JPH07148978A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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Publication number
JPH07148978A
JPH07148978A JP29991693A JP29991693A JPH07148978A JP H07148978 A JPH07148978 A JP H07148978A JP 29991693 A JP29991693 A JP 29991693A JP 29991693 A JP29991693 A JP 29991693A JP H07148978 A JPH07148978 A JP H07148978A
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recording
data
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recording head
head
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Application number
JP29991693A
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English (en)
Inventor
Yukio Nohata
之雄 野畠
Yasuyuki Shinada
康之 品田
Makoto Kobayashi
誠 小林
Junji Iguchi
淳二 井口
Yuji Shimabara
雄二 島原
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 必要以上の待時間なく記録動作を開始できる
様にすること。 【構成】 画像データを受信するファクシミリ部100
とファクシミリ部100から送られてくるデータに応じ
て記録を行うプリンタ部200から成り、ファクシミリ
部は主制御用CPU1を、プリンタ部は記録制御用CP
U2を持つ。受信画像データを記録する際、CPU1は
まず記録紙カセット50から記録紙を給紙させる。記録
紙が記録位置の手前に到達したことを記録紙センサ23
が検知すると、CPU2はインクジェット記録ヘッド2
1がキャップされている状態か否かを判断し、キャップ
されていなければ記録紙の頭出し動作を行って記録位置
に記録紙を搬送して停止する。又キャップされている場
合は、キャップを解放した後記録紙の頭出し動作を行
う。この頭出し動作終了後にCPU2はCPU1に対し
記録動作可能であることを示す信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像データに応じて記録
材上に画像を記録する記録装置に関するものである。
【0002】
【発明の背景】従来よりホストコンピュータ等から出力
される画像データを記録する、例えばインクジェットプ
リンタ等が知られている。この様なプリンタはセントロ
ニクスインタフェース等の汎用インタフェースを介して
ホストコンピュータと接続され、ホストコンピュータか
ら記録ヘッドの1主走査に対応する画像データが送ら
れ、プリンタ内のバッファに格納されると1ブロック分
の記録動作を行い、主走査終了毎に記録ヘッドの記録幅
に応じた量の紙送り(副走査)を行う。この主走査及び
副走査を複数回繰り返すことにより1頁の画像の記録が
行われる。
【0003】最近、この様なシリアルプリンタを記録部
として用いたファクシミリ装置が提案されている。この
様なファクシミリ装置では、前述のホストコンピュータ
とプリンタの場合と同様画像データの送受部を制御する
ファクシミリ部とプリンタ部をセントロニクスインタフ
ェース等の汎用インタフェースを接続して、受信画像デ
ータのプリンタ部への転送を行っていた。そしてファク
シミリ部からプリンタ部への画像データの転送制御部は
BUSY信号のオン・オフにより行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】この様な装置にお
いて、プリンタ部の記録制御部と画像データをプリンタ
部に送信するファクシミリ部の主制御部が独立して動作
する場合には、記録材の供給の正常終了と記録制御部が
記録可能となるタイミングが分かりにくいという欠点が
あった。例えば、インクジェット方式の記録部を持つ場
合、記録ヘッドの乾燥を防止するために一定時間以上印
字動作が行なわれない場合はキャッピングしている。こ
のためキャッピングしている場合とキャッピングしてい
ない場合では、印字を開始できるまでの時間が異なって
いた。従って、主制御部はキャッピングしている場合に
要する時間遅延して画像データをプリンタ部に送信して
いた。このため、キャッピングしていない場合には記録
開始迄の時間が必要以上にかかるという欠点があった。
【0005】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、記録開始迄の時間を必要以上
にかけることのない記録装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による記録装置は、画像データに応じて、記
録位置に給送される記録材に画像を記録する記録手段
と、前記記録手段を制御する記録制御手段と、記録材の
給紙方向に対し前記記録位置の上流側の所定位置に記録
材が到達したことを検知する検知手段と、前記記録手段
に対し画像データを出力するデータ出力手段と、前記デ
ータ出力手段を制御する主制御手段とを有し、前記記録
制御手段は前記検知手段による記録材の到達検知後前記
記録手段の状態に応じて異るタイミングで前記主制御手
段に対し記録動作開始可能であることを示す信号を出力
することを特徴とする。
【0007】
【作用】これにより、主制御手段は、記録位置手段に記
録材が到達した後記録手段の状態に応じて異るタイミン
グで記録動作開始可能であることを示す信号を主制御手
段に対し出力する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
詳細に説明する。図1は本発明を適用したファクシミリ
装置を示す断面図である。図1において、Aは原稿を光
学的に読み取る読取ユニット、Bはインクジェット記録
装置である記録ユニット、Cは記録紙カセットとこれに
積載されたカットシートである記録紙を分離して記録ユ
ニットに供給する給紙ユニットである。
【0009】本図において、まず記録紙の流れについて
の概略説明を行なう。一連の記録紙搬送経路は矢印Gで
示されており、まず記録紙カセット50に積載された記
録紙12は、給紙ローラ51および分離爪52によって
ピックアップされ、搬送ローラ5によって搬送されて記
録ユニットに送り込まれる。記録ユニットでは記録ヘッ
ド21が紙面垂直方向に往復移動して主走査を行うこと
によって記録が行なわれ、装置内をある程度の距離だけ
搬送した後、排紙ローラ9によって排紙スタッカ53に
排出積載される。排紙ローラ9の軸上には、フォトセン
サ13が配置されており、このセンサにより記録ヘッド
のインク無しと排紙ローラ付近の記録紙ジャムを検知す
る様に構成されている。
【0010】図2は図1に示すファクシミリ装置の記録
部Bの概略構成を示す図である。図2において21は記
録ヘッドであり、本実施例ではインクタンクを内蔵し、
インクが無くなった時に記録ヘッドごと新品と交換し得
るカートリッジ式のインクジェット記録ヘッドを搭載し
ている。
【0011】本実施例で用いる記録ヘッド21は、イン
クジェット方式の記録ヘッドであり、解像度が360D
PIであり、副走査方向(矢印A方向)に64個のノズ
ル列を持ち、ノズル内に設けた電気熱変換素子の発熱に
よってインク中に生じた膜沸騰の圧力によってノズル先
端の吐出口よりインク滴を吐出するものである。
【0012】記録ヘッド21は不図示のキャリッジによ
り記録紙12の搬送方向(副走査方向)とは直角方向、
即ち主走査方向(紙面垂直方向)に往復移動し、この往
動時及び復動時に記録走査を行う。
【0013】22は記録紙搬送ローラであり、記録紙の
給紙、排紙及び記録ヘッド21で記録を実行するとき
に、副走査方向の位置を定めるために360dpiの精
度で記録紙を搬送する。23は記録紙センサであり、本
センサの検知部に記録紙がある場合にはON状態にな
り、ない場合にはOFF状態になる。この記録紙センサ
23により、記録紙の有無及び先端、後端を検知する。
13は記録紙の記録面の画像密度を検知する反射型ホト
センサである。本実施例では1頁の画像記録後に記録紙
後端部に記録される所定パターン(黒マーク)の画像密
度をこのセンサにより検出し、検出結果に応じてインク
の有無、記録紙の搬送不良をチェックする。このホトセ
ンサはLEDとホトトランジスタで構成され、画像が記
録されている部分のような黒率の高い部分ではLEDの
反射光が少ないためにホトトランジスタはOFF状態と
なり、記録紙の地色のような反射率の高い部分ではON
状態となる。LED光源はインクの材質等により吸収す
る波長が異なるので、インクの材質により光源を選択す
る必要がある。本実施例では赤色の波長に対して吸収率
の高いインクを用いているので赤色のLEDを用いてい
る。またホトセンサは機構上排出口の近くにあるので、
外光の影響を受けない位置に置くように注意する。排紙
ローラ9はゴム等の材質でできており、記録紙が排紙ロ
ーラ9上にない場合、フォトセンサ13はオフ状態とな
る。
【0014】又、37は記録紙を記録部に搬送する搬送
ローラ5を駆動するための搬送モータである。
【0015】給紙ローラ51は後述する給紙モータによ
り駆動され記録紙12をピックアップする。尚、給紙モ
ータは後述するファクシミリ側の制御部であるCPU1
により制御されているものである。又ファクシミリ側の
CPU1からの指令により後述するプリンタ側の制御部
であるCPU2は搬送モータ37を駆動する。これによ
りピックアップされた記録紙は搬送ローラ5により更に
搬送され、記録紙センサ23により検知される。この時
点では記録紙搬送ローラ22には搬送モータ37の駆動
力が伝達されておらず、停止している。従って搬送ロー
ラ5によって搬送されてきた記録紙は搬送ローラ22及
び従動ローラ25に突き当った後更に搬送されループを
形成する。これによって記録紙の斜行等が取り除かれ
る。その後記録紙を記録位置に搬送するべく搬送ローラ
22が駆動され、所定量搬送して記録位置に搬送した後
搬送ローラ22の駆動を停止して記録紙を記録位置に停
止させる(頭出し)。
【0016】図3は記録部のキャリッジ及びキャップを
中心に示す図である。
【0017】本図において、121(図1、2の21に
相当)はプラテン124上(図1、2の24に相当)上
に送紙されてきた記録紙の記録面に対向してインク吐出
を行うノズル群を備えたインクジェットカートリッジの
インクジェットヘッド(記録ヘッド)である。116は
記録ヘッド121を保持するキャリッジである、駆動モ
ータ117の駆動力を伝達する駆動ベルト118の一部
と連結し、互いに並行に配設された2本のガイドシャフ
ト119Aおよび119Bと摺動可能とすることによ
り、記録ヘッド121の記録紙の全幅にわたる往復移動
が可能となる。この往復移動中に記録ヘッド121は受
信データに応じた画像を記録紙上に記録する。この1走
査終了ごとに記録紙は所定量搬送され副走査が行なわれ
る。126はヘッド回復装置であり、記録ヘッド121
の移動経路の一端、例えばホームポジションと対向する
位置に配設される。伝動機構123を介したモータ12
2の駆動力によって、ヘッド回復装置126を動作せし
め、記録ヘッドのキャッピングを行う。このヘッド回復
装置126のキャップ部126Aによる記録ヘッド12
1へのキャッピング部に関連させて、ヘッド回復装置1
26内に設けた適宜の吸引手段(例えば、吸引ポンプ)
によるインク吸収(吸引回復)を行い、これによりイン
クを吐出口から強制的に排出されることにより吐出口内
の増粘インクを除去する等の吐出回復処理を行う。ま
た、記録終了後一定時間が経過するキャッピングを施す
ことにより記録ヘッド121が保護される。このような
吐出回復処理は電源投入時、記録ヘッド交換時、一定時
間以上記録動作が行なわれないとき等に行なわれるもの
である。131はヘッド回復装置126の側面に配設さ
れ、シリコンゴムで形成されるワイピング部材としての
ブレードである。ブレード131はヘッド回復装置12
6と同様、モータ122および伝動機構123によって
動作し、記録ヘッド121の記録動作における適切なタ
イミングで、あるいはヘッド回復装置126を用いた吐
出回復処理後に、ブレード131を記録ヘッド121の
吐出面における結露、濡れあるいは塵埃等を拭き取る。
【0018】図4は図1、2、3に示すファクシミリ装
置の電気的な構成をデータの流れを中心に表わしたブロ
ック図である。本実施例におけるファクシミリ装置はフ
ァクシミリ部100及びプリンタ部200から成り、フ
ァクシミリ部100からプリンタ部200へのデータ転
送をセントロニクスインターフェースを介して行う。ま
ずファクシミリ部100について説明する。図中101
は電話回線を介して画像データの送受信を行うためのモ
デム、102は受信されたデータを復号化する復号化
器、103は画像データを符号化する符号化器、104
は画像データを蓄積するための画像バッファ、105は
画像バッファ104に蓄積された画像データの解像度変
換を行う解像度変換回路、106は1ライン分のデータ
が全て白データであることを検知するための全白検知回
路、107は解像度変換回路105により解像度変換さ
れたラインデータを4ライン分格納可能の4ラインバッ
ファで、2ライン分は解像度変換前のデータ格納用に、
残り2ライン分は解像度変換後のデータ格納用として用
いられる。108は種々のファンクションキー表示器等
を備えた操作部、109は送信時及びコピー時に原稿画
像を読取る読取部、110は4ラインバッファ107に
格納されたラインデータをプリンタ部200に送出する
ためのセントロニクス送信回路、111はファクシミリ
部100の動作を制御するための制御部(CPU1)で
ある。
【0019】又112は給紙カセット50から記録紙を
ピックアップする給紙ローラ51を駆動するためのモー
タ等を含む給紙部である。
【0020】次にプリンタ部200について説明する。
201はセントロニクス送信回路110から送信されて
くるデータを受信するためのセントロニクス受信回路、
202はセントロニクス受信回路201で受信されたデ
ータを一時的に格納するレシーブバッファ、203はレ
シーブバッファ202に格納されたデータをプログラム
処理によりデコードしデコード後のラインデータを格納
するラスタバッファ、204はラスタバッファ203に
格納されたラインデータを縦方向のデータに変換する横
/縦変換回路、205、206は横/縦変換回路204
から出力されるデータを格納するプリントバッファで、
各々記録ヘッドの1回の主走査により記録される領域に
対応したデータ記憶容量を持つ。
【0021】又、207は通信管理レポート出力時にフ
ァクシミリ部100より送出されるキャラクタコードデ
ータを格納するテキストバッファ、208はテキストバ
ッファ207内に格納されたキャラクタコードをドット
イメージに変換した後プリントバッファ205又は20
6に送出するためのキャラクタジェネレータ、209は
プリントバッファ205又は206から読出されたデー
タをラッチするラッチ回路、210はラッチ回路209
にラッチされたデータに応じて駆動されることによりイ
ンク滴を吐出する記録ヘッド(図1、2の記録ヘッド2
1、図3の記録ヘッド121に相当)である。
【0022】又、211は記録ヘッドの記録位置手前で
記録紙を検知する記録紙センサ(図1、2における記録
紙センサ23に相当)、212は搬送ローラ5、22、
排紙ローラ9等の駆動力を発生するパルスモータ37等
から成る記録紙搬送部、213はキャリッジを記録紙に
対して往復移動させるための駆動力を発生するパルスモ
ータ117等から成るキャリッジ駆動部、214は記録
紙の後端部に記録される黒マークを検出するためのフォ
トセンサ(図1、2のフォトセンサに相当)、215は
プリンタ部200のデータ転送処理及び各負荷の動作を
制御する制御部(CPU2)である。
【0023】ファクシミリ部100からプリンタ部20
0へのデータ転送はセントロニクス送信回路110とセ
ントロニクス受信回路201間の信号線PD0 〜PD7
により、信号線PSTB に発生するパルス信号に同期し
たタイミングで行われる。又このデータ転送は信号線B
USYがオフの場合に可能となる。又、プリンタ部20
0のCPU2からファクシミリ部100のCPU1に対
して記録紙の位置に応じた信号Paper−Sts1、
Paper−Sts2が出力される。CPU1はこの信
号に基づいてフォトセンサ214になる黒マークの指示
タイミングを決定する。更に画像データの送出タイミン
グもこの信号により決定される。又、フォトセンサ21
4の出力はファクシミリ部100のCPU1に入力され
る。
【0024】次に動作説明する。受信されたデータは、
モデム101によって復調された後、復号化器102で
復号化してドットイメージデータに展開した後、通信エ
ラーのチェックが行われる。その後このドットイメージ
データは復号化器103で再び符号化されて、画像バッ
ファ104に格納される。そしてこの画像バッファ10
4に格納した符号化データを順次再度読出し、CPU1
(111)のプログラム処理により復号化して1ライン
のドットイメージデータに展開し、4ラインバッファ1
07に格納する。このドットイメージデータを解像度変
換回路105に送出し、解像度変換を行った後、4ライ
ンバッファ107の残りの2ライン分に格納する。ここ
で全白検知回路106が動作し、格納した1ライン分の
データの全てが白データであるかどうかチェックする。
全て白データの場合、CPU1(111)に対して全白
データであることを通知し、CPU1はセントロニクス
送信回路110に1ライン分のデータの全てが白データ
であることを示すコマンドを送出し、その後4ラインバ
ッファ107内の前述の1ライン分のデータを消去し、
次のデータを格納できるようにする。そうでない場合、
4ラインバッファ107の解像度変換された画像データ
をドットイメージデータのまま送出する。
【0025】4ラインバッファ107に少くとも1ライ
ン分のデータが格納されると、CPU1はBUSY信号
をチェックし、BUSY信号がオフであれば、4ライン
バッファ107に格納された解像度変換後のデータをセ
ントロニクス送信回路110及びセントロニクス受信回
路201を介してレシーブバッファ202に送出する。
このBUSY信号はレシーブバッファ202に空きがあ
ればオフ状態になっている。したがって4ラインバッフ
ァ107からレシーブバッファ202へのデータ転送
は、レシーブバッファ202に空きがあれば行われる。
又、画像バッファ104から4ラインバッファ107へ
の転送は、4ラインバッファ107に少くとも1ライン
分の空きがあれば行われる。
【0026】ここで解像度変換は、受信画像の解像度が
記録の解像度(360dpi×360dpi)と異るた
め、画像データの解像度を記録の解像度に合わせるため
に行われる。
【0027】次にプリンタ部200におけるデータの流
れについて説明する。前述の如くファクシミリ部100
よりセントロニクスインターフェースを介して送られて
くるデータはRAMにより構成されたレシーブバッファ
202に一時格納される。ここで、レシーブバッファ2
02に格納されるデータは解像度変換回路105により
所望の解像度(360dpi)に変換された1ラインの
ドットイメージデータ及びコマンドである。CPU2
(215)はレシーブバッファ202の内容をチェック
する。画像データの場合はレシーブバッファ202から
読出され、ラスタバッファ203に転送される。又、コ
マンドの場合その内容を解釈する。コマンドが1ライン
のデータが全白であることを示す白スキップコマンドの
場合、ラスタバッファ203の該当する記憶領域にはデ
ータを格納せず、次のラインに次の画像データを格納す
る様にする。
【0028】ここで、ラスタバッファ203は8ライン
分の容量(8×3640ビット)を持つメモリである。
このラスタバッファ203に8ライン分のデータが格納
されると、ラスタバッファ203の左端のデータから順
番に横/縦変換回路204に送り、横縦変換を行い、プ
リントバッファ1(205)又はプリントバッファ2
(206)の一方に転送する。プリントバッファ1、2
は共に記録ヘッド21の1回の走査により記録されるデ
ータ量に応じた記憶容量(64×3640ビット)を持
ったメモリであり、一方がデータの読みだし(記録)に
用いられる間、他方は次走査のためのデータの格納に用
いられる。
【0029】CPU2は8ライン分のデータの横縦変換
の回数をカウントし、8回カウントを行うと即ち、64
ライン分のデータの横縦変換が終了すると、1主走査分
のデータが揃ったと判断して印字スタート信号を出力
し、キャリッジの移動を開始してプリントバッファ1
(205)又はプリントバッファ2(206)に格納さ
れたデータに基づく記録動作を開始する。そして64ド
ットごとにデータをラッチ回路209に送り、ラッチ回
路209にラッチされたデータに応じて記録ヘッド21
0の吐出ヒータが駆動されて記録が行なわれる。この
間、他方のプリントバッファには次の主走査のデータが
格納される。
【0030】CPU2はプリントバッファ内の黒データ
がどのアドレスからどのアドレス迄格納されているか予
め検知し、その最後のアドレスまでデータが転送される
とその走査を終了し、プリントバッファを切り換え、デ
ータ格納に用いられたプリントバッファを記録用に、記
録に用いられていたプリントバッファをデータ格納用に
する。
【0031】次に、実際の記録動作及び、レシーブバッ
ファ202からプリントバッファ205又は206への
データの転送タイミングについて説明する。まず、ファ
クシミリ部100から画像データが転送され、そのデー
タがレシーブバッファ202に格納される。RAM21
6のワークエリアにはラスタバッファ203に格納され
たライン数をカウントするカウンタ1が設定されてお
り、CPU2はラスタバッファ203に1ラインのデー
タを格納するごとに、カウンタ1をインクリメントした
後、カウンタ1のカウンタ値が8に達したか否かを判断
する。カウンタ1のカウント値が8に達するまではレシ
ーブバッファ202からラスタバッファ203へのデー
タ転送を続行する。そしてカウンタ1のカウント値が8
に達すると、レシーブバッファ202からラスタバッフ
ァ203へのデータ転送を中断し、更にラスタバッファ
203内のデータを左端から順番に横縦変換を行った
後、そのデータをプリントバッファ1(205)に格納
する。RAMのワークエリアには又、この横縦変換の実
行回数をカウントするカウンタ2を持ち、CPU2は8
ライン分のデータの横縦変換を実行する毎にインクリメ
ントした後、カウンタ2のカウント値が8に達したか否
かを判断する。カウンタ2のカウント値が8に達するま
で、即ち64ライン分のデータの格納が終了するまで
は、前述のレシーブバッファ202からラスタバッファ
203への8ライン分のデータ転送、及び、ラスタバッ
ファ203からプリントバッファ1(205)へのデー
タ転送を繰り返し実行する。ここでカウンタ2は、たか
だか8回分のカウント値をカウントすればよいので、1
主走査分データ数(64×3640)をカウントするよ
りもはるかに簡単である。
【0032】カウンタ2のカウント値が8に達すると、
CPU2はプリントバッファに格納された1走査目のデ
ータの記録を行うための記録スタート信号を発生する。
ここでCPU2記録に先立ちプリントバッファ1(20
5)に格納されたデータのうち黒データがどのアドレス
からどれだけの幅存在するか(図3areal参照)を
予め検知しRAM216の所定領域に記憶しておく。こ
こでプリントは、そのアドレスが記録ヘッドにより行な
われる走査領域上の位置と1対1の対応関係にあるもの
である。又、記録ヘッド210の位置は不図示のホーム
ポジションを基準として、キャリッジ駆動部213のキ
ャリッジ駆動用パルスモータに供給されたパルス数をカ
ウントするカウンタ4のカウント値に応じて判断され
る。即ちホームポジションから離れる方向に移動を行う
場合は、キャリッジ駆動用パルスモータに供給されたパ
ルス数をカウントするカウンタ4のカウント値をインク
リメントし、ホームポジションに戻る方向に移動を行う
場合は、キャリッジ駆動用パルスモータに供給されるパ
ルス数に応じてカウンタ4のカウント値をデクリメント
する。尚、このカウンタ4もRAM216の所定領域に
設定されているものである。
【0033】このカウント値により記録ヘッド210の
現在位置を検知することができる。
【0034】記録スタート信号の発生後記録ヘッド21
0がホームポジションから移動し、黒データの存在する
最初のカラム位置に応じた位置に到達したことを検知す
ると、プリントバッファ1に格納されたデータは、この
位置から64ドットずつ順番に読だされ、ラッチ回路2
09にラッチされ、ラッチデータに応じて記録ヘッド2
10のインク吐出ヒータが駆動されて第1走査の記録が
行なわれていく。RAM216の所定領域には黒データ
の幅に応じたヵラム数がセット可能なカウンタ3が設定
されており、黒データの存在する最初のカラム位置から
データが読みだされ、記録が行なわれる毎にデクリメン
トされていく。このカウント動作もキャリッジ駆動用パ
ルスモータに供給されるパルスに応じたパルス信号をカ
ウントすることにより行なわれる。そしてこのカウンタ
3のカウント値が0になると第1走査は終了と判断し記
録ヘッドはその位置に停止する。そして第1走査終了に
応じて記録紙搬送部212が駆動され、記録ヘッド21
0の記録幅に応じた距離の紙送り(副走査)が行われ
る。
【0035】尚、第1走査目のデータの記録中に第2走
査目のデータは第1走査目のデータ転送と同様にしてレ
シーブバッファ202からプリントバッファ2(20
6)に転送され、格納される。従って、第1走査の終了
前に第2走査目のデータプリントバッファ2(206)
に格納完了していれば、第1走査の終了時点でプリント
バッファ2(206)をデータ読みだし用に、プリント
バッファ1(205)をデータ格納用に切り換え、第1
走査の場合と同様にプリントバッファ2(206)から
データが読みだされて第2走査目の記録が行なわれ、プ
リントバッファ1(205)に第3走査目のデータの格
納が行なわれる。
【0036】又、第1走査の終了時点で第2走査目のデ
ータがプリントバッファ2(206)に格納されていな
い場合は、記録ヘッド210は第1走査の印字終了位置
で第2走査目のデータがプリントバッファ2に揃うまで
待機する。又、待機中所定時間(例えば2秒)経過する
と記録ヘッド210は一旦ホームポジションに戻る。そ
して第2走査目のデータが揃うと、プリントバッファ2
(206)をデータ読みだし用に、プリントバッファ1
(205)をデータ格納用に切り換え、プリントバッフ
ァ2(206)からデータが読みだされて第2走査目の
記録が行なわれる。又、この第2走査の記録の間、第3
走査目のデータがプリントバッファ1(205)に格納
されていく。そして第2走査終了に応じて記録ヘッド2
10の記録幅に応じた紙送りが行われる。
【0037】この様に、プリントバッファ1、2を交互
に読みだし(記録)用、データ格納用に切り換えて前述
した動作を以降繰り返すことにより1頁の画像の記録を
行う。
【0038】前述のように本実施例におけるファクシミ
リ装置は、プリントバッファ1(205)又は2(20
6)に格納されたデータのうち黒データがどの位置から
どの位置からどれだけの幅存在するかを予め検知しRA
Mに記憶している。
【0039】従って、主走査終了後、次に主走査を開始
する際、現走査の記録終了位置と次走査の黒データの存
在範囲を参照することによって終了位置からキャリッジ
の移動距離が短い方を次の主走査の印字開始位置として
記録を行う。このためムダなキャリッジの移動がない高
速の印字が実現できる。
【0040】ただし、データに例えばケイ線のように連
続する2つの主走査にまたがる線が存在する場合、印字
方向を各々の主走査で逆にするとケイ線ズレをおこすの
で記録終了位置、次の主走査の印字範囲にかかわらず同
一方向に印字されるよう制御されている。
【0041】又、通信終了後又はユーザにより操作部1
08から通信管理レポートの出力が指示された時CPU
1は通信管理情報をキャラクタデータでセントロニクス
インターフェースを介してプリンタ部200に送る。こ
の場合受信データの記録時とは異り、画像バッファ10
4、4ラインバッファ107は用いられない。プリンタ
部200側では、受信されたキャラクタデータがレシー
ブバッファ202に格納される。レシーブバッファ20
2に格納されたデータは順次読出され、解析された後、
テキストバッファ207に格納される。テキストバッフ
ァ207に格納されたデータキャラクタはキャラクタジ
ェネレータによりドットイメージに展開されてプリント
バッファ1(205)又は2(206)に格納される。
【0042】以後の記録動作は受信画像記録時と同様で
ある。
【0043】図4〜6は上記動作を行うためにCPU
1、2が行う制御のフローチャートである。以下更に説
明する。
【0044】図5、6は図4に示したCPU2の記録時
の動作を表すフローチャートである。
【0045】まず、CPU1はCPU2に対し、プリン
タ部200のパワーオンを指示する。CPU2はこれを
受けてステップS1でパワーオン状態にする。パワーオ
フ時は記録ヘッドはキャッピングされた状態であるので
パワーオンの指示によりステップS2で記録ヘッドをキ
ャッピング位置からホームポジションに移動する。この
ホームポジションはキャップ位置よりプラテン側に設け
られているものである。ここでCPU2はタイマーを起
動し、ステップS3でタイムオーバーとなればステップ
S4に進み、記録ヘッド121のキャッピングを行い、
タイマーをリセットする。ステップS5でCPU2はC
PU1により給紙部112が駆動されて記録紙が給紙カ
セット50から給紙されるのを待つ。ここで記録紙セン
サ23がオンとなれば記録紙が記録部に給紙されたこと
になるのでステップS6に進み、記録ヘッド121が現
在キャッピングされている状態かどうかを調べる。記録
ヘッド121がキャッピングされていれば、ステップS
7に進み、キャリッジ駆動部213を駆動して記録ヘッ
ド121をキャップ位置からホームポジションに移動し
ステップS8に進む。ステップS6で記録ヘッド121
はキャッピングされていなく、すでにホームポジション
にある場合には、そのままステップS8に進み、CPU
1への信号であるPaper_Sts1をHとし、CP
U2が記録紙の頭出し動作を開始したことをCPU1に
知らせる。即ち、記録紙センサ23が記録紙を検知した
時点では搬送ローラ22は停止状態にあり、記録紙は搬
送ローラ5により更に搬送されて、搬送ローラ22に先
端が突き当った状態でループを形成する。これにより斜
行等が生じた場合でもこれを取り除くことができる。こ
の状態から搬送ローラ22を駆動して記録紙を記録位置
に搬送し停止する。
【0046】ステップS9で頭出し動作が終了したなら
ば、ステップS10でPaper_Sts1をLにもど
し、CPU1に頭出し動作が終了したことを通知する。
記録紙の頭出し終了後、ステップS11に進み、双方向
印字のドットずれ補正を行う。即ちCPU2はキャリッ
ジ駆動部213を動作させてキャリッジ116を所定量
往復移動させ、この往動及び復動において駆動モータ1
17に印加されるパルス数をカウントし、両カウント値
に基づいて記録ヘッド121の駆動タイミングを補正す
るための補正値を求める。
【0047】ステップS11のドットずれ補正におい
て、補正値が予め設定された範囲を超えるような場合は
ステップS12でプリンタ200部に異常があると判断
し、ステップS13に進み、CPU1への信号Pape
r_Sts2をHとしてプリンタ部200の異常を通知
し、そのまま終了する。このときCPU1はプリンタ部
200に異常があることを警告音などによってユーザー
に知らせ、プリンタ部200をリセットし立ち上げ直す
等の動作を行う。
【0048】ステップS12で正常に記録紙の頭出しと
ドットずれ補正が行なわれたと判断したならばステップ
S14に進み、記録動作を行う。1頁分の画像データの
印字が終了したならば、ステップS15に進みタイマを
起動する。ステップS16で排紙コマンドが送られるの
を待ち、この排紙コマンドを待つ間にステップS15で
起動したタイマがタイムアウトすれば、ステップS19
に進み記録ヘッド121をホームポジションに戻しステ
ップS20で記録ヘッド121をキャッピングする。ス
テップS16で排紙コマンドが送られてきたならば、ス
テップS21で記録ヘッド121がすでにキャッピング
されているかを調べ、キャッピングされていればステッ
プS22で記録ヘッド121のキャッピングを解除し、
ステップS23で排紙動作を行う。排紙動作の後パワー
オフ信号及び次頁有りを示す信号が入力されているか否
かチェックする。ステップS24でCPU1よりパワー
オフ信号がきたならば、ステップS25で記録ヘッド1
21をホームポジションに戻し、ステップS26で記録
ヘッド121をキャッピングして動作を終了する。
【0049】又、ステップS26で次頁有りを示す信号
が入力した場合はステップS2に戻り前述の動作を繰返
す。
【0050】図7は図4に示したCPU1の記録時の動
作を表すフローチャートである。
【0051】まず、ステップS51で記録の必要が生じ
たときはCPU2に信号を送り、プリンタ部200をパ
ワーONする。プリンタ部200のイニシャル動作中は
図4に示した信号BUSYをHとするので、CPU1は
ステップS52でこのBUSYを監視し、プリンタ部2
00のイニシャル動作の終了を待つ。プリンタのイニシ
ャル動作が終了したならば、ステップS53で給紙部1
12を駆動して記録紙を記録紙カセット50から給紙す
る。このときCPU1は記録紙センサ23を監視し、ス
テップS54でこの記録紙センサ23がオンとなれば記
録紙が記録部まで到達したと判断し、給紙部112を停
止して給紙を完了する。前述の如くCPU2は記録紙セ
ンサ23がオンとなってから記録紙の頭出しを開始し、
CPU1はその終了を待つ。ステップS55でPape
r_Sts1がLとなり、CPU2が記録紙の頭出しを
終了したならばステップS56に進み、プリンタ部20
0がエラーを示したときにHとなるCPU2からの信号
Paper−Sts2の状態を調べる。ここで信号Pa
per_Sts2がHとなって入れば、ステップS57
に進み操作部108においてエラー表示等を行い、ユー
ザーに異常があることを知らせる。ここで正常に記録紙
の頭出しが終了したならば、ステップS58でCPU1
は画像データをプリンタ部200に転送する。そしてス
テップS59で画像データの転送の後にCPU1は記録
紙の排紙コマンドをCPU2に送り、記録紙の排紙を行
う。ここで次頁の記録が必要な場合はCPU2に対し次
頁有りを示す信号を出力した後ステップS53に戻り、
給紙部112を駆動して次の記録紙を給紙する。ステッ
プS60で次頁の記録が無い場合にはステップS61に
進み、プリンタ部200のパワーOFFを行い、記録動
作を終了する。
【0052】この様に、記録制御部CPU2が記録材の
頭出しの開始と終了を主制御部CPU1に知らせること
により、記録制御部が独立して動作する場合でも記録材
の供給完了と記録開始が可能となるタイミングを主制御
部が把握することができる。
【0053】なお、本発明は特にインクジェット記録方
式の中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成
し、記録を行うインクジェット記録方式の記録装置にお
いて優れた効果をもたらすものである。
【0054】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4,723,129号明細書、同第4,
740,796号明細書に開示されている基本的な原理
を用いて行うものが好ましい。この方式はいわゆるオン
デマンド型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能
であるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(イ
ンク)が保持されているシートや液路に対応して配置さ
れている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸
騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆
動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネ
ルギーを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を
生じさせて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した
液体(インク)内の気泡を形成できるので有効である。
この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体
(インク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成す
る。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気
泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体
(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0055】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4,463,359号明細書、同第4,345,
262号明細書に記載されているようなものが適してい
る。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米
国特許第4,313,124号明細書に記載されている
条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことができ
る。
【0056】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4,558,333号明細書、米国特
許第4,459,600号明細書を用いた構成としても
よい。
【0057】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
としてもよい。
【0058】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0059】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも
本発明は有効である。
【0060】また、記録ヘッドに対しての回復手段、予
備的な補助手段等を付加することは本発明の効果を一層
安定できるので好ましいものである。これらを具体的に
挙げれば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、ク
リーニング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体
あるいはこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合
わせによる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備
吐出モードを行うことも安定した記録を行うために有効
である。
【0061】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
もよいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置としてもよい。
【0062】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは
液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式で
はインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調
整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温
度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与
時にインクが液状をなすものであればよい。
【0063】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクとしてもよい。このような場合
インクは、特開昭54−56847号公報あるいは特開
昭60−71260号公報に記載するような、多孔質シ
ート凹部または貫通孔に液状または固形物として保持さ
れた状態で、電気熱変換体に対して対向するような形態
としてもよい。本発明においては、上述した各インクに
対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行す
るものである。
【0064】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、上述のような送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るものの他、ワードプロセッサやコ
ンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として一体
または別体に設けられるものや、リーダ等と組み合わせ
た複写装置の形態を採るものであっても良い。
【0065】
【発明の効果】以上の様に本発明によれば、記録位置手
前に記録材が到達したことを検知した後記録手段の状態
に応じて異るタイミングで記録制御手段から主制御手段
に対し記録動作開始可能であることを示す信号を出力す
る様にしたので、主制御部側で記録紙の搬送状態を把握
し、記録手段の状態に応じて適切なタイミングで記録動
作を開始させることができ、不必要な待時間を設けるこ
となく記録動作を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したファクシミリ装置の概略構成
を示す断面図である。
【図2】図1に示すファクシミリ装置の記録部の構成を
示す断面図である。
【図3】図1に示すファクシミリ装置の記録部のキャリ
ッジ及びキャップを示す断面図である。
【図4】図1に示すファクシミリ装置の電気的構成を示
すブロック図である。
【図5】プリンタ部のCPU2が実行する記録動作時の
制御フローチャートである。
【図6】プリンタ部のCPU2が実行する記録動作時の
制御フローチャートである。
【図7】プリンタ部のCPU1が実行する記録動作時の
制御フローチャートである。
【符号の説明】
21、121、210 記録ヘッド 51 給紙ローラ 5、22 搬送ローラ 23、211 記録紙センサ 126 回復装置 111 CPU1 112 給紙部 215 CPU2 212 記録紙搬送部 213 キャリッジ駆動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 19/18 B B41J 3/04 102 N (72)発明者 井口 淳二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 島原 雄二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データに応じて、記録位置に給送さ
    れる記録材に画像を記録する記録手段と、 前記記録手段を制御する記録制御手段と、 記録材の給紙方向に対し前記記録位置の上流側の所定位
    置に記録材が到達したことを検知する検知手段と、 前記記録手段に対し画像データを出力するデータ出力手
    段と、 前記データ出力手段を制御する主制御手段とを有し、前
    記記録制御手段は前記検知手段による記録材の到達検知
    後前記記録手段の状態に応じて異るタイミングで前記主
    制御手段に対し記録動作開始可能であることを示す信号
    を出力することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録手段は画像データに応じてイン
    ク滴を吐出する記録ヘッドを有することを特徴とする請
    求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 更に、前記記録ヘッドのインク吐出部を
    キャップするキャッピング手段を有し、前記記録制御手
    段は前記記録ヘッドがキャップ状態にあるか否かに応じ
    て異なるタイミングで前記信号を前記主制御手段に対し
    出力することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録制御手段は、前記記録ヘッドが
    キャップ状態にない場合、所定の動作を行った後前記信
    号を前記主制御手段に対し出力し、前記記録ヘッドがキ
    ャップ状態にある場合は、前記キャップ手段を前記記録
    ヘッドから解放し、前記所定の動作を行った後前記信号
    を前記主制御手段に対し出力することを特徴とする請求
    項3に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録位置と前記所定位置の間に記録
    材を搬送する搬送手段を更に有し、前記所定の動作は前
    記検知手段による記録材の到達検知後前記搬送手段を動
    作させ、前記記録位置に搬送することを特徴とする請求
    項4に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録手段は、前記記録ヘッドを主走
    査方向に往復移動させる移動手段を備え、前記所定の動
    作終了後に前記記録制御手段は前記移動手段により前記
    記録ヘッドを所定量往復移動させ、その往動時及び復動
    時における位置ズレ補正を行うことを特徴とする請求項
    4又は5に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドは熱エネルギーを用いて
    インクに状態変化を生起させることによりインク滴を吐
    出することを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記
    載の記録装置。
JP29991693A 1993-11-30 1993-11-30 記録装置 Pending JPH07148978A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29991693A JPH07148978A (ja) 1993-11-30 1993-11-30 記録装置

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ID=17878481

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JP (1) JPH07148978A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016182679A (ja) * 2015-03-25 2016-10-20 株式会社Okiデータ・インフォテック 記録装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016182679A (ja) * 2015-03-25 2016-10-20 株式会社Okiデータ・インフォテック 記録装置

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