JPH07147456A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH07147456A
JPH07147456A JP31902893A JP31902893A JPH07147456A JP H07147456 A JPH07147456 A JP H07147456A JP 31902893 A JP31902893 A JP 31902893A JP 31902893 A JP31902893 A JP 31902893A JP H07147456 A JPH07147456 A JP H07147456A
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semiconductor
type
layer
junction
interface
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JP31902893A
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Akira Ishibashi
晃 石橋
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Original Assignee
Sony Corp
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    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/04Processes or apparatus for excitation, e.g. pumping, e.g. by electron beams
    • H01S5/042Electrical excitation ; Circuits therefor
    • H01S5/0421Electrical excitation ; Circuits therefor characterised by the semiconducting contacting layers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
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    • H01S5/305Structure or shape of the active region; Materials used for the active region characterised by the doping materials used in the laser structure
    • H01S5/3054Structure or shape of the active region; Materials used for the active region characterised by the doping materials used in the laser structure p-doping
    • H01S5/3059Structure or shape of the active region; Materials used for the active region characterised by the doping materials used in the laser structure p-doping in II-VI materials
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 仕事関数に大きな差が存在する金属と半導体
との接合や接合界面において価電子帯または伝導帯に大
きな不連続が存在する二種類のp型半導体同士の接合ま
たは二種類のn型半導体同士の接合に電流を流しやすく
する。 【構成】 仕事関数に大きな差が存在するp側電極とp
型半導体層との接合の界面の近傍におけるp型半導体層
中に形成される空乏層内に、p側電極のフェルミ準位E
F とエネルギーがほぼ等しい深いエネルギー準位D1を
有するアクセプタをドープする。また、接合界面におい
て価電子帯に大きな不連続が存在する二種類のp型半導
体同士の接合の界面の近傍に形成される空乏層内に、フ
ェルミ準位EF とエネルギーがほぼ等しい深いエネルギ
ー準位を有するアクセプタをドープするか、あるいは、
価電子帯の頂上のエネルギーとフェルミ準位EF との間
のエネルギーの深いエネルギー準位を有するアクセプタ
をドープする

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体装置に関し、
例えばII−VI族化合物半導体を用いた発光素子その
他の半導体装置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体装置においては、p型半
導体とn型半導体との接合、金属と半導体との接合、互
いに異なる二種類のp型半導体同士の接合、互いに異な
る二種類のn型半導体同士の接合などのうちの一種以上
が用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金属と
半導体との接合においてそれらの仕事関数に大きな差が
存在する場合や、互いに異なる二種類のp型半導体同士
の接合において接合界面に価電子帯の大きな不連続が存
在する場合や、互いに異なる二種類のn型半導体同士の
接合において接合界面に伝導帯の大きな不連続が存在す
る場合などには、接合部でオーミックコンタクトが得ら
れにくいことから、接合に電流が流れにくかったり、あ
るいは、接合にある一定の電流を流すために必要な印加
電圧が非常に高くなってしまうという問題がある。
【0004】この問題は、接合を構成する物質を決める
とそれらの仕事関数や価電子帯または伝導帯の不連続の
大きさなどが決まってしまうため、有効な対策を講ずる
ことが本質的に難しいものである。
【0005】従って、この発明の目的は、互いに仕事関
数に大きな差が存在する金属と半導体との接合を有する
場合に、その接合に電流を流しやすくすることができる
半導体装置を提供することにある。
【0006】この発明の他の目的は、接合の界面におい
て価電子帯または伝導帯に大きな不連続が存在する互い
に異なる二種類のp型半導体同士の接合または互いに異
なる二種類のn型半導体同士の接合を有する場合に、そ
の接合に電流を流しやすくすることができる半導体装置
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の発明は、金属(3)と半導体
(1)との接合を有し、半導体(1)がp型である場合
には金属(3)の仕事関数は半導体(1)の仕事関数よ
りも小さく、半導体がn型である場合には金属の仕事関
数は半導体の仕事関数よりも大きい半導体装置におい
て、接合の界面の近傍における半導体(1)中に形成さ
れる空乏層内に、金属(3)のフェルミ準位とエネルギ
ーがほぼ等しい深いエネルギー準位を有する不純物(A
1、A2、A3)がドープされていることを特徴とする
ものである。
【0008】この発明の第2の発明は、互いに導電型が
同一の第1の半導体(1)と第2の半導体(5)との接
合を有し、第1の半導体(1)および第2の半導体
(5)がp型である場合には接合の界面において第1の
半導体(1)の価電子帯の頂上のエネルギーは第2の半
導体(5)の価電子帯の頂上のエネルギーよりも低く、
第1の半導体および第2の半導体がn型である場合には
接合の界面において第1の半導体の伝導帯の底のエネル
ギーは第2の半導体の伝導帯の底のエネルギーよりも高
い半導体装置において、界面の近傍における第1の半導
体(1)中に形成される空乏層内に、第2の半導体
(5)のフェルミ準位とエネルギーがほぼ等しい深いエ
ネルギー準位を有する不純物(A1、A2、A3)がド
ープされていることを特徴とするものである。
【0009】この発明の第3の発明は、互いに導電型が
同一の第1の半導体(1)と第2の半導体(5)との接
合を有し、第1の半導体(1)および第2の半導体
(5)がp型である場合には接合の界面において第1の
半導体(1)の価電子帯の頂上のエネルギーは第2の半
導体(5)の価電子帯の頂上のエネルギーよりも低く、
第1の半導体および第2の半導体がn型である場合には
接合の界面において第1の半導体の伝導帯の底のエネル
ギーは第2の半導体の伝導帯の底のエネルギーよりも高
い半導体装置において、界面の近傍における第1の半導
体(1)中に形成される空乏層内に、第1の半導体
(1)および第2の半導体(5)がp型である場合には
第1の半導体(1)の価電子帯の頂上と第2の半導体
(5)のフェルミ準位との間のエネルギーの深いエネル
ギー準位を有する不純物(A1、A2、A3)がドープ
され、第1の半導体および第2の半導体がn型である場
合には第1の半導体の伝導帯の底と第2の半導体のフェ
ルミ準位との間のエネルギーの深いエネルギー準位を有
する不純物がドープされていることを特徴とするもので
ある。
【0010】第1の発明、第2の発明および第3の発明
による半導体装置の好適な一実施形態において、深いエ
ネルギー準位は互いに深さが異なる複数の深いエネルギ
ー準位を含む。これらの複数の深いエネルギー準位は、
好適には、接合の界面に向かって深くなるようにする。
【0011】第1の発明による半導体装置の典型的な一
実施形態においては、半導体はp型II−VI族化合物
半導体である。より具体的には、このp型II−VI族
化合物半導体は、p型Zn1-x Mgx y Se1-y (0
≦x≦1、0≦y≦1)、例えばp型ZnSe、p型Z
nSSe、p型ZnMgSSeなどである。
【0012】同様に、第2の発明および第3の発明によ
る半導体装置の典型的な一実施形態においては、第1の
半導体および第2の半導体はいずれもp型II−VI族
化合物半導体である。より具体的には、この第1の半導
体としてのII−VI族化合物半導体はp型Zn1-x
x y Se1-y (0≦x≦1、0≦y≦1)、例えば
p型ZnSe、p型ZnSSe、p型ZnMgSSeな
どであり、第2の半導体としてのp型II−VI族化合
物半導体はp型ZnTeである。
【0013】第1の発明、第2の発明および第3の発明
による半導体装置の好適な一実施形態において、半導体
装置は、半導体レーザーや発光ダイオードのような発光
素子である。
【0014】
【作用】第1の発明による半導体装置によれば、接合の
界面の近傍における半導体中に形成される空乏層内に、
金属のフェルミ準位とエネルギーがほぼ等しい深いエネ
ルギー準位を有する不純物がドープされているので、こ
の深いエネルギー準位を介して、接合を正孔または電子
が共鳴トンネリングにより伝導しやすくなる。これによ
って、互いに仕事関数に大きな差が存在する金属と半導
体との接合に電流を流しやすくすることができる。
【0015】第2の発明による半導体装置によれば、界
面の近傍における第1の半導体中に形成される空乏層内
に、第2の半導体のフェルミ準位とエネルギーがほぼ等
しい深いエネルギー準位を有する不純物がドープされて
いるので、この深いエネルギー準位を介して、接合を正
孔または電子が共鳴トンネリングにより伝導しやすくな
る。これによって、接合の界面において価電子帯または
伝導帯に大きな不連続が存在する互いに異なる二種類の
p型半導体同士の接合または互いに異なる二種類のn型
半導体同士の接合に電流を流しやすくすることができ
る。
【0016】第3の発明による半導体装置によれば、界
面の近傍における第1の半導体中に形成される空乏層内
に、第1の半導体および第2の半導体がp型である場合
には第1の半導体の価電子帯の頂上と第2の半導体のフ
ェルミ準位との間のエネルギーの深いエネルギー準位を
有する不純物がドープされ、第1の半導体および第2の
半導体がn型である場合には第1の半導体の伝導帯の底
と第2の半導体のフェルミ準位との間のエネルギーの深
いエネルギー準位を有する不純物がドープされているの
で、第1の半導体および第2の半導体がp型である場合
には接合部において第1の半導体中の正孔が第2の半導
体側に落ち込み、第1の半導体および第2の半導体がn
型である場合には接合部において第1の半導体中の電子
が第2の半導体側に落ち込む。この結果、第1の半導体
および第2の半導体がp型である場合には第2の半導体
側に落ち込んだ正孔と第1の半導体側に残された負に帯
電した不純物イオンとにより電場が発生し、第1の半導
体および第2の半導体がn型である場合には第2の半導
体側に落ち込んだ電子と第1の半導体側に残された正に
帯電した不純物イオンとにより電場が発生する。これら
の電場は、接合の界面の近傍における第1の半導体中に
形成される空乏層の幅を狭くする効果を有する。このた
め、このように空乏層の幅が狭くなる分だけ、接合を正
孔または電子がトンネリングにより伝導しやすくなる。
これによって、接合の界面において価電子帯または伝導
帯に大きな不連続が存在する互いに異なる二種類のp型
半導体同士の接合または互いに異なる二種類のn型半導
体同士の接合に電流を流しやすくすることができる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。まず、この発明の第1実施例につい
て説明する。
【0018】この第1実施例においては、図1に示すよ
うに、p型半導体層1とn型半導体層2とのpn接合か
ら成り、p型半導体層1にp側電極3がコンタクトし、
n型半導体層2にn側電極4がコンタクトしたpn接合
ダイオードを考える。p側電極3およびn側電極4はい
ずれも金属により形成される。ここでは、n型半導体層
2にはn側電極4を容易にオーミックコンタクトさせる
ことができるが、p型半導体層1にp側電極3をオーミ
ックコンタクトさせることはそれらの仕事関数に大きな
差が存在するために難しい場合を考える。p型半導体層
1は具体的には例えばp型ZnSe層である。
【0019】図2はこのpn接合ダイオードのp側電極
3とp型半導体層1との接合部のエネルギーバンド図を
示す。図2において、Ec およびEv はそれぞれp型半
導体層1の伝導帯の下端のエネルギーおよび価電子帯の
上端のエネルギー、EF はフェルミ準位を示す(以下同
様)。
【0020】図2に示すように、p側電極3とp型半導
体層1との仕事関数に大きな差があることにより、p型
半導体層1の価電子帯および伝導帯はp側電極3に向か
って大きく低エネルギー側に曲がり、接合の界面の近傍
におけるp型半導体層1側に空乏層が大きく広がる。こ
の空乏層の幅の一例を挙げると次の通りである。例え
ば、p型半導体層1のキャリア濃度(全てのアクセプタ
がイオン化しているとするとアクセプタ濃度と等しい)
が〜1017cm-3であり、バンドギャップが〜3eVで
あるとすると、空乏層の幅は50〜100nmとなる。
この場合、正孔はトンネル効果により空乏層を通ること
になるが、この空乏層の幅がこのように50〜100n
mである場合には、この空乏層を正孔がトンネリングす
る確率は極めて小さく、従ってこの接合を流れる電流は
極めて少ない。
【0021】そこで、この第1実施例においては、図1
および図2に示すように、p側電極3とp型半導体層1
との接合の界面の近傍における空乏層内に、金属のフェ
ルミ準位EF とエネルギーがほぼ等しくなるように深い
エネルギー準位D1を有するアクセプタA1をドープす
る。なお、少なくとも、p側電極3とp型半導体層1と
の接合の界面の近傍の部分以外の部分のp型半導体層1
中には、浅いエネルギー準位を有するアクセプタ(図示
せず)がドープされている。場合によっては、p側電極
3とp型半導体層1との接合の界面の近傍の部分のp型
半導体層1中に浅いエネルギー準位を有するアクセプタ
を積極的にドープするようにしてもよい。
【0022】p型半導体層1が例えばp型ZnSe層で
ある場合、上記のアクセプタA1としては、O、N、L
i、Na、Mn、Cu、Ni、Ti、Vなどを用いるこ
とができる。価電子帯の頂上から測ったこれらのアクセ
プタA1のエネルギー準位D1の深さは、Oは約86m
eV、N、LiおよびNaは110〜130meV、M
nおよびCuは200〜300meV、Niは600〜
700meV、TiおよびVは1〜1.2eVである。
これらのうちから必要に応じて選んだものを上記のアク
セプタA1として用い、これを、その深いエネルギー準
位D1が金属のフェルミ準位EF とエネルギーがほぼ等
しくなるように、p側電極3とp型半導体層1との接合
の界面の近傍における空乏層内の所定位置にドープす
る。
【0023】この第1実施例によれば、上記の深いエネ
ルギー準位D1を介して、p側電極3とp型半導体層1
との接合を正孔が共鳴トンネリングにより伝導しやすく
なっている。これによって、この接合により多くの電流
を流すことができ、あるいは、この接合にある一定の電
流を流すのに必要な印加電圧の低減を図ることができ
る。
【0024】次に、この発明の第2実施例について説明
する。図3はこの第2実施例によるpn接合ダイオード
を示し、図4はこのpn接合ダイオードのp側電極3と
p型半導体層1との接合部のエネルギーバンド図を示
す。
【0025】この第2実施例においては、図3および図
4に示すように、p側電極3とp型半導体層1との接合
の界面の近傍における空乏層内に、p型半導体層1側か
らこの界面に向かって順に、いずれも金属のフェルミ準
位EF とエネルギーがほぼ等しい、深いエネルギー準位
D3を有するアクセプタA3、深いエネルギー準位D1
を有するアクセプタA1および深いエネルギー準位D2
を有するアクセプタA2をドープする。この場合、これ
らの深いエネルギー準位D3、D1およびD2は、接合
の界面に向かって次第に深くなっている。図5に、フラ
ットバンド条件の下におけるこれらの深いエネルギー準
位D3、D1およびD2を浅いエネルギー準位とともに
示す。
【0026】深いエネルギー準位D3を有するアクセプ
タA3、深いエネルギー準位D1を有するアクセプタA
1および深いエネルギー準位D2を有するアクセプタA
2としては、上述のO、N、Li、Na、Mn、Cu、
Ni、Ti、Vなどのうちから必要に応じて選ぶことが
できる。例えば、深いエネルギー準位D3を有するアク
セプタA3としてLiを用い、深いエネルギー準位D1
を有するアクセプタA1としてMnを用い、深いエネル
ギー準位D2を有するアクセプタA2としてNiを用い
る、などである。
【0027】これらの深いエネルギー準位D3を有する
アクセプタA3、深いエネルギー準位D1を有するアク
セプタA1および深いエネルギー準位D2を有するアク
セプタA2としては、上述のように互いに種類が異なる
アクセプタを用いるほかに、同一の種類のアクセプタを
用いてもよい。すなわち、例えば、ZnSe中にアクセ
プタとしてNをドープする場合、Nは、そのドーピング
濃度がある値以下のときには浅いエネルギー準位を有す
るが、ドーピング濃度がその値を超えると、ドーピング
濃度の増加に伴ってそのエネルギー準位がディープ化す
る性質を有する(図20参照)。従って、p側電極3と
p型半導体層1との接合の界面に向かってNのドーピン
グ濃度が高くなるようにし、それによって上記の深いエ
ネルギー準位D3、D1およびD2が設けられたと実質
的に同一の状態を実現することができる。Nのドーピン
グ濃度は、具体的には、例えば、上記界面に向かって〜
1017cm-3から〜1019cm-3まで増加させる。
【0028】この第2実施例によるpn接合ダイオード
の上記以外の構成は第1実施例によるpn接合ダイオー
ドと同様であるので、説明を省略する。
【0029】この第2実施例によれば、上記の深いエネ
ルギー準位D3、D1およびD2を介して、p側電極3
とp型半導体層1との接合を正孔が共鳴トンネリングに
より伝導しやすくなっている。これによって、この接合
により多くの電流を流すことができ、あるいは、この接
合にある一定の電流を流すのに必要な印加電圧の低減を
図ることができる。
【0030】次に、この発明の第3実施例について説明
する。この第3実施例においては、図6に示すように、
図1に示すpn接合ダイオードにおけるp型半導体層1
とp側電極3との間にこのp型半導体層1と異なるp型
半導体層5を挿入した構造のpn接合ダイオードを考え
る。ここでは、p型半導体層5は、p側電極3との仕事
関数の差が小さく、かつそのキャリア濃度も十分に高く
することができることによりp側電極3をオーミックコ
ンタクトさせることができ、また、p型半導体層1との
間に存在する価電子帯の不連続ΔEv も比較的小さいも
のとする。ここで、p型半導体層5のフェルミ準位はそ
の価電子帯の頂上のエネルギーとほぼ等しいものとす
る。一方、n型半導体層2にはn側電極4を容易にオー
ミックコンタクトさせることができるものとする。例え
ば、p型半導体層1がp型ZnSe層であるとき、p型
半導体層5はp型ZnTe層であり、この場合、これら
のp型ZnSe層およびp型ZnTe層の間の価電子帯
の不連続ΔEv の大きさは0.5eV程度である。
【0031】図7はこのpn接合ダイオードのp側電極
3、p型半導体層5およびp型半導体層1の接合部のエ
ネルギーバンド図を示す。この場合、p型半導体層1の
キャリア濃度はp型半導体層5のキャリア濃度に比べて
十分に小さいものとすると、p型半導体層1とp型半導
体層5との接合部における空乏層はもっぱらp型半導体
層1側に広がる。
【0032】この第3実施例においては、図6および図
7に示すように、p型半導体層1とp型半導体層5との
接合の界面の近傍におけるp型半導体層5中に形成され
る空乏層内に、フェルミ準位EF とエネルギーがほぼ等
しい深いエネルギー準位D1を有するアクセプタA1を
ドープする。なお、少なくとも、p型半導体層1とp型
半導体層5との接合の界面の近傍の部分以外の部分のp
型半導体層1中には、浅いエネルギー準位を有するアク
セプタ(図示せず)がドープされている。場合によって
は、p型半導体層1とp型半導体層5との接合の界面の
近傍の部分のp型半導体層1中に浅いエネルギー準位を
有するアクセプタを積極的にドープするようにしてもよ
い。
【0033】p型半導体層1が例えばp型ZnSe層で
ある場合、上記のアクセプタA1としては、第1実施例
と同様に、O、N、Li、Na、Mn、Cu、Ni、T
i、Vなどを用いることができる。
【0034】この第3実施例によれば、上記の深いエネ
ルギー準位D1を介して、p型半導体層1とp型半導体
層5との接合を正孔が共鳴トンネリングにより伝導しや
すくなっている。これによって、このp型半導体層1と
p型半導体層5との接合により多くの電流を流すことが
できる。そして、p側電極3はp型半導体層5にオーミ
ックコンタクトさせることができるから、結局、p型半
導体層1とp型半導体層5との接合およびp側電極3と
p型半導体層5との接合の全体により多くの電流を流す
ことができ、あるいは、これらの接合にある一定の電流
を流すのに必要な印加電圧の低減を図ることができる。
【0035】次に、この発明の第4実施例について説明
する。図8はこの第4実施例によるpn接合ダイオード
を示し、図9はこのpn接合ダイオードのp側電極3、
p型半導体層5およびp型半導体層1の接合部のエネル
ギーバンド図を示す。
【0036】この第4実施例においては、図8および図
9に示すように、p型半導体層1とp型半導体層5との
接合の界面の近傍におけるp型半導体層1中に形成され
る空乏層内に、p型半導体層1側からこの界面に向かっ
て順に、いずれもフェルミ準位EF とエネルギーがほぼ
等しい、深いエネルギー準位D3を有するアクセプタA
3、深いエネルギー準位D1を有するアクセプタA1お
よび深いエネルギー準位D2を有するアクセプタA2を
ドープする。ここで、これらの深いエネルギー準位D
3、D1およびD2は、接合の界面に向かって次第に深
くなっている。
【0037】第2実施例と同様に、深いエネルギー準位
D3を有するアクセプタA3、深いエネルギー準位D1
を有するアクセプタA1および深いエネルギー準位D2
を有するアクセプタA2としては、O、N、Li、N
a、Mn、Cu、Ni、Ti、Vなどのうちから必要に
応じて選ぶことができる。例えば、深いエネルギー準位
D3を有するアクセプタA3としてLiを用い、深いエ
ネルギー準位D1を有するアクセプタA1としてMnを
用い、深いエネルギー準位D2を有するアクセプタA2
としてNiを用いる、などである。
【0038】これらの深いエネルギー準位D3を有する
アクセプタA3、深いエネルギー準位D1を有するアク
セプタA1および深いエネルギー準位D2を有するアク
セプタA2としては、上述のように互いに種類が異なる
アクセプタを用いるほかに、同一の種類のアクセプタを
用いてもよいことは、第2実施例で述べたと同様であ
る。
【0039】この第4実施例によるpn接合ダイオード
の上記以外の構成は第3実施例によるpn接合ダイオー
ドと同様であるので、説明を省略する。
【0040】この第4実施例によれば、上記の深いエネ
ルギー準位D3、D1およびD2を介して、p型半導体
層1とp型半導体層5との接合を正孔が共鳴トンネリン
グにより伝導しやすくなっている。これによって、この
p型半導体層1とp型半導体層5との接合により多くの
電流を流すことができる。そして、p型半導体層1とp
型半導体層5との接合およびp側電極3とp型半導体層
5との接合の全体により多くの電流を流すことができ、
あるいは、これらの接合にある一定の電流を流すのに必
要な印加電圧の低減を図ることができる。
【0041】次に、この発明の第5実施例について説明
する。上述のp型半導体層1とp側電極3との間に単に
p型半導体層5を挿入しただけのpn接合ダイオードに
おいては、その接合に流すことができる電流の量は非常
に少ないが、その理由は、p型半導体層1とp型半導体
層5との間に価電子帯の不連続ΔEv が存在することの
ほかに、p型半導体層1のキャリア濃度が低いことであ
る。例えば、p型半導体層1がp型ZnSe層である場
合、そのキャリア濃度は〜1017cm-3に過ぎない。
【0042】今、p型半導体層5のキャリア濃度はp型
半導体層1のキャリア濃度に比べて十分に大きいとする
と、すでに述べたように、p型半導体層1とp型半導体
層5との接合部における空乏層はもっぱらp型半導体層
1側に広がる。ここで、このp型半導体層1側に広がる
空乏層の幅をW、p型半導体層1のキャリア濃度をPと
すると、それらの間にはW=(2εφ/qP)1/2 の関
係がある。ただし、εはp型半導体層1の誘電率、φは
p型半導体層1とp型半導体層5との間のポテンシャル
障壁の高さ、qは電子電荷の絶対値である。この場合、
接合を流れる電流を多くするには、空乏層の幅Wを小さ
くすればよいが、このためにはp型半導体層1のキャリ
ア濃度Pを大きくしなければならない。
【0043】しかしながら、ワイドギャップ半導体で
は、バルク半導体で得られるキャリア濃度に上限Pc
ある。そして、ワイドギャップ半導体の一種であるZn
Seの場合、これが〜1017cm-3となっているのであ
る。言い換えれば、ZnSeへのアクセプタのドーピン
グ濃度をPc 以上に高くしても、Pc を超えた分のアク
セプタからは有効キャリアが供給されないのである。一
方、二次イオン質量分析(SIMS)法による測定結果
によると、ZnSeに対しては、Ps =1018〜1019
cm-3の濃度にアクセプタをドープすることが可能であ
ることがわかっている(図20参照)。このことから、
1017cm-3以上1019cm-3までの分のアクセプタは
非活性化しており、有効キャリアを供給していないこと
がわかる。このアクセプタの非活性化の理由の一つは、
そのエネルギー準位のディープ化である。この深いエネ
ルギー準位を有するアクセプタの量は、Ps のオーダー
(言うまでもないが、Ps を超えることはない)である
と言える。
【0044】さて、この第5実施例においては、図10
に示すように、p型半導体層1とp側電極3との間にp
型半導体層5を挿入した構造を有するpn接合ダイオー
ドにおいて、p型半導体層1とp型半導体層5との接合
部においてp型半導体層1側に形成される空乏層内に、
p型半導体層1の価電子帯の底のエネルギーEv とフェ
ルミ準位EF との間のエネルギーの深いエネルギー準位
を有するアクセプタを以下に述べるようにドープする。
なお、少なくとも、p型半導体層1とp型半導体層5と
の接合の界面の近傍の部分以外の部分のp型半導体層1
中には、浅いエネルギー準位を有するアクセプタ(図示
せず)がドープされている。場合によっては、p型半導
体層1とp型半導体層5との接合の界面の近傍の部分の
p型半導体層1中に浅いエネルギー準位を有するアクセ
プタを積極的にドープするようにしてもよい。
【0045】図11はこのpn接合ダイオードのp側電
極3、p型半導体層5およびp型半導体層1の接合部の
エネルギーバンド図を示す。図11に示すように、p型
半導体層1とp型半導体層5との接合の界面において価
電子帯に大きな不連続ΔEvが存在する場合には、この
界面の近傍の領域、具体的にはこの界面から、p型半導
体層1のキャリア濃度の上限Pc で決まる幅Wc =(2
ε(ΔEv /q)/qPc 1/2 にわたる領域に空乏層
が広がっている。
【0046】今、図11に示すように、この界面からp
型半導体層1側にx軸をとり、その界面でx=0とした
とき、この界面から距離xの位置にドープされた、深い
エネルギー準位を有するアクセプタのその深いエネルギ
ー準位(価電子帯の頂上から測るものとする)の深さE
Deep(x)が、x軸方向の価電子帯の変化を表す関数を
V(x)として、 EDeep(x)<EF −V(x) (1) が満たされるようにする。このとき、このエネルギー準
位EDeep(x)にトラップされた正孔は、p型半導体層
5側に落ち込む。すなわち、変調ドープが達成される。
このp型半導体層5側に落ち込んだ、正の電荷を有する
正孔と、p型半導体層1中に残された負に帯電した、深
いエネルギー準位を有するアクセプタイオンとにより電
場が発生し、この電場が、この深いエネルギー準位を有
するアクセプタがドープされていない場合に比べて価電
子帯の曲がりを急峻にする働きをする。その様子を図1
2に示す。このとき、空乏層の幅は、Wc =(2ε(Δ
v/q)/qPc 1/2 からWs =(2ε(ΔEv
q)/qPs 1/2 に縮小する。例えば、Pc 〜1017
cm-3とすると、Ps 〜1018cm-3のときはWs /W
c =(Pc /Ps 1/2 〜1/3、Ps 〜1019cm-3
のときはWs /Wc =(Pc /Ps 1/2 〜1/10で
ある。これによって、p型半導体層1とp型半導体層5
との接合を流れる電流は飛躍的に増大することになる。
【0047】式(1)を満たすようにアクセプタをドー
プするためには、接合の界面に向かって、深いエネルギ
ー準位の深さが徐々に増加するようにアクセプタをドー
プするのが最も効率的である。
【0048】さらに望ましくは、図11のx=0からx
=Wc の範囲において、価電子帯の底を示す曲線とフェ
ルミ準位EF を示す直線と価電子帯の不連続ΔEv を示
す直線とにより囲まれたほぼ三角形状の領域内における
浅いエネルギー準位からフェルミ準位EF までの間の部
分を深いエネルギー準位が埋め尽くすようにアクセプタ
をドープするのがよい。このときに、空乏層の幅を最も
小さくすることができる。
【0049】以上のように、この第5実施例によれば、
p型半導体層1とp型半導体層5との接合の界面の近傍
におけるp型半導体層1中に形成される空乏層の幅を小
さくすることができることにより、その分だけこの接合
を正孔がトンネリングにより伝導しやすくなっている。
これによって、このp型半導体層1とp型半導体層5と
の接合により多くの電流を流すことができる。そして、
p型半導体層1とp型半導体層5との接合およびp側電
極3とp型半導体層5との接合の全体により多くの電流
を流すことができ、あるいは、これらの接合にある一定
の電流を流すのに必要な印加電圧の低減を図ることがで
きる。
【0050】次に、この発明の第6実施例について説明
する。この第6実施例は、この発明を半導体レーザーに
適用した実施例である。図13および図14はこの第6
実施例による半導体レーザーを示し、図13は共振器長
方向に垂直な断面図、図14は共振器長方向に平行な断
面図である。この第6実施例による半導体レーザーは、
SCH(Separated Confinement Heterostructure)構造
を有するものである。
【0051】図13および図14に示すように、この第
6実施例による半導体レーザーにおいては、例えばn型
不純物としてSiがドープされた例えば(100)面方
位のn型GaAs基板11上に、例えばn型不純物とし
てClがドープされたn型ZnSeバッファ層12、例
えばn型不純物としてClがドープされたn型Zn1-p
Mgp q Se1-q クラッド層13、例えばn型不純物
としてClがドープされたn型ZnSe光導波層14、
例えばi型Zn1-z Cdz Se量子井戸層から成る活性
層15、例えばp型不純物としてNがドープされたp型
ZnSe光導波層16、例えばp型不純物としてNがド
ープされたp型Zn1-p Mgp q Se1-q クラッド層
17、例えばp型不純物としてNがドープされたp型Z
nSv Se1-v 層18および例えばp型不純物としてN
がドープされたp型ZnSeコンタクト層19が順次積
層されている。ここで、p型ZnSv Se1-v 層18
は、その下のp型Zn1-p Mgp q Se1-q クラッド
層17と格子整合をとるための層として用いられるとと
もに、補助的なp型クラッド層として用いられる。p型
Zn1-p Mgp q Se1-q クラッド層17との格子整
合をとるために、このp型ZnSv Se1-v 層18のS
組成比vは好適には0.06に選ばれる。
【0052】この場合、p型ZnSeコンタクト層19
およびp型ZnSv Se1-v 層18の上層部はストライ
プ形状にパターニングされている。このストライプ部の
幅は例えば5μmである。
【0053】さらに、上述のストライプ部以外の部分に
おけるp型ZnSv Se1-v 層18上には、例えば厚さ
が300nmのアルミナ(Al2 3 )膜から成る絶縁
層20が形成されている。そして、ストライプ形状のp
型ZnSeコンタクト層19および絶縁層20上にp側
電極21が形成されている。このp側電極21がp型Z
nSeコンタクト層19とコンタクトした部分が電流の
通路となる。ここで、このp側電極21としては、例え
ば、厚さが10nmのPd膜と厚さが100nmのPt
膜と厚さが300nmのAu膜とを順次積層したAu/
Pt/Pd電極が用いられる。一方、n型GaAs基板
11の裏面には、例えばIn電極のようなn側電極22
がコンタクトしている。
【0054】この第6実施例による半導体レーザーにお
いては、p側電極21とp型ZnSeコンタクト層19
との接合部が、上述の第1実施例によるpn接合ダイオ
ードにおけるp側電極3とp型半導体層1との接合部と
同様な構造になっている。すなわち、図15に示すよう
に、p側電極21とp型ZnSeコンタクト層19との
接合の界面の近傍におけるp型ZnSeコンタクト層1
9中に形成される空乏層内に、p側電極21のフェルミ
準位EF とエネルギーがほぼ等しい深いエネルギー準位
D1を有するアクセプタA1がドープされている。これ
によって、第1実施例と同様に、この接合を正孔が容易
にトンネリングすることができることにより、この接合
により多くの電流を流すことができ、あるいは、この接
合にある一定の電流を流すのに必要な印加電圧の低減を
図ることができる。
【0055】この第6実施例による半導体レーザーにお
いては、いわゆる端面コーティングが施されている。す
なわち、図14に示すように、共振器長方向に垂直な一
対の共振器端面のうちレーザー光が取り出されるフロン
ト側の共振器端面には厚さが74nmのAl2 3 膜2
3と厚さが31nmのSi膜24とから成る多層膜がコ
ーティングされ、共振器長方向に垂直な一対の共振器端
面のうちレーザー光が取り出されないリア側の共振器端
面には厚さが74nmのAl2 3 膜23と厚さが31
nmのSi膜24とを2周期繰り返した多層膜がコーテ
ィングされている。ここで、Al2 3 膜23とSi膜
24とから成る多層膜の厚さは、それに屈折率をかけた
光学的距離が、レーザー光の発振波長の1/4に等しく
なるように選ばれている。この場合、フロント側の共振
器端面の反射率は70%であり、リア側の共振器端面の
反射率は95%である。
【0056】この第6実施例において、活性層15は、
好適には厚さが2〜20nm、例えば厚さが9nmのi
型Zn1-z Cdz Se量子井戸層から成る単一量子井戸
構造を有する。この場合、n型ZnSe光導波層14お
よびp型ZnSe光導波層16が障壁層を構成する。
【0057】また、この第6実施例において、n型Zn
1-p Mgp q Se1-q クラッド層13およびp型Zn
1-p Mgp q Se1-q クラッド層17のMg組成比p
は例えば0.09、またS組成比qは例えば0.18で
あり、そのときのエネルギーギャップは77Kで約2.
94eVである。これらのMg組成比p=0.09およ
びS組成比q=0.18を有するn型Zn1-p Mgp
q Se1-q クラッド層13およびp型Zn1-p Mgp
q Se1-q クラッド層17はGaAsと格子整合する。
また、活性層15を構成するi型Zn1-z Cdz Se量
子井戸層のCd組成比zは例えば0.19であり、その
ときのエネルギーギャップは77Kで約2.54eVで
ある。この場合、活性層15を構成するi型Zn1-z
z Se量子井戸層とn型Zn1-p Mgp q Se1-q
クラッド層13およびp型Zn1-p Mgp q Se1-q
クラッド層17との間のエネルギーギャップの差ΔEg
は0.40eVである。なお、室温でのバンドギャップ
の値は、77Kでのバンドギャップの値から0.1eV
を引くことにより求めることができる。
【0058】n型Zn1-p Mgp q Se1-q クラッド
層13の厚さは例えば1.5μmであり、不純物濃度は
D −NA (ND :ドナー濃度、NA :アクセプタ濃
度)で例えば5×1017cm-3である。n型ZnSe光
導波層14の厚さは例えば80nmであり、不純物濃度
はND −NA で例えば5×1017cm-3である。また、
p型ZnSe光導波層16の厚さは例えば80nmであ
り、不純物濃度はNA −ND で例えば5×1017cm-3
である。p型Zn1-p Mgp q Se1-q クラッド層1
7の厚さは例えば0.8μmであり、不純物濃度はNA
−ND で例えば2×1017cm-3である。p型ZnSv
Se1-v 層18の厚さは例えば0.8μmであり、不純
物濃度はNA −ND で例えば8×1017cm-3である。
p型ZnSeコンタクト層19の厚さは例えば45nm
であり、不純物濃度はNA −ND で例えば8×1017
-3である。
【0059】また、n型ZnSeバッファ層12の厚さ
は、ZnSeとGaAsとの間にはわずかではあるが格
子不整合が存在することから、この格子不整合に起因し
てこのn型ZnSeバッファ層12およびその上の各層
のエピタキシャル成長時に転位が発生するのを防止する
ために、ZnSeの臨界膜厚(〜100nm)よりも十
分に小さく選ばれるが、この実施例においては例えば3
3nmである。
【0060】この第6実施例による半導体レーザーの共
振器長Lは例えば640μmに選ばれ、この共振器長方
向に垂直な方向の幅は例えば400μmに選ばれる。
【0061】次に、上述のように構成されたこの第6実
施例による半導体レーザーの製造方法について説明す
る。この第6実施例による半導体レーザーを製造するに
は、まず、n型GaAs基板11上に、例えば分子線エ
ピタキシー(MBE)法により、例えば成長温度280
℃で、n型ZnSeバッファ層12、n型Zn1-p Mg
p q Se1-q クラッド層13、n型ZnSe光導波層
14、i型Cdz Zn1-z Se量子井戸層から成る活性
層15、p型ZnSe光導波層16、p型Zn1-p Mg
p q Se1-q クラッド層17、p型ZnSv Se1-v
層18およびp型ZnSeコンタクト層19を順次エピ
タキシャル成長させる。
【0062】上述のMBE法による各層のエピタキシャ
ル成長においては、例えば、Zn原料としては純度9
9.9999%のZnを用い、Mg原料としては純度9
9.9%のMgを用い、S原料としては純度99.99
99%のZnSを用い、Se原料としては純度99.9
999%のSeを用いる。また、n型ZnSeバッファ
層12、n型Zn1-p Mgp q Se1-q クラッド層1
3およびn型ZnSe光導波層14のn型不純物として
のClのドーピングは、例えば純度99.9999%の
ZnCl2 をドーパントとして用いて行う。一方、p型
ZnSe光導波層16、p型Zn1-p Mgp q Se
1-q クラッド層17、p型ZnSv Se1-v層18およ
びp型ZnSeコンタクト層19のp型不純物としての
Nのドーピングは、電子サイクロトロン共鳴(ECR)
を利用して発生されたN2 プラズマを照射することによ
り行う。ここで、p型ZnSeコンタクト層19の成長
の途中において、深いエネルギー準位D1を有するアク
セプタA1をドープするか、あるいは、Nのドーピング
量を所要の深いエネルギー準位D1が形成されるように
増加させる。
【0063】次に、p型ZnSeコンタクト層19上に
所定幅のストライプ形状のレジストパターン(図示せ
ず)を形成した後、このレジストパターンをマスクとし
て、p型ZnSeコンタクト層19およびp型ZnSv
Se1-v 層18を、このp型ZnSv Se1-v 層18の
厚さ方向の途中までウエットエッチング法によりエッチ
ングする。これによって、p型ZnSeコンタクト層1
9およびp型ZnSv Se1-v 層18の上層部がストラ
イプ形状にパターニングされる。
【0064】次に、上述のエッチングに用いたレジスト
パターンを残したまま全面にAl23 膜を真空蒸着し
た後、このレジストパターンを、その上に形成されたA
23 膜とともに除去する(リフトオフ)。これによ
って、ストライプ部以外の部分におけるp型ZnSv
1-v 層18上にのみAl2 3 膜から成る絶縁層20
が形成される。
【0065】次に、ストライプ形状のp型ZnSeコン
タクト層19および絶縁層20の全面にPd膜、Pt膜
およびAu膜を順次真空蒸着してAu/Pt/Pd電極
から成るp側電極21を形成し、その後必要に応じて熱
処理を行って、このp側電極21をp型ZnSeコンタ
クト層19にオーミックコンタクトさせる。一方、n型
GaAs基板11の裏面にはIn電極のようなn側電極
22を形成する。
【0066】次に、以上のようにしてレーザー構造が形
成されたn型GaAs基板11を例えば幅が640μm
(共振器長に等しい)のバー状に劈開して両共振器端面
を形成した後、図2に示すように、真空蒸着法により、
フロント側の共振器端面に厚さが74nmのAl2 3
膜23と厚さが31nmのSi膜24とから成る多層膜
を形成するとともに、リア側の共振器端面に厚さが74
nmのAl2 3 膜23と厚さが31nmのSi膜24
とを2周期繰り返した多層膜を形成する。このように端
面コーティングを施した後、このバーを例えば幅400
μmに劈開してチップ化し、パッケージングを行う。
【0067】この第6実施例によれば、例えば、室温に
おいて連続発振が可能な緑色発光でしかも低しきい値電
流密度のSCH構造を有する半導体レーザーを実現する
ことができる。
【0068】次に、この発明の第7実施例について説明
する。この第7実施例による半導体レーザーにおいて
は、図16に示すように、p側電極21とp型ZnSe
コンタクト層19との接合部が、上述の第2実施例によ
るpn接合ダイオードにおけるp側電極3とp型半導体
層1との接合部と同様な構造になっている。すなわち、
図16に示すように、p側電極21とp型ZnSeコン
タクト層19との接合の界面の近傍における空乏層内
に、p型ZnSeコンタクト層19側からこの界面に向
かって順に、いずれもp側電極21のフェルミ準位EF
とエネルギーがほぼ等しい、深いエネルギー準位D3を
有するアクセプタA3、深いエネルギー準位D1を有す
るアクセプタA1および深いエネルギー準位D2を有す
るアクセプタA2がドープされている。これによって、
第2実施例と同様に、この接合を正孔が容易にトンネリ
ングすることができることにより、この接合により多く
の電流を流すことができ、あるいは、この接合にある一
定の電流を流すのに必要な印加電圧の低減を図ることが
できる。この第7実施例による半導体レーザーの上記以
外の構成は第6実施例による半導体レーザーと同様であ
るので、説明を省略する。
【0069】次に、この発明の第8実施例について説明
する。この第8実施例による半導体レーザーにおいて
は、図17に示すように、p型ZnSeコンタクト層1
9上にこれと同一形状のp型ZnTeコンタクト層25
が積層され、このp型ZnTeコンタクト層25にp側
電極21がコンタクトしている。そして、p型ZnSe
コンタクト層19とp型ZnTeコンタクト層25との
接合部が、上述の第3実施例によるpn接合ダイオード
におけるp型半導体層1とp型半導体層5との接合部と
同様な構造になっている。すなわち、図17に示すよう
に、p型ZnSeコンタクト層19とp型ZnTeコン
タクト層25との接合の界面の近傍におけるp型ZnS
eコンタクト層19中に形成される空乏層内に、フェル
ミ準位EF とエネルギーがほぼ等しい深いエネルギー準
位D1を有するアクセプタA1がドープされている。こ
れによって、第3実施例と同様に、このp型ZnSeコ
ンタクト層19とp型ZnTeコンタクト層25との接
合を正孔が容易にトンネリングすることができる。そし
て、このp型ZnSeコンタクト層19とp型ZnTe
コンタクト層25との接合およびp側電極21とp型Z
nSeコンタクト層19との接合の全体により多くの電
流を流すことができ、あるいは、これらの接合にある一
定の電流を流すのに必要な印加電圧の低減を図ることが
できる。この第8実施例による半導体レーザーの上記以
外の構成は第6実施例による半導体レーザーと同様であ
るので、説明を省略する。
【0070】次に、この発明の第9実施例について説明
する。この第9実施例による半導体レーザーにおいて
は、図18に示すように、p型ZnSeコンタクト層1
9上にこれと同一形状のp型ZnTeコンタクト層25
が積層され、このp型ZnTeコンタクト層25にp側
電極21がコンタクトしている。そして、p型ZnSe
コンタクト層19とp型ZnTeコンタクト層25との
接合部が、上述の第4実施例によるpn接合ダイオード
におけるp型半導体層1とp型半導体層5との接合部と
同様な構造になっている。すなわち、図18に示すよう
に、p型ZnSeコンタクト層19とp型ZnTeコン
タクト層25との接合の界面の近傍におけるp型ZnS
eコンタクト層19中に形成される空乏層内に、p型Z
nSeコンタクト層19側からこの界面に向かって順
に、いずれもフェルミ準位EF とエネルギーがほぼ等し
い、深いエネルギー準位D3を有するアクセプタA3、
深いエネルギー準位D1を有するアクセプタA1および
深いエネルギー準位D2を有するアクセプタA2がドー
プされている。これによって、第4実施例と同様に、こ
のp型ZnSeコンタクト層19とp型ZnTeコンタ
クト層25との接合を正孔が容易にトンネリングするこ
とができる。そして、このp型ZnSeコンタクト層1
9とp型ZnTeコンタクト層25との接合およびp側
電極21とp型ZnTeコンタクト層25との接合の全
体により多くの電流を流すことができ、あるいは、これ
らの接合にある一定の電流を流すのに必要な印加電圧の
低減を図ることができる。この第9実施例による半導体
レーザーの上記以外の構成は第6実施例による半導体レ
ーザーと同様であるので、説明を省略する。
【0071】次に、この発明の第10実施例について説
明する。この第10実施例による半導体レーザーにおい
ては、図19に示すように、p型ZnSeコンタクト層
19上にこれと同一形状のp型ZnTeコンタクト層2
5が積層され、このp型ZnTeコンタクト層25にp
側電極21がコンタクトしている。そして、p型ZnS
eコンタクト層19とp型ZnTeコンタクト層25と
の接合部が、上述の第5実施例によるpn接合ダイオー
ドにおけるp型半導体層1とp型半導体層5との接合部
と同様な構造になっている。すなわち、図19に示すよ
うに、p型ZnSeコンタクト層19とp型ZnTeコ
ンタクト層25との接合の界面の近傍におけるp型Zn
Seコンタクト層19中に形成される空乏層内に、価電
子帯の底のエネルギーEv とフェルミ準位EF との間の
エネルギーの深いエネルギー準位を有するアクセプタが
ドープされている。これによって、第5実施例と同様
に、このp型ZnSeコンタクト層19とp型ZnTe
コンタクト層25との接合を正孔が容易にトンネリング
することができる。そして、このp型ZnSeコンタク
ト層19とp型ZnTeコンタクト層25との接合およ
びp側電極21とp型ZnTeコンタクト層25との接
合の全体により多くの電流を流すことができ、あるい
は、これらの接合にある一定の電流を流すのに必要な印
加電圧の低減を図ることができる。この第10実施例に
よる半導体レーザーの上記以外の構成は第6実施例によ
る半導体レーザーと同様であるので、説明を省略する。
【0072】以上の第7実施例〜第10実施例によれ
ば、第6実施例と同様に、例えば、室温において連続発
振が可能な緑色発光でしかも低しきい値電流密度のSC
H構造を有する半導体レーザーを実現することができ
る。
【0073】以上、この発明の実施例について具体的に
説明したが、この発明は、上述の実施例に限定されるも
のではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形
が可能である。
【0074】例えば、上述の第6実施例〜第10実施例
においては、この発明をSCH構造を有する半導体レー
ザーに適用した場合について説明したが、この発明は、
DH(Double Heterostructure)構造を有する半導体レ
ーザーに適用することができることは勿論、発光ダイオ
ードに適用することもできる。さらに、この発明は、発
光素子以外の各種の半導体装置に適用することもでき
る。
【0075】また、上述の第6実施例〜第10実施例に
おいては、クラッド層の材料としてZnMgSSe系化
合物半導体を用いているが、クラッド層の材料としては
ZnMgSSe系化合物半導体以外の各種のZnMgC
dSSeTe系化合物半導体を用いてもよいことは言う
までもない。
【0076】また、例えば、上述の第6実施例〜第10
実施例において用いられているn型ZnSe光導波層1
4およびp型ZnSe光導波層16の代わりにi型Zn
Se光導波層を用いてもよい。格子整合をとる見地から
は、これらのn型ZnSe光導波層14およびp型Zn
Se光導波層16の代わりに、特にu=0.06のn型
ZnSu Se1-u 層およびp型ZnSu Se1-u 層ある
いはi型ZnSu Se1-u 層を用いるのが望ましい。
【0077】さらに、上述の第6実施例〜第10実施例
においては、p型ZnSe光導波層16、p型Zn1-p
Mgp q Se1-q クラッド層17、p型ZnSv Se
1-v層18およびp型ZnSeコンタクト層19のp型
不純物としてのNのドーピングは、ECRを利用して発
生されたN2 プラズマを照射することにより行っている
が、このNのドーピングは、例えば、高周波プラズマに
より発生されたN2 を照射することにより行うようにし
てもよい。
【0078】また、上述の第6実施例〜第10実施例に
おいては、基板としてGaAs基板を用いているが、こ
の基板としては、例えばGaP基板などを用いてもよ
い。
【0079】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
互いに仕事関数に大きな差が存在する金属と半導体との
接合を有する場合に、その接合に電流を流しやすくする
ことができる。また、この発明によれば、接合界面にお
いて価電子帯または伝導帯に大きな不連続が存在する互
いに異なる二種類のp型半導体同士の接合または互いに
異なる二種類のn型半導体同士の接合を有する場合に、
その接合に電流を流しやすくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を説明するための断面図
である。
【図2】この発明の第1実施例を説明するためのエネル
ギーバンド図である。
【図3】この発明の第2実施例を説明するための断面図
である。
【図4】この発明の第2実施例を説明するためのエネル
ギーバンド図である。
【図5】この発明の第2実施例を説明するためのエネル
ギーバンド図である。
【図6】この発明の第3実施例を説明するための断面図
である。
【図7】この発明の第3実施例を説明するためのエネル
ギーバンド図である。
【図8】この発明の第4実施例を説明するための断面図
である。
【図9】この発明の第4実施例を説明するためのエネル
ギーバンド図である。
【図10】この発明の第5実施例を説明するための断面
図である。
【図11】この発明の第5実施例を説明するためのエネ
ルギーバンド図である。
【図12】この発明の第5実施例を説明するためのエネ
ルギーバンド図である。
【図13】この発明の第6実施例を説明するための断面
図である。
【図14】この発明の第6実施例を説明するための断面
図である。
【図15】この発明の第6実施例を説明するための要部
拡大断面図である。
【図16】この発明の第7実施例を説明するための要部
拡大断面図である。
【図17】この発明の第8実施例を説明するための要部
拡大断面図である。
【図18】この発明の第9実施例を説明するための要部
拡大断面図である。
【図19】この発明の第10施例を説明するための要部
拡大断面図である。
【図20】ZnSe中の有効キャリア濃度とZnSe中
へのNのドーピング濃度との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1、5 p型半導体層 2 n型半導体層 3、21 p側電極 4、22 n側電極 11 n型GaAs基板 12 n型ZnSeバッファ層 13 n型Mgp Zn1-p q Se1-q クラッド層 14 n型ZnSe光導波層 15 活性層 16 p型ZnSe光導波層 17 p型Mgp Zn1-p q Se1-q クラッド層 19 p型ZnSeコンタクト層 25 p型ZnTeコンタクト層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属と半導体との接合を有し、上記半導
    体がp型である場合には上記金属の仕事関数は上記半導
    体の仕事関数よりも小さく、上記半導体がn型である場
    合には上記金属の仕事関数は上記半導体の仕事関数より
    も大きい半導体装置において、 上記接合の界面の近傍における上記半導体中に形成され
    る空乏層内に、上記金属のフェルミ準位とエネルギーが
    ほぼ等しい深いエネルギー準位を有する不純物がドープ
    されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 互いに導電型が同一の第1の半導体と第
    2の半導体との接合を有し、上記第1の半導体および上
    記第2の半導体がp型である場合には上記接合の界面に
    おいて上記第1の半導体の価電子帯の頂上のエネルギー
    は上記第2の半導体の価電子帯の頂上のエネルギーより
    も低く、上記第1の半導体および上記第2の半導体がn
    型である場合には上記接合の界面において上記第1の半
    導体の伝導帯の底のエネルギーは上記第2の半導体の伝
    導帯の底のエネルギーよりも高い半導体装置において、 上記界面の近傍における上記第1の半導体中に形成され
    る空乏層内に、上記第2の半導体のフェルミ準位とエネ
    ルギーがほぼ等しい深いエネルギー準位を有する不純物
    がドープされていることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 互いに導電型が同一の第1の半導体と第
    2の半導体との接合を有し、上記第1の半導体および上
    記第2の半導体がp型である場合には上記接合の界面に
    おいて上記第1の半導体の価電子帯の頂上のエネルギー
    は上記第2の半導体の価電子帯の頂上のエネルギーより
    も低く、上記第1の半導体および上記第2の半導体がn
    型である場合には上記接合の界面において上記第1の半
    導体の伝導帯の底のエネルギーは上記第2の半導体の伝
    導帯の底のエネルギーよりも高い半導体装置において、 上記界面の近傍における上記第1の半導体中に形成され
    る空乏層内に、上記第1の半導体および上記第2の半導
    体がp型である場合には上記第1の半導体の価電子帯の
    頂上と上記第2の半導体のフェルミ準位との間のエネル
    ギーの深いエネルギー準位を有する不純物がドープさ
    れ、上記第1の半導体および上記第2の半導体がn型で
    ある場合には上記第1の半導体の伝導帯の底と上記第2
    の半導体のフェルミ準位との間のエネルギーの深いエネ
    ルギー準位を有する不純物がドープされていることを特
    徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 上記深いエネルギー準位は互いに深さが
    異なる複数の深いエネルギー準位を含むことを特徴とす
    る請求項1、2または3記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 上記複数の深いエネルギー準位は上記界
    面に向かって深くなっていることを特徴とする請求項4
    記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 上記半導体はp型Zn1-x Mgx y
    1-y (0≦x≦1、0≦y≦1)であることを特徴と
    する請求項1記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 上記半導体はp型ZnSeであることを
    特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 上記第1の半導体はp型Zn1-x Mgx
    y Se1-y (0≦x≦1、0≦y≦1)であり、上記
    第2の半導体はp型ZnTeであることを特徴とする請
    求項2または3記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 上記第1の半導体はp型ZnSeであ
    り、上記第2の半導体はp型ZnTeであることを特徴
    とする請求項2または3記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 上記半導体装置は発光素子であること
    を特徴とする請求項1〜9のいずれか一項記載の半導体
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000048431A1 (fr) * 1999-02-15 2000-08-17 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Dispositif organique electroluminescent et son procede de fabrication

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