JPH07152013A - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

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JPH07152013A
JPH07152013A JP29797293A JP29797293A JPH07152013A JP H07152013 A JPH07152013 A JP H07152013A JP 29797293 A JP29797293 A JP 29797293A JP 29797293 A JP29797293 A JP 29797293A JP H07152013 A JPH07152013 A JP H07152013A
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JP
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liquid crystal
electrodes
crystal display
sub
pixel
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JP29797293A
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Masaaki Ozaki
正明 尾崎
Hikari Okita
光 沖田
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絶縁膜と付加コンデンサ電極を余分に重畳形
成することなく、液晶表示素子の視角特性を向上させ
る。 【構成】 互いに対向させ配置し液晶を閉塞する2枚の
透明基板のうち、少なくともー方の透明基板上に液晶を
駆動する電圧を印加する複数の画素電極と信号配線と充
電の能力を有するアクティブ素子18a、18bを設
け、他方の透明基板上に液晶を駆動する電圧を印加する
対向電極を設けた液晶表示素子において、個々の画素電
極を複数の副画素電極23a、23bに分割してそれぞ
れに充電能力の異なるアクティブ素子18a、18bを
少なくとも1つ設置する。および/または個々の画素電
極に対向する個々の対向電極を面積比の異なる領域を有
する複数の副対向電極に分割し、個々の副対向電極に異
なる電圧を印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、広視野角表示の液晶表
示素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の液晶表示素子においては、
特開平4−348324号に開示のごとく、互いに対向
させ配置した2枚の透明電極のうち、画素電極を形成す
る透明基板側に以下のような構成を採用している。即
ち、1画素を複数の副画素電極に分割し、そして、画素
電極の下には第1絶縁膜を介して制御コンデンサ電極を
設け、さらに、画素電極の上には第2絶縁膜を介して付
加コンデンサ電極を設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の液晶表示素
子にあっては、上下に絶縁膜を介して設けた制御コンデ
ンサ電極と付加コンデンサ電極の容量を自由に設定する
ことにより分割した副画素電極の電圧−透過率特性(以
下、V−T特性と呼ぶ)を制御している。これにより、
1画素内にV−T特性の異なる領域を複数形成し、画素
全体の設計自由度を高めている。
【0004】これは、分割した副画素電極毎に異なるV
−T特性を持たせることであり、中間調表示をしている
画素内に飽和した領域を部分的に形成し、これにより、
中間調表示の視角特性を改善していることになる。しか
しながら、この構成の液晶表示素子であると、画素電極
下に絶縁膜を介して制御コンデンサ電極を設けるという
一般的な構成の上に、さらに絶縁膜を介して付加コンデ
ンサ電極を設けているので、従来発生する不良に、さら
に新たな不良が増加した。即ち、この不良モードは、付
加コンデンサ電極と画素電極、対向電極、ゲート電極、
ソース電極、薄膜トランジスタ(以下、TFTと呼ぶ)
等とのショートによる点欠陥や線欠陥の不良であり、こ
れにより液晶表示素子としての信頼性が劣るという問題
が発生した。
【0005】さらに、画素電極上に余分に絶縁膜と付加
コンデンサ電極を重畳形成するという複雑な構成を取ら
ざるを得ないことで、異物付着や成膜不良も増加すると
いう問題も発生した。そこで、本発明は上記問題を解決
するためになされたものであり、絶縁膜と付加コンデン
サ電極を余分に重畳形成することなく、液晶表示素子の
視角特性を向上させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、互いに対向させ配置し液晶を閉塞する2枚
の透明基板のうち、少なくともー方の透明基板上に前記
液晶を駆動する電圧を印加する複数の画素電極を設け該
各画素電極には信号配線と接続して充電能力を有するア
クティブ素子を備え、他方の透明基板上に前記液晶を駆
動する電圧を印加する対向電極を設けた液晶表示素子に
おいて、個々の前記画素電極を複数の副画素電極に分割
し、個々の該副画素電極にそれぞれ充電能力の異なる前
記アクティブ素子を少なくとも1つ設置するという技術
的手段を採用するものである。
【0007】さらに、個々の前記画素電極に対向する個
々の前記対向電極を面積比の異なる領域を有する複数の
副対向電極に分割し、個々の該副対向電極に異なる電圧
を印加するようにしてもよい。
【0008】
【作用】本発明によれば、個々の画素電極を複数の副画
素電極に分割しこの副画素電極に充電能力の異なるアク
ティブ素子を設けたので、複数の副画素電極はそれぞれ
異なる電圧−透過率特性を有することになる。また、個
々の画素電極に対向する対向電極を面積比の異なる領域
を有する複数の副対向電極に分割してそれぞれに異なる
電圧を印加したので、個々の画素電極は電圧−透過率特
性の異なる領域を有することになる。
【0009】
【実施例】
(第1実施例)以下本発明を図に示す第1実施例に従っ
て説明する。図2は、本第1実施例の液晶表示素子の要
部平面を示す図1のA−A断面図である。液晶表示素子
1は、互いに対向させ配置した2枚のガラスからなる透
明基板2、3の間隙に液晶層4を閉塞し、さらに下偏光
板5および上偏光板6を貼り合わせた構成を採るもので
ある。ここで、透明電極2にはCrからなるゲート電極
7を形成し、SiNxからなる絶縁膜8を介してITO
(インジウム錫酸化物)からなる複数の画素電極9を形
成し、さらに、Tiからなるソース電極10およびドレ
イン電極11とa−Siからなる半導体12を形成して
いる。そして、形成して得たこれらの画素電極9等を完
全に覆うように配向膜13を形成している。ー方、透明
電極3にはマトリクスを構成するCrからなる遮光用の
ブラックマスク14と3原色(R,G,B)に着色して
カラーフィルタとなる透光用のフィルタ15を形成して
いる。そして、同様にITO(インジウム錫酸化物)か
らなる対向電極16を設けてそれぞれを完全に覆うよう
に配向膜17を形成しいる。
【0010】なお、このような構成からなる液晶表示素
子は、通常考え得る材料を以て通常考え得る構成にて全
く同様のものが十分可能である。さて、このような構成
の液晶表示素子1における要部平面を図1に示す。ただ
し、図1は図2に示す画素電極9を設けた透明基板2の
ー画素を示す要部平面図であり、最も簡単な例を示して
いる。
【0011】図1において、TFT18aとTFT18
bは充電能力を有するアクティブ素子として、Crから
なるゲート電極19とTiからなるソース電極20およ
びドレイン電極21とa−Siからなる半導体22とか
ら構成され、一般的に知られている逆スタガー構造とな
っている。さらに、ソース電極20とドレイン電極21
のチャネル幅Wおよびチャネル長Lをそれぞれ故意に変
更することで、TFT18aとTFT18bをそれぞれ
充電能力の異なるものとしている。今回は、TFT18
bよりもTFT18aのチャネル幅Wを小さくしチャネ
ル長Lを大きくして、TFT18aの充電能力をTFT
18bよりも少なくした。そして、1画素を図に示す上
下方向の副画素電極23aと23bに面積比が1:1と
なるように2分割し、副画素電極23aにはTFT18
aを設け副画素電極23bにはTFT18bを設けた。
このようにして設けたTFT18aとTFT18bにT
iからなるソース信号線24とCrからなるゲート信号
線25を配設することにより、図示しない外部接続のI
C回路からの信号を受けTFT18a、18bをON、
OFFさせている。
【0012】このような構成における本第1実施例の特
徴は、1画素の画素電極を2つの副画素電極に分割し、
それぞれの副画素電極にチャネル幅Wおよびチャネル長
Lの異なるTFTを設けること、即ち、充電能力の異な
るTFT等のアクティブ素子を設けていることにある。
ただし、本第1実施例は理解を深めるために最も簡単な
例を開示したに過ぎず、1画素の分割数を必ずしも2分
割とする必要は全くなく無限に可能であり効果も上が
る。しかしながら、分割数が増加すればTFTも増加す
ることになり、これに比例して画素面積が小さくなるの
で、有効な分割数を十分考慮する必要がある。したがっ
て、実用上好ましくは、1画素当たり2分割〜5分割に
することが妥当である。また、分割後の副画素電極の面
積についても本第1実施例のように1:1に固守する必
要は全くなく、無限に構成可能である。
【0013】次に本発明者らは、以上のような構成の液
晶表示素子における視角特性を知るため、図3に示す液
晶表示素子を図4に示す測定方法によりV−T特性を解
析、評価した。図3は、面積比が1:1となるように画
素電極を2分割した本第1実施例の液晶表示素子の斜視
図であり、図示しないTFTを形成したTFT基板26
と上偏光板29をTFT基板ラビング方向27と上偏光
板吸光軸28がー致するように貼り合わせ、また、フィ
ルタを形成したフィルタ基板30と下偏光板33をフィ
ルタ基板ラビング方向31と下偏光板吸光軸32がー致
するように貼り合わせたことを示している。つまり、上
偏光板29と下偏光板33はNW(ノーマリホワイト)
モード、即ち、電圧無印加状態で白表示となるように吸
光軸をクロスさせて貼り合わせた液晶表示素子である。
【0014】また、V−T特性の測定方法は図4に示す
方法により実施した。即ち、液晶表示素子34の上偏光
板35側から垂線上方向を正面とし、この正面方向から
V−T特性を測定し始め、下方向(図のθ方向)に徐々
に測定位置(図の矢印方向)を変化させることにより実
施した。以上のような測定方法により得られた結果は次
のようであった。
【0015】まず第1に、図3の液晶表示素子を解析、
評価するために、画素電極を分割せずかつTFTが画素
電極に対して十分に充電能力を有する場合、即ち、チャ
ネル幅Wが大きくかつチャネル長Lが小さい場合の液晶
表示素子(図示せず)のV−T特性について測定した。
測定位置はθ=0度(即ち、正面)、10度、20度、
30度、40度、50度とし、それぞれについて実測し
て得た結果を図5に示した。図5における横軸は画素電
極への印加電圧であり、縦軸は正面(測定位置θ=0度
に相当)の最大透過率を100%としたときの相対透過
率である。図5によると、例えば、測定位置をθ=50
度とした場合において特に顕著であるが、印加電圧が0
Vから6Vまで徐々に増加するに従って、略1.5V付
近から相対透過率は急激に減少し始め、略2.5V付近
でー旦A点(相対透過率、略10%に相当)に達してい
る。ところが、さらに印加電圧が増加すると相対透過率
が増加する現象が現れ、略3.4V付近でB点(相対透
過率、略18%に相当)まで達し、その後印加電圧が増
加するにつれ相対透過率は緩やかに減少している。この
ように、印加電圧が増加するにつれて相対透過率がー度
減少してから増加して、さらに再度減少するという現象
が、液晶表示素子の明るい表示と暗い表示の反転原因で
あり、下方向の視野角範囲が狭いと言われる所以であ
る。
【0016】ここで、本実施例においては、この現象を
特に「ふくらみ現象」と呼ぶことにする。このようなふ
くらみ現象は、図5ではおおよそ測定位置がθ=30度
から明らかに現れ始め、測定位置が下方向(即ち、θ=
40度、50度)になるに従って大きくなることが分か
る。
【0017】これに対して第2に、TFTの充電能力が
画素電極に対して不十分である場合、即ち、チャネル幅
Wが小さくかつチャネル長Lが大きい場合のV−T特性
について解析した。この場合のV−T特性は、図5の実
測値および電気特性の一般式である数式1、2、3、
4、5、6から容易に計算することができる。
【0018】
【数1】 ID =−β(VD −Vs ){2(VG −VT )−(VD +Vs )} ID : ドレイン電流、Vs :ソース電圧、VG :ゲート
電圧 VT :TFTの閾値特性
【0019】
【数2】β=(W/L)Ci μ/2 W:チャネル幅、L:チャネル長、Ci :単位面積当た
りのゲート絶縁膜容量、μ:移動度
【0020】
【数3】ID =Ct dVD /dt
【0021】
【数4】Ct =CLC+Cs +CGDLC:液量容量、Cs :蓄積容量、CGD:ゲート〜ドレ
イン間容量
【0022】
【数5】 O :初期ドレイン電圧
【0023】
【数6】 P=exp{−(2β/Ct )(VG −VT −Vs ) t} t:ゲートON時間 これらの数式1、2、3、4、5、6よりシュミレーシ
ョンしたV−T特性結果を図6に示す。
【0024】図6によると、印加電圧0V〜6Vにおい
て、測定位置がθ=30度および40度ではふくらみ現
象が殆ど無いことが分かる。また、θ=50度では、相
対透過率は図5と同様に略1.5V付近から急激に減少
し始めるが、略3.4V付近でー旦A’点(相対透過
率、略10%に相当)に達し、略5.7V付近でB’点
(相対透過率、略18%に相当)まで達する若干のふく
らみ現象が現れることが分かる。
【0025】以上のような図5と図6の解析結果をもと
に、特に代表として測定位置がθ=50度の場合につい
て両者のV−T特性を図7に示し比較、検討を行った。
これは、TFTの充電能力が画素電極に対して十分であ
る場合と不十分である場合の比較、検討である。図7に
おいて、破線36は画素電極への充電能力が十分な場合
の図5に示したV−T特性であり、ー点鎖線37は画素
電極への充電能力が不十分な場合の図6に示したV−T
特性である。ここで破線36のA点、B点(図5のA
点、B点に相当)は、ー点鎖線37のA’点、B’点
(図6のA’点、B’点に相当)に移動しているのが分
かる。また、このような両者のV−T特性を混合すれば
実線38のようになり、ふくらみ現象が殆ど抑止されの
が分かる。これは、図1のように1画素を2分割した副
画素電極23a、23bに充電能力の異なるTFT18
a、18bを設けて得られるV−T特性と同等のものと
なるのである。
【0026】そこで第3に、上記解析結果を踏まえて、
図1の構成の液晶表示素子のV−T特性が、異なる複数
の測定位置において、実際に図7の実線38のようにな
るか否かを確認するため、このV−T特性を実測し図8
に示した。図8は、測定位置がθ=30度、40度、5
0度のときの本第1実施例のV−T特性であり、どの測
定位置においてもふくらみ現象は確実に十分低減してい
ることが分かる。
【0027】以上のような構成、V−T特性の液晶表示
素子にあっては、少なくとも視野角範囲が正面方向から
下方向へθ=50度まではふくらみ現象が確実に抑えら
れるので、視角特性が十分満足のいく液晶表示素子が得
られる。なお、本発明者らは同様のV−T特性解析によ
り、ふくらみ現象が抑止可能な範囲としてθ=60度ま
で有効であることを確認した。
【0028】また、画素電極上に余分に絶縁膜と付加コ
ンデンサ電極を重畳形成するという複雑な構成を採る必
要が全くないので、異物付着、成膜不良、点欠陥、およ
び線欠陥不良等が増加することなく信頼性の高い液晶表
示素子が得られる。なお、本第1実施例では、充電能力
を有するアクティブ素子として1つの副画素電極あたり
1つのTFTを使用した場合について詳述したが、TF
Tは複数使用しても同様の効果は得られる。さらに、ア
クティブ素子としてMIM(Metal−Insula
tor−Metal)を用いても、全く同様の効果を得
ることが可能である。
【0029】また、本第1実施例では、NW(ノーマリ
ホワイト)モードの液晶表示素子について詳述したが、
NB(ノーマリブラック)モード、即ち、電圧無印加状
態で黒表示を示すモードであっても、全く同様の効果を
得ることが可能である。 (第2実施例)第1実施例ではTFTを形成する透明基
板での画素電極の分割について詳述したが、この画素電
極に対向する他方の透明電極側であっても同様の効果が
得られるので、以下図に従って説明する。
【0030】図9は本第2実施例の液晶表示素子の要部
平面図である。これは、TFT41を有する1画素の画
素電極39に対向する対向電極40を、例えば互いに面
積の異なる領域α、β、γを有する副対向電極40a、
40b、40cの3つに分割して、それぞれに異なる電
圧を印加することにより、第1実施例と全く同様の効果
を得ようとするものである。
【0031】図10は図9のB−B断面図であるが、第
1実施例の図2に示す液晶表示素子と同様な構成である
ため説明は省略する。ただし、副対向電極40a、40
b、40cの間からの漏光防止は、各間にブラックマス
ク43を設けることで達成している。また、44は下偏
光板、45は上偏光板、46、47は透明電極、48は
画素電極、49はフィルタ、50、51は配向膜、52
は液晶層である。
【0032】ここで、液晶層52へ印加される実効電圧
は副対向電極40a、40b、40cへの印加電圧とT
FT41を介してソース信号線42から画素電極39に
供給される画素電圧の和となる。さて、このような構成
の液晶表示素子のV−T特性を第1実施例と全く同様な
測定方法により解析、評価を試みたので、以下図に従っ
て説明する。
【0033】まず第1に、副対向電極に分割する前の対
向電極において、この対向電極への印加電圧を1.5V
とした場合のV−T特性について測定した。測定位置は
θ=0度(即ち、正面)、10度、20度、30度、4
0度、50度とし、それぞれについて実測して得た結果
を図11に示した。なお、図11における縦軸は正面で
の最大透過率を100%としたときの相対透過率を示
し、横軸は画素電圧を示す。図11によると、ふくらみ
現象は、第1実施例の図5と同様、おおよそ測定位置が
θ=30度から現れ始め、測定位置が下方向(θ=40
度、50度)になるに従って大きくなることが分かる。
【0034】これに対して第2に、副対向電極に分割す
る前の対向電極において、この対向電極への印加電圧を
0.5V、1.0V、1.5Vとした場合のV−T特性
を、特に代表として測定位置θ=40度について測定し
た結果を図12に示す。図12によると、対向電極への
印加電圧が1.5VのV−T特性に比して0.5Vおよ
び1.0VのV−T特性は、印加電圧が小さい分0.5
Vずつ図の右方向へ(ふくらみ現象が)シフトしている
ことが分かる。
【0035】次に第3に、これらの結果を踏まえ、図9
に示すような1画素の画素電極39に対する対向電極4
0を3つの副対向電極40a、40b、40cとする本
第2実施例の場合のV−T特性を解析、評価し図13に
示した。このとき、副対向電極40a、40b、40c
と画素電極39がオーバーラップする領域をそれぞれ領
域α、領域β、領域γとし、それぞれの領域の面積比を
7%、21%、72%とした。そして、副対向電極40
a、40b、40cにそれぞれ0.5V、1.0V、
1.5Vの電圧を印加した。図13によると、3つの領
域α、β、γのV−T特性は、図12と同様に、0.5
Vずつ図の右方向へシフトし、さらに領域α、β、γの
面積比が異なる分、画素電圧0Vにおける相対透過率も
比例して異なっているのが分かる。ここで、画素電極3
9の面積は領域α、β、γの面積の総和に等しいので、
領域α、β、γの混合となる実線53のようなV−T特
性は、そのまま画素電極39のV−T特性であるといえ
る。また、実線53、即ち、画素電極39のV−T特性
は、図11あるいは図12に示すような測定位置θ=4
0度でのV−T特性に比して明らかにふくらみ現象が無
くなっているのが分かる。
【0036】そこで第4に、上記解析結果を踏まえて、
図9の構成の液晶表示素子のV−T特性が、異なる複数
の測定位置において、実際に図13の実線53のように
なるか否かを確認するため、このV−T特性を実測し図
14に示した。図14は、測定位置がθ=0度(即ち、
正面)、10度、20度、30度、40度、50度とし
た場合での本第2実施例のV−T特性である。図14に
よると、測定位置θを少なくとも正面から50度まで変
化させてもふくらみ現象が全く現れないことで、第1実
施例と全く同様な効果が得られたことを確認した。な
お、本発明者らは同様のV−T特性解析により、ふくら
み現象が抑止可能な範囲としてθ=60度まで有効であ
ることを確認した。
【0037】以上の結果により、1つの画素電極に対す
る対向電極を3つの副対向電極に分割する構成の液晶表
示素子であっても、第1実施例と全く同様の効果が得ら
れることになる。なお、本第2実施例では個々の画素電
極に対向する対向電極を3つの副対向電極に分割した例
を示したが、3分割に固守する必要はなく、複数の副対
向電極に分割しそれぞれの副対向電極に異なる電圧を印
加しても本第2実施例と全く同様の効果が得られること
は言うまでもない。
【0038】また、本第1実施例に示す構成と本第2実
施例に示す構成との両方を混合しても全く問題ない。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように、本発明にあっては、
請求項1において、個々の画素電極を複数の副画素電極
に分割しこの副画素電極に充電能力の異なるアクティブ
素子を設けたので、絶縁膜と付加コンデンサ電極を余分
に重畳形成することなく、液晶表示素子の視角特性を向
上させることができるという優れた効果を奏する。
【0040】また、請求項2において、対向電極を面積
比の異なる領域を有する複数の副対向電極に分割しそれ
ぞれの副対向電極に異なる電圧を印加したので、前記と
同様の優れた効果を奏する。さらに、請求項3におい
て、請求項1と請求項2記載の本発明を併合したので、
前記と同様の優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の副画素電極を設けた透明基板のー画素
を示す要部平面部である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本発明の液晶表示素子の斜視図である。
【図4】本発明のV−T特性の測定方法を示す。
【図5】画素電極を分割せず、かつTFTの充電能力が
十分な液晶表示素子のV−T特性を示す。
【図6】画素電極を分割せず、かつTFTの充電能力が
不十分な液晶表示素子のV−T特性を示す。
【図7】測定位置がθ=50度の場合のV−T特性を示
す。
【図8】本発明の異なる測定位置でのV−T特性を示
す。
【図9】本発明の他の実施例の液晶表示素子の要部平面
を示す。
【図10】図9のB−B断面図である。
【図11】副対向電極に分割する前の対向電極の、異な
る測定位置でのV−T特性を示す。
【図12】副対向電極に分割する前の対向電極の、測定
位置θ=40度でのV−T特性を示す。
【図13】本発明の他の実施例の3つの領域におけるV
−T特性を示す。
【図14】本発明の他の実施例の異なる測定位置でのV
−T特性を示す。
【符号の説明】
9、39、48 画素電極 18a、18b、41 TFT(アクティブ素子) 23a、23b 副画素電極 16、40 対向電極 40a、40b、40c 副対向電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向させ配置し液晶を閉塞する2
    枚の透明基板のうち、少なくともー方の透明基板上に前
    記液晶を駆動する電圧を印加する複数の画素電極を設け
    該各画素電極には信号配線と接続して充電能力を有する
    アクティブ素子を備え、他方の透明基板上に前記液晶を
    駆動する電圧を印加する対向電極を設けた液晶表示素子
    において、 個々の前記画素電極を複数の副画素電極に分割し、個々
    の該副画素電極にそれぞれ充電能力の異なる前記アクテ
    ィブ素子を少なくとも1つ設置することを特徴とする液
    晶表示素子。
  2. 【請求項2】 互いに対向させ配置し液晶を閉塞する2
    枚の透明基板のうち、少なくともー方の透明基板上に前
    記液晶を駆動する電圧を印加する複数の画素電極を設け
    該各画素電極には信号配線と接続して充電能力を有する
    アクティブ素子を備え、他方の透明基板上に前記液晶を
    駆動する電圧を印加する対向電極を設けた液晶表示素子
    において、 個々の前記画素電極に対向する個々の前記対向電極を面
    積比の異なる領域を有する複数の副対向電極に分割し、
    個々の該副対向電極に異なる電圧を印加することを特徴
    とする液晶表示素子。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の液晶表示素子において、
    さらに個々の前記画素電極に対向する個々の前記対向電
    極を面積比の異なる領域を有する複数の副対向電極に分
    割し、個々の該副対向電極に異なる電圧を印加すること
    を特徴とする液晶表示素子。
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