JPH07143455A - ビデオ画像デコーダおよびその信号処理方法 - Google Patents

ビデオ画像デコーダおよびその信号処理方法

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JPH07143455A
JPH07143455A JP6136272A JP13627294A JPH07143455A JP H07143455 A JPH07143455 A JP H07143455A JP 6136272 A JP6136272 A JP 6136272A JP 13627294 A JP13627294 A JP 13627294A JP H07143455 A JPH07143455 A JP H07143455A
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video image
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signal
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Application number
JP6136272A
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English (en)
Inventor
Fabio Scalise
スカリゼ ファビオ
Rinaldo Poluzzi
ポルッツィ リナルド
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STMicroelectronics SRL
Original Assignee
STMicroelectronics SRL
SGS Thomson Microelectronics SRL
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N7/00Television systems
    • H04N7/015High-definition television systems
    • H04N7/0152High-definition television systems using spatial or temporal subsampling
    • H04N7/0155High-definition television systems using spatial or temporal subsampling using pixel blocks

Abstract

(57)【要約】 【目的】 メモリラインの量を少なくしてハードウェア
・シリコン面積を削減し,さらに,モジュール性を向上
させる。 【構成】 伝送チャンネル(J,L)と,対応する処理
ブロック13,14とを,それらチャンネル(J,L)
のそれぞれからの信号を個別に処理するために受信する
デマルチプレクサ12を含む,対応伝送チャンネル
(J,L)上で受信されるTV信号を処理するのに適し
た種類の高解像度TV受像装置上の40msモードでの
処理アルゴリズムをインプリメントするためのビデオ画
像デコーダおよびその信号処理方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,高解像度TV(HD
TV)信号を処理するための高解像度テレビジョン多重
化アナログコンポーネント(HDMAC:High D
efinition Television Mult
iplexing Analog Componen
t)システムのデコータ内部で,TV画像のゆがみ修正
アルゴリズムを実現するするためのハードウエア・アー
キテクチャ,すなわち,ビデオ画像デコーダおよびその
信号処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように,高解像度テレビジョン
(HDTV)は現在エレクトロニクス分野で最も技術的
に有望な可能性を持った応用分野のひとつになってい
る。これは,基本的には,そうしたタイプのテレビジョ
ンと直接,間接に関連した電子機器の市場での将来的な
可能性に起因するものである。この市場での将来的な可
能性は非常に巨大であり,大衆向けエレクトロニクス製
品に関係しているすべての企業の主たる関心の対象とな
っている。こうした状況の下で,より幅広い大衆に対し
て益々質的に優れた製品を提供するためのかなりの努力
が関連企業によって行われている。
【0003】高解像度テレビジョン(HDTV)の分野
において,ヨーロッパの大手メーカーのチームが,水平
方向と垂直方向の両方で従来のものより二倍の解像度を
もつTV画像をアナログ形式で送信することができるよ
うにする「高解像度多重化アナログ・コンポーネント」
(HDMAC)と呼ばれる標準を提案している(この標
準は,ここでは以後“アルゴリズム”と称するが,それ
はプロセッサ・プログラムだけがその標準を実現する唯
一の方法であることを意味するものではない)。HDM
ACアルゴリズムは,低解像度標準TV信号用の既存の
TV受像装置と互換性を持つフォーマットである。
【0004】このアルゴリズムは,伝送される画像がそ
うした低解像度TVと互換性をもつフォーマットになる
ように,伝送前に一定の画像前処理ステップを実行す
る。同様に,受像装置はそれを最初のフォーマットに戻
すための処理を実行する能力を備えていなければならな
い。
【0005】本発明をより明確に理解できるようにする
ため,以下に,HDMAC方式におけるHD(高解像
度)画像について簡単に説明する。TVカメラで撮影さ
れた画像は1250本のラインにより形成されており
(そのうち,1152本がアクティブ),50Hzの半
フレーム周波数と,54MHzの線サンプリング周波数
で,1本のラインあたり1728のサンプル(そのう
ち,1440だけがアクティブ)を提供するインターレ
イスされた方式で伝送される。一方,標準解像度画像フ
ォーマットは半分のライン(625本)と1ラインあた
り半分のサンプル(846サンプル)とにより構成され
ている。加えて,サンプリング周波数は27MHzであ
る。したがって,ラインピリオドは64μs となる。
【0006】このように,HD画像のフォーマットを標
準解像度のフォーマットに戻すためには,伝送サンプル
数を最初の画像サンプル数の4分の1に減らさなければ
ならない。言い換えると,HDMAC方式では,高解像
度画像はコーディング・レベルで4:1の割合にてサブ
サンプリングされるので,通常標準TVフォーマット用
に用いられる伝送チャンネルの帯域内において伝送する
ことができる。こうしたサンプル選択方法(サブサンプ
リング)を適用するためには,現在取り扱われている画
像のタイプを考慮に入れなければならない。
【0007】したがって,画像は先行画像に関連してど
のような動作をするかということと,サブサンプリング
・グリッド・パターン数が関連している3つの異なった
レベルにより分類される。特に,それらは,「静止」,
「スロー・モーション」画像,あるいは,「ファスト・
モーション」画像と呼ばれている。
【0008】伝送されるサンプルの数はモードが違って
も一定であるが,HD画像から取り出されるサンプルの
位置は変わる。したがって,伝送用画像を作成するシス
テムの部分,例えば,エンコーダ内においては,現在の
画像に関するサブサンプリング・モードを決めることが
できる画像動作内容評価部が設けられている。
【0009】なお,動作評価,したがって,サブサンプ
リング決定は,HD画像の場合,16×16サンプルの
ブロック上で行われる。その結果,それぞれの画像は6
490ブロックに分割され(クロック・シーケンスのコ
ーディングにおける選択の自由を制限する一定の隣接制
約の場合を除いて),それぞれ別個にコード化される。
【0010】上に概述した3つのサブサンプリング・モ
ードは,サブサンプリング・グリッド・パターンを構成
するためにシステムが必要とする時間に応じて,「20
ミリ秒」,「40ミリ秒」および「80ミリ秒」モード
と呼ばれる。図17は,上記3つのサンプリング・モー
ドに対応する3つのグリッド・パターンを示している。
【0011】すでに述べたように,表示装置に送られる
前に,その最初の解像度を有する画像を得るために,H
D画像上で失われたサンプルを復元できるように,受像
装置上で逆方向の操作が行われている。通常,デコーダ
は,中間フィルタに基づく非線形補間技術を用いて,そ
のフル・フォーマットに画像を再構成する。
【0012】より具体的には,ミッシング・サンプルは
いわゆる作業ウィンドウを通じて,一定の数の近接サン
プルを補間することによって復元される。ひとつのモー
ドから別のモードへの切り替えにおいては,作業ウィン
ドウの基本的な構造は変化しないが,グリッド・パター
ン上に存在するサンプルの密度によって拡大してしま
う。
【0013】図18は,上に述べた3つの異なったモー
ドにおける輝度に関する3つの補間ウィンドウを示して
いる。例えば,クロミナンスなどの色サンプルにも同様
のことがあてはまる。
【0014】図19は,40msモードの場合における
補間ウィンドウをさらに詳細に示したものである。HD
MAC方式において現在用いられている補間機能は,図
を参照すれば明白である。例えば,座標e8を補間する
ためには,以下の線形式を用いることができる。すなわ
ち, e8=0.5*mf(B)−0.25*mf(A)−0.25*mf(C) +0.125*et+0.375*e7+0.375*e9 +0.375*e11 である。
【0015】この重み付け合計の3つのタームは利用で
きないので(例えば,e6,e8,e10の場合,その
2番目のものは補間されるのと同じ画素である),こう
したタームは実際に手に入るサンプルから得なければな
らない。こうした値を得るためには,図19のA,B,
Cに示されているように,レフトハンド・スリーポイン
ト中間フィルタが用いられる。要するに,その合計の3
つの失われたタームに,スリー中間フィルタにより実行
されるフィルタリング操作の結果が代入される。すなわ
ち,e6の場合にA,e8の場合にB,そして,e10
の場合にCが代入される。
【0016】N個のサンプルに関する中間フィルタは,
フィルタリングにかけたN個の値から“中間”値のサン
プルを供給してくれる。例えば,10,23および12
4の中間フィルタ操作の結果は23であり,1,120
および122に関する中間フィルタリングの結果は12
0である。
【0017】このステップの最後に,画像奇数ライン・
サンプルのすべて,すなわち,インターレイスされた信
号の奇数領域が復元される。これは,「40ミリ秒」モ
ードの場合のサブサンプリング・グリッド・パターンに
おいては,図17から分かるように,HD画像の奇数領
域からのサンプルだけが存在しているからである。
【0018】しかしながら,HD画像をその最初の解像
度に戻すためには,偶数ラインの復元も必要である。
「80ミリ秒」モードを考慮した場合,グリッド・パタ
ーンは両方の画像領域からのサンプルを含んでおり,さ
らに,ラインのすべては補間ステップの終了時には復元
されている。一方,20ミリ秒モードの場合,いまだそ
の段階でも失われている画素は同じラインの2つの隣接
サンプル,すなわち,最初のサンプルと補間されたサン
プルの平均値から得られる。
【0019】したがって,40ミリ秒モードは先行する
補間ステップ後にも,まだ不完全な唯一のモードであ
る。こうした理由から,コンピュータ的な観点から見る
と,このコーディング・モードが一番大変である。とい
うのは,画像動作の内容を補間するために,さらに線形
時間補間ステップを必要とするからである。
【0020】40ミリ秒モードにおけるアルゴリズムの
第2の部分は最初のステップで復元された,時間的に連
続する2つの奇数領域からの,サンプルの時間平均を供
給してくれる。図20は,この種の時間的補間を図示し
たものである。
【0021】ただし,特に注意すべき点は,単一の均一
平均,すなわち,同じ場所ではあるが,2つの奇数領域
(JとL)のサンプルからの平均は,2つの奇数領域の
時間的相関性の高さが不十分なので,表示装置内に示さ
れる画像の連続性に悪影響を及ぼす可能性があることで
ある。相関性が低いのは画像内に一定の動作速度(mo
tion rate)が存在しており,その結果,同族
位置での2つの時間平均エレメントの相関性が制約され
てしまうことになる。時間平均操作のために用いられる
サンプルを選択するときに動作の内容(motion
contents)を考慮に入れねばならないのは,こ
うした理由からである。
【0022】こうした観点で,通常,エンコーダ内に組
み入れられる動作評価部によりつくりだされる一部の制
御データが用いられる。このデータは「動作ベクトル」
と呼ばれる。この「ベクトル」という用語は,全体的な
ブロックの動きの方向を示すベクトル情報を示してい
る。図20に示されているのは,2つの領域JとLとに
関連して対照的な位置関係にある動作ベクトルの2つの
成分である。
【0023】時間的補間を実行することによって,その
画像の偶数領域を,図20に示すように,40ミリ秒で
満足すべき状態で作成して,それによって,その画像を
最初の解像度で表示することが可能になる。
【0024】中間フィルタに基づく非線形補間と,画像
動作評価(image motion estimat
e)に基づく線形補間とは画像シーケンスに対してラス
タ形式で作用する。したがって,作業ウィンドウは一般
的に画像のいくつかの連続する画像を内包するので補間
ステップが実行される度に,ライン・メモリ(LMs)
を用いる必要がある。さらに,2つの補間が独自に,そ
して,時間的に連続して行われるので,益々多くのライ
ン・メモリの必要性が明らかになる。
【0025】高解像度受像装置用のTV信号デコーダの
従来技術に基づく実施例のひとつが,1989年にトム
ソン社(Thomson TCE)によって開発され
た。これについては,本発明との比較において後で検討
する。
【0026】図21は,輝度を決めるために,40ミリ
秒モードにおいて操作されている上記デコーダのアーキ
テクチャ50の概要図である。第1のブロック51は中
間フィルタを用いて非線形フィルタリングを行い,それ
によって,その信号の水平方向の解像度が2倍になる。
このブロック51は,すでに述べたように,40ミリ秒
モードの特殊なグリッド・パターンに関連した入力サン
プルを受け取る。つながっている各デコーダは部分51
と61に分割され,それによって,その動作に対応する
のに必要な,平行な2つの連続する奇数領域チャンネル
を受け入れ,管理することが可能になる。動作周波数は
27MHzである。
【0027】図22には,非線形補間器51および61
のひとつの内部構造が図示されている。各ブロックに信
号が入力されると,2つのライン・メモリ53,54が
サブサンプリング・グリッド45(図24参照)の3つ
の連続するライン,例えば,図19に示した3つのサン
プル“A”を受け取る。これら3つのサンプルは連続ブ
ロック(中間フィルタ)55に用いることができ,この
ブロックは,スリー・ポイント中間フィルタリングを実
行する。
【0028】サンプリング時間差FFを導入するための
セレクタ56がフィルタリング・ブロック51,61の
中央脚部58上に設けられている。これは,奇数ライン
(a,e)に中心を合わせた作業ウィンドウ60(図2
3参照)から奇数領域(JまたはL)の偶数ライン
(c,g)に中心を合わせたウィンドウに移動する際に
必要になる。
【0029】実際,グリッド・パターン上のひとつの奇
数領域(a,e)の奇数ラインは奇数サンプルを含んで
おり,一方,奇数領域(e,g)の偶数ラインは偶数サ
ンプルだけを含んでいる。
【0030】上記図19に関連して,3つのサンプル
“A”は3つの対応ライン・メモリ54から同時に入っ
てくるが,一方,以下に述べるような二重補間処理例に
おいては,中心サンプル(e5)は,他の2つより1ブ
ロック時間だけ先に入ってくるので,図22に示される
ように,係数FF56Aによって遅延させる必要があ
る。信号LTは奇数領域においてライン・パリティを得
るためにセレクタ56を制御するため,意図的に与えら
れる。このセレクタ56は新しいグリッド・ラインの開
始時,すなわち,64μs 毎にスイッチする。
【0031】中間フィルタ55の出力には,サンプル遅
延エレメントFF(27MHzのクロック期間,すなわ
ち,37ns)と,7つのエレメントにより構成され,
いわゆる,非線形補間作業ウィンドウを提供する,線形
補間機能のインプリメントを可能にする加算器とで構成
されたネットワーク57が存在する。
【0032】さらに,セレクタ56と中間フィルタ55
との間には,補間されたサンプルと共に出力されるオリ
ジナル・サンプルがサブサンプリング・グリッド・パタ
ーンから抽出されている。
【0033】このように,各クロック期間に,オリジナ
ル・サンプルと補間サンプルの2つのサンプルがそれぞ
れの新しいサンプル入力のために出力される。このよう
にして,水平方向の解像度が2倍化される。
【0034】従来技術の範囲内なので,特に図示されて
いない2つのセレクタが2つの出力に接続されており,
奇数領域のライン・パリティに従ってサンプルをアドレ
スすることができるので,偶数サンプルは第1の出力4
9に,また,奇数サンプルは第2の出力59に現れる
(図21参照)。接続バス上で27MHzの動作周波数
を維持するためにはこうして分離することが必要であ
る。上の信号LTはこれら2つのセレクタを制御するの
に十分である。この時点で,画像奇数領域は,図24か
らも分かる通り,十分に復元されている。
【0035】画像の偶数領域のゆがみの修正(rest
itution)を完全に実行するためには,領域Jと
Lの時間平均値が必要であり,また,いわゆる動作ベク
トル47も考慮しなければならない。こうした目的のた
めに,図21に示すようなRAM46により構成される
バッファ記憶部67が用いられる。この記憶部67は補
間器51,61とRAM46との間に少なくとも4つの
接続ルートを持っており,そのうち2つは奇数領域の奇
数ライン・サンプル用,そして,他の2つは偶数サンプ
ル用に用いられる。こうした接続ルートは2つの領域
(JおよびL)に関連しており,それぞれ,図25に示
される構成70を形成する。
【0036】シフト・レジスタ(SR8)40は64ビ
ットの記憶ワード内における8つのセットにアセンブル
するように機能し,これらワードはセレクタ44経由
で,2つのRAM46に交互に書き込まれる。サンプル
はシフト・レジスタ40のシリアル入力に1回にひとつ
の割合で導かれ,64ビットにより構成される1ワード
が8つの入力(oncoming)サンプル毎にメモリ
に書き込まれる。各メモリの容量は540ワード,つま
り,各サンプルを8ビット構成として,864サンプル
の5ラインである。その結果,メモリ書き込み速度は
1.6875MHz(すなわち,27/16MHz)と
なる。
【0037】各メモリの出力には,読み出し操作によっ
て各メモリから得られる64ビットの2ワードを受け取
るために,シフト・レジスタが二重ペア(double
paris)で設けられている。各ペア63あるいは
64の第2のレジスタ65により,サンプルを他のシフ
ト・レジスタのシリアル出力にシフトすることが可能に
なる。これにより,現ワードの8つのサンプルを前に読
み出されたワードの8つのサンプルとパイプラインする
ことが可能になる。
【0038】レジスタ・ペア63,64の後ろに,いろ
いろな長さの一連のサンプル遅延エレメント66が設け
られている。各シリーズは動作ベクトルの水平方向成分
により制御され,それによって,その動作に対応するた
めに必要な水平方向オフセットが選定される。
【0039】動作ベクトルの垂直成分は,読み出し操作
のために64ビット・ワードのメモリ・アドレスを設定
する。したがって,各クロック期間において,各メモリ
の出力時に4つの異なったサンプルが利用できる。
【0040】図26を図20と比較すると,この特徴が
よりよく理解できる。偶数ラインJおよびLの偶数ライ
ン(ラインb,d,f)が存在しないので,動作ベクト
ルの値がミッシング領域からのサンプル,すなわち,動
作ベクトルの水平方向成分のサンプル,この例では2を
必要とするタイミングを判断するために,さらに補間操
作が必要になる。このさらなる補間は,すべて同じカラ
ムにある,メモリから得られる4つのサンプル上におい
て実行される。逆に,サンプルが実際に存在している場
合,例えば,動作ベクトルの垂直成分が奇数である場合
には,垂直補間重み付け合計(vertical in
terpolation weighted sum)
の影響を打ち消すためには(実際には,重み付け合計は
1となる),そのサンプルを4つの出力に送るだけで十
分である。図27は,先行技術に基づいて動作するデコ
ーダ・アーキテクチャの構造を完全に示している。ここ
に示されているブロック75は,中間領域(Kという)
をつくりだすために,2つの領域JおよびLの時間平均
値をインプリメントする。この構造が偶数サンプルにも
繰り返される。
【0041】ブロック75に対する4つの入力(Jおよ
びLに関する偶数および奇数入力)は,先ず,選択可能
な係数(Jに対しては0.5か1,Lに対しては0.5
か0)により処理され,次に,サンプルを出力する加算
器69に適切な値(appropriate)として送
られる。
【0042】乗算係数の選択に関して,偶数領域をつく
りだすときは係数0.5で,奇数領域をつくりだすとき
Jに対しては係数1,そしてLに対しては係数0で時間
平均を行うことができるようにする信号FPによって,
領域周期性(51Hz)により実行される。後者の場合
は平均なしで行うのと同じである。
【0043】図28には,そのシステム内で用いられる
2つのタイミング信号LTとFPのパターンと時間の比
較が示されている。
【0044】上に述べたことは,HD−MACシステム
内におけるコーディングおよびデコーディング・アルゴ
リズムの機能を広い意味で定義するための説明である。
【0045】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術は,以上の
ように構成されているため,ハードウェア・シリコン面
積を縮小できず,装置の大型化を招来し,デコーディン
グ・アルゴリズムの重要部分の最適化を図れない問題点
があった。すなわち,従来の技術にあっては,メモリラ
インの量が多くなり,ハードウェア・シリコン面積の削
減を阻害し,さらに,モジュール性が悪く,アルゴリズ
ムの必要性に従った補間ステップのために簡単に装置を
再構成することができないという問題点があった。
【0046】この発明は,上記に鑑みてなされたもので
あって,40ミリ秒モードTVが像のゆがみ修正アルゴ
リズムを効率的に取り扱うことができ,同時に先行技術
による方式の限界を克服できる構造的,機能的特徴を有
する高解像度YV受像装置に組み込むためのデコーダ・
アーキテクチャを提供することを目的とする。
【0047】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,請求項1に係るビデオ画像デコーダは,伝送チャ
ンネルJおよびL上にて受信されるTV信号を処理する
ような種類の高解像度TV装置で40ミリ秒モードを処
理するためのビデオ画像デコーダにおいて,伝送チャン
ネルJおよびL上にて前記TV信号を入力として受信す
るビデオ信号デマルチプレクサと,それぞれのチャンネ
ルからの信号を個別に処理し,それぞれビデオ画像フォ
ーマット・コンバータと前記ビデオ画像フォーマット・
コンバータの出力に接続されたローカル・メモリとを含
んだ2つの処理ブロックと,前記処理ブロックの出力を
供給するために,ビデオ画像の連続するラインに関連し
た信号サンプルを,補間によって復元するための,前記
メモリの後にカスケード接続で設けられた少なくともひ
とつの中間フィルタおよびひとつのシストリック(sy
stolic)・フィルタと,前記チャンネルJおよび
Lの復元されたサンプル間における時間的平均を得るた
めに,前記各処理ブロックからの出力を加算する加算ノ
ードとから構成されるものである。
【0048】また,請求項2に係るビデオ画像デコーダ
は,前記ローカル・メモリが,予め決められたビデオ・
ラインのすべてのサンプルを任意のバンクに記憶するた
めに,個別にアドレスできるメモリ・バンクにより構成
されているものである。
【0049】また,請求項3に係るビデオ画像デコーダ
は,前記各メモリ・バンクのワード長が64ビットであ
る。
【0050】また,請求項4に係るビデオ画像デコーダ
は,前記ビデオ画像フォーマット・コンバータが,次々
に,対応処理ブロックからの信号サンプルを前記ローカ
ル・メモリの対応する複数のバンクに供給するための複
数の出力を有するデマルチプレクサにより構成されてい
るものである。
【0051】また,請求項5に係るビデオ画像デコーダ
は,前記各種バンクの選択が同期化信号のシフトによっ
てインクリメントされるカウンタを介して駆動されるも
のである。
【0052】また,請求項6に係るビデオ画像デコーダ
は,前記各メモリ・バンクが2つのデュアルポートRA
M記憶装置により形成され,書き込みおよび読み出し処
理が交互に行われ,一方のRAM記憶装置は任意のビデ
オ・ラインの奇数位置のサンプルを含んでおり,他方の
RAM記憶装置は偶数位置のサンプルを含んでいるもの
である。
【0053】また,請求項7に係るビデオ画像デコーダ
は,前記中間フィルタがセレクタおよびコンパレータに
より構成さ れ,すべてが前記中間フィルタの入力から
フィルタの出力への中間サンプルを選択するためのセレ
クタに対して少なくとも1対の制御信号をつくりだすよ
うに動作する組み合わせネットワークの出力に接続され
ているものである。
【0054】また,請求項8に係るビデオ画像デコーダ
は,前記シストリック・フィルタは,チェーン接続さ
れ,それぞれ適切な遅延信号サンプルを受信し,それら
の信号を作業ウィンドウにフェージングすると共にチェ
ーン接続の前のエレメントからの加算けた上げを行うた
めのエレメントの配列を含んでおり,前記シストリック
・フィルタがさらに,予め決められた補間ウィンドウの
各種サンプルをチェーン内の先行エレメントからのけた
上げを行うフェーズで加算できるようにするために,時
間差が徐々に増大していくフェージング・ネットワーク
を含んでいるものである。
【0055】また,請求項9に係るビデオ画像デコーダ
は,前記シストリック・フィルタは,補間係数乗算器
(interpolation coefficien
t multiplier)を有する包括的処理エレメ
ントと,前記乗算器の後に接続された加算器,そして,
チェーン内の先行エレメントからのけた上げを伝送する
ための前記加算器に接続された記憶セルとを含んでいる
ものである。
【0056】また,請求項10に係るビデオ画像デコー
ダは,動作周波数が54MHz以上に設定されるもので
ある。
【0057】また,請求項11に係るビデオ画像デコー
ダは,40ミリ秒モードのHDMACフォーマットTV
信号を処理するためのビデオ画像デコーダにおいて,前
記TV信号をJ領域およびL領域にデマルチプレクシン
グするためのデマルチプレクサと,第1および第2の処
理ブロックであって,第1の処理ブロックがJ領域を受
信し,第2の処理ブロックがL領域を受信し,さらに,
各処理ブロックが対応する領域を受信し,そこからフォ
ーマット化された出力を供給するフォーマット・コンバ
ータ,該フォーマット化された出力を受信し,記憶する
ための記録手段,補間の作業ウィンドウにしたがって前
記記憶手段から選択される受信された第2の複数入力に
基づいて,第1の複数中間値を同時並行的に供給する中
間フィルタ手段,そして,対応領域の復元された出力を
つくりだし,第1の複数の中間値を受信すると同時に,
前記作業ウィンドウにしたがって前記記憶手段から選択
される第3の複数入力を受信するためのシストリック・
フィルタリング手段であって,少なくとも対応する領域
の2つのラインの失われた水平方向サンプルを同時並行
的に補間するための手段とTV信号の動作ベクトルにし
たがって対応する領域の失われている垂直方向サンプル
を補間するための手段を含んでいる前記シストリック・
フィルタリング手段を含む前記第1および第2の処理ブ
ロックと,復元された出力の時間平均をつくりだす出力
手段であって,該復元された出力と時間平均値を出力す
る前記出力手段とから構成されるものである。
【0058】また,請求項12に係る信号処理方法は,
40ミリ秒のHDMACフォーマットTV信号を処理す
る信号処理方法において,第1の領域と第2の領域にT
V信号をデマルチプレクシングするステップと,補間さ
れた領域をつくりだすために前記第1および第2の領域
を並行して処理するステップと,各領域をメモリに格納
するステップと,対応する領域の少なくとも2つのライ
ンの失われた水平方向サンプルに関する値を同時並行的
につくりだすために,補間の作業ウィンドウにしたがっ
て水平方向の補間を行うと同時に,TV信号の動作ベク
トルにしたがって垂直方向サンプルをつくりだすため
に,水平方向で補間された領域を垂直方向に補間するス
テップと,対応する補間領域の時間平均値をつくりだす
ために補間された領域を加算するステップとから構成さ
れるものである。
【0059】また,請求項13に係るビデオ画像デコー
ダは,前記記憶手段が,第4の複数のバンクを含んでお
り,各バンクが対応する領域の対応する水平方向ライン
のすべての受信されたサンプルを格納するものである。
【0060】また,請求項14に係るビデオ画像デコー
ダは,前記第4のバンクの数が6個であり,前記作業ウ
ィンドウが5つの水平方向のラインの距離に広がるもの
である。
【0061】また,請求項15に係るビデオ画像デコー
ダは,各バンクが対応するラインの奇数領域のサンプル
が第1のRAM記憶装置に格納され,偶数領域のサンプ
ルが第2のRAM記憶装置に保存されるようにインター
リーブされているものである。
【0062】また,請求項16に係るビデオ画像デコー
ダは,失われた水平方向サンプルを同時並行的に補間す
るための前記シストリック・フィルタリング手段が,第
1の固定係数配列と第2の固定係数配列により構成さ
れ,各固定係数配列が対応する領域の対応するラインの
失われたサンプルを補間するものである。
【0063】また,請求項17に係るビデオ画像デコー
ダは,前記失われた垂直方向サンプルを補間するための
手段が,第1および第2の固定係数配列に接続された可
変係数配列を含むものである。
【0064】また,請求項18に係るビデオ画像デコー
ダは,可変係数配列が指定可能な数の補間用係数を含ん
でおり,前記係数の選択が第1および第2の固定係数配
列に対応するものである。
【0065】また,請求項19に係るビデオ画像デコー
ダは,第1および第2のRAM記憶装置が1ワードを8
ビットとして90ワードの容量を有するものである。
【0066】また,請求項20に係るビデオ画像デコー
ダは,各処理ブロックが54MHzの動作周波数を有し
ているものである。
【0067】また,請求項21に係るビデオ画像デコー
ダは,40ミリ秒モードのHDDMACフォーマットT
V信号を処理するためのビデオ画像デコーダにおいて,
前記TV信号をJ領域とL領域にデマルチプレクシング
するためのデマルチプレクサと,第1および第2の処理
ブロックであって,第1の処理ブロックがJ領域を受信
し,第2の処理ブロックがL領域を受信し,各処理ブロ
ックが対応する領域を受信し,そこからフォーマット化
された出力を供給する画像フォーマット・コンバータ,
該フォーマット化された出力を受信し,記憶するための
メモリ,補間の作業ウィンドウにしたがって前記メモリ
から選択される受信された第2の複数入力に基づいて,
第1の複数中間値を同時並行的に供給する中間フィル
タ,そして,対応領域の復元された出力をつくりだし,
第1の複数の中間値を受信すると同時に,作業ウィンド
ウにしたがって前記メモリから選択される第三の複数入
力を受信するためのシストリック・フィルタであって,
少なくとも対応する領域の2つのラインの失われた水平
方向サンプルを同時並行的に補間するための手段とTV
信号の動作ベクトルにしたがって対応する領域の失われ
ている垂直方向サンプルを補間するための手段を含んで
いる前記シストリック・フィルタを含む前記第1および
第2の処理ブロックと,復元された出力の時間平均値を
つくりだし,復元された出力とその時間平均値を出力す
る出力ノードとから構成されるものである。
【0068】
【作用】この発明に係るビデオ画像デコーダおよびその
信号処理方法(請求項1〜21)は,HDMAC受像装
置の最も重要な部分をインプリメントするための新しい
アーキテクチャに関するものであり,特に,「40ミリ
秒モード」の輝度成分に関する処理チャンネルに関連す
るものである。好ましい実施例は,ハードウエア・シリ
コン面積をかなり縮小し,同時に,デコーディング・ア
ルゴリズムの重要部分の最適化を可能にすることができ
る。
【0069】また,本発明の好ましい実施例のデコーダ
・アーキテクチャは,伝送されたTV信号を受信するビ
デオ信号デマルチプレクサを含んでいる。このTV信号
は2つの領域に分離され,各領域は対応する処理ブロッ
クに伝送される。各処理ブロックはビデオ画像フォーマ
ット・コンバータ,このコンバータに接続されたローカ
ル・メモリ,および,メモリの後に直列に接続された中
間フィルタおよびシストリック・フィルタを含んでい
る。加算ノードは,TV信号の領域のそれぞれの時間平
均値を得るために,各処理ブロックの出力を付加する。
中間フィルタとシストリック・フィルタは共動して補間
および動作補正を実行する。
【0070】本発明の特徴と利点は,発明の範囲を限定
するためではなく,実例として示される実施例と,関連
図面を参照することにより,明らかになる。
【0071】
【実施例】以下,この発明に係るビデオ画像デコーダお
よびその信号処理方法の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1において,10は本発明の好ましい実施例に係
る高解像度TV受像装置において40ミリ秒モードにお
ける処理アルゴリズムをインプリメントするための画像
デコーダのアーキテクチャを示している。この画像デコ
ーダ10において,最大動作周波数は,先行技術におけ
る27MHzではなく,54MHzである。
【0072】こうした構成における主要な結果は,従来
におけるアーキテクチャ(トムソンTCE)27MHz
チャンネルを54MHz周波数で単一バス上でアドレス
できるようになったことである。
【0073】画像デコーダ10における最初のブロック
はデマルチプレクサ12で,これは最初のチャンネルJ
およびLを分離して,それらを2つの同じサブブロック
13および14に送る。各チャンネルにより実行される
処理は,したがって,同じである。
【0074】この2つの分離チャンネルは,2つの処理
ブロック13および14を提供し,これらのブロックは
非線形補間および動作補正により復元される2つの対応
サンプル・シーケンスJiおよびLiを出力する。こう
した出力シーケンスは加算器11において付加され,そ
れによって,JとLの時間平均値を得て,40ミリ秒モ
ードにおける最後のサンプルOiを出力する。
【0075】図2〜図4は,2つの入力チャンネルのそ
れぞれを取り扱うための各処理ブロック13または14
の内部構造を示している。各ブロックの入力にはフォー
マット・コンバータ15が設けられており,このフォー
マット・コンバータ15は少なくとも6つの出力を有
し,対応処理ブロック13あるいは14の入力からのサ
ンプルと共にローカル・メモリ17の6つのバンク15
(図4参照)を次々に供給するすることができるレジス
タSR8セレクタ(デマルチプレクサ)16(図3参
照)により構成されている。各バンク18シフトは,ひ
とつのビデオ・ラインのすべてのサンプルを任意のバン
ク18内に記憶するために,ビデオ・ライン・シフトと
同時に行われる。各記憶バンク18のワード長は64ビ
ット(それぞれ8ビットのサンプルが連続して8つ)で
あり,各バンク18の容量は180ワード,つまり,7
20の8ビット・サンプルの2つのアクティブ・ビデオ
・ライン(すなわち,1バンクあたり11,520ビッ
ト)である。指定されたワード長に基づき,そして,供
給バスが8ビットにより構成されているので,それぞれ
8ビットづつの8つのセルSR8により構成されてお
り,ローカル・メモリ17の入力で直列/並列変換がで
きるシフト・レジスタ20(図3参照)を用いる必要が
ある。フォーマット・コンバータ15のハードウエア構
成を図3に示す。
【0076】ローカル・メモリ17(チャンネルJとL
の組み合わせ)の全体的な容量は12バンクで,これは
64ビット・ワード2140個分(すなわち,138,
240ビット)に等しい。メモリ書き込み速度は,選ば
れたワード・ストラクチャおよびバンクへの分割から
3.375MHzであり,これは任意のバンク18のア
クティブ期間中の290ナノ秒という書き込みアクセス
のために使える時間に対応する。各種バンク18からの
バンクの選択は,信号LT(図示されていないが,上記
において説明)のシフトによりインクリメントされるモ
ジュール−6カウンタ19(図3参照) によって駆動さ
れる。
【0077】図4は,ローカル・メモリ17の各種バン
ク18を示している。各メモリ・バンク18は,実際に
は同じメモリ・アドレスにではないが,読み出しと書き
込みを同時に行わせるようにする2つの二重ポートRA
M記憶装置により構成されている。各バンクの両方の記
憶装置は90ワードの容量を持っており,交互に書き込
みを行うために用いられる(インターリービング)の
で,このRAM記憶装置のアクセスにあたっては,ほぼ
2倍の時間(510ナノ秒程度)が使えることになる。
都合のよいことに,1つのRAM記憶装置が任意のビデ
オ・ライン上の奇数位置サンプルを含んでおり,他方の
RAM記憶装置が偶数位置のサンプルを含むことにな
る。メモリ・バンク書き込み操作は低速書き込み(3.
375MHz)を特徴としているが,データ読み出し操
作は,各クロック期間(54MHz)に利用できるデー
タを確実に更新できるようにするのに適したクロック周
波数で実行されなければならない。
【0078】このように,2つの異なった記憶装置から
2つの隣接ワードを(例えば,平行に)アクセスできる
可能性を利用して,最大16個のサンプルを,1つの読
み出しサイクルで各バンク18の出力で利用することが
可能になる。これにより,これら16のサンプルが28
8ナノ秒毎に,すなわち,動作ベクトルの値に変化が起
きる度に,リフレッシュで更新されることが可能にな
る。
【0079】バンク・アドレスとそのバンクのワード・
アドレスとはその動作ベクトルの垂直成分29(図6参
照) から判断される。バンク18の一部は,書き込み操
作中に優先的に取り扱われていたものが失われるという
特徴(ポーリング)を可能にする。
【0080】それぞれ6バンクづつの2つのビデオ・ラ
インにより構成されるチャンネル・ストラクチャを用い
た場合,8サンプル・ブロックのいずれでも一回に6つ
の異なった隣接ビデオ・ラインのいずれからでもアドレ
スできることになり,そして,これら6つの隣接ライン
は12の連続するライン(図5参照)により構成される
ウィンドウ30から選択できることになる。こうした機
能はサンプルJi,Liを,このローカル・メモリ17
の後にくる中間フィルタ25(図2参照)の構成の必要
性に応じて,ローカル・メモリ17から出力できるよう
にする。
【0081】図4において,ローカル・メモリ17の出
力側に,6つの選択されたブロック18のうちの5つを
中間フィルタ25の作業ウィンドウによって必要とされ
る順番で送るセレクタ22が設けられている。対象とな
るモードの作業ウィンドウ30を図5に示す。
【0082】図5よりわかるのは,この作業ウィンドウ
30がトムソン社により開示された従来におけるアーキ
テクチャにおいて用いられているウィンドウ60(図2
3参照) よりかなり広いことである。ウィンドウ30の
複雑さが増大していることは,それを取り扱うハードウ
ェアの負担の増大を意味しているが,しかし,後で述べ
るように,ローカル・メモリ17後の処理選択のために
必要なメモリをかなり減少できることを意味している。
【0083】図5からも分かるように,ウィンドウ30
はサブサンプリング・グリッド・パターンの6つ以上の
隣接ラインを含んでいる。指定された部分によってバン
ク内にアドレスできる6番目のラインが必要なのは,次
の作業ウィンドウ31(図6参照),すなわち,1クロ
ック期間(18ns)後に現れるウィンドウがもはや1
番目のラインは含んでおらず,6番目のラインを含んで
いるからである。こうした変更(alteratio
n)は,各クロック期間後に現れる。
【0084】図6に示されているのは,2つの連続する
クロック・タイミングに関係する2つの別個の作業ウィ
ンドウ31,32である。補間されるべきサンプルの位
置は,常に同じ論理ライン,すなわち,オリジナル画像
の復元されるべきライン上にある。
【0085】図7に,ローカル・メモリ17(図2に示
した)の後に配置された中間フィルタ部25が示されて
いる。2つの接続された固定係数シストリック・フィル
タリング部(固定係数シストリック配列)27Aのため
にサンプルZiを作成するために6つの個別平行平均化
操作を行う目的で,フィルタ動作が作業ウィンドウ30
に対して実行される。なお,27は係数シストリック部
である。
【0086】シストリック・フィルタリングは,中間フ
ィルタリング動作の後で,7つのサンプルに対して行わ
れる。特に,固定係数シストリック配列27Aは図5で
“M”という符号がつけられているサンプルをつくりだ
すための補間を行い,一方,第2の配列(array)
は“N”という符号のつけられたサンプルをつくりだす
ための補間を行う。ウィンドウ30の“M”および
“N”と同じコラムの5つのサンプルに対して,前に動
作補正との関連で説明したのと同様の方法で,後で垂直
補間を行うために役立つサンプルをつくりだすために,
両方の補間が必要である。
【0087】図9に垂直補間ステップの概要を示す。な
お,利用できる6つのビデオ・ラインの内,5つのビデ
オ・ラインにより構成されるウィンドウ全体が変更され
ることから,垂直補間は4つではなく5つの係数を必要
とし,これはそのうちのひとつが無(null)である
ことを意味している。さらに,補間係数は,後で可変係
数シストリック・フィルタリング部との関連で後で説明
するように,作業ウィンドウ30の変更特性にしたがっ
て補間係数をシフトする必要がある。
【0088】図8に,メジアン・フィルタリング部25
をインプリメントするストラクチャが示されている。3
つの比較器24は中間フィルタ25の3つの入力INi
間で可能なすべての比較(3つの可能な比較)を実行
し,その出力Siで,上側の入力が下側の入力より高い
か,あるいはそれと等しい場合は0,そしてそれより低
い場合は1の論理値を持つビットを出力する。これら3
つの出力ビットが,それぞれ8ビットの,3つの入力端
を持つセレクタ36への2つの制御信号C0,C1をつ
くりだすコンビネーション・ネットワークを構成する。
これにより,3つの入力Siの中間サンプルがその出力
にアドレスされる。セレクタ36に対する制御信号C
0,C1などをつくるコンビネーション・ネットワーク
35の構成を図11に示す。
【0089】図12に,そのうちの4つがいつでも使
え,3つが中間フィルタリング操作から得られる7つの
サンプルに対する補間を行う固定係数シストリック配列
の構造を示している。配列20Aの各処理エレメントP
Eiは適切にゆがみ修正されたサンプルI(i)を受け
取るので,同じ作業ウィンドウ30に関連したものにフ
ェーズ・バックされ,他のエレメントによって処理され
ると同時に,そのチェーン内の先行エレメントからけた
上げ加算される。54MHzクロック信号など,適切な
タイミング信号は各エレメントPEiの動作を他のそれ
と同期化させ,それによって補間ステップをうまく実行
させる。
【0090】サンプル遅延FFを増大させる適切なリフ
ェージング・ネットワーク34は任意の補間ウィンドウ
30の各種のサンプルI(i)をそのチェーン内の先行
エレメントからのけた上げにフェーズ・アッド(pha
se added)できるようにする。これらすべては
図13に示されている。
【0091】そのエレメントに入力されるサンプルI
(i)は8ビットでコード化され,その係数a(i)と
の乗算の結果は10ビットを必要とし,さらに,部分積
合計(partial product sum)のダ
イナミック・レンジ全体を十分にカバーするためには,
ひとつのセルから別のセルへのけた上げは11ビットを
必要とする。固定係数シストリック配列27A内におけ
る一般処理エレメントのストラクチャを図14に示す。
一般的入力サンプルはアサインされた補間係数a(i)
を掛けてから,先行セルからのけた上げS(i−1)に
付加される。
【0092】フリップ・フロップ33は,セル38を先
行セルに同期できるようにし,それによって,クロック
期間と正確に等しく,そしてすべてのセル38に対して
同じである1セルあたりの時間差を付加する。その結
果,S(i)は最終的には次のセルに入力される。こう
したやり方で,その配列のいずれかの入力と出力との間
に起きる時間差は同じとなり,それによって,その装置
の時間制御が適切に実行される。
【0093】係数のインプリメンテーションはまったく
単純で,乗数は必要としない。実際,好ましい実施例に
おいては,こうした係数はすべて2の倍数か約数であ
り,あるいはいずれの場合においても,2の倍数および
約数の合計に修正できる。このように,その上にサンプ
ルが存在している入力バスのリード線を単純に接続すれ
ば,最も効率的かつ簡単な方法で乗算を行うことが可能
になる。このように,補間に必要なすべての係数を提供
することが可能である。
【0094】図15には,補間係数およびそれぞれのハ
ードウエアのために必要なすべての値が示されている。
注意すべき点は,補間において用いられるすべての係数
は0.125(すなわち,1/8)の倍数に修正できる
ことである。こうした方法で,(分数の)係数はそれら
に8を掛けて整数だけを得ることができ,補間の最終結
果を8で割ることにより,補間式の最終的な演算におい
て重大なエラーを発生させるような(除算による)切り
捨てを行わなくてもすむ。この8で割る操作はチェーン
内における最後のエレメントから出力バスの3つの最小
有意ビットを切り捨てることによって行われる。
【0095】第1の固定係数シストリック配列からの出
力は,図5のサンプル“M”を含んでいるラインのサン
プルであり,第2の固定係数シストリック配列からの出
力は,“N”を含むラインのサンプルで,この場合も周
波数は54MHzである。
【0096】これら2つのサンプルは垂直補間を実行す
る可変係数シストリック配列39に対して入力される
(図2のシストリック・フィルタリングは配列27Aと
配列39とにより構成されている)。この可変係数シス
トリック配列39は基本的にはフィルタ27Aのそれと
まったく同様のストラクチャを有しているが,7つでは
なく5つの係数で作動する可変係数シストリック・フィ
ルタであり,その違いは,係数選択のためのセレクタ2
3を含めて,各種係数のインプリメンティング・ストラ
クチャがより複雑な点である。必要とされる各種係数の
値をそのインプリメンティング・ストラクチャと共に図
16に示す。このシストリック・フィルタリング・ブロ
ック39の出力で,8ビット・バスの小さな方から3つ
を切り捨てることにより,補間結果を8で割る演算が行
われる。そして,サブサンプリング・グリッド・パター
ンから得られる最初のものと,シストリック補間によっ
て得られるもうひとつのものとの2つのサンプルがつく
りだされる。サンプリング速度はそれぞれの出力に対し
て27MHzである。
【0097】最後に,マルチプレクサ37(図7)が2
つの出力を54MHzの周波数で作動するひとつのチャ
ンネルにまとめ,このチャンネルが,加算器11(図
1)に送られるべき,チャンネルJ(またはL)に関連
するサンプルYiのシーケンスを示し,さらにこの加算
器11が伝送された2つの奇数領域(それぞれJおよび
L)の時間平均値をつくりだす。これらすべてのことが
らは両方のチャンネルJとLにあてはまる。
【0098】
【発明の効果】以上,説明した通り,この発明に係るビ
デオ画像デコーダ(請求項1〜21)は,従来の方式に
くらべていくつかの利点を提供する。第1に,そのブロ
ック全体でのインプリメンテーションに必要なメモリの
量が大幅に少なくなる。特に,トムソン社が開示してい
るアーキテクチャは非線形補間器(したがって,このス
トラクチャはチャンネルAとCとの間で分離されるの
で,4ライン)をインプリメントするための2つの72
0サンプル・メモリと,動作対応バッファ用の10個の
720サンプル(したがって,偶数サンプルおよび奇数
サンプルのための,各チャンネルJおよびLのための2
つのサブチャンネルが存在しているので,さらに40ラ
イン)により構成されている。したがって,トムソン社
のアーキテクチャでは全部で44のメモリ・ラインが必
要である。
【0099】それとは対照的に,本願で開示されている
アーキテクチャは6つのバンクを用い,チャンネルJと
Lのそれぞれに対して2つの720チャンネル,全部で
24メモリ・ラインである。
【0100】したがって,本願のアーキテクチャでは,
互換性を保持するためにその入力および出力端では維持
されているものの,システム内部ではラスタ・フォーマ
ットは用いられない。加えて,中間フィルタに基づく非
線形補間は動作に対応するための線形補間と組み合わさ
れているので,必要とされるメモリ・ラインが減少され
る。
【0101】このメモリ・ラインの減少は以下のことに
直接つながる。トムソン社の開示においては,非線形補
間器にすでに復元されているライン(したがって,14
40サンプル)は,動作に対応するために記憶されねば
ならない。本発明のアーキテクチャにおいては,動作は
ひとつの作業ウィンドウを用い,ビデオ・ラインを半分
の水平方向解像度(720ビデオ・サンプル)でローカ
ル・メモリに記憶するだけで,非線形補間と共に対応さ
れる。
【0102】ライン・メモリおよび動作対応バッファ記
憶装置がシリコンの物理的な面積の大部分を占めている
ことを考えれば,メモリ・ラインの節減は,チップの製
造に必要なシリコン面積の大幅な節減につながる。メモ
リの数の減少はシステム全体でのシリコン面積の必要性
の大幅な削減を意味し,その結果,40ミリ秒モードの
処理プロセス全体をひとつのチップに組み込む可能性も
でてくる。
【0103】第2に,このストラクチャは54MHzの
サンプル速度を維持して,そのことによって,従来の技
術で採用されているようなどんな二重化処理ストラクチ
ャも,偶数サンプルと奇数サンプルを取り扱うための接
続バス,例えば,チャンネルJおよびLのための二重化
動作対応メモリも必要がなくなる。
【0104】本発明のもうひとつの利点は,シストリッ
ク構造に基づく補間ウィンドウ・インプリメンテーショ
ンであって,これは高度のモジュール性と,インプリメ
ントされるアルゴリズムの必要性に従った補間ステップ
のために簡単に再構成できる特徴とによってもたらされ
る。
【0105】シストリック・ストラクチャを用いている
ので,モジュール性が高く,将来修正が必要になった場
合,シストリック配列内の処理エレメントの数やタイプ
を変更するだけで,補間ウィンドウの形状や補間係数に
合わせて簡単に設計し直すことが可能である。
【0106】上に述べたような本発明のいくつかの具体
的な実施例を用いれば,当業者には,各種の変更,修正
および改善が可能である。こうした変更,修正,および
改善は,ここでは特に述べられていないが本開示の範囲
内であり,本発明の精神と範囲内のものである。したが
って,上記の説明は,単に実例を示すことを意図しただ
けであり,制限を意図するものではない。本発明は,本
明細書に添付される特許請求の範囲およびそれと同等の
ものによってのみ制限される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデコーダ・アーキテクチャの概略
構成を示すブロック図である。
【図2】図12に示したアーキテクチャのより詳細な構
成を示すブロック図である。
【図3】図12に示したアーキテクチャのより詳細な構
成を示すブロック図である。
【図4】図12に示したアーキテクチャのより詳細な構
成を示すブロック図である。
【図5】本発明に係るアーキテクチャにより処理される
ゆがみ修正アルゴリズム,いわゆる補間ウィンドウの説
明図である。
【図6】本発明に係るアーキテクチャにより処理される
ゆがみ修正アルゴリズム,いわゆる補間ウィンドウの説
明図である。
【図7】図12に示したアーキテクチャのより詳細な構
成を示すブロック図である。
【図8】図12に示したアーキテクチャのより詳細な構
成を示すブロック図である。
【図9】本発明に係るアーキテクチャにより処理される
ゆがみ修正アルゴリズム,いわゆる補間ウィンドウの説
明図である。
【図10】本発明に係るアーキテクチャにより処理され
るゆがみ修正アルゴリズム,いわゆる補間ウィンドウの
説明図である。
【図11】図12に示したアーキテクチャのより詳細な
構成を示すブロック図である。
【図12】図12に示したアーキテクチャのより詳細な
構成を示すブロック図である。
【図13】図12に示したアーキテクチャのより詳細な
構成を示すブロック図である。
【図14】図12に示したアーキテクチャのより詳細な
構成を示すブロック図である。
【図15】図12に示したアーキテクチャのより詳細な
構成を示すブロック図である。
【図16】図12に示したアーキテクチャのより詳細な
構成を示すブロック図である。
【図17】従来におけるTV画像のゆがみ修正アルゴリ
ズムの処理ステップを示す説明図である。
【図18】従来におけるTV画像のゆがみ修正アルゴリ
ズムの処理ステップを示す説明図である。
【図19】従来におけるTV画像のゆがみ修正アルゴリ
ズムの処理ステップを示す説明図である。
【図20】従来におけるTV画像のゆがみ修正アルゴリ
ズムの処理ステップを示す説明図である。
【図21】従来におけるTV信号デコーダ・アーキテク
チャの概要を示すブロック図である。
【図22】従来におけるTV信号デコーダ・アーキテク
チャの概要を示すブロック図である。
【図23】従来におけるアルゴリズム処理ステップの他
の例を示す説明図である。
【図24】従来におけるアルゴリズム処理ステップの他
の例を示す説明図である。
【図25】図21に示したアーキテクチャの概要を示す
ブロック図である。
【図26】従来におけるアルゴリズム処理ステップの他
の例を示す説明図である。
【図27】図21に示したアーキテクチャの概要を示す
ブロック図である。
【図28】図21に示したアーキテクチャに存在する制
御信号のパターンと時間の関係を示すタイミングチャー
トである。
【符号の説明】
10 画像デコーダ 11 加算器 12 デマルチプレクサ 13 処理ブロッ
ク 14 処理ブロック 15 フォーマッ
ト・コンバータ 16 セレクタ 17 ローカル・
メモリ 18 バンク 19 カウンタ 20 シフトレジスタ 22 セレクタ 24 比較器 25 中間フィル
タ 27 係数シストリック部 27A 固定係数
シストリック配列 34 リフェージング・ネットワーク 35 コンビネーション・ネットワーク 36 セレクタ 38 セル 39 可変係数シストリック配列
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図26】
【図25】
【図27】
【図28】

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送チャンネルJおよびL上にて受信さ
    れるTV信号を処理するような種類の高解像度TV装置
    で40ミリ秒モードを処理するためのビデオ画像デコー
    ダにおいて, 伝送チャンネルJおよびL上にて前記TV信号を入力と
    して受信するビデオ信号デマルチプレクサと, それぞれのチャンネルからの信号を個別に処理し,それ
    ぞれビデオ画像フォーマット・コンバータと前記ビデオ
    画像フォーマット・コンバータの出力に接続されたロー
    カル・メモリとを含んだ2つの処理ブロックと, 前記処理ブロックの出力を供給するために,ビデオ画像
    の連続するラインに関連した信号サンプルを,補間によ
    って復元するための,前記メモリの後にカスケード接続
    で設けられた少なくともひとつの中間フィルタおよびひ
    とつのシストリック(systolic)・フィルタ
    と, 前記チャンネルJおよびLの復元されたサンプル間にお
    ける時間的平均を得るために,前記各処理ブロックから
    の出力を加算する加算ノードとから構成されることを特
    徴とするビデオ画像デコーダ。
  2. 【請求項2】 前記ローカル・メモリが,予め決められ
    たビデオ・ラインのすべてのサンプルを任意のバンクに
    記憶するために,個別にアドレスできるメモリ・バンク
    により構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    のビデオ画像デコーダ。
  3. 【請求項3】 前記各メモリ・バンクのワード長が64
    ビットであることを特徴とする請求項2記載のビデオ画
    像デコーダ。
  4. 【請求項4】 前記ビデオ画像フォーマット・コンバー
    タが,次々に,対応処理ブロックからの信号サンプルを
    前記ローカル・メモリの対応する複数のバンクに供給す
    るための複数の出力を有するデマルチプレクサにより構
    成されていることを特徴とする請求項1記載のビデオ画
    像デコーダ。
  5. 【請求項5】 前記各種バンクの選択が同期化信号のシ
    フトによってインクリメントされるカウンタを介して駆
    動されることを特徴とする請求項4記載のビデオ画像デ
    コーダ。
  6. 【請求項6】 前記各メモリ・バンクが2つのデュアル
    ポートRAM記憶装置により形成され,書き込みおよび
    読み出し処理が交互に行われ,一方のRAM記憶装置は
    任意のビデオ・ラインの奇数位置のサンプルを含んでお
    り,他方のRAM記憶装置は偶数位置のサンプルを含ん
    でいることを特徴とする請求項2記載のビデオ画像デコ
    ーダ。
  7. 【請求項7】 前記中間フィルタがセレクタおよびコン
    パレータにより構成され,すべてが前記中間フィルタの
    入力からフィルタの出力への中間サンプルを選択するた
    めのセレクタに対して少なくとも1対の制御信号をつく
    りだすように動作する組み合わせネットワークの出力に
    接続されていることを特徴する請求項1記載のビデオ画
    像デコーダ。
  8. 【請求項8】 前記シストリック・フィルタは,チェー
    ン接続され,それぞれ適切な遅延信号サンプルを受信
    し,それらの信号を作業ウィンドウにフェージングする
    と共にチェーン接続の前のエレメントからの加算けた上
    げを行うためのエレメントの配列を含んでおり,前記シ
    ストリック・フィルタがさらに,予め決められた補間ウ
    ィンドウの各種サンプルをチェーン内の先行エレメント
    からのけた上げを行うフェーズで加算できるようにする
    ために,時間差が徐々に増大していくフェージング・ネ
    ットワークを含んでいることを特徴とする請求項1記載
    のビデオ画像デコーダ。
  9. 【請求項9】 前記シストリック・フィルタは,補間係
    数乗算器(interpolation coeffi
    cient multiplier)を有する包括的処
    理エレメントと,前記乗算器の後に接続された加算器,
    そして,チェーン内の先行エレメントからのけた上げを
    伝送するための前記加算器に接続された記憶セルとを含
    んでいることを特徴とする請求項8記載のビデオ画像デ
    コーダ。
  10. 【請求項10】 各処理ブロックが54MHzの動作周
    波数を有していることを特徴とする請求項8記載のビデ
    オ画像デコーダ。
  11. 【請求項11】 40ミリ秒モードのHDMACフォー
    マットTV信号を処理するためのビデオ画像デコーダに
    おいて, 前記TV信号をJ領域およびL領域にデマルチプレクシ
    ングするためのデマルチプレクサと, 第1および第2の処理ブロックであって,第1の処理ブ
    ロックがJ領域を受信し,第2の処理ブロックがL領域
    を受信し,さらに,各処理ブロックが対応する領域を受
    信し,そこからフォーマット化された出力を供給するフ
    ォーマット・コンバータ,該フォーマット化された出力
    を受信し,記憶するための記録手段,補間の作業ウィン
    ドウにしたがって前記記憶手段から選択される受信され
    た第2の複数入力に基づいて,第1の複数中間値を同時
    並行的に供給する中間フィルタ手段,そして,対応領域
    の復元された出力をつくりだし,第1の複数の中間値を
    受信すると同時に,前記作業ウィンドウにしたがって前
    記記憶手段から選択される第3の複数入力を受信するた
    めのシストリック・フィルタリング手段であって,少な
    くとも対応する領域の2つのラインの失われた水平方向
    サンプルを同時並行的に補間するための手段とTV信号
    の動作ベクトルにしたがって対応する領域の失われてい
    る垂直方向サンプルを補間するための手段を含んでいる
    前記シストリック・フィルタリング手段を含む前記第1
    および第2の処理ブロックと, 復元された出力の時間平均をつくりだす出力手段であっ
    て,該復元された出力と時間平均値を出力する前記出力
    手段とから構成されることを特徴とするビデオ画像デコ
    ーダ。
  12. 【請求項12】 40ミリ秒のHDMACフォーマット
    TV信号を処理する信号処理方法において, 第1の領域と第2の領域にTV信号をデマルチプレクシ
    ングするステップと, 補間された領域をつくりだすために前記第1および第2
    の領域を並行して処理するステップと, 各領域をメモリに格納するステップと, 対応する領域の少なくとも2つのラインの失われた水平
    方向サンプルに関する値を同時並行的につくりだすため
    に,補間の作業ウィンドウにしたがって水平方向の補間
    を行うと同時に,TV信号の動作ベクトルにしたがって
    垂直方向サンプルをつくりだすために,水平方向で補間
    された領域を垂直方向に補間するステップと, 対応する補間領域の時間平均値をつくりだすために補間
    された領域を加算するステップとから構成されることを
    特徴とする信号処理方法。
  13. 【請求項13】 前記記憶手段が,第4の複数のバンク
    を含んでおり,各バンクが対応する領域の対応する水平
    方向ラインのすべての受信されたサンプルを格納するこ
    とを特徴とする請求項11記載のビデオ画像デコーダ。
  14. 【請求項14】 前記第4のバンクの数が6個であり,
    前記作業ウィンドウが5つの水平方向のラインの距離に
    広がることを特徴とする請求項13記載のビデオ画像デ
    コーダ。
  15. 【請求項15】 各バンクが対応するラインの奇数領域
    のサンプルが第1のRAM記憶装置に格納され,偶数領
    域のサンプルが第2のRAM記憶装置に保存されるよう
    にインターリーブされていることを特徴とする請求項1
    3記載ののビデオ画像デコーダ。
  16. 【請求項16】 失われた水平方向サンプルを同時並行
    的に補間するための前記シストリック・フィルタリング
    手段が,第1の固定係数配列と第2の固定係数配列によ
    り構成され,各固定係数配列が対応する領域の対応する
    ラインの失われたサンプルを補間することを特徴とする
    請求項11記載のビデオ画像デコーダ。
  17. 【請求項17】 前記失われた垂直方向サンプルを補間
    するための手段が,第1および第2の固定係数配列に接
    続された可変係数配列を含むことを特徴とする請求項1
    6記載のビデオ画像デコーダ。
  18. 【請求項18】 可変係数配列が指定可能な数の補間用
    係数を含んでおり,前記係数の選択が第1および第2の
    固定係数配列に対応することを特徴とする請求項17記
    載のビデオ画像デコーダ。
  19. 【請求項19】 第1および第2のRAM記憶装置が1
    ワードを8ビットとして90ワードの容量を有すること
    を特徴とする請求項15記載のビデオ画像デコーダ。
  20. 【請求項20】 各処理ブロックが54MHzの動作周
    波数を有していることを特徴とする請求項11記載のビ
    デオ画像デコーダ。
  21. 【請求項21】 40ミリ秒モードのHDDMACフォ
    ーマットTV信号を処理するためのビデオ画像デコーダ
    において, 前記TV信号をJ領域とL領域にデマルチプレクシング
    するためのデマルチプレクサと, 第1および第2の処理ブロックであって,第1の処理ブ
    ロックがJ領域を受信し,第2の処理ブロックがL領域
    を受信し,各処理ブロックが対応する領域を受信し,そ
    こからフォーマット化された出力を供給する画像フォー
    マット・コンバータ,該フォーマット化された出力を受
    信し,記憶するためのメモリ,補間の作業ウィンドウに
    したがって前記メモリから選択される受信された第2の
    複数入力に基づいて,第1の複数中間値を同時並行的に
    供給する中間フィルタ,そして,対応領域の復元された
    出力をつくりだし,第1の複数の中間値を受信すると同
    時に,作業ウィンドウにしたがって前記メモリから選択
    される第三の複数入力を受信するためのシストリック・
    フィルタであって,少なくとも対応する領域の2つのラ
    インの失われた水平方向サンプルを同時並行的に補間す
    るための手段とTV信号の動作ベクトルにしたがって対
    応する領域の失われている垂直方向サンプルを補間する
    ための手段を含んでいる前記シストリック・フィルタを
    含む前記第1および第2の処理ブロックと, 復元された出力の時間平均値をつくりだし,復元された
    出力とその時間平均値を出力する出力ノードとから構成
    されることを特徴とするビデオ画像デコーダ。
JP6136272A 1993-05-26 1994-05-26 ビデオ画像デコーダおよびその信号処理方法 Pending JPH07143455A (ja)

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