JPH07144015A - 浴槽用リフト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 浴槽用リフトを機械停止装置の代りあるいは
それと併用する弁装置により正確に自動的に閉鎖して吊
上げ板の移動限界点で正確に停止させる。 【構成】 浴槽リフトの吊上げ板２４の下側面に入口弁
４８と出口弁５０の入った弁ハウジング４０を取付け
る。両者４８、５０を必要の場合、継手ロッカー７６で
作動させ、又作動させない場合は順番に、前記２つの弁
のプランジャーによりその中間位置に保持する。ロッカ
ー７６の片方の端に加えられた圧力が入口弁を開口さ
せ、浴槽用リフトの吊上げ板２４を上昇させる。ロッカ
ー７６を解除すると、入口弁４８が閉鎖し、ロッカー７
６の他端を押圧すると、出口弁が開口して水を浴槽用リ
フトの吊上げホースから弁ハウジング４２にある出口開
口部６８を経て排出させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は支持フレームの上を上方
方向ならびに下方方向に案内され、油圧吊上げ装置によ
り作動させる吊上げ板と、入口弁と出口弁の弁プランジ
ャーが必要に応じ手動ロッカーで作動できる弁装置を備
え、そのため前記２つの弁プランジャーは同一の設計の
ものにし、弁ハウジングの平行軸で変位自在に案内で
き、且つその閉鎖位置に組込みばねを予め搭載し、又前
記吊上げ装置に繋がる接続が前記出口弁を開放すると出
口開口部に接続されることを特徴とする浴槽用リフトに
関する。

【０００２】

【従来の技術】米国特許第３，２８０，４０９号はこの
ような浴槽吊上げ装置を示している。弁装置を支持フレ
ームからも吊上げ板からも離れた側に距離をとって位置
決めする。前者をその移動限界点まで上げた場合、その
上方方向の運動は調整停止装置で限定される。前記油圧
吊上げ装置内の圧力は加圧水路の圧力まで上昇する。

【０００３】ヨーロッパ特許第００７４６４０号は、浴
槽用リフトで、その上の吊上げ装置が軟質ホースからな
るものを示す。

【０００４】米国特許第４，６２４，０１９号では、金
属吊上げシリンダーを備える吊上げ機械を示す。吊上げ
板から距離をとって位置決めした三方弁をボーデンケー
ブルで作動する手動回転式レバーにより作動させる。そ
の移動限界点にくると、もう１つのボーデンケーブルが
前記三方弁の作動ロッカーをもう１つの作動位置の方向
に引張って、前記吊上げシリンダーを前記加圧給水から
切離す。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら米国特許
第３，２８０，４０９号に示す装置では、油圧吊上げ装
置が作業中に大きな荷重を受け易く、又ヨーロッパ特許
第００７４６４０号では用いる軟質ホースが給水路の全
圧しばしば且つ長時間曝らされた場合、漏水事故が発生
し、更に米国特許第４，６２４，０１９号では吊上げ装
置が移動限界点にくると排出弁が開放され吊上げ板が下
降してしまう。

【０００６】本発明は浴槽用リフトを上述の形式の弁装
置を用いて、前記入口弁が吊上げ板の移動限界点で前記
出口弁に影響を及ぼすことなく正確に自動的に閉鎖する
ように改良することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、前記弁
装置を前記吊上げ板の下に固定し、又ロッカーを前記吊
上げ板のくぼみに入れ、その上面の上で僅かに突出させ
る；前記入口弁の弁プランジャーで吊上げ素子が係合、
且つ、前記吊上げ板の移動限界点で前記吊上げ板の下を
変位自在に案内される制御アームと協働して、前記弁プ
ランジャーをその弁閉鎖位置に吊上げる。その場合の前
記制御アームの動作を２つのはさみフレームが支持フレ
ームの動作に見做らったものであることを特徴とする。

【０００８】

【作用】前記ロッカーは、その中間位置の近くにそれ自
体のばね手段として予め搭載させる必要はない。それは
前記の弁ばねがこの役目を自動的に果すからである。前
記弁装置を前記吊上げ板の下側面に位置決めしたため、
前記支持フレームのはさみフレームと前記弁装置の間の
単純な機械的接続により、前記支持フレームがその移動
の限界点に到達すると前記入口弁をその閉鎖位置に押込
む。前記吊上げ装置の圧力はその時、前記吊上げ板の荷
重のまさにその通りの値になっており、前記給水路の圧
力を十分下回わる。本発明によれば、前記入口弁を位置
依存性機構で閉鎖させ；特に有利な特性は弁プランジャ
ーの行程が２ｍｍ以下という極めて短いことである。前
記ロッカーの動作における僅かな遊びも前記入口弁のこ
の自動クロージャーになんらの影響も及ぼしてはならな
い。

【０００９】本発明の実施例によれば、前記出口弁は同
時に、前記吊上げ装置内の圧力を限定する安全弁でもあ
る。前記吊上げ支持フレームが停止装置で決まる移動の
限界点に達すると、前記吊上げ装置内の圧力が上昇す
る。前記給水路圧力を下回る値で、体重の重い人の吊上
げに必要な圧力を上回っても、前記ばねをこの圧力の値
に対して選ぶと前記出口弁が開口する。前記入口弁の位
置依存性クロージャーの故障の場合でも、限られた圧力
だけが前記吊上げ装置で強まる。

【００１０】

【実施例】浴槽用リフトの基本的設計を図１に示す。底
板１２の上に２つのはさみフレーム２８、３２を特色に
する支持フレーム１４を置いて、前記内はさみフレーム
３２を前記底板上の２つの固定回転ベアリング１６の回
りに回転自在に案内させる。一方、前記外はさみフレー
ム２８は２つの滑りベアリングを特色とし、前記底板１
２上の案内レール２１の中で変位自在に案内させる。前
記２つのはさみフレーム２８、３２をその長さの中間で
継手回転ベアリング２０により互いに接続する。前記支
持フレーム１４は吊上げ板をその下側面で支持し、その
２つの固定回転ベアリング１６を前記外はさみフレーム
２８に、又前記内はさみフレーム３２の滑りベアリング
２０を中で長手方向に変位自在にさせる２本の案内レー
ルにも配設する。その底面で、前記外はさみフレーム２
８には十字支柱３０を備え、又前記内はさみフレームに
は下部十字支柱３４と上部十字支柱３６を備える。前記
２つのはさみフレームのおのおのは単一ピース成形プラ
スチック部品からなる。両端を密閉した吊上げホース２
６をその下端で底板１２に取付け、その上端で前記吊上
げ板２４の下側面に締付ける。

【００１１】前記吊上げ板２４の外縁に近接して、前記
吊上げ板２４の下側面にねじ込む弁装置４０がある。前
記弁装置の弁ハウジング４２は、加圧給水ホースが接続
できる接続スリーブ４４を特色とする。前記接続スリー
ブ４４の垂直方向の下にもう１つのスリーブがあって、
前記吊上げホース２６に繋がるホースの取付けができ
る。とりわけ図４に示されているように、前記弁ハウジ
ング４２には入口弁４８と同一設計された出口弁５０と
がある。前記２つの弁４８、５０のおのおのは前記弁ハ
ウジング４２にある段つき内腔の鉛直軸に沿って変位自
在に案内できる弁プランジャーを特色とし、又下端に密
接して環状シールを備える弁板５４を特色とし、弁座５
８に接するコイルばね５６によって予め装着されてい
る。前記弁座５８の上に第１の環状室６０を形成し、そ
の中に前記接続４４の内腔が開口する。前記弁座５８の
下に、直径が僅かに大きい第２の環状室６２が位置して
いて、その中に接続４６の内腔が開口している。

【００１２】前記出口弁５０には前記弁座５８の上に第
１の環状室６４があり、又前記弁座５８の下流に前記コ
イルばね５６の入った第２の環状室６６がある。出口開
口部６８の備わる下方方向に傾斜する換気孔がこの第２
の環状室６６の中で開口する。前記入口弁４８の下部環
状室６２を上方方向に傾斜する内腔７０を経て前記外口
弁５０の上部環状室６４に接続する。前記内腔の軸は前
記弁ハウジング４２の中心鉛直縦平面内にあって、前記
２つの弁プランジャー５２の軸と交差する。前記接続内
腔７０の上端をねじ込みストッパーで７２で略図で示す
ように密閉する。

【００１３】軸が鉛直で平行する前記２つの弁プランジ
ャー５２が前記弁ハウジング４２の上部から突出し、前
記プランジャーヘッドの下のネック様絞り７４を特色と
する。ロッカー７６を中間横方向平面の上部の弁ハウジ
ング４２上の横軸７８の回りに、前記２つの弁プランジ
ャー５２から等縦距離をとって、回転自在に取付ける。
上部に、前記ロッカー７６には２つの押ボタン位置８
０、８２を備え、連続曲線上で互いに合流する。前記ロ
ッカー７６の下側面に、前記ロッカー７６が図４に示さ
れたその中間位置にある時、前記弁プランジャー５２の
ヘッドに密接して位置する作動面８４、８６が備わる２
つの突起がある。前記吊上げ板２４は前記ロッカー７６
に対する長方形のくぼみ８８を特色とし、前記ロッカー
７６が前記吊上げ板２４の上面の上に僅かに突出してい
る。

【００１４】本浴槽用リフトの使用者が前記ロッカー７
６の押ボタン位置８０を押す場合、前記弁プランジャー
５２が下方方向に変位し、前記吊上げホース２６に繋が
る前記接続スリーブ４６が加圧給水路に繋がる接続スリ
ーブ４４と連絡して、その結果、前記吊上げホース２６
に水を充満させて、前記吊上げ板２４を持上げる。使用
者が前記ロッカー７６を解除する場合、前記弁ばね５６
が前記入口弁４８を閉鎖させ前記弁プランジャー５２が
前記ロッカー７６をその中間位置に戻す。使用者がここ
で前記ロッカー７６の押ボタン位置８２を押すと、前記
出口弁５０が開口し、前記吊上げホース２６を前記ハウ
ジング内腔７０と前記出口弁５０の前記２つの環状室６
４、６６により排水させ、水を前記出口開口部６８を経
て排出させる。

【００１５】簡単な実施例では、前記吊上げ板２４と前
記底板１２の前記レール２２もしくはそのいずれかにプ
ラスチック素子をつけると、それに接する前記はさみフ
レーム３２と２８それぞれの滑りベアリング２０は、前
記吊上げ板２４が移動限界点に達すると接触する。減圧
弁で考えられる減圧された水圧がそこで前記入口弁４８
に前記弁座５８の両側に強まり、前記弁ばね５６が前記
入口弁を閉鎖する。

【００１６】前記出口弁５０も又なるべくなら、過剰圧
力弁として設計して、約３乃至６バールの範囲に調節で
きる作業圧力が不足してしまった場合、前記弁５０が開
口して前記吊上げホース２６の圧力を減圧させるに十分
な強さに前記弁ばねの寸法をとる必要がある。

【００１７】硬質機械停止装置の代りに、圧縮性プラス
チック体を前記レール２２に取付けて前記吊上げ板２４
の動作をその移動の限界点への到達に際し弱めることが
できる。わずか一片の簡単な追加部品で前記入口弁４８
の位置依存性クロージャーが達成できる。このため、中
心域に挿入用開口部をもち、又前記入口弁４８の弁、プ
ランジャー５２の前記ネック様絞り７４が係合する縦ス
ロット９２を特色とする手動回転式レバー９０を用い
る。この回転式レバー９０は従って、前記入口弁４８の
前記弁プランジャー５２によりわずかな鉛直遊びがつい
ているだけで支持される。前記回転式レバー９０の２つ
の端を下方方向に、前記弁ハウジング４２の上で、前記
回転式レバー９０のピボット様ベアリングとして役立つ
直角曲り目をつけて折曲げる。この直角曲り目を前記ロ
ッカー７６の横軸７８と前記弁ハウジング４２の上面の
間に入れる。前記回転式レバー９０の他端を水平面から
約６０°の角度のついた面９４で回転させる。この回転
式レバー９０の角度をつけた端をバー１００の直角部分
を貫通させた縦孔９６を特色としている。前記吊上げ板
の２本のレールには前記バー１００を貫通させた２つの
横方向に整合した縦孔１０２がある。ばね１０４（図２
参照）が前記バー１００を前記縦孔１０２の１組の端ま
で引張る。前記直角曲り目９８がそこで図４の破線で示
された位置を選んで、従って縦孔９６の端の位置にく
る。前記レール２２にあるはさみフレーム３２の滑りベ
アリング２０がここで前記吊上げ板２４の移動限界点の
少し手前の位置に届くと、前記レール２２で案内される
滑り片１０６が前記バー１００に接触させる。前記バー
１００を再調整ばね１０４の作動に対して縦方向に数ミ
リメートルずらす。その過程で、前記直角部分９８が前
記回転式レバー９０の角をなす面に接触して、前記バー
１００を更にずらした場合、前記回転式レバー９０を上
方に回転させて、前記入口弁４８の前記弁プランジャー
５２をその閉鎖位置に引込む。従って、前記回転式レバ
ー９０は、使用者が前記ロッカー７６“下げる”押ボタ
ン位置を押した時でも、位置依存性機構で前記入口弁４
８を閉鎖させる吊上げ要素として作用する。

【００１８】

【発明の効果】以上述べた通り、本発明によれば、前述
の移動の限界点クロージャーは、それが前記弁プランジ
ャー５２に直接作動するので極めて正確であるので、前
記ロッカー７６の遊びのちょっとした影響も除去する。
前記２つの弁プランジャー５２の必要とされる行程は極
端に短く、実際問題として２ｍｍ以下である。

【００１９】最後に述べた前記入口弁４８の位置依存性
作動を前記レール２２につけた機械停止位置に代え、又
このような停止位置のほかに、特にこれらが制御装置と
して設計されている場合、利用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】浴槽用リフトの側面図である。

【図２】吊上げ板の最高位置における案内支持フレーム
を示す前記リフトの詳細平面図である。

【図３】前記リフトの吊上げ板の下の弁装置の部分断面
側面図である。

【図４】弁装置の鉛直断面図である。

【符号の説明】

１２ 底板 １４ 支持フレーム １６ 固定回転ベアリング ２０ 滑りベアリング ２２ 案内レール ２４ 吊上げ板 ２６ 吊上げホース ２８ はさみフレーム（外） ３０ 十字支柱 ３２ はさみフレーム（内） ３４ 下部十字支柱 ３６ 上部十字支柱 ４０ 弁装置 ４２ 弁ハウジング ４４ 接続スリーブ ４６ 接続スリーブ ４８ 入口弁 ５０ 出口弁 ５２ 弁プランジャー ５４ 弁板 ５６ 螺旋ばね（弁ばね） ５８ 弁座 ６０ 第１環状室 ６２ 下部環状室 ６４ 上部環状室 ６６ 第２環状室 ６８ 出口開口部 ７０ 上方方向傾斜ハウジング内腔 ７２ ねじ込みストッパー ７４ ネック様絞り ７６ ロッカー ７８ 横軸 ８０ 押ボタン位置 ８２ 押ボタン位置 ８４ 作動面 ８６ 作動面 ８８ 長方形くぼみ ９０ 手動回転式レバー ９２ 縦スロット ９４ 角度のついた面 ９６ 水平方向縦孔 ９８ 直角片（曲り目） １００ バー １０２ 横方向整合縦孔 １０４ 再調節ばね １０６ 滑り部分

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 支持フレーム上で上方方向ならびに下方
   方向に案内され、又油圧吊上げ装置により作動される吊
   上げ板と；入口弁と出口弁の弁プランジャーが必要に応
   じて手動ロッカーで作動できる弁装置とを備え；前記２
   つの弁プランジャーが同一の設計を有し、弁ハウジング
   内の平行軸に沿って偏位自在に案内され、且つそれらの
   閉鎖位置に組込みばねを予め装入してあり；又前記吊上
   げ装置に繋る接続を前記出口弁を開口すると出口開口部
   に接続させるようにした浴槽用リフトにおいて、前記弁
   装置を前記吊上げ板の下に固定することと；前記ロッカ
   ーが前記吊上げ板にあるくぼみに入り、且つその上面の
   上に僅かに突出していることと；前記入口弁の弁プラジ
   ャーで吊上げ素子が係合し、それが前記吊上げ板の移動
   限界内前記吊上げ板の下に変更自在に案内される制御ア
   ームと協働し、そして前記弁プランジャーをその弁閉鎖
   位置に吊上げるがその場合、前記制御アームの動作を２
   つのはさみフレームがはさみフレームの動作に見做って
   いることを特徴とする浴槽用リフト。
2. 【請求項２】 前記制御アームが、前記吊上げ板に沿っ
   て変位自在に案内され又、前記吊上げ板の移動限界点に
   近接する支持フレームのはさみフレームに付属する滑り
   ベアリングにより、吊上げ板の平面に平行する変位がで
   きることと、前記制御アームと前記吊上げ素子の間に９
   ０°運動変換器を設けて、前記吊上げ板に平行する制御
   アームの運動を最初の運動に対し９０°の角度で前記吊
   上げ素子の作動リフトに変換させることを特徴とする請
   求項１の浴槽用リフト。
3. 【請求項３】 前記吊上げ素子が前記ロッカーの横軸に
   隣接する片方の端でピボットのように支持される回転式
   レバーからなり、他端で前記制御アームと協働する角度
   をつけた面を有することと、前記回転式レバーが前記弁
   プランジャーの両端の間の面で係合することを特徴とす
   る請求項２の浴槽用リフト。
4. 【請求項４】 前記弁プランジャーが前記弁ハウジング
   の外で前記回転式のレバーのスロットの中で保持される
   ネック様絞りを有することを特徴とする請求項３の浴槽
   用リフト。
5. 【請求項５】 前記吊上げ装置内の水圧が限度を超えた
   時、過剰圧力弁と前記弁プランジャーを載せる前記ばね
   の圧締力が前記弁板を前記弁座から吊上げさせる圧力を
   ３乃至６バールの範囲内の数値に限定するよう前記出口
   弁を設計することを特徴とする請求項１の浴槽用リフ
   ト。