JPH07150492A - 古紙圧縮成形装置及びシート破砕機並びにカッター - Google Patents

古紙圧縮成形装置及びシート破砕機並びにカッター

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JPH07150492A
JPH07150492A JP29985093A JP29985093A JPH07150492A JP H07150492 A JPH07150492 A JP H07150492A JP 29985093 A JP29985093 A JP 29985093A JP 29985093 A JP29985093 A JP 29985093A JP H07150492 A JPH07150492 A JP H07150492A
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waste paper
paper
cutter
compression
compression cylinder
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JP29985093A
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Toshiya Uchikubo
利哉 内窪
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カッター形状を改善することにより、次工程
でのトラブルを解消すると共に、過少給紙や過剰給紙に
よる圧縮用シリンダ部でのトラブルの減少を図る。 【構成】 古紙類を所定の大きさに破砕し、加水及び攪
拌を行うと共に下流へ移送し、更に圧縮成形した後回収
容器へ充填させるよう構成した一連の古紙圧縮成形装置
であって、古紙圧縮用シリンダ2の上部に、シャワー装
置3及びスクリュコンベア4を設けた加水コンベア5を
設置し、前工程の破砕機1にて切断した破砕紙へ適度の
水を加えると共に攪拌しながら下流へ移送し、前記加水
コンベア5の下流端より前記古紙圧縮用シリンダ2内へ
同破砕紙を供給し、かつ前記圧縮用シリンダ2による古
紙圧縮成形時はスクリュコンベア4を所定位相位置にて
停止させ、同スクリュコンベア4の下流端に設けたロー
タリー型開閉装置24にて、前記圧縮用シリンダ2上面
の開口部(破砕紙の供給口)を遮閉するようにしてなる
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は古紙回収設備において、
破砕機の下流に位置し、破砕紙を加水、攪拌、圧縮成形
する古紙圧縮成形装置及びシート破砕機並びにカッター
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の古紙圧縮成形装置の構成
及び機能の説明図である。図11に示す如く従来型古紙
圧縮成形装置は、古紙投入用シュート25と同シュート
25へ並設した古紙給送用シリンダ26及び古紙圧縮用
シリンダ2等によって構成される。古紙給送用シリンダ
26内のピストン29は、同シリンダ26の上端へ取付
けた上下動機構(油圧シリンダ)27のヘッド部へ固着
したもので、同上下動機構27の上下動作動によって昇
降するようになっている。また古紙圧縮用シリンダ2内
のピストン8は、圧縮機構(油圧シリンダ)28のヘッ
ド部へ固着したもので、前記例と同様同圧縮機構28が
図中左右へ往復動することにより破砕紙1を圧縮成形す
る。
【0003】次に機能について図11により説明する
と、図示省略の破砕機により切断された後、水等を添加
された破砕紙1はシュート25の上方より投入されて、
圧縮用シリンダ2及び給送用シリンダ26内へ移送され
る。次にピストン29を図中一点鎖線位置迄下降させて
シュート25下端の破砕紙1を切り離すと共に、同給送
用シリンダ26内の破砕紙1を押し出して下方圧縮用シ
リンダ2内へ供給する。続いてピストン29を同下降位
置へ固定したまま圧縮用シリンダ2のピストン8を押し
出し、破砕紙1を圧縮しながら下流一点鎖線位置迄移送
する。なお、前記ピストン29は、最下降位置のおいて
圧縮用シリンダ2の上側壁(開口部の遮閉板)として機
能し、破砕紙1の逃げ(上方への逆流)を防止すべく機
能している。
【0004】次にピストン8を後退させると共に、ピス
トン29を上昇させて次の破砕紙1の投入を受け入れ
る。以下同作動を繰り返す事によって、古紙圧縮成形及
び下流への搬出を続行できるようになっている。従来型
装置は以上の如く構成及び機能するもので、圧縮用シリ
ンダ2への定量供給の機能はなく、供給量が少なかった
場合は処理能力が低下し、また破砕紙1が過剰に給送さ
れた場合は、シリンダ2や油圧シリンダ27,28に無
理な力が作用して装置が停止したり、破損する等の不具
合があった。更に前記破砕紙1の噛込みや湿紙付着に伴
う修正処理が困難である等の後述する種々な欠点もあっ
た。
【0005】次に図12及び図13において従来のシュ
レッダー等一般的なシート切断機について説明すると、
シュレッダー等一般的なシート切断機は刃物軸51a,
51bの軸方向へ所定の間隔を持って配設した円板型カ
ッター52a,52b群2組を、同カッター52a,5
2b側面の一部を摺接して交互に組み合わせ、互いに対
向回転させる事によって両円板型カッター52a,52
bの中間へ給送したシート類53を給送方向に沿って切
断するもので、係合する円板型カッター52a,52b
の接触面に対応してスリッティングする事ができるよう
になっている。円板型カッター52a,52bの形状と
しては、外周面を連続した円形(例えば同心円)で形成
したもの、或いは同形状型円板外周面の一部へ1個乃至
複数個の爪状刃を突設したもの等がある。
【0006】しかし図12及び図13の従来の同心円で
形成した円板型カッター52a,52bを組み合わせた
場合、或いは外周面上に爪状刃を突設したものでも、刃
物軸の軸方向(シート横幅方向)における切断を失敗し
た場合には、シート形状(長さ)によっては非常に長い
切断片となって送り出される事になる。このため下流工
程において移送手段へ絡まって移送ができなくなる等の
虞れがあった。従って前記不具合により機械を停止して
の修復作業が必要となり、稼働率を著しく低下させる等
の問題があった。
【0007】次に図14及び図15について他の従来型
破砕機用カッターについて説明すると、シュレッダー等
一般的なシート切断機は、刃物軸51a,51bの軸方
向へ所定の間隔をもって配設した円板型カッター54
a,54b2組を、カッター側面の一部を摺設して交互
に組合わせており、互いに対向回転させる事によって、
両円板型カッター54a,54bの中間へ給送したシー
ト類53を給送方向に沿って切断するもので、係合する
円板型カッター54a,54bの接触面に対応してスリ
ッティングする事ができるようになっている。円板型カ
ッター54a,54bの形状としては、外周面を軸と同
心円にて形成しただけのもの、或いは同形状型円板外周
面の一部へ1個乃至複数個の爪状刃55a,55bを突
設したもの等がある。
【0008】図15は前記爪状刃55a,55b2個
を、円板外周面へ突設させた形状例である。また図15
に示す如く従来型の円板型カッター54a,54bは、
すべて爪状刃55a,55b部分を除き、カッター外周
面が刃物軸51a,51bの軸を基準として同心円(半
径:Ro)にて形成されていた。従って爪状刃55a,
55bを介して順次給送されて来るシート53を導入し
た後、急激に摺接幅(切込量)が減少して切断能力が低
下する。故に厚手の資料や大量のシートを破砕する場
合、切断処理が不可能になる場合が発生する。また対応
するカッター54a,54bの相対的重なり量(接触面
積)が小さくなり、摩耗が大きくなる不具合があった。
関連して刃物寿命が短くなり、新品交換や再研磨のため
刃物交換の頻度が多くなり、ランニングコストが増大す
る。逆に処理能力の向上を図るべく重なり量を大きくし
た場合は、順次給送されて来るシートにより常に切断抵
抗が大きく、大型の回転駆動手段(モータ)を設備する
必要があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の図11に示
す古紙圧縮成形装置部は、シュート25を介して給送用
シリンダ26部へ落下投入した破砕紙1を、圧縮用シリ
ンダ2内へ供給した後、圧縮用シリンダのピストン8に
より圧縮成形すると共に下流へ搬出するものであるが、
下記のような問題があった。即ち、シュート25部へ落
下投入される破砕紙1の量を制御する事が困難で、破砕
紙1が少量の場合は処理効率が低下し、また逆に過剰に
給紙された場合は押し出し抵抗が急増し、圧縮用シリン
ダ2のピストン8が作動しなくなる等のトラブルが発生
する問題があった。また古紙圧縮用シリンダ2による成
形時、給送用ピストン29にて上面開口部を遮閉させて
おくため、工程上時間的損失が大きくなり、稼働効率が
低下する欠点があた。また湿った破砕紙がシュート側壁
等へ付着残留すると共に、上下動機構及びその制御装置
が必要であり機構が複雑となる欠点があった。
【0010】前記従来の図12及び図13に示すシュレ
ッダー等の一般的なシート切断装置は、刃物軸51a,
51bの軸方向へ所定の間隔をもって配設した円板型カ
ッター52a,52b群2組を、カッター側面の一部を
摺接した状態で交互に組合せており、互いに対向回転さ
せる事によって中間へ給送したシート53を給送方向に
沿って連続的にスリッティングするよう構成されてい
た。従ってシートによっては給送方向の長さが非常に長
くなる。また円板型カッター52a,52bの外周面の
一部へ爪状刃を突設した形状のものもあるが、刃物軸の
軸方向(シート横幅方向)における切断ができなかった
場合、前記例と同様長い切断片ができ、下流工程におい
て移送手段へ絡み付いて移送ができなくなる等のトラブ
ルが発生する。また前記対応策として上下に2台の切断
装置を配設した場合は構造が複雑になると共に、製造費
が大幅に高騰する事になる。
【0011】次に前記従来の図14及び図15における
破砕機用カッター54a,54bは、円板外周面を回転
中心に対し略同半径にて形成したもので、一対の爪状刃
55a,55b付きの円板型カッター54a,54bを
対向回転させてシート53を切断する場合、次のような
不具合点があった。 (1) 爪状刃55a,55bの前後において切断力(抵
抗)の変動が極端に大きくなる。 (2) カッター54a,54bの外周に近接する側面の相
対的重なり量が常に略一定であり、同一個所のみが摺接
するため摩耗が大きくなる。 (3) 前記(2) 項に関連して刃物寿命が短くなり、新品交
換や再研磨に伴う作業時間、その他諸経費が増大する。 (4) 処理能力を高くすると順次給送されて来るシートに
より常に切断抵抗が大きくなり、大型の回転駆動手段
(モータ)を具備する必要があった。 本発明は前記従来の問題を解決するために提案されたも
のである。
【0012】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、古紙
類を所定の大きさに破砕し、加水及び攪拌を行うと共に
下流へ移送し、更に圧縮成形した後回収容器へ充填させ
るよう構成した一連の古紙圧縮成形装置であって、古紙
圧縮用シリンダの上部に、シャワー装置及びスクリュコ
ンベアを設けた加水コンベアを設置し、前工程の破砕機
にて切断した破砕紙へ適度の水を加えると共に攪拌しな
がら下流へ移送し、前記加水コンベアの下流端より前記
古紙圧縮用シリンダ内へ同破砕紙を供給し、かつ前記圧
縮用シリンダによる古紙圧縮成形時はスクリュコンベア
を所定位相位置にて停止させ、同スクリュコンベアの下
流端に設けたロータリー型開閉装置にて、前記圧縮用シ
リンダ上面の開口部(破砕紙の供給口)を遮閉するよう
にしてなるもので、これを課題解決のための手段とする
ものである。また本発明は、 刃物軸の軸方向へ所定の
間隔をもって配設した円板型カッター群2組を、同カッ
ターの一部を互いに摺接した状態で交互に組合せ、対向
回転させる事によって両円板型カッターの中間へ給送し
たシート類を給送方向に沿ってスリッティングすると共
に、同カッター外周面へ突設した爪状刃により前記スリ
ッティングされたシートを所定長さ毎に切断するよう構
成した装置であって、前記構成の切断装置2組(或いは
複数組)を略垂直方向に配設し、上段側切断装置にて切
断シート片を再度下段側切断装置にて、切断させるよう
に構成してなるものであり、また上下に配設した各切断
装置の軸端を、1組の駆動装置(モータ)の軸端と、ギ
ヤー等の動力伝達手段を介して互いに連結し、各切断装
置が連動して駆動できるように構成してなるもので、こ
れを課題解決のための手段とするものである。更に本発
明は、刃物軸の軸方向へ所定の間隔をもって配設した円
板型カッターと、同刃物軸に対して並設した刃物軸の軸
方向へ所定の間隔をもって配設した円板型カッターとを
交互に、かつ側面の一部を摺接した状態で組合せ、対向
回転させる事によって両円板型カッターの中間へ給送し
たシート類を給送方向に沿ってスリッティングすると共
に、同カッター外周面へ突設した爪状刃により前記スリ
ッティングされたシートを所定長さ毎に切断するよう構
成した切断装置で(破砕機)のカッターであって、同カ
ッター外周面を、刃物軸の回転中心から所定量偏心させ
た点を基準として所定の半径の円弧にて形成し、同円弧
と爪状刃の後端とを滑らかな曲面で連続させてなるもの
で、これを課題解決のための手段とするものである。
【0013】
【作用】本発明は、加水コンベアに具備したシャワー装
置とスクリュコンベアにより破砕紙は加水されると共
に、適度に攪拌された状態で下流へ移送され、略定量的
に古紙圧縮用シリンダ内へ供給される。従って圧縮成形
部において、詰まりその他のトラブルがなくなる。加え
て圧縮成形時はスクリュコンベア下流端のロータリ型開
閉装置で圧縮用シリンダ上面の開口部を遮閉するため、
従来型給送用シリンダやピストンが不要となる。また本
発明は、圧縮用シリンダにおけるピストンの作動と連動
してスクリュコンベアを断続的に駆動制御することによ
り、破砕紙を圧縮用シリンダへ供給するに際しての時間
的損失がなくなり、生産性(処理能力)が向上すると共
に、構造上加水した破砕紙が移送途上において壁面へ付
着し残留する不具合がなくなる。
【0014】また上段側切断装置において切断ミスを起
こした時、例えば切断片に対し横幅方向の切断ができな
かった場合でも、下段側切断装置において再度切断する
事ができる。このため切断片が給送方向に長くなるなど
の不具合がなくなり、下流工程での搬送トラブル等が解
消できる。更に上段、下段に配置した2組の切断装置を
連結した動力伝達手段を介して1組のモータで駆動する
ため、従来型切断装置2組を独立して並設するのに比
べ、小型化と製造コストの大幅な低減を図ることができ
る。
【0015】一方互いに係合する2組のカッターを対向
回転させてシートを切断する場合、カッター外周に近接
する側面の相対的重なり量(切込量)が徐々に減少する
ため、切断力(抵抗)の変動が小さくなると共に、接触
面積の増加、減少により摩耗が小さくなり、刃物寿命が
長くなる。更に刃物の再研磨や交換に伴う作業頻度が少
なくなるため、ランニングコスト等諸経費が低減でき、
かつカッターの強度が増大する。またカッター外周に近
接する側面の相対的重なり量(切込量)が徐々に減少す
る事により、単なる剪断による切断から、引切り効果を
加味した剪断による切断となり、切断効果が上がる等機
能が大幅に向上する。
【0016】
【実施例】以下本発明を図面の実施例について説明する
と、図1〜図10は本発明の実施例を示す。先ず図1〜
図3の実施例について説明すると、本発明はオフィスビ
ル等において毎日大量に発生する古紙、特に守秘古紙類
の機密漏洩を防止すると共に、同古紙を再生紙等として
有効活用する事を目的とした処理装置である。つまり具
体的には本発明は古紙を所定の大きさに切断破砕した
後、水や薬液を加えて攪拌すると共に下流へ移送し圧縮
成形してフレコンバック等回収容器内へ充填すべく構成
した一連の古紙回収設備における古紙圧縮成形部(装
置)の改善を提案するものであり、以下構成及び機能に
ついて説明する。
【0017】古紙圧縮成形装置の基本構造としては、図
1に例示した如く古紙圧縮用シリンダ2の上部に位置し
てシャワー装置3及びスクリュコンベア4を具備させた
加水コンベア5を設置し、前工程図示省略の破砕機にお
いて切断された破砕紙1を受け入れた後、更に水を加
え、スクリュコンベア4を介して攪拌しながら下流へ移
送する。加水コンベア5は下流側をやや上方へ傾斜して
配設したもので、破砕紙1からの余剰水は加水コンベア
5のドラム底部へ復流し、また余剰水の一部はドラム底
面の孔を通って回収パン6へ回収された後、再度シャワ
ー装置3部へフィードバックされるようになっている。
【0018】さてスクリュコンベア4により下流端迄移
送された破砕紙1は、ドラム下面の投入口より圧縮用シ
リンダ2内へ供給され、クランクプレス7のピストン8
にて加圧成形した状態で次工程の回収容器へ送り出され
る。構造上クランクプレス7部とスクリュコンベア4部
の駆動については所定のタイミングが必要となる。この
タイミングの設定手段として種々な形式のものがある
が、図1及び図2の実施例では、間欠インデックス9の
片側軸をギヤーボックス10へ連結しており、ギヤーボ
ックス10の出力軸へ固着したタイミングプーリ11
は、スクリュコンベア4の軸端へ固着したタイミングプ
ーリ12とタイミングベルト13を介して互いに連結さ
れている。
【0019】一方間欠インデックス9の他側軸はセンサ
ークラッチ30、トルクリミッタ18、タイミングプー
リ14、タイミングベルト15等を介してクランクシャ
フト16の軸端へ固着したタイミングプーリ17へ連結
している。またクランクシャフト16の他側軸端は、フ
ライホイル31を具備した回転駆動用モータ19と連結
している。更にクランクプレス7のピストン8の後端
は、スイングアーム20を介して前記クランクシャフト
16へ連結している。従って回転駆動用モータ19を駆
動すれば、クランクシャフト16の回転に対応してピス
トン8を往復動させる事ができ、同ピストン8の作動に
対応してスクリュコンベア4を駆動する事ができる。
【0020】また前記ギヤーボックス10は、クランク
シャフト16の軸の回転数を減速した状態でスクリュコ
ンベア4へ伝達する事によって、圧縮用シリンダ2に対
する破砕紙1の供給量をコントロールすべく機能し、前
記トルクリミッタ18はクランクプレス7部におけるピ
ストン8の過負荷を検知し、センサクラッチ30へフィ
ードバックする事によって前記スクリュコンベア4を断
続(間欠)的に駆動制御すべく機能している。ところで
過負荷によりクランクプレス7が動かなくなった場合に
は、圧縮用シリンダ2の下端(底壁)の一部を開口して
供給された破砕紙1の一部を外部へ排出し、しかる後再
駆動させるようにしている。この図1及び図2の古紙圧
縮成形装置は、構成要素が多く機構が複雑となるが、駆
動系を機械的に連結した構造によって、クランクプレス
7部とスクリュコンベア4部の間欠作動タイミングを正
確に連動(同期)同期させる事ができる特徴がある。
【0021】次に図3の古紙圧縮成形装置は、前記図1
及び図2における機械式間欠駆動を電気的に連結して行
わせるよう構成したもので、以下構成、機能について説
明する。本形式の装置は、図1及び図2の実施例の如く
構成されたクランクプレス7部の回転駆動用モータ19
と、加水コンベア5のスクリュコンベア4軸に連結した
モータ21とを有し、同両モータ19,21を制御器2
2と介して互いに連結させたもので、クランクシャフト
16部と制御器22の中間にはセンサ23を備えてい
る。また同センサ23はクランクシャフト16部の負荷
及び作動状態を検知し、制御器22を介してモータ21
へフィードバックし断続(間欠)駆動させる事によっ
て、圧縮用シリンダ2に対する破砕紙1の供給量をコン
トロールすべく機能している。
【0022】図3の実施例による加水コンベア5部の間
欠作動タイミングは、センサ23を介するクランクプレ
ス7との制御により狂いにくく、かつ機構が簡素にな
る。またスクリュコンベア4の駆動制御が容易で、破砕
紙1の噛込み等に対しても手動による逆転等にて容易に
対処する事ができ、加えて製造コストの低減も図れる特
徴がある。なお、スクリュコンベア4の下流端へはロー
タリー型開閉装置24が設置されており、位相位置を設
定する事によって圧縮用シリンダ2上面の開口部を遮閉
し、クランクプレス7のピストン8が作動(前進)する
場合、シリンダ内へ供給した破砕紙1が上方へ逃げるの
を規制できるようになっている。
【0023】次に図4〜図6は本発明の実施例を示すシ
ート破砕機の1例を示すものである。この破砕機は、古
紙、特に守秘古紙類を所定の大きさに破砕し、加水及び
攪拌を行うと共に下流へ移送して更に圧縮成形した後、
回収容器へ充填させるよう構成した一連の古紙回収装置
における破砕機を示すものであり、以下構成及び機能に
ついて説明する。
【0024】シート類の破砕機は、図4及び図5,図6
に示す如く刃物軸31a,31bの軸方向へ所定の間隔
をもって配設した円板型カッター32a,32b群2組
を、同カッター32a,32bの一部を摺接して交互に
組み合せ、互いに対向回転させる事により中間へ給送し
たシート33を給送方向に沿ってスリッティングすると
共に、同カッター外周面へ突設した爪状刃34により前
記スリッティングされたシート33を所定長さ毎に切断
するよう構成した切断装置35a,35b2組(複数
組)を略垂直方向に配設したもので、刃物軸31a,3
1bの軸端へ固着したギヤー36a,36bを互いに噛
合せると共に、片側ギヤー36aを駆動装置(モータ)
37の軸端に固着したギヤー38と連結(噛合)させて
いる。
【0025】図4〜図6において噛合わせたギヤーを差
替え、ギヤー比を適宜変更することによって上段、下段
側切断装置35a,35bの速度比や、対を成す円板型
カッター32a,32bの相対的速度比を或る程度任意
に設定する事ができ。なお、前記の如く例示した上段、
下段の切断装置35a,35bは、対応する刃物軸31
a,31bを水平位置に対し、やや傾斜させて切断効率
の向上を図るべくレイアウトしたものであるが、水平方
向への配置等種々の組み合せも考えられる。
【0026】本図4〜図6の実施例におけるシート類の
破砕機は、以上の如く構成されたもので、上段側切断装
置35aにおいて切断ミスを起こし、シート給送方向に
おいて長いまま送り出されたような場合でも、下段側切
断装置35bにて再度切断する事ができるため、前記不
具合がなくなる。従って古紙回収設備における次工程、
つまり加水、攪拌部での搬送トラブル等がなくなる。ま
た2組の切断装置35a,35bを1組の駆動装置(モ
ータ)37で同時に駆動させるため、構造が簡単にな
り、小型化が図れると共に、後述する多様な効果が得ら
れる。
【0027】次に図7〜図10は他の実施例を示す破砕
機用カッター部の構造説明図であり、刃物軸31a,3
1bの軸方向へ所定の間隔を持って配設した円板型カッ
ター32a,32b2組を、側面の1部を摺接して互い
に組合せ、両円板型カッター32a,32bを対向回転
させる事によって、中間へ給送したシート類33を給送
方向に沿って切断する切断機(破砕機)を示す。
【0028】本図7〜図10の実施例は、前記破砕機に
採用する円板型カッター32a,32bの形状改善につ
いて提案するもので、以下同カッター32a,32bの
形状及び機能について説明する。図10は前記カッター
32a,32bの1実施例であるが、同カッター32
a,32bの外周面は、刃物軸31a,31bの回転中
心Oから所定量偏心させた位置Pを基準として半径Rの
円弧により形成し、同円弧と円板外周面から突設した爪
状刃34a,34bの後端とを滑らかな曲面で連続させ
た構造としてある。なお、図中θ1 はシート横幅方向の
切断とシートの導入を確実にすべく機能するすくい角
で、同すくい角θ2 は爪状刃34a,34bの喰い込み
抵抗を軽減する逃げ角であり、0°にても可である。ま
た爪状刃34a,34b先端の回転軌跡と、相手側刃物
軸31a,31bの外周面との間には所定の隙間Sが設
けてある。
【0029】さて図7〜図10において、順次給送され
て来るシート33は、両円板型カッター32a,32b
の爪状刃34a,34bによって横幅方向へ切断される
と共に、中間係合部へ導入され、カッター側面の摺接部
によってスリッティングされつつ下方へ回転移送され
る。続いて次の爪状刃34a,34bによって横幅方向
へ切断される事になる。従ってシート切断片は、カッタ
ーの刃幅と隣合う爪状刃34a,34b間の周長に略相
当する短冊形状となる。本実施例装置において切断する
シート33の厚さ(切込量)は、刃物軸31a,31b
の軸間距離を適宜拡縮調整する、或いは円板型カッター
の直径変更によって任意に設定する事ができる。
【0030】このように本図7〜図10の実施例に係る
カッターは、カッター外周面形状を偏心した円弧で形成
しているため、爪状刃34a,34bの係合後の相対的
回転に伴って摺接量(面積)徐々に減少することにな
り、切断抵抗の急激な変動がなくなる等、後述する種々
の効果を得る事ができる。なお、本発明の実施例におけ
るカッターは、爪状刃の形状、個数等種々形式の円板型
カッターに適用する事ができる。
【0031】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明は、古紙
圧縮用シリンダへの給紙手段としてシャワー装置を併設
したスクリュコンベアを設けたことにより、機密漏洩の
危険性がなくなると共に、前工程において加水された破
砕紙を安定、かつ略定量的に古紙圧縮用シリンダ内へ供
給する事ができる。また過少給紙による処理能力の低下
や、過剰給紙による詰まり等圧縮用シリンダ部でのトラ
ブルを少なくすることができる。更にスクリュコンベア
の間欠駆動により略所定量の破砕紙を供給した後、次に
給送する破砕紙を圧縮用シリンダの直前位置において待
機させておく事ができ、作業工程時間の時間(サイク
ル)の短縮と、処理能力の向上を図ることができる。ま
た破砕紙が移送途上において壁面へ付着残留する等の不
具合も無くすことができる。
【0032】また本発明の破砕機では、垂直方向に位置
して2組の切断装置を配設したため、上流側の切断装置
おいてミスカット、即ち特にカッター軸方向(シート横
幅方向)への切断を失敗した場合でも、下流側に設けた
切断装置で再度切断する事ができ、連続した長尺シート
のまま給送する事によって発生していた次工程でのトラ
ブル、例えばスクリュコンベア等移送手段への絡み付
き、引掛かりに伴う移送状態(量、抵抗)の変動、その
他が解消できる。更に2組の切断装置部を1組の駆動装
置(モータ)で駆動するため、構造が簡単になり、製造
原価の低減及び小型化が図られると共に、回転駆動系の
ギヤー比を変更する事によって、上流、下流側切断装置
の切断速度を或る程度任意に設定する事ができる。
【0033】また本発明の破砕機用カッターによると、
シート類の切断においてカッター外周に近接する側面の
相対的重なり量(接触面積)が、回転に伴い徐々に減少
するため、剪断と引切り効果の作用により切断力(抵
抗)が小さくでき、またその変動も少なくなる事によ
り、刃物の切味(引き切り効果)がよくなると共に、接
触面積の増加、減少により、摩耗が小さくなって刃物寿
命を長くすることができる。また刃物の再研磨や交換に
伴う作業時間(頻度)が少なくでき、稼働率の向上とラ
ンニングコスト等諸経費の低減を図り、かつカッターの
強度を増大できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す古紙圧縮成形装置の平面
断面図である。
【図2】図1の側断面図である。
【図3】図1と異なる実施例を示す古紙圧縮成形装置の
平面断面図である。
【図4】本発明の1実施例のシート破砕機における歯車
の噛合状態を示す側面図である。
【図5】図4のX〜X断面図である。
【図6】本発明の実施例を示すシート破砕機におけるカ
ッター噛合状態の側面図である。
【図7】図5と異なる実施例のシート破砕機におけるカ
ッター噛合状態の平面図である。
【図8】図7のY〜Y断面図である。
【図9】図8のZ矢視図である。
【図10】図8におけるカッターの噛合状態における機
能の説明図である。
【図11】従来の古紙圧縮成形装置の正面断面図であ
る。
【図12】従来のシート破砕機におけるカッターの噛合
状態を示す側面図である。
【図13】図12のカッターの斜視図である。
【図14】図13と異なるシート破砕機におけるカッタ
ーの斜視図である。
【図15】図14のカッターの噛合状態におけるカッタ
ーの機能説明図である。
【符号の説明】
1 破砕機 2 古紙圧縮用シリンダ 3 シャワー装置 4 スクリュシリンダ 5 加水コンベア 6 回収パン 7 クランクプレス 8 ピストン 16 クランクシャフト 19 回転駆動モータ 21 モータ 22 制御器 24 開閉装置 31a,31b 刃物軸 32a,32b カッター 33 シート類 34,34a,34b 爪状刃 35a 上段側切断装置 35b 下段側切断装置 36a,36b ギヤー 37 駆動装置(モータ) 38 ギヤー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 古紙類を所定の大きさに破砕し、加水及
    び攪拌を行うと共に下流へ移送し、更に圧縮成形した後
    回収容器へ充填させるよう構成した一連の古紙圧縮成形
    装置であって、古紙圧縮用シリンダの上部に、シャワー
    装置及びスクリュコンベアを設けた加水コンベアを設置
    し、前工程の破砕機にて切断した破砕紙へ適度の水を加
    えると共に攪拌しながら下流へ移送し、前記加水コンベ
    アの下流端より前記古紙圧縮用シリンダ内へ同破砕紙を
    供給し、かつ前記圧縮用シリンダによる古紙圧縮成形時
    はスクリュコンベアを所定位相位置にて停止させ、同ス
    クリュコンベアの下流端に設けたロータリー型開閉装置
    にて、前記圧縮用シリンダ上面の開口部(破砕紙の供給
    口)を遮閉するようにした事を特徴とする古紙圧縮成形
    装置。
  2. 【請求項2】 刃物軸の軸方向へ所定の間隔をもって配
    設した円板型カッター群2組を、同カッターの一部を互
    いに摺接した状態で交互に組合せ、対向回転させる事に
    よって両円板型カッターの中間へ給送したシート類を給
    送方向に沿ってスリッティングすると共に、同カッター
    外周面へ突設した爪状刃により前記スリッティングされ
    たシートを所定長さ毎に切断するよう構成した装置であ
    って、前記構成の切断装置2組(或いは複数組)を略垂
    直方向に配設し、上段側切断装置にて切断シート片を再
    度下段側切断装置にて、切断させるように構成した事を
    特徴とするシート破砕機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の破砕機において、上下に
    配設した各切断装置の軸端を、1組の駆動装置(モー
    タ)の軸端と、ギヤー等の動力伝達手段を介して互いに
    連結し、各切断装置が連動して駆動できるように構成し
    た事を特徴とするシート破砕機。
  4. 【請求項4】 刃物軸の軸方向へ所定の間隔をもって配
    設した円板型カッターと、同刃物軸に対して並設した刃
    物軸の軸方向へ所定の間隔をもって配設した円板型カッ
    ターとを交互に、かつ側面の一部を摺接した状態で組合
    せ、対向回転させる事によって両円板型カッターの中間
    へ給送したシート類を給送方向に沿ってスリッティング
    すると共に、同カッター外周面へ突設した爪状刃により
    前記スリッティングされたシートを所定長さ毎に切断す
    るよう構成した切断装置(破砕機)のカッターであっ
    て、同カッター外周面を、刃物軸の回転中心から所定量
    偏心させた点を基準として所定半径の円弧にて形成し、
    同円弧と爪状刃の後端とを滑らかな曲面で連続させたこ
    とを特徴とする破砕機用カッター。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030096863A (ko) * 2002-06-18 2003-12-31 주식회사 보성지관 폐지 분말 압축 방법 및 시스템
JP2010000431A (ja) * 2008-06-19 2010-01-07 Osaka N Ii D Mach Kk 開梱機
JP2011143373A (ja) * 2010-01-15 2011-07-28 Nichias Corp 破砕装置
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CN108670103A (zh) * 2018-06-26 2018-10-19 西安蓝萱环保科技有限公司 一种生态保护卫生防疫厕所系统

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Effective date: 20011106