JPH07144330A - 発泡成形用金型 - Google Patents

発泡成形用金型

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Publication number
JPH07144330A
JPH07144330A JP5293535A JP29353593A JPH07144330A JP H07144330 A JPH07144330 A JP H07144330A JP 5293535 A JP5293535 A JP 5293535A JP 29353593 A JP29353593 A JP 29353593A JP H07144330 A JPH07144330 A JP H07144330A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
parting line
lower mold
flash
cavity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5293535A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Furomoto
雄志 風呂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Delta Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Delta Kogyo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Delta Kogyo Co Ltd filed Critical Delta Kogyo Co Ltd
Priority to JP5293535A priority Critical patent/JPH07144330A/ja
Publication of JPH07144330A publication Critical patent/JPH07144330A/ja
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バリの発生が有効に抑止されるようにする。 【構成】 キャビティ22,21が互いに対向するよう
に形成された上型12と下型11とからなる発泡成形用
金型1において、上型12のパーティングラインは先端
部がナイフエッジ状に先鋭に形成されているとともに、
この先鋭に形成されたパーティングラインに対向した他
方のパーティングラインは略平坦に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャビティ内に発泡性
合成樹脂の原料を充填して成形製品を製造する発泡成形
用金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車用のサンバイザ等は、極め
て軽量でかつ保形性の良好なことが要求されることか
ら、通常発泡性合成樹脂で作られることが多い。発泡性
合成樹脂は基本となる合成樹脂の名称を冠してウレタン
フォームやポリプロピレンフォーム等と通称されるが、
これらのフォーム製品は、液状または微粉状に調製され
た合成樹脂に所定の有機発泡剤が混入されてなる発泡原
料が、上型および下型からなる金型内に装填され、その
後加熱等による発泡処理が施される、いわゆる発泡成形
法によって製造されるのが一般的である。
【0003】図4にこのような発泡成形法に使用される
従来の金型の断面視の説明図を示している。この図に示
すように、金型10は、下型110と上型120とから
構成され、これら両型の互いに対向した面には下型用キ
ャビティ210と上型用キャビティ220とが凹設され
ている。そして、これら両キャビティ210,220に
よって製品の外形に合致した金型10のキャビティ20
が形成されるようになっている。このようなキャビティ
20内に、発泡性合成樹脂と発泡剤とが混合された成形
原料Mが充填され、下型110と上型120とが離間し
ないように適度の力で両者は互いに押圧され、その後加
熱等の発泡処理が施されて成形製品が得られるようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の上記
のような金型10においては、下型110と上型120
との相互の当接部である、いわゆるパーティングライン
30は、通常下型110の当接面と上型120当接面と
で面接面するようになっている。図4に示す例では下型
110および上型120の双方ともに平面同士で接触し
ているが、実公昭63−25134号公報や実公平2−
17860号公報に開示されているもののように、パー
ティングラインが曲面で形成されている場合もある。
【0005】しかし、これら公報に開示されたものも原
則的には面同士で互いに接触していることに関しては上
記図4に示すものと基本的に同じである。このように下
型110と上型120とが互いに面接触によって合体さ
れるようになっているのは、接触面積が大きいほど密閉
効果が大きくなることが一つの理由である。
【0006】しかしながら、面接触の場合には接触面同
士が精密に隙間なく当接されるように接触面を加工しな
ければならず、このような加工は極めて困難であり、そ
のために精密な面加工を施すことができる放電加工が採
用されることもあるが、それでも全ての両接触面を均一
な当接状態にすることは至難の技である。
【0007】そのようなことから、図4に例示するよう
な従来の金型10を用いて発泡成形で成形品G0を製造
すると、成形品G0のパーティングライン30に相当す
る部分には外部に突出したバリG10が形成されるた
め、成形処理が終わってからこのバリG10を取り除く
ために、それを作業者が一々ハサミで切り取ったりする
面倒なバリ取り作業を行わなければならず、そのために
多くの人手と時間とが消費され、その結果製造コストが
嵩むという問題点を有していた。
【0008】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、バリの発生が有効に抑止さ
れる発泡成形用金型を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
発泡成形用金型は、キャビティが互いに対向するように
形成された上型と下型とからなる発泡成形用金型におい
て、上型および下型の内の一方のパーティングライン
は、キャビティに近接した位置で先端部がナイフエッジ
状に先鋭に形成されているとともに、この先鋭に形成さ
れたパーティングラインに対向した他方のパーティング
ラインは略平坦に形成されていることを特徴とするもの
である。
【0010】
【作用】上記請求項1記載の発泡成形用金型によれば、
上型および下型の内の一方のパーティングラインは、キ
ャビティに近接した位置で先端部がナイフエッジ状に先
鋭に形成されているため、このナイフエッジ状の先鋭部
を他方の平坦に形成されたパーティングラインに隙間な
く当止させるようにすることは、加工対象部分が上記先
鋭部だけであって加工量が少ないことにより極めて容易
であり、隙間なく上型と下型とを互いに当接させるよう
にすることができる。
【0011】従って、バリの発生は有効に抑止されると
ともに、たとえバリが発生したとしても、そのバリは上
記ナイフエッジ状のパーティングラインによって断面視
で括れた肉薄状態になっており、ハサミを用いることな
く容易に手で引き離すことができる。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の発泡成形用金型の一例を示
す断面視の説明図である。この図に示すように、金型1
は、上面に凹設された下型キャビティ21を有する下型
11と、下面に凹設された上型キャビティ22を有する
上型12とから構成されている。上記下型11と上型1
2とが互いに当接された状態で金型1には下型キャビテ
ィ21と上型キャビティ22とで発泡成形品の外形に合
致したキャビティ2が形成されるようになっている。
【0013】このような金型1には、図略の押圧手段が
付設されており、下型11と上型12とが互いに合体し
た状態で、それらが離間しないように所定の押圧力で両
者を押圧するようになっている。
【0014】このような上型12の下型11に対する当
接面には上型パーティングライン32が形成されるとと
もに、下型11には上記上型パーティングライン32に
対応した下型パーティングライン31が形成され、これ
らの両パーティングライン31,32によって金型1の
パーティングライン3が形成されている。
【0015】そして、本発明においては、図2に示すよ
うに、上型パーティングライン32はその先がナイフエ
ッジ状に先鋭に設定され、その先端に刃先部32aが形
成されている。また、この刃先部32aに対応した下型
パーティングライン31には、刃先部32aが入り込む
V字形状の凹部31aが形成されており、この凹部31
aの最下部に上記刃先部32aが当止するように設定さ
れている。
【0016】そして、本実施例においては、上型12と
下型11とが互いに当接した状態で、キャビティ2側の
刃先部32aの表面と、凹部31aの表面とで形成され
る角度αは、外方で同様に形成される角度βよりも大き
く設定されており、その結果上型12と下型11とが互
いに当接した状態においては、刃先部32aと凹部31
aとの当接部より外側に向かって漸増する隙間は、内側
のそれよりも少ないものになっている。
【0017】このように構成された金型1は、成形操作
の当初に上型12と下型11とに分離され、下型キャビ
ティ21内に発泡性合成樹脂と発泡剤とが混合された成
形原料Mが装填され、その後下型11と上型12とは合
体させられ、図略押圧手段によって所定の力で下型11
と上型12とは互いに押圧係止されてから加熱等による
所定の発泡処理が施されて図3に示すような成形品Gを
得ることができる。
【0018】そして、本発明においては、上型パーティ
ングライン32には先細りの刃先部32aが形成され、
下型パーティングライン31には上記刃先部32aに対
応した凹部31aが形成されている。すなわち、上型1
2と下型11とが合体させられた状態において両者は従
来のような面接触をしておらず、従って、刃先部32a
と凹部31aとの当接部分に隙間がないようにするに
は、薄い刃先部32aの先端をヤスリ掛け等によって調
整すればよく、極めて容易に刃先部32aと刃先部32
aとの当接部に隙間が形成されないようにすることがで
きるのである。
【0019】従って、発泡成形処理によって得られた成
形品Gには、ほとんど上型12と下型11との隙間から
漏れ出て形成されるバリは形成されないか、バリG1が
形成されたとしても、図3に示すように、このバリG1
には刃先部32aと凹部31aとの対向部分に括れ部G
2が形成されているとともに、このバリG1の括れ部G
2を境にした成形品G寄りの部分よりも、括れ部G2の
反対側の部分は薄目になっているため、ハサミ等を用い
ることなく、指でつまんでわずかな力を加えることによ
りバリG1を切り離すことができる。
【0020】本発明を採用することによって、従来は1
mm〜数mmのバリが成形品から外部に突出していた
が、それを0.5mm以下に抑えることが可能になると
ともに、その厚みも従来1.5mm〜1.7mmであっ
たものが括れ部G2で約0.2mmにすることが可能に
なった。
【0021】なお、本実施例においては、刃先部32a
に対応した下型パーティングライン31に凹部31aを
設けているが、このような凹部31aを設けることは任
意である。また、刃先部32aの先端部を先鋭にしない
で若干平らにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の発泡成形用
金型は、キャビティが互いに対向するように形成された
上型と下型とからなる発泡成形用金型において、上型お
よび下型の内の一方のパーティングラインは、キャビテ
ィに近接した位置で先端部がナイフエッジ状に先鋭に形
成されているとともに、この先鋭に形成されたパーティ
ングラインに対向した他方のパーティングラインは略平
坦に形成されてなるものである。
【0023】従って、上記ナイフエッジ状の先鋭部を他
方の平坦に形成されたパーティングラインに隙間なく当
止させるようにすることは、加工対象部分が上記先鋭部
だけであって加工量が少ないことにより極めて容易であ
り、隙間なく均一な状態で上型と下型とを互いに当接さ
せるようにすることができるため、そのように調製され
た金型を使用することにより、バリの発生は有効に抑止
されるとともに、たとえバリが発生したとしても、その
バリは上記ナイフエッジ状のパーティングラインによっ
て断面視で括れた肉薄状態になっており、ハサミを用い
ることなく容易に手で引き離すことができる。
【0024】以上のように、本発明の発泡成形用金型を
用いて発泡成形品を製造すれば、従来のような手のかか
るバリ取り作業を行わなくてもよくなり、発泡成形品の
製造コストを低減させる上で好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発泡成形用金型の一例を示す断面視の
説明図である。
【図2】図1の円内に示す上型と下型との当接部分の拡
大図である。
【図3】図1の金型を用いて製造された発泡成形品の断
面視の説明図である。
【図4】従来の発泡成形用金型の一例を示す断面視の説
明図である。
【図5】図4の金型を用いて製造された発泡成形品の断
面視の説明図である。
【符号の説明】
1,10 金型 11,110 下型 12,120 上型 2,20 キャビティ 21,210 下型用キャビティ 22,220 上型用キャビティ 3 パーティングライン 31 下型パーティングライン 31a 凹部 32 上型パーティングライン 32a 刃先部 G,G0 成形品 G1,G10 バリ G2 括れ部 M 成形原料

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビティが互いに対向するように形成
    された上型と下型とからなる発泡成形用金型において、
    上型および下型の内の一方のパーティングラインは、キ
    ャビティに近接した位置で先端部がナイフエッジ状に先
    鋭に形成されているとともに、この先鋭に形成されたパ
    ーティングラインに対向した他方のパーティングライン
    は略平坦に形成されていることを特徴とする発泡成形用
    金型。
JP5293535A 1993-11-24 1993-11-24 発泡成形用金型 Pending JPH07144330A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5293535A JPH07144330A (ja) 1993-11-24 1993-11-24 発泡成形用金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5293535A JPH07144330A (ja) 1993-11-24 1993-11-24 発泡成形用金型

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07144330A true JPH07144330A (ja) 1995-06-06

Family

ID=17796006

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5293535A Pending JPH07144330A (ja) 1993-11-24 1993-11-24 発泡成形用金型

Country Status (1)

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JP (1) JPH07144330A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011142885A (ja) * 2010-01-18 2011-07-28 Megahouse Corp 成形型および成形装置
JP2012236911A (ja) * 2011-05-11 2012-12-06 Inoac Corp 発泡体の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011142885A (ja) * 2010-01-18 2011-07-28 Megahouse Corp 成形型および成形装置
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