JPH07152810A - 環境モデル作成装置 - Google Patents

環境モデル作成装置

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JPH07152810A
JPH07152810A JP5296895A JP29689593A JPH07152810A JP H07152810 A JPH07152810 A JP H07152810A JP 5296895 A JP5296895 A JP 5296895A JP 29689593 A JP29689593 A JP 29689593A JP H07152810 A JPH07152810 A JP H07152810A
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observation
environment model
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JP5296895A
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English (en)
Inventor
Minoru Yagi
稔 八木
Mutsumi Watanabe
睦 渡辺
Kazunori Onoguchi
一則 小野口
Kaoru Suzuki
薫 鈴木
Takashi Wada
和田  隆
Hiroshi Hattori
寛 服部
Tatsuro Nakamura
達郎 中村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、複数の観測地から得られたデータ
から環境モデル記述を作成する際に、推定される対象物
の位置に含まれる誤差を減少させることを可能とする環
境モデル作成装置を提供する。 【構成】 3次元属性情報入力手段1、環境モデル処理
手段2、映像作成手段3、解析手段4及び観測制御手段
5とから構成され、この観測制御手段5は、誤差領域推
定手段6、重複領域決定手段7、観測地決定手段8及び
位置再推定手段9とよりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、3次元CAD
や3次元コンピュータグラフィクス(以下、CGとい
う)、移動ロボット制御等で必要となる環境内物体の位
置や表面等の情報を自動的に獲得し、環境モデルを作成
する環境モデル作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、工業部品等の設計を支援するため
の3次元CAD、3次元CGを用いた映像作成及び知能
移動ロボットのニーズが、急速に高まっている。これら
の技術においては、設計データ、CG表示を行う対象デ
ータ、またはロボットが移動する環境のデータを計算機
に入力することが必要である。そして、この環境モデル
を作成する過程をモデリングと呼び、環境モデルを作成
するために計算機内部に表現された数値データを「環境
モデル記述」と呼ぶ。
【0003】しかし、現在モデリングは、人間が多くの
労力を掛けて行っており、自動化が強く望まれている。
【0004】そのために、3次元CADへの適用のため
に、レンジファインダと呼ばれる距離画像装置を用い
て、呈示した対象の形状の自動入力を行うシステムが提
案されている。
【0005】また、テレビカメラ画像から対象の3次元
情報を直接抽出する手法がある。具体的には、複数台の
カメラを用い3角測量の原理を利用したステレオ法や、
1台のカメラで焦点距離を変化させて得た画像系列を解
析し3次元情報を得る技術である。そして、これらの技
術をモデリングに適用した例として、臨場感通信や会議
を想定し、ステレオ視の技術を用いて人間の顔の形状を
自動入力する研究が行われている。また、屋内を移動す
るロボットに、超音波センサや複数台のカメラを搭載し
て、移動する空間の概略の記述を自動作成する研究も行
われている。
【0006】3次元情報の抽出は、対象上の観測した点
(以下、観測点と呼ぶ)の位置を推定することで行なわ
れるが、推定された位置には、観測装置から観測点に向
かう方向に大きな誤差が含まれている。そこで、複数の
観測位置からの観測結果を統合することにより、誤差を
減少することが行なわれてきた。統合後の誤差は、各観
測の誤差領域の重複部分となる。しかし、統合する観測
の位置に関しての制御を行なわなかったために、重複に
よって誤差が必ずしも減少しない観測も含む場合も発生
し、必要な推定精度を得るために多くの観測を行わねば
ならないという問題点があった。
【0007】また、環境モデルを入力するためには、1
視点からの獲得される情報には限界があるので、多くの
視点から情報を獲得し、それらの情報を統合する必要が
ある。この多視点統合を行なうためには、視点の位置と
方向を正確に求めなければならない。この位置と方向
は、観測装置を移動させる車輪にエンコーダを取り付
け、このエンコーダからの情報によって、ある程度見積
もることが出来るが、移動の際の車輪のスリップ等によ
る影響が大きく、誤差が生じ易い。しかも、この位置と
方向の誤差は、観測装置の移動に伴い、累積されていく
ので、エンコーダからの情報のみを使って観測位置と方
向を決定するのは危険である。
【0008】従って、ある視点の位置と方向を求める際
には、エンコーダの情報によって、その概略を求め、そ
の視点から得られた情報とそれまでの観測によって得ら
れた情報を照合することによって、その位置と方向を補
正する方法がある。
【0009】この方法では、照合に用いる以前の観測に
よって得られた情報の精度が高くなければ、エンコーダ
からの情報を用いる場合と同じく、誤差が累積されると
いう問題がある。しかし、以前の観測によって得られた
情報の精度を上げるのは容易ではなく、観測の正確な位
置と方向を高精度に算出し、高精度に環境モデルを入力
することが非常に困難である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、従来
は、誤差領域を統合する観測の位置に関しての制御を行
なわないために、重複によって誤差が減少しない観測も
あり、必要な推定精度を得るために多くの観測を行う必
要があった。
【0011】そこで、第1の発明は、前記の問題に鑑み
てなされたものであり、その目的は、複数位置からの観
測による誤差領域の重複領域を減少するように観測位置
を制御することにより、少数の観測行動で位置の推定誤
差を減少することを可能とする環境モデル作成装置を提
供する。
【0012】また、前記したように、視点間の照合に用
いる以前の観測によって得られた情報の精度を上げるの
は容易ではなく、観測の正確な位置と方向を高精度に算
出し、高精度に環境モデルを入力することは困難である
という問題点があった。
【0013】そこで、第2の発明は、前記の問題に鑑み
てなされたものであり、天井、壁、床等から構成される
環境の外枠の情報を高精度に入力し、その外枠の情報を
用いて、視点間のデータの照合を行なうことにより、高
精度に環境モデルを作成することを実現する環境モデル
作成装置を提供する。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明の環境モデル
作成装置は、テレビカメラもしくは超音波の視覚センサ
を用いて、3次元属性情報を測定する3次元属性情報入
力手段と、この3次元属性情報入力手段によって入力さ
れた3次元属性情報を管理し環境モデル記述を作成して
記憶する環境モデル処理手段と、この環境モデル処理手
段に記憶された環境モデル記述に基づき、環境の特定位
置での人工映像を作成する映像作成手段と、この映像作
成手段によって作成された人工映像作成結果と、これに
対応する位置における画像を比較することにより環境モ
デル記述の検証を行なう解析手段と、前記3次元属性情
報入力手段の入力制御を行なう観測制御手段とから構成
されるものであって、前記観測制御手段は、前記3次元
属性情報入力手段により測定された観測点の位置に対す
る誤差領域を推定する誤差領域推定手段と、新たな観測
地からの前記観測点の位置に対する誤差領域を予測し、
前記誤差領域推定手段によって推定された誤差領域と予
測された誤差領域との重複領域が、推定された誤差領域
以下となるように前記新たな観測地を決定する観測地決
定手段と、この観測地決定手段によって決定された観測
地からの前記3次元属性情報入力手段の測定結果に基づ
き、観測点の位置を再び推定する位置再推定手段とより
なるものである。
【0015】第2の発明の環境モデル作成装置は、テレ
ビカメラもしくは超音波の視覚センサ等の観測装置を用
いて、3次元属性情報の入力を行なう3次元属性情報入
力手段と、この3次元属性情報入力手段に入力された3
次元属性情報を管理し環境モデル記述を作成する環境モ
デル処理手段と、この環境モデル処理手段に記憶された
環境モデル記述に基づき環境の人工映像を作成する映像
作成手段と、この映像作成手段によって作成された人工
映像作成結果と、これに対応する画像を比較することに
より環境モデル記述の検証を行なう解析手段と、この3
次元属性情報入力手段の制御を行なう観測制御手段とか
ら構成されるものであって、前記観測制御手段は、観測
する対象空間の外枠の3次元属性情報を一視点から視線
方向のみを変えることにより入力するように前記観測装
置の回転運動を制御し、前記対象空間内手段の3次元属
性情報を入力するように前記観測装置の移動運動と回転
運動を制御し、前記対象空間内手段の3次元属性情報
と、前記対象空間の外枠の3次元属性情報とから前記観
測装置の観測位置方向を高精度に算出するものである。
【0016】
【作用】第1の発明の環境モデル作成装置を用いて環境
モデルを作成する場合について説明する。
【0017】3次元属性情報入力手段が、テレビカメラ
等を用いて3次元属性情報を測定する。環境モデル処理
手段が、入力された3次元属性情報を管理し環境モデル
記述を作成する。映像作成手段が環境モデル処理手段に
記憶されたモデル記述に基づき、環境の特定位置での人
工映像を作成する。解析手段が人工映像作成結果とこれ
に対応する位置における画像を比較することにより環境
モデル記述の修正を行う。観測制御手段が3次元属性情
報の入力制御を行う。
【0018】この場合に、観測制御手段を構成する誤差
領域推定手段が、3次元属性情報入力手段による推定位
置に含まれる誤差から誤差領域を推定し、重複領域決定
手段が複数の観測地から行なわれた観測について前記誤
差領域の重複領域を決定し、観測地決定手段が新たな観
測地を決定し、位置再推定手段が決定された観測地から
の観測結果に基づき、前記観測点の位置を再推定する。
【0019】第2の発明の環境モデル作成装置を用いて
環境モデルを作成する場合について説明する。
【0020】3次元属性情報入力手段が、テレビカメラ
等を用いて3次元属性情報を測定する。環境モデル処理
手段が、入力された3次元属性情報を管理し環境モデル
記述を作成する。映像作成手段が環境モデル処理手段に
記憶されたモデル記述に基づき、環境の特定位置での人
工映像を作成する。解析手段が人工映像作成結果とこれ
に対応する位置における画像を比較することにより環境
モデル記述の修正を行う。観測制御手段が3次元属性情
報の入力制御を行う。
【0021】この場合に、観測制御手段は、観測装置を
制御して、内環境の外枠(例えば、天井、床、壁の面の
集合)を1視点から視線方向のみを変えることによって
観測する(以下、この観測を外枠観測と呼ぶ)。そし
て、外枠の情報を入力した後、観測装置を制御して、観
測位置と方向を変えて、室内環境の内部の観測を行なう
(以下、この観測を内部観測と呼ぶ)。
【0022】
【実施例】
【0023】( 実 施 例 1 )
【0024】以下、第1の発明の実施例の環境モデル作
成装置を図1から図14に基づいて説明する。
【0025】なお、「3次元属性情報」とは、距離と形
状のデータ等よりなる「3次元距離情報」と、色、模様
及び反射率のデータ等の「表面属性」とよりなる。
【0026】図1は、環境モデル作成装置のブロック図
である。
【0027】本実施例の環境モデル作成装置は、3次元
属性情報入力部1、環境モデル処理部2、映像作成部
3、解析部4及び観測制御部5とからなる(図1参
照)。
【0028】3次元属性情報入力部1は、ステレオ視の
テレビカメラもしくは超音波等の視覚センサを用いて3
次元距離情報を計測するための手段と、表面属性を入力
するためのテレビカメラ等の手段とを、環境に存在する
対象の属性に応じ複数種類備えている。そして、現在位
置での3次元属性情報を入力し環境モデル処理部2へ転
送する。
【0029】環境モデル処理部2は、入力された3次元
属性情報を管理し、環境モデル記述を作成するものであ
る。この現在位置の入力と過去に蓄積された3次元環境
データ及び環境内部に存在する対象物のデータを用い
て、環境モデル記述の作成を行う。
【0030】映像作成部3は、この環境モデル記述をC
Gを利用した映像に変換し環境の人工映像を作成する。
【0031】解析部4は、この人工映像と前記3次元属
性情報入力部1で得られた現在位置でのカメラ画像を比
較することにより、3次元距離入力の欠落、誤差による
記述の誤り部分を検出し、環境モデル処理部2に格納さ
れた環境モデル記述の修正を行う。また、前記比較処理
によりモデルデータが得られていない領域を検出し、新
たな観測指令を3次元属性情報入力部1又は観測制御部
5に送信し、移動観測の制御を行う。
【0032】図2に観測制御部5の構成を示す。
【0033】観測制御部5は、3次元属性情報入力部1
において推定された観測点の位置に対する誤差領域を推
定する誤差領域推定部6と、新しい観測地を決定する観
測地決定部7と、前記各誤差領域の重複領域を決定する
重複領域決定部8と、前記重複領域から位置を再推定す
る位置再推定部9とから構成される。
【0034】図2のブロック図と図3のフローチャート
に基づいて、観測制御部5の動作状態について説明す
る。なお、新たな観測地を決定する時には、ステップa
1、a2及びa3を実行する。また、新たな観測地から
の観測に基づいて前記推定位置を再推定する時には、ス
テップa1、a2、a4及びa5を実行する。
【0035】ステップa1において、3次元属性情報入
力部1が、観測地点の位置を推定する。
【0036】ステップa2において、誤差領域推定部6
が、前記推定位置に対する誤差領域を推定する。
【0037】ステップa3において、観測地決定部7
が、新たな観測地を決定する。
【0038】ステップa4において、重複領域決定部8
が、複数の誤差領域から重複領域を決定する。
【0039】ステップa5において、位置再推定部9
が、前記重複領域に基づき位置を再推定する。
【0040】以下、各ステップを詳細に説明する。
【0041】ステップa1の説明
【0042】3次元属性情報入力部1による観測点の位
置の推定方法を説明する。
【0043】3次元属性情報入力部1は、2台のカメラ
a,bにより対象を観測する。図11は、そのカメラ
a、bと観測点の位置関係を示し、この位置関係は、下
記のようになっている。
【0044】 カメラa,bは、撮像面を同一平面上
に設置している。
【0045】 環境モデル作成装置を含む空間中にx
−y−z直交座標系をとり、以下ではこれを空間座標系
と呼ぶ。
【0046】 カメラa,bの空間座標を、(cx[1],c
y[1],cz[1]) ,(cx[2],cy[2],cz[2]) とする。
【0047】 カメラa、bの画像上に画像の中心o
1、o2を原点としてそれぞれx−y−z直交座標系を
設定し、それぞれカメラa座標系、カメラb座標系と呼
ぶ。
【0048】 二つのカメラ座標系のz軸は、それぞ
れ画像の中心o1、o2を通り、平行とする。
【0049】 カメラ座標系のx,y,z軸は、画素
の縦及び横の配列とそれぞれ平行であり、また、空間座
標系のx,y,z軸と平行であるとする。
【0050】 二つのカメラ座標系でx軸は同一直線
上にあり、o1とo2の間の距離をlとする。
【0051】 カメラa、bの撮像面上での観測点の
位置を、それぞれのカメラ座標系で(x1,y1,
0)、(x2,y2,0)とする。
【0052】 カメラa、bの焦点距離をf1、f2
とし、それぞれの焦点位置をP1、P2とする。
【0053】観測点と撮像面の間の距離をLとする。
【0054】観測点をカメラ座標系のx−y平面に正射
影した点の位置をそれぞれのカメラ座標系で(X1,
Y,0)、(X2,Y,0)とする。
【0055】〜により、x1、x2、y1、y2、
f1、f2、1、X1、X2、Y、Lの間には以下の式
が成立する。
【0056】
【数1】
【0057】式(1)〜式(4)を解いて、X1,X
2,Y,Lを求める。
【0058】観測点の推定位置は、空間座標で表して(c
x[1]+X1,cy[1]+f1+L,cz[1]+Y1),または、(cx[2]+X1,cy
[2]+f1+L,cz[2]+Y1)であり、どちらで求めても同一値を
与える。以下では、推定位置の空間座標を(tx,t
y,tz)と表し、推定位置とする。
【0059】ステップa2の説明
【0060】図4は,誤差領域推定部6のブロック図で
ある。誤差領域推定部6は誤差領域計算部10と誤差領
域記憶部11から構成される。
【0061】図5のフローチャートと図4のブロック図
に基づいて、誤差領域推定部6の動作状態を説明する。
【0062】ステップb1において、前記推定位置の座
標値(tx,ty,tz)を誤差領域計算部10に入力
する。
【0063】ステップb2において、前記推定位置の推
定時における視線の方向を誤差領域計算部10に入力す
る。
【0064】ステップb3において、前記誤差領域の角
(交差地点)の座標を計算するための、前記推定位置に
対する3次元座標の増分を計算する。増分の計算には以
下の方法を用いる。
【0065】計算方法を図12と図13に基づいて説明
する。
【0066】図12では、カメラaとカメラbが観測点
を見ている場合を空間座標系のz軸正方向、カメラ座標
系のy軸正方向から見た様子を示している。
【0067】カメラにより撮影された画像上の座標は、
画素単位で決められる。したがって、画像上の座標値は
画素間幅の0.5倍程度の誤差を含んでいる。
【0068】図12で示されているように、観測点の方
向を中心として画素間幅の0.5倍に対応する四角錐領
域が画像上の誤差に対応する推定位置の誤差である。し
たがって、カメラaとカメラbとの測定による推定位置
には誤差が付随し、該誤差の領域は図12の斜線部にあ
るように、カメラaとカメラbの誤差の四角錐領域の重
複部分となる。
【0069】画素間幅の0.5倍に対応する画像上の座
標値の変化量を(dx,dy)として、カメラa、b座
標系での座標値の変化量を(dx1,dy1)、(dx2,d
y2)とする。dx1、dx2は±dxであり、dy1、dy2は
±dyである。
【0070】dx1とdx2に対するL,X1,X2の変化
量を、dLx,dX1,dX2として、dy1とdy2に対するY
の変化量を、dY1,dY2とすると
【数2】
【0071】dx1=±dx,dx2=±dxについて式
(5)〜式(7)を用いて、変化量dX1,dX2,dLxを
計算する。
【0072】dy1=±dy,dy2=±dyについて式
(8)と式(9)を用いてdY1,dY2を計算する。
【0073】図13に誤差の四角錐領域のカメラ座標系
y方向についての様子を示す。
【0074】図13に示すように、同じ(dx1,dx2)
の場合については、(dY1,dY2)の解が正負の二組あ
る。そこで、正の(dY1,dY2)でdY1とdY2を比較し
て、小さい方をy座標の正の増分とする。例えば、図1
3のように、dY1>dY2の時はy座標の正の増分をdY2
とする。また、負の増分は−dY2とする。四組の(dx
1,dx2)についてy座標の正負の増分があり、これら
を誤差領域の角のための座標値の増分とする。
【0075】ステップb4において、観測点の推定位置
に増分を加え、誤差領域kの角の座標を計算する。
【0076】ステップb5において、誤差領域記憶部1
1が、前記角の座標値を誤差領域として記憶する。
【0077】ステップa3の説明
【0078】図6に観測地決定部7のブロック図を示
す。観測地決定部3は新観測地計算部12と新観測地記
憶部13から構成される。
【0079】図6のブロック図と図7のフローチャート
に基づいて、観測地決定部7の動作状態を説明する。
【0080】ステップclにおいて、新観測地計算部1
2に前記推定位置、または前記誤差領域を入力する。
【0081】ステップc2において、新観測地計算部1
2が新たな観測地の座標を計算する。
【0082】計算方法は,図11に基づいて以下の方法
1〜8のいずれかを使用する。なお、位置測定装置の位
置は、図11のP1とP2の中点とし、水平面の基準と
して地平面を用い、水平面と平行な面を平行面という。
【0083】[方法1]
【0084】 前記推定位置と環境モデル作成装置と
の間の距離と、両者を通る直線とを算出する。
【0085】 前記直線に垂直な平面(すなわち、前
記直線の法線方向にある平面)と推定位置を通る平行面
との交線を算出する。
【0086】 前記交線上で前記推定位置から前記距
離と等しい距離にある2点の座標を算出する。
【0087】 前記2点と環境モデル作成装置との間
の距離を算出する。
【0088】 前記2点から、前記二つの距離のより
小さい値を与える点を選び、該点の座標を新観測地の座
標とする。
【0089】[方法2]
【0090】 前記推定位置と環境モデル作成装置と
の間の距離と、両者を通る直線mとを算出する。
【0091】 前記誤差領域の角の座標に基づいて、
各対角線を含む直線を2本算出する。
【0092】 前記直線のそれぞれについて、前記直
線mとの間の角度を求める。
【0093】 前記直線のそれぞれについて求めた前
記角度の内、より小さい値を前記直線間で比較し、最小
の値を与える直線を選ぶ。
【0094】 前記直線に垂直な平面と推定位置を通
る平行面との交線を算出する。
【0095】 前記交線上で前記推定位置から前記距
離と等しい距離にある2点の座標を算出する。
【0096】 前記2点と環境モデル作成装置との間
の距離を算出する。
【0097】 前記2点から、前記二つの距離のより
小さい値を与える点を選び、該点の座標を新観測地の座
標とする。
【0098】[方法3]
【0099】 前記推定位置と環境モデル作成装置と
の間の距離と、両者を通る直線mとを算出する。
【0100】 前記誤差領域の角の座標に基づいて、
各対角線を含む直線を2本算出する。
【0101】 前記直線のそれぞれについて、前記直
線mとの間の角度を求める。
【0102】 前記直線のそれぞれについて求めた前
記角度を、前記直線間で比較して、90°に最も近い値
を与える直線を選ぶ。
【0103】 前記直線上で前記推定位置から前記距
離と等しい距離にある2点の座標を算出する。
【0104】 前記2点と環境モデル作成装置との間
の距離を算出する。
【0105】 前記2点から、前記二つの距離のより
小さい値を与える点を選び、該点の座標を新観測地の座
標とする。
【0106】[方法4]
【0107】 前記推定位置と環境モデル作成装置と
の間の距離と、両者を通る直線mとを算出する。
【0108】 前記誤差領域中の点に対して、主成分
分析を行ない第一主軸、第二主軸、第三主軸を算出す
る。
【0109】 前記主軸のそれぞれについて、前記直
線mとの間の角度を求める。
【0110】 前記主軸のそれぞれについて求めた前
記角度の内、より小さい値を前記主軸間で比較し、最小
の値を与える直線を選ぶ。
【0111】 前記直線に垂直な平面と推定位置を通
る平行面との交線を算出する。
【0112】 前記交線上で前記推定位置から前記距
離と等しい距離にある2点の座標を算出する。
【0113】 前記2点と環境モデル作成装置との間
の距離を算出する。
【0114】 前記2点から、前記二つの距離のより
小さい値を与える点を選び、該点の座標を新観測地の座
標とする。
【0115】[方法5]
【0116】 前記推定位置と環境モデル作成装置と
の間の距離と、両者を通る直線mとを算出する。
【0117】 前記誤差領域中の点に対して、主成分
分析を行ない第一主軸、第二主軸、第三主軸を算出す
る。
【0118】 前記主軸のそれぞれについて、前記直
線mとの間の角度を求める。
【0119】 前記主軸のそれぞれについて求めた前
記角度の内、より小さい値を前記主軸間で比較し、最小
の値を与える直線を選ぶ。
【0120】 前記直線を除いて、前記主軸から分散
が最小である主軸を選ぶ。
【0121】 前記主軸上で前記推定位置から前記距
離と等しい距離にある2点の座標を算出する。
【0122】 前記2点と環境モデル作成装置との間
の距離を算出する。
【0123】 前記2点から、前記二つの距離のより
小さい値を与える点を選び、該点の座標を新観測地の座
標とする。
【0124】[方法6]
【0125】 前記推定位置と環境モデル作成装置と
の間の距離と、両者を通る直線mとを算出する。
【0126】 前記誤差領域中の点に対して、主成分
分析を行ない第一主軸、第二主軸、第三主軸を算出す
る。
【0127】 前記主軸のそれぞれについて、前記直
線mとの間の角度を求める。
【0128】 前記主軸のそれぞれについて求めた前
記角度を、前記主軸間で比較して、90°に最も近い値
を与える直線を選ぶ。
【0129】 前記主軸上で前記推定位置から前記距
離と等しい距離にある2点の座標を算出する。
【0130】 前記2点と環境モデル作成装置との間
の距離を算出する。
【0131】 前記2点から、前記二つの距離のより
小さい値を与える点を選び、該点の座標を新観測地の座
標とする。
【0132】[方法7]
【0133】 前記推定位置と環境モデル作成装置と
の間の距離と、両者を通る直線mとを算出する。
【0134】 図11のo1、o2と観測点を結ぶ直
線を算出する。
【0135】 前記直線のそれぞれについて、前記直
線mとの間の角度を求める。
【0136】 前記直線のそれぞれについて求めた前
記角度の内、より小さい値を前記直線間で比較し、最小
の値を与える直線を選ぶ。
【0137】 前記直線に垂直な平面と推定位置を通
る平行面との交線を算出する。
【0138】 前記交線上で前記推定位置から前記距
離と等しい距離にある2点の座標を算出する。
【0139】 前記2点と環境モデル作成装置との間
の距離を算出する。
【0140】 前記2点から、前記二つの距離のより
小さい値を与える点を選び、該点の座標を新観測地の座
標とする。
【0141】[方法8]
【0142】 前記推定位置と環境モデル作成装置と
の間の距離と、両者を通る直線mとを算出する。
【0143】 図11のo1、o2と観測点を結ぶ直
線を算出する。
【0144】 前記直線のそれぞれについて、前記直
線mとの間の角度を求める。
【0145】 前記直線のそれぞれについて求めた前
記角度を、前記直線間で比較して、90°に最も近い値
を与える直線を選ぶ。
【0146】 前記直線上で前記推定位置から前記距
離と等しい距離にある2点の座標を算出する。
【0147】 前記2点と環境モデル作成装置との間
の距離を算出する。
【0148】 前記2点から、前記二つの距離のより
小さい値を与える点を選び、該点の座標を新観測地の座
標とする。
【0149】
【数3】
【0150】図7のフローチャートの説明に戻る。
【0151】ステップc3において、新観測地記憶部1
3が前記の新たな観測地の座標を記憶する。
【0152】ステップa4の説明
【0153】図8に重複領域決定部8のブロック図を示
す。重複領域決定部8は重複領域計算部14と重複領域
記憶部15とから構成される。
【0154】図8のブロック図と図9のフローチャート
に基づいて、重複領域決定部8の動作状態を説明する。
以下では、前記新観測地から観測して得られた誤差領域
を新誤差領域と呼ぶ。
【0155】ステップd1において、誤差領域の角の座
標を重複領域計算部14に入力する。
【0156】ステップd2において、新誤差領域の角の
座標を重複領域計算部14に入力する。
【0157】ステップd3において、誤差領域と新誤差
領域の重複領域を計算する。計算の方法を図14に基づ
いて説明する。
【0158】誤差領域と新誤差領域の角のx座標の最大
値と最小値を求め、x軸に垂直で、x軸との交点がこれ
らの最大値と最小値であるような2平面を仮定する。同
様にして、y、z座標の最大値と最小値からそれぞれ
y、z軸に垂直な平面を仮定する。これらの6平面で囲
まれた領域Sは誤差領域と新誤差領域を含んでいる。領
域Sを各軸に平行な格子で分割する。格子点間隔は必要
とする距離の精度に応じて決める。各格子点上に、次の
順序にしたがって値を割り当てる。
【0159】 全格子点に値0を割り当てる。
【0160】 各格子点について、誤差領域に含まれ
ている時は1を加える。
【0161】 各格子点について、新誤差領域に含ま
れている時は、格子点の値と1との論理積をとり、結果
を格子点の値とする。
【0162】この割り当てにより、重複領域にある格子
点には値1が、それ以外の格子点には値0が割り当てら
れる。
【0163】ステップd4において、重複領域記憶部1
5が、前記重複領域の格子点の座標値を重複領域として
記憶する。
【0164】ステップa5の説明
【0165】図10のフローチャートに基づいて、位置
再推定部9の動作状態を説明する。ステップe1におい
て、重複領域の格子点の座標値を位置再推定部9に入力
する。
【0166】ステップe2において、観測点の位置を再
計算する。計算の方法は、前記座標値の各座標について
の平均と平均二乗誤差を求め、これを観測点の推定位置
と推定誤差とする。
【0167】ステップe3において、前記推定位置と推
定誤差を出力する。
【0168】これにより、観測地点の推定位置と、その
推定誤差を知ることができる。
【0169】なお、第1の実施例では、2つの観測地に
ついて示したが、重複領域を誤差領域としてステップa
1からステップa5を繰返して行うことにより、3以上
の観測地に適用してもよい。
【0170】( 実 施 例 2 )
【0171】以下、第2の発明の一実施例の環境モデル
作成装置100を図15から図21に基づいて説明す
る。
【0172】本実施例では、2台のテレビカメラ10
2,104を搭載し、床平面上を車輪によって移動する
観測装置101が、直方体空間内部の環境モデルを作成
する場合について説明する。
【0173】テレビカメラ102,104はカメラ雲台
106を制御することによって、上下、左右に視線方向
を変えることが出来る(図15参照)。このカメラ雲台
106の制御は、高精度に行なうことが可能であるとす
る。観測装置101の移動量は、車輪に取り付けたエン
コーダの情報から見積もることが出来るが、その情報に
は、車輪のすべりによる大きい誤差が含まれるとする。
【0174】1 視点座標系と世界座標系の設定
【0175】以後の説明において、視点中心の座標系を
視点座標系と呼び、対象空間に設定した視点位置に依存
しない座標系を世界座標系と呼ぶ。視点座標系と世界座
標系を図16,図17のように設定する。以下に、その
設定方法を詳細に説明する。
【0176】世界座標系(O−XYZ)を次のように設
定する。
【0177】・観測装置101の初期位置を原点とす
る。
【0178】・床平面をXY平面とする。
【0179】・観測装置101の初期視線方向をX軸と
する。
【0180】また、視点座標系(o−xyz)を次のよ
うに設定する。
【0181】・2台のテレビカメラ102,104の焦
点の中心を原点とする。
【0182】・2台のテレビカメラ102,104の光
軸が載っている平面をxy平面とする。
【0183】・2台のテレビカメラ102,104の視
線方向をx軸とする。
【0184】ここでは、2台のテレビカメラ102,1
04の光軸は平行であるとする。
【0185】視点座標系の原点は、世界座標系における
座標では(0,0,Z0 )とし、x軸とX軸のなす角
(方位角)はθ、z軸とZ軸のなす角(仰角)はφとす
る。これにより、視点座標系から世界座標系への変換
は、次式(10),(11),(12)によって表され
る。
【0186】
【数4】
【0187】2 全体構成
【0188】本実施例の環境モデル作成装置の構成は、
第1の発明の実施例と同じものであり、その構成は、3
次元属性情報入力部1、環境モデル処理部2、映像作成
部3、解析部4及び観測制御部5とからなる(図1参
照)。
【0189】3次元属性情報入力部1は、ステレオ視の
テレビカメラ102,104、超音波等の視覚センサを
用いて、距離、形状、表面の模様及び反射率等の3次元
属性情報を測定し、3次元属性情報を入力する。
【0190】環境モデル処理部2は、入力された3次元
属性情報を管理し、環境モデル記述を作成するものであ
る。すなわち、視点座標系で入力された3次元属性情報
を管理し、環境モデル記述を作成する。観測系が移動し
た場合、観測位置方向を算出することが必要となるが、
これは、エンコーダの情報によって概略を見積もり、3
次元属性情報入力部1によって入力された3次元属性情
報と、環境モデル処理部1に蓄積された外枠の3次元属
性情報を照合し補正することによって、正確な観測位置
と方向を算出する。
【0191】映像作成部3は、環境モデル処理部2に記
憶されたモデル記述に基づき環境の人工映像を作成す
る。
【0192】解析部4は、人工映像作成結果と、現在位
置でのカメラ画像を比較することにより環境モデル記述
の検証を行なう。
【0193】観測制御部5は、3次元属性情報の入力制
御を行なう対象空間の外枠の3次元属性情報を入力した
後、対象空間内部の観測を行なうように観測系の制御を
行なう。
【0194】図18は、観測制御部5の一構成例を示
し、観測戦略指令部108、自由空間検出部110、移
動回転制御部112及び移動回転部114とよりなる。
【0195】移動回転部114は、観測装置101を移
動させ、カメラ雲台106を回転させるものであり、移
動回転制御部112によって制御される。
【0196】観測戦略指令部108は、対象空間の外枠
の観測が終了すると、次に対象空間の内部を観測する指
令を移動回転制御部112へ送る。すなわち、対象空間
の全観測は、対象空間の外枠を観測する段階と、対象空
間内部の観測を行なう段階の2段階に分けることが出来
る。
【0197】以下に各段階の観測方法の詳細を説明す
る。
【0198】3 外枠観測
【0199】図19に外枠観測方法の処理の流れを示
す。
【0200】ステップf1において、対象空間の中央付
近に観測装置101を置き、カメラ雲台106をある値
Δθ刻みで1回転させることによって、1視点からの全
方位の3次元属性情報を入力する。各方向の視点座標系
における3次元属性情報は、各々世界座標系に変換す
る。
【0201】ステップf2において、天井平面の方程式
を算出する。
【0202】天井平面は、床平面、すなわち、XY平面
に平行であるから、計測誤差を考えなければ、世界座標
系においてZ座標が最大である点を通り、XY平面に平
行な平面を天井平面とすることが出来るが、計測誤差を
考慮して、その平面上にある特徴点(ステレオで距離が
得られた点)の個数がある値Thr以上のZ軸に垂直な平
面の中で、Z座標が最大の平面を天井平面とする。
【0203】ステップf3において、壁平面の方程式を
算出する。
【0204】天井平面上にある全特徴点を包む長方形を
Hough変換を用いて求める(松山、輿水:“Hou
gh変換とパターンマッチング”,情報処理,Vol.30,N
o.9,1035-1046,1990. 参照)。その四角形の各辺を通
り、天井平面に垂直な4平面が壁平面となる。
【0205】この壁平面が検出されると、対象空間の外
枠の観測が終了したことになる。
【0206】4 内部観測
【0207】次に、この外枠観測によって入力された外
枠のモデルを使って、観測位置と方向を確認しながら、
対象空間の内部を観測していく。
【0208】図20に各視点での内部観測方法の処理の
流れを示す。
【0209】ステップg1において、自由空間検出部1
10によって、周囲の自由空間を検出し、視点位置を変
えて行なっていく。
【0210】ステップg2において、視点座標系で観測
された3次元属性情報から、外枠の4隅(図17の点
A,B,C,Dとその点で交わる3面)の内のいずれか
を検出し、その情報から観測位置と方向を確認しながら
対象空間内部の観測を行なう。以下にその詳細について
説明する。
【0211】まず、観測装置101の周囲の自由空間を
検出し、移動して観測位置を変え、視点座標系で3次元
属性情報を入力する。次に外枠の4隅の点A,B,C,
Dのいずれかを探索する。天井平面上にあり、直角に交
わる3次元空間中の2直線を検出し、その交点と視点と
の距離が最大の2直線の交点がその4隅の頂点である。
【0212】ステップg3において、外枠の4隅の一つ
が検出されると、その位置と方向から、視点位置と方向
を算出することが出来る。観測装置101は、XY平面
上を移動し、仰角φは、カメラ雲台106の正確な制御
により高精度に得られるとすると、移動による誤差の影
響があるのは、XY平面上での観測位置(X0 ,Y
0)、方位角θであるから、この3パラメータを外枠の
情報を使って、正確に求めれば良いことになる。その算
出方法を以下に示す。
【0213】 3次元空間をXY平面に投影した2次
元平面上で考える。そして、図21のような外枠が、外
枠観測によって得られたとする。
【0214】 図22のような視点座標系における3
次元属性情報が、内部観察で得られたとする。
【0215】 図23のように2壁面の交点AとA’
を重ね、次に点Aを中心に回転させて、2つの壁面を重
ねる。
【0216】 これにより、図24のように、外枠の
モデルを使って視点位置と視線方向を高精度に得ること
が出来る。
【0217】但し、エンコーダの情報により、ある視点
で観測された頂点が、外枠の4隅の頂点の内のどれか
は、わかっているとする。
【0218】しかし、視点位置と方向によっては、以下
のような状況が考えられる。
【0219】(a) 頂点が検出されたが、距離が長い。
【0220】この場合、視点位置・視線方向が算出可能
であるが、その頂点までの距離が長いので、距離の算出
誤差が大きい。従って、この頂点によって、観測位置・
視線方向を算出することが出来ない。
【0221】(b) 頂点が検出されない。
【0222】この場合、入力された情報からは、視点位
置・視線方向が算出不能である。
【0223】(a)、(b) の場合は、カメラ雲台106を一
方向にある角度Δθずつ回転させて、視線方向を変えて
3次元属性情報を入力することによって、その頂点まで
の距離がある値d0 以下の4隅の頂点を探索する。
【0224】ステップg4において、算出した視点位置
と視線方向を用いて、式(10),(11),(12)
により、視点座標系から世界座標系に変換する。
【0225】ステップg5において、この一連の処理を
観測装置101周囲の自由空間を検出し、視点を変えて
観測を繰り返すことによって、逐次詳細な環境モデルが
獲得される。
【0226】このように、本装置によれば、室内の環境
モデルを高精度に入力することが可能となる。
【0227】なお、本実施例によれば、3次元属性情報
入力部における距離情報の入力方法として、ステレオ画
像計測法を用いたが、パターン投光法、レンジファイン
ダ等の他の距離計測方法を用いても同様の効果が得られ
る。
【0228】
【発明の効果】第1の発明の環境モデル作成装置は、誤
差領域推定手段が、3次元属性情報入力手段による推定
位置に含まれる誤差から誤差領域を推定し、重複領域決
定手段が複数の観測地から行なわれた観測について前記
誤差領域の重複領域を決定し、観測地決定手段が新たな
観測地を決定し、位置再推定手段が決定された観測地か
らの観測結果に基づき、前記観測点の位置を再推定する
ことにより、環境モデル作成に必要な3次元属性情報に
含まれる誤差を減少するように観測を制御できる。
【0229】第2の発明の環境モデル作成装置は、1視
点から観測装置を制御することによって、高精度に外枠
の情報を入力し、その情報を使って、自己位置を確認し
ながら内部の観測を行なっていくので、高精度に環境モ
デルを入力できる。また、外枠を観測することによっ
て、対象空間の存在範囲を限定することが出来るので、
内部観測の際の計測値の真偽をある程度判定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】環境モデル作成装置のブロック図である。
【図2】観測制御部のブロック図である。
【図3】観測制御部の処理の流れである。
【図4】誤差領域推定部のブロック図である。
【図5】誤差領域推定部の処理の流れである。
【図6】観測地決定部のブロック図である。
【図7】観測地決定部の処理の流れである。
【図8】重複領域決定部のブロック図である。
【図9】重複領域決定部の処理の流れである。
【図10】位置再決定部の処理の流れである。
【図11】2台のカメラの位置関係を示す図である。
【図12】2台のカメラによる撮影における誤差領域の
図である。
【図13】2台のカメラによる撮影における変化量に対
するz座標の増分を示す図である。
【図14】誤差領域と新誤差領域との重複領域を示す図
である。
【図15】カメラ雲台の回転方向である。
【図16】視点座標系と世界座標系の関係である。
【図17】同じく視点座標系と世界座標系の関係であ
る。
【図18】観測制御部の一構成例である。
【図19】外枠観測の流れである。
【図20】内部観測の流れである。
【図21】観測位置方向検出方法であって、外枠観察に
よって得られた外枠の図である。
【図22】観測位置方向検出方法であって、内部観察に
よって検出された外枠の図である。
【図23】観測位置方向検出方法であって、外枠を重ね
た図である。
【図24】観測位置方向検出方法であって、その算出結
果である。
【符号の説明】
1 3次元属性情報入力部 2 環境モデル処理部 3 映像作成部 4 解析部 5 観測制御部 6 誤差領域推定部 7 観測地決定部 8 重複領域決定部 9 位置再推定部 101 観測装置 102 テレビカメラ 104 テレビカメラ 106 カメラ雲台 108 観測戦略指令部 110 自由空間検出部 112 移動回転制御部 114 移動回転部
フロントページの続き (72)発明者 小野口 一則 大阪府大阪市北区大淀中一丁目1番30号 梅田スカイビル タワーウエスト 株式会 社東芝関西支社内 (72)発明者 鈴木 薫 大阪府大阪市北区大淀中一丁目1番30号 梅田スカイビル タワーウエスト 株式会 社東芝関西支社内 (72)発明者 和田 隆 大阪府大阪市北区大淀中一丁目1番30号 梅田スカイビル タワーウエスト 株式会 社東芝関西支社内 (72)発明者 服部 寛 大阪府大阪市北区大淀中一丁目1番30号 梅田スカイビル タワーウエスト 株式会 社東芝関西支社内 (72)発明者 中村 達郎 大阪府大阪市北区大淀中一丁目1番30号 梅田スカイビル タワーウエスト 株式会 社東芝関西支社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テレビカメラもしくは超音波の視覚センサ
    を用いて、3次元属性情報を測定する3次元属性情報入
    力手段と、 この3次元属性情報入力手段によって入力された3次元
    属性情報を管理し環境モデル記述を作成して記憶する環
    境モデル処理手段と、 この環境モデル処理手段に記憶された環境モデル記述に
    基づき、環境の特定位置での人工映像を作成する映像作
    成手段と、 この映像作成手段によって作成された人工映像作成結果
    と、これに対応する位置における画像を比較することに
    より環境モデル記述の検証を行なう解析手段と、 前記3次元属性情報入力手段の入力制御を行なう観測制
    御手段とから構成される環境モデル作成装置において、 前記観測制御手段は、 前記3次元属性情報入力手段により測定された観測点の
    位置に対する誤差領域を推定する誤差領域推定手段と、 新たな観測地からの前記観測点の位置に対する誤差領域
    を予測し、前記誤差領域推定手段によって推定された誤
    差領域と予測された誤差領域との重複領域が、推定され
    た誤差領域以下となるように前記新たな観測地を決定す
    る観測地決定手段と、 この観測地決定手段によって決定された観測地からの前
    記3次元属性情報入力手段の測定結果に基づき、観測点
    の位置を再び推定する位置再推定手段とよりなることを
    特徴とする環境モデル作成装置。
  2. 【請求項2】前記観測地決定手段は、 新たな観測地の候補が複数得られた場合に、最も移動距
    離が小さい観測地を新たな観測地とすることを特徴とす
    る請求項1記載の環境モデル作成装置。
  3. 【請求項3】前記観測地決定手段は、 新たな観測地と前記観測点の位置との距離が、該位置と
    該環境モデル作成装置との距離に等しくなるようにする
    ことを特徴とする請求項1記載の環境モデル作成装置。
  4. 【請求項4】前記観測地決定手段は、 前記推定された誤差領域が多面体の場合に、該多面体の
    対角線から、前記観測点の位置と該環境モデル作成装置
    とを結ぶ直線との間の角度が最小の対角線を選び、該対
    角線に垂直な平面と地平面との交線上に新たな観測地を
    決定することを特徴とする請求項3記載の環境モデル作
    成装置。
  5. 【請求項5】前記観測地決定手段は、 前記の推定された誤差領域内の各点の座標値に対して主
    成分分析を行ない、第一主軸と第二主軸と第三主軸とか
    ら、前記観測点の位置と該環境モデル作成装置とを通る
    直線との間の角度が最小の主軸を選び、該主軸に対して
    垂直な平面と前記位置を通り平行面との交線上に新たな
    観測地を決定することを特徴とする請求項3記載の環境
    モデル作成装置。
  6. 【請求項6】テレビカメラもしくは超音波等の視覚セン
    サ等の観測装置を用いて、3次元属性情報の入力を行な
    う3次元属性情報入力手段と、 この3次元属性情報入力手段に入力された3次元属性情
    報を管理し環境モデル記述を作成する環境モデル処理手
    段と、 この環境モデル処理手段に記憶された環境モデル記述に
    基づき環境の人工映像を作成する映像作成手段と、 この映像作成手段によって作成された人工映像作成結果
    と、これと対応する画像を比較することにより環境モデ
    ル記述の検証を行なう解析手段と、 前記3次元属性情報入力手段の制御を行なう観測制御手
    段とから構成される環境モデル作成装置において、 前記観測制御手段は、 観測する対象空間の外枠の3次元属性情報を一視点から
    視線方向のみを変えることにより入力するように前記観
    測装置の回転運動を制御し、 前記対象空間の外枠の3次元属性情報を用いて、前記観
    測装置の位置及び方向を算出しつつ、前記対象空間内部
    の3次元属性情報を入力するように前記観測装置の回転
    運動を制御することを特徴とする環境モデル作成装置。
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