JPH07146619A - 接触転写バイアス制御方式 - Google Patents

接触転写バイアス制御方式

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JPH07146619A
JPH07146619A JP5295407A JP29540793A JPH07146619A JP H07146619 A JPH07146619 A JP H07146619A JP 5295407 A JP5295407 A JP 5295407A JP 29540793 A JP29540793 A JP 29540793A JP H07146619 A JPH07146619 A JP H07146619A
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JP5295407A
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English (en)
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Takahiro Tamiya
孝弘 田宮
Takeshi Motohashi
武 本橋
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、接触転写手段の抵抗変動を幅広く
許容することができて転写性能を上げることができるよ
うにすることを目的とする。 【構成】 この発明は、定電流制御式バイアス電源31
の現出力電圧を元に表を照合して定電流制御式バイアス
電源31の目標電流値を演算し、この演算結果により定
電流制御式バイアス電源31の目標電流値を可変する制
御手段35を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザプリンタ,複写機
などの画像形成装置の接触転写バイアス制御方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】レーザプリンタなどの画像形成装置で
は、感光体などの保持体に形成したトナー像を転写装置
により記録紙からなる被転写体に転写するが、現在、転
写装置はオゾンを発生しないローラ転写方式が研究され
ている。このローラ転写方式は、保持体に転写ローラを
接触させてそのニップ部に記録紙を送り込み、転写ロー
ラにバイアス電圧を印加して保持体上のトナー像を記録
紙へ転写させる。
【0003】ローラ転写方式では、転写性能に対する転
写ローラの抵抗の寄与が高いことが知られている。とこ
ろが、転写ローラは汎用の材質では下記(1)〜(4)
の抵抗変動がある。 (1)環境変動から来る抵抗変動 (2)転写ローラの材質の電圧依存性による抵抗変動 (3)生産ロット毎の軸方向,円周方向の抵抗ムラ (4)転写ローラ毎の個別の軸方向,円周方向の抵抗ム
ラ この結果、バイアス電圧の適正範囲が転写ローラの抵抗
変動でシフトしてしまい、バイアス電圧が低圧側にシフ
トした場合には転写バイアスの不足によりトナー像の転
写率の低下が起こり、バイアス電圧が逆に高圧側にシフ
トした場合には過剰電流によるトナー層内の異常放電が
起こり、全体の転写率を落としてしまうということが問
題であった。
【0004】この問題に対してバイアス電源から転写ロ
ーラへ供給されるバイアス電流を一定に制御する定電流
制御方式が提案されている。この定電流制御方式は転写
バイアス電源としては図4に示すような定電流方式電源
1が用いられる。この定電流方式電源1はトランジスタ
2、トランス3、オア回路4、電流検出抵抗5、バッフ
ァ6、ダイオード7により構成され、トランジスタ2の
コレクタが直流電源Vccに接続されてダイオード7のカ
ソード側が転写ローラからなる負荷RLに接続される。
【0005】トランス3は高圧制御部からオア回路4及
びトランジスタ2を介して入力されるパルス信号を昇圧
して出力し、このパルス信号はダイオード7により整流
されて転写ローラからなる負荷RLに印加される。トラ
ンス3の出力電流は電流検出抵抗5により電圧に変換さ
れてバッファ6及びオア回路4を介してトランジスタ2
のベースにフィードバックされ、トランス3の出力電流
が一定に制御される。
【0006】この定電流制御方式は、図5に示すような
定電流特性を有し、従来より上記問題に対してある程度
成果を納めてきた。しかし、実際は、この定電流制御方
式でも上記問題に対してまだ不十分である。また、保持
体と記録紙との間に記録紙を通していない非通紙時には
バイアス電源から転写ローラへ供給されるバイアス電流
を一定に制御し、この時の転写ローラの電圧をホールド
して係数倍したものを転写電圧として、保持体と記録紙
との間に記録紙を通す通紙時にバイアス電源から転写ロ
ーラに印加することで、転写ローラの抵抗測定を間接的
に行ってバイアス電圧を決めるATVC(Active Tran
sfer Voltage Controll)方式が提案されている。
【0007】また、特開平4ー367884号公報に
は、定電流源から転写ローラへ供給されるバイアスの短
周期変動分をフィルタ回路で除去するようにしたローラ
転写装置が記載されている。特開平5ー11645号公
報及び特開平5ー11646号公報には、ATVC方式
において、転写ローラの感光体に対する電圧−電流特性
を予め設定されている電圧−電流特性曲線上の1点に収
束させるようにしたものが記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ATVC方式では、低
抵抗の記録紙へトナー像を転写する時に転写ローラへバ
イアス電圧として定電圧を印加するので、電流が流れ過
ぎて画像品質を劣化させるという問題がある。
【0009】本発明は、上記欠点を改善し、接触転写手
段の抵抗変動を幅広く許容することができて転写性能を
上げることができる接触転写バイアス制御方式を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、トナー像を保持して転写位
置まで移動する保持体と、この保持体に接触して該保持
体との間に挟み込まれた被転写体に前記保持体上のトナ
ー像を転写させる接触転写手段と、この接触転写手段に
対して前記トナー像を転写させるためのバイアスを所定
の目標電流値になるように供給する定電流制御式バイア
ス電源とを有する画像形成装置において、前記定電流制
御式バイアス電源の現出力電圧を元に表を照合して前記
定電流制御式バイアス電源の目標電流値を演算し、この
演算結果により前記定電流制御式バイアス電源の目標電
流値を可変する制御手段を備えたものである。
【0011】請求項2記載の発明は、トナー像を保持し
て転写位置まで移動する保持体と、この保持体に接触し
て該保持体との間に挟み込まれた被転写体に前記保持体
上のトナー像を転写させる接触転写手段と、この接触転
写手段に対して前記トナー像を転写させるためのバイア
スを所定の目標電流値になるように供給する定電流制御
式バイアス電源とを有する画像形成装置において、前記
定電流制御式バイアス電源の現出力電圧を元に表を照合
して前記定電流制御式バイアス電源の目標電流値を演算
し、この演算結果により前記定電流制御式バイアス電源
の目標電流値を設定可変し、前記定電流制御式バイアス
電源の出力電圧検知から目標電流値設定可変までの応答
時間を可変とする制御手段を備えたものである。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の接触転写バイアス制御方式において、前記定電流
制御式バイアス電源は出力電流を基準抵抗源で検知して
目標電流値に制御し、かつ、現出力電圧のデータを外部
に出力する第1ブロックからなり、前記制御手段は前記
第1ブロックからの現出力電圧のデータをサンプリング
し該データと内部設定済データ列とを照合して前記定電
流制御式バイアス電源の目標電流値を演算して前記基準
抵抗源を制御する第2ブロックからなるものである。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項3記載の接
触転写バイアス制御方式において、前記内部設定済デー
タ列を有するデータブロックを外付けとしたものであ
る。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項3記載の接
触転写バイアス制御方式において、前記第1ブロックの
現出力電圧が予め設定されている所定の値を越えた時に
前記第2ブロックが前記基準抵抗源の制御を停止するも
のである。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項3記載の接
触転写バイアス制御方式において、前記保持体と前記接
触転写手段とのニップ部への被転写体の突入、排出の瞬
間の前後において前記第1ブロックの現出力電圧の変動
幅が予め設定された値よりも大きい時に前記第2ブロッ
クが前記基準抵抗源の制御を停止するものである。
【0016】請求項7記載の発明は、請求項3記載の接
触転写バイアス制御方式において、前記保持体上のトナ
ー像を被転写体に転写する際に前記保持体上のトナー像
の面積が所定の値を越える時は前記第2ブロックが前記
第1ブロックからの現出力電圧データのサンプリングを
停止するものである。
【0017】請求項8記載の発明は、請求項1または2
記載の接触転写バイアス制御方式において、前記定電流
制御式バイアス電源は内部抵抗が108Ωよりも大きい
定電圧電源からなるものである。
【0018】請求項9記載の発明は、請求項1記載の接
触転写バイアス制御方式において、前記制御手段が機械
のウォーミングアップ時には前記定電流制御式バイアス
電源の目標電流値可変動作を行わないものである。
【0019】請求項10記載の発明は、請求項1記載の
接触転写バイアス制御方式において、前記制御手段が連
続画像形成時において各被転写体の間では前記定電流制
御式バイアス電源の目標電流値可変動作を行わないもの
である。
【0020】請求項11記載の発明は、請求項1記載の
接触転写バイアス制御方式において、前記制御手段がジ
ャム発生時には前記定電流制御式バイアス電源の目標電
流値可変動作を行わないものである。
【0021】請求項12記載の発明は、請求項1記載の
接触転写バイアス制御方式において、前記制御手段が多
数枚の被転写体に対する前記定電流制御式バイアス電源
の出力電圧を元に平均化あるいは線形予測演算を行い、
この結果により前記定電流制御式バイアス電源の目標電
流値可変動作を行うものである。
【0022】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の接触転写バイアス制御方式において、前記制御手段が
少なくとも前記接触転写手段の1回転分を被転写体に対
する前記定電流制御式バイアス電源の出力電圧を得る期
間に当てるものである。
【0023】請求項14記載の発明は、請求項2記載の
接触転写バイアス制御方式において、前記制御手段の演
算対象を複数のデータとして上限と下限のデータでもっ
て前記定電流制御式バイアス電源の目標電流値に範囲を
持たせたものである。
【0024】請求項15記載の発明は、トナー像を保持
して転写位置まで移動する保持体と、この保持体に接触
して該保持体との間に挟み込まれた被転写体に前記保持
体上のトナー像を転写させる接触転写手段と、この接触
転写手段に対して前記トナー像を転写させるためのバイ
アスを供給し複数の定電流制御回路を内部に持つバイア
ス電源とを有する画像形成装置において、前記バイアス
電源の現出力電圧を元に所定の演算を行い、この演算結
果により前記複数の定電流制御回路の出力を切替る定電
流制御回路切替手段を備えたものである。
【0025】
【作用】請求項1記載の発明では、制御手段は、定電流
制御式バイアス電源の現出力電圧を元に表を照合して定
電流制御式バイアス電源の目標電流値を演算し、この演
算結果により定電流制御式バイアス電源の目標電流値を
可変する。請求項2記載の発明では、制御手段は、定電
流制御式バイアス電源の現出力電圧を元に表を照合して
定電流制御式バイアス電源の目標電流値を演算し、この
演算結果により定電流制御式バイアス電源の目標電流値
を設定可変し、定電流制御式バイアス電源の出力電圧検
知から目標電流値設定可変までの応答時間を可変とす
る。
【0026】請求項3記載の発明では、請求項1または
2記載の接触転写バイアス制御方式において、第1ブロ
ックからなる定電流制御式バイアス電源は、出力電流を
基準抵抗源で検知して目標電流値に制御し、かつ、現出
力電圧のデータを外部に出力する。第2ブロックからな
る制御手段は第1ブロックからの現出力電圧のデータを
サンプリングし、該データと内部設定済データ列とを照
合して定電流制御式バイアス電源の目標電流値を演算し
て基準抵抗源を制御する。
【0027】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
接触転写バイアス制御方式において、前記内部設定済デ
ータ列を有するデータブロックが外付けされる。請求項
5記載の発明では、請求項3記載の接触転写バイアス制
御方式において、第1ブロックの現出力電圧が予め設定
されている所定の値を越えた時に第2ブロックが基準抵
抗源の制御を停止する。請求項6記載の発明では、請求
項3記載の接触転写バイアス制御方式において、保持体
と接触転写手段とのニップ部への被転写体の突入、排出
の瞬間の前後において第1ブロックの現出力電圧の変動
幅が予め設定された値よりも大きい時に第2ブロックが
基準抵抗源の制御を停止する。
【0028】請求項7記載の発明では、請求項3記載の
接触転写バイアス制御方式において、保持体上のトナー
像を被転写体に転写する際に保持体上のトナー像の面積
が所定の値を越える時は第2ブロックが第1ブロックか
らの現出力電圧データのサンプリングを停止する。請求
項8記載の発明では、請求項1または2記載の接触転写
バイアス制御方式において、定電流制御式バイアス電源
が内部抵抗が108Ωよりも大きい定電圧電源からな
る。
【0029】請求項9記載の発明では、請求項1記載の
接触転写バイアス制御方式において、制御手段が機械の
ウォーミングアップ時には定電流制御式バイアス電源の
目標電流値可変動作を行わない。請求項10記載の発明
では、請求項1記載の接触転写バイアス制御方式におい
て、制御手段が連続画像形成時において各被転写体の間
では定電流制御式バイアス電源の目標電流値可変動作を
行わない。
【0030】請求項11記載の発明では、請求項1記載
の接触転写バイアス制御方式において、制御手段がジャ
ム発生時には定電流制御式バイアス電源の目標電流値可
変動作を行わない。請求項12記載の発明では、請求項
1記載の接触転写バイアス制御方式において、制御手段
は、多数枚の被転写体に対する定電流制御式バイアス電
源の出力電圧を元に平均化あるいは線形予測演算を行
い、この結果により定電流制御式バイアス電源の目標電
流値可変動作を行う。
【0031】請求項13記載の発明では、請求項12記
載の接触転写バイアス制御方式において、制御手段が少
なくとも接触転写手段の1回転分を被転写体に対する定
電流制御式バイアス電源の出力電圧を得る期間に当て
る。請求項14記載の発明では、請求項2記載の接触転
写バイアス制御方式において、制御手段の演算対象を複
数のデータとして上限と下限のデータでもって定電流制
御式バイアス電源の目標電流値に範囲を持たせる。請求
項15記載の発明では、定電流制御回路切替手段は、バ
イアス電源の現出力電圧を元に所定の演算を行い、この
演算結果により複数の定電流制御回路の出力を切替る。
【0032】
【実施例】図2は本発明を応用した画像形成装置の第1
の例を示す。この第1の例はレーザプリンタの例であ
る。記録紙11が給紙装置12から給紙コロ12aによ
り矢印A方向へ給紙されてレジストローラ対13へ送ら
れ、または手差しテーブル14からレジストローラ対1
3へ記録紙が送られる。レジストローラ対13はタイミ
ングをとって記録紙11をドラム状の感光体からなる保
持体15と転写装置16との間へ送出する。
【0033】感光体15は、駆動部により反時計方向へ
回転駆動されて帯電器17により均一に帯電された後に
書き込み装置18によりレーザ光Lの照射による画像露
光が受けて静電潜像が形成される。この静電潜像は現像
装置19によりトナーで現像されてトナー像からなる可
視像となり、この可視像は転写装置16により記録紙1
1へ転写される。記録紙11は、定着装置20により可
視像が定着され、排紙ローラ21により矢印B方向へ搬
送されて排出部22へ排出される。
【0034】また、感光体15は、可視像転写後にクリ
ーニングブレード23を有するクリーニング装置により
クリーニングされて残留トナーが除去され、除電装置2
4により除電されて再使用可能となる。クリーニング装
置により感光体15から除去されたトナーは回収オーガ
によってトナー回収室に回収されてここに収納される。
【0035】図3は本例の一部を示す。上記転写装置1
6は転写ローラ25及び転写バイアス電源26を有し、
転写ローラ25は駆動部により回転駆動されるととも
に、転写バイアス電源26から転写ローラ25の軸に転
写バイアスが印加される。この転写ローラ25は感光体
15に圧接されてレジストローラ13から記録紙11が
転写ローラ25と感光体15とのニップ部に送り込ま
れ、感光体15上のトナー像27が記録紙11に転写さ
れる。ここに、転写ローラ25は記録紙11に対する転
写圧力を減らすために低硬度のゴムまたは発泡体などで
作られる。なお、転写ローラ25はローラによる清掃を
受けやすくするため表面層を2層化させるようにしても
よい。
【0036】転写ローラの種類は導電性付与メカニズム
から下記(1)〜(3)のように大別できる。 (1)EDPM等のゴム状絶縁性物質の中に、ゴムに比
べて低抵抗の無機物の微粒子(ZnO等)を分散させた
ロール体であって、各微粒子の電子が微粒子間障壁を乗
り越えて移動することで導電性を示す電子移動タイプ。
【0037】(2)LiやCa等のイオンを通常ゴム状
絶縁性有機物の中に分散させたロール体であって、その
中のイオンの移動により導電性を示すイオン移動タイ
プ。
【0038】(3)導電性液中に発泡体をつけて導電性
液を内部へ含浸させたロールであって、その中の導電性
液それ自身の導電性により導電性を示す含浸タイプ。
【0039】これらの転写ローラは、一長一短があり、
前述の抵抗変動すべてを合わせた時、その抵抗変動を2
桁以内に押さえるのはなかなか難しい。ここで、本発明
者が転写バイアス電源26から転写ローラ25に印加す
る転写バイアスに必要な特性を研究した結果、図6に示
すような特性が最も効果的であることが分かった。この
効果的な転写バイアスについて以下に説明する。
【0040】図6において、曲線α,β,γは各々低抵
抗の転写ローラのI−V特性曲線(電流・電圧特性曲
線)、中抵抗の転写ローラのI−V特性曲線、高抵抗の
転写ローラのI−V特性曲線を表す。この曲線α,β,
γはいわゆる通電抵抗を表す。曲線α,β,γは適正な
転写バイアスの下限、中央、上限をそれぞれ示す。適正
な転写バイアスの限界(下限、上限)は転写率、小点並
びに画像(ドット画像)でのトナーの散り具合、異常放
電の有無等を総合的に判定して転写バイアス電流(もし
くは電圧)の印加範囲を限定したものであり、その中央
線をγとする。
【0041】例えば、実抵抗がI−V特性曲線βで示さ
れる中抵抗の転写ローラ(以下βローラと呼び、低抵抗
の転写ローラ及び高抵抗の転写ローラをそれぞれαロー
ラ,γローラと呼ぶ)では、I−V特性曲線βと曲線
φ,λ,ψとの交点から転写バイアス電圧V(バイアス
電流I)が最適なバイアスとなり、その使用範囲(適正
なバイアスの範囲)はΔV(またはΔI)となる。曲線
φ,λ,ψは、一見して定電流制御特性の直線とは異な
り、低圧側の転写バイアス電圧Vで電流Iが多くなり、
高圧側の転写バイアス電圧Vで電流Iが低下し、転写バ
イアス電源26はこのような電源特性が必要であること
が示される。
【0042】この傾向は転写理論上は次のように説明で
きる。転写バイアス電圧Vが高い時は、電流Iが流れに
くくて記録紙に電荷を与えにくいが、転写ローラ25の
軸から転写ローラ25と感光体15とのニップ部までの
間の形成電界が記録紙を貫いてトナー転移を促し易くな
る。逆に、転写バイアス電圧Vが低い時は、流れる電流
Iが多くなり、記録紙を十分に帯電させて記録紙の内部
抵抗や、記録紙と感光体15との間のギャップ中のみか
け抵抗から転写電界が形成される。この2つの作用が加
算されて図6に示すような連続的な曲線φ,λ,ψが描
かれる。
【0043】ところで、実際の転写ローラ25の抵抗変
動を考えると、例えば環境変動などでβローラの抵抗が
前述した変動要因により高温高湿の環境ではαローラに
シフトし、低温低湿の環境ではγローラにシフトする。
従来の定電流制御方式では、図6の直線ηのようにβロ
ーラ,γローラに定電流バイアスを供給したが、環境が
変わると、転写性能が落ちる。また、従来のATVC方
式は、転写ローラの抵抗を非通時に間接的に測定して転
写バイアス電圧を決定するものである。これは、通紙時
(転写ローラと感光体との間にトナー像がある時)に転
写バイアス電圧をを定電圧とする定電圧モードとなるの
で、抵抗が低すぎる記録紙や低抵抗の転写ローラでは過
電流が流れ過ぎる可能性がある。
【0044】本例は、転写バイアス電源26を基本的に
定電流電源として、その目標電流を図6に斜線で示す適
正バイアス領域(曲線φ,ψの間の領域)内に設定して
おくことにより、転写ローラ25の幅広い抵抗変動を許
容し、全体として転写性能を上げたものであり、図1は
転写バイアス電源26及びその制御手段を示す。転写バ
イアス電源26は、スイッチング信号処理部28、昇圧
回路及び整流回路29、基準抵抗源30からなる第1ブ
ロック31と、電圧モニタ部32、中央処理装置及び入
出力回路33、データテーブル34からなる第2ブロッ
ク35とで構成される。第1ブロック31は通常の定電
流回路により構成され、基準抵抗源30は可変抵抗源か
らなる。データテーブル34は、例えば図8に示すよう
な曲線λの各電流I0と電圧V0との関係を示すデータが
格納され、初期立ち上がり時や、特に転写ローラの抵抗
変動の予測がつきにくい時などに使用される。なお、転
写バイアス電源26はハードウェアだけで構成する必要
はなく、例えばデータテーブル34をソフトウェアで実
現する方がコストダウンになる。
【0045】次に、転写バイアス電源26の動作を説明
する。第1ブロック31は通常の定電流制御式高圧電源
と差異がない。スイッチング信号処理部28はパルス幅
変調信号あるいはアナログ出力のスイッチングオン・オ
フ信号からなるスイッチング信号を出力する。このスイ
ッチング信号処理部28の出力信号は、昇圧回路及び整
流回路29により昇圧されて整流されることにより高圧
出力となり、負荷36に加えられる(転写ローラ25の
軸に加えられる)。このとき、昇圧回路及び整流回路2
9の出力電流は、基準抵抗源30に流れ、電圧に変換さ
れて検出される。基準抵抗源30の検出電圧はスイッチ
ング信号処理部28にフィードバックされ、スイッチン
グ信号処理部28は基準抵抗源30からフィードバック
された電圧に基づいて昇圧回路及び整流回路29の出力
電流が設定目標電流になるように出力電流を可変するこ
とにより、昇圧回路及び整流回路29の出力電流を一定
に制御する。
【0046】第2ブロック35においては、電圧モニタ
部32は昇圧回路及び整流回路29の出力電圧をモニタ
し、そのデータを中央処理装置及び入出力回路33に入
力する。なお、電圧モニタ部32はスイッチング信号処
理部28の出力電圧をモニタするようにしてもよい。中
央処理装置及び入出力回路33は図7に示すように本例
の電源が投入されると、基準抵抗源30の抵抗値を初期
値R0に設定することにより第1ブロック31を出力電
流Iが目標電流I0となる定電流電源に設定する。
【0047】次に、中央処理装置及び入出力回路33
は、一定時間、第1ブロックから電流I0を出力させた
状態で電圧モニタ部32から出力電圧Vのデータを読み
込み、そのデータをノイズ防止のために平均化する。次
に、中央処理装置及び入出力回路33は、データテーブ
ル34を照合してその平均化した出力電圧Vのデータに
対応した標準電圧V0を演算する。
【0048】次に、中央処理装置及び入出力回路33
は、出力電圧Vと標準電圧V0とを比較して|V−V0
が許容値以内であればそのままとする。ここに、|V−
0|が上記許容値より大きい場合はデータテーブル3
4に出力電圧Vのデータがない場合であり、|V−V0
|が許容値以内である時には第1ブロック31が出力電
流Iを図6に斜線で示す適正なバイアス範囲内で目標電
流I0に制御する。また、中央処理装置及び入出力回路
33は、|V−V0|が許容値より大きくてV<V0であ
れば基準抵抗源30の抵抗値を可変して所定の値だけ高
くすることにより第1ブロック31の出力電圧Vを大き
くし、|V−V0|が許容値より大きくてV>V0であれ
ば基準抵抗源30の抵抗値を可変して所定の値だけ低く
することにより第1ブロック31の出力電圧Vを小さく
する。上記所定の値は、目標値に対してアンダーシュー
トやオーバーシュートを起こさないように故意に遊びを
設けた値であり、|V−V0|より小さい値に対応する
基準抵抗源30の抵抗値である。
【0049】次に、中央処理装置及び入出力回路33
は、第1ブロック31の電流制御が安定するまで待ち、
その待ち時間を|V−V0|の関数とする。例えば、中
央処理装置及び入出力回路33は、図9に示すように|
V−V0|=100V未満であれば10ms待ち、|V
−V0|が100V以上で1000V以下であれば50
ms待ち、|V−V0|が1000V以上で3000V
以下であれば100ms待ち、|V−V0|が3000
V以上で5000V以下であれば1s待つというように
待ち時間を|V−V0|の関数とする。
【0050】中央処理装置及び入出力回路33は、待ち
時間が経過した後に基準抵抗源30の抵抗値を初期値R
0に設定することにより第1ブロック31を出力電流I
がI0となる定電流電源に設定し、上述した一定時間、
電圧モニタ部32から出力電圧Vのデータを読み込むス
テップに戻り、以下同様な動作を繰り返して行う。この
結果、転写ローラ25の抵抗が中抵抗であればI0,V0
は図10に示すように曲線λ,βの交点に対応する値と
なり、第1ブロック31が出力電流Iを図6に斜線で示
す適正なバイアス範囲内で目標電流I0に制御する。
【0051】転写ローラ25の抵抗が低抵抗で第1ブロ
ック31の出力電流Iが図6に斜線で示す適正なバイア
ス範囲を外れた場合には、目標電流I0は図11に示す
ようにInew1,Inew2と変化して曲線λ,αの交点に対
応する電流Inew2となり、第1ブロック31が出力電流
Iを図6に斜線で示す適正なバイアス範囲内で目標電流
に制御する。転写ローラ25の抵抗が高抵抗で第1ブロ
ック31の出力電流Iが図6に斜線で示す適正なバイア
ス範囲を外れた場合には、目標電流I0は図12に示す
ようにInew1,Inew2と変化して曲線λ,γの交点に対
応する電流Inew2となり、第1ブロック31が出力電流
Iを図6に斜線で示す適正なバイアス範囲内で目標電流
に制御する。したがって、転写バイアス電源を基本的に
定電流回路としてその目標電流を第2ブロック35で適
正バイアス領域内に常におくように設定することがで
き、転写ローラの抵抗変動を幅広く許容できて全体とし
て転写性能を上げることができる。
【0052】第1ブロック31はスイッチング信号処理
部28で比較的高い周波数にてオン・オフのスイッチン
グを行い、第2ブロック35による第1ブロック31の
設定目標電流の変更は上記待ち時間によりゆるやかな応
答時間(もしくは低い周波数)で行われる。これによ
り、データぶれを防止でき、第1ブロック31の出力が
短周期で振動するという悪影響を防ぐことができる。
【0053】図13は転写バイアス電源26の出力特性
を示し、図14は転写バイアス電源26の動作例を示
す。転写ローラ25が例えばβローラである場合は目標
電流I0が第2ブロック35により曲線β上のβローラ
向き電流Iβに設定され、この時の第1ブロック31の
出力電圧Vβは変動ΔVβが生ずる。また、転写ローラ
25がαローラである場合は目標電流I0が第2ブロッ
ク35により曲線α上のαローラ向き電流Iαに設定さ
れ、この時の第1ブロック31の出力電圧Vαは変動Δ
αが生ずる。さらに、転写ローラ25がγローラであ
る場合は目標電流I0が第2ブロック35により曲線γ
上のγローラ向き電流Iγに設定され、この時の第1ブ
ロック31の出力電圧Vγは変動ΔVγが生ずる。これ
らの変動ΔVβ,ΔVα,ΔVγのうち非周期的なもの
(ノイズ)は長期的には相互に打ち消される。また、変
動ΔVβ,ΔVα,ΔVγを生じさせる環境変動はタイ
ムスケールが長く、第2ブロック35の演算応答タイミ
ングを適当な時間間隔でもって始動させることで、安定
な電流制御をもたらすことができる。
【0054】次に、図15は上述の第1の例において、
転写バイアス電源26を一体化した第2の例を示す。こ
の第2の例はデータテーブル34を有するデータブロッ
ク26bをPAL(Programmable Array Logic)な
どによりバンク化して転写バイアス電源26の本体26
aに外付け可能としたものであり、例えば違う機種へも
データブロック26bの置換で容易に搭載できる。な
お、第1の例及び第2の例は、中央処理装置として簡単
なチップのマイクロコンピュータを用いたが、中央処理
装置はワイヤードロジックやニューロチップなどを用い
ることもできる。この第2の例は転写バイアス電源26
を一体化したので、製造や検査が容易となる。
【0055】次に、転写バイアス電源26の保護につい
て説明する。上述の例において、第1ブロック31は、
定電流電源であるので、所定の負荷RLがなければ出力
電圧が最高電圧まで行くことがある。これは、例えば、
転写ローラ25の軸とこれに接触する第1ブロック31
の出力端子などに異物が挟まるなどの異常な状況であ
る。この異常な状況の段階では転写バイアス電源26は
基礎的に出力をオフにするか、出力電圧の最高電圧を予
め設定して出力電圧にリミッタをかけることが必要であ
るが、この制御が第2ブロック35により行われる。
【0056】すなわち、中央処理装置及び入出力回路3
3は、電圧モニタ部32から入力される第1ブロック3
1の出力電圧Vのデータが予め設定されている所定の値
(最高電圧のデータ)を越えか否かを判断することによ
り第1ブロック31の出力電圧Vが最高電圧を越えたか
否かを判断し、第1ブロック31の出力電圧Vが最高電
圧を越えた時にスイッチング信号処理部28を強制的に
停止させて基準抵抗源30の制御を停止する。この結果、
第1ブロック31の内部に保護回路が不要になり、回路
が簡単になる。また、そのような異常な状況が単発的に
発生したか恒常的に発生したかの情報は、信頼性上有益
であり、中央処理装置及び入出力回路33かレーザプリ
ンタ本体側の制御装置の記録部にて記録が可能となる。
【0057】次に、転写バイアス電源26の応答性につ
いて説明する。図16は転写ローラ25等が形成する電
気回路及びその等価回路を示す。図16において、RL
は転写ローラ25の抵抗、RP及びCPは記録紙11の抵
抗及び静電容量、CTはトナーの静電容量、CCは感光体
15の静電容量を示し、感光体15は内側が接地されて
いる。ここに、感光体15と記録紙11との間のギャッ
プは、トナー移動のための空間であるが、絶縁破壊のた
めに時として電圧に依存した放電を起こすので、バイス
タVGとコンデンサCGで示した。
【0058】転写バイアス電源26の負荷RLは感光体
15と転写ローラ25との間への被転写体(記録紙)の
突入/排出の瞬間に急激に変化する。この変化は、抵抗
P及び静電容量CPを持つ記録紙11が突如として感光
体15と転写ローラ25との間に挿入され排出されるこ
とが原因である。この影響は転写バイアス電源26にお
いて定電流制御で出力電圧の急激な上下振れとなる。こ
の上振れのピークにおいては、転写バイアス電源26の
周辺部品に高圧がかかることが予想される。本発明を応
用したレーザプリンタの第3の例では、その対策とし
て、上記第1の例において、第2ブロック35内の中央
処理装置及び入出力回路33が感光体15と転写ローラ
25との間への記録紙11の突入/排出の直後に第1ブ
ロック31内のスイッチング信号処理部28を制御して
第1ブロック31の応答性を緩める。
【0059】すなわち、図17及び図18に示すように
中央処理装置及び入出力回路33は|V−V0|が許容
値より大きくてV>V0の時には電圧モニタ部32から
の出力電圧Vのデータから第1ブロック31の出力電圧
Vの変動dVが所定の単位時間において所定の限界値よ
り高いか否かを判断することにより感光体15と転写ロ
ーラ25との間への記録紙11の突入/排出の直後であ
るか否かを判断して感光体15と転写ローラ25との間
への記録紙11の突入/排出の直後である場合には第1
ブロック31の出力電流Iの目標値の変化幅dIを所定
の値以下に制限し、感光体15と転写ローラ25との間
への記録紙11の突入/排出の直後ではない場合にはそ
の制限を外す。
【0060】また、中央処理装置及び入出力回路33は
|V−V0|が許容値より大きくてV<V0の時には電圧
モニタ部32からの出力電圧Vのデータから第1ブロッ
ク31の出力電圧Vの変動dVが所定の単位時間におい
て所定の限界値より高いか否かを判断することにより感
光体15と転写ローラ25との間への記録紙11の突入
/排出の直後であるか否かを判断して感光体15と転写
ローラ25との間への記録紙11の突入/排出の直後で
ある場合には第1ブロック31の出力電流Iの目標値の
変化幅dIを所定の値以下に制限し、感光体15と転写
ローラ25との間への記録紙11の突入/排出の直後で
はない場合にはその制限を外す。
【0061】なお、図17に示すように中央処理装置及
び入出力回路33は、|V−V0|が許容値より大きく
てV>V0の時には電圧モニタ部32からの出力電圧V
のデータから第1ブロック31の出力電圧Vの変動dV
が所定の単位時間において所定の限界値より高いか否か
を判断することにより感光体15と転写ローラ25との
間への記録紙11の突入/排出の直後であるか否かを判
断して感光体15と転写ローラ25との間への記録紙1
1の突入/排出の直後である場合には基準抵抗源30の
制御を所定の時間dtだけ停止し、|V−V0|が許容
値より大きくてV<V0の時には電圧モニタ部32から
の出力電圧Vのデータから第1ブロック31の出力電圧
Vの変動dVが所定の単位時間において所定の限界値よ
り高いか否かを判断することにより感光体15と転写ロ
ーラ25との間への記録紙11の突入/排出の直後であ
るか否かを判断して感光体15と転写ローラ25との間
への記録紙11の突入/排出の直後である場合には基準
抵抗源30の制御を所定の時間dtだけ停止するように
してもよい。
【0062】また、感光体15と転写ローラ25との間
への記録紙11の突入/排出の直後に第1ブロック31
の応答性を緩める機能は、第1ブロック31のみに設け
ることも可能であるが、第1ブロック31の応答性を緩
める時間は記録紙の先後端の非画像部が感光体15と転
写ローラ25との間に突入し排出される時間しかなく、
また、記録紙の種類が多種にわたるためにその静電容量
が不定であるので、ソフトウェア化して機種毎にマッチ
ング評価・調整ができるようにすることが望ましい。
【0063】次に、トナーの有無が適正な転写バイアス
にもたらす影響について説明する。感光体15上に負帯
電されたトナー27がある時には、感光体15と転写ロ
ーラ25との間のニップ部ではトナー27が感光体15
から記録紙11へ飛ぶと、電荷移動により転写電流が必
然的に流れ、このため、転写電流の計測値が変動する。
特に、転写が白地から大面積のベタ画像に移る時などに
問題となる。そこで、感光体15上のトナーが付着して
いる部分の面積率(ベタ割合)を図示しない計算手段で
計算し、これがプリンタ原稿,コピ原稿などで基準的な
面積よりも大きい場合、例えば15%以上である場合に
は、第2ブロック35の中央処理装置及び入出力回路3
3がスイッチング信号処理部28の制御を停止すること
により基準抵抗源30を可変しないようにして第1ブロ
ック31を通常の定電流電源に変える。これにより、感
光体15上のトナー像のパターンの変動にとらわれない
転写バイアス条件で転写バイアスを転写バイアス電源2
6から転写ローラ25へ印加することができる。なお、
この時の第1ブロック31の目標電流設定には後述の予
測が行われる。
【0064】図19は本発明を応用したレーザプリンタ
の他の例における転写バイアス電源を示し、図20はそ
の出力特性を示す。図6の曲線λを近似させるための最
低限の構成は内部抵抗を故意に高めた定電圧電源であ
り、図19はその概略を示す。この例は、上述の例にお
いて、図19に示す定電圧電源を用いたものである。こ
の定電圧電源は、トランジスタ36、トランス37、ダ
イオード38、オア回路39、抵抗40,41、バッフ
ァ42からなる通常の定電圧電源に出力抵抗43を直列
に接続したものであり、トランジスタ36のコレクタが
直流電源Vccに接続される。
【0065】トランス37は高圧制御部からオア回路3
9及びトランジスタ39を介して入力されるパルス信号
を昇圧して出力し、このパルス信号はダイオード37に
より整流されて抵抗43を介して転写ローラ25に印加
される。ダイオード38の出力電圧は抵抗40,41に
より分圧されてバッファ42及びオア回路39を介して
トランジスタ36のベースにフィードバックされ、ダイ
オード38の出力電圧が一定に制御される。
【0066】抵抗43の抵抗値は図6の曲線λを近似す
る近似λの傾きから計算され、本例では108Ω程度で
ある。ちなみに、通常の定電圧電源の内部抵抗はプリン
タ向けの小電力タイプで最高106Ω程度である。した
がって、この転写バイアス電源は図6の曲線λに近似し
たI−V特性を有し、転写ローラ25へ定電流を供給す
る。この定電流は常に適正なバイアス領域内におかれ、
転写ローラ25の抵抗変動を幅広く許容して全体として
転写性能を上げることができる。この転写バイアス電源
は極めて簡単な構成で実現できる。
【0067】図21は本発明を応用したレーザプリンタ
の他の例における転写バイアス電源を示し、図22はそ
の出力特性を示す。この例は、上述の例において、図2
1に示す転写バイアス電源を用いたものである。この転
写バイアス電源は複数個の第1ブロック311〜31
nと、第2ブロック35aと、高圧リレー44とにより
構成される。第1ブロック311〜31nは、上記第1ブ
ロック31と同様に定電流制御式高圧電源により構成さ
れて各目標電流が図6の曲線λ上の異なる点に対応した
電流にそれぞれ設定され、第2ブロック35aからスイ
ッチング信号が入力されて図6に斜線で示す適正なバイ
アス領域内の出力電流を出力してこの出力電流のデータ
を第2ブロック35aへ出力する。高圧リレー44は第
2ブロック35aにより制御されて第1ブロック311
〜31nのいずれか1つの出力電流を負荷RLに供給す
る。
【0068】第2ブロック35aは、上記第2ブロック
35とほぼ同様に構成され、データテーブル32には第
1ブロック311〜31nから高圧リレー44を介して負
荷RLに印加される出力電圧とそれに対する適正なバス
アス領域の出力電流との関係が格納されている。この第
2ブロック35aでは、電圧モニタ部32は第1ブロッ
ク311〜31nから高圧リレー44を介して負荷RL
印加される出力電圧をモニタする。
【0069】中央処理装置及び入出力回路33は、電圧
モニタ部32からの出力電圧のデータによりデータテー
ブル32を参照してその出力電圧に対応する出力電流を
求め、第1ブロック311〜31nのうちでその出力電流
が適正なバスアス領域の出力電流である第1ブロックを
高圧リレー44に選択させることにより、その第1ブロ
ックの出力電流を負荷RLに供給させる。したがって、
第1ブロック311〜31nから高圧リレー44を介して
負荷RLに供給する出力電流を適正バイアス領域内に常
におくことができ、転写ローラの抵抗変動を幅広く許容
できて全体として転写性能を上げることができる。
【0070】ところで、上記各例において第2ブロック
35は各例の制御装置(例えばレーザプリンタの動作を
全体的に一定のシーケンスをもって制御するマイクロコ
ンピュータ)により全体のシーケンスタイミングが図2
3に示すように制御される。第2ブロック35は、ま
ず、上記制御装置からの制御信号により制御されてレー
ザプリンタのウォーミングアップ時に第1ブロックの制
御を行わない。このため、第2ブロック35の不要な目
標電流設定制御動作を省くことができる。
【0071】また、第2ブロック35は、連続的に記録
動作を行う時には、転写条件の設定を一度行ってしまえ
ば、後は第1ブロックの基準抵抗源の制御を短期で変動
させる必要がない。そこで、第2ブロック35は、連続
的に記録動作を行う時には、上記制御装置からの制御信
号により制御されて第1ブロックにおける基準抵抗源の
制御を行わない。このため、不要な基準抵抗源の制御を
省くことができ、制御装置はその分だけレーザプリンタ
における画像書き込み系の制御などに時間を割り当てる
ことができる。
【0072】また、レーザプリンタにおける記録紙のジ
ャム発生時は感光体15上にトナー像が残っているの
で、これに対して転写バイアスをかけられない。そこ
で、第2ブロック35は、レーザプリンタにおける記録
紙のジャム発生時には上記制御装置からの制御信号によ
り第1ブロックを制御してその出力を停止させ、不要な
目標電流設定制御動作を省く。
【0073】また、第1ブロックと第2ブロックは1つ
のフィードバック機構であり、リターンされるデータの
正確なことが要求される。そこで、図24に示すように
第2ブロックにおいては、より正確な制御をするために
中央処理装置及び入出力回路にて第1ブロックから電圧
モニタ部を介して入力された過去のデータを記録し、そ
の平均化もしくは線形予測演算(例えば重み付け演算)
を行って次のデータを予測し、このデータにより第1ブ
ロックの目標電流の設定を行うようにすることができ
る。この場合、データを記録する場所は上記制御装置の
記録装置としてもよい。
【0074】また、上記データは転写ローラ25の円周
方向の抵抗ムラがノイズとなる。この抵抗ムラは転写ロ
ーラ25の製造時分散不良や飛散トナー付着によるもの
が多い。そこで、図25に示すように中央処理装置及び
入出力回路は、より正確にデータを得るために電圧モニ
タ部から1回毎に転写ローラ25の1回転分以上の時間
にわたってデータを読み込む。
【0075】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、トナー像を保持して転写位置まで移動する保持体
と、この保持体に接触して該保持体との間に挟み込まれ
た被転写体に前記保持体上のトナー像を転写させる接触
転写手段と、この接触転写手段に対して前記トナー像を
転写させるためのバイアスを所定の目標電流値になるよ
うに供給する定電流制御式バイアス電源とを有する画像
形成装置において、前記定電流制御式バイアス電源の現
出力電圧を元に表を照合して前記定電流制御式バイアス
電源の目標電流値を演算し、この演算結果により前記定
電流制御式バイアス電源の目標電流値を可変する制御手
段を備えたので、定電流制御式バイアス電源の目標電流
値を常に適正なバイアス領域内に設定することができ、
転写ローラの抵抗変動を幅広く許容して全体として転写
性能をあげることができる。
【0076】請求項2記載の発明によれば、トナー像を
保持して転写位置まで移動する保持体と、この保持体に
接触して該保持体との間に挟み込まれた被転写体に前記
保持体上のトナー像を転写させる接触転写手段と、この
接触転写手段に対して前記トナー像を転写させるための
バイアスを所定の目標電流値になるように供給する定電
流制御式バイアス電源とを有する画像形成装置におい
て、前記定電流制御式バイアス電源の現出力電圧を元に
表を照合して前記定電流制御式バイアス電源の目標電流
値を演算し、この演算結果により前記定電流制御式バイ
アス電源の目標電流値を設定可変し、前記定電流制御式
バイアス電源の出力電圧検知から目標電流値設定可変ま
での応答時間を可変とする制御手段を備えたので、出力
電圧検知データのふれを防止することができ、定電流制
御式バイアス電源の出力電圧が振動するという悪影響を
防ぐことができる。
【0077】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の接触転写バイアス制御方式において、前記
定電流制御式バイアス電源は出力電流を基準抵抗源で検
知して目標電流値に制御し、かつ、現出力電圧のデータ
を外部に出力する第1ブロックからなり、前記制御手段
は前記第1ブロックからの現出力電圧のデータをサンプ
リングし該データと内部設定済データ列とを照合して前
記定電流制御式バイアス電源の目標電流値を演算して前
記基準抵抗源を制御する第2ブロックからなるので、第
1ブロックと第2ブロックとを一体に組み込むことによ
り、製造や検査が容易になる。
【0078】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の接触転写バイアス制御方式において、前記内部設定
済データ列を有するデータブロックを外付けとしたの
で、機種が違っても容易に搭載することができる。
【0079】請求項5記載の発明によれば、請求項3記
載の接触転写バイアス制御方式において、前記第1ブロ
ックの現出力電圧が予め設定されている所定の値を越え
た時に前記第2ブロックが前記基準抵抗源の制御を停止
するので、第1ブロックの内部に保護回路が不要にな
り、コストダウンし易くなる。また、異常な状況が単発
的に発生したか恒常的に発生したかの情報を得ることが
可能となって信頼性上有益になる。
【0080】請求項6記載の発明によれば、請求項3記
載の接触転写バイアス制御方式において、前記保持体と
前記接触転写手段とのニップ部への被転写体の突入、排
出の瞬間の前後において前記第1ブロックの現出力電圧
の変動幅が予め設定された値よりも大きい時に前記第2
ブロックが前記基準抵抗源の制御を停止するので、保持
体と接触転写手段とのニップ部への被転写体の突入、排
出の瞬間に急激に変化する転写バイアス負荷の影響で出
力電圧の急激な上下ぶれとなるのを防止しやすくなる。
【0081】請求項7記載の発明によれば、請求項3記
載の接触転写バイアス制御方式において、前記保持体上
のトナー像を被転写体に転写する際に前記保持体上のト
ナー像の面積が所定の値を越える時は前記第2ブロック
が前記第1ブロックからの現出力電圧データのサンプリ
ングを停止するので、保持体上のトナー像の面積の大小
に対してムラのでにくいバイアス条件でバイアスを印加
できる。
【0082】請求項8記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の接触転写バイアス制御方式において、前記
定電流制御式バイアス電源は内部抵抗が108Ωよりも
大きい定電圧電源からなるので、極めて簡単な構成で実
現できる。
【0083】請求項9記載の発明によれば、請求項1記
載の接触転写バイアス制御方式において、前記制御手段
が機械のウォーミングアップ時には前記定電流制御式バ
イアス電源の目標電流値可変動作を行わないので、不要
な目標電流設定動作を省くことができる。
【0084】請求項10記載の発明によれば、請求項1
記載の接触転写バイアス制御方式において、前記制御手
段が連続画像形成時において各被転写体の間では前記定
電流制御式バイアス電源の目標電流値可変動作を行わな
いので、不要な目標電流設定動作を省くことができる。
【0085】請求項11記載の発明によれば、請求項1
記載の接触転写バイアス制御方式において、前記制御手
段がジャム発生時には前記定電流制御式バイアス電源の
目標電流値可変動作を行わないので、不要な目標電流設
定動作を省くことができる。
【0086】請求項12記載の発明によれば、請求項1
記載の接触転写バイアス制御方式において、前記制御手
段が多数枚の被転写体に対する前記定電流制御式バイア
ス電源の出力電圧を元に平均化あるいは線形予測演算を
行い、この結果により前記定電流制御式バイアス電源の
目標電流値可変動作を行うので、定電流制御式バイアス
電源の目標電流を正確に設定することができる。
【0087】請求項13記載の発明によれば、請求項1
2記載の接触転写バイアス制御方式において、前記制御
手段が少なくとも前記接触転写手段の1回転分を被転写
体に対する前記定電流制御式バイアス電源の出力電圧を
得る期間に当てるので、定電流制御式バイアス電源の目
標電流を正確に設定することができる。
【0088】請求項14記載の発明によれば、請求項2
記載の接触転写バイアス制御方式において、前記制御手
段の演算対象を複数のデータとして上限と下限のデータ
でもって前記定電流制御式バイアス電源の目標電流値に
範囲を持たせたので、定電流制御式バイアス電源の目標
電流設定でアンダーシュートやオーバーシュートを起こ
しにくくなる。
【0089】請求項15記載の発明によれば、トナー像
を保持して転写位置まで移動する保持体と、この保持体
に接触して該保持体との間に挟み込まれた被転写体に前
記保持体上のトナー像を転写させる接触転写手段と、こ
の接触転写手段に対して前記トナー像を転写させるため
のバイアスを供給し複数の定電流制御回路を内部に持つ
バイアス電源とを有する画像形成装置において、前記バ
イアス電源の現出力電圧を元に所定の演算を行い、この
演算結果により前記複数の定電流制御回路の出力を切替
る定電流制御回路切替手段を備えたので、定電流制御式
バイアス電源の出力を常に適正なバイアス領域内におく
ことができ、転写ローラの抵抗変動を幅広く許容して全
体として転写性能をあげることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を応用したレーザプリンタの第1の例に
おける転写バイアス電源を示すブロック図である。
【図2】同第1の例の概略を示す断面図である。
【図3】同第1の例の一部を示す概略図である。
【図4】従来の定電流電源を示す回路図である。
【図5】同定電流電源の出力特性を示す特性図である。
【図6】上記転写バイアス電源の出力特性を説明するた
めの特性図である。
【図7】上記転写バイアス電源における中央処理装置の
処理フローを示すフローチャートである。
【図8】上記転写バイアス電源のデータテーブルを示す
図である。
【図9】上記転写バイアス電源の他のデータテーブルを
示す図である。
【図10】上記転写バイアス電源の動作を説明するため
の特性図である。
【図11】上記転写バイアス電源の動作を説明するため
の特性図である。
【図12】上記転写バイアス電源の動作を説明するため
の特性図である。
【図13】上記転写バイアス電源の出力特性を示す特性
図である。
【図14】上記転写バイアス電源の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【図15】本発明を応用したレーザプリンタの第2の例
における転写バイアス電源を示すブロック図である。
【図16】上記例における転写ローラ等が形成する電気
回路及びその等価回路を示す図である。
【図17】本発明を応用したレーザプリンタの第2の例
における中央処理装置の処理フローを示すフローチャー
トである。
【図18】同第3の例の動作タイミングを示すタイミン
グチャートである。
【図19】本発明を応用したレーザプリンタの他の例に
おける転写バイアス電源を示す回路図である。
【図20】同転写バイアス電源の出力特性を示す特性図
である。
【図21】本発明を応用したレーザプリンタの他の例に
おける転写バイアス電源を示すブロック図である。
【図22】同転写バイアス電源の出力特性を示す特性図
である。
【図23】上記転写バイアス電源の動作タイミングを示
すタイミングチャートである。
【図24】上記転写バイアス電源の動作フローの一部を
示す図である。
【図25】上記転写バイアス電源の動作タイミングを示
すタイミングチャートである。
【符号の説明】 25 転写ローラ 26 転写バイアス電源 26b データブロック 31,311〜31n 第1ブロック 35,35a 第2ブロック 44 高圧リレー

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナー像を保持して転写位置まで移動する
    保持体と、この保持体に接触して該保持体との間に挟み
    込まれた被転写体に前記保持体上のトナー像を転写させ
    る接触転写手段と、この接触転写手段に対して前記トナ
    ー像を転写させるためのバイアスを所定の目標電流値に
    なるように供給する定電流制御式バイアス電源とを有す
    る画像形成装置において、前記定電流制御式バイアス電
    源の現出力電圧を元に表を照合して前記定電流制御式バ
    イアス電源の目標電流値を演算し、この演算結果により
    前記定電流制御式バイアス電源の目標電流値を可変する
    制御手段を備えたことを特徴とする接触転写バイアス制
    御方式。
  2. 【請求項2】トナー像を保持して転写位置まで移動する
    保持体と、この保持体に接触して該保持体との間に挟み
    込まれた被転写体に前記保持体上のトナー像を転写させ
    る接触転写手段と、この接触転写手段に対して前記トナ
    ー像を転写させるためのバイアスを所定の目標電流値に
    なるように供給する定電流制御式バイアス電源とを有す
    る画像形成装置において、前記定電流制御式バイアス電
    源の現出力電圧を元に表を照合して前記定電流制御式バ
    イアス電源の目標電流値を演算し、この演算結果により
    前記定電流制御式バイアス電源の目標電流値を設定可変
    し、前記定電流制御式バイアス電源の出力電圧検知から
    目標電流値設定可変までの応答時間を可変とする制御手
    段を備えたことを特徴とする接触転写バイアス制御方
    式。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の接触転写バイアス
    制御方式において、前記定電流制御式バイアス電源は出
    力電流を基準抵抗源で検知して目標電流値に制御し、か
    つ、現出力電圧のデータを外部に出力する第1ブロック
    からなり、前記制御手段は前記第1ブロックからの現出
    力電圧のデータをサンプリングし該データと内部設定済
    データ列とを照合して前記定電流制御式バイアス電源の
    目標電流値を演算して前記基準抵抗源を制御する第2ブ
    ロックからなることを特徴とする接触転写バイアス制御
    方式。
  4. 【請求項4】請求項3記載の接触転写バイアス制御方式
    において、前記内部設定済データ列を有するデータブロ
    ックを外付けとしたことを特徴とする接触転写バイアス
    制御方式。
  5. 【請求項5】請求項3記載の接触転写バイアス制御方式
    において、前記第1ブロックの現出力電圧が予め設定さ
    れている所定の値を越えた時に前記第2ブロックが前記
    基準抵抗源の制御を停止することを特徴とする接触転写
    バイアス制御方式。
  6. 【請求項6】請求項3記載の接触転写バイアス制御方式
    において、前記保持体と前記接触転写手段とのニップ部
    への被転写体の突入、排出の瞬間の前後において前記第
    1ブロックの現出力電圧の変動幅が予め設定された値よ
    りも大きい時に前記第2ブロックが前記基準抵抗源の制
    御を停止することを特徴とする接触転写バイアス制御方
    式。
  7. 【請求項7】請求項3記載の接触転写バイアス制御方式
    において、前記保持体上のトナー像を被転写体に転写す
    る際に前記保持体上のトナー像の面積が所定の値を越え
    る時は前記第2ブロックが前記第1ブロックからの現出
    力電圧データのサンプリングを停止することを特徴とす
    る接触転写バイアス制御方式。
  8. 【請求項8】請求項1または2記載の接触転写バイアス
    制御方式において、前記定電流制御式バイアス電源は内
    部抵抗が108Ωよりも大きい定電圧電源からなること
    を特徴とする接触転写バイアス制御方式。
  9. 【請求項9】請求項1記載の接触転写バイアス制御方式
    において、前記制御手段が機械のウォーミングアップ時
    には前記定電流制御式バイアス電源の目標電流値可変動
    作を行わないことを特徴とする接触転写バイアス制御方
    式。
  10. 【請求項10】請求項1記載の接触転写バイアス制御方
    式において、前記制御手段が連続画像形成時において各
    被転写体の間では前記定電流制御式バイアス電源の目標
    電流値可変動作を行わないことを特徴とする接触転写バ
    イアス制御方式。
  11. 【請求項11】請求項1記載の接触転写バイアス制御方
    式において、前記制御手段がジャム発生時には前記定電
    流制御式バイアス電源の目標電流値可変動作を行わない
    ことを特徴とする接触転写バイアス制御方式。
  12. 【請求項12】請求項1記載の接触転写バイアス制御方
    式において、前記制御手段が多数枚の被転写体に対する
    前記定電流制御式バイアス電源の出力電圧を元に平均化
    あるいは線形予測演算を行い、この結果により前記定電
    流制御式バイアス電源の目標電流値可変動作を行うこと
    を特徴とする接触転写バイアス制御方式。
  13. 【請求項13】請求項12記載の接触転写バイアス制御
    方式において、前記制御手段が少なくとも前記接触転写
    手段の1回転分を被転写体に対する前記定電流制御式バ
    イアス電源の出力電圧を得る期間に当てることを特徴と
    する接触転写バイアス制御方式。
  14. 【請求項14】請求項2記載の接触転写バイアス制御方
    式において、前記制御手段の演算対象を複数のデータと
    して上限と下限のデータでもって前記定電流制御式バイ
    アス電源の目標電流値に範囲を持たせたことを特徴とす
    る接触転写バイアス制御方式。
  15. 【請求項15】トナー像を保持して転写位置まで移動す
    る保持体と、この保持体に接触して該保持体との間に挟
    み込まれた被転写体に前記保持体上のトナー像を転写さ
    せる接触転写手段と、この接触転写手段に対して前記ト
    ナー像を転写させるためのバイアスを供給し複数の定電
    流制御回路を内部に持つバイアス電源とを有する画像形
    成装置において、前記バイアス電源の現出力電圧を元に
    所定の演算を行い、この演算結果により前記複数の定電
    流制御回路の出力を切替る定電流制御回路切替手段を備
    えたことを特徴とする接触転写バイアス制御方式。
JP5295407A 1993-11-25 1993-11-25 接触転写バイアス制御方式 Pending JPH07146619A (ja)

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