JPH071437U

JPH071437U - 水中カメラ用ストロボ装置

Info

Publication number: JPH071437U
Application number: JP3964493U
Authority: JP
Inventors: 征人渡部
Original assignee: 征人渡部
Priority date: 1993-06-14
Filing date: 1993-06-14
Publication date: 1995-01-10

Abstract

(57)【要約】【目的】水中で写真撮影を行う時に、カメラ内蔵のスト
ロボ光に連動させて外付けストロボを働かせる為の簡単
で安全な装置を提供する。【構成】１図のように、カメラ１のストロボ２の前面の
防水ケース透明部４にグラスファイバー５の一端を固定
具６により固定する。グラスファイバーの出力端を外付
けストロボ８の受光部１１に相対する位置に固定具７で
固定する。カメラのストロボ２とグラスファイバー及び
受光部１１とグラスファイバーとは固定具により直角に
位置させるようにしておく。防水加工した外付けストロ
ボ８の受光部の壁面９は透明としておく。受光部１１で
受けた信号が制御回路１２に入り発光部１３が働くよう
にしておく。この構成によりカメラのストロボ２から発
した光は外付けストロボの受光部１１に導かれ、外付ス
トロボを動作させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は水中専用カメラ又は防水ケースに内蔵して水中で使用出来るようにしたカメラに於いて、カメラに内蔵されているストロボに同期させて、別に用意した防水ストロボを発光させる装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

現在のカメラは小型ストロボを内蔵しているものがほとんどである。カメラに内蔵したストロボ以外の外付けストロボをカメラのシャッターと同期して発光させる為には、カメラのシンクロターミナルと外付けストロボを電線で繋ぐ方法と、発光した内蔵ストロボ光を直接、光電素子で受けてこの電気信号で外付けストロボを発光させる方式があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これには次のような欠点があつた。（イ）カメラに内蔵した小型ストロボは光量が少ない為、光の減衰の多い水中では充分な照明をすることが出来なかった。（ロ）カメラのシンクロターミナルと外付けストロボを電線で繋ぐ方法は、水中で使用する場合には防水電線と防水コネクターが必要である。この方法は価格が高くなると共に、材料の劣化等で浸水した場合、回路が短絡状態になり、外付けストロボが発光を繰り返す不都合があった。最近のコンパクトカメラではシンクロターミナルを内蔵していないものが多く、この方式が使えない場合が多い。（ハ）発光した内蔵ストロボ光を、光電素子で受けてこの電気信号で外付けストロボを発光させる方式は光電素子と外付けストロボを電線でつなぐ必要があるため光電素子の防水加工と防水電線と防水コネクターが必要なる。この場合も価格が高くなると共に、材料の劣化等で浸水した場合、回路が短絡状態になり、外付けストロボが発光を繰り返す不都合があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

カメラ（１）のストロボ（２）の前面の防水ケース透明部（４）にグラスファイバー（５）の一端を固定具（６）により固定する。グラスファイバーの他端を外付けストロボ（８）の受光部（１１）の前面の透明部（９）に固定具（７）で固定する。カメラのストロボ（２）とグラスファイバー、及び受光部（１１）とグラスファイバーとはそれぞれの固定具により直角に位置させるようにしておく。この構成によりカメラのストロボ（２）から発した光は外付けストロボの受光部（１１）に導かれる。受光部（１１）の信号を制御回路（１２）に導き、受光部（１１）が働けば発光部（１３）が動作するようにしておく。本考案は、以上のような構成よりなる水中カメラ用ストロボ装置である。

【０００５】

【作用】

カメラの内蔵ストロボが働くと、この光はグラスファイバーに入光し、グラスファイバーの中を通って他端に導かれる。他端から外に出た光は外付けストロボの透明部を経由して受光部に照射される。これにより外付けストロボがカメラの内蔵ストロボと同期して発光する。

【０００６】

【実施例】

以下本考案の実施例について説明する。（イ）図１はグラスファイバーを防水ケースの外側に配置した場合を示す。防水ケース（３）の中にカメラ（１）を内蔵し、カメラ内蔵のストロボ光を外に導く為に防水ケースのストロボの前面部分（４）を透明としておく。この前方にグラスファイバー（５）を取り付けた固定具（６）を置く。固定具（６）は光ファイバーを防水ケース（３）に固定すると共にグラスファイバー（５）をストロボに直角に固定出来るようにしておく。外付けストロボは全体を防水加工しておくと共に内蔵した受光部（１１）の壁面（９）を透明としておく。この透明部（９）の前面にグラスファイバー（５）を取り付けた固定具（７）を置く。受光部（１１）の信号は制御回路（１２）に導かれ、受光部（１１）が働けば発光部（１３）が動作するようにしておく。グラスファイバー（５）と固定部（６）（７）は光を伝達するだけである為、防水加工は必要としない。グラスファイバーは単芯でも多芯でも使用可能である。この構成でカメラ内蔵のストロボが発光すると、これに同期して外付けストロボが発光する。（ロ）図２はグラスファイバーを防水ケースの内側に配置した場合を示す。防水ケース（３）の中にカメラ（１）を内蔵し、カメラ内蔵のストロボ（２）の前面にグラスファイバー（５）を取り付けた固定具（６）を置く。固定具（６）は光ファイバー（５）をカメラのストロボ位置に固定すると共にグラスファイバー（５）をストロボ（２）に直角に固定出来るようにしておく。外付けストロボ（８）の取り付け位置を防水ケース（３）の一定位置に定めておいて、受光部（１１）に相対するカメラ用防水ケースの一部（４）と受光部（１１）の壁面（９）を透明としておく。グラスファイバーの他端をこの透明部（４）に固定具（７）で受光部に直角になるように固定する。カメラのストロボ（２）から発射された光はグラスファイバー（５）を通り水中を経由して受光部（１１）に至ることになる。受光部（１１）の信号は制御回路（１２）に導かれ、受光部（１１）が働けば発光部（１３）が動作するようにしておく。この構成でカメラ内蔵のストロボが発光すると、これに同期して外付けストロボが発光する。

【０００７】

【考案の効果】

ストロボ光の伝導路としてグラスファイバーを使うことにより、外付けストロボを任意の位置に設定することが出来る。グラスファイバーは光の減衰や漏洩がほとんど無い為、入光した光を効率良く外付けストロボの受光部に導くことが出来て、確実な同期発光をさせることが出来る。電線類が水中に露出しない為、劣化や浸水による不都合を防ぐことが出来るし、価格も安く出来る。グラスファイバーが破損しても光が伝達されなくなり、外付けストロボが動作を停止するだけで安全である。シンクロターミナルの無いカメラでも外付けストロボが使用出来て、充分な照度を持たせた美しい水中写真を撮影することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の構成図である。

【図２】本考案の他の実施例を示す構成図である。

【符号の説明】

１カメラ２ストロボ３防水ケース４透明部５グラスファイバー６固定具７固定具８外付けストロボ９透明部１０透明部１１受光部１２制御回路１３発光部１４前面透明部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】水中専用カメラ又は防水ケースに内蔵し
て水中で使用出来るようにしたカメラに於いて、カメラ
内蔵のストロボ光をグラスファイバーに導き、このグラ
スファイバーの他端を光スイッチを内蔵した別の防水ス
トロボの受光部に導くことにより、カメラのストロボ光
に同期して他の防水ストロボを発光させることが出来る
ようにした水中カメラ用ストロボ装置