JPH0715368U - 小型連続伝票およびカード収納用ファイル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クレジットカード購入時やガソリンスタンド
での給油時等に発行される控え伝票や給油伝票等のよう
な小型連続伝票を簡単に収納でき、基本的に、収納する
小型連続伝票に対応したカードを収納できるファイルを
提供しようとするものである。 【構成】 表紙部２を開き、台紙部１と伸延部４に設け
られた一対の係合部材６を係脱させて小型連続伝票Ｓを
出し入れする。表紙部２を閉じると、小型連続伝票Ｓの
一辺が連結部３にそして該一辺に隣接する辺の一方が伸
延連結部５にそれぞれ当接して移動を阻止される。カー
ドＣをスロット７に挿入し、スリット８の凸部１３をカ
ードのスロットから突出した短辺に係合させてカードＣ
を固定し、凸部１３をカードＣから外すことでカードを
抜き出せる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、クレジットカード購入時やガソリンスタンドでの給油時等に発行さ れる控え伝票や給油伝票等のような小型の連続伝票を整理すると共に、クレジッ トカードや給油カード等のようなカードを収納するためのファイルに関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

近年、クレジットカード購入時やガソリンスタンドでの給油時等には小型の連 続複写伝票用紙にコンピュータ端末機で印字し、そのうちの１枚の小型連続伝票 を控え伝票や給油伝票等として顧客に渡すシステムが一般化している。これに対 し、顧客はその小型連続伝票を洋服のポケットや自動車のコンソール等に無雑作 に入れているため、小型連続伝票がシワクチャになったり紛失したりして整理し にくいものであった。

【０００３】 また、各種カードの普及により一人で数種類のカードを保有しているのが一般 的となっている。そのため、必要なカードを捜し出すまでに手間が掛かり、カー ドの利用を阻害する要因の一つとなっていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、小型連続伝票を簡単に収納でき、基本的に、収納する小型連続伝票 に対応したカードを収納できるファイルを提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案による小型連続伝票およびカード収納用ファイルは、総体的に長方形の 台紙部と、台紙部から適当に離間されて配置される表紙部と、台紙部と表紙部の 間を連結する連結部と、台紙部から適当に離間されて配置される伸延部と、台紙 部伸延部との間を連結する伸延連結部と、相互に係脱自在に結合する一対の係合 部材と、台紙部に形成される少なくとも１つの略Ｕ字形のスロットおよび円弧状 のスリットと、台紙部の内面側に配設される保持部とから構成される。

【０００６】 台紙部は小型連続伝票よりも適当に大きな寸法形状を有し、表紙部は本質的に 台紙部と同等な寸法形状を有する。連結部は台紙部と表紙部の相互に対応して隣 接する一方の長辺間を曲折自在に連結する。伸延部は台紙部の一方の短辺から適 当に離間されて配置される。伸延連結部は台紙部の前記一方の短辺と伸延部との 間を曲折自在に連結する。

【０００７】 一対の係合部材はその一方が伸延部に配設されそして他方が台紙部に配設され る。スロットはカードの短手側寸法よりも適当に大きな長さを有して台紙部の他 方の長辺と平行に配設される。スリットはスロットに挿入されたカードの突出側 の短辺を係合するように台紙部の他方の長辺とスロットとの間に設けられる。保 持部はスリットよりも前記台紙部の一方の長辺側の部位から該一方の長辺側に延 びてカードを挿脱自在に受容するように台紙部の内面側に配設される。

【０００８】 本考案による小型連続伝票およびカード収納用ファイルは、スロットにより形 成される台紙部の突出部を、突出部が台紙部の表面から表紙部に対向する側へ適 当な角度で傾斜して突出するように形成することもできる。

【０００９】

【作用】

小型連続伝票を収納する場合、表紙部を開き、台紙部と伸延部に設けられた一 対の係合部材を離脱させ、係合部材の一方に小型連続伝票のマージナル穴を入れ たのち、係合部材を相互に係合し、表紙部を閉じることにより収納される。収納 された小型連続伝票は、その一辺が連結部にそして該一辺に隣接する辺の一方が 伸延連結部にそれぞれ当接して移動を阻止される。これにより、小型連続伝票は 台紙部および表紙部の領域内に保持される。

【００１０】 カードを収納する場合、台紙部の外面側からカードをスロットに挿入し、スリ ットにより形成された総体的に半円状の凸部をカードのスロットから突出した短 辺に係合することによりカードを固定する。このとき、台紙部の内面側のカード の部分は保持部により小型連続伝票から分離されて保持される。カードを取り出 すには、半円状の凸部をカードから外し、台紙部から突出したカードの部分を指 で持って引き出せばよい。

【００１１】

【実施例】

本考案のファイルに収納される小型連続伝票Ｓは、コンピュータ端末機によっ て小型の連続複写伝票（図示なし）に印字するときに該連続複写伝票を送るため のマージナル穴Ｈをその両側に一定間隔で有する周知の伝票であり、また、収納 されるカードＣは、プリペイドカードやクレジットカードやバンクカード等のよ うな慣用の寸法形状を有する種々のカードである。

【００１２】 本考案の実施例による小型連続伝票およびカード収納用ファイルは、図１およ び図２に示すように、総体的に長方形の台紙部１と、台紙部１から適当に離間さ れて配置される表紙部２と、台紙部１と表紙部２の間を連結する連結部３と、台 紙部１から適当に離間されて配置される伸延部４と、台紙部１と伸延部４との間 を連結する伸延連結部５と、相互に係脱自在に結合する一対の係合部材６と、台 紙部１にそれぞれ形成される少なくとも１つ（図示の場合、２つ）の略Ｕ字形の スロット７および円弧状のスリット８と、台紙部１の内面側に配設される保持部 ９とから構成される。

【００１３】 台紙部１は小型連続伝票Ｓよりも適当に大きな寸法形状を有し、その短辺の長 さがカードＣの長手方向長さよりも適当に大きくなるように形成される。表紙部 ２は本質的に台紙部１と同等な寸法形状を有しているが、台紙部１上に閉じられ たときに、伸延部４と相補して台紙部１と同等な寸法形状となるように切欠部１ ０を有する。連結部３は台紙部１と表紙部２の相互に対応して隣接する一方の長 辺間を曲折自在に連結する。

【００１４】 伸延部４は台紙部１の一方の短辺から適当に離間するように配置されており、 伸延連結部５は台紙部１の前記一方の短辺と伸延部４との間を曲折自在に連結す る。伸延連結部５は、係合部材６が相互に係合されたときに、台紙部１と表紙部 ２の伸延部４に対向する側の両長辺が相互に近接するように、台紙部の連結部３ 側から離れるに従って漸次小さな幅となるように形成される。

【００１５】 係合部材６は、台紙部１の連結部３および伸延連結部５に近接した位置に立柱 するように配設される柱状部材６ａと、柱状部材６ａの頂部に係脱自在に係合す るように伸延部４に配設されるホック状部材６ｂとから構成される。

【００１６】 スロット７はカードＣの短手側寸法よりも適当に大きな長さを有し、台紙部１ の伸延部４に対向する側の長辺と平行に配設され、かつ、スロット７にカードＣ が挿入されたときに、カードＣの長手方向の端部が外部に突出するように適当に 離間されて配設される。スロット７の両端部間には、スロット７により形成され る台紙部１の台形の凸部１１が台紙部１の表面から表紙部２に対向する面側へ適 当な角度で傾斜して突出するように、プレス線１２が設けられる。スリット８は 、スリット８により形成される総体的に半円状の凸部１３がスロット７に挿入さ れたカードＣの突出側の短辺に係合するように、台紙部１の連結部３に対向する 側の長辺とスロット７との間に設けられる。

【００１７】 保持部９は台紙部１の内面側に配設されており、そしてスリット８より連結部 ３側の部位から連結部３側へと延びてカードＣを挿脱自在に受容すると共に、ス リット８による凸部１３の動きを阻害することのないように、挿入されたカード Ｃと収納された小型連続伝票Ｓとを分離するように設けられる。

【００１８】 上述の如く構成される本考案のファイルは、表紙部２を開き、台紙部１と伸延 部４に設けられた一対の係合部材６を離脱させ、柱状部材６ａに小型連続伝票Ｓ のマージナル穴Ｈの一つを入れたのち、ホック状部材６ｂを柱状部材６ａの頂部 に係合し、図２に示すように、表紙部２を閉じることにより小型連続伝票Ｓを収 納する。このとき、収納された小型連続伝票Ｓは、その一辺が連結部３にそして 該一辺に隣接する辺の一方が伸延連結部５にそれぞれ当接して移動を阻止され、 小型連続伝票Ｓは台紙部１および表紙部２の領域内に保持される。

【００１９】 カードＣを収納する場合、図３に示すように、台紙部１の外面側からカードＣ をスロット７に挿入し、スリット８により形成された半円状の凸部をカードＣの スロット７から突出した短辺に係合することによってカードＣを固定する。この とき、台紙部１の内面側のカードＣの部分は保持部９により小型連続伝票Ｓから 分離されて保持される。カードＣを取り出すには、半円状の凸部をカードＣから 外し、台紙部１から突出したカードＣの部分を指で持って引き出すことで遂行さ れる。

【００２０】

【考案の効果】

本考案によれば、表紙部２を開き、台紙部１と伸延部４に設けられた一対の係 合部材６を係脱することにより小型連続伝票Ｓを容易に出し入れでき、表紙部２ を閉じることにより収納された小型連続伝票Ｓの一辺が連結部３にそして該一辺 に隣接する辺の一方が伸延連結部５にそれぞれ当接して移動を阻止されるため、 小型連続伝票Ｓがファイルからはみ出してシワになったり折れ曲がったりするの を防止できるものである。

【００２１】 更に、台紙部１の外面側からカードＣをスロット７に挿入し、スリット８の凸 部１３をカードのスロットから突出した短辺に係合することによりカードＣを確 実に固定することができ、また、凸部１３をカードＣから外すだけで簡単にカー ドを抜き出すことができるものであり、加えて、保持部９によってカードを小型 連続伝票Ｓから分離してあることにより、カードの挿脱を容易に行えると共に、 カードの挿脱によって小型連続伝票がシワになったり折れ曲がったり或いは破れ たりするのを確実に回避できるものである。

【００２２】 更に、表紙部２が伸延部４と相補して台紙部１と同等な寸法形状となるように 形成され、しかも伸延連結部５が連結部３側から離れるに従って漸次小さな幅と なるように形成されることにより、係合部材６が相互に係合されたときに、台紙 部１と表紙部２の伸延部４に対向する側の両長辺が相互に近接するため、無用に ファイルが開いてしまうのを回避できるものである。

【００２３】 更にまた、スロット７の両端部間のプレス線１２により台形の凸部１１が台紙 部１の表面から表紙部２に対向する面側へ適当な角度で傾斜して突出するため、 カードの挿脱をより容易にかつ確実に行うことのできるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例による小型連続伝票およびカー
ド収納用ファイルの開いた状態を示す図である。

【図２】図１に示すものの閉じた状態を示す図である。

【図３】図１に示すものの台紙部を外側から見た図であ
る。

【符号の説明】

１ 台紙部 ２ 表紙部 ３ 連結部 ４ 伸延部 ５ 伸延連結部 ６ 係合部材 ７ スロット ８ スリット ９ 保持部 Ｓ 小型連続伝票 Ｈ マージナル穴 Ｃ カード

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 小型連続伝票よりも適当に大きな寸法形
   状を有する総体的に長方形の台紙部と、台紙部と本質的
   に同等な寸法形状を有しかつ台紙部から適当に離間され
   て配置される表紙部と、台紙部と表紙部の相互に対応し
   て隣接する一方の長辺間を曲折自在に連結する連結部
   と、台紙部の一方の短辺から適当に離間されて配置され
   る伸延部と、台紙部の前記一方の短辺と伸延部との間を
   曲折自在に連結する伸延連結部と、一方が伸延部に配設
   されそして他方が台紙部に配設されて相互に係脱自在に
   結合する一対の係合部材と、カードの短手側寸法よりも
   適当に大きな長さを有して台紙部の他方の長辺と平行に
   配設される少なくとも１つの略Ｕ字形のスロットと、ス
   ロットに挿入されたカードの突出側の短辺を係合するよ
   うに台紙部の他方の長辺とスロットとの間に設けられる
   円弧状のスリットと、スリットよりも前記台紙部の一方
   の長辺側の部位から該一方の長辺側に延びてカードを挿
   脱自在に受容するように台紙部の内面側に配設される保
   持部とから構成されることを特徴とする小型連続伝票お
   よびカード収納用ファイル。
2. 【請求項２】 略Ｕ字形のスロットにより形成される台
   紙部の突出部は、突出部が台紙部の表面から表紙部に対
   向する側へ適当な角度で傾斜して突出するように形成さ
   れていることを特徴とする請求項１記載の小型連続伝票
   およびカード収納用ファイル。