JPH0714839Y2 - 重量センサの荷重伝達構造 - Google Patents

重量センサの荷重伝達構造

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JPH0714839Y2
JPH0714839Y2 JP1988168762U JP16876288U JPH0714839Y2 JP H0714839 Y2 JPH0714839 Y2 JP H0714839Y2 JP 1988168762 U JP1988168762 U JP 1988168762U JP 16876288 U JP16876288 U JP 16876288U JP H0714839 Y2 JPH0714839 Y2 JP H0714839Y2
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load
transmission shaft
eccentric
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weight sensor
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JP1988168762U
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清一 島川
靖登資 岩崎
重光 小川
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株式会社長野計器製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、重量センサの荷重伝達構造に係り、更に詳し
くは、例えば、ロードセルのロードボタンに加えられた
荷重を検出部に伝達するための構造の改良に関する。
〔従来の技術〕
第4図には従来のロードセルにおける荷重伝達構造が示
されている。このものは、基体40の外周に固定されたケ
ース41と、このケース41内において、一対の板ばね42に
固定された支持筒43に挿通された荷重受面44Aを有する
ロードボタン44と、このロードボタン44と前記基体40に
当接された支持軸45との間に設けられた弾性体46、およ
びこの弾性体46に接着された歪みゲージ47を有する検出
部48とにより構成されている。
このような構成により、前記ロードボタン44の荷重受面
44Aに荷重Fが加えられると、前記弾性体46が変形して
歪みゲージ47に歪みが発生し、この際に生ずる歪みゲー
ジ47の電気抵抗の変化が電流量の変化として捉えられ、
これがデジタル信号に変換されることによって荷重測定
が行われるようになっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来構造にあっては、ロード
ボタン44に過大な荷重が加わると、検出部48を構成する
弾性体46および歪ゲージ47の変形量も大きくなって永久
変形を生じ易くなり、初期の測定精度を一定に維持する
ことができないという問題がある。しかも、永久変形を
生ずる部分は弾性体46に限らず、前記板ばね42にも及ぶ
ものであり、この点からも測定精度の大きな低下原因を
回避し得ない。
このような問題点は、ロードボタンに作用する荷重によ
って変形する前記弾性体46等の変位量を規制する手段が
何も講じられていなかったことに起因するものと考えら
れる。
そこで、本考案の目的は、過負荷による検出部の変形等
を未然に防止して初期の測定精度を一定に維持すること
のできる重量センサの荷重伝達構造を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、荷重を検出するセンサを備えた検出部を支持
部材に片持ち支持させ、荷重受面に加わる荷重を伝達す
る伝達軸の先端を前記検出部に当接させ、前記検出部で
前記荷重を検出する重量センサの荷重伝達構造であっ
て、前記支持部材には、円筒状の基体の両面にダイヤフ
ラムを張付けた太鼓状の伝達軸支持部が設けられ、この
伝達軸支持部の両方のダイヤフラムの中心部分を貫通し
た状態で前記伝達軸が当該ダイヤフラムに固定され、前
記基体の周壁に両端が回動可能に支持された軸部材を前
記伝達軸支持部に設け、この軸部材の回動中心から偏心
した円柱状の偏心部を当該軸部材に設け、この偏心部と
係合するフランジ部を前記伝達軸に設け、これらの軸部
材、偏心部、および、フランジ部を含んで構成された過
負荷防止手段を備えていることを特徴とする。
〔作用〕
このような本考案では、太鼓状の伝達軸支持部を構成す
る二枚のダイヤフラムの中心部を貫通させて伝達軸を固
定したので、伝達軸はその軸方向に沿った姿勢のまま、
当該軸方向にのみ移動するようになる。
このため、荷重受面に加わる荷重が作用する作用点が伝
達軸の中心軸から外側にずれても、伝達軸が傾いたりせ
ず、また、伝達軸の移動方向が伝達軸の軸方向から逸れ
たりしないので、荷重受面に加わる荷重がそのまま検出
部に伝達され、荷重が正確に測定されるようになる。
さらに、伝達軸が傾かないので、伝達軸は、移動方向の
片側部分のみを係止することで、その移動量を規制する
ことが可能となる。
このため、伝達軸にフランジ部を設けるとともに、この
フランジ部と係合する軸部材を伝達軸の片側に設けただ
けの簡単な構造の過負荷防止手段で、確実に過負荷を防
止できるうえ、軸部材には偏心部が設けられていること
から、軸部材を回転操作すれば、フランジ部と偏心部と
の係合位置が調整可能となり、過負荷量が正確に調節さ
れるようになり、これらにより前記目的が達成される。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図ないし第3図には、本考案が歪ゲージ式重量セン
サ、すなわちロードセルに適用された実施例が示されて
いる。これらの図において、この荷重伝達構造は、軸方
向両端が開口された短筒状の基体1と、この基体1の前
記開口を略閉塞するよう接着固定された一対のダイヤフ
ラム2とから構成される太鼓状の伝達軸支持部で伝達軸
3を図中上下方向(軸方向)に移動可能に支持し、基体
1を支持する支持部材4に検出部5を設け、伝達軸3で
検出部5に荷重を伝達させるようにするとともに、伝達
軸3の軸方向の移動変位量を規制する過負荷防止手段6
を設けたものである。
前記一対のダイヤフラム2の中心部には穴2Aがそれぞれ
形成され、これら穴2Aを貫通して前記伝達軸3が軸方向
に延出されている。この伝達軸3は、前記基体1内にお
いて一対のダイヤフラム2間に固定されるとともに、外
周面部分に前記過負荷防止手段6を構成するフランジ部
7を備えた中心管体8と、この中心管体8内に挿通され
た連結ボルト9と、この連結ボルト9の先端側9Aに螺合
された略T字状のロードボタン10とにより構成されてい
る。ここにおいて、前記連結ボルト9の先端側9Aとロー
ドボタン10との第1図中上面が荷重受面12を構成し、連
結ボルト9のヘッド9Bより第1図中下方に向かって突設
されたロッド13の下端面が、前記検出部5に当接してこ
れを押圧する荷重伝達面14を構成する。
前記支持部材4は、基体1の外周面部分にボルト16を介
して固定された第1の支持板17と、この第1の支持板17
の第1図中下端側に、ボルト19を介して固定された第2
の支持板20とにより構成され、第2の支持板20を片持状
に支持している。この際、第2の支持板20は、その自由
端である先端一側面が、前記伝達軸3の荷重伝達面14に
当接するように位置決めされている。
前記支持部材4に設けられた検出部5は、第2の支持板
20の先端側において、前記荷重伝達面14が当接されたと
は反対側の面に接着固定された歪ゲージ21を含み構成さ
れ、この歪ゲージ21は、ケーブル22を介して図示しない
重量表示器等に連結されている。なお、歪ゲージ21と荷
重伝達面14との間に位置する第2の支持板20部分には、
適宜な切欠部20Aが形成され、これにより荷重伝達面14
が第2の支持板20を押圧した際に当該第2の支持板20の
変形が容易となるようにして歪ゲージ21の感度向上が図
られている。
また、前記基体1内の第1図中紙面直交方向には、前記
伝達軸3のフランジ部7と共に過負荷防止手段6を構成
する軸部材であるストッパ24が設けられている。このス
トッパ24は、両端が基体1の周壁に回動可能に支持され
たものである。
ストッパ24の一端側には、基体1の周壁に固定されたナ
ット部材25と螺合するねじ軸26が設けられている。スト
ッパ24の略中央部分には、伝達軸3のフランジ部7と係
合する円柱状の偏心部27が設けられている。
偏心部27は、その中心軸がストッパ24の中心軸から偏心
したものとなっている。この偏心部27がフランジ部7と
係合することにより、伝達軸3は、軸方向の移動変位量
が規制されるようになっている。
また、ストッパ24の一方の先端には、ストッパ24を回動
操作するための操作部材28が設けられている。この操作
部材28を回動操作して、偏心部27の角度位置を変えるこ
とにより、フランジ部7と偏心部27との間のクリアラン
ス調整が行えるようになっている。
なお、操作部材28によりクリアランス調整を行った後、
ストッパ24が回動しないようにロックする手段を設ける
こともできる。
次に、本実施例の作用について説明する。
いま、伝達軸3の荷重受面12に、一定の荷重Fが加えら
れると、伝達軸3に固定された一対のダイヤフラム2は
荷重量に応じて撓み、伝達軸3が軸方向に移動する。こ
の際、前記伝達軸3の中心軸線とずれた位置から荷重F1
が加えられても、伝達軸3は、太鼓状の伝達軸支持部に
張付けられた2枚のダイヤフラム2の中心部に固定さ
れ、その中心軸線に沿ってのみ移動可能、かつ、傾く等
の姿勢の変化が不可能にされているので、軸方向の荷重
のみを伝達するようになる。次いで、ダイヤフラム2の
撓みとともに移動する伝達軸3の荷重伝達面14は支持部
材4の第2の支持板20を押圧する。すると、第2の支持
板20に接着された歪ゲージ21は前記押圧力により歪を生
ずる。そして、歪ゲージ21の歪による電気抵抗の変化が
電流量の変化として把えられ、これがデジタル信号に変
換されて所定機器に重量表示等が行われる。
また、荷重受面12に加えられる荷重F,F1が大きく、伝達
軸3に過負荷が加えられようとしても、伝達軸3のフラ
ンジ部7がストッパ24の偏心部27に係止するよう過負荷
防止手段6が作用することにより、検出部5に過負荷が
加えられることはない。この際、ストッパ24の回動部材
28を回動して偏心部27とフランジ部7とのクリアランス
調整を行うことにより、過負荷の量を調整することがで
きる。
このような本実施例によれば、次のような効果がある。
すなわち、伝達軸3を太鼓状の伝達軸支持部の2枚のダ
イヤフラム2の中心部に固定し、伝達軸3の姿勢が変化
しないようにしたので、伝達軸3が常に軸線方向に移動
変位して傾斜することは全くなく、傾斜移動による誤差
原因を回避することができる。また、荷重受面12に加え
られる荷重が伝達軸3の中心軸線からずれた位置に加え
られても、前述のような伝達軸支持部に支持された伝達
軸3は、軸方向にのみ移動可能、かつ、姿勢の変化が不
可能にされているので、軸方向の荷重のみを伝達するよ
うになり、伝達軸3の移動に伴って荷重伝達面14が荷重
量に対応した量だけ検出部5を押圧することができるの
で高精度測定が可能である。
また、先端部分に検出部5を備えた第2の支持板20が支
持部材4に片持状に支持されているとともに、前記荷重
伝達面14により押圧される第2の支持板20の該当部分に
は切欠部20Aが形成されているから、押圧時における第
2の支持板20ひいては歪ゲージ21の変形がより容易とな
り感度の優れた荷重伝達構造を提供することができる。
さらに、伝達軸3の中心管体8に形成されたフランジ部
7と、基体1に回動可能に支持されたストッパ24とによ
り過負荷防止手段6が構成されているから、伝達軸3の
大きな移動を規制することができ、ダイヤフラム2およ
び検出部5に過負荷を与えるようなことはなく、ダイヤ
フラム2等の永久変形発生要因を回避することが可能と
なり、初期の測定精度を一定に維持することが達成でき
る。しかも、ストッパ24は、回動可能であり、その偏心
部27をフランジ部7とのクリアランス調整によって過負
荷量も調整可能である。
また、伝達軸3が傾かないので、伝達軸3に設けたフラ
ンジ部7の軸方向の片側にストッパ24を係合するだけ
で、伝達軸3の移動量を確実に規制することが可能とな
り、過負荷防止手段6の構造を簡単なものとできる。
しかも、伝達軸3が傾かないことから、伝達軸3を単に
検出部5に当接させるだけで、正確な荷重測定ができる
ようになるので、支持部材4に備えられた片持状の第2
の支持板20の先端に歪みセンサ21を単に取付けた簡単な
構造で検出部5を構成できる。
そして、簡単な構造の過負荷防止手段6および検出部5
により、全体の構造は簡素なものとなり、組立等が容易
に行えるようになるので、その生産性を大幅に向上でき
る。
なお、前記実施例では、本考案はロードセルの荷重伝達
構造に適用した例について説明したが、その他の重量セ
ンサの荷重伝達構造にも必要に応じて適用可能である。
また、伝達軸3は、必ずしも前記実施例に限定されるも
のでなく、例えば、伝達軸3を構成する各構成部材が一
体に形成されたものでもよい。
〔考案の効果〕
このような本実施例によれば、過負荷による検出部の変
形等を未然に防止して初期の測定精度を一定に維持する
ことのできる重量センサの荷重伝達構造を提供できると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は第2図のI−I線断面図、第2図は第1図の平
面図、第3図は第1図のIII矢視図、および第4図は従
来例を示す正面断面図である。 1…基体、2…ダイヤフラム、3…伝達軸、4…支持部
材、5…検出部、6…過負荷防止手段、7…フランジ
部、10…ロードボタン、12…荷重受面、14…荷重伝達
面、21…センサとしての歪みゲージ、24…軸部材として
のストッパ、27…偏心部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷重を検出するセンサを備えた検出部を支
    持部材に片持ち支持させ、荷重受面に加わる荷重を伝達
    する伝達軸の先端を前記検出部に当接させ、前記検出部
    で前記荷重を検出する重量センサの荷重伝達構造であっ
    て、 前記支持部材には、円筒状の基体の両面にダイヤフラム
    を張付けた太鼓状の伝達軸支持部が設けられ、この伝達
    軸支持部の両方のダイヤフラムの中心部分を貫通した状
    態で前記伝達軸が当該ダイヤフラムに固定され、 前記基体の周壁に両端が回動可能に支持された軸部材を
    前記伝達軸支持部に設け、この軸部材の回動中心から偏
    心した円柱状の偏心部を当該軸部材に設け、この偏心部
    と係合するフランジ部を前記伝達軸に設け、 これらの軸部材、偏心部、および、フランジ部を含んで
    構成された過負荷防止手段を備えていることを特徴とす
    る重量センサの荷重伝達構造。
JP1988168762U 1988-12-26 1988-12-26 重量センサの荷重伝達構造 Expired - Lifetime JPH0714839Y2 (ja)

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DE102020130068A1 (de) * 2020-11-13 2022-05-19 Wipotec Gmbh Kraftübertragungselement für eine Waage bzw. Wägezelle

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