JPH0715210A - 帯域阻止濾波器 - Google Patents
帯域阻止濾波器Info
- Publication number
- JPH0715210A JPH0715210A JP15097393A JP15097393A JPH0715210A JP H0715210 A JPH0715210 A JP H0715210A JP 15097393 A JP15097393 A JP 15097393A JP 15097393 A JP15097393 A JP 15097393A JP H0715210 A JPH0715210 A JP H0715210A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 この発明の目的は、比較的短い管長で阻止帯
域を広くとることが可能な帯域阻止濾波器を提供するこ
とにある。 【構成】 この発明に係る帯域阻止濾波器は、矩形導波
管１１，１２内の広幅面の上下それぞれに、阻止すべき
周波数帯における管内波長λｇの約１／２の深さｄで広
幅面の横幅ａより狭い幅ｓの溝を前記管内波長λｇの約
１／４の間隔で上下交互に形成するようにしたことを特
徴とする。
域を広くとることが可能な帯域阻止濾波器を提供するこ
とにある。 【構成】 この発明に係る帯域阻止濾波器は、矩形導波
管１１，１２内の広幅面の上下それぞれに、阻止すべき
周波数帯における管内波長λｇの約１／２の深さｄで広
幅面の横幅ａより狭い幅ｓの溝を前記管内波長λｇの約
１／４の間隔で上下交互に形成するようにしたことを特
徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、マイクロ波回路に用
いられるある特定の周波数帯の電磁波を阻止する帯域阻
止濾波器に関する。
いられるある特定の周波数帯の電磁波を阻止する帯域阻
止濾波器に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の帯域阻止濾波器として
は、図２に示すようなものがある。図２（ａ）は従来の
帯域阻止濾波器の構成を示す斜視図、同図（ｂ）はその
管内に形成される複数の溝の形状及び配置関係を示す図
である。
は、図２に示すようなものがある。図２（ａ）は従来の
帯域阻止濾波器の構成を示す斜視図、同図（ｂ）はその
管内に形成される複数の溝の形状及び配置関係を示す図
である。
【０００３】図２において、本体１は横幅ａ、深さ（１
／２）ｂの寸法を有する片面開放のコ字型導波管をな
し、同じく片面開放のコ字型カバー２と組むことによっ
て、矩形導波管を構成する。
／２）ｂの寸法を有する片面開放のコ字型導波管をな
し、同じく片面開放のコ字型カバー２と組むことによっ
て、矩形導波管を構成する。
【０００４】本体１またはカバー２のいずれか一方（図
２では本体１側）の広幅面には、幅Ｗ、深さｄの溝３
が、それぞれ（３／４）λｇ（阻止すべき周波数におけ
る管内波長）の間隔をもって複数個配置されている。各
溝３は深さｄが約（１／２）λｇに選定され、阻止すべ
き周波数の電磁波に共振を生じさせる。すなわち、個々
の溝３はそれぞれ共振器として動作するものであり、こ
れによって、帯域阻止特性を得ている。
２では本体１側）の広幅面には、幅Ｗ、深さｄの溝３
が、それぞれ（３／４）λｇ（阻止すべき周波数におけ
る管内波長）の間隔をもって複数個配置されている。各
溝３は深さｄが約（１／２）λｇに選定され、阻止すべ
き周波数の電磁波に共振を生じさせる。すなわち、個々
の溝３はそれぞれ共振器として動作するものであり、こ
れによって、帯域阻止特性を得ている。
【０００５】ところで、溝３の間隔は（３／４）λｇで
はなく（１／４）λｇであっても差支えない。しかしな
がら、阻止帯域を広くとるには共振器間の結合を強くす
る必要があるため、溝３の幅Ｗを広げなければならな
い。このような場合、隣接する溝３を（１／４）λｇの
間隔で設けることが不可能となる。このため、従来、阻
止帯域を広くとる場合には、溝３の間隔を（３／４）λ
ｇに選ばざるを得なかった。
はなく（１／４）λｇであっても差支えない。しかしな
がら、阻止帯域を広くとるには共振器間の結合を強くす
る必要があるため、溝３の幅Ｗを広げなければならな
い。このような場合、隣接する溝３を（１／４）λｇの
間隔で設けることが不可能となる。このため、従来、阻
止帯域を広くとる場合には、溝３の間隔を（３／４）λ
ｇに選ばざるを得なかった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来の帯域阻止濾波器では、広い阻止帯域を得ようとする
と、共振器となる溝の間隔を（３／４）λｇより狭める
ことができないため、導波管の全長が長くなるという問
題があった。
来の帯域阻止濾波器では、広い阻止帯域を得ようとする
と、共振器となる溝の間隔を（３／４）λｇより狭める
ことができないため、導波管の全長が長くなるという問
題があった。
【０００７】この発明は上記の課題を解決するためにな
されたもので、比較的短い管長で阻止帯域を広くとるこ
とが可能な帯域阻止濾波器を提供することを目的とす
る。
されたもので、比較的短い管長で阻止帯域を広くとるこ
とが可能な帯域阻止濾波器を提供することを目的とす
る。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は、矩形導波管内の広幅面の上下それぞれ
に、阻止すべき周波数帯における管内波長の約１／２の
深さで広幅面の横幅より狭い幅の溝を前記管内波長の約
１／４の間隔で上下交互に形成するようにしたことを特
徴とする。
にこの発明は、矩形導波管内の広幅面の上下それぞれ
に、阻止すべき周波数帯における管内波長の約１／２の
深さで広幅面の横幅より狭い幅の溝を前記管内波長の約
１／４の間隔で上下交互に形成するようにしたことを特
徴とする。
【０００９】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【００１０】図１（ａ）はこの発明に係る帯域阻止濾波
器の構成を示す斜視図、同図（ｂ）はその管内に形成さ
れる複数の溝の形状及び配置関係を示す図である。
器の構成を示す斜視図、同図（ｂ）はその管内に形成さ
れる複数の溝の形状及び配置関係を示す図である。
【００１１】図１において、本体１１は横幅ａ、深さ
（１／２）ｂの寸法をもつ片側開放のコ字型導波管であ
り、同じく片面開放のコ字型カバー１２と接合すること
によって矩形導波管を構成する。
（１／２）ｂの寸法をもつ片側開放のコ字型導波管であ
り、同じく片面開放のコ字型カバー１２と接合すること
によって矩形導波管を構成する。
【００１２】本体１１の広幅面には、幅Ｗ、深さｄ、横
方向の長さｓ（ｓ＜ａ）の溝１３が、（２／４）λｇの
間隔で一方の側壁に沿って設けられている。一方、カバ
ー１２の広幅面には、本体１１側と同寸法の溝１４が、
（２／４）λｇの間隔で他方の側壁に沿って設けられて
いる。但し、本体１１側の溝１３とカバー１２側の溝１
４との間隔は相対的に（１／４）λｇに設定される。
方向の長さｓ（ｓ＜ａ）の溝１３が、（２／４）λｇの
間隔で一方の側壁に沿って設けられている。一方、カバ
ー１２の広幅面には、本体１１側と同寸法の溝１４が、
（２／４）λｇの間隔で他方の側壁に沿って設けられて
いる。但し、本体１１側の溝１３とカバー１２側の溝１
４との間隔は相対的に（１／４）λｇに設定される。
【００１３】各溝１３，１４の深さｄは、阻止すべき周
波数帯における管内波長λｇの約１／２の長さに選ばれ
る。すなわち、これらの溝１３，１４は共振器として動
作する。阻止帯域幅は、溝１３，１４の幅Ｗと隣接する
上下の溝の横方向の重なった部分ｐの長さを調整するこ
とで得る。
波数帯における管内波長λｇの約１／２の長さに選ばれ
る。すなわち、これらの溝１３，１４は共振器として動
作する。阻止帯域幅は、溝１３，１４の幅Ｗと隣接する
上下の溝の横方向の重なった部分ｐの長さを調整するこ
とで得る。
【００１４】すなわち、上記構成による帯域阻止濾波器
では、本体１１とカバー１２の各広幅面に交互に共振器
としての溝１３，１４を形成するようにしているので、
阻止帯域を広くとるために溝の幅Ｗを広げても（１／
４）λｇの間隔で共振器を構成することができるので、
導波管の全長を比較的短くすることができる。
では、本体１１とカバー１２の各広幅面に交互に共振器
としての溝１３，１４を形成するようにしているので、
阻止帯域を広くとるために溝の幅Ｗを広げても（１／
４）λｇの間隔で共振器を構成することができるので、
導波管の全長を比較的短くすることができる。
【００１５】したがって、上記構成による帯域阻止濾波
器は、矩形導波管の上下の広幅面にそれぞれ（１／４）
λｇの間隔で共振器としての溝を配した構成となってい
るので、従来よりも非常に短い管長で阻止帯域を広くと
ることができる。さらに、上下隣接する共振器相互の結
合部の長さを調整することによって阻止帯域幅を調整し
ているので、共振器幅Ｗは製造上可能なかつコストの安
い任意の寸法に決めることができるという利点も有す
る。また、本体１１とカバー１２は同一構造なので、一
つの金型で製作することができるという利点もある。
器は、矩形導波管の上下の広幅面にそれぞれ（１／４）
λｇの間隔で共振器としての溝を配した構成となってい
るので、従来よりも非常に短い管長で阻止帯域を広くと
ることができる。さらに、上下隣接する共振器相互の結
合部の長さを調整することによって阻止帯域幅を調整し
ているので、共振器幅Ｗは製造上可能なかつコストの安
い任意の寸法に決めることができるという利点も有す
る。また、本体１１とカバー１２は同一構造なので、一
つの金型で製作することができるという利点もある。
【００１６】尚、この発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変
形しても同様に実施可能であることはいうまでもない。
のではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変
形しても同様に実施可能であることはいうまでもない。
【００１７】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、比
較的短い管長で阻止帯域を広くとることが可能な帯域阻
止濾波器を提供することができる。
較的短い管長で阻止帯域を広くとることが可能な帯域阻
止濾波器を提供することができる。
【図１】この発明の一実施例による帯域阻止濾波器の構
造を示す分解斜視図及びその管内に形成される複数の溝
の形状及び配置関係を示す図である。
造を示す分解斜視図及びその管内に形成される複数の溝
の形状及び配置関係を示す図である。
【図２】従来の帯域阻止濾波器の構造を示す分解斜視図
及び及びその管内に形成される複数の溝の形状及び配置
関係を示す図である。
及び及びその管内に形成される複数の溝の形状及び配置
関係を示す図である。
１ 本体 ２ カバー ３ 溝（共振器） １１ 本体 １２ カバー １３ 溝（共振器） １４ 溝（共振器）
Claims (3)
- 【請求項１】 矩形導波管内の広幅面の上下それぞれ
に、阻止すべき周波数帯における管内波長の約１／２の
深さで広幅面の横幅より狭い幅の溝を前記管内波長の約
１／４の間隔で上下交互に形成するようにしたことを特
徴とする帯域阻止濾波器。 - 【請求項２】 前記矩形導波管内の一方の広幅面側の溝
は一方の側壁に沿って形成し、他方の広幅面側の溝は他
方の側壁に沿って形成し、互いに隣接する上下の溝の重
なり幅で阻止帯域幅を決定するようにしたことを特徴と
する請求項１記載の帯域阻止濾波器。 - 【請求項３】 前記矩形導波管は、片側開放のコ字型本
体と同一寸法のコ字型カバーとを接合して形成されるこ
とを特徴とする請求項１記載の帯域阻止濾波器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15097393A JP3146270B2 (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | 帯域阻止濾波器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15097393A JP3146270B2 (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | 帯域阻止濾波器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0715210A true JPH0715210A (ja) | 1995-01-17 |
| JP3146270B2 JP3146270B2 (ja) | 2001-03-12 |
Family
ID=15508497
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15097393A Expired - Fee Related JP3146270B2 (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | 帯域阻止濾波器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3146270B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005354698A (ja) * | 2004-06-09 | 2005-12-22 | Thomson Licensing | フィンライン型マイクロ波帯域通過フィルタ |
| JP2009212828A (ja) * | 2008-03-04 | 2009-09-17 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | 導波管型線路および漏れ波アンテナ |
| JP2010252182A (ja) * | 2009-04-17 | 2010-11-04 | Furuno Electric Co Ltd | 高調波遮断フィルタ及びレーダ装置 |
| JP2010258905A (ja) * | 2009-04-27 | 2010-11-11 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | 導波管型線路および漏れ波アンテナ |
-
1993
- 1993-06-23 JP JP15097393A patent/JP3146270B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005354698A (ja) * | 2004-06-09 | 2005-12-22 | Thomson Licensing | フィンライン型マイクロ波帯域通過フィルタ |
| JP2009212828A (ja) * | 2008-03-04 | 2009-09-17 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | 導波管型線路および漏れ波アンテナ |
| JP4644262B2 (ja) * | 2008-03-04 | 2011-03-02 | 日本放送協会 | 導波管型線路および漏れ波アンテナ |
| JP2010252182A (ja) * | 2009-04-17 | 2010-11-04 | Furuno Electric Co Ltd | 高調波遮断フィルタ及びレーダ装置 |
| JP2010258905A (ja) * | 2009-04-27 | 2010-11-11 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | 導波管型線路および漏れ波アンテナ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3146270B2 (ja) | 2001-03-12 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20001107 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |