質
のものが使用されることが好ましく、この実施例ではシ
リコーン樹脂である。その塗布量は、塗布された状態で
の接着用絶縁保持材5の断面形状が円形とすれば、その
直径が0.7〜1.0mmとなる程度の量である。
【0083】次に、外周端縁が絶縁保持材40によって
覆われた半導体基体100を第1の熱補償板31の上方
に移動させ、その後に第1の熱補償板31上に載置す
る。この載置にあたっては、絶縁保持材40の段差部分
Sの垂直壁40cが、第1の熱補償板31の第1段差3
1aに係合するように行われる。ここで、前述したよう
に、リング状の段差部分Sが囲む領域の径が第1の熱補
償板31の第1段差31aの外周端縁の直径に合わせて
形成されているので、垂直壁40cを第1の熱補償板3
1の第1段差31aに係合させることで、熱補償板31
の中心軸と半導体基体100の中心軸とが一致し、半導
体基体100と熱補償板31との位置決めが容易に行わ
れる。
【0084】次に、図7に示す工程において、半導体基
体100を第1の熱補償板31に圧接して、接着用絶縁
保持材5をある程度押しつぶし、第1段差31cの底面
全域に広げて半導体基体100と熱補償板31との密着
性を高める。このとき、押しつぶされた接着用絶縁保持
材5の一部は、絶縁保持材40と第1の熱補償板31と
の接合面から、絶縁保持材40の外側および内側に流れ
出すが、内側には第1段差31cの中心側コーナーにコ
ーナー溝31bが設けられているので、該溝に流入する
ことで第1の熱補償板31の径方向にさらに侵入するこ
とが防止される。なお、絶縁保持材40の外側に接着用
絶縁保持材5が流れ出しても特に問題にはならない。
【0085】この後、接着用絶縁保持材5について真空
中での脱泡および高温雰囲気中での硬化など、絶縁保持
材40の形成と同様の工程を経て半導体基体100と熱
補償板31との固着(具体的には接着)が完了する。
【0086】半導体基体100の第1の熱補償板31へ
の固着が完了した後、続いて第1の熱補償板6および陽
極銅ブロック7が装着され、ゲート電極層2G上部にゲ
ート電極12を含めて、L字型の導線10、ゲート電極
支持体11、バネ13、外部ゲート端子18などがケー
シング9と共に装着されて図1の圧接型半導体装置が完
成する。
【0087】この製造方法では半導体基体100を熱補
償板31に固定する前に絶縁保持材40の形成と硬化を
完了できるため、図1に示した圧接型半導体装置の構造
を容易かつ確実に得ることができる。
【0088】<B.第2実施例>図8はこの発明の圧接
型半導体装置の第2の実施例を示す部分拡大図である。
この実施例では、図8に示された以外の部分は第1実施
例と同じ構成を有している。この実施例では、外周端縁
が絶縁保持材40によって覆われた半導体基体100を
第1の熱補償板31に固定する工程において、第1の熱
補償板31の第1段差31cの底面には接着用絶縁保持
材5を塗布せずに、絶縁保持材40の段差部分Sの垂直
壁40cを、第1の熱補償板31の第2段差31aに係
合させるにとどめる。このとき、垂直壁40cの図8の
水平方向における公差を、例えば±0.5mm程度に保
ち、第1の熱補償板31の第1段差31cの外径の公差
を、垂直壁4cの図8の水平方向における公差を考慮し
て加工すれば、段差部分Sは第1の熱補償板31の第2
段差31aに確実に係合し、接着用絶縁保持材5を用な
くても、半導体基体100が第1の熱補償板31に固定
される。ここで、第1の熱補償板31の第1段差31c
の外径の公差は、絶縁保持材40に硬化後も弾力性を有
するシリコーンゴムなどを用いる場合は、その伸縮性を
考慮して決定される。
【0089】なお、図2の接着用絶縁保持材5を省略す
ることに伴い、図2のコーナー溝31bは形成不要であ
る。また、図8の実施例では接着用絶縁保持材5の厚さ
に相当する厚さだけ絶縁保持材40の厚さを増加させて
おくことが好ましい。これは、図3の形成冶具20にお
ける形成溝20aの深さを若干深くするだけで容易に達
成できる。
【0090】この実施例によれば、半導体基体100を
第1の熱補償板31に固定する場合に、接着用絶縁保持
材5を使用しないので、第1の熱補償板31に接着用絶
縁保持材5を塗布する工程が省略でき、圧接型半導体装
置の製造効率を向上し、製造コストを低減できる。
【0091】また、第1の熱補償板31の第1段差31
cの中心側コーナーに、接着用絶縁保持材5の侵入を防
止するためのコーナー溝31bを設ける必要がなくなる
ので、第1の熱補償板31の製造コストを低減できる。
【0092】<C.第3実施例>円盤形状の金属製の形
成治具20の表面に、PTFEをコートする代わりに、
形成治具20全体をPTFE樹脂によって形成しても絶
縁保持材40の形成治具20からの良好な離型性を得る
ことができる。
【0093】<D.第4実施例>円盤形状の金属製の形
成治具20の表面に、PTFEの代わりに、PFA(Pe
rfluoro Alkoxy)樹脂をコートすることによっても、絶
縁保持材40の形成治具20からの良好な離型性を得る
ことができる。
【0094】また、形成治具20全体をPFA樹脂によ
って形成しても同様の効果が得られる。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る圧
接型半導体装置によれば、半導体基体が熱補償板にアロ
イフリーで接触する圧接型半導体装置において、半導体
基体の外周部を覆うように設けられた絶縁保持材が、半
導体基体と熱補償板との接触面に存在しないので、半導
体基体と熱補償板との電気的接触が良好に保たれ、か
つ、半導体基体と熱補償板の圧接時に半導体基体に局部
的な応力が加わることが防止される。半導体基体と熱補
償板との位置ズレは、絶縁保持材が熱補償板に固着され
ていることによって達成されている。
【0096】請求項2に係る圧接型半導体装置によれ
ば、熱補償板が半導体基体と熱補償板との接触面の外部
に第1の段差を有し、絶縁保持材を第1の段差に係合さ
せることで、半導体基体と熱補償板の位置関係を一義的
に決定することができる。
【0097】請求項3に係る圧接型半導体装置によれ
ば、第1の段差の内側コーナーに接着層の流れだし部分
を収容するコーナー溝を設け、半導体基体と熱補償板と
の接触面から離れた熱補償板の第1の段差の底面に絶縁
保持材を接着層によって接着されているので、半導体基
体と熱補償板との接触面に接着層が侵入することを防止
できる。
【0098】請求項4に係る圧接型半導体装置によれ
ば、半導体基体が熱補償板にアロイフリーで接触する圧
接型半導体装置において、半導体基体の外周部を覆うよ
うに設けられた絶縁保持材が、半導体基体と熱補償板と
の接触面に存在しないので、半導体基体と熱補償板との
電気的接触が良好に保たれ、かつ、半導体基体と熱補償
板の圧接時に半導体基体に局部的な応力が加わることが
防止される。
【0099】また、この態様では、絶縁保持材と熱補償
板との嵌合により半導体基体と熱補償板との位置ズ防止
が達成されている。
【0100】請求項5に係る圧接型半導体装置によれ
ば、熱補償板が半導体基体と熱補償板との接触面の外部
に第1の段差を有し、絶縁保持材を第1の段差に係合さ
せることで、半導体基体と熱補償板の位置関係を一義的
に決定することができる。
【0101】請求項6に係る圧接型半導体装置によれ
ば、第1の段差の内側に半導体基体と熱補償板との接触
面を規定した第2の段差により、製造過程で発生した絶
縁保持材の不要部分が収容される。
【0102】請求項7および8に係る製造方法によれ
ば、絶縁保持材の材料である粘性樹脂を硬化させた後に
半導体基体と熱補償板との結合が行なわれるため、半導
体基体と熱補償板との接触面に硬化前の樹脂が流れ込む
ことはなく、請求項1および4記載の圧接型半導体装置
をそれぞれ容易に製造可能である。
【0103】請求項9に係る製造方法によれば、形成治
具のリング状の形成溝に粘性樹脂を充填する工程におい
て、半導体基体と形成治具との位置ズレを特に有効に防
止できる。
【0104】請求項10に係る製造方法によれば、基体
載置台に半導体基体を載置し、形成溝に粘性樹脂を充填
した場合に、半導体基体と基体載置台の接触面に侵入し
た該樹脂は、樹脂溜め溝に収容されて侵入範囲が限定さ
れる。
【0105】請求項11に係る製造方法によれば、形成
治具の主面に垂直に貫通孔が設けられているので、半導
体基体と基体載置台の接触面に滞留するガスが排気され
る。
【0106】請求項12に係る製造方法によれば、複数
の貫通孔のうち少なくともそのひとつが樹脂溜め溝の底
部から伸びているので、その貫通孔は余分な樹脂の排出
と、半導体基体と基体載置台の接触面に滞留するガスの
排気とに寄与する。
【0107】請求項13に係る製造方法によれば、基体
載置台の角部に応じて形成された絶縁保持材の段差部分
を熱補償板の第1の段差に係合させることによって半導
体基体と熱補償板の位置決めが実行され、位置決めが容
易になる。
【0108】請求項14に係る製造方法によれば、形成
治具の形成溝を規定する一対の溝側面のうちの外側の溝
側面が、溝の開口部に向かって開くテーパ面となってい
るので、絶縁保持材を形成後に半導体基体を形成治具か
ら取り外す工程が容易になる。
【0109】請求項15に係る製造方法によれば、絶縁
保持材が形成された半導体基体と形成治具とを取り外す
際に、良好な離型性が得られる。
【0110】請求項16および17に係る製造方法で
は、形成冶具の2つの好ましい態様が提供される。
【0111】請求項18および19に係る製造方法で
は、絶縁保持材がシリコーンゴムである場合に、形成冶
具の材料として4弗化樹脂またはPFAを使用すること
により、特に良好な離型性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧接型半導体装置の第1の実施例
を示す断面図である。
【図2】本発明に係る圧接型半導体装置の第1の実施例
の部分拡大図である。
【図3】本発明に係る圧接型半導体装置の第1の実施例
の製造方法を示す工程図である。
【図4】本発明に係る圧接型半導体装置の第1の実施例
の製造方法を示す工程図である。
【図5】本発明に係る圧接型半導体装置の第1の実施例
の製造方法を示す工程図である。
【図6】本発明に係る圧接型半導体装置の第1の実施例
の製造方法を示す工程図である。
【図7】本発明に係る圧接型半導体装置の第1の実施例
の製造方法を示す工程図である。
【図8】本発明に係る圧接型半導体装置の第2の実施例
の部分拡大図である。
【図9】従来の圧接型半導体装置を示す断面図である。
【図10】従来の圧接型半導体装置の部分拡大図であ
る。
【図11】従来の圧接型半導体装置の部分拡大図であ
る。
【符号の説明】 5 接着用絶縁保持材 20 形成治具 20a 形成溝 20b 樹脂溜め溝 20c、20d 貫通孔 20e 基体載置台 20w 溝側面 31 第1の熱補償板(陽極熱補償板) 31a 第2段差 31b コーナー溝 31c 第1段差 40 絶縁保持材 40a バリ 40c 垂直側壁 CS 接触面 S 段差部分
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】第1の熱補償板31の本体部の表面は、金
属蒸着または鍍金等の方法により形成されたアルミニウ
、銀、ニッケル、又は金等から成る薄膜層(図示せ
ず)によってその全面にわたって覆われている。この薄
膜層は図1で示す構成において、第1の熱補償板31と
陽極層2A、及び第1の熱補償板31と陽極銅ブロック
7の間の電気的及び熱的な接触を良好に保つ。第2の熱
補償板6も同様の薄膜層を有する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】また、ケーシング9、フランジ10aおよ
び10b等で規定される内部空間には、窒素ガス等の不
活性ガスが充填されている。不活性ガスは、当該空間に
収納される半導体基体100や第1および第2の熱補償
板6および31などの酸化、あるいは劣化を防止するた
めのものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】さらにバリ40aが第1の熱補償板31に
接触していないため、この部分において半導体基体10
0から第1の熱補償板31に向かう力が加わっても、バ
40aが半導体基体100と第1の熱補償板31とに
挟まってしまうことによる半導体基体100の破損も防
止できる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0099
【補正方法】変更
【補正内容】
【0099】また、この態様では、絶縁保持材と熱補償
板との嵌合により半導体基体と熱補償板との位置ズレ防
が達成されている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つのPN接合を有する半導
    体基体が、該半導体基体よりも大きな径を有する熱補償
    板にアロイフリーで接触する圧接型半導体装置におい
    て、 前記半導体基体の外周部を覆うように絶縁保持材が設け
    られるとともに、 前記絶縁保持材が、前記半導体基体と前記熱補償板との
    接触面には存在せず、 前記接触面の外部において前記絶縁保持材が前記熱補償
    板に固着されていることを特徴とする圧接型半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 前記熱補償板は前記接触面の外部におい
    て、前記半導体基体から離れる方向の第1の段差を前記
    熱補償板の全周に渡って有し、 前記絶縁保持材が前記第1の段差に係合されていること
    を特徴とする、請求項1記載の圧接型半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記熱補償板の前記第1の段差の底面に
    おいて、前記絶縁保持材が接着層によって前記熱補償板
    に接着され、 前記第1の段差の内側コーナーには、前記第1の段差の
    全周に渡って、前記接着層の流れだし部分を収容するコ
    ーナー溝が形成されたことを特徴とする、請求項2記載
    の圧接型半導体装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つのPN接合を有する半導
    体基体が、該半導体基体よりも大きな径を有する熱補償
    板にアロイフリーで接触する圧接型半導体装置におい
    て、 前記半導体基体の外周部を覆うように絶縁保持材が設け
    られるとともに、 前記絶縁保持材が、前記半導体基体と前記熱補償板との
    接触面には存在せず、 前記接触面の外部において前記絶縁保持材が前記熱補償
    板に嵌合されていることを特徴とする圧接型半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 前記熱補償板は前記接触面の外部におい
    て、前記半導体基体から離れる方向の第1の段差を前記
    熱補償板の全周に渡って有し、 前記絶縁保持材が前記第1の段差に係合されていること
    を特徴とする、請求項4記載の圧接型半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記熱補償板の前記第1の段差の内側に
    は、前記接触面の外周を規定する第2の段差が形成され
    ていることを特徴とする、請求項2〜5のいずれかに記
    載の圧接型半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の圧接型半導体装置を製造
    する方法であって、 (a)前記半導体基体の前記外周部に応じたリング状の
    形成溝を有し、かつ少なくとも該溝を規定する表面部分
    が樹脂である形成治具を準備する工程と、 (b)前記形成溝の上に前記半導体基体の前記外周部が
    位置するように、前記半導体基体を前記形成治具上に載
    置する工程と、 (c)前記半導体基体の前記外周部の表面全域を覆うよ
    うに、前記形成溝に粘性樹脂を充填する工程と、 (d)前記粘性樹脂を硬化することにより、前記半導体
    基体の前記外周部を覆う前記絶縁保持材を得る工程と、
    前記絶縁保持材が形成された前記半導体基体を前記形成
    治具から取り外す工程と、 (e)前記半導体基体を前記熱補償板上に移動させ、前
    記接触面の外側において前記絶縁保持材を前記熱補償板
    に固着する工程とを備えることを特徴とする圧接型半導
    体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の圧接型半導体装置を製造
    する方法であって、 (a)前記半導体基体の前記外周部に応じたリング状の
    形成溝を有し、かつ少なくとも該溝を規定する表面部分
    が樹脂である形成治具を準備する工程と、 (b)前記形成溝の上に前記半導体基体の前記外周部が
    位置するように、前記半導体基体を前記形成治具上に載
    置する工程と、 (c)前記半導体基体の前記外周部の表面全域を覆うよ
    うに、前記形成溝に粘性樹脂を充填する工程と、 (d)前記粘性樹脂を硬化することにより、前記半導体
    基体の前記外周部を覆う前記絶縁保持材を得る工程と、 前記絶縁保持材が形成された前記半導体基体を前記形成
    治具から取り外す工程と、 (e)前記半導体基体を前記熱補償板に移動させ、前記
    接触面の外側において前記絶縁保持材を前記熱補償板に
    嵌合する工程を備えることを特徴とする圧接型半導体装
    置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記工程(c)は、 前記半導体基体から前記形成治具に向かう方向に加重を
    かけた状態で実行されることを特徴とする、請求項7ま
    たは8記載の圧接型半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記形成治具は、前記半導体基体と前
    記熱補償板との前記接触面の外径より大きな外径を有す
    る突出部によって形成された基体載置台を有し、 前記基体載置台表面内の端縁近傍には樹脂溜め溝が形成
    されてなる、請求項7または8記載の圧接型半導体装置
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記基体載置台の表面から、前記形成
    治具の主面に垂直に貫通孔が形成されていることを特徴
    とする、請求項10記載の圧接型半導体装置の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 前記貫通孔が複数設けられ、すくなく
    ともひとつの貫通孔は前記樹脂溜め溝の底部から伸びて
    いるいることを特徴とする、請求項11記載の圧接型半
    導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記工程(d)によって、前記絶縁保
    持材には前記基体載置台の角部に応じた形状の段差部分
    が形成され、 前記工程(e)は、 前記段差部分を前記熱補償板の前記第1の段差に係合さ
    せて、前記半導体基体と前記熱補償板の位置決めを実行
    する工程を備えることを特徴とする、請求項12記載の
    圧接型半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記形成治具は、前記形成溝を規定す
    る一対の溝側面のうちの外側の溝側面が、溝の開口部に
    向かって開くテーパ面となっていることを特徴とする、
    請求項13記載の圧接型半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記形成治具は、少なくとも表面部分
    が前記絶縁保持材とは異なる材質によって形成されてい
    ることを特徴とする、請求項7〜14のいずれかに記載
    の圧接型半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記形成治具は、金属ブロックの表面
    に前記材質のコートを施して形成されていることを特徴
    とする、請求項15記載の圧接型半導体装置の製造方
    法。
  17. 【請求項17】 前記形成治具は、前記材質からなるブ
    ロックで形成されていることを特徴とする請求項15記
    載の圧接型半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記絶縁保持材はシリコーンゴムであ
    り、 前記コートのための前記材質は4弗化樹脂であることを
    特徴とする、請求項15〜17のいずれかに記載の圧接
    型半導体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記絶縁保持材はシリコーンゴムであ
    り、 前記コートのための前記材質はPFA(Perfluoro Alko
    xy)であることを特徴とする、請求項15〜17のいず
    れかに記載の圧接型半導体装置の製造方法。
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