JPH07151170A - ディスクブレーキ装置 - Google Patents

ディスクブレーキ装置

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JPH07151170A
JPH07151170A JP6108500A JP10850094A JPH07151170A JP H07151170 A JPH07151170 A JP H07151170A JP 6108500 A JP6108500 A JP 6108500A JP 10850094 A JP10850094 A JP 10850094A JP H07151170 A JPH07151170 A JP H07151170A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
annular recess
piston
ring
retraction ring
Prior art date
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Pending
Application number
JP6108500A
Other languages
English (en)
Inventor
Mamoru Saito
衛 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP6108500A priority Critical patent/JPH07151170A/ja
Publication of JPH07151170A publication Critical patent/JPH07151170A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 制動加圧時にリトラクションリングを的確に
弾性変形させ得て引きずりを的確に低減できるディスク
ブレーキ装置を提供すること。 【構成】 パッド11を押すピストン12が挿入される
シリンダ13の内孔14に断面が略矩形で環状のリング
取付溝15が形成されるとともに、ピストン12とシリ
ンダ13間をシールするとともに制動後の除圧時にピス
トン12を戻すリトラクションリング18がリング取付
溝15に組付けられるようにしてなるディスクブレーキ
装置において、リトラクションリング18とシリンダ1
3間に制動加圧時にリトラクションリング18の変形を
吸収する環状凹所17を形成するとともに、この環状凹
所17を密封空間とさせないための連通路(連通小孔1
9)をシリンダ13に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等車両の制動装
置として使用されるディスクブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスクブレーキ装置の一形式として、
パッドを押すピストンが挿入されるシリンダの内孔に断
面が略矩形で環状のリング取付溝が形成されるととも
に、前記ピストンとシリンダ間をシールするとともに制
動後の除圧時に前記ピストンを戻すリトラクションリン
グが前記リング取付溝に組付けられるようにしてなるも
のがあり、例えば実開昭61−164824号公報に示
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したディスクブレ
ーキ装置においては、制動加圧時にリトラクションリン
グが的確に弾性変形しないと、リトラクションリングに
対してピストンが摺動して突出し、制動後の除圧時にリ
トラクションリングの弾性復帰によって得られるピスト
ンのリトラクト量が不足していわゆる引きずりが生じる
ようになる。本発明は、上記した問題に対処すべくなさ
れたものであり、制動加圧時にリトラクションリングを
的確に弾性変形させ得て引きずりを的確に低減できるデ
ィスクブレーキ装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、パッドを押すピストンが挿
入されるシリンダの内孔に断面が略矩形で環状のリング
取付溝が形成されるとともに、前記ピストンとシリンダ
間をシールするとともに制動後の除圧時に前記ピストン
を戻すリトラクションリングが前記リング取付溝に組付
けられるようにしてなるディスクブレーキ装置におい
て、前記リトラクションリングと前記シリンダ間に制動
加圧時に前記リトラクションリングの変形を吸収する環
状凹所を形成するとともに、この環状凹所を大気と連通
させる連通路を前記シリンダに設けた。
【0005】また、上記したディスクブレーキ装置にお
いて、前記リトラクションリングと前記シリンダ間に制
動加圧時に前記リトラクションリングの変形を吸収する
環状凹所を形成するとともに、前記ピストンとシリンダ
間に介装されるダストブーツによって密封形成される空
間と前記環状凹所を連通させる連通路を前記シリンダに
設けた。
【0006】
【発明の作用・効果】本発明によるディスクブレーキ装
置においては、制動加圧時にシリンダ内液圧の上昇に応
じてリトラクションリングがリトラクションリングとシ
リンダ間に形成した環状凹所にも弾性変形する。しかし
て、環状凹所はシリンダに設けた連通路を通して大気ま
たはダストブーツによって密封形成される空間に連通し
ていて、環状凹所の内部は密封空間とされないため、リ
トラクションリングの環状凹所への弾性変形は阻害され
ない。このため、制動加圧時のリトラクションリングに
対するピストンの突出摺動が抑制され、制動後の除圧時
にリトラクションリングが十分に弾性復帰してピストン
が十分にリトラクトされ、引きずりの発生が抑制され
る。また、シリンダに設けた連通路がダストブーツによ
って密封形成される空間に連通している構成では、環状
凹所へのダスト侵入の防止や錆発生の防止が可能であ
る。
【0007】ところで、上記した連通路がシリンダに設
けられていない場合には、制動加圧時に環状凹所がリト
ラクションリングによって密封され、環状凹所に非圧縮
性物質(例えば錆止めに塗布したグリス)が侵入してい
るときには同物質によってリトラクションリングの弾性
変形が阻害される。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1は本発明によるディスクブレーキ装置の
一部を概略的に示していて、このディスクブレーキ装置
においてはディスクロータ(図示省略)に向けてパッド
11を押すピストン12が挿入されたシリンダ13の内
孔14にリング取付溝15が形成されている。リング取
付溝15は従来のリング取付溝と実質的に同じものであ
り、内孔開口側(図示左側)の端壁15aの溝開口縁部
には内孔開口側に傾斜した環状の面取り部16が形成さ
れ、また底壁15bには内孔開口側端壁15aに向けて
開口する環状の凹所(溝)17が形成されており、内部
にはリトラクションリング18が組付けられている。ま
た、シリンダ13には環状の凹所17を大気と連通させ
る連通小孔19が設けられている。
【0009】面取り部16は、リトラクションリング1
8の図示左側下方の左方への弾性変形を所定量許容する
ものである。環状凹所17は、リトラクションリング1
8の図示左側上方への弾性変形を許容するものであり、
その軸方向幅はシール性を考慮してリング取付溝15の
軸方向幅の略1/3とされている。なお、環状凹所17
を形成することによって、面取り部16の内孔側軸方向
の寸法を従来の面取り部の内孔側軸方向寸法より小さく
することも可能である。リトラクションリング18は従
来のものと同じものであり、ピストン12の外周とリン
グ取付溝15の底壁15bに係合してピストン12とシ
リンダ13間をシールするとともに、制動時に弾性変形
し制動後の除圧時にピストン12をシリンダ13内に戻
す機能を有している。
【0010】上記のように構成した本実施例のディスク
ブレーキ装置においては、制動加圧時にシリンダ13内
液圧の上昇に応じてリトラクションリング18が環状凹
所17にも弾性変形する。しかして、環状凹所17はシ
リンダ13に設けた連通小孔19を通して大気に連通し
ていて、内部は常に大気圧に保持されているため、リト
ラクションリング18の環状凹所17への弾性変形は阻
害されない。このため、制動加圧時のリトラクションリ
ング18に対するピストン12の突出摺動が抑制され、
制動後の除圧時にリトラクションリング18が十分に弾
性復帰してピストン12が十分にリトラクトされ、引き
ずりの発生が抑制される。
【0011】ところで、上記した連通小孔19がシリン
ダ13に設けられていない場合には、制動加圧時に環状
凹所17がリトラクションリング18によって密封さ
れ、環状凹所17に非圧縮性物質(例えば錆止めに塗布
したグリス)が侵入しているときには同物質によってリ
トラクションリング18の弾性変形が阻害される。
【0012】上記実施例においては、シリンダ13に設
けた連通小孔19を通して環状凹所17を大気に連通さ
せて、環状凹所17の内部が密封空間とされないように
したが、図2に示したように、シリンダ13の内孔開口
側端壁15aに連通溝19Aを設けて、この連通溝19
Aとピストン12とシリンダ13間のクリアランスSを
通して、ピストン12とシリンダ13間に介装されたダ
ストブーツ21によって密封形成される空間Rに環状凹
所17が連通し、環状凹所17の内部が密封空間とされ
ないように構成することも可能である。なお、連通溝1
9Aの断面形状は四角以外に三角や半円、半楕円(各角
部にはシールの傷つきを防止するため丸みを設ける)で
もよく、また連通溝19Aの数は連通機能を考慮して適
宜設定すればよく180度おきの2個〜45度おきの8
個程度が好ましい。
【0013】図2に示した実施例においては、図1に示
した実施例と同様の作用効果が得られるとともに、上記
したグリスがピストン12とシリンダ13間のクリアラ
ンスSを通して流れるので、ピストン12とシリンダ1
3の摩耗防止が可能である。また、図2に示した実施例
においては、環状凹所17がダストブーツ21によって
密封形成される空間Rに連通しているので、環状凹所1
7へのダスト侵入の防止や錆発生の防止が可能である。
なお、上記したグリスによるピストン12とシリンダ1
3の摩耗防止を期待する必要が無い場合には、図3にて
示したように、シリンダ13に設けた連通孔19Bを通
して環状凹所17がダストブーツ21によって密封形成
される空間Rに連通するように構成すればよい。
【0014】上記各実施例においては、環状凹所17を
リング取付溝15の底壁15bに設けて本発明を実施し
たが、内孔開口側端壁15aの中間部に環状凹所を設け
て本発明を実施すること、あるいは面取り部16の図示
上部に環状凹所を設けて本発明を実施することも可能で
ある。また、上記各実施例においては、シリンダ13に
環状凹所17を形成して本発明を実施したが、リトラク
ションリング18の内孔開口側端部のリング取付溝底壁
15b側(図1の左側上部)またはリトラクションリン
グ18の内孔開口側端壁15aの中間部に環状の切欠を
形成することによりリトラクションリング18とシリン
ダ13間に制動加圧時にリトラクションリング18の変
形を吸収する環状凹所を形成して本発明を実施すること
も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す要部断面図である。
【図2】 本発明の他の実施例を示す要部断面図であ
る。
【図3】 本発明のその他の実施例を示す要部断面図で
ある。
【符号の説明】
11…パッド、12…ピストン、13…シリンダ、14
…内孔、15…リング取付溝、15a…内孔開口側端
壁、15b…底壁、16…面取り部、17…環状凹所、
18…リトラクションリング、19…連通小孔(連通
路)、19A…連通溝(連通路)、19B…連通孔(連
通路)、21…ダストブーツ、R…ダストブーツによっ
て密封形成される空間。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パッドを押すピストンが挿入されるシリ
    ンダの内孔に断面が略矩形で環状のリング取付溝が形成
    されるとともに、前記ピストンとシリンダ間をシールす
    るとともに制動後の除圧時に前記ピストンを戻すリトラ
    クションリングが前記リング取付溝に組付けられるよう
    にしてなるディスクブレーキ装置において、前記リトラ
    クションリングと前記シリンダ間に制動加圧時に前記リ
    トラクションリングの変形を吸収する環状凹所を形成す
    るとともに、この環状凹所を大気と連通させる連通路を
    前記シリンダに設けたことを特徴とするディスクブレー
    キ装置。
  2. 【請求項2】 パッドを押すピストンが挿入されるシリ
    ンダの内孔に断面が略矩形で環状のリング取付溝が形成
    されるとともに、前記ピストンとシリンダ間をシールす
    るとともに制動後の除圧時に前記ピストンを戻すリトラ
    クションリングが前記リング取付溝に組付けられるよう
    にしてなるディスクブレーキ装置において、前記リトラ
    クションリングと前記シリンダ間に制動加圧時に前記リ
    トラクションリングの変形を吸収する環状凹所を形成す
    るとともに、前記ピストンとシリンダ間に介装されるダ
    ストブーツによって密封形成される空間と前記環状凹所
    を連通させる連通路を前記シリンダに設けたことを特徴
    とするディスクブレーキ装置。
JP6108500A 1993-10-08 1994-05-23 ディスクブレーキ装置 Pending JPH07151170A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6108500A JPH07151170A (ja) 1993-10-08 1994-05-23 ディスクブレーキ装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25307793 1993-10-08
JP5-253077 1993-10-08
JP6108500A JPH07151170A (ja) 1993-10-08 1994-05-23 ディスクブレーキ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07151170A true JPH07151170A (ja) 1995-06-13

Family

ID=26448359

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6108500A Pending JPH07151170A (ja) 1993-10-08 1994-05-23 ディスクブレーキ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07151170A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019056450A (ja) * 2017-09-22 2019-04-11 日信工業株式会社 車両用ディスクブレーキ
CN113423965A (zh) * 2019-02-15 2021-09-21 株式会社万都 用于车辆的鼓式制动器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019056450A (ja) * 2017-09-22 2019-04-11 日信工業株式会社 車両用ディスクブレーキ
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