JPH07151411A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JPH07151411A
JPH07151411A JP32338393A JP32338393A JPH07151411A JP H07151411 A JPH07151411 A JP H07151411A JP 32338393 A JP32338393 A JP 32338393A JP 32338393 A JP32338393 A JP 32338393A JP H07151411 A JPH07151411 A JP H07151411A
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JP
Japan
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expansion
piston
compression
space
regenerator
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Pending
Application number
JP32338393A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Kuwaki
康之 桑木
Kazuo Ikegami
和男 池上
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮ピストンおよび膨張ピストンの背圧側で
行われる仕事を冷凍に利用するようにし、冷凍装置の大
型化を防止しかつ冷凍特性を向上させる。 【構成】 圧縮ピストン13の表面で圧縮される表面側
圧縮空間11と膨張ピストン16の表面で膨張される表
面側膨張空間17とが第1の蓄冷器40を介した第1の
ガス流路37によって連通されると共に、圧縮ピストン
13の背面に形成される背面側圧縮空間32と膨張ピス
トン16の背面に形成される背面側膨張空間35とが第
2の蓄冷器39を介した第2のガス流路38によって連
通され、圧縮ピストン13と膨張ピストン16とが相互
に所定の位相差をもって往復運動されるようにクランク
機構部9を介して駆動モータに接続され、各圧縮空間か
ら各膨張空間に導かれる作動ガスの膨張過程を含む熱サ
イクルによって低温を発生させるように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スターリング冷凍機な
どの蓄冷型冷凍機を使用して超低温を実現する冷凍装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】バイオテクノロジーの分野や電子デバイ
スの分野等の先端技術分野において、各種試料や各種材
料の超低温の保存技術の開発が急務になっている。特
に、スターリング冷凍機などの蓄冷型冷凍機は、上記超
低温を実現する手段として注目され各種赤外線センサ
ー、超電導デバイス等の冷却用やバイオメディカル用の
フリーザ、冷凍庫等に広く利用されようとしている。
【0003】ここでは、2ピストン型スターリング冷凍
機について図5を参照して動作原理を説明する。
【0004】スターリング冷凍機1は、ガス圧縮機2と
膨張機3とを、途中に蓄冷器4とを介装したガス流路5
によって連通させ、このガス流路5のガス圧縮機2側に
放熱器6と蓄冷器4の入口側に放熱器7とを配設する一
方、膨張機3の上部に冷凍取り出し部8を形成し、さら
に、ガス圧縮機2の後方で、かつ、膨張機3の下方には
クランク機構部9を配設した構成としている。
【0005】ガス圧縮機2は、ヘリウム等極低温の沸点
の作動ガスを所定のサイクルに従って圧縮して圧縮され
た作動ガスを膨張機3へ供給するものであり、ガス圧縮
機2では、圧縮ピストン13が圧縮シリンダ12に摺動
自在に嵌装されて、後述するクランク機構部9の作用で
圧縮ピストン13が往復運動をすることにより、圧縮機
本体容器10の内側の圧縮ピストン13の表面側には表
面側圧縮空間11が形成される。
【0006】膨張機3は、ガス圧縮機2から蓄冷器4を
介して供給された圧縮作動ガスを膨張させるものであ
り、膨張機3は、膨張機本体容器14の内側に膨張シリ
ンダ15が上下方向に配設され、この膨張シリンダ15
の内側に膨張ピストン16が上下方向に摺動自在に嵌装
され、膨張機3の内側の膨張ピストン16の表面側には
低温が発生する冷凍発生部としての表面側膨脹空間17
が形成されている。
【0007】蓄冷器4は、膨張機本体容器14の内周と
膨張シリンダ15の外周との間に円筒形状に形成され、
ガス流路5を介して膨張機3へ供給される圧縮された作
動ガスを冷却する一方、表面側側膨脹空間17で膨脹さ
れ冷却された作動ガスがガス圧縮機2に戻される際に、
冷却されて蓄冷するものであり、その材料としては、比
熱の大きな銅やステンレス鋼、さらに、鉛等が用いら
れ、それらが作動ガスを通す微細孔が多数穿設されて円
筒形状に形成されたものである。
【0008】ガス流路5は、ガス圧縮機2と膨張機3と
を連通する配管で蓄冷器4の入口側では、圧縮作動ガス
が均等に蓄冷器4内を通過するようになっている。放熱
器6と放熱器7は、圧縮された高温の作動ガスを室温付
近に下げるもので、放熱器6は圧縮機本体容器10の胴
部の外側に多数の円板状フィンを立設し、放熱器7は、
膨張機本体容器14の胴部の外側に多数の円形状フィン
を立設している。冷凍取り出し部8は、表面側膨張空間
17で発生した冷熱を図示省略する低温槽等へ取り出す
もので、膨張機本体容器14の上部にステンレス鋼等の
板状体で覆われている。
【0009】クランク機構部9は、圧縮ピストン13と
膨張ピストン16とを図示省略する駆動モータを駆動源
としてクランク運動の作用で往復運動をさせるものであ
り、クランク機構部9は、圧縮シリンダ12の後方に案
内部20を形成すると共に、膨張シリンダ15の下方に
案内部21とを形成したクランク室22を有し、このク
ランク室22の底部に潤滑油23を収納し、さらに、ク
ランク室22の内部にクランク機構24を配設してい
る。
【0010】そして、このクランク機構24から延設さ
れるコネクティングロッド25が案内部20の案内受2
0aにクロスガイド26が摺動自在に嵌装され、このク
ロスガイド26に連絡するピストンロッド27が案内部
20の貫通穴20bに貫通して圧縮ピストン13の後部
に接続すると共に、クランク機構24から延設されるコ
ネクティングロッド28が案内部21の案内受21aに
クロスガイド29が摺動自在に嵌装され、このクロスガ
イド29に連絡するピストンロッド30が膨張ピストン
16の後部に接続している。
【0011】なお、31は圧縮空間11と圧縮ピストン
13背面の背面側圧縮空間32を断絶するピストンシー
ルで、33はクランク室22の潤滑油23が背面側圧縮
空間32に侵入するのを防止するオイルシールを示して
いる。また、34は表面側膨張空間17と膨張ピストン
16背面の背面側膨張空間35を断絶するピストンシー
ルで、36はクランク室22の潤滑油23が背面側膨張
空間35に侵入するのを防止するオイルシールを示す。
【0012】まず、図示省略する駆動モータの回転によ
ってクランク機構部9のクランク機構24が駆動する
と、ガス圧縮機2の圧縮シリンダ12内の圧縮ピストン
13が表面側圧縮空間11側に移動して表面側圧縮空間
11に充満するヘリウムや窒素等の液化しにくい作動ガ
スが圧縮される。圧縮された作動ガスは、圧縮機本体容
器10の外周に設けられる放熱器6によって外部に放熱
され室温付近まで冷却され、ガス流路5を通り、さら
に、放熱器7で冷却されて蓄冷器4へ流入する。
【0013】蓄冷器4に流入した作動ガスは、比熱の大
きな材料、例えば、銅や鉛の金網状あるいは球からなる
蓄冷材によって冷却され、冷却された作動ガスが膨張機
3の表面側膨張空間17へ流入され、表面側膨張空間1
7が高圧状態となる。
【0014】その後、膨張機3の膨張シリンダ15内の
膨張ピストン16が圧縮ピストン13と約90°の位相
差を持って降下してくる。これによって、膨張空間とし
ての表面側膨張空間17が拡張されて蓄冷器4から表面
側膨張空間17へ流入した高圧の作動ガスが、急に膨張
されて、表面側膨張空間17の作動ガスの圧力が急降下
するため作動ガスが低温となる。
【0015】やがて、膨張ピストン16が上昇を開始
し、圧縮ピストン13が後退すると、低温の作動ガス
が、蓄冷器4を通り、ガス流路5を経て表面側圧縮空間
11へ戻る。このとき、蓄冷器4では、蓄冷材が冷却さ
れ蓄冷器4に冷熱が蓄えられる。
【0016】上記した工程によって、一つの熱サイクル
が終了し、この工程がクランク機構部9のクランク機構
24の往復運動によって繰り返される。これにより、徐
々に表面側膨張空間17の温度と蓄冷器4の温度が降下
し、表面側膨張空間17の作動ガスが低温とされる。こ
の状態のとき、冷凍取り出し部8では、表面側膨張空間
17の冷熱を外部の図示省略する熱利用部としての低温
槽等と熱交換を行って外部の低温槽の冷却負荷を冷凍温
度とする。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のスターリング冷凍装置では、圧縮シリンダ1
2の圧縮ピストン13背面に形成される背面側圧縮空間
32と、膨張シリンダ15の膨張ピストン16背面に形
成される背面側膨張空間35とが、密閉空間であること
から、これら背面側圧縮空間32および背面側膨張空間
35で作動ガスを圧縮膨張する仕事が全くの無駄な仕事
になっていた。
【0018】すなわち、クランク機構部9のクランク機
構24の駆動により、圧縮ピストン13は表面側圧縮空
間11で作動ガスを圧縮し、膨張ピストン16は表面側
膨張空間17で作動ガスを膨張させるわけであるが、そ
の際に、圧縮ピストン13および膨張ピストン16の背
圧側、つまり、背面側圧縮空間32および背面側膨張空
間35においてもガスの圧縮膨張の仕事が行われる。こ
の場合の仕事は発熱するだけで冷凍熱の発生を逆に妨げ
る作用をするものでしかなかった。
【0019】そこで、従来は、これら背面側圧縮空間3
2および背面側膨張空間35での仕事ロスを最小限に抑
えるために、背面側圧縮空間32および背面側膨張空間
35にバッファタンクを設けたりしていたが、そうする
と、冷凍装置自体が大型化する問題があった。
【0020】本発明の目的は、圧縮ピストン13および
膨張ピストン16の背圧側で行われる仕事を冷凍に利用
するようにし、冷凍装置の大型化を防止しかつ冷凍特性
を向上させることのできる冷凍装置を得ることである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の冷凍装置は、圧
縮シリンダ内を往復動作する圧縮ピストンの表面側で圧
縮される表面側圧縮空間と、膨張シリンダ内を往復動作
する膨張ピストンの表面側で膨張される表面側膨張ピス
トンによって膨張される膨張空間とが第1の蓄冷器を介
した第1のガス流路によって連通されると共に、前記圧
縮ピストンと前記膨張ピストンとが相互に所定の位相差
を持って往復駆動されるようにクランク機構部を介して
駆動モータに接続され、前記表面側圧縮空間から前記表
面側膨張空間に導かれる作動ガスの膨張過程を含む熱サ
イクルによって低温を発生させる冷凍装置において、前
記圧縮シリンダの前記圧縮ピストン背面に形成される背
面側圧縮空間と、前記膨張シリンダの前記膨張ピストン
背面に形成される背面側膨張空間とが第2の蓄冷器を介
した第2のガス流路によって連通されていることを特徴
とする。
【0022】
【作用】上記構成のように、圧縮ピストンおよび膨張ピ
ストンの背面側、つまり、背面側圧縮空間と背面側膨張
空間を第2の蓄冷器を介して第2のガス流路により連通
して作動ガスの圧縮、膨張を行なうことにより、第2の
冷凍サイクルが形成でき、これを圧縮ピストンと膨張ピ
ストンの表面側で行なわれる第1の冷凍サイクルに加え
て冷凍能力の増加を図ることが出来る。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1は本
発明の第1の実施例を示す構成図である。従来例を示す
第5図と同一符号は、同一部分を示している。
【0024】この第1の実施例は、圧縮シリンダ12の
圧縮ピストン13の背面に形成される背面側圧縮空間3
2と膨張シリンダ15の膨張ピストン16の背面に形成
される背面側膨張空間35とが、背面側膨張空間35に
設けられた第2の蓄冷器である背圧側蓄冷器39を介し
て第2のガス流路である背圧側ガス流路38によって連
通されるように構成されたものである。
【0025】一方、圧縮シリンダ12内を往復動作する
圧縮ピストン13によって圧縮される表面側圧縮空間1
1と膨張シリンダ15内を往復動作する膨張ピストン1
6によって膨張される表面側膨張空間17とは、第1の
蓄冷器である表圧側蓄冷器40を介して第1のガス流路
である表圧側ガス流路37によって連通している。
【0026】すなわち、スターリング冷凍機1は、ガス
圧縮機2と膨張機3とを、途中に表圧側蓄冷器40を介
装した表圧側ガス流路37によって連通させ、この表圧
側ガス流路37のガス圧縮機2側に放熱器6と表圧側蓄
冷器40の入口側に放熱器7を配設する一方、膨張機3
の上部に冷凍取り出し部8を形成し、さらに、ガス圧縮
機2の後方で、かつ、膨張機3の下方にはクランク機構
部9を配設した構成としている。
【0027】ガス圧縮機2は、ヘリウム等極低温の沸点
の作動ガスを所定のサイクルに従って圧縮して圧縮され
た作動ガスを膨張機3へ供給するものであり、圧縮機本
体容器10の内側に作動ガスを圧縮する表面側圧縮空間
11を形成し、圧縮シリンダ12に圧縮ピストン13が
摺動自在に嵌装されてクランク機構部9の作用により圧
縮ピストン13が往復運動するようになっている。
【0028】膨張機3は、ガス圧縮機2から表圧側蓄冷
器40を介して供給された圧縮ガスを膨張させるもの
で、膨張機3は、膨張機本体容器14の内側に膨張シリ
ンダ15が上下方向に配設され、この膨張シリンダ15
の内側に上下方向に摺動自在に膨張ピストン16が嵌装
され、膨張機3の内側に低温が発生する膨張空間として
表面側膨張空間17が形成されている。
【0029】表圧側蓄冷器40は、膨張機本体容器14
の内周と膨張シリンダ15の外周との間に円筒形状に形
成され、表圧側ガス流路37を介して膨張機3へ供給さ
れる圧縮された作動ガスを冷却する一方、表面側膨張空
間17で膨脹され冷却された作動ガスがガス圧縮機2に
戻される際に、冷却されて蓄冷するものであり、その材
料としては、比熱の大きな銅やステンレス鋼、さらに、
鉛等が用いられ、それらが作動ガスを通す微細孔が多数
穿設されて円筒形状に形成されたものである。
【0030】冷凍取り出し部8は、膨張空間としての表
面側膨張空間17で発生した冷熱を図示省略する低温槽
等へ取り出すものである。クランク機構部9は、圧縮シ
リンダ12の後方に案内部20を形成すると共に、膨張
シリンダ15の下方に案内部21とを形成したクランク
室22を有し、このクランク室22の底部に潤滑油23
を充たし、さらに、クランク室22の内部にクランク機
構24を配設している。
【0031】まず、クランク機構部9の図示省略する駆
動モータが回転を開始すると、クランク機構24が回転
し、このクランク機構24に延設されるコネクティング
ロッド25が案内部20に嵌装されるクロスガイド26
を往復動作させる。そして、このクロスガイド26に接
続するピストンロッド27が圧縮ピストン13の後部を
往復駆動することにより圧縮ピストン13のピストンシ
ール31の部分が圧縮シリンダ12の内側を摺動して圧
縮ピストン13が往復運動する。
【0032】圧縮機2で圧縮された作動ガスは表圧側蓄
冷器40に流入し、比熱の大きな材料、例えば、銅や鉛
の金網状あるいは球からなる蓄冷材によって冷却され
る。冷却された作動ガスは膨張機3の表面側膨張空間1
7へ流入され、これにより表面側膨張空間17は高圧の
作動ガスで満たされる。
【0033】その後、膨張シリンダ15内の膨張ピスト
ン16が圧縮ピストン13と約90度の位相差を持って
降下してくる。これによって、表面側膨張空間17は拡
張されて、表圧側蓄冷器40から表面側膨張空間17へ
流入した高圧の作動ガスは急に膨張されて、圧力が急降
下するため作動ガスが低温となる。
【0034】やがて、膨張ピストン16が上昇を開始
し、圧縮ピストン13が後退すると、低温の作動ガス
が、表圧側蓄冷器40を通り、表圧側ガス流路37を経
て表面側圧縮空間11へ戻される。
【0035】図2は、膨張ピストン16および圧縮ピス
トン13の冷凍サイクルの動作を説明するための容積変
化を表したもので、ここでは便宜上、膨張ピストン16
の表面側膨張空間17と背面側膨張空間35、また、圧
縮ピストン13の表面側圧縮空間11と背面側圧縮空間
32とが同容積の場合を示している。図中、16Aは膨
張機3側の膨張ピストン16の表面側膨張空間17の容
積変化曲線であり、16Bは同じく膨張機3側の膨張ピ
ストン16の背面側膨張空間35の容積変化曲線であ
る。また、13Aはガス圧縮機2側の圧縮ピストン13
の表面側圧縮空間11の容積変化曲線であり、13Bは
ガス圧縮機2側の圧縮ピストン13の背面側圧縮空間3
2の容積変化曲線をそれぞれ示したものである。
【0036】図2から分かるように、膨張ピストン16
の表面側膨張空間17の容積変化曲線16Aと圧縮ピス
トン13の表面側圧縮空間11の容積変化曲線13Aは
位相が90度ずれており、また、膨張ピストン16の表
面側膨張空間17の容積変化曲線16Aと背面側膨張空
間35側の容積変化曲線16Bとは位相が180度ずれ
ている。同様に圧縮ピストン13の表面側圧縮空間容積
変化曲線13Aと背面側圧縮空間32の容積変化曲線1
3Bとは位相が180度ずれている。すなわち、表圧側
で生じる第1の冷凍サイクルと背圧側で生じる第2の冷
凍サイクルは、位相が180度ずれている。
【0037】まず、表圧側で生じる第1の冷凍サイク
ル、すなわち、膨張ピストン16の表面側膨張空間17
の容積変化曲線16Aと圧縮ピストン13の表面側圧縮
空間11の容積変化曲線13Aについて説明する。
【0038】動作区間(1)において、容積変化曲線1
6Aは、膨張ピストン16が図1の上方部分にほぼ滞留
し、表面側膨張空間17が最小容積を維持する状態にあ
ることを示している。一方、容積変化曲線13Aは、圧
縮ピストン13が図1の右方向から左方向に移動し、表
面側圧縮空間11が急激に減少する状態を示している。
したがって、この状態では、表圧側ガス流路37を介し
て連通する表面側圧縮空間11および表面側膨張空間1
7の合計体積が圧縮される状態にある。
【0039】次の段階の動作区間(2)では、膨張ピス
トン16が図1の下方に移動し、表面側膨張空間17が
増加する。このとき、圧縮ピストン13も図1の左方向
へさらに移動し、表面側圧縮空間11も減少する状態を
続ける。したがって、この状態においては、表圧側ガス
流路37を介して連通する表面側圧縮空間11および表
面側膨張空間17の合計体積はほぼ一定に保たれ、作動
ガスが圧縮されたままの状態で圧縮機2から膨張機3へ
移行する。
【0040】次に、動作区間(3)では、膨張ピストン
16は図1の下方に移動を続け、表面側膨張空間17も
増加を続ける。一方、圧縮ピストン13は図1の左方向
部分で滞留し、表面側圧縮空間11は最小容積を維持す
る。したがって、表面側圧縮空間11および表面側膨張
空間17の合計体積が膨張し、冷凍熱が発生する。
【0041】動作区間(4)では、膨張ピストン16が
図1の上方に移動し、表面側膨張空間17の容積が減少
する。一方、圧縮ピストン13は図1の右方向へ移動
し、表面側圧縮空間は増加する。したがって、この状態
においては、表圧側ガス流路37を介して連通する表面
側圧縮空間11および表面側膨張空間17の合計体積は
ほぼ一定に保たれ、作動ガスは膨張されたままの状態
で、膨張機3側から圧縮機2側に戻される。
【0042】次に、背圧側で生じる第2の冷凍サイク
ル、すなわち、膨張ピストン16の背面側膨張空間35
の容積変化曲線16Bと圧縮ピストン13の背面側圧縮
空間32の容積変化曲線13Bについて説明するが、こ
の場合は、上述の膨張ピストン16の表面側膨張空間1
7の容積変化曲線16Aおよび圧縮ピストン13の表面
側圧縮空間11側の容積変化曲線13Aと180度ずれ
た関係になり、背圧側ガス流路38を介して連通された
背面側圧縮空間32および背面側膨張空間35の間にお
いて第2の冷凍サイクルが行われるだけで、第1の冷凍
サイクルと動作は同じなのでその詳細説明は省略する。
【0043】上記した工程によって、一つの熱サイクル
が終了し、この工程がクランク機構部9のクランク機構
24のクランク運動によって繰り返される。これによ
り、徐々に表面側膨張空間17および背面側膨張空間3
5の温度と、表圧側蓄冷器40および背圧側蓄冷器39
の温度とが降下し、表面側膨張空間17および背面側膨
張空間35の作動ガスは低温となり、膨張シリンダ15
全体が低温となる。この状態のとき、冷凍取り出し部8
では、表面側膨張空間17の冷熱を外部の図示省略する
熱利用部としての低温槽等と熱交換を行なって外部の低
温槽の冷凍負荷を冷凍温度とする。
【0044】図3は、表圧側での第1の冷凍サイクルと
背圧側での第2の冷凍サイクルでの仕事量を示す図であ
る。図3の(a)が表圧側での第1の冷凍サイクルでの
場合を示し、(b)が背圧側での第2の冷凍サイクルの
場合を示している。各冷凍サイクルでは、縦軸に表圧側
ガス流路38を介して連通する表面側圧縮空間11およ
び表面側膨張空間17の圧力を示し、横軸にその体積を
示している。また図中、A、B、C、Dは、図1のクラ
ンク機構24の位置を示し、その曲線で囲まれた面積が
クランク機構24が一回転したときに各冷凍サイクルの
した仕事量を示している。本発明による場合は、この2
つの仕事量の和が冷凍熱の発生に役立っている。
【0045】次に、図4は本発明の第2の実施例を示す
構造図である。第1の実施例と同一部分については同一
符号を付して説明を省略する。この第2の実施例は、表
圧側蓄冷器40を表圧側ガス流路37に設け、背圧側蓄
冷器39を背圧側ガス流路38に設けたものである。こ
の様な構成としても第1の実施例と同様な作用効果が得
られる。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、圧
縮ピストンの表面側で圧縮される表面側圧縮空間と膨張
ピストンの表面側で膨張される膨張空間とを第1の蓄冷
器を介した第1のガス流路によって連通して第1の冷凍
サイクルを形成し、一方、圧縮ピストンの背面に形成さ
れる背面側圧縮空間と膨張ピストンの背面に形成される
背面側膨張空間とを第2の蓄冷器を介して第2のガス流
路によって連通し第2の冷凍サイクルを形成したので、
圧縮ピストンおよび膨張ピストンの背圧側で行われる仕
事を冷凍に利用し、これにより、コンパクトにして冷凍
能力の高い冷凍装置が得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す構成図
【図2】本発明の表圧側冷凍サイクルと背圧側冷凍サイ
クルの動作を示す特性図
【図3】本発明の表圧側冷凍サイクルと背圧側冷凍サイ
クルでの仕事量を示す特性図
【図4】本発明の第2の実施例を示す構成図
【図5】従来例を示す構成図
【符号の説明】
1 スターリング冷凍機 2 ガス圧縮機 3 膨張機 4 蓄冷器 5 ガス流路 6 放熱器 7 放熱器 8 冷凍取り出し機 9 クランク機構部 10 圧縮機本体容器 11 圧縮空間 12 圧縮シリンダ 13 圧縮ピストン 14 膨張機本体容器 15 膨張シリンダ 16 膨張ピストン 17 冷凍発生部 37 表圧側ガス流路 38 背圧側ガス流路 39 背圧側蓄冷器 40 表圧側蓄冷器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮シリンダ内を往復動作する圧縮ピスト
    ンの表面側で圧縮される表面側圧縮空間と、膨張シリン
    ダ内を往復動作する膨張ピストンの表面側で膨張される
    表面側膨張ピストンによって膨張される膨張空間とが第
    1の蓄冷器を介した第1のガス流路によって連通される
    と共に、前記圧縮ピストンと前記膨張ピストンとが相互
    に所定の位相差を持って往復駆動されるようにクランク
    機構部を介して駆動モータに接続され、前記表面側圧縮
    空間から前記表面側膨張空間に導かれる冷媒ガスの膨張
    過程を含む熱サイクルによって低温を発生させる冷凍装
    置において、 前記圧縮シリンダの前記圧縮ピストン背面に形成される
    背面側圧縮空間と、前記膨張シリンダの前記膨張ピスト
    ン背面に形成される背面側膨張空間とが第2の蓄冷器を
    介した第2のガス流路によって連通されていることを特
    徴とする冷凍装置。
JP32338393A 1993-11-30 1993-11-30 冷凍装置 Pending JPH07151411A (ja)

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