JPH0715264Y2 - カラオケ・マイクと充電スタンド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、カラオケ・システムなどで用いるワイヤレス
マイクに係わり、特に、ワイヤレスマイクの充電システ
ムに関する。

［従来の技術］ カラオケで普及したワイヤレスマイクの電源用電池は、
多くは使い捨て型の電池を利用する。充電型の電池の利
用も一部的に利用されているが、充電システムの取扱に
面倒があるため、普及していない。

ワイヤレスマイクの充電システムを面倒にする原因は、
最も基本的レベルが抱える現状として、マイクの後端に
電波発信用の硬・軟アンテナが突き出る設計に終始して
おり、充電器へのマイクの簡便な差込みが邪魔される点
にある。

［考案が解決しようとする問題点］ 上記のように、充電システムの電気的構成の問題と云う
より、接続する物品間の形状が充電システムほ複雑・面
倒にしてきたと云う基本的レベルの問題が未解決であ
り、電気的構成をも合理的レベルにまで改善されなかっ
た為、取扱をより簡便にできる充電システムが実現しな
かった。この現状を解決するために、本考案は、マイク
を充電器に差込むと云う最も簡便な取扱で充電し得る充
電システムの開発を目的とした。先ず後端からアンテナ
が突き出ないマイクを構成してマイクの物品の形状を解
決し、次にこのマイク形状を利用して差込みを操作にお
けるその差込み向き、差込み方に規定を設けず、ただ差
込めば充電できると云う充電システムを構成する。

［問題を解決するための手段］ 本考案は、ワイヤレスマイクの電波発信用アンテナをマ
イク後端部内に収納するとともに、該マイク後端後面に
二重円環部状の充電端子を構成し、前記マイク後端部の
差込みを受容するカップ部を形成した該カップ底部に前
記二重円環部のそれぞれに対応する接続ピンの２本をバ
ネ支持して充電スタンド構成し、さらに、該２本の接続
ピンをそれぞれ挿通する貫通孔を備えたキャップ部材を
前記カップ底部に弾発支持し、常時該キャップ部材りが
前記接続ピンの先端より上方に位置し、マイク後端を前
記カップ部に差込んだ時に該キャップ部材がカップ底部
に押し下げられるとともに前記接続ピンの先端が前記貫
通孔を突き抜けて前記二重円環部状の対応充電端子と接
触することを特徴とするカラオケ・マイクと充電スタン
ドの充電システムを構成し、これにより、マイクの後部
を充電スタンドのカップ部にただ差込めばマイク本体内
に備えた充電型電池を充電できるシステムを作り出し
た。

［作用及び実施例］ 第１〜４図に示すように、本考案におけるワイヤレスマ
イク１の充電システムは、ワイヤレスマイクの後端部1a
内に樹脂リング1dで収納したアンテナ1eで電波信号を発
信させる成功を確認すると同時に、このマイク後端部1a
のすっきりした物品形状が充電システムの基本型ベース
として活用される。即ち、該マイク後端後面に構成した
二重円環部状の充電端子1b,1cは、二重円環部の挟まれ
た間が電気絶縁されて各円環部1b,1cが電気接続端子と
なり、端子ピンはどんな角度で対応しても、この二重円
環部状の充電端子1b、1cに接触する（第５、６図）。凹
凸のないマイク後端部1aは、差込み時に差込み方向はも
とより差込みのガイドも不要であって、そのまま差込む
と云う無雑作な差込みを許容する。第１、３図は無雑作
にワイヤレスマイク１を充電スタンド２に差込む状態を
示し、第２、４図は充電中の状態を示す。

従って、充電スタンド２に形成したカップ部2aは、無雑
作なマイクの差込みを許容する。カップ底部2bに備えた
２本の接続ピン４は、これをサポートするスプリング収
容部4bのバネ4cの柔軟性により無雑作に差込まれた二重
円環部状充電端子4,4と個々に対応接触する。

この接続ピン４が、カップ部2a内に紛れ込んだコインな
どの電気伝導性異物で短絡するのを防止するため、さら
に、該２本の接続ピン４をそれぞれ挿通する貫通孔3aを
備えたキャップ部材３がカップ底部2bに弾発支持され、
該キャップ部材３の少なくともその上面は常時接続ピン
４の先端4aより上方に位置し、接続ピンの先端4aが外来
異物と接触して短絡するのを防止する。

マイク後端部1aがカップ部2aに無雑作に差込まれた時、
キャップ部材３がその後端部1aでカップ底部2bに押し下
げられ、接続ピンの先端4aは貫通孔3aを突き抜けて二重
円環部状の対応充電端子1b、1cと接触する（第２図）。

スプリング収容部2cのバネ3b（仮想線図示）は、キャッ
プ部材３の脚3bを常時突き上げ、フック口2dと係合する
フック3cがその突出し位置を規制する。Ｘ−Ｘ線に沿う
第７図の部分底面図のようにキャップ部材３の脚3bとフ
ック3cは直交関係でその安定を高め、接続ピン４、４は
それらの内側に位置する。ワイヤレスマイク１内に備え
た充電型電池1fは充電端子1b、1cに接続され、また、接
続ピン４、４はプリント配線基板2eに実装した端子4dを
経由して充電回路（図示せず）と接続し、屋内電源から
電力を受ける。接続ピン４と端子4dとは、第８図にしめ
すように、これらの間に挟んだバネ4cが電気伝導路であ
って、接続ピン４の上下移動による接触の不安定性はな
い。

［考案の効果］ 本考案の充電システムは、カラオケ・マイクと充電スタ
ンドに無雑作に差込めばその向き、差し方に拘らず、二
重円環部状充電端子1b、1cを接続ピン４、４に接触させ
て充電を行なうことができ、また、充電スタンド２のキ
ャップ部材３は該接続ピン４、４の外来異物との接触を
防いで不意の端子短絡を防止することができ、最善な簡
便充電機能の上に安全性をも確立した充電システムとな
っている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す充電システムの一部断
面正面図、第２図はその充電状態を示す一部断面正面
図、第３図はその一部断面側面図、第４図はその充電状
態を示す一部断面側面図、第５図はマイク後端部を示す
底面図、第６図はその一部を示す断面側面図、第７図は
Ｘ−Ｘ線に沿う部分底面図、第８図は接続ピン４の周辺
を示す部分断面図である。 １……ワイヤレスマイク 1b、1c……二重円環状充電端子 1f……充電型電池 ２……充電スタンド 2a……カップ部 2e……プリント配線基板 ３……キャップ部材 ４……接続ピン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ワイヤレスマイクの電波発信用アンテナを
   マイク後端部内に収納するとともに、該マイク後端後面
   に二重円環部状の充電端子を構成し、前記マイク後端部
   の差込みを受容するカップ部を形成した該カップ底部に
   前記二重円環部のそれぞれに対応する接続ピンの２本を
   バネ支持して充電スタンドを構成し、さらに、該２本の
   接続ピンをそれぞれ挿通する貫通孔を備えたキャップ部
   材を前記カップ底部に弾発支持し、常時該キャップ部材
   が前記接続ピンの先端より上方に位置し、マイク後端が
   前記カップ部に差込まれた時に該キャップ部材がカップ
   底部に押し下げられるとともに前記接続ピンの先端が前
   記貫通孔を突き抜けて前記二重円環部状の対応充電端子
   と接触することを特徴とするカラオケ・マイクと充電ス
   タンド。