JPH0371043B2 - - Google Patents

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JPH0371043B2
JPH0371043B2 JP59187270A JP18727084A JPH0371043B2 JP H0371043 B2 JPH0371043 B2 JP H0371043B2 JP 59187270 A JP59187270 A JP 59187270A JP 18727084 A JP18727084 A JP 18727084A JP H0371043 B2 JPH0371043 B2 JP H0371043B2
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Japan
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image
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image input
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JP59187270A
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JPS6166108A (ja
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Minoru Ito
Akira Ishii
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Publication of JPS6166108A publication Critical patent/JPS6166108A/ja
Publication of JPH0371043B2 publication Critical patent/JPH0371043B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B11/00Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は少なくとも3箇所以上から取得した複
数枚の2次元画像から立体視対応点処理により物
体の位置・形状を3次元計測する物体位置・形状
計測方法に係り、特に、カメラ位置による見え隠
れ部分を識別処理して物体の位置・形状を計測す
る物体位置・形状計測方法と、この方法を実施す
る装置に関するものである。
〔従来技術〕
従来、物体の位置・形状を計測する方法として
は、2次元画像としてテレビカメラ像を用いて3
次元計測する方法が一般的であり、その方法とし
ては大別して次の3種類がある。
すなわち、(1)物体にスポツト光、スリツト光あ
るいは格子像を照射してその投影像をテレビカメ
ラで観測して処理する投光式、(2)像が鮮明になる
ようにレンズ位置を調節する自動焦点式(別名、
鮮鋭度検出式)、(3)2台のテレビカメラで観測し、
両画像の対応点処理を施して画像間視差を求め、
三角測量の原理に基づき物体の3次元位置・形状
に換算する両眼立体視法がある。
これらのうち、上記(1)の投光式と(2)の自動焦点
式は光の走査またはレンズ走査をするなどの機械
的な走査を要するため、高速性能・耐久性に問題
があり、また、高分解能が得難いという本質的な
問題がある。
一方、上記(3)の両眼立体視法は、機械的走査を
必要とせず、また、高分解能計測も可能であり、
さらに、計測対象物体の制約も上記(1)と(2)に比べ
少ないので、汎用的手法としても優れている。
しかしながら、この両眼立体視法においては、
両像間の対応点処理の方法に問題が多い。
以下に、この両眼立体視法の原理とカメラ位置
による見え隠れ部分の処理に関する問題点につい
て図面を参照して具体的に説明する。
従来提案されている両眼立体視法の構成の一例
を第10図に示し説明すると、図において、1と
2はそれぞれX軸上(X方向)におかれ、かつ座
標点Oからお互いに等距離に位置したテレビカメ
ラで、これらのテレビカメラ1およびテレビカメ
ラ2の向きはお互いにほぼ平行に置かれている。
3は対象物体(以下、物体と略称する)で、この
物体3は座標原点Oから、テレビカメラ1とテレ
ビカメラ2の距離に比べ十分大きな距離をへだて
てY軸上に置かれている。なお、ZはZ軸であ
る。
第11図は、対応点を決定する代表的方法とし
て局所相関法により得ら減た評価値の分布の例を
示す説明図である。この第11図a、b、cにお
いて、4および5はそれぞれ第10図に示すテレ
ビカメラ1およびテレビカメラ2の画像である。
そして、第11図aに示す画像4の任意の特徴点
aに対する第11図bに示す画像5での対応点b
はほぼ水平な1本の直線L(射影直線)上に存在
する。
この直線の式は、2台のカメラがOY(第10
図参照)に対照に置かれた場合について引用する
安江・白井「物体認識のための両眼立体視」電総
研彙報37,12, ′73(以下、文献1とす
る)のP1105における式(4,17)に記載されて
いる。
そして、射影直線L上で窓(例えば、5×5マ
トリクス)を掃引しながらその窓の中のパターン
と、画像4の任意の特徴点aを中心とした同じサ
イズの窓の中のパターンとを比較し、パターン構
成、明るさなどの評価値を求める。この評価値と
して一般に、相互相関関数を用いることが多い。
この相互相関関数は画像のマツチング技術の分
野で一般によく知られており、その代表例は上記
文献1のP1110における式(5,2)に記載され
ている。そして、2枚の画像を取得する場合のカ
メラレンズの絞り条件がほぼ同一のときは、文献
1のP1110における式(5,4)に示された誤差
評価関数を用いることができる。以下、この誤差
評価関数の値を評価値ρと呼ぶことにする。この
評価値ρは比較部分が対応する程小さくなり、完
全に一致すれば、0の値をもつ。逆に、比較部分
が対応しない場合には大きな値をもつ。
第11図cの6は射影直線L上で窓を掃引した
ときの評価値ρの変化を示したものである。tは
評価値のしきい値であつて、対応点でのρ値より
大きい値が予め与えられている。そして、評価値
は対応点で最小かつしきい値tより小さいはずで
あるから、評価値が設定したしきい値より小さ
く、かつ最小となるところを対応点と決定する。
この対応点が定まると画像間視差を算出し、物体
3(第10図参照)の3次元位置座標に換算する
ことができる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
以上のように、両眼立体視法においては、2枚
の画像間で対応点処理を施すことが重要な手続で
あるが、次のような問題がある。
すなわち、従来の両眼立体視法では、カメラ位
置による見え隠れ部分の取扱いが困難である。そ
して、極く簡単な物体で、かつその物体の形状や
背景にあるシーンが予め分つている時には見え隠
れ部分の取扱いが必ずしも不可能ではないが、こ
の場合には予め高度な画像認識処理が必要とな
り、また物体と背景についての知識が必要であ
る。この処理および知識の与え方は未解決であ
り、今後の課題となつている。
このため、従来は、見え隠れ部分がないことを
前提とすることが多い。この前提を満すために
は、カメラ間隔を狭くする必要が生じる。しか
し、カメラ間隔を狭くすると、計測誤差は間隔に
逆比例して増大するため、むやみに狭くすること
ができない。
一方、見え隠れ部分を許容した場合、見え隠れ
面のふちが両画像で見えていても対応点を検出す
ることができない。この理由を、第12図により
説明する。
この第12図は両眼立体視法における見え隠れ
部分の取扱いを説明するための図で、aは左画像
を示したものであり、bは右画像を示したもので
ある。
そして、7および8はそれぞれ直方体を左側カ
メラおよび右側カメラで観測した画像である。a
およびa′は画像7の特徴点であり、bおよびb′は
それぞれ画像7の特徴点aおよび特徴点a′に対応
する画像8上の求めたい正しい対応点である。そ
して特徴点aの左側の面9と対応点b′の右側の面
10は見え隠れ部分である。なお、11,12は
両眼立体視法により計測可能な稜線である。
さて、ここで、特徴点aの周辺部分と対応点b
の周辺部分を比較すると、特徴点aの左側部分が
背景と全く同一の明るさでない限り明るさ分布が
著しく異なるから、評価値ρは著しく高くなつて
しまい、従来方法では特徴点aと対応点bは対応
点ではないと判定される。また、同様に特徴点
a′と対応点b′は対応点ではないと判定される。こ
のため、この第12図の縦方向の稜線部は対応点
を持たないこととなる。そして、水平方向のエツ
ジは両眼立体視法では対応付けができなく、ま
た、2本の稜線11と稜線12についてもエツジ
の片側が見え隠れ部分となつているので対応が得
られない。このため、すべてのエツジについて位
置計測は不可能となる。
この第12図の例で見られるように、従来の両
眼立体視法では、カメラ位置による見え隠れ部分
の取扱いが困難であつた。
本発明は以上の点に鑑み、このような問題を解
決すると共にかかる欠点を除去すべくなされたも
ので、その目的は従来困難であつたカメラ位置に
よる見え隠れ部分の多い物体をも計測対象とする
ことができ、片側が見え隠れ部分となるエツジの
計測および見え隠え部分の識別を行なうことがで
き、また、その処理アルゴリズムは複数枚画像間
対応点処理によるので極めて簡単になり、かつ信
頼性を向上することができ、かつカメラ間隔を大
きくすることができるため、高精度な計測ができ
る物体位置・形状計測方法およびこの方法を実施
する装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の物体位置・形状計測方法は、非同一直
線上の少なくとも3箇所から対象物体16の2次
元画像を取得し、この2次元画像のうち第1の画
像17上の特徴点aと第2の画像18上の特徴点
bとの対応付けを行つて、第1の画像上の特徴点
に対応する第2の画像上の特徴点を対応点候補と
して求める、しかる後、第1の画像を生成する第
1の画像入力手段のレンズ中心0Aと対象物体上
の特徴点と対応する点Pとを結ぶ視線を第3の画
像19上に射影した第1の射影直線L1を、第1
の画像入力手段と第3の画像を生成する第3の画
像入力手段との空間的配置関係から算出すると共
に、第2の画像を生成する第2の画像入力手段の
レンズ中心0Bと対象物体上の対応点候補と対応
する点とを結ぶ視線を第3の画像上に射影した第
2の射影直線L2を、第2の画像入力手段と第3
の画像入力手段の空間的配置関係から算出した
後、この算出した第1の射影直線と第2の射影直
線の交点を求め、しかる後、この交点付近に存在
するエツジと第1の画像上の特徴点もしくは第2
の画像上の対応点候補におけるエツジとの対応度
合を、エツジの一方の側と他方の側について独立
に求めることにより、エツジの片側の見え隠れ部
分の存在を識別し、これにより第2の画像上の対
応点候補の正誤を判定し、対応点候補の中から正
しい対応点を選別するものである。
この方法を実施する本発明の物体位置・形状計
測装置は、少なくとも第1の画像を生成する第1
の画像入力手段13、第2の画像を生成する第2
の画像入力手段14および第3の画像を生成する
第3の画像入力手段15からなる画像入力部と、
この画像入力部の出力を入力とし、画像入力部の
パラメータリストおよび画像中の特徴点を抽出す
る前処理演算部67と、この前処理演算部の出力
を入力とし、非同一直線上の少なくとも3箇所か
ら取得した対象物体の2次元画像のうち第1の画
像上の特徴点と第2の画像上の特徴点との対応付
けを行つて、第1の画像上の特徴点に対応する第
2の画像上の特徴点を対応点候補として求め、し
かる後、第1の画像入力手段のレンズ中心と対象
物体上の特徴点と対応する点とを結ぶ視線を第3
の画像上に射影した第1の射影直線を、第1の画
像入力手段と第3の画像入力手段との空間的配置
関係から算出すると共に、第2の画像入力手段の
レンズ中心と対象物体上の対応点候補と対応する
点とを結ぶ視線を第3の画像上に射影した第2の
射影直線を、第2の画像入力手段と第3の画像入
力手段の空間的配置関係から算出した後、この算
出した第1の射影直線と第2の射影直線の交点を
求め、しかる後、この交点付近に存在するエツジ
と第1の画像上の特徴点もしくは第2の画像上の
対応点候補におけるエツジとの対応度合を、エツ
ジの一方の側と他方の側について独立に求めるこ
とにより、エツジの片側の見え隠れ部分の存在を
識別し、第2の画像上の対応点候補の正誤を判定
して正しい対応点を選別する対応点選別機能を実
行する対応点検出用演算部72と、この対応点検
出用演算部の出力を入力とし、対応点研出用演算
部によつて対応が得られた特徴点を実空間座標に
変換して座標を算出する座標算出部73とを備え
たものである。
また、本発明の物体位置・形状計測方法は、非
同一直線上の少なくとも3箇所から対象物体の2
次元画像を取得し、この2次元画像のうち第1の
画像上のエツジ点と第2の画像上のエツジ点との
対応付けをエツジの一方の側と他方の側について
行つて、第1の画像上のエツジ点に対応する第2
の画像上のエツジ点を対応点候補として求め、し
かる後、第1の画像を生成する第1の画像入力手
段のレンズ中心と対象物体上の特徴点と対応する
点とを結ぶ視線を第3の画像上に射影した第1の
射影直線を、第1の画像入力手段と第3の画像を
生成する第3の画像入力手段との空間的配置関係
から算出すると共に、第2の画像を生成する第2
の画像入力手段のレンズ中心と対象物体上の対応
点候補と対応する点とを結ぶ視線を第3の画像上
に射影した第2の射影直線を、第2の画像入力手
段と第3の画像入力手段の空間的配置関係から算
出した後、この算出した第1の射影直線と第2の
射影直線の交点を求め、しかる後、この交点付近
に存在するエツジと第1の画像上のエツジ点もし
くは第2の画像上の対応点候補におけるエツジと
の対応度合を、エツジの一方の側と他方の側につ
いて独立に求めることにより、エツジの片側の見
え隠れ部分の存在を識別し、これにより第2の画
像上の対応点候補の正誤を判定し、対応点候補の
中から正しい対応点を選別するようにしたもので
ある。
また、この方法を実施する本発明の物体位置・
形状計測装置は、少なくとも第1の画像を生成す
る第1の画像入力手段、第2の画像を生成する第
2の画像入力手段および第3の画像を生成する第
3の画像入力手段からなる画像入力部と、この画
像入力部の出力を入力とし、画像入力部のパラメ
ータリストおよび画像中の特徴点を抽出する前処
理演算部と、この前処理演算部の出力を入力と
し、非同一直線上の少なくとも3箇所から取得し
た対象物体の2次元画像のうち第1の画像上のエ
ツジ点と第2の画像上のエツジ点との対応付けを
エツジの一方の側と他方の側について行つて、第
1の画像上のエツジ点に対応する第2の画像上の
エツジ点を対応点候補として求め、しかる後、第
1の画像入力手段のレンズ中心と対象物体上の特
徴点と対応する点とを結ぶ視線を第3の画像上に
射影した第1の射影直線を、第1の画像入力手段
と第3の画像入力手段との空間的配置関係から算
出すると共に、第2の画像入力手段のレンズ中心
と対象物体上の対応点候補と対応する点とを結ぶ
視線を第3の画像上に射影した第2の射影直線
を、第2の画像入力手段と第3の画像入力手段の
空間的配置関係から算出した後、この算出した第
1の射影直線と第2の射影直線の交点を求め、し
かる後、この交点付近に存在するエツジと第1の
画像上の特徴点もしくは第2の画像上の対応点候
補におけるエツジとの対応度合を、エツジの一方
の側と他方の側について独立に求めることによ
り、エツジの片側の見え隠れ部分の存在を識別
し、第2の画像上の対応点候補の正誤を判定して
正しい対応点を選別する対応点選別機能を実行す
る対応点検出用演算部と、この対応点検出用演算
部の出力を入力とし、対応点検出用演算部によつ
て対応が得られた特徴点を実空間座標に変換して
座標を算出する座標算出部とを備えてなるように
したものである。
〔作用〕
本発明においては、同一直線上の少なくとも3
箇所から複数枚の2次元画像を取得し、その画像
間で、立体視対応点処理を行ない、エツジ周辺の
みならずエツジの片側の明るさ分布をも比較して
対応の度合を調べることによりエツジ周辺に存在
するカメラ位置による見え隠れ部分を識別し対応
の正誤を判定することにより物体の位置・形状を
3次元計測するものである。
〔実施例〕
以下、図面に基づき本発明の実施例を詳細に説
明する。
第1図は本発明による物体位置・形状計測方法
の一実施例を説明するための構成図で、2次元画
像の取得手段としてテレビカメラを用いた場合の
本発明におけるカメラ配置の実施例を示したもの
である。
図において、X、Y、Zは空間座標、13はテ
レビカメラ、14はこのテレビカメラ13のX方
向に配置したテレビカメラ、15はテレビカメラ
13の斜め右上方のZ方向に配置したテレビカメ
ラである。また、16はY軸上に置かれた対象物
体(物体)であり、この例では立方体である。
第2図は第1図に示す実施例におけるテレビカ
メラ13,14,15の3台の画像間での対応点
処理の原理説明図である。なお、ここでは、説明
を簡単にするため、カメラ位置による見え隠れ部
分がない場合を例にとつて説明する。
図において、17はテレビカメラ13の画像、
18はテレビカメラ14の画像、19はテレビカ
メラ15の画像である。ここで、各テレビカメラ
13,14,15のレンズ中心をそれぞれOA
OBおよびOCとする。そして、物体16上の任意
の点Pの像(点)a、bおよび点cはそれぞれ視
線OAP、OBPおよびOCP上にのつているため、
点cは視線OAPおよび視線OBPの画像19への
射影直線L1、L2上に存在する。すなわち、点c
はこの2本の射影直線L1、L2の交点と一致する。
一方、画像17中の点aに対する画像18上の対
応点は視線OAPの画像18への射影直線L3上に
ある。この射影直線L3上で対応点候補bを選ぶ
と、aとbの両者に同時に対応する画像19上の
像は射影直線L1と射影直線L2の交点cになけれ
ばならない。しかし誤つた対応点候補、例えば、
図中b′を選ぶと、視線OBb′の画像19への射影直
線はL4となり、aとb′の両者に同時に対応する点
は射影直線L1と射影直線L4の交点c′となつて正し
い交点cから大きくずれる。このため、aとc′お
よびb′とc′の近傍の類似度(前述した評価値の逆
数に相当)は共に著しく低下し、b′が誤対応であ
ることを容易に判定することができる。
以上のように、2枚の画像から得られる対応点
候補について、各々の視線の第3の画像への射影
直線の交点(以降、予測対応点と呼ぶ)を求め、
その近傍と対応点候補とを比較した評価値を調べ
ることにより対応の正誤を判定することができ
る。
つぎに、射影直線の求め方を文献1および第1
0図を参照して説明する。
まず、文献1には、2つのカメラの位置、方向
に厳格な制約を課し、その条件のもとで、射影直
線の求め方が記載されている。すなわち、第10
図で示したX、Y、Zの各座標系において、2つ
のテレビカメラの位置および方向がZ軸に対称な
関係を有する場合を扱つている。しかるに、3眼
画像においては、第1図で明らかなように、少な
くともテレビカメラ13とテレビカメラ15およ
びテレビカメラ14とテレビカメラ15はZ軸に
対称ではない。このため、3眼画像間の射影直線
L1、L2、L3を文献1で示されている方法、また
はその修正では求めることができない。ここで
は、任意座標に任意方向に置かれた2つのテレビ
カメラからの画像間で射影直線を求める方法は従
来全く不明であつたので、その方法を以下、射影
直線L3の直線方程式を求める場合を例にとつて
具体的に説明する。
いま、テレビカメラ13のカメラパラメータと
してレンズ焦点距離はfA、レンズ中心OAは座標
(aA、bA、hA)に置かれ、光軸はY−Z面とαA
X−Y面とAの角度をなすものとする。また、
テレビカメラ14のカメラパラメータとして、レ
ンズ焦点距離はfB、レンズ中心OBは座標(XB
YB、ZB)に置かれ、光軸はY−Z面のαB、X−
Y面とRの角度をなすものとする。また、他の
カメラパラメータとして、カメラ撮像面と光軸と
の交点(光軸点)は、テレビカメラ13では、カ
メラ撮像面座標において(hOA、VOA)、テレビカ
メラ14ではカメラ撮像面座標において(hOB
VOB)とし、画像と実像との大きさの変換比をそ
れぞれ(MXA、MyB)、(MXB、MyB)とする。
そして、テレビカメラ13の画像17の任意の
点(hA、VA)は(X、Y、Z)座標では次のよ
うに表わされる。
XA−aA YA−bA ZA−hA=1 0 0 0 cosA −sinB 0 sinA cosBXA′ YA′ ZA′ ……(1) ただし、 XA′ YA′ ZA′=−cosαA −sinαA 00 0 −1ξXA ξyA+fAsinαA −fAcosαA 0 ……(2) ξXA=−MXA(hOA−hA) ……(3) ξYA=MYA(VA−VOA) ……(4) である。一方、対応点(hB、VB)の(X、Y、
Z)座標表示を(XB、YB、ZB)とすると、(XA
YA、ZA)とは次の関係をもつ。
X−aA/XA−aA=Y−bA/YA−bA=Z−hA/ZA−hA
…(5) X−aB/XB−aB=Y−bB/YB−bB=Z−hB/ZB−hB
…(6) この連立方程式を解くと、結果は A(XB−aB)+B(YB−bB) +C(ZB−hB)=0 ……(7) ただし、 A=qZ(bB−bA)−(hB−hA) ……(8) B=qX(hB−hA)−qZ(aB−aA) ……(9) C=−qX(bB−bA)+bB−bA ……(10) qX=(XA−aA)/(YA−bA) ……(11) qZ=(ZA−hA)/(YA−bA) ……(12) 上式で分母=0のときも式(7)は成立することを
証明できる。
一方、(XB、YB、ZB)と(hB、VB)の関係は
式(1)〜(4)においてA→Bは書きかえた式で与れら
れる。
そして、この書きかえた式と上記式(7)により次
式が得られる。
u1ξXB+u2ξyB+u3=0 ……(13) ただし、 u1 u2 u3=−cosαB 0 fBsinαB −sinαBcosB −sinB −fBcosαBcosB sinαBsinB cosB fBcosαBsinBA B C ……(14) そして、上記式(3)、(4)でAをBに書きかえ、式
(13)に代入すると、射影直線(I、J)として
次式を導入できる。
V1I−V2J−V3=0 ……(15) ただし、 U1 U2 U3=MXB 0 hOBMXB 0 MyB −vOBMyB 0 0 −1u1 u2 u3 ……(16) 以上L3の直線方程式の求め方を説明したが、
L1、L2、L4等任意カメラパラメータをもつカメ
ラからの画像間の射影直線も全く同様に求めるこ
とができる。
つぎに、対応点が検出されたときの距離算出法
を説明する。ここでは、第2図で画像17中の点
aの対応点として画像18中の点bが選択されて
いる場合を例にとつて述べる。
いま、aはテレビカメラ13の撮像面座標で
(ha、va)、bはテレビカメラ14の撮像面座標で
(hb、vb)とすると、前述の式(1)〜(4)によりaお
よびbの(X、Y、Z)座標系での座標(Xa
Ya、Za)および(Xb、Yb、Zb)が求まる。そし
て、物体16上の点Pの座標(X、Y、Z)は直
線OAaおよびOBbの交点であるから、次式の連立
方程式が成立する。
X−aA/Xa−aA=Y−bA/YA−bA ……(17) X−aB/Xb−aB=Y−bB/Yb−bB ……(18) この連立方程式から {qX(Yb−bB)−(Xb−aB)}Y ={bAqX−(aA−aB)}(Yb−bB) −bB(Xb−aB) ……(19) によりYが求められる。
ただし、 qX=(Xa−aA)/(Ya−bA
……(20) そして、式(19)により求めたYを式(17)に
代入してXが求められる。これを次式 X−aA/Xa−aA=Z−hA/Za−hA……
(21) に代入してZが求められる。
このようにして、対応点処理の結果から物体上
の点の座標を算出することができる。
第3図は3眼画像の立体視対応点処理の流れの
実施例を示すフローチヤートで、対応点処理全体
のうちの第1ステツプを示すものである。なお、
物体の見え隠え部分は、ここでは対応なしの結果
が得られ、後述する見え隠れ部処理(第2ステツ
プ)で再度対応点処理される。
この第3図において、20,21は画像処理の
分野で一般によく行なわれる前処理で、この処理
20は3画像のエツジ強度・方向を検出するエツ
ジ検出処理であり、従来種々の方法が提案されて
いる。ここではロビンソン・オペレータによるエ
ツジ検出を行なう。
そして、このエツジ検出処理20は引用する
「画像処理サブル−チン・パツケージ」
SPIDERUSER′S MANUAL、1982、協同シス
テム開発(株)(以下、文献2とする)に記載された
画像処理サブル−チン・パツケージSPIDERを用
いることにより容易に実行することができる。ま
た、処理21は細線化を行なつて特徴点を得る細
線化処理である。そして、エツジ強度がやや大き
い点すべてにおいてエツジ方向(立体の稜の部分
では稜線の方向)に垂直な方向のエツジ強度の変
化を調べエツジ強度が最大となる点を特徴点(エ
ツジ)とする。なお、この文献2のSPIDERの中
にも細線化処理サブル−チンが記載されている。
22はテレビカメラ13の画像17の各特徴点
(エツジ)について射影直線L1、L3の方程式、テ
レビカメラ14および15の画像18および19
の各特徴点(エツジ)についてそれぞれ射影直線
L2およびL5の方程式を算出する処理である。こ
こで、この算出する方法は前述の式(1)〜(16)で
すでに示した。そして、処理22′では、各特徴
点(エツジ)について、そのエツジが射影直線
L3とほぼ平行(実施例では方向角度差25°以内の
とき平行として扱つた)のとき処理26に、さも
なくば処理23に処理をふり分ける。23はテレ
ビカメラ13の画像17とテレビカメラ14の画
像18の初期対応付けを行なう処理であり、画像
17の各特徴点(エツジ)に対する画像18上の
対応点候補を優先順位をつけて選び出す。そし
て、評価値は画像17の特徴点(エツジ)および
画像18の射影直線上の特徴点の近傍濃度分布を
比較する局所相関法により求められる。そして、
この局所相関法は、具体的には特徴点(エツジ)
近傍に5×5の窓を設け、画像17と画像18で
の窓内濃度分析から窓画像IP1、IP2を作り、次式
(22)により比較する方法を用いた。ここで、窓
画像IP2は画像マツチングにおけるテンプレート
画像に相当する。
また、実験においては、しきい値として100の
値を用いたが、200でも特に問題がなかつたこと
から、100〜200の値が適当と思われる。そして、
エツジ方向が45°以内に一致しない、あるいはρ
がしきい値より大きい画像18上の特徴点(エツ
ジ)に対しては対応点候補ではないと判定する。
ここで、この対応点候補が1つもなかつた特徴点
(エツジ)については処理23′で対応点なしとし
て処理が保留される。
24は処理23により求めた各対応点候補につ
いて、画像19上の2本の射影直線の交点、すな
かち、予測対応点を算出する処理である。そし
て、2本の射影直線a、I−b、j−c1=0と
a2I−b2J−c2=0(a1、b1、c1、a2、b2、c2は定
数)の交点は、((c1b2−c2b1)/(a1b2−a2b1)、
(a2c2−a1c2)/(a1b2−a2b1))で与えられる。
ここで、この予測対応点の周辺で画素間隔の5倍
以内の範囲にエツジ(特徴点)が存在する場合に
は、最も近くにあるエツジ点を正しい予測対応点
として修正する。これはカメラ位置・パラメータ
の誤差や、像の歪などにより、本来エツジにのる
べき予測対応点がずれることがあるからであり、
また、整数計算による四捨五入の誤差の蓄積によ
つてもずれが生じるからである。なお、この実施
例の実験結果によれば、最大画素間隔の4倍のず
れが局部的にみられた。
25は画像17の特徴点(エツジ)と画像19
の予測対応点について局所相関法により評価値を
求める処理である。ここで、この評価値の計算は
前述の式(22)によつて行なわれる。そして、処
理29において、対応点候補のうち、評得値がし
きい値以下であつて、かつ最小のものを選択し、
それを対応点と決定する。
一方、26は画像18の代わりに画像19と初
期対応付けを行う処理である。そして、その設定
値は処理23の場合と同様に、画像17の特徴点
(エツジ)と画像19の射影直線上の特徴点(エ
ツジ)の近傍濃度分布を比較して求める上記局所
相関法により求めた。この評価式は前述の式
(22)である。これにより、画像19上の対応点
候補を選択する。ここで、対応点候補が1つも見
つからなかつた特徴点(エツジ)については処理
26′で対応点なしとして処理が保留される。
27は処理24と同様に処理26により求めた
画像19上の各対応点候補について画像18上の
2本の射影直線L3およびL5の交点、すなわち、
予測対応点を算出する処理である。ただしL5
視線OcPの画像18へ射影直線である。28は処
理25と同様に画像17の特徴点(エツジ)およ
び画像18の予測対応点の近傍濃度分布を局所相
関法により比較し評価値を求める処理である。そ
して、処理29において、対応点候補のうち、評
得値がしきい値以下でありかつ最小のものを選択
し、それを対応点とする。ここで、もしも対応点
が見つからないときは、処理29′で保留状態
となり、第2ステツプの処理を待つ。
30は対応点処理の結果に基づき画像17の各
特徴点(エツジ)について実空間座標を求める処
理であり、前述の式(17)〜(21)により計算す
る。そして、処理31では上述の処理結果を3次
元立体表示する。具体的には、X−Y,Y−Z,
X−Zの透視図に変換する。
以上説明したように、見え隠れ部分がない場合
には少なくとも3台のテレビカメラで写し出され
た物体上の各点を実空間座標(X,Y,Z)に変
換し記録することができる。このため、見え隠れ
部分を除き、ある基準点から物体までの距離、方
向を求めることができ、また、物体上の各点間の
位置関係から物体の形状を認識し、物体の種類を
識別することができる。
つぎに、両眼立体視法では困難であつたカメラ
位置による見え隠れ部分の取扱いの原理を第4図
を用いて説明する。
この本発明における見え隠れ部分の取扱方法を
説明するための説明図てある第4図における処理
は第3図で示した流れを基本とする処理を第1ス
テツプとして終了した後、まだ対応点が確定して
いない特徴点について第2ステツプの処理として
行なわれるものである。
この第4図において、(c)に示す32および(d)に
示す33は前述と同じくそれぞれ第1カメラと第
2カメラによる左画像および右画像であり、3
4,35はカメラ位置による見え隠れ部分(側
面)である。(a)に示す36と(b)に示す36′はそ
れぞれ第3カメラの異なる位置における画像の例
である。そして、(a)に示す画像36では側面34
が見え、側面35((b)参照)が隠れている場合で
あり、(b)に示す画像36′では側面35が見え、
側面34((a)参照)が見えている場合を示す。
まず、(a)に示す第3の画像36が得られる第3
のカメラ位置について説明する。
(c)に示す左画像32の点aに対する(d)に示す右
画像33上の対応点は前述の第3図のフロチヤー
トにおける第1ステツプで説明した従来の局所相
関法では見い出せないが、(a)に示す画像36上で
は対応点候補a″が見つかる。
そして、点aと対応点候補a″による画像33上
の予測対応点をa′とすると、a″が正しい対応点で
あるときはa′がエツジ上にのり、かつ、エツジの
片側周辺だけを比較した相関法(以下、片側相関
法とよび、さらに右側の比較のときを特に、右側
相関法、左側の比較のときを特に左側相関法と呼
ぶこととし、エツジの左右を含めた周辺の明るさ
分布を比較する前述までの局所相関法と区別す
る。)において、右側相関法の評価値ρ(評価函数
は後術する)が小さくなり、a,a′およびa″が対
応関係にあることが分る。仮にa″が不正な対応点
のときはa′はエツジ上から通常かなり大きい距離
だけはずれるから対応の誤りを容易に識別するこ
とができる。
一方、点bについても、左と右を入れ替えて考
えれば、全く同様の手順で対応関係を得、かつ見
え隠れ部分の確認をすることができる。一方、画
像32の特徴であるcは、画像36においてのみ
対応点候補c″が見つかる。ここで、もし仮に、画
像33に対応点候補がみつかつたとしても画像3
6上の予測対応点は通常にエツジ上にはなく、評
得値は高くなり、対応の誤りを明確に判定するこ
とができる。そして、cとc″による画像33上の
予測対応点は隠れたエツジ83上にあるため、画
像33の見えているエツジにのつていない。この
ためc″はcの対応点である確認はできない。この
ような場合には処理を一旦保留状態にしておき、
3眼対応点処理がすべての特徴点に対して求め終
えた時点で、後述の第3ステツプ段階の処理を行
なう。そして、この第3ステツプでは、対応点候
補から第2ステツプまでの対応確定点を除去し、
対応点候補や、その存在領域をしぼつていき、対
応点を求めていく。
つぎに、第3のカメラの位置が異なる画像3
6′の場合について説明する。
前述の画像36の場合には基準画を左画像32
としたが、画像36′の場合には基準画を右画像
33とすれば画像36の場合と同じ処理ができ
る。しかし、できれば基準面を統一した方が処理
の一貫性が保てる。ここでは、画像36′の場合
でも基準画を左画像32として処理する方を述べ
る。片側相関法によりaの対応点候補を画像33
の中で探すと、右側相関の評得値ρ′が小さい点
a′が求まる。そしてaとa′に対する画像36′上
の予測対応点a″は、a′が正しい対応点の場合には
エツジ上に存在し、かつ、a′近傍とa″近傍の局所
相関において評得値ρが小さくなりa′とa″の近傍
はよく対応していることが分る。したがつて、a
とa′およびa″はお互いに対応関係にあると判断さ
れる。
つぎに、bはaの場合と反対に画像33上の
b′と左側相関法で評得値ρ′が小さくなり、b′が対
応点候補として選択される。そして、bとb′から
画像36′上の予測対応点b″を求めると、それは
エツジ上にのり、かつb′とb″の周辺の局所相関に
よる評価値ρは小さくなつているから、b,b′お
よびb″が対応関係にあることが分る。対応点候補
としてb′以外のものがあつた場合には、画像3
6′で予測対応点がエツジ上にのらないで、その
対応点候補が誤つた対応点であることを判定する
ことができる。
ここで、片側相関法について具体的に説明す
る。
まず、エツジの右側でかつエツジの極近くにn
×m(例えば5×5マトリクス)の微小領域(窓)
を切り出し、その部分に対して前述の式(22)に
より評得値ρ′を算出するとエツジの右側の対応度
を得ることができる。そして、エツジの左側の比
較も同様であり、また、任意方向のエツジについ
てもエツジ垂直方向の極く近くに微笑領域(窓)
を切り出し、その部分に対して上記式(22)によ
り評価値ρ′を算出すると対応の度合がわかる。し
かし、一般にエツジの片側の面ではエツジ部分程
明暗変化が大きくならないので、以下に記載する
実施例では、上記方法をとらず次のようにした。
すなわち、エツジに垂線をひき、画素間隔の1.4
倍もしくは2.8倍離れた位置を中心として3×3
または5×5画素の微小領域を切り出してから、
その正方形領域の頂点位置ある画素を領域から取
り除く。そして、残つた5または21の画素の平
均明るさと、明るさのばらつきを表わす分散を求
める。この2つの分理量をエツジの片側一方にお
る特徴量とする。2つのエツジE1,E2の片側同
志の比較による評価値を、 ρ′=(m|E1の平均明るさ−E2の平均明るさ|/E1
の平均明るさ+E2の平均明るさ+1+n|E1の分数−E2
の分数|/E1の分数+E2の分数+1)×1000……(23)
とした。ただし、m,nはm+n=1の条件で選
択するが、通常m=n=0.5とした。また、対応
のしきい値は50〜100を用いた。
以上、画像36と画像36′の場合に分けて説
明したが、この画像36と画像36′の場合を予
め区別してから処理することは現実にはできな
い。そこで第2ステツプの処理の中で場合分けを
自動的に行なう手続が必要となる。
この手続を含め第2ステツプの実施例を第5図
に示す。この本発明の対応点処理のフロチヤート
を示す第5図において全体の手続きは第5図aに
示す第1〜第3ステツプに分類される。
この第1ステツプは前述の第3図で開示した処
理20〜31である。そして、第2ステツプは見
え隠れ部分の処理であり、第3ステツプは第2ス
テツプでも対応が得られない部分の処理である。
ここで、この第2ステツプの処理は第1ステツプ
で未解決な特徴点のみを取扱う。
そして、基準画像を画像32としてそれを画像
Aと表わし、画像33を画像B,画像36または画
像36′を画像Cと表わすこととする。
第2ステツプを示す第5図bにおいて、処理3
7で画像Aの特徴点のエツジ方向と射影直線L1
の方向を比較し、平行ならば処理43に処理が移
り、平行でないときには処理38に移る。この処
理38では前述の第3図の処理23と同様に画像
Aと画像C間の初期対応点処理を行なう。そし
て、対応点候補が存在すれば処理39において画
像Bでの予測対応点を前述の式(1)〜(16)により
求めた2本の射影直線の交点として求め、それが
エツジ上もしくはその近くにのつているかを調べ
る。のつていれば、処理40においてその点と画
像Aまたは画像Cについて片側相関法により、エ
ツジの両側について独立に評得値ρ′を前述の式
(23)により求め、エツジの一方の側がしきい値
より小さい評得値をもつていれば対応を確定す
る。ここで、処理37,38′,40または42
で否(N)と判定された場合には処理43に処理
が移る。そして、処理43〜47では処理38〜
42で画像Bと画像Cが入れ替るだけて同様の処
理が行なわれる。処理43,45または47で否
(N)と判定されると、処理はさらに処理48に
移り、画像Aと画像Bで片側相関法による評得値
ρ′(式(23))を求め、しきい値より小さい評得値
をもつ対応点候補を優先順をつけて選び出す。そ
して、対応点候補が存在する場合には、処理50
において各対応点候補について、画像Cでの予測
対応点を、第3図に示す第1ステツプの場合と同
様に、画像Aと画像Bから画像Cへの2本の射影
直線L1,L2(第2図の射影直線L1,L2に相当す
る)の交点として求める。そして、処理51でそ
の予測対応点がエツジ上に存在する場合には、画
像Bと画像Cで、局所相関法による評得値ρ(式
(22))を求める。また、処理53で、その評得値
がしきい値より小さくかつ最小のものを探し、そ
れが存在すれば対応確定とする。なお、処理4
0,45および処理51において予測対応点がエ
ツジにのつていなくてもエツジの近くにあればエ
ツジにのつていると判断する。そして、処理54
は対応確定の処理である。この実施例では、予測
対応点と最近接エツジとの処理が画素間かくの5
倍以内であれば、エツジ上にあるとし、予測対応
点に最近接したエツジ点を正しい予測対応点とし
て修正した。また、処理51は必ずしも必要でな
いが、エツジの高いところの対応を得る通常の場
合には、この処理51の判定を入れた方が処理効
率が高くなることがある。
この第5図bに示す第2ステツプでも、なお、
未解決な特徴点(で処理保留状態になつてい
る)は、第5図cに示す第3ステツプで処理され
る。この第5図cにおいて、55,56…62は
それぞれ各処理を示す。
この第3ステツプでは、処理55または処理6
0においてそれぞれ第2または第1ステツプの初
期対応点候補の中に第2ステツプまで確定した特
徴点が含まれる場合はそれを除去して対応点候補
をしぼる。その結果、候補が1つのみになつたと
き、または残つた複数の候補のうち1つのみが著
しく対応の度合が高い(評得値が小)場合には、
その候補を対応点と判定する。なお、画像Aと画
像Bたは画像Aと画像Cの射影直線上の対応順序
が一致しているという拘束条件をつけてよい場合
には、第2ステツプまでに確定した特徴点を用い
て、求めたい対応点の存在領域を限定することが
でき、処理の信頼性をさらに向上させることがで
きる。
以上のように、カメラ位置による見え隠れ部分
が予め分つていないような場合にも見え隠れ部分
の処理ができる。
このように、本発明の物体位置・形状計測方法
は、非同一直線上の少なくとも3箇所から2次元
画像を取得し、その画像についてエツジの右側と
左側について独立に対応の度合を調べ、エツジの
右側または左側の隠れ部分の存在を識別すること
により、対応点候補の正誤を判定する処理を行な
つている。
第6図は前述の物体位置・形状計測方法を実施
した装置の一実施例を示すブロツク図で、3眼画
像間対応点処理を利用した物体位置・形状計測装
置の全体の構成例を示したものである。
この第6図において、13,14,15は前述
の第1図で示した3台のテレビカメラ、63a,
63b,63cはそれぞれテレビカメラ14,1
5,16に対応し各テレビカメラ13〜15から
の映像信号をデイジタル信号に変換するアナロ
グ・デイジタルコンバータ(以下、A/Dコンバ
ータと略称する)で、これらは画像入力部を構成
している。64はA/Dコンバータ63a〜63
cの各出力を入力とし一時記憶する画像メモリ、
65はこの画像メモリ64の出力を入力とする前
処理演算回路、66はこの前処理演算回路65に
よつて得られた特徴点の位置と特徴量を記録する
特徴量テーブルで、これらは上記画像入力部の出
力を入力としその画像入力部のパラメータリスト
および特徴点を抽出する前処理演算部67を構成
している。68はカメラ・パラメータテーブルで
ある。
69は前処理演算部67における特徴量テーブ
ル66からの出力を入力としカメラ・パラメータ
テーブル68を基にして射影直線パラメータを算
出する演算回路、70は射影直線パラメータテー
ブル、71は演算回路69によつて得られた演算
結果である対応点処理結果を記録する対応点テー
ブルで、これらは3眼対応点検出モジユール72
を構成している。
そして、この3眼対応点検出モジユール72
は、非同一直線上の少なくとも3箇所以上から取
得した2次元画像のうち2枚の画像間の対応付け
を行なうことにより対応点候補を求め、基準面の
特徴点およびその特徴点に対するその対応点候補
から他の画像上へのそれぞれの射影直線を求め、
該射影直線の交点から前記他の画像上の対応点の
存在位置を予測し、その位置と上記基準面の特徴
点もしくは上記対応点候補との対応度合をエツジ
の一方の側と他の側について独立に求め、上記エ
ツジの片側の見え隠れ部分の存在を識別すること
により対応点の正誤を判定し、対応点を選別する
第1の対応点選別機能およびこの第1の対応点選
別機能によつては正しい対応点が得られなかつた
特徴点について、上記予測した対応点の存在位置
と上記基準面の特徴点もしくは上記対応点候補と
の対応度合をエツジの一方の側と他の側について
独立に求め、上記エツジの片側の見え隠れ部分の
存在を識別することにより対応点の正誤を判定し
対応点を選別する第2の対応点選別機能および上
記取得した2次元画像のうち2枚の画像からエツ
ジの一方の側と他の側について独立に対応度を調
べることにより対応点候補を求め、かつ上記基準
面のエツジとそのエツジに対する該対応点候補か
ら他の画像上への射影直線を求め、その射影直線
の交点から上記他の画像上の対応点の存在位置を
予測し、その位置と上記基準面の特徴点もしくは
上記対応点候補との対応度合を調べて見え隠れ部
分の存在を識別することにより対応点候補の正誤
を判定し、対応点を選別する第3の対応点選別機
能を実行する対応点検出用演算部を構成してい
る。
73はこの3眼対応点検出モジユール72にお
ける対応点テーブル71の出力とカメラ・パラメ
ータテーブル68の出力を入力とする座標算出モ
ジユールで、この座標算出モジユール73は、上
記対応点検出用演算部によつて対応が得られた特
徴点を実空間座標に変換して座標を算出する座標
算出部を構成している。74はこの座標検出モジ
ユール73の変換結果を記録する座標テーブル、
75は座標算出モジユール73によつて得られた
変換結果を立体的に表示するグラフイツクモジユ
ール、76はこのグラフイツクモジユール75の
出力を入力とするグラフイツクデイスプレイ装
置、76は結果に基づき図示しない外部機器を制
御するために設けられた外部入出力インターフエ
ースである。
つぎにこの第6図に示す実施例の動作を第3図
を参照して説明する。
まず、3台のテレビカメラ14,15,16で
得た映像信号A/Dコンバータ63a,63b,
63cによりデイジタル信号に変換され、3枚以
上から成る画像メモリ27に一旦記憶される。そ
して、前処理演算回路65により第3図に示すエ
ツジ検出処理20および細線化処理21が順次施
され、特徴点の位置と特徴量が特徴量テーブル6
6に記録される。ここまでの動作は一般によくい
われる前処理演算部60の動作である。
つぎに、求められた各特徴点についての射影直
線パラメータを、カメラ・パラメータテーブル6
8を基にし演算回路69によつて算出し、その結
果を射影直線テーブル71に記録する。なお、射
影直線パラメータは、予じめ必要な分をすべて求
めて射影直線パラメータテーブル70に記録して
おく代わりに、次段階以降で必要になつた時毎に
算出してもよい。続いて第3図に示した初期対応
付け処理23から対応点選択決定処理29までを
演算回路69で行なう。この処理では、必要に応
じ画像メモリ64や特徴量テーブル66を参照
し、また、対応点テーブル71に途中結果の記録
あるいは読出しを行なう。そして、処理終了後、
対応点テーブル71を調べれば対応点決定までの
履歴が1目で分る。つぎに、対応点が得られた特
徴点は座標算出モジユール73により実空間座標
に変換され、その結果が座標テーブル74に記録
される。
また、この座標算出モジユール73によつて実
空間座標に変換された結果は、グラフイツク・モ
ジユール75により物体の透視図や概観図に変換
され色付けされた後、グラフイツクデイスプレイ
装置76により立体表示される。また、座標算出
モジユール73によつて得られた物体座標データ
は外部入出カインタフエース77を通して外部機
器制御に利用される。
つぎに、カメラ位置による見え隠れ部分の多い
物体を対象とし、本発明の装置の実施例を第7図
および第8図により説明する。
この第7図は積木を3台のテレビカメラで観測
した像の一例を示したものであり、稜の長さ30mm
の六角柱に高さ30mmの六角錐をのせた積木を3台
のテレビカメラで観測しその画像メモリの内容を
第6図に示すグラフイツクデイスプレイ装置76
に表示し、ビデオプリンタで写真にとりその像の
エツジを示したものである。A,B,Cはそれぞ
れ入力画像を示す。
そして、カメラの位置座標は(X,Y,Z)表
示で、(−200mm、0、100mm)、(200mm、0、100
mm)、(−100mm、0、400mm)、俯角はそれぞれ
0.1、0.1および0.4であり、光軸とY−Z面との交
点のY座標は共に900mm、レンズの焦点距離55mm
である。
第8図は第7図の像を本発明の対応点処理を用
いて物体実空間座標に変換し表示した結果で、第
7図に示す左下入力画像Aを基準面として処理し
た結果を一旦第6図に示す座標テーブル74に記
録した後グラフイツク・モジユール75でX−
Z、X−Y、Y−Z座標透視図に変換した後、グ
ラフイツク・デイスプレイ装置76で表示すると
ともにビデオプリンタで写真にとつた結果を示し
たものである。そして、左から第1ステツプの結
果、第2ステツプまでの結果、第3ステツプ
までの結果である。また、aは正面から見た透
視図X−Zを示したものであり、bは真上から見
た透視図X−Y、cは真横から見た透視図Y−Z
を示したものである。
この第8図において、破線は本来、第2ステツ
プまでの処理では対応の確認が決まらない部分で
あるが、見え隠れ部分を除き画像間で対応の順序
が保存されているという条件のもとで第2ステツ
プの見え隠れ部分の判定段階で対応が得られたも
のである。そして、実験による対応点処理の結
果、特徴点数1164、未対応点121、該対応0であ
り、対応確定率約90%、未対応率10%、該対応0
%であつた。また、最大計測誤差はX−Z軸方向
が±0.3mm、Y軸方向±4mm以内であり、それは、
画像のサンプリング間隔による量子化誤差とのほ
ぼ一致している。なお、局部相関法による従来の
両眼立体視法では対応の確定率はわずか17%にす
ぎなかつた。
このように、本発明による物体位置・形状計測
装置を用いると、少なくとも3台のカメラで物体
を観測し、見え隠れ部分を含む物体各点の実空間
座標を求め、物体位置・形状を記録し、立体表示
することができる。
第9図は本発明の自立ロボツトへの応用例を示
す構成図である。
この第9図において、13,14,15は前述
したテレビカメラ、16は対象物体(物体)であ
る。
そして、78は第6図で例示した物体位置・形
状計測装置、77はこの物体位置・形状計測装置
78に含まれる前述の外部入出力インタフエー
ス、79はシステム主制御装置、80はこのシス
テム主制御装置79によつて制御されるロボツト
コントローラ、81はこのロボツトコントローラ
80によつて制御されるロボツト本体、82はロ
ボツトアームである。
つぎに、この第9図に示す応用例の動作を説明
する。
まず、テレビカメラ13,14,15により物
体16の画像信号が得られ、その画像信号は物体
位置・形状計測装置78に入力し、物体16の各
点の座標が得られると共に3次元表示される。そ
して、システム主制御装置79では物体位置・形
状計測装置78から外部入出力インターフエース
77を経由して伝達された物体座標データに基づ
きロボツトアーム82を物体位置に移動するため
の移動量、方向および軌跡を算出する。また物体
16をつかむ際の指の方向および指の間隔を算出
する。
つぎに、ロボツトコントローラ80において、ロ
ボツト本体81の移動量に対応した各ジヨイント
の駆動モータ(図示せず)の回転数と速度、アー
ムを駆動するジヨイントのモータ回転数と速度を
算出し、各ジヨイント駆動信号を発生する。一
方、物体位置・形状計測装置78では常時物体1
6の位置・形状を観測し、物体16が移動または
変形したり障害物が入つたりすると、システム主
制御装置79でロボツト本体81の動きの変更指
令を発する。また、物体位置・形状計測装置78
でロボツトアーム82がは物体16に近接した
時、ロボツトアーム82の位置および方向も認識
できるので、物体16とロボツトアーム82と位
置関係が求められる。この位置関係に基づき、シ
ステム主制御装置79ではロボツトアーム82の
細かい動作を決定し、ロボツトコントローラ80
に指令を与えることができる。
そして、この第9図に示す応用例においては、
任意の物体が任意の位置におかれたとき、物体の
位置と形状を視覚認識し、その結果に基づきロボ
ツトアーム82を移動して物体をつかみ上げ、所
定の位置に運ぶという自立的な動作をさせること
ができる。また、物体16はシステムの応答速度
以内であれば移動していても、その動きを追つて
ロボツトアーム82でつかみ上げてしまうことが
できる。
以上、本発明を、主に、縦方向エツジを代表例
として説明したが、エツジの左右を、エツジの上
下あるいは一般的にエツジに対して垂直な反対2
方向と読みかえることにより、水平方向を含むす
べての方向のエツジについても全く同様に取扱う
ことができる。すなわち、これは前述の第5図
a,b,cに示すフロチヤートではすべての方向
のエツジに適用できる処理となつている。
なお、上記実施例においては、3眼画像を用い
る場合を例にとつて説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、4眼以上の画像を用
い、3眼画像により求めた対応点候補について第
4眼目以降の画像により上記の方法と同様の検証
を行なうことによつて、さらに処理の正確さを高
めることができる。
また、上記実施例においては、初期対応点処理
により評価値が低い、つまり、対応の度合が高い
対応点候補を予め複数個選択した後、各対応点候
補について第3の画像との対応を調べ正誤判定す
る処理を行なう場合を例にとつて説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、類似パタ
ーンが多く含まれることなどのため、上位数個の
対応点候補の中に正しい対応点が入らない場合が
生じる可能性がある。この場合、あるいはその恐
れがある場合には、射影直線に沿つてしきい値以
下の評価値をもつ点を探し、それが見つかり次
第、第3の画像との対応を調べ、正誤判定すると
いう手順を併用することにより、正誤判定の精度
を高め、類似パターンの中から正しい対応点を検
出することができる。
また、上記実施例においては、第1ステツプを
全画像について実施し、その終了後第2ステツプ
に入る形態を例にとつて実施したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、特徴点毎に、第1
から第2ステツプまでを実施する形態でも構わな
い。
また、実施例においては、テレビカメラから画
像を用いる方式を例にとつて説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、スチールカメ
ラにより得た写真を用いることも可能であり、用
いるカメラの種類は問わない。そして、画像入力
の際の観測位置・方向などのパラメータが明らか
であれば、画像入力手段に特別の条件が与えられ
るものではない。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明は、非同一直線上
の少なくとも3個所から2次元画像を取得し、そ
の画像についてエツジの右側と左側について独立
に対応の度合を調べ、エツジの右側または左側の
隠れ部分の存在を識別することにより対応点候補
の正誤を判定する処理を行なうようにしたもので
あるから、従来困難であつたカメラ位置による見
え隠れ部分の多い物体をも計測対象とすることが
でき、片側が見え隠れ部分となるエツジの計測お
よび見え隠れ部分の識別を行なうことができ、ま
た、その処理アルゴリズムは複数枚画像間対応点
処理によるので極めて簡単になり、かつ信頼性が
高くなるので、実用上の効果は極めて大である。
さらにまた、従来、見え隠れ部分をなくすためカ
メラ間隔を狭め精度を犠牲にしていたが、本発明
によれば、見え隠れ部分の処理が可能となつたこ
とによりカメラ間隔を自由に大きくすることがで
きるため、高精度な計測を行なうことができると
共に、処理の正確さを高めることができ、また、
カメラ位置・方向および焦点距離などのカメラパ
ラメータは各カメラとも任意に設定することがで
きるので、カメラの設定が容易となるばかりでな
く、同時に3台以上のカメラを設定するかわりに
1台のカメラを移動しながら3枚以上の複数枚画
像を得て、その画像間で本発明による立体視対応
処理を行なうという手順により、カメラ台数を減
らすことや、カメラ間距離を自由にかえて、計測
領域および要求精度を対象に応じて弾力的に変更
することが容易となるという点において極めて有
効である。
このように、本発明の方法では、従来の両眼立
体視法に比して多大の効果があり、少なくとも3
箇所以上から取得した複数枚の2次元画像から立
体視対応点処理にり物体の位置・形状を3次元計
測する場合において、カメラ位置による見え隠れ
部分を識別処理する物体位置・形状計測方法とし
ては独自のものである。
また、信頼性の高い汎用的な物体位置・形状計
測装置を実現することができるという点において
極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による物体位置・形状計測方法
の一実施例を説明するための構成図、第2図は第
1図の実施例におけるテレビカメラ3台の画像間
での対応点処理の原理説明図、第3図は第1図お
よび第2図の動作説明に供する3眼画像の立体視
対応処理のフロチヤート、第4図は本発明におけ
る見え隠れ部分の取扱い方法を説明するための説
明図、第5図は本発明における対応点処理の流れ
を示すフロチヤート、第6図は本発明による物体
位置・形状計測装置の一実施例を示すブロツク
図、第7図は積木を3台のテレビカメラで観測し
た像を示す説明図、第8図は第7図の像を本発明
における対応点処理を用いて物体空間座標に変換
し表示した結果を示す説明図、第9図は本発明の
自立ロボツトへの応用例を示す構成図、第10図
は従来の両眼立体視法の一例を示す構成図、第1
1図は局所相関法により得られた評得値の分布の
例を示す説明図、第12図は従来の両眼立体視法
における見え隠れ部分の取扱いを説明するための
説明図である。 13〜15……テレビカメラ、16……対象物
体、17〜19……画像、32……左画像、33
……右画像、34,35……見え隠れ部分、3
6,36′……画像、63a〜63c……A/D
コンバータ、64……画像メモリ、65……前処
理演算回路、66……特徴量テーブル、67……
前処理演算部、68……カメラ・パラメータテー
ブル、69……演算回路、70……射影直線パラ
メータテーブル、71……対応点テーブル、72
……3眼対応点検出モジユール、73……座標算
出モジユール、74……座標テーブル、75……
グラフイツクモジユール、76……グラフイツク
デイスプレイ装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 非同一直線上の少なくとも3箇所から対象物
    体の2次元画像を取得し、 この2次元画像のうち第1の画像上の特徴点と
    第2の画像上の特徴点との対応付けを行つて、第
    1の画像上の特徴点に対応する第2の画像上の特
    徴点を対応点候補として求め、 しかる後、第1の画像を生成する第1の画像入
    力手段のレンズ中心と対象物体上の特徴点と対応
    する点とを結ぶ視線を第3の画像上に投影した第
    1の射影直線を、第1の画像入力手段と第3の画
    像を生成する第3の画像入力手段との空間的配置
    関係から算出すると共に、第2の画像を生成する
    第2の画像入力手段のレンズ中心と対象物体上の
    対応点候補と対応する点とを結ぶ視線を第3の画
    像上に投影した第2の射影直線を、第2の画像入
    力手段と第3の画像入力手段の空間的配置関係か
    ら算出した後、この算出した第1の射影直線と第
    2の射影直線の交点を求め、 しかる後、この交点付近に存在するエツジと第
    1の画像上の特徴点もしくは第2の画像上の対応
    点候補におけるエツジとの対応度合を、エツジの
    一方の側と他方の側について独立に求めることに
    より、エツジの片側の見え隠れ部分の存在を識別
    し、 これにより第2の画像上の対応点候補の正誤を
    判定し、対応点候補の中から正しい対応点を選別
    することを特徴とする物体位置・形状計測方法。 2 少なくとも、第1の画像を生成する第1の画
    像入力手段、第2の画像を生成する第2の画像入
    力手段および第3の画像を生成する第3の画像入
    力手段からなる画像入力部と、 この画像入力部の出力を入力とし、画像入力部
    のパラメータリストおよび画像中の特徴点を抽出
    する前処理演算部と、 この前処理演算部の出力を入力とし、非同一直
    線上の少なくとも3箇所から取得した対象物体の
    2次元画像のうち第1の画像上の特徴点と第2の
    画像上の特徴点との対応付けを行つて、第1の画
    像上の特徴点に対応する第2の画像上の特徴点を
    対応点候補として求め、しかる後、第1の画像入
    力手段のレンズ中心と対象物体上の特徴点と対応
    する点とを結ぶ視線を第3の画像上に射影した第
    1の射影直線を、第1の画像入力手段と第3の画
    像入力手段との空間的配置関係から算出すると共
    に、第2の画像入力手段のレンズ中心と対象物体
    上の対応点候補と対応する点とを結ぶ視線を第3
    の画像上に射影した第2の射影直線を、第2の画
    像入力手段と第3の画像入力手段の空間的配置関
    係から算出した後、この算出した第1の射影直線
    と第2の射影直線の交点を求め、しかる後、この
    交点付近に存在するエツジと第1の画像上の特徴
    点もしくは第2の画像上の対応点候補におけるエ
    ツジとの対応度合を、エツジの一方の側と他方の
    側について独立に求めることにより、エツジの片
    側の見え隠れ部分の存在を識別し、第2の画像上
    の対応点候補の正誤を判定して正しい対応点を選
    別する対応点選別機能を実行する対応点検出用演
    算部と、 この対応点検出用演算部の出力を入力とし、対
    応点検出用演算部によつて対応が得られた特徴点
    を実空間座標に変換して算出する座標算出部と を備えてなることを特徴とする物体位置・形状計
    測装置。 3 非同一直線上の少なくとも3箇所から対象物
    体の2次元画像を取得し、 この2次元画像のうち第1の画像上のエツジ点
    と第2の画像上のエツジ点との対応付けをエツジ
    の一方の側と他方の側について行つて、第1の画
    像上のエツジ点に対応する第2の画像上のエツジ
    点を対応点候補として求め、 しかる後、第1の画像を生成する第1の画像入
    力手段のレンズ中心と対象物体上の特徴点と対応
    する点とを結ぶ視線を第3の画像上に射影した第
    1の射影直線を、第1の画像入力手段と第3の画
    像を生成する第3の画像入力手段との空間的配置
    関係から算出すると共に、第2の画像を生成する
    第2の画像入力手段のレンズ中心と対象物体上の
    対応点候補と対応する点とを結ぶ視線を第3の画
    像上に射影した第2の射影直線を、第2の画像入
    力手段と第3の画像入力手段の空間的配置関係か
    ら算出した後、この算出した第1の射影直線と第
    2の射影直線の交点を求め、 しかる後、この交点付近に存在するエツジと第
    1の画像上のエツジ点もしくは第2の画像上の対
    応点候補におけるエツジとの対応度合を、エツジ
    の一方の側と他方の側について独立に求めること
    により、エツジの片側の見え隠れ部分の存在を識
    別し、 これにより第2の画像上の対応点候補の正誤を
    判定し、対応点候補の中から正しい対応点を選別
    することを特徴とする物体位置・形状計測方法。 4 少なくとも、第1の画像を生成する第1の画
    像入力手段、第2の画像を生成する第2の画像入
    力手段および第3の画像を生成する第3の画像入
    力手段からなる画像入力部と、 この画像入力部の出力を入力とし、画像入力部
    のパラメータリストおよび画像中の特徴点を抽出
    する前処理演算部と、 この前処理演算部の出力を入力とし、非同一直
    線上の少なくとも3箇所から取得した対象物体の
    2次元画像のうち第1の画像上のエツジ点と第2
    の画像上のエツジ点との対応付けをエツジの一方
    の側と他方の側について行つて、第1の画像上の
    エツジ点に対応する第2の画像上のエツジ点を対
    応点候補として求め、しかる後、第1の画像入力
    手段のレンズ中心と対象物体上の特徴点と対応す
    る点とを結ぶ視線を第3の画像上に射影した第1
    の射影直線を、第1の画像入力手段と第3の画像
    入力手段との空間的配置関係から算出すると共
    に、第2の画像入力手段のレンズ中心と対象物体
    上の対応点候補と対応する点とを結ぶ視線を第3
    の画像上に射影した第2の射影直線を、第2の画
    像入力手段と第3の画像入力手段の空間的配置関
    係から算出した後、この算出した第1の射影直線
    と第2の射影直線の交点を求め、しかる後、この
    交点付近に存在するエツジと第1の画像上の特徴
    点もしくは第2の画像上の対応点候補におけるエ
    ツジとの対応度合を、エツジの一方の側と他方の
    側について独立に求めることにより、エツジの片
    側の見え隠れ部分の存在を識別し、第2の画像上
    の対応点候補の正誤を判定して正しい対応点を選
    別する対応点選別機能を実行する対応点検出用演
    算部と、 この対応点検出用演算部の出力を入力とし、対
    応点検出用演算部によつて対応が得られた特徴点
    を実空間座標に変換して座標を算出する座標算出
    部と を備えてなることを特徴とする物体位置・形状計
    測装置。
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JPS6390705A (ja) * 1986-10-03 1988-04-21 Sumitomo Metal Ind Ltd 炉内耐火物の定量残寸検出方法
JPH076780B2 (ja) * 1988-03-30 1995-01-30 近畿日本鉄道株式会社 三次元物体の判別方法およびその装置
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