JPH07146053A

JPH07146053A - 冷凍冷蔵庫

Info

Publication number: JPH07146053A
Application number: JP29309093A
Authority: JP
Inventors: Yoshihiro Kuwari; 義博桑理; Kazuo Nakatani; 和生中谷; Mitsuharu Matsuo; 光晴松尾; Shozo Funakura; 正三船倉; Yuji Yoshida; 雄二吉田; Ryuzo Fujimoto; 龍三藤本
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1993-11-24
Filing date: 1993-11-24
Publication date: 1995-06-06

Abstract

(57)【要約】【目的】風路の信頼性と庫内の温度分布が良い冷凍冷蔵
庫を提供することを目的とする。【構成】上部に冷蔵室、下部に冷凍室を設けた冷凍冷蔵
庫の電動ダンパー制御に関するもので、圧縮機の運転停
止時及びプリクール、急凍中に冷蔵室のダンパーを強制
的に閉じると共に、除霜中は、強制的に開とする制御を
行うもので、制御回路２５によって、圧縮機５の運転停
止時、及びプリクール、急凍中に電動ダンパー１５を閉
とし、除霜ヒーター９の通電時には開とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、冷蔵室への冷気循環量
調節に電気的入力を用いるダンパー開閉装置を備えてな
る冷凍冷蔵庫に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近時、冷凍冷蔵庫において、下部に冷凍
室、上部に冷蔵室を設けた構成が多く採用されるように
なった。そのため、この種の冷蔵庫の冷蔵室の容積効率
向上と温度分布改善を図る装置を、特願平３−２３１４
６０号にて提示した。

【０００３】この特願平３−２３１４６０号の内容を図
６〜図１１に示す。

【０００４】図において、１は冷蔵庫本体の断熱箱体
で、２は仕切壁、３は冷蔵室、４は冷凍室、５は圧縮機
である。６は冷凍室５の奥部に設けられた冷却室で、内
部に冷却器７及び冷気強制循環用送風機８、除霜ヒータ
ー９が設けられている。１０は冷蔵室吐出風路で、１１
は第一の冷蔵室戻り風路で、それぞれ、仕切壁２に設け
られ、冷蔵室３と冷凍室４とに連通している。１２は冷
蔵室吐出風路１０の出口部に設けられた自動温度調節装
置で、冷蔵室冷気吐出口１３、冷蔵室冷気吸い込み口１
４、及び、内部には電動ダンパー１５が設けられてい
る。１６は第二の冷蔵室戻り風路で、第一の冷蔵室戻り
風路１１と冷却器７の下部とに連通している。１７は
冷凍室温度センサーで、１８は冷蔵室温度センサーで、
１９は制御回路で、２０は圧縮機５の運転・停止を行う
圧縮機用リレーで、２１は電動ダンパー１５の開閉を行
うダンパー用リレーであり、それぞれ電気的に接続され
ている。２２は冷却室６の前面部に設けられた冷凍室冷
気吐出口で、２３は冷却室６の下部に設けられた冷凍室
冷気吸い込み口である。

【０００５】以上のように構成された冷凍冷蔵庫につい
て以下その冷気の流れ動作を説明する。

【０００６】圧縮機５の運転時は、冷却器７で冷却され
た冷気が圧縮機５の運転と連動した冷気強制循環用送風
機８の運転により、冷凍室冷気吐出口２２から冷凍室４
へ供給された後、冷凍室冷気吸い込み口２３より冷却器
７の下部に戻ることにより冷凍室４を冷却する。

【０００７】一方、冷蔵室３は、冷気が、冷蔵室吐出風
路１０を通り自動温度調節装置１２を介し、冷蔵室冷気
吐出口１３から冷蔵室３へ供給された後、冷蔵室冷気吸
い込み口１４から第一の冷蔵室冷気戻り風路１１及び第
二の冷蔵室戻り風路１６を通じ冷却器７の下部へ戻るこ
とにより冷却される。

【０００８】圧縮機５の運転停止時は、冷気強制循環用
送風機８の運転も停止し、上記した冷気の流れは生じな
い。

【０００９】圧縮機５の運転制御は、冷凍室温度感知セ
ンサー１７の温度を制御回路１９が読み取り、設定温度
との比較で圧縮機リレー２０に信号を送り、圧縮機５を
運転・停止させることにより行っている。例えば、冷凍
室温度感知センサー１７の温度が設定温度より高いとき
は、圧縮機５が運転し、冷凍室４が冷却される。逆に、
冷凍室温度感知センサー１７の温度が設定温度より低い
ときは、圧縮機５の運転は停止し、以降、冷凍室４は冷
却されなくなる。

【００１０】圧縮機５の運転時に冷蔵室３に供給される
冷気量は、冷蔵室温度感知センサー１８の温度を制御回
路１９が読み取り、設定温度との比較でダンパー用リレ
ー２１に信号を送り、電動ダンパー１５を開閉させるこ
とにより、調整されている。例えば、冷蔵室温度感知セ
ンサー１８の温度が設定温度より高いときは、電動ダン
パー１５が開状態となり、冷気が供給されて冷蔵室３が
冷却される。逆に、冷蔵室温度感知センサー１８の温度
が設定温度より低いときは、電動ダンパー１５が閉状態
となり、冷気の供給が止まり冷蔵室３は以降冷却されな
くなる。

【００１１】以上のようにして冷気が冷凍室４及び冷蔵
室３内を循環することにより、各室が所定の温度に冷却
される。

【００１２】図８は、上記通常運転時の制御状態を示し
たタイムチャートである。まず、圧縮機５の停止中、ｔ
０で冷蔵室温度感知センサー１８の温度が電動ダンパー
１５の閉設定温度から開設定温度に至り、電動ダンパー
１５が閉から開になる。次に、ｔ１で冷凍室温度センサ
ー１７の温度が圧縮機運転開始設定温度より高くなり、
圧縮機５が運転を開始する。その後、ｔ２で冷蔵室温度
感知センサー１８の温度が電動ダンパー１５の開設定温
度から閉設定温度に至り、電動ダンパー１５が開から閉
になる。最後に、ｔ３で冷凍室温度センサー１７の温度
が圧縮機運転停止設定温度より低くなり、圧縮機５が運
転を停止する。以降、ｔ４〜ｔ１１で、同様の制御を繰
り返す。

【００１３】また、除霜時は、圧縮機５の運転が停止す
ると共に除霜ヒーター９に通電され、その発熱により冷
却器７に付着した霜を除去する。図９は、この除霜時の
制御状態を示したタイムチャート図である。ｔ１２〜ｔ
１４までは、前記通常運転時のｔ２〜ｔ４と同一の制御
を行っている。次に、ｔ１５でプリクール状態になり、
除霜時の庫内の温度上昇を少なくする為、圧縮機５を一
定時間強制的に連続運転させる。ついで、ｔ１７で除霜
状態になり、圧縮機５の運転が停止すると共に除霜ヒー
ター９に通電される。その後、除霜中に、ｔ１８で冷蔵
室温度感知センサー１８の温度が電動ダンパー１５の閉
設定温度から開設定温度に至り、電動ダンパー１５が閉
から開になる。続いて、ｔ１９で除霜が終了し、除霜ヒ
ーター９への通電が停止し、圧縮機５が運転を開始す
る。ついで、ｔ２０で冷蔵室温度感知センサー１８の温
度が電動ダンパー１５の開設定温度から閉設定温度に至
り、電動ダンパー１５が開から閉になり、通常運転状態
に戻る。

【００１４】また、図１０は、冷凍室５に投入した食品
を早急に冷凍させる為に、圧縮機５を一定時間強制的に
連続運転させることができる急凍機能動作時の制御状態
を示したタイムチャート図である。ｔ２１〜ｔ２５まで
は、前記通常運転時のｔ０〜ｔ４と同一の制御を行って
いる。次に、ｔ２６で使用者が急凍スイッチ２４を入れ
ると、冷凍室温度感知センサー１７の温度に関係なく圧
縮機５が一定時間連続運転する。その後、急凍中に、ｔ
２７で冷蔵室温度感知センサー１８の温度が電動ダンパ
ー１５の開設定温度から閉設定温度に至り、電動ダンパ
ー１５が開から閉になる。続いて、ｔ２９で急凍が終了
し、圧縮機５が運転を停止する。ついで、ｔ３０で冷蔵
室温度感知センサー１８の温度が電動ダンパー１５の閉
設定温度から開設定温度に至り、電動ダンパー１５が閉
から開になり、通常運転状態に戻る。

【００１５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この特
願平３−２３１４６０号の装置では、冷蔵室の容積効率
の向上と温度分布改善を図ることができたが、以下のよ
うな課題が発見された。

【００１６】圧縮機５及び冷気強制循環用送風機８の運
転停止時において、冷却室６内の冷却器７は他部に比べ
温度が低い為、冷却器７近傍の空気は冷却され自然対流
で冷却室６の下部に流れ、下部の圧力が上昇する。この
為、この冷却された冷気は、冷却室６の下部に位置する
冷凍室冷気吸い込み口２３から冷凍室４内に流出し、冷
凍室４内の比較的温度の高い空気が上部に位置する冷凍
室冷気吐出口２２から冷却室６内に戻るという逆流現象
が生じる。

【００１７】また、冷蔵室３に関しても、同様の現象が
起きる。すなわち、圧縮機５及び冷気強制循環用送風機
８の運転停止時に、冷蔵室３内の温度が上昇すると、冷
蔵室温度感知センサー１８の温度が上昇し、電動ダンパ
ー１５が開となる。この時、冷却器７で冷却され冷却室
６の下部に流れた冷気が、その圧力差により、第二の冷
蔵室戻り風路１６及び第一の冷蔵室戻り風路１１を通じ
冷蔵室３内に流入し、冷蔵室３内の比較的温度の高い空
気が冷蔵室吐出風路１０を通じ冷却室６内に戻るという
逆流現象が生じる。

【００１８】この逆流現象で冷蔵室３内から冷却室６内
に流れる空気は、温度が高く、また、湿気を多く含んで
いるので、温度の低い冷蔵室吐出風路１０を通過する
際、霜が発生し風路内に付着・蓄積して、最終的に風路
障害を起こすという課題があった。また、この逆流現象
により、冷蔵室冷気吸い込み口１４から冷蔵室３内に冷
気が流出する為、冷蔵室冷気吸い込み口１４近辺が不必
要に冷え過ぎるという課題も有していた。

【００１９】さらに、プリクール及び急凍中は冷凍室３
の温度が通常時より低くなる為、この影響を仕切壁２を
介して冷蔵室３が受け、冷蔵室３下部の温度が低くなる
傾向にある。特に、電動ダンパー１５の開中にプリクー
ル及び急凍状態になると、電動ダンパー１５が閉じるま
での間に冷気が冷蔵室３内に流入する為、その後、冷蔵
室３内の下部が冷え過ぎるという課題も有していた。

【００２０】本発明は上記のような従来の装置の課題を
解決するもので、風路の信頼性と庫内の温度分布が良い
冷凍冷蔵庫を提供することを目的とするものである。

【００２１】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の冷凍冷蔵庫は、圧縮機の運転停止時に、電動
ダンパーを強制的に閉させる制御を制御回路で行うもの
である。

【００２２】また、除霜時は、圧縮機停止中にもかかわ
らず、電動ダンパーを強制的に開させる制御を行うもの
である。

【００２３】また、プリクール及び急凍中は、冷蔵室温
度感知センサーの温度に関係なく、電動ダンパーを強制
的に閉させる制御を行うものである。

【００２４】

【作用】上記構成により、圧縮機の運転停止時に、電動
ダンパーが強制的に閉となる為、冷却室からの冷気が冷
蔵室戻り風路を通って冷蔵室内に流入し、冷蔵室内の比
較的温度の高い冷気が冷蔵室吐出風路を通って冷却室内
に戻るという逆流現象が阻止され、冷蔵室吐出風路内に
霜が付着・蓄積して風路阻害を起こすということがなく
なる。また、この逆流現象の阻止により、冷蔵室冷気吸
い込み口近辺が不必要に冷え過ぎるということもなくな
る。

【００２５】また、除霜時は、圧縮機停止中にもかかわ
らず、電動ダンパーが開となる為、除霜中に冷却室内に
発生した暖湿気が冷凍室内のみに流出して、冷凍室の温
度上昇が大となることがない。

【００２６】また、プリクール及び急凍中は、電動ダン
パーが強制的に閉となる為、電動ダンパーの開中にプリ
クール及び急凍状態になっても、不必要な冷気が冷蔵室
内に流入して冷蔵室下部が冷え過ぎるということがなく
なる。

【００２７】

【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。尚従来と同一構成部分については同
一符号を付してその詳細な説明を省略する。

【００２８】図１〜図７において、２５は制御回路で、
圧縮機５の運転・停止を行う圧縮機用リレー２０、電動
ダンパー１５の開閉を行うダンパー用リレー２１と電気
的に接続されている。

【００２９】以下、前記制御回路２５による電動ダンパ
ー１５の開閉動作制御について説明する。

【００３０】圧縮機５及びこれに連動した冷気強制循環
用送風機８の運転中は、冷蔵室温度感知センサー１８の
温度を制御回路２５が読み取り、設定温度との比較でダ
ンパー用リレー２１に信号を送り、電動ダンパー１５を
開閉させ、適正循環風量を調節している。一方、圧縮機
５及びこれに連動した冷気強制循環用送風機８の運転停
止時においては、制御回路２５が、ダンパー用リレー２
１に電動ダンパー１５を閉とする信号を送り、冷蔵室温
度感知センサー１８の温度に関係なく、電動ダンパー１
５を常時閉状態とする。

【００３１】図１は、上記通常運転時の制御状態を示し
たタイムチャートである。まず、圧縮機５の停止中、Ｔ
０で冷蔵室温度感知センサー１８の温度が電動ダンパー
１５の閉設定温度から開設定温度に至るが、圧縮機５が
停止している為、電動ダンパー１５は閉状態を維持す
る。次に、Ｔ１で圧縮機５が運転を開始する。この時、
冷蔵室温度感知センサー１８の温度が電動ダンパー１５
の開設定温度に至っている為、電動ダンパー１５が開と
なる。その後、Ｔ２で冷蔵室温度感知センサー１８の温
度が電動ダンパー１５の開設定温度から閉設定温度に至
り、電動ダンパー１５が開から閉になる。最後に、Ｔ３
で圧縮機５の運転が停止する。以降、Ｔ４〜Ｔ１１で同
様の制御を繰り返す。

【００３２】以上の構成により、圧縮機５及びこれに連
動した冷気強制循環用送風機８の運転停止中は、冷蔵室
温度感知センサー１８の温度に関係なく、電動ダンパー
１５が常時閉状態となる為、冷却室６からの冷気が、第
二の冷蔵室戻り風路１６及び第一の冷蔵室戻り風路１１
を通じ冷蔵室３内に流入し、冷蔵室３内の比較的温度の
高い冷気が冷蔵室吐出風路１０を通じ冷却室６内に戻る
という逆流現象は生じなくなる。この為、冷蔵室吐出風
路１０内に霜が付着・蓄積して、最終的に風路阻害を起
こすということがなくなる。また、この逆流現象の阻止
により、冷蔵室冷気吸い込み口１４近辺が不必要に冷え
過ぎるということもなくなる。

【００３３】また、除霜時は、圧縮機５の停止中にもか
かわらず、電動ダンパー１５を開状態とする。

【００３４】図２は、この除霜時の制御状態を示したタ
イムチャート図である。Ｔ１２までは、前記通常運転時
のＴ１０までと同一の制御を行っている。次に、Ｔ１３
で除霜状態になり、圧縮機５の運転が停止すると共に除
霜ヒーター９に通電され、同時に電動ダンパー１５が閉
から開になる。その後、除霜中に、Ｔ１４で冷蔵室温度
感知センサー１８の温度が電動ダンパー１５の閉設定温
度から開設定温度に至る。続いて、Ｔ１５で除霜が終了
し、除霜ヒーター９へ通電されなくなり、圧縮機５が運
転を開始する。ついで、Ｔ１６で冷蔵室温度感知センサ
ー１８の温度が電動ダンパー１５の開設定温度から閉設
定温度に至り、電動ダンパー１５が開から閉になり、通
常運転状態に戻る。電動ダンパー１５は、除霜中のＴ１
３〜Ｔ１５及びその後の冷却運転のＴ１６まで閉状態と
なる。

【００３５】これにより、除霜中に冷却室６内に発生し
た暖湿気を冷蔵室３及び冷凍室４の両方に排出し、冷凍
室４内の除霜中の過大な温度上昇を抑制する。

【００３６】また、プリクール及び急凍中は、冷蔵室温
度感知センサー１８の温度に関係なく、電動ダンパー１
５を強制的に閉状態とする。

【００３７】図３は、プリクール時の制御状態を示した
タイムチャート図である。Ｔ１７〜Ｔ２１までは、前記
通常運転時のＴ０〜Ｔ４と同一の制御を行っている。次
に、Ｔ２２でプリクール状態になり、除霜時の庫内の温
度上昇を少なくする為、圧縮機５を一定時間強制的に運
転する。この時、冷蔵室温度感知センサー１８の温度に
関係なく、電動ダンパー１５を強制的に閉状態とする。
その後、プリクール中に、Ｔ２３で冷蔵室温度感知セン
サー１８の温度が電動ダンパー１５の開設定温度から閉
設定温度に至る。続いて、Ｔ２４でプリクールが終了
し、圧縮機５が停止し、前記した除霜状態に至る。

【００３８】これにより、プリクール中は、電動ダンパ
ー１５が強制的に閉となる為、電動ダンパー１５の開中
に急凍状態になっても、不必要な冷気が冷蔵室３内に流
入して冷蔵室３内の下部が冷え過ぎるということがなく
なる。

【００３９】図４は、急凍時の制御状態を示したタイム
チャート図である。Ｔ２５〜Ｔ２９までは、前記通常運
転時のＴ０〜Ｔ４と同一の制御を行っている。次に、Ｔ
３０で使用者が急凍スイッチ２４を入れると、冷凍室温
度感知センサー１７の温度に関係なく圧縮機５が一定時
間連続運転する。この時、冷蔵室温度感知センサー１８
の温度に関係なく、電動ダンパー１５は、強制的に閉状
態となる。その後、急凍中に、Ｔ３１で冷蔵室温度感知
センサー１８の温度が電動ダンパー１５の開設定温度か
ら閉設定温度に至る。続いて、Ｔ３３で急凍が終了し、
圧縮機５が運転を停止する。ついで、Ｔ３４で冷蔵室温
度感知センサー１８の温度が電動ダンパー１５の閉設定
温度から開設定温度に至り、前記した通常運転状態に戻
る。

【００４０】これにより、急凍中は、電動ダンパー１５
が強制的に閉となる為、電動ダンパー１５の開中に急凍
状態になっても、不必要な冷気が冷蔵室３内に流入して
冷蔵室３内の下部が冷え過ぎるということがなくなる。

【００４１】

【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明の冷凍冷蔵庫は、圧縮機及びこれに連動した冷気
強制循環用送風機の運転停止中は、冷蔵室温度感知セン
サーの温度に関係なく、電動ダンパーが常時閉状態とな
る為、冷却室からの冷気が、第二の冷蔵室戻り風路及び
第一の冷蔵室戻り風路を通じ冷蔵室内に流入し、冷蔵室
内の比較的温度の高い冷気が冷蔵室吐出風路を通じ冷却
室内に戻るという逆流現象は生じなくなる。この為、冷
蔵室吐出風路内に霜が付着・蓄積して、最終的に風路阻
害を起こすということがなくなる。また、この逆流現象
の阻止により、冷蔵室冷気吸い込み口近辺が不必要に冷
え過ぎるということもなくなる。

【００４２】また、前記圧縮機停止時のうち、除霜時に
は前記電動ダンパーを強制的に開とすることにより、除
霜中に冷却室内に発生した暖湿気を冷蔵室及び冷凍室の
両方に排出し、冷凍室内の除霜中の過大な温度上昇を抑
制出来る。

【００４３】また、前記プリクール動作時に、前記電動
ダンパーを強制的に閉とすることにより、プリクール中
は、電動ダンパーが強制的に閉となる為、電動ダンパー
の開中にプリクール状態になっても、不必要な冷気が冷
蔵室内に流入して冷蔵室内の下部が冷え過ぎるというこ
とがなくなる。

【００４４】また、前記急凍機能動作時に、前記電動ダ
ンパーを強制的に閉とすることにより、急凍中は、電動
ダンパーが強制的に閉となる為、電動ダンパーの開中に
急凍状態になっても、不必要な冷気が冷蔵室内に流入し
て冷蔵室内の下部が冷え過ぎるということがなくなる。

【００４５】その結果、風路の信頼性と庫内の温度分布
が良い冷凍冷蔵庫を提供出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における冷凍冷蔵庫の通常運
転時の制御状態を示すタイムチャート

【図２】同冷蔵庫の除霜時の制御状態を示すタイムチャ
ート

【図３】同冷蔵庫のプリクール時の制御状態を示すタイ
ムチャート

【図４】同冷蔵庫の急凍時の制御状態を示すタイムチャ
ート

【図５】同冷蔵庫の制御回路図

【図６】同冷蔵庫並びに従来の冷蔵庫の正面図

【図７】図６のＡ−Ａ断面図

【図８】従来の冷蔵庫の通常運転時の制御状態を示すタ
イムチャート

【図９】同冷蔵庫の除霜時及びプリクール時の制御状態
を示すタイムチャート

【図１０】同冷蔵庫の急凍時の制御状態を示すタイムチ
ャート

【図１１】同冷蔵庫の制御回路図

【符号の説明】

１断熱箱体２仕切壁３冷蔵室４冷凍室５圧縮機６冷却室７冷却器８冷気強制循環用送風機９除霜ヒーター１０冷蔵室吐出風路１１第一の冷蔵室戻り風路１２自動温度調節装置１５電動ダンパー１６第二の冷蔵室戻り風路１７冷凍室温度感知センサー１８冷蔵室温度感知センサー２５制御回路

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者船倉正三大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内 (72)発明者吉田雄二大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内 (72)発明者藤本龍三大阪府東大阪市高井田本通三丁目22番地松下冷機株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】仕切壁によって、上部が冷凍室、下部が
冷蔵室に区画された断熱箱体と、圧縮機と、前記冷凍室
の奥部に設けられた冷却器と冷気強制循環用送風機と除
霜ヒーターと、前記仕切壁に、前記冷凍室及び冷蔵室間
に連通した冷蔵室吐出風路及び第一の冷蔵室戻り風路
と、前記第一の冷蔵室戻り風路と前記冷却器下部とに連
通した第二の冷蔵室戻り風路と、前記冷蔵室内の前記冷
蔵室吐出風路の出口部にその内部に電動ダンパーを備え
た自動温度調節装置と、前記冷凍室内に設けられた冷凍
室温度感知センサーと、前記冷蔵室内に設けられた冷蔵
室温度感知センサーとを備え、前記冷却器の除霜開始前
に前記圧縮機を一定時間強制的に連続運転させてプリク
ール機能を発揮し、前記圧縮機を一定時間強制的に連続
運転させて急凍機能を発揮し、制御回路によって、前記
圧縮機の運転停止時に、前記電動ダンパーを強制的に閉
とする制御を行うことを特徴とする冷凍冷蔵庫。
【請求項２】圧縮機停止時のうち、除霜時には前記電
動ダンパーを強制的に開とする制御を前記制御回路が行
うことを特徴とする請求項１記載の冷凍冷蔵庫。
【請求項３】プリクール動作時に、前記電動ダンパー
を強制的に閉とする制御を前記制御回路が行うことを特
徴とする請求項１記載の冷凍冷蔵庫。
【請求項４】急凍機能動作時に、前記電動ダンパーを
強制的に閉とする制御を前記制御回路が行うことを特徴
とする請求項１記載の冷凍冷蔵庫。