JPH0714795U - スピーカの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、スピーカからの音量が比較的大き
く、聞き易いようにした、スピーカの取付構造を提供す
ることを目的とする。 【構成】ケース１２に設けられた音を通過させるための
孔１２ａに対向して、プリント基板１３上に配設された
スピーカ１１が、該ケース内面に対してパッキン１５を
介して当接せしめられるように、スピーカの取付構造１
０を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ケースに設けられた音を通過させるための孔に対向して、プリント 基板上にスピーカが配設されている、スピーカの取付構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、例えば、名刺の表面に印刷されている会社名，役職，氏名，住所，電話 番号等を読み取るための、所謂名刺読取機が知られている。このような名刺読取 機は、例えば図２に示すように構成されている。即ち、図２において、名刺読取 機１は、ケース２と、該ケース２の側方に開口している名刺挿入孔３と、ケース ２の上面に設けられたスイッチ４と、該ケース２の側面に設けられたボリューム （図示せず）と、ケース２の底面に開口するように備えられたスピーカ６（図３ 参照）とを含んでいる。

【０００３】 ここで、上記スピーカ６は、図４に示すように、ケース２の底面に設けられた 音を通過させるための孔２ａに対向するように、内側のプリント基板７の下面に 対して、両面テープ８等によって、固定保持されている。

【０００４】 このように構成された名刺読取機１によれば、先づ名刺挿入孔３から、読取を 行なうべき名刺（図示せず）を挿入することにより、該名刺の表面に印刷されて いる会社名，役職，氏名，住所，電話番号等のデータの読取が行なわれる。そし て、このデータは、内部に記憶された名刺データベースに登録されると共に、必 要な場合には、図示しないケーブルを介して、例えばパーソナルコンピュータ， 電子手帳等に対して送信され、適宜に名刺管理，名簿管理等が行なわれ得るよう になっている。

【０００５】 さらに、該名刺読取機１は、モジュラーケーブルを介して、電話機，モデム等 に接続されることにより、名刺データベースの電話番号を呼び出して、オートダ イヤルも可能である。

【０００６】 そして、上記各種動作時の動作を確認するために、動作完了またはエラー発生 時等に、またオートダイヤル時の発信音を確認するため、スピーカ６から、信号 音，警告音，発信音等が発生せしめられるようになっている。このスピーカ６の 音量は、ケース２の側面に設けられたボリューム（図示せず）を調整することに より、適度の音量に調整され得るようになっている。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このように構成されたスピーカの取付構造においては、該スピ ーカ６は、ケース２の内面から離れていることから、ケース２の底面の孔２ａを 通って外部に出てくる音量が、比較的小さく、聞き取り難いことがあった。この ため、周囲の騒音が比較的大きい場所で使用することは、困難であるという問題 があった。

【０００８】 本考案は、以上の点に鑑み、スピーカからの音量が比較的大きく、聞き易いよ うにした、スピーカの取付構造を提供することを目的としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

上記目的は、本考案によれば、ケースに設けられた音を通過させるための孔に 対向して、プリント基板上に配設されたスピーカが、該ケース内面に対してパッ キンを介して当接せしめられていることを特徴とする、スピーカの取付構造によ り、達成される。

【００１０】

【作用】

上記構成によれば、スピーカから音声が発せられた場合、この音は、該スピー カからパッキンを介して、ケースに伝達せしめられることになる。従って、ケー スも、該スピーカの振動板として役立つことになる。従って、該スピーカからの 音声は、比較的大きく、聞き取りやすくなる。かくして、周囲の騒音が比較的大 きな場所であっても、使用者は、該スピーカから音声信号を確実に聞き取ること ができる。

【００１１】

【実施例】

以下、図面に示した実施例に基づいて、本考案を詳細に説明する。 図１は、本考案によるスピーカの取付構造の一実施例を示しており、取付構造 １０においては、スピーカ１１は、ケース１２の底面に設けられた音を通過させ るための孔１２ａに対向するように、内側のプリント基板１３の下面に対して、 両面テープ１４等によって、固定保持されている。

【００１２】 以上の構成は、図４に示したスピーカの取付構造と同じ構成であるが、本考案 実施例によるスピーカの取付構造１０においては、さらに、該スピーカ１１とケ ース１２の内面との間に、パッキン１５が介挿されている。これにより、該スピ ーカ１１は、該パッキン１５を介して、ケース１２の内面に当接せしめられるこ とになる。尚、該パッキン１５は、そのスピーカ１１に対向する部分に、孔１５ ａを備えており、この孔１５ａを通って、該スピーカ１１から発せられる音声が 、ケース１２の孔１２ａに導かれるようになっている。

【００１３】 本考案実施例によるスピーカの取付構造１０は、以上のように構成されており 、スピーカ１１は、パッキン１５を介して、ケース１２の内面に当接されている ので、該スピーカ１１から発せられる音声は、該パッキン１５を介して、ケース １２に伝達されることになる。従って、該ケース１２も、スピーカ１１の振動部 分と共に、振動板として作用することになるので、ケース１２の孔１２ａから外 部に発せられる音声が、大きくなる。かくして、周囲の騒音が比較的大きな場所 であっても、使用者は、該スピーカから音声信号を確実に聞き取ることができる 。

【００１４】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案によれば、スピーカからの音量が比較的大きく、聞 き易いようにした、極めて優れたスピーカの取付構造が提供され得ることになる 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるスピーカの取付構造の一実施例を
示す断面図である。

【図２】従来の名刺読取機の一例を示す概略斜視図であ
る。

【図３】図２の名刺読取機の底面図である。

【図４】図２の名刺読取機の要部を示す部分拡大断面図
である。

【符号の説明】

１０ スピーカの取付構造 １１ スピーカ １２ ケース １２ａ 孔 １３ プリント基板 １４ 両面テープ １５ パッキン １５ａ 孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケースに設けられた音を通過させるため
   の孔に対向して、プリント基板上に配設されたスピーカ
   が、該ケース内面に対してパッキンを介して当接せしめ
   られていることを特徴とする、スピーカの取付構造。