JPH07149519A - スピネル型複合酸化物の製造方法 - Google Patents

スピネル型複合酸化物の製造方法

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JPH07149519A
JPH07149519A JP35636491A JP35636491A JPH07149519A JP H07149519 A JPH07149519 A JP H07149519A JP 35636491 A JP35636491 A JP 35636491A JP 35636491 A JP35636491 A JP 35636491A JP H07149519 A JPH07149519 A JP H07149519A
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JP
Japan
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aluminum
spinel
zinc acetate
type double
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Pending
Application number
JP35636491A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoyuki Inui
智行 乾
Masashi Inoue
正志 井上
Hiroshi Akikazu
博 古南
Hiroyuki Otsu
博行 大津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
Nagase and Co Ltd
Original Assignee
Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
Nagase and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 触媒担体として有用なスピネル型複合酸化物
の製造方法を提供する。 【構成】 アルミニウム化合物またはガリウム化合物と
酢酸亜鉛とをグリコール類中で210〜350℃に加熱
することにより、粒子径が小さく表面積が大きいスピネ
ル型複合酸化物を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シクロヘキサンや低級
パラフィンの脱水素反応に対する触媒担体として利用す
ることのできる、粒子径が小さく表面積が大きいスピネ
ル型の複合酸化物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、ZnAl24は酸化亜鉛とアルミ
ナとの固相反応により合成されており、この反応ではZ
nAl24の生成は1000℃程度から始まるが、固体
内の拡散が遅いため、ZnAl24の単一相を得るには
1100℃でも数時間という長時間を必要とすることが
知られている。このために、生成するZnAl24の表
面積は極めて小さく、触媒担体としての用途は限られた
ものであった。
【00O3】ZnGa24も同様で酸化亜鉛と酸化ガリ
ウム(Ga23)とを1000℃以上に加熱して得るた
め表面積は極めて小さい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は高表面を有し
た微細な粒子径のZnAl24およびZnGa24の複
合酸化物の製造方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は有機媒体を
用いる触媒担体材料の合成に鋭意検討した結果、一般式
(I)
【化3】 (I) (式中、Mはアルミニウムまたはガリウムを表し、
1,R2及びR3の各々は水酸基、直鎖または分岐鎖の
飽和または不飽和の炭素数1〜20のアコキシル基、カ
ルボキシル基または一般式(II)で表される原子団を
表す。)
【化4】 (II) (式中、R4は直鎖または分岐鎖の飽和または不飽和の
炭素数1〜20のアルキル基またはアルコキシル基を表
す。)で表される化合物と酢酸亜鉛とをグリコール類中
で210〜350℃に加熱することにより高表面を有す
る微細な粒子径のスピネル型複合酸化物が得られること
を見いだし、本発明を完成するに至った。
【0006】酢酸亜鉛のみを1,4−ブタンジオール中
300℃で処理すると比較的結晶性のよい酸化亜鉛が生
成した。アルミニウムイソプロポキシドと酢酸亜鉛が共
存する場合に複合酸化物が生成するのはZn−O−Al
結合の生成が、反応の推進力になっていると考えられ
る。
【0007】本発明に用いられる一般式(I)で表され
る原料化合物のR1〜R3は水酸基、または直鎖または分
岐鎖の飽和または不飽和の炭素数1〜20のアコキシル
基またはカルボキシル基で望ましくは炭素数2〜4のア
ルコキシル基またはカルボキシル基である。一般式(I
I)で表される原子団のR4は直鎖または分岐鎖の飽和
または不飽和の炭素数1〜20のアルキル基またはアル
コキシル基で、望ましくはメチル基または炭素数2〜4
のアルキル基またはアルコキシル基である。
【0008】それらを具体的に例示すれば、アルミニウ
ムヒドロキシジエトキサイド、アルミニウムヒドロキシ
ジアセテート、アルミニウムトリエトキサイド、アルミ
ニウムトリイソプロポキサイド、アルミニウムジイソプ
ロポキサイドモノセカンダリーブトキサイド、アルミニ
ウムトリセカンダリーブトキサイド、アルミニウムエチ
ルアセトアセテートジイソプロポキサイド、アルミニウ
ムトリエチルアセトセテート、アルミニウムモノアセチ
ルアセテートビスエチルアセトアセテート、ガリウムト
リアセトアセテート、ガリウムトリプロポキサイド、ガ
リウムトリスアセチルアセトネート、ガリウムモノアセ
トアセトネートビスエチルアセトアセトネート、ガリウ
ムモノブチルアセトアセテートジイソプロポキサイド等
が挙げられる。
【0009】本発明に用いられるグリコール類としては
1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、
1,5−ヘプタンジオール、1,6−ヘキサンジオール
のようなエチレングリコールを除くジオール類、あるい
は2−アセトキシエタノール、1,4−ブタンジオール
モノアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテ
ル、1,3−プロピレングリコールモノブチルエーテル
のようなジオール類のモノエステルまたはモノエーテル
類、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ジプロピレングリコールのようなポリエーテル等があげ
られ、いずれも分子量が200以下であるものが好まし
い。
【0010】原料アルミニウム化合物またはガリウム化
合物に対する酢酸亜鉛の反応モル比は任意の値で行うこ
とができるが、過剰分の金属が酸化物として混入してく
るため、アルミニウム化合物またはガリウム化合物2モ
ルに対して酢酸亜鉛0.95〜1.05モルとするのが
好ましい。
【0011】反応は180℃程度でも徐々に進行するが
長時間を要し、実用的でない。210〜350℃好まし
くは280〜320℃で反応を行うべきである。高温に
なると溶媒の分解が起こり好ましくない。
【0012】実施例により本発明を更に詳しく説明す
る。
【実施例】
実施例 1 アルミニウムトリイソプロポキシド5g(24.5mm
ol)と酢酸亜鉛2.26g(12.3mmol)との
混合物を88mlの1,4−ブタンジオール中に懸濁さ
せ、オートクレーブに仕込み、系内を窒素置換後300
℃で2時間反応させた。得られた生成物は、メタノール
で繰り返し洗浄後、風乾した。X線回折により、生成物
はスピネル型複合酸化物であることが確認され、BET
法による表面積は350m2/gで、透過型電子顕微鏡
写真による平均粒子径は4.2nmであった。
【0013】実施例 2 アルミニウムエチルアセトアセテートジイソプロポキサ
イド6g(21.9mmol)と酢酸亜鉛2.00g
(10.9mmol)との混合物を88mlの1,3−
プロピレングリコールモノエチルエーテルに懸濁させ、
オートクレーブに仕込み、系内を窒素置換後320℃で
2時間反応させた。得られた生成物は、メタノールで繰
り返し洗浄後、風乾した。X線回折により、生成物はス
ピネル型複合酸化物であることが確認され、BET法に
よる表面積は400m2/gで、透過型電子顕微鏡写真
による平均粒子径は4.0nmであった。
【0014】実施例 3 ガリウムトリスアセチルアセトネイト7g(19.1m
mol)と酢酸亜鉛1.75g(9.5mmol)との
混合物を88mlの1,5−ヘプタンジオール中に懸濁
させ、オートクレーブに仕込み、系内を窒素置換後30
0℃で2時間反応させた。得られた生成物は、メタノー
ルで繰り返し洗浄後、風乾した。X線回折により、生成
物はスピネル型複合酸化物であることが確認され、BE
T法による表面積は110m2/gで、透過型電子顕微
鏡写真による平均粒子径は8.3nmであった。
【0015】実施例 4 ガリウムアセトアセトネイトビスエチルアセトアセテイ
ト5.8g(15.0mmol)と酢酸亜鉛1.38g
(7.5mmol)との混合物を88mlのトリエチレ
ングリコール中に懸濁させ、オートクレーブに仕込み、
系内を窒素置換後280℃で2時間反応させた。得られ
た生成物は、メタノールで繰り返し洗浄後、風乾した。
X線回折により、生成物はスピネル型複合酸化物である
ことが確認され、BET法による表面積は130m2
gで、透過型電子顕微鏡写真による平均粒子径は8.0
nmであった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (I) (式中、Mはアルミニウムまたはガリウムを表し、
    1,R2及びR3の各々は水酸基、直鎖または分岐鎖の
    飽和または不飽和の炭素数1〜20のアコキシル基、カ
    ルボキシル基または一般式(II)で表される原子団を
    表す。) 【化2】 (II) (式中、R4は直鎖または分岐鎖の飽和または不飽和の
    炭素数1〜20のアルキル基またはアルコキシル基を表
    す。)で表される化合物と酢酸亜鉛とをグリコール中で
    210〜350℃に加熱することを特徴とするスピネル
    型複合酸化物の製造方法。
JP35636491A 1991-12-24 1991-12-24 スピネル型複合酸化物の製造方法 Pending JPH07149519A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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