JPH07147458A - 分布帰還型半導体レーザおよびその製造方法 - Google Patents

分布帰還型半導体レーザおよびその製造方法

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JPH07147458A
JPH07147458A JP6195281A JP19528194A JPH07147458A JP H07147458 A JPH07147458 A JP H07147458A JP 6195281 A JP6195281 A JP 6195281A JP 19528194 A JP19528194 A JP 19528194A JP H07147458 A JPH07147458 A JP H07147458A
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thickness
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Masahiro Kito
雅弘 鬼頭
Nobuyuki Otsuka
信之 大塚
Yasushi Matsui
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/10Construction or shape of the optical resonator, e.g. extended or external cavity, coupled cavities, bent-guide, varying width, thickness or composition of the active region
    • H01S5/12Construction or shape of the optical resonator, e.g. extended or external cavity, coupled cavities, bent-guide, varying width, thickness or composition of the active region the resonator having a periodic structure, e.g. in distributed feedback [DFB] lasers
    • H01S5/1228DFB lasers with a complex coupled grating, e.g. gain or loss coupling

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高信頼性かつ高量産性に富み、かつ高い歩留
まりを有する分布帰還型半導体レーザを提供する。 【構成】 n−InP基板1上に、2007Å周期の利
得結合型回折格子(深さ50nm)が形成されている。
この回折格子は、n−InGaAs量子井戸光吸収層2
を含み、その上にはn−InGaAsP光導波層3、I
nGaAsPバリヤ層とInGaAsP井戸層10周期
から成るアンドープのInGaAsP歪MQW活性層
4、p−InPクラッド層5、p−InGaAsコンタ
クト層6が形成されている。量子井戸光吸収層2のバン
ドギャップは、共振器方向に沿って周期的に変化し、レ
ーザ光を吸収する領域が2007Å周期で形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長距離・大容量光通信
用光源に適した分布帰還型半導体レーザおよびその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年長距離・大容量データ伝送やCAT
V等の多チャンネル映像伝送用光源として分布帰還型半
導体レーザ(DFBレーザ)が実用されている。これは
通常の半導体レーザ(ファブリペローレーザ:FPレー
ザ)が通常マルチ軸モード発振であるのに対し、活性層
近傍に形成された回折格子により高速変調時においても
単一軸モード発振が得られるので雑音レベルが低く、ま
た伝送時に分散による信号劣化の影響を受けにくい等の
特徴を有するためである。現在のDFBレーザは活性層
の上もしくは下に位置する光導波層の厚みに周期構造を
持たせた回折格子を有するいわゆる屈折率結合型DFB
レーザが主流である。
【0003】この屈折率結合DFBレーザは回折格子周
期と共振器屈折率で決まるブラッグ波長の両側に2本の
発振モードが存在し共振器端面での位相によりいずれか
の発振モードが規定されるため、安定な単一発振モード
が得られる確率は30%程度と考えられている。また低
出力において単一モードが得られても高出力動作におい
て軸方向ホールバーニング効果による位相変動により発
振モードの変化が生じ高出力までの安定単一モード発振
が得られる歩留まりはさらに小さくなる。またレーザに
戻り光がある場合も発振状態の変化が生じ雑音の増大や
マルチモード化が生じるため、通常実用には光アイソレ
ータ内蔵のモジュールの形態を採用することにより安定
性を確保している。しかしながらDFBレーザの低い歩
留まりやアイソレータの使用は製品コストの上昇を招
き、より幅広い普及を妨げる要因となっている。
【0004】近年この屈折率結合DFBの問題を解決す
る新しい構造のDFBレーザとして利得結合DFBレー
ザが注目されている(例えば Yi Luo et al., Applie
d Phisics Letters, Vol.56, No.17, pp 162
0−1622 April 23, 1990参照)。
【0005】この構造では基本的にブラッグ波長モード
で発振モードが規定されるため端面位相の影響なく安定
な単一軸モード発振が高い歩留まりで期待できる。また
軸方向ホールバーニングによる位相変動の影響も受けに
く高出力での高い単一モード歩留まりや戻り光に対する
安定性も報告されており、低コストの単一軸モード光源
として期待できるものである。この構造としては活性層
に凹凸周期構造を持たせた構造と別に吸収層から成る吸
収性回折格子型があるが、低しきい値発振・信頼性の立
場から後者の構造が有望視されている。この構造を図1
に示す。
【0006】ここでn−GaAs基板31上にn−Ga
AlAs第1クラッド層32、GaAs/GaAlAs
SCH−MQW活性層33、p−GaAlAs第1バ
リヤ層34、p−GaAlAs第2バリヤ層35、p−
GaAlAs光導波層36、p−GaAlAs第2クラ
ッド層37およびn−GaAs吸収性回折格子41で構
成されている。p−GaAlAs第2バリヤ層35、p
−GaAlAs光導波層36間に埋め込まれたn−Ga
As吸収性回折格子41の働きにより吸収係数の周期的
変化により利得の周期変化が得られ、利得結合発振が得
られている。
【0007】図2及び図3を参照しながら、上記構造を
形成する方法を説明する。まず、図1の層32から35
を含むエピタキシャル基板51の最上層にGaAlAs
吸収層41を形成した後、図2に示すように、EB露光
法を用いて周期パターン有するレジストをGaAlAs
吸収層41上に形成する。その後、図3に示すように、
ドライエッチングによりGaAGs吸収層41の下まで
の溝を形成して、凹凸が得られる。レジストを除去した
後、他の層36、37(図1)をエピタキシャル成長す
れば、図1の半導体レーザが得られる。
【0008】ここで良好な特性を得るにはこの吸収回折
格子のデューティ比(図3(b)におけるa/b)は、
0.1から0.2程度にすることが望ましいことがわかっ
ており、再現性のある回折格子の形状を制御することが
非常に重要となる。
【0009】しかしながら、回折格子の周期としては
0.2μmから0.4μm程度必要でありレジストパタ
ーンとしては0.1μmから0.2μmの超微細パター
ンが必要となる。実際このような超微細パターン再現性
良く形成するにはEB露光を用いることは可能である
が、露光に長時間要することや装置コストが非常に高い
等の問題が生じ、実用的ではない。またドライエッチン
グはウェットエッチングに比べより制御性良く半導体層
をエッチングできるが半導体層にダメージ層が形成され
素子の信頼性を確保することは難しい。
【0010】従ってレジストパターンは二光束干渉露
光、半導体層エッチングはウェットエッチングを用いる
ことはより現実的ではあるが、図2に示すようにレジス
ト開口部のばらつきや半導体層エッチングのばらつきに
より、吸収層からなる回折格子の形状はウェハー面内で
大きくばらつき、場所によっては吸収回折格子がない領
域も存在する。吸収係数(α)の分布もおおきくばらつ
き、デューティ比を制御することは困難であり作製上の
問題により所望の特性を再現性良く得ることは困難であ
った。
【0011】このような問題を改善する方法として例え
ば特開平4−326788号公報に示される方法があ
る。図4にその吸収回折格子の断面構造を示す。ここで
は吸収回折格子は凹凸形状上に量子井戸吸収層56を形
成するとともに凹凸形状に対応して吸収層56の厚みを
変化させ吸収係数の周期的変化を確実に変化させうるも
のである。このような方法で得られれた吸収回折格子は
図3の構造に比べエッチングによるよる吸収回折格子形
状の消失は抑制されることが期待できるが、活性層54
上の光ガイド層55に回折格子を形成するのでエッチン
グ深さのばらつきには谷部56Vの吸収層の膜厚のばら
つきのみならず吸収層56の活性層54からの距離のば
らつきに大きく反映するので利得結合係数を制御するこ
とは難しい。
【0012】さらにエッチングによるガイド層55のば
らつきは屈折率結合係数の制御の立場からも不利であ
る。またレジスト除去後に追加のエッチングを行うこと
は下地の回折格子高さdを調整するためにもまた凹凸上
に良好なエピタキシャル層を形成する上でも重要である
が、図4の構造ではガイド層膜厚の目減り、場合によっ
ては活性層までのエッチングが生じ、成形エッチングを
行うことは不可能に近いという問題がある。また形状制
御の立場から回折格子をドライエッチングで形成するこ
とは有利であるがこの場合エッチングによるダメージ層
が活性層にまで達する恐れがあり、ドライエッチングの
適用が難しいという問題がある。
【0013】一方、利得結合型DFBレーザとしてはこ
れまで述べた吸収回折格子を用いずに、活性層の利得を
周期的に変化させる方法がある。この代表例は、199
4年Optoelectronics Conference p402に報告され
ている。この型のDFBレーザでは、活性層を加工した
利得回折格子を形成するので吸収型よりも大きい利得結
合が得られるとともに、付加的な吸収の増加は無くより
良好な特性が期待できる。しかしながら、活性層のエッ
チング後にp−InPクラッド層を成長するので、pn
接合位置近傍に欠陥導入や不純物の蓄積が生じる。この
pn接合近傍の欠陥や不純物は電流注入時の発光効率の
低下や通電時の素子の寿命低下を来すことになる(他の
文献:特開昭62−84583号公報、特開平4−15
5986号公報、特開平6−85402号公報)。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の利得結合DFB
レーザにおいては、回折格子の形状が一つの素子内にお
いてもばらついている。このため、半導体レーザの特性
が十分なレベルで確保されず、信頼性が不十分であっ
た。また、ある程度の特性を有する良品を得る歩留まり
も低く、量産性に乏しかった。
【0015】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、信頼性及び
量産性に優れ、かつ高い製造歩留まりを持つ分布帰還型
半導体レーザおよびその製造方法を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の分布帰還型半導
体レーザは、第1導電型の半導体基板と、該半導体基板
上に形成され、レーザ光発生のための活性層を含む半導
体積層構造体と、該半導体基板と該半導体積層構造との
間に設けられた利得結合型回折格子と、を備えた分布帰
還型半導体レーザであって、該回折格子は、該半導体基
板の上面に周期的に配列された、頂部の丸い複数の曲面
状凸部と、該複数の曲面状凸部を覆う量子井戸光吸収層
と、を有しており、該量子井戸光吸収層は、該複数の曲
面状凸部の各境界部において第1の厚さを有する光吸収
部分と、該複数の曲面状凸部に各頂部において該第1の
厚さよりも薄い第2の厚さを有する光非吸収部と、を含
んでおり、該光吸収部のバンドギャップは、該活性層の
バンドギャップよりも狭く、該光非吸収部のバンドギャ
ップは該活性層のバンドギャップよりも広く、そのこと
により上記目的が達成される。
【0017】前記量子井戸光吸収層の厚さは、共振器方
向に沿って、周期的かつ非線形的に変化していることが
好ましい。
【0018】前記半導体積層構造体は、前記活性層と前
記回折格子との間に設けられた第1導電型の光導波層
と、該活性層よりも前記半導体基板から離れた位置に設
けられた第2導電型のクラッド層と、を含んでいてもよ
い。
【0019】本発明の他の分布帰還型半導体レーザは、
半導体基板と、該半導体基板上に形成され、レーザ光発
生のための活性層を含む半導体積層構造体と、該半導体
基板と該半導体積層構造との間に設けられた利得結合型
回折格子と、を備えた分布帰還型半導体レーザであっ
て、該回折格子は、該半導体基板の上面に形成された第
1半導体層と、該第1半導体層の上面に周期的に配列さ
れた複数の凸部と、該複数の凸部を覆う量子井戸光吸収
層と、該量子井戸光吸収層上に形成され、上面が実質的
に平坦な第2半導体層と、を有しており、該量子井戸光
吸収層は、該複数の凸部の各境界部において第1の厚さ
を有する光吸収部分と、該複数の凸部に各頂部において
該第1の厚さよりも薄い第2の厚さを有する光非吸収部
と、を含んでおり、該光吸収部のバンドギャップは該活
性層のバンドギャップよりも狭く、該光非吸収部のバン
ドギャップは該活性層のバンドギャップよりも広く、該
第1半導体層のバンドギャップは、該第2半導体層のバ
ンドギャップよりも小さく、そのことにより上記目的が
達成される。
【0020】前記複数の凸部の各々は、頂部の丸い曲面
形状を有しており、前記量子井戸光吸収層の厚さは、共
振器方向に沿って周期的かつ非線形的に変化しているこ
とが好ましい。
【0021】本発明の他の分布帰還型半導体レーザは、
レーザ光発生のための活性層と、利得結合型回折格子と
を備えた分布帰還型半導体レーザであって、該回折格子
は、周期的に配列された複数の凹凸と、該複数の凹凸の
各凹部内に分離して設けられた量子井戸光吸収層と、を
備えており、該量子井戸光吸収層のバンドギャップは該
活性層のバンドギャップよりも狭く、そのことにより上
記目的が達成される。
【0022】前記凹凸はInP層上に形成され、前記量
子井戸光吸収層はInAsPから形成されていることが
好ましい。
【0023】前記各量子井戸光吸収層の共振器方向に沿
って計測したサイズは、回折格子周期のピッチの20%
以下であることが好ましい。
【0024】本発明の分布帰還型半導体レーザの製造方
法は、利得結合型回折格子を半導体基板上に形成する工
程と、レーザ光発生のための活性層を含む半導体積層構
造体を該回折格子上に形成する工程と、を包含する分布
帰還型半導体レーザの製造方法であって、該回折格子を
形成する工程は、フォトリソグラフィー及びエッチング
技術により、該半導体基板の上面に周期的に配列され
た、頂部の丸い複数の曲面状凸部を形成する工程と、該
複数の曲面状凸部の各境界部において第1の厚さを有す
る光吸収部分と、該複数の曲面状凸部に各頂部において
該第1の厚さよりも薄い第2の厚さを有する光非吸収部
とを含む量子井戸光吸収層であって、該光吸収部のバン
ドギャップが該活性層のバンドギャップよりも狭く、該
光非吸収部のバンドギャップが該活性層のバンドギャッ
プよりも広い量子井戸光吸収層を、該複数の曲面状凸部
上に形成する工程と、を包含し、そのことにより上記目
的が達成される。
【0025】前記複数の曲面状凸部を形成する工程は、
第1のエッチングによって、前記半導体基板の前記上面
に周期的に配列された、頂部の尖った凹凸表面を形成す
るサブ工程と、第2のエッチングによって、該凹凸表面
の該頂部を丸くするサブ工程と、を包含していてもよ
い。
【0026】本発明の分布帰還型半導体レーザの製造方
法は、利得結合型回折格子を半導体基板上に形成する工
程と、レーザ光発生のための活性層を含む半導体積層構
造体を該回折格子上に形成する工程と、を包含する分布
帰還型半導体レーザの製造方法であって、該回折格子を
形成する工程は、該半導体基板上に第1半導体層を堆積
する工程と、フォトリソグラフィー及びエッチング技術
により、該第1半導体層の上面に周期的に配列された複
数の凹凸を形成する工程と、該複数の凹凸の内の凹部内
で第1の厚さを有する光吸収部分と、該複数の凹凸の内
の凸部において該第1の厚さよりも薄い第2の厚さを有
する光非吸収部とを含む量子井戸光吸収層であって、該
光吸収部のバンドギャップが該活性層のバンドギャップ
よりも狭く、該光非吸収部のバンドギャップが該活性層
のバンドギャップよりも広い量子井戸光吸収層を、該複
数の凹凸上に形成する工程と、該第1半導体層のバンド
ギャップよりも大きなバンドギャップを有する第2半導
体層を堆積する工程と、を包含し、そのことにより上記
目的が達成される。
【0027】本発明の分布帰還型半導体レーザの製造方
法は、レーザ光発生のための活性層と利得結合型回折格
子と備えた分布帰還型半導体レーザの製造方法であっ
て、該回折格子を形成する工程が、フォトリソグラフィ
ー及びエッチング技術により、周期的に配列された複数
の凹凸を有する凹凸面を形成する工程と、該面をAsH
3を含む気相雰囲気中にさらしながら熱処理を行い、そ
れによって、InAsPから形成された量子井戸光吸収
層を該凹凸面の凹部内のみに形成する工程と、を包含
し、そのことにより上記目的が達成される。
【0028】
【作用】本発明の分布帰還型半導体レーザでは、量子井
戸光吸収層を含む利得結合型回折格子を備えている。こ
の量子井戸光吸収層の下地の形状は周期的に配列された
凹凸面を有しているため、量子井戸光吸収層の厚さは、
その下地形状を反映して、共振器方向に沿って周期的に
変化している。量子井戸光吸収層は量子効果を発揮する
程度の厚さを有するため、量子井戸光吸収層のバンドギ
ャップは、その厚さに応じて変化する。本発明における
量子井戸光吸収層には、レーザ光を吸収するバンドギャ
ップを持つ光吸収部分(比較的に厚い部分)と、吸収し
ないバンドキャップを持つ光非吸収部分(比較的に薄い
部分)とが含まれており、それらが共振器方向に沿って
交互に配列されている。光非吸収部の厚さはゼロであっ
てもよい。その場合、量子井戸光吸収層は、一枚の連続
した層ではなく、不連続になる。レーザ光に対影響を与
えるのは、規則的に配列した光吸収部だからである。
【0029】上記光吸収部は、一枚の層からエッチング
によって形成されるものではなく、下地の凹凸に併せて
自己整合的に配列されるため、微細なパターニングが歩
留りよく実効される。そのため、特性のバラツキの少な
い回折格子を備えており、量産性に優れる。
【0030】本発明の回折格子が頂部の丸い複数の曲面
状凸部を有している場合、複数の曲面状凸部に成長した
量子井戸光吸収層の厚さは、共振器方向に沿って急峻に
変化する。このため、デューティー比の極めて小さな回
折格子を備えた分布帰還型半導体レーザが実現する。
【0031】回折格子が、第1半導体層と、第1半導体
層の上面に周期的に配列された複数の凸部と、複数の凸
部を覆う量子井戸光吸収層と、該量子井戸光吸収層上に
形成され、上面が実質的に平坦な第2半導体層とを有し
いる場合において、第1半導体層のバンドギャップが、
第2半導体層のバンドギャップよりも小さいと、量子井
戸光吸収層の厚さの変化等に起因する実効的な屈折率の
変化が第1半導体層により補償される。これは、共振器
方向に沿った第1半導体層の屈折率の変化が、本発明の
回折格子により生じる屈折率の変化を相殺するからであ
る。
【0032】本発明の分布帰還型半導体レーザの製造方
法によれば、凹凸面上に量子効果を発揮する厚さの層を
成長させるだけで、光吸収部と光非吸収部とが規則正し
く配列した構造が得られる。そのため、利得結合型の分
布帰還半導体レーザが歩留り良く作製される。
【0033】特に、半導体基板の凹凸面をAsH3を含
む気相雰囲気中にさらしながら熱処理を行えば、InA
sPから形成された量子井戸光吸収層を凹凸面の凹部内
のみに選択的に成長させることができるため、デューテ
ィ比のより小さな利得結合型回折格子の形成が容易とな
る。
【0034】
【実施例】以下に、図面を参照しながら本発明の実施例
を説明する。
【0035】(実施例1)図5は、本発明による分布帰
還型半導体レーザ(DFBレーザ)の第1の実施例の断
面を示している。ここでは、光通信用光源に適したIn
P/InGaAsP系材料から形成された実施例につい
て、本発明を具体的に説明することする。
【0036】図5のDFBレーザは、n−InP基板
(n=1×1018cm-3)1と、n−InP基板1上に
形成された半導体積層構造体とを備えている。n−In
P基板1と半導体積層構造との間には、利得結合型回折
格子が設けられている。
【0037】本実施例の半導体積層構造体は、λg=1.
05μmのn−InGaAsP光導波層3(n=1×1
018cm−3、厚み100nm)、λg=1.05μm
のInGaAsPバリヤ層(厚み10nm)とλg=1.
40μmのInGaAsP井戸層(厚み6nm、格子不
整合率+0.7%)10周期から成るアンドープのInG
aAsP歪MQW活性層4、p−InPクラッド層5
(p=1×1018cm−3)、及びp−InGaAsコ
ンタクト層6(p=5×1018cm−3、厚み0.5
μm)を含んでいる。InGaAsP歪MQW活性層の
利得ピーク波長は1.31μmである。
【0038】n−InP基板1の裏面には、n型電極1
1が形成されており、p−InGaAsコンタクト層6
上にはp型電極12が形成されている。これらの電極1
1及び12の間を電流が流れる。
【0039】横(ラテラル)モードを単一化するため
に、活性層4は例えば幅1.2μmのストライプ状(共
振器方向に沿って延びる)に加工される。活性層4の両
側は、p−InP層とn−InPとから形成された電流
ブロック層(不図示)により覆われる。電流ブロック層
は、電極1及び12の間を流れる電流を狭窄し、ストラ
イプ状活性層4に電流を効率的に注入する。
【0040】利得結合型回折格子は、n−InP基板1
の上面に周期的(1周期:2007Å)に配列された複
数の曲面状凸部と、これらの複数の曲面状凸部を覆う一
つの連続した量子井戸光吸収層2とを有している。任意
の位置の曲面状凸部とそれに隣接する曲面状凸部との境
界部には、角部の尖ったV字溝が存在している。これに
対して、曲面状凸部の頂部は尖っておらず、丸められて
いる。曲面状凸部の頂部と溝の底部との間には、約50
nmの高低差がある。
【0041】量子井戸光吸収層2は、n−InGaAs
(n=1×1018cm−3)から形成されており、そ
のバンドギャップ波長λg=1.68μmの組成を有する
量子井戸光吸収層(n=1×1018cm−3)2が形
成されている。n−InGaAs量子井戸吸収層2の厚
さは、共振器方向に沿って周期的に変化している。In
GaAs量子井戸吸収層2は、最も厚い部分で30nm
の厚さを有し、最も薄い部分で数nm以下の厚さを有す
る。InGaAs量子井戸吸収層2の最も厚い部分は、
曲面状凸部の境界部(シャープな溝)の底部に位置し、
InGaAs量子井戸吸収層2の最も薄い部分は、曲面
状凸部の頂部に位置する。InGaAs量子井戸吸収層
2の厚さは、図5に示されるように、共振器方向に沿っ
て連続的かつ非線形的に変化している。
【0042】InGaAs量子井戸吸収層2のバンドギ
ャップは、量子効果のため、InGaAs量子井戸吸収
層2の厚さに応じて変化する。この結果、InGaAs
量子井戸吸収層2のバンドギャップは、共振器方向に沿
って連続的かつ非線形的に変化している。特に、本実施
例では、InGaAs量子井戸吸収層2のうちの比較的
厚い部分のバンドギャップは、その比較的に厚い部分が
レーザ光を吸収するように調整されている。一方、In
GaAs量子井戸吸収層2のうちの比較的薄い部分のバ
ンドギャップは、その比較的に薄い部分がレーザ光を吸
収しないように調整されている。こうして、InGaA
s量子井戸光吸収層2によって、複数の曲面状凸部の各
境界部において光吸収部分が、複数の曲面状凸部に各頂
部において光吸収部よりも薄い光非吸収部が提供され、
光利得結合型の回折格子の機能がもたらされる。
【0043】図6(a)は、周期的に厚さの変化してい
るInGaAs量子井戸吸収層の発光吸収端波長λaを
模式的に示している。図6(b)は、そのようなInG
aAs量子井戸吸収層の吸収係数αを示す。InGaA
s量子井戸吸収層2は、2次元的な量子井戸を形成して
おり、厚さに応じてバンドギャップが大きく変化する。
そのため、発光吸収端波長λaも周期的に変化する。
【0044】図6(a)に示されるように、InGaA
s量子井戸吸収層2の最も厚い部分の発光吸収端波長λ
aは1.4μmであるのに対し、最も薄い部分の発光吸収
端波長λaは1.05μmである。このように、量子井戸
効果を利用することにより、大きな吸収端変化が得られ
る。レーザの発振波長が1.31μmの場合、図6
(a)及び図6(b)に示すように、InGaAs量子
井戸吸収層2のうち発光吸収端波長λaが1.31μm以
上の部分のみがレーザ光を吸収する。レーザ光を吸収す
る部分が、光吸収部として機能する。それ以外の部分
は、レーザ光に対して透明となり、光非吸収部として機
能する。このように、共振器方向に沿ってInGaAs
量子井戸吸収層2の光吸収率が周期的に変化することに
より、レーザ光に対する利得も周期的に変化する。その
結果、回折格子の周期に応じた特定の波長のレーザ光が
得られ、単一軸モード発振が実現することになる。
【0045】光吸収係数の分布は、図6(b)に示され
るように、量子井戸吸収層2のバンドギャップが急峻に
変化しデルタ関数的になることが好ましい。本発明の半
導体レーザの量子井戸吸収層2によれば、デューティ比
が0.2程度以下の利得型回折格子が歩留り良く得られ
る。この回折格子は、低損失でしかも利得結合が大き
い。なお、n−InGaAs量子井戸光吸収層2の代わ
りに、p−InGaAs量子井戸光吸収層叉はInGa
AsP光吸収層を用いても良い。また、n−InGaA
sP光導波層3の代わりに、n−InPクラッド層を用
いても良い。
【0046】次に、図7(a)及び図7(b)を参照し
ながら、InGaAs量子井戸吸収層2の下地の形状と
「デューティ比」との関係を説明する。ここで、デュー
ティ比は、回折格子構造の1周期(2007Å)に対す
る光吸収部のサイズ(共振器方向)の割合である。
【0047】図7(a)は、図5の実施例の回折格子の
断面とレーザ光吸収率αの分布を示し、図7(b)は、
他の実施例の回折格子の断面とレーザ光吸収率αの分布
を示している。図7(a)に示されるように、本実施例
では、基板の上面に配列された凸部が頂部の丸い曲面形
状を有している。この構成は、図7(b)に示されるよ
うな凹凸が頂部の尖った鋸状である場合に比較して以下
に述べる優れた効果をもたらす。
【0048】凹凸が頂部の尖った鋸状である場合と本実
施例の場合との間で、溝底部の量子井戸光吸収層2の厚
さを等しい(例えば、30nm)と仮定し、両者を比較
する。凹凸が頂部の尖った鋸状である場合、量子井戸光
吸収層2のうち、レーザ光の吸収/非吸収を分ける臨界
的な厚さを有する部分(光吸収部と光非吸収部との境界
部Tc)は、溝底部に相対的に遠い位置にある。このこ
とは、デューティ比(W1/ピッチ)が大きくなること
を意味する。デューティ比が大きくなると、レーザ光の
吸収が全体として大きくなるため、量子効率が低下し、
発振閾値電流が増加する。また、凹凸が頂部の尖った鋸
状である場合、量子井戸光吸収層2の厚さが共振器方向
に沿って線形的に、しかも、緩やかに変化している。こ
れは、レーザ光吸収率αが緩やかに変化していることを
意味する。
【0049】これに対して、本実施例の場合、図7
(a)に示されるように、光吸収部と光非吸収部との境
界部Tcは溝底部に相対的に近い位置にある。この結
果、極めて微細なパターンをエッチングにより形成しな
くとも、小さなデューティ比(W2/ピッチ=たとえば
0.2以下)が実現される。また、量子井戸光吸収層2
の厚さが共振器方向に沿って非線形的に、かつ急激に変
化している。これは、レーザ光吸収率αが急峻に変化し
ていることを意味する。
【0050】また、頂部の尖った鋸状回折格子を形成す
る工程において、プロセスパラメータが変動した場合、
以下の述べる問題が生じる。
【0051】図8(a)は、プロセスパラメータの変動
で、頂部の尖った凸部の高さが不均一になった場合の基
板1の上面の断面を示している。図8(b)は、図8
(a)の基板1上に光吸収層2を形成した構造を示して
いる。図8(b)に示されるように、光吸収層2に厚さ
は不規則にしかも緩やかに変化している。領域Aでは、
光吸収層2はレーザ光を吸収しない程度の薄さになって
いるが、領域Bでは、光吸収層2はレーザ光を吸収しな
い程度の薄さになっていない。図8(c)は、図8
(b)の光吸収層2の吸収例数αを示している。このよ
うに、頂部の尖った鋸状回折格子の場合、光吸収膜の厚
さが共振器方向に沿って比較的に緩やかに変化するた
め、厚さがレーザ光を吸収しない程度に十分に薄くしに
くい。そのため、基板1の上面の形状によっては、回折
格子が不良化しやすい。
【0052】一方、図7(a)に示すような形状が基板
の上面に形成されておれば、光吸収層の厚さの変化が比
較的に大きいので、多少形状が不揃いとなっても、図8
(c)に示すような光吸収率分布になるこはない。この
ように、頂部の丸い曲面上凹部を配列した利得結合型回
折格子には種々の利点がある。
【0053】上記実施例では、量子井戸吸収層2の材料
をInGaAsとしたが、InGaAsPを用いても、
その組成と厚さを調整することにより同様の効果を得る
ことができる。また光導波層3が活性層4上に位置し
(この場合導電型はp型)、量子井戸光吸収層2が光導
波層3とp−InPクラッド層5に挟まれていてもよ
い。また、基板を含む各半導体層の導電型が実施例とは
全く逆の場合でもよい。
【0054】また、上記実施例によれば、屈折率結合の
程度は、n−InGaAsP光導波層3の組成および膜
厚を変化させることにより、容易に制御される。工藤ら
が1992年に報告したように、屈折率結合の程度を最
適化することにより、実効線幅増大係数を大きく低減で
き、その結果、スペクトル特性を大きく改善できる(詳
細は13th IEEE International Semiconductor L
aser Conferenceコンファレンスダイジェスト 16
ページ)。
【0055】次に、図9(a)〜(c)を参照しながら、図
5のDFBレーザの製造方法の一例を説明する。まず、
二光束干渉露光法により、n−InP基板1上にピッチ
200.7nmの格子パターンを有するレジスト層(付
図示)を形成した後、飽和臭素水の希釈液を用いてn−
InP基板1の表面をエッチングする(第1エッチン
グ)。このとき、オーバエッチを行う。レジストの除去
後のn−InP基板1の上面は、図9(a)に示される
「のこぎり形状」の断面を有する部分と、オーバーエッ
チにより凸部が角部がまくるなった部分とが混在してい
る。
【0056】次ぎに、上面に凹凸の形成されたInP基
板1を、H2SO4とH2O2とH2Oの混合液(混合
比5:1:1)に、3分の間、浸漬する(第2エッチン
グ)。このエッチングによって、凸部の全ての角度部が
丸められ、図9(b)に示されるように、共振器方向に
沿って配列された複数の曲面状凸部が形成される。こう
して、InP基板1の上面には、均一が改善されるパタ
ーンが形成される。
【0057】InP基板1上に、MOVPE法を用い
て、バンドギャップ波長λg=1.68μmの組成のSi
ドープn−InGaAs量子井戸光吸収層2(n=1×
1018cm−3)、λg=1.05μmのシリコンドー
プn−InGaAsP光導波層3(n=1×1018c
m−3、厚み100nm)、λg=1.05μmのInG
aAsPバリヤ層(厚み10nm)とλg=1.40μm
のInGaAsP井戸層(厚み6nm、格子不整合率+
0.7%)10周期から成るアンドープのInGaAsP
歪MQW活性層4、p−InPクラッド層5(p=1×
1018cm−3)、p−InGaAsコンタクト層6
(p=5×1018cm−3、厚み0.5μm)を成長
する。
【0058】この後、InP基板1の裏面及びp−In
GaAsコンタクト層6の表面に、それぞれn型電極1
1・p型電極12を形成し図9(c)に示すように、共
振器構造を作製できる。なお、電極11及び12の形成
の前に、必要に応じて、メサエッチ工程や電流挟搾構造
の形成工程を行っても良い。
【0059】本製造方法では、回折格子構造形成のため
のエッチングを2段階に分けている。第2のエッチング
(整形エッチング)によって、丸みを帯びた凸部形状が
形成される結果、量子井戸光吸収層2のうちの高い吸収
係数を持つ光吸収部は溝部にのみ選択的に形成される。
また、基板への凹凸形状形成をドライエッチング(第1
のエッチング)で形成した場合において、ドライエッチ
ングが基板1の表面近傍に与えたダメージが形成されて
も、第2のエッチングをウェットで行うことによりその
ダメージを受けた層が除去され得る。このため、上記製
造方法によれば、高い信頼性を持つ半導体レーザが製造
される。
【0060】本製造方法では、半導体基板1の上面をエ
ッチングすることにより吸収型回折格子を形成している
ので、エッチングによる吸収層および光導波層の変形や
消失がなく利得結合係数や屈折率結合係数のばらつきを
低減することができる。
【0061】(実施例2)図10は、本発明によるDF
Bレーザの第2の実施例の断面を示している。図10に
おいて、図5の半導体レーザの構成要素に対応する要素
には、同じ参照番号が付されている。
【0062】本実施例の半導体レーザと図5の半導体レ
ーザとの間にある主要な相違は、InP基板1とInG
aAs量子井戸光吸収層2の間に、n−InGaAsP
下部光導波層(例えばλg=1.10μm、厚み40n
m)21が挿入されており、回折格子の凹凸がn−In
GaAsP光導波層m)21に形成されている点にあ
る。また、図10の半導体レーザでは、回折格子は頂部
の丸い形状を有している。この回折格子の形状は、鋸形
状で、角凸部の頂部は尖った、鋸状回折格子で置き換え
られてもよい。なお、他の部分については、図10の半
導体レーザと図5の半導体レーザとは同様の構成を有し
ている。
【0063】下部光導波層21のバンドギャップは上部
光導波層3のバンドギャップよりも小さく、下部光導波
層21の屈折率は上部光導波層3の屈折率よりも大き
い。図10に示されるように、下部光導波層21の厚さ
は、共振器方向に沿って、周期的に変化している。この
周期は、量子井戸光吸収層2の厚さの共振器方向に沿っ
た変化の周期と同一である。ただし、両者の周期的変化
の位相は180度ずれている。
【0064】下部光導波層21及び上部光導波層3の層
厚および組成を調整することにより、レーザ光に対する
実効屈折率の周期的変化を打ち消すことができる。実効
屈折率の周期的変化を打ち消すことにより、屈折率結合
を無視することが可能となり、より純粋な利得結合が実
現する。屈折率結合を無視でできない場合、屈折率結合
型半導体レーザに関して説明した問題点がわずかの程度
発生するおそれがある。すなわち、端面位相のばらつき
軸方向ホールバーニングによる発振不安定性が発現する
おそれがある。しかし、本実施例の半導体レーザのよう
に、屈折率の周期的変化を補償するためるの半導体層を
半導体基板上に設ければ、屈折率結合を大きく抑制する
ことができるので、端面位相のばらつき軸方向ホールバ
ーニング等による発振不安定性を大きく改善できる。そ
の結果、高出力においても高い単一モード発振歩留まり
を保持できるばかりでなく、低波長チャープ特性が得ら
れている。
【0065】また、凹凸は、InP基板1の上面に直接
に形成されるのではなく、熱処理に対してより安定なI
nGaAsPに形成されているので、量子井戸光吸収層
2の成長工程中の加熱により凹凸形状が変形してしまう
ということがない。そのため、回折格子の形状のバラツ
キが抑制される。
【0066】次に、図11(a)〜(c)を参照しながら、
図10のDFBレーザの製造方法の一例を説明する。ま
ず、n−InP基板1上にMOVPEによるSiドープInG
aAsP光導波層21(λg=1.10μm、n=1×1
018cm−3、厚み40nm)を形成したあと、二光
束干渉露光法により、n−InP基板1上にピッチ20
0.7nmの格子パターンを有するレジスト層(付図
示)を形成する。次に、飽和臭素水の希釈液を用いて、
InGaAsP光導波層21の表面をエッチングする
(第1エッチング)。このとき、オーバエッチを行う。
レジストの除去後のn−InP基板1の上面は、図9
(a)に示される「のこぎり形状」の断面を有する部分
と、オーバーエッチにより凸部が角部がまくるなった部
分とが混在している。
【0067】次ぎに、上面に凹凸の形成されたInP基
板1を、H2SO4とH2O2とH2Oの混合液(混合
比1:1:50)に、3分の間、浸漬する(第2エッチン
グ)。このエッチングによって、凸部の全ての角度部が
丸められ、図11(b)に示されるように、共振器方向
に沿って配列された複数の曲面状凸部が形成される。こ
うして、InP基板1の上面には、均一が改善されるパ
ターンが形成される。
【0068】エリプソメトリーもしくは回折効率測定等
で凹凸深さを測定したのち、基板1上にMOVPE法に
よりバンドギャップ波長λg=1.68μmの組成のSi
ドープn−InGaAs量子井戸光吸収層2(n=1×
1018cm−3)、λg=0.92〜1.1μmの範囲
で凹凸深さに対応して決定された組成のシリコンドープ
n−InGaAsP光導波層3(n=1×1018cm
−3、厚み100nm)、前記光導波層3と同一組成の
InGaAsPバリヤ層(厚み10nm)とλg=1.4
0μmのInGaAsP井戸層(厚み6nm、格子不整
合率+0.7%)10周期から成るアンドープのInGa
AsP歪MQW活性層4、p−InPクラッド層5(p
=1×1018cm−3)、p−InGaAsコンタク
ト層6(p=5×1018cm−3、厚み0.5μm)
を成長する。
【0069】この後、InP基板1の裏面及びp−In
GaAsコンタクト層6の表面に、それぞれn型電極1
1・p型電極12を形成し図11(c)に示すように、
共振器構造を作製できる。なお、電極11及び12の形
成の前に、必要に応じて、メサエッチ工程や電流挟搾構
造の形成工程を行っても良い。
【0070】本製造方法では、回折格子の形状に関して
高い面内均一性が得られるばかりではなく、下部光導波
層21の凹凸形状を確認後、上部光導波層3の組成を調
整できるので、より高い精度で屈折率の周期変化の補償
を行うことができる。尚、屈折率の調整は、組成でなく
光導波層の膜厚であっても同様の効果が得られる。
【0071】(実施例3)次に、図12(a)及び(b)を
参照しながら、更に他のDFBレーザ及びその製造方法
を説明する。
【0072】まず、前述した方法により、図12(a)に
示すような形状を基板1の上面に形成する。そのあと、
基板1をMOVPE装置内に挿入し、PH3(200s
ccm)と、10%に水素希釈されたAH3(100s
ccm)との混合ガス(圧力:60Torr)中で、6
00℃の熱処理を約10分間行う。
【0073】この熱処理により、InAsP量子井戸光
吸収層22が凹凸形状の凹部の狭い範囲内にのみ選択的
に成長する。このInAsP22の選択成長は、熱処理
時に凸部からPが解離することにより残されたInが、
基板1の表面を拡散し凹部に到達したあと、気相中のA
sおよびPと結合することによって進行する。
【0074】上記熱処理のあと、同一のMOVPE装置
内で、連続して、n−InPクラッド層3(n=1×1
018cm−3、厚み100nm)、InGaAsPバ
リヤ層(厚み10nm)とInGaAsP井戸層(厚み
6nm、格子不整合率+0.7%)10周期から成るアン
ドープのInGaAsP歪MQW活性層4、p−InP
クラッド層5(p=1×1018cm−3)、p−InG
aAsコンタクト層6(p=5×1018cm−3、厚
み0.5μm)を成長する。このあと、裏面および表面
にそれぞれn型電極11・p型電極12を形成し、図1
1(b)の半導体レーザが得られる。
【0075】InAsP量子井戸光吸収層22のバンド
ギャップは、PH3ガスとAH3ガスの混合比により調
整される。流量比を変化すると、InAsP量子井戸光
吸収層22中に占めるAsの割合が変化する。Asの割
合が小さくなり過ぎると吸収層としての機能が低下する
ので、比較的にAsリッチなInAsP量子井戸光吸収
層22が好ましい。例えば、PH3の流量:AH3の流
量=10:1の場合、得られたInAsP量子井戸光吸
収層22のバンドギャップは、1.3μmのレーザ光を
強く吸収する。
【0076】凹凸形成のためのエッチングで最も問題と
なるのは、凸部形状のばらつきであり、凹部の形状はほ
とんどばらつかない。凹部にのみ選択的にInAsP量
子井戸光吸収層22を成長させることで、本実施例の利
得型回折格子の特性は下地凹凸の凸部形状のバラツキの
影響を受けない。また、本実施例の方法によれば、各I
nAsP量子井戸光吸収層22の共振器方向に沿って計
測したサイズは、10nm以下にすることも可能であ
る。一層の連続したInAsP量子井戸光吸収層から通
常のフォトリソグラフィ法により20nm程度以下のサ
イズの部分にパターニングすることは極めて困難である
が、本実施例の方法によれば、上記微細な各InAsP
量子井戸光吸収層22を再現性よく得る形成することが
できる。
【0077】こうして、本実施例によれば、均一かつ小
さいデューティ比を有し、しかも高い吸収係数を有する
利得結合型回折格子が再現性良く形成される。
【0078】なお、基板1の上面の形状は、図9(a)
に示すような尖ったものであってもよい。また、n−ク
ラッド層の材料としてInPの代わりに、第1、第2の
実施例と同じくInGaAsPを用いてもよい。この場
合は、量子井戸光吸収層は、Gaが含まれた材料から形
成される。
【0079】なお、本実施例で採用した量子井戸光吸収
層の成長方法は、回折格子を活性層の上に形成する場合
にも適用可能である。
【0080】上記何れの実施例は、レーザ発振波長1.
3μmが得られるInGaAsP/InP系の材料を用
いた半導体レーザであるが、本発明は、AlGaAs/
GaAs系等の材料系および他の波長帯のための材料系
にも適用できる。
【0081】(実施例4)次に、図13(a)〜(c)を
参照しながら、本発明のDFBレーザの他の製造方法を
説明する。この製造方法により得られるDFBレーザ
は、図5のDFBレーザに比較して、回折格子の形状が
異なる。本実施例では、図5の実施例に比較して、高い
デューティ比の回折格子が得られる。
【0082】まず、二光束干渉露光法により、n−In
P基板1上にピッチ200.7nmの格子パターンを有
するレジスト層(付図示)を形成した後、飽和臭素水の
希釈液を用いてn−InP基板1の表面をエッチングす
る。レジスト除去後のn−InP基板1の上面は、図1
3(a)に示される凸部が角部がまくるなった部分と、
鋸状の部分(不図示)が混在している。このエッチング
後に、エリプソメトリーもしくは回折効率測定等で凹部
の深さを測定する。
【0083】次に、図13(b)に示すように、InP
基板1上に厚さ数10nmのn−InP層を成長させ
る。n−InP層の膜厚は、測定された凹部の深さに基
づいて決定する。すなわち、凹部が深い場合は、n−I
nP層を比較的厚くする。こうして、素子間のバラツキ
が補償される。また、このn−InP層は、丸い凸部の
頂部を一様に尖らせ、図9(a)示すような鋸形状が回
折格子の全体にわたって得られる。その結果、n−In
P層の成長は、n−InP基板1の表面のエッチングに
際してばらついた形状を、均一な形状に復帰させること
を可能する。
【0084】次に、図13(c)に示すように、InG
aAs量子井戸光吸収層2を成長させると、得られたI
nGaAs量子井戸光吸収層2は、溝部において30n
mの厚さを有し、凸部の頂部で不連続になる。図13
(d)は、こうして得られた回折格子の光吸収係数の分
布を示している。凸部の形状が共振器全体にわたって均
一になるため、光吸収率の分布も共振器全体にわたって
均一である。
【0085】
【発明の効果】本発明の分布帰還型半導体レーザによれ
ば、プロセスパラメータが不安定に変動したとしても、
利得結合型回折格子の特性が安定に維持される。そのた
め、端面位相のばらつき・軸方向ホールバーニング・戻
り光等によっても、レーザ発振の安定性が害されず、単
一軸モードで安定的に発振するレーザ光が得られる。
【0086】また、本発明の分布帰還型半導体レーザの
製造方法によれば、得られた利得結合型回折格子の特性
が均一なため、単一軸モードで安定的に発振する分布帰
還型半導体レーザが高い歩留まり製造される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の利得結合型回折格子を備えた分布帰還型
半導体レーザの断面図である。
【図2】図1の従来の半導体レーザの製造工程を示す断
面図である。
【図3】図1の従来の半導体レーザの製造工程を示す断
面図である。
【図4】従来の他の利得結合型回折格子を備えた分布帰
還型半導体レーザの断面図である。
【図5】本発明による分布帰還型半導体レーザの断面図
である。
【図6】(a)は、利得結合型回折格子を示す図であ
り、(b)は吸収係数αの分布を示す図である。
【図7】(a)は、図5の実施例の利得結合型回折格子
の詳細を示す図であり、(b)は、他の利得結合型回折
格子の詳細を示す図である。
【図8】(a)から(c)は、図7(b)の回折格子の
場合の問題点を説明するための図である。
【図9】(a)から(c)は、図5の半導体レーザの製
造工程を説明するための断面図である。
【図10】本発明による他の分布帰還型半導体レーザの
断面図である。
【図11】(a)から(c)は、図5の半導体レーザの
製造工程を説明するための断面図である。
【図12】(a)及び(b)は、本発明による更に他の
半導体レーザの製造工程を説明するための断面図であ
る。
【図13】(a)から(c)は、本発明による更に他の
半導体レーザの製造工程を説明するための断面図であ
り、(d)は、その回折格子の光吸収率分布を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 n−InP基板 2 InGaAs量子井戸吸収層 3 n−InGaAsP光導波層 4 InGaAsP活性層 5 p−InPクラッド層 6 p−InGaAsPコンタクト層 11 n型電極 12 p型電極 21 n−InGaAsP第2光導波層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 康 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基板と、 該半導体基板上に形成され、レーザ光発生のための活性
    層を含む半導体積層構造体と、 該半導体基板と該半導体積層構造との間に設けられた利
    得結合型回折格子と、を備えた分布帰還型半導体レーザ
    であって、 該回折格子は、 該半導体基板の上面に周期的に配列された、頂部の丸い
    複数の曲面状凸部と、 該複数の曲面状凸部を覆う量子井戸光吸収層と、を有し
    ており、 該量子井戸光吸収層は、該複数の曲面状凸部の各境界部
    において第1の厚さを有する光吸収部分と、該複数の曲
    面状凸部に各頂部において該第1の厚さよりも薄い第2
    の厚さを有する光非吸収部と、を含んでおり、該光吸収
    部のバンドギャップは、該活性層のバンドギャップより
    も狭く、該光非吸収部のバンドギャップは該活性層のバ
    ンドギャップよりも広い、分布帰還型半導体レーザ。
  2. 【請求項2】 前記量子井戸光吸収層の厚さは、共振器
    方向に沿って、周期的かつ非線形的に変化している請求
    項1に記載の分布帰還型半導体レーザ。
  3. 【請求項3】 前記半導体積層構造体は、 前記活性層と前記回折格子との間に設けられた第1導電
    型の光導波層と、 該活性層よりも前記半導体基板から離れた位置に設けら
    れた第2導電型のクラッド層と、を含んでいる、請求項
    2に記載の分布帰還型半導体レーザ。
  4. 【請求項4】 半導体基板と、 該半導体基板上に形成され、レーザ光発生のための活性
    層を含む半導体積層構造体と、 該半導体基板と該半導体積層構造との間に設けられた利
    得結合型回折格子と、を備えた分布帰還型半導体レーザ
    であって、 該回折格子は、 該半導体基板の上面に形成された第1半導体層と、 該第1半導体層の上面に周期的に配列された複数の凸部
    と、 該複数の凸部を覆う量子井戸光吸収層と、 該量子井戸光吸収層上に形成され、上面が実質的に平坦
    な第2半導体層と、を有しており、 該量子井戸光吸収層は、該複数の凸部の各境界部におい
    て第1の厚さを有する光吸収部分と、該複数の凸部に各
    頂部において該第1の厚さよりも薄い第2の厚さを有す
    る光非吸収部と、を含んでおり、該光吸収部のバンドギ
    ャップは該活性層のバンドギャップよりも狭く、該光非
    吸収部のバンドギャップは該活性層のバンドギャップよ
    りも広く、 該第1半導体層のバンドギャップは、該第2半導体層の
    バンドギャップよりも小さい、分布帰還型半導体レー
    ザ。
  5. 【請求項5】 前記複数の凸部の各々は、頂部の丸い曲
    面形状を有しており、前記量子井戸光吸収層の厚さは、
    共振器方向に沿って周期的かつ非線形的に変化している
    請求項4に記載の分布帰還型半導体レーザ。
  6. 【請求項6】 レーザ光発生のための活性層と、利得結
    合型回折格子とを備えた分布帰還型半導体レーザであっ
    て、 該回折格子は、 周期的に配列された複数の凹凸と、 該複数の凹凸の各凹部内に分離して設けられた量子井戸
    光吸収層と、を備えており、該量子井戸光吸収層のバン
    ドギャップは該活性層のバンドギャップよりも狭い、分
    布帰還型半導体レーザ。
  7. 【請求項7】 前記凹凸はInP層上に形成され、 前記量子井戸光吸収層はInAsPから形成されている
    請求項6記載の分布帰還型半導体レーザ。
  8. 【請求項8】 前記各量子井戸光吸収層の共振器方向に
    沿って計測したサイズは、回折格子周期のピッチの20
    %以下である、請求項6記載の分布帰還型半導体レー
    ザ。
  9. 【請求項9】 利得結合型回折格子を半導体基板上に形
    成する工程と、レーザ光発生のための活性層を含む半導
    体積層構造体を該回折格子上に形成する工程と、を包含
    する分布帰還型半導体レーザの製造方法であって、 該回折格子を形成する工程は、 フォトリソグラフィー及びエッチング技術により、該半
    導体基板の上面に周期的に配列された、頂部の丸い複数
    の曲面状凸部を形成する工程と、 該複数の曲面状凸部の各境界部において第1の厚さを有
    する光吸収部分と、該複数の曲面状凸部に各頂部におい
    て該第1の厚さよりも薄い第2の厚さを有する光非吸収
    部とを含む量子井戸光吸収層であって、該光吸収部のバ
    ンドギャップが該活性層のバンドギャップよりも狭く、
    該光非吸収部のバンドギャップが該活性層のバンドギャ
    ップよりも広い量子井戸光吸収層を、該複数の曲面状凸
    部上に形成する工程と、を包含する分布帰還型半導体レ
    ーザの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記複数の曲面状凸部を形成する工程
    は、 第1のエッチングによって、前記半導体基板の前記上面
    に周期的に配列された、頂部の尖った凹凸表面を形成す
    るサブ工程と、 第2のエッチングによって、該凹凸表面の該頂部を丸く
    するサブ工程と、を包含している、請求項9に記載の分
    布帰還型半導体レーザの製造方法。
  11. 【請求項11】 利得結合型回折格子を半導体基板上に
    形成する工程と、レーザ光発生のための活性層を含む半
    導体積層構造体を該回折格子上に形成する工程と、を包
    含する分布帰還型半導体レーザの製造方法であって、 該回折格子を形成する工程は、 該半導体基板上に第1半導体層を堆積する工程と、 フォトリソグラフィー及びエッチング技術により、該第
    1半導体層の上面に周期的に配列された複数の凹凸を形
    成する工程と、 該複数の凹凸の内の凹部内で第1の厚さを有する光吸収
    部分と、該複数の凹凸の内の凸部において該第1の厚さ
    よりも薄い第2の厚さを有する光非吸収部とを含む量子
    井戸光吸収層であって、該光吸収部のバンドギャップが
    該活性層のバンドギャップよりも狭く、該光非吸収部の
    バンドギャップが該活性層のバンドギャップよりも広い
    量子井戸光吸収層を、該複数の凹凸上に形成する工程
    と、 該第1半導体層のバンドギャップよりも大きなバンドギ
    ャップを有する第2半導体層を堆積する工程と、を包含
    する分布帰還型半導体レーザの製造方法。
  12. 【請求項12】 レーザ光発生のための活性層と利得結
    合型回折格子と備えた分布帰還型半導体レーザの製造方
    法であって、 該回折格子を形成する工程が、 フォトリソグラフィー及びエッチング技術により、周期
    的に配列された複数の凹凸を有する凹凸面を形成する工
    程と、 該面をAsH3を含む気相雰囲気中にさらしながら熱処
    理を行い、それによって、InAsPから形成された量
    子井戸光吸収層を該凹凸面の凹部内のみに形成する工程
    と、を包含している分布帰還型半導体レーザの製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014220386A (ja) * 2013-05-08 2014-11-20 富士通株式会社 光半導体装置及び光半導体装置の製造方法

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JPH04326788A (ja) * 1991-04-26 1992-11-16 Sony Corp 分布帰還型半導体レーザ

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