JPH07153620A - 軸方向均一磁場発生用の筒型永久磁石磁場発生装置 - Google Patents

軸方向均一磁場発生用の筒型永久磁石磁場発生装置

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JPH07153620A
JPH07153620A JP5320940A JP32094093A JPH07153620A JP H07153620 A JPH07153620 A JP H07153620A JP 5320940 A JP5320940 A JP 5320940A JP 32094093 A JP32094093 A JP 32094093A JP H07153620 A JPH07153620 A JP H07153620A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空間均一性の高い軸方向高磁場を発生でき、
運転費用不要で小型化可能な筒型永久磁石磁場発生装置
を提供すること。 【構成】 筒型永久磁石磁場発生装置を、複数個の筒型
永久磁石を軸方向に結合して作製する。その際、各筒型
永久磁石の外側の寸法及び内側の寸法を、等しいか、あ
るいは異なるようにし、かつ、複数個の筒型永久磁石の
磁化の向きを、一部分は側面に垂直で内から外へ向かう
向きとし、残りの一部分は側面に垂直で外から内へ向か
う向きとすることにより、筒型永久磁石磁場発生装置の
内部空間に軸方向の均一磁場を発生させられるようにす
る。さらに、複数個の筒型永久磁石の内の、等しい磁化
の向きを持つ一部分の筒型永久磁石と、それと磁化の向
きが逆である残りの一部分の筒型永久磁石との間に、隙
間を設ける。また、任意の筒型永久磁石の外側面に傾斜
をつけたり、あるいは、凹凸を設けたりする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軸方向均一磁場発生用
の筒型永久磁石磁場発生装置に関する。本発明の磁場発
生装置は、従来のソレノイドコイルなどを用いた磁場発
生装置に代え、均一磁場を必要とする場所に広く適用す
ることができる。たとえば、本発明の磁場発生装置を、
任意の装置内の均一磁場を必要とする箇所に組み込み、
本発明の磁場発生装置を上記任意の装置の一部構成品と
して使用したり、あるいは、本発明の磁場発生装置の内
部空間に被検体を挿入し、本発明の磁場発生装置を磁気
共鳴撮影装置として使用したりすることができる。
【0002】
【従来の技術】従来の軸方向均一磁場発生用の磁場発生
装置としては、ソレノイドコイルを用いた磁場発生装置
が一般的に知られている。
【0003】ソレノイドコイルを用いた磁場発生装置で
高磁場を発生させるためには、ソレノイドコイルのコイ
ル巻数を多くしたり、ソレノイドコイルに大電流を流し
たりする必要がある。
【0004】しかし、ソレノイドコイルのコイル巻数を
多くして高磁場を発生させる方法には、磁場発生装置が
大型化するという問題がある。
【0005】また、ソレノイドコイルに大電流を流す方
法には、高額な運転費用がかかり、さらに、ソレノイド
コイルが発熱するという問題もある。発熱の問題は、ソ
レノイドコイルを空冷あるいは水冷(たとえば、コイル
として銅線の代わりに銅管を巻き、その管内の孔に冷却
水を流す方法など)することで解決できるが、これによ
りさらに運転費用がかかり、また、磁場発生装置がさら
に大型化するという問題が生じる。
【0006】このため、軸方向均一磁場発生用の磁場発
生装置として、永久磁石を用いた装置が考案されてい
る。図7に、円筒形の永久磁石磁場発生装置の従来例の
斜視図を示す。また、図8に、図7の円筒形永久磁石磁
場発生装置を説明するための図を示す。
【0007】図7に示した円筒形永久磁石磁場発生装置
10は、円筒形の永久磁石12から成る。円筒形永久磁
石磁場発生装置10には、内部を貫通している孔14が
存在している。図7の切断線AA’による断面図を図8
(a)に、図7の切断線BB’による断面図の一部分
(切り口部分)を図8(b)に示す。
【0008】円筒形永久磁石12は、図8(a)の符号
16の向き(紙面に垂直にこちら側から向こう側へ向か
う向き)に磁化されている(図8(b)には矢印16’
で示した)。これにより、磁力線18a〜18d(磁力
線に付した矢印は磁力線の向きを示す)が発生し、円筒
形永久磁石磁場発生装置10の内部空間(孔14内)の
中央付近には、軸方向均一磁場が発生する。この軸方向
均一磁場の向きは、図8(a)の符号20の向き(紙面
に垂直に向こう側からこちら側へ向かう向き)、即ち、
図8(b)の矢印20’の向きとなる。
【0009】即ち、図7及び図8に示した円筒形永久磁
石磁場発生装置10を用いれば、その内部空間に、軸方
向を向いた均一磁場を発生させることができる。
【0010】しかし、図7及び図8の円筒形永久磁石磁
場発生装置10では、円筒形永久磁石12から出る磁力
線の内の一部(たとえば磁力線18b及び18c)しか
円筒形永久磁石磁場発生装置10の内部空間(孔14
内)を通らず、円筒形永久磁石磁場発生装置10の外側
を通る磁力線(たとえば磁力線18a及び18d)は軸
方向磁場の生成に寄与しない。即ち、円筒形永久磁石1
2から発生する磁場の利用効率が非常に悪い。
【0011】したがって、図7及び図8の円筒形永久磁
石磁場発生装置10では、発生磁場の利用効率の悪さを
補うために、円筒形永久磁石12を大きくして発生磁場
の全体の大きさを大きくしなければならない。このた
め、高磁場を発生させる磁場発生装置として用いるのに
は、図7及び図8の磁場発生装置は大きくなり過ぎてし
まうため不適切である。
【0012】したがって、空間均一性の高い軸方向高磁
場を発生させることができ、運転費用がかからず、小型
化可能な、磁場発生装置が求められている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、空間
均一性の高い軸方向高磁場を発生させることができ、運
転費用がかからず、小型化可能な、筒型永久磁石磁場発
生装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】希土類永久磁石を用いた
筒型永久磁石磁場発生装置において、該筒型永久磁石磁
場発生装置は、複数個の筒型永久磁石を軸方向に結合し
て成り、上記筒型永久磁石各々の、外側の寸法及び内側
の寸法を、それぞれ等しいか、あるいは異なるように
し、かつ、複数個の上記筒型永久磁石の磁化の向きを、
上記筒型永久磁石の複数個の内の一部分は、該筒型永久
磁石の側面に垂直で上記筒型永久磁石の内から外へ向か
う向きとし、残りの一部分は、上記筒型永久磁石の側面
に垂直で上記筒型永久磁石の外から内へ向かう向きとす
ることにより、上記筒型永久磁石磁場発生装置の内部空
間に、軸方向の均一磁場を発生させられるようにする。
さらに、上記複数個の筒型永久磁石の内の、等しい磁化
の向きを持つ一部分の筒型永久磁石と、該一部分の筒型
永久磁石とは磁化の向きが逆である残りの一部分の筒型
永久磁石との間に、隙間を設ける。また、上記複数個の
筒型永久磁石の内の、任意の筒型永久磁石の外側面に傾
斜をつけたり、あるいは、凹凸を設けたりする。
【0015】
【実施例】本発明の軸方向均一磁場発生用の筒型永久磁
石磁場発生装置は、複数個の筒型永久磁石を結合して作
製するのが特徴である。
【0016】図1に、本発明の軸方向均一磁場発生用の
筒型永久磁石磁場発生装置の例を示す。図1(a)及び
(b)は磁場発生装置を構成する円筒形永久磁石の例、
図1(c)は複数個の円筒形永久磁石(図1(a)及び
(b)に示した型の磁石)を結合させて作製した円筒形
永久磁石磁場発生装置の例である。
【0017】図1(a)の円筒形永久磁石30aは、内
部を貫通する孔32aを持ち、側面に垂直方向に内から
外へ向かう向き(矢印34aの向き)に磁化されてい
る。一方、図1(b)の円筒形永久磁石30bは、内部
を貫通する孔32bを持ち、側面に垂直方向に外から内
へ向かう向き(矢印34bの向き)に磁化されている。
【0018】図1(c)に示した円筒形永久磁石磁場発
生装置は、図1(a)の円筒形永久磁石30aと磁化の
向きが等しい円筒形永久磁石36a〜36d(図中の区
分C)と、図1(b)の円筒形永久磁石30bと磁化の
向きが等しい円筒形永久磁石36e〜36h(図中の区
分D)とを結合して成っている。この円筒形永久磁石磁
場発生装置は、装置の内部を貫通する孔38を持つ。
【0019】図1(c)よりわかるように、各円筒形永
久磁石36a〜36hの外径は異なっていて良い。ま
た、内径も各円筒形永久磁石36a〜36hで異なって
いて良い。それぞれの円筒形永久磁石の大きさ(外径及
び内径)を適宜調節することで、円筒形永久磁石磁場発
生装置の内部空間(孔38内)の中央付近に軸方向均一
磁場を発生させることができるのである。
【0020】軸方向均一磁場が発生する仕組みを図2を
用いて説明する。図2(a)は、図1の切断線EE’に
よる断面図の一部分(切り口部分)を示し、図2(b)
は、図1の切断線FF’による断面図の一部分(切り口
部分)を示している。図2(a)及び(b)において各
永久磁石内に描かれた矢印は、それぞれの永久磁石の磁
化方向を示している。
【0021】図1(c)のように複数個の円筒形永久磁
石を結合することにより、円筒形永久磁石磁場発生装置
の内部空間(孔38内)には、図2(b)に示したよう
な磁力線50が発生する(ここでは磁力線の向きは省略
した)。
【0022】磁力線50により、円筒形永久磁石磁場発
生装置の内部空間(孔38内)の中央付近には、軸方向
均一磁場が発生する。この軸方向均一磁場の向きは、図
2(a)の符号52の向き(紙面に垂直に向こう側から
こちら側へ向かう向き)、即ち、図2(b)の矢印5
2’の向きとなる。
【0023】また、図2に示した例は、図2(b)より
わかるように各円筒形永久磁石の内径が等しい。しか
し、上で述べたように、各円筒形永久磁石の内径を必ず
しも等しくする必要はない。
【0024】また、図2の例において、円筒形永久磁石
磁場発生装置は、軸方向に垂直で、中心を通る面(一点
鎖線GG’で示した面)に対して対称な形状であり、か
つ、各円筒形永久磁石の磁化の向きは、上記の面(一点
鎖線GG’で示した面)に対して、反対向きとなってい
る(図2(b)の各円筒形永久磁石に描かれた、磁化の
向きを示す矢印参照)。これにより、上記の面(一点鎖
線GG’で示した面)に対して対称形の磁場が得られ
る。しかし、対称磁場を必要としない場合は、当然、こ
のような磁石配置とする必要はなく、所望の磁場分布と
なるような磁石配置とすれば良い。
【0025】軸方向均一磁場を発生させるためには図1
及び図2に示したような円筒形永久磁石を結合して作製
した磁場発生装置を用いるのが理想的である。しかし、
大型の円筒形永久磁石30a及び30bを作製するのは
技術的に難しい。このため、容易に作製できる、多角形
の筒型永久磁石を結合した永久磁石磁場発生装置が、一
般には使われている。
【0026】しかし、多角形の角の数を多くして円筒に
近くするほど、磁場発生装置の内部空間に、より均一な
磁場を発生させることができる。よって、多角形の角の
数は、作製する磁場発生装置に必要な磁場均一度と多角
形の筒型永久磁石作製の困難度を考慮して決定すれば良
い。
【0027】図3に、多角形の筒型永久磁石の例とし
て、四角形の筒型永久磁石を示す。図3(a)の四角形
の筒型永久磁石40aは、内部を貫通する四角形の孔4
2aを持ち、側面に垂直方向に内から外へ向かう向き
(矢印44a〜44dの向き)に磁化されている。一
方、図3(b)の四角形の筒型永久磁石40bは、内部
を貫通する四角形の孔42bを持ち、側面に垂直方向に
外から内へ向かう向き(矢印46a〜46dの向き)に
磁化されている。
【0028】図3(a)に示した四角形の筒型永久磁石
40aは、台形柱型永久磁石48a〜48dを組み合わ
せて作製するのが普通である。図3(b)に示した四角
形の筒型永久磁石40bも、同様にして、4個の台形柱
型永久磁石を組み合わせて作製する。また、任意の多角
形の筒型永久磁石を作製する際にも、複数個の台形柱型
永久磁石を組み合わせて作製するのが普通である。
【0029】また、筒型永久磁石磁場発生装置を作製す
るために、円筒形永久磁石と多角形の筒型永久磁石とを
組み合わせても良い。しかし、この場合は各永久磁石間
に隙間が生じるため発生磁場強度が少し低下する。
【0030】本発明の磁場発生装置が、高磁場発生用と
して適している理由を以下に述べる。本発明の永久磁石
磁場発生装置による磁力線は、図2(b)の50で示さ
れるとおりであり、図8(b)の従来例における磁力線
18a〜18dと、軸方向磁場への寄与の仕方が異な
る。
【0031】図8の従来例においては、ひと場所から出
た磁力線18a及び18bの内、軸方向磁場へ寄与して
いるのは磁力線18bだけである。即ち、発生する磁場
の半分程度しか、内部空間の軸方向磁場へ寄与しない。
【0032】一方、図2の本発明においては、たとえ
ば、永久磁石36hから出た磁力線は全て磁場発生装置
内(孔38内)を通って上方に向かう。もちろん、永久
磁石36hから出て、たとえば永久磁石36aに入った
磁力線は、磁場発生装置の外側を通って永久磁石36h
に戻る。しかし、永久磁石36hから出た磁力線は全て
軸方向磁場へ寄与しているという点で、図8の従来例と
は異なる。
【0033】したがって、図2に示す本発明は、図8の
従来例に比べ、磁場の利用効率が非常によい。このた
め、永久磁石をそれほど大きくしなくても高磁場を発生
させられるという大きな利点があるのである。
【0034】図4に、本発明の軸方向均一磁場発生用の
筒型永久磁石磁場発生装置の別の例を示す。図4の例も
図2の例と同様、円筒形永久磁石磁場発生装置であり、
図4(a)は図2(a)に対応する図であり、図4
(b)は図2(b)に対応する図である。
【0035】図4の例は、軸方向の中央部に隙間70を
持つ点でのみ、図2の例と異なっている。隙間70を設
けることにより、図2の例における軸方向均一磁場(符
号52及び矢印52’で示した)よりも、磁場均一度の
高い軸方向磁場(符号62及び矢印62’で示した)を
発生させることができる。ただし、軸中央(一点鎖線H
H’で示した面と軸とが交わる位置)における磁場強度
は、図2の場合よりも若干小さくなる。しかし、軸中央
付近の磁場均一度が上がる方が、実用に際しては有用な
ことである。
【0036】図5に、図4の例と同様な隙間が設けられ
た筒型永久磁石磁場発生装置のさらに別の例を示す。図
5の筒型永久磁石磁場発生装置は、12角形の筒型永久
磁石を軸方向に結合して成る磁場発生装置である。図5
(a)は、筒型永久磁石磁場発生装置の横断面図の一部
分(切り口部分)であり(図5(b)の12角形の筒型
永久磁石82dの切り口部分)、切り口部分に示した矢
印は永久磁石の磁化の向きを表す。また、図5(b)
は、筒型永久磁石磁場発生装置の縦断面図の一部分(切
り口部分)であり、切り口部分に示した矢印は永久磁石
の磁化の向きを表す。
【0037】本発明者らは、図5に示したような12角
形の筒型永久磁石磁場発生装置による磁場分布の測定を
行った。図5の、磁場分布測定に用いた12角形の筒型
永久磁石磁場発生装置について詳しく説明する。各12
角形の筒型永久磁石82a〜82tには、残留磁束密度
Br=1.31T、保持力bHc=12.6kOeとい
う磁気特性を有する、Nd−Fe−B系永久磁石を使用
した。
【0038】12角形の筒型永久磁石82a〜82jを
軸方向に10個結合した組Kと、12角形の筒型永久磁
石82k〜82tを軸方向に10個結合した組Lとを用
意し、これらの組K、組Lを、隙間84を設けて図5
(b)のように配置した。隙間84の大きさは30mm
とした。組Kの12角形の筒型永久磁石82a〜82j
の磁化の向きは、全て、筒型永久磁石82dに示した向
きと等しく、組Lの12角形の筒型永久磁石82k〜8
2tの磁化の向きは、全て、筒型永久磁石82qに示し
た向きと等しい。
【0039】上記の各12角形の筒型永久磁石82a〜
82tの厚さは、それぞれ35mmとした。また、各1
2角形の筒型永久磁石82a〜82tの内側の寸法は全
て揃え、図5(a)に示したように120mmとし、外
側の寸法は、それぞれ図5(b)の矢印部分に示したと
おりとした。各数値の単位はmmである。
【0040】上述の12角形の筒型永久磁石磁場発生装
置を用いた測定結果を、図6に示す。図6のグラフにお
いて、横軸は、磁場発生装置の内部空間の軸上の位置
(単位はmm)を表し、縦軸は、上記軸上の各位置にお
ける軸方向磁場の磁束密度(単位はガウス(G))を表
している。グラフ横軸に表した軸上の原点Oは、磁場発
生装置の内部空間の中央の位置(図5において、一点鎖
線MM’で示した面と軸とが交わる点)とし、発生磁場
の向きと同じ向きを正の向きとした。
【0041】図6のグラフより、図5の12角形の筒型
永久磁石磁場発生装置の内部空間の中心付近(原点O付
近)に、5000G以上もの強い磁場を得られることが
わかる。しかも、中心付近の軸方向100mm程度の範
囲ではかなり均一度の高い磁場が発生していることがわ
かる。
【0042】また、本発明の筒型永久磁石磁場発生装置
において、筒型永久磁石の外側面を変形し、外側面に傾
斜をつけたり、凹凸を設けたりしても良い。このよう
に、任意の筒型永久磁石の外側面の形状を変形すること
で、軸方向の発生磁場を微調整できる。さらには、均一
磁場のみでなく、所望される複雑な磁場分布をも実現さ
せることができる。
【0043】
【発明の効果】本発明の筒型永久磁石磁場発生装置によ
り、空間均一性の高い軸方向高磁場を発生させることが
できる。しかも、本発明の筒型永久磁石磁場発生装置は
永久磁石を使用しているため、運転費用がかからない。
また、本発明の筒型永久磁石磁場発生装置は発生磁場の
利用効率が非常によいので、小型化しても充分な高磁場
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の軸方向均一磁場発生用の筒型永久磁石
磁場発生装置の例を説明する図。
【図2】本発明の軸方向均一磁場発生用の筒型永久磁石
磁場発生装置の例を説明する図。
【図3】本発明の軸方向均一磁場発生用の筒型永久磁石
磁場発生装置に用いる筒型永久磁石の他の例の斜視図。
【図4】本発明の軸方向均一磁場発生用の筒型永久磁石
磁場発生装置の他の例を説明する図。
【図5】本発明のさらに他の例である、12角形の筒型
永久磁石磁場発生装置を説明する図。
【図6】図5に示した、12角形の筒型永久磁石磁場発
生装置に発生する磁束密度を示すグラフ。
【図7】従来の軸方向均一磁場発生用の円筒形永久磁石
磁場発生装置の例の斜視図。
【図8】従来の軸方向均一磁場発生用の円筒形永久磁石
磁場発生装置の例を説明する図。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 希土類永久磁石を用いた筒型永久磁石磁
    場発生装置において、 該筒型永久磁石磁場発生装置は、複数個の筒型永久磁石
    を軸方向に結合して成り、 上記筒型永久磁石各々の、外側の寸法及び内側の寸法
    を、それぞれ等しいか、あるいは異なるようにし、 かつ、複数個の上記筒型永久磁石の磁化の向きを、上記
    筒型永久磁石の複数個の内の一部分は、該筒型永久磁石
    の側面に垂直で上記筒型永久磁石の内から外へ向かう向
    きとし、残りの一部分は、上記筒型永久磁石の側面に垂
    直で上記筒型永久磁石の外から内へ向かう向きとするこ
    とにより、 上記筒型永久磁石磁場発生装置の内部空間に、軸方向の
    均一磁場を発生させることを可能とした、ことを特徴と
    する軸方向均一磁場発生用の筒型永久磁石磁場発生装
    置。
  2. 【請求項2】 上記複数個の筒型永久磁石の内の、等し
    い磁化の向きを持つ一部分の筒型永久磁石と、該一部分
    の筒型永久磁石とは磁化の向きが逆である残りの一部分
    の筒型永久磁石との間に、隙間を設けたことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項に記載の軸方向均一磁場発生用
    の筒型永久磁石磁場発生装置。
  3. 【請求項3】 上記複数個の筒型永久磁石の内の、任意
    の筒型永久磁石の外側面に傾斜をつけたり、あるいは、
    凹凸を設けたりしたことを特徴とする特許請求の範囲第
    1項及び第2項に記載の軸方向均一磁場発生用の筒型永
    久磁石磁場発生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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