JPH0714313A - 記録媒体、記録装置、及び再生装置 - Google Patents

記録媒体、記録装置、及び再生装置

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JPH0714313A
JPH0714313A JP5062992A JP6299293A JPH0714313A JP H0714313 A JPH0714313 A JP H0714313A JP 5062992 A JP5062992 A JP 5062992A JP 6299293 A JP6299293 A JP 6299293A JP H0714313 A JPH0714313 A JP H0714313A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 音楽用途と一般データ用途として兼用できる
記録再生システムとしての記録媒体、記録装置、及び再
生装置を提供する。 【構成】 オーディオデータ用の管理情報(U−TO
C)と一般データ用の管理情報(データU−TOC)を
独立して設ける。そしてこの際に、オーディオデータ用
管理情報はオーディオデータエリアと一般データエリア
を識別管理することができる管理情報を有するように
し、一般データ用管理情報には、オーディオデータエリ
アに対して記録及び再生動作を禁止する管理情報を設け
るようにすることで、記録媒体の記録/再生用のエリア
のうちオーディオデータエリアとして使用される部分と
一般データエリアとして使用される部分を明確に管理で
きるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデータ記録を行なう記録
媒体(ディスク)及びこれに対応する記録装置、再生装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】音楽等を記録/再生することのできる記
録装置、再生装置、及び記録媒体としての光磁気ディス
クが実用化され、特に近年、光磁気ディスクに対してユ
ーザーが再生だけでなく楽曲等の音声を録音することが
できるもの(いわゆるミニディスク)も知られている。
【0003】このミニディスクシステムを用いる場合、
いわゆる音楽を記録/再生することが行なわれている
が、さらにこのミニディスクシステムにおいて、音楽情
報以外のデータを記録/再生できるようにすることも考
えられる。
【0004】なお、本明細書において、光磁気ディスク
に記録される、音楽、音声等のいわゆるオーディオ信号
をデジタル化したものを特に『オーディオデータ』とい
い、その1単位を『楽曲』ということとする。そして、
オーディオデータ以外の、文字、グラフィック等のいわ
ゆるコンピュータなどの情報機器ユーズのデータであっ
て光磁気ディスクに記録されるものを単に『データ』又
は『一般データ』といい、オーディオデータと区別す
る。そしてデータの1つの記録再生単位を『データファ
イル』とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、もともと音
楽用にフォーマットが構成されているミニディスクシス
テムを、データ用に用い、情報の検索や更新等をできる
ようにしようとすることはあまり適当であるとはいえな
い。特に、音楽用途のための楽曲の管理情報の場合はデ
ータ用途の場合のデータファイルの管理情報とは異なっ
て、検索のための名称データや属性データなどが重要で
はなかったり(少なくとも曲番と対応アドレスが管理さ
れていればよい)、検索データの外部機器への送信のた
めのデータなどは不要であったりすることや、オーディ
オデータではデータボリュームの小さいもの(例えば非
常に短い楽曲)が多数存在する場合が余り考えられない
ため、一般データのように小さいデータファイルが非常
に多数存在してしまう場合に対応する必要はなく、例え
ば後述するオーディオデータ用の管理情報では最大25
5曲までしか対応可能とされていない。
【0006】これらの各種の点で音楽用途のための楽曲
の管理情報はあくまで音楽用途に好適なように生成され
ており、データ用に適しているとはいえない。つまり、
例えばミニディスクシステムをそのままの管理方式を用
いて一般データの記録再生用に拡張することは適当でな
いという問題がある。なお、ミニディスクシステムを例
にあげているが、もちろん他の方式の音楽用途の記録再
生システムについても同様のことがいえる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点にかんがみてなされたもので、音楽用途の記録再生シ
ステムについてデータ記録再生用としても拡張し、オー
ディオデータと一般データに対して兼用して記録/再生
を行なうことができるようにした記録媒体、記録装置、
及び再生装置を提供することを目的とする。
【0008】このために本発明の記録媒体としては、各
種データの記録/再生に用いられるエリアをオーディオ
データエリア又は一般データエリアとして用いるため、
オーディオデータ又は一般データファイルの記録/再生
を管理する管理情報として、記録媒体上の所定の管理エ
リア内に配されるオーディオデータ用管理情報と、記録
媒体上の所定の管理エリア内においてオーディオデータ
用管理情報とは異なる位置に配される一般データ用管理
情報とを備え、オーディオデータ用管理情報は、少なく
ともオーディオデータエリアにおける各オーディオデー
タ単位の記録/再生のための管理情報及びオーディオデ
ータエリアと一般データエリアを識別管理することがで
きる管理情報を有し、また一般データ用管理情報は、少
なくとも一般データファイルの記録/再生のための管理
情報及びオーディオデータエリアに対して記録及び再生
動作を禁止する管理情報を有しているようにする。
【0009】また、このような記録媒体に対応する本発
明の再生装置として、オーディオデータを再生する際に
は、オーディオデータ用管理情報を用いて所要のオーデ
ィオデータ単位を再生し、一般データファイルを再生す
る際には、一般データ用管理情報を用いて所要のデータ
ファイルを再生するように構成する。
【0010】また、このような記録媒体に対応する本発
明の記録装置として、オーディオデータを記録する際に
は、オーディオデータ用管理情報に対して記録動作に応
じた所要の管理情報更新処理を行なう。そして一方、一
般データファイルを記録する際には、一般データ用管理
情報に対して記録動作に応じた所要の管理情報更新処理
を行なうとともに、その記録動作の際に一般データエリ
アを拡張した場合は、その拡張動作に応じてオーディオ
データ用管理情報に対して所要の管理情報更新処理を行
なうように構成する。
【0011】
【作用】例えばオーディオデータ用に設けられている管
理情報に加え、一般データ用としてデータファイル管理
に好適な管理情報を設けることにより、音楽用途の記録
媒体をデータ用途として拡張し、オーディオデータと一
般データの両方に対応する記録媒体を実現できる。
【0012】そしてこの際に、オーディオデータ用管理
情報はオーディオデータエリアと一般データエリアを識
別管理することができる管理情報を有するようにし、一
方一般データ用管理情報には、オーディオデータエリア
に対して記録及び再生動作を禁止する管理情報を設ける
ようにすることで、記録媒体の記録/再生用のエリアが
オーディオデータエリアとして使用される部分と一般デ
ータエリアとして使用される部分が明確に管理され、デ
ータ混在に基づく誤記録/誤消去/再生エラー等は防止
される。
【0013】また、再生装置としてはオーディオデータ
再生の場合はオーディオデータ用管理情報を使用すれば
よい。つまり、一般データ用管理情報を参照しなくとも
オーディオデータ用管理情報内でオーディオデータエリ
アとして使用されている部分と一般データエリアとして
使用されている部分が管理されているため、誤って一般
データを再生し出力エラーが生じることはない。
【0014】そして同様に一般データ再生の場合は一般
データ用管理情報を使用すればよい。つまり、一般デー
タ用管理情報内ではオーディオデータエリアは記録再生
禁止エリアとして管理されているため、誤ってオーディ
オデータを再生してしまうことは生じない。
【0015】また、記録装置としては、オーディオデー
タを記録する際には、オーディオデータ用管理情報に対
して記録動作に応じた所要の管理情報更新処理を行な
う。つまり、記録動作はオーディオデータエリア内で行
なわれ、一般データエリアに記録動作の影響が及ぶこと
はないので、一般データ用管理情報を更新する必要はな
い。
【0016】そして一方、一般データファイルを記録す
る際には、一般データ用管理情報に対して記録動作に応
じた所要の管理情報更新処理を行なうことは当然必要に
なるが、このとき、例えば記録するデータファイルのボ
リュームが大きく、一般データエリアを拡張して記録を
行なった場合はオーディオデータ用管理情報に対して所
要の管理情報更新処理が必要になる。つまり、オーディ
オデータ用管理情報におけるオーディオデータエリアと
一般データエリアを識別管理する管理情報を書き換える
必要が生じ、このように更新を行なっていくことによ
り、以降も適正にオーディオデータエリアと一般データ
エリアが1つの記録媒体上に併存できることになる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例としてのディスクのフ
ォーマット及び記録再生装置を以下の順序で説明する。 1)ディスク及び記録再生装置の外観及び構成 2)ディスクにおけるP−TOCフォーマット 3)ディスクにおけるU−TOCフォーマット 4)ディスクにおけるエリア構造 5)データ用セクターのフォーマット 6)データU−TOCによるデータファイル管理方式 7)データU−TOCによる管理とU−TOCによる管
理の関係 8)データU−TOC管理による記録/再生動作
【0018】<1.ディスク及び記録再生装置の外観及
び構成>図1に実施例となる記録再生装置及びディスク
の外観を示す。ディスク1としては光磁気ディスクが用
いられるが、図1に示すようにその外部はカートリッジ
Kに収納されており、シャッタSがスライドされること
によりディスク記録面が表出されるようになされてい
る。記録再生装置10としてはディスク1が収納された
カートリッジKが装填されるディスク挿入部11が設け
られ、カートリッジKがこのディスク挿入部11に挿入
されることにより、図示しない内部機構によってシャッ
タSがスライドされ、ディスク1の盤面が表出されて記
録又は再生可能状態とされる。
【0019】記録再生装置10の筺体上面にはユーザー
操作に供されるキー入力部12及びデータ検索のための
メニュー情報や検索されたデータの表示出力を行なうた
めの表示部13が設けられている。キー入力部12とし
てはカーソル移動キー、エンターキー、データ入力キー
等が設けられる。また14は画像スキャナ部であり、紙
面に記された画像情報を検出してドットデータに変換
し、画像データとして入力できるようになされている。
さらに15は入出力コネクタ部であり、通信ケーブルC
を接続することにより、他の情報機器(コンピュータ、
ワープロ等)とデータの送受信ができるようになされて
いる。
【0020】16はアナログオーディオ信号の入出力に
用いる端子であり、オーディオコード17を介して他の
音響機器に対して、ディスク1からの再生音声信号又は
ディスク1に録音すべき音声信号のライン入出力がなさ
れる。
【0021】記録再生装置10の要部の構成は図2に示
される。図2においてはディスク1(ディスク1を収納
したカートリッジK)が装填された状態で示している。
21は記録再生装置の各種動作を制御するシステムコン
トローラを示し、例えばマイクロコンピュータにより形
成される。22はスピンドルモータであり、装填された
ディスク1はスピンドルモータ22により回転駆動され
る。23はディスク1に対して記録/再生時にレーザ光
を照射する光学ヘッドであり、記録時には記録トラック
をキュリー温度まで加熱するための高レベルのレーザ出
力をなし、また再生時には磁気カー効果により反射光か
らデータを検出するための比較的低レベルのレーザ出力
をなす。
【0022】このため、光学ヘッド23はレーザ出力手
段としてのレーザダイオードや、偏向ビームスプリッタ
や対物レンズ等からなる光学系、及び反射光を検出する
ためのディテクタが搭載されている。対物レンズ23a
は2軸機構24によってディスク半径方向及びディスク
に接離する方向に変位可能に保持されており、また、光
学ヘッド23全体はスレッド機構25によりディスク半
径方向に移動可能とされている。
【0023】また、26は供給された情報によって変調
された磁界を光磁気ディスクに印加する磁気ヘッドを示
し、ディスク1を挟んで光学ヘッド23と対向する位置
に配置されている。
【0024】再生動作によって、光学ヘッド23により
ディスク21から検出された情報はRFアンプ27に供
給される。RFアンプ27は供給された情報の演算処理
により、再生RF信号、トラッキングエラー信号、フォ
ーカスエラー信号、絶対位置情報(ディスク1にプリグ
ルーブ(ウォブリンググルーブ)として記録されている
絶対位置情報)、アドレス情報、サブコード情報、フォ
ーカスモニタ信号等を抽出する。そして、抽出された再
生RF信号はデコーダ部28に供給される。また、トラ
ッキングエラー信号、フォーカスエラー信号はサーボ回
路29に供給される。さらにフォーカスモニタ信号はシ
ステムコントローラ21に供給される。
【0025】また、アドレスデコーダ29から出力され
る、プリグルーブ情報をデコードして得られた絶対位置
情報、又はデータとして記録されたアドレス情報はデコ
ーダ部28を介してシステムコントローラ21に供給さ
れ、各種の制御動作に用いられる。
【0026】サーボ回路29は供給されたトラッキング
エラー信号、フォーカスエラー信号や、システムコント
ローラ21からのトラックジャンプ指令、シーク指令、
回転速度検出情報等により各種サーボ駆動信号を発生さ
せ、2軸機構24及びスレッド機構25を制御してフォ
ーカス及びトラッキング制御をなし、またスピンドルモ
ータ22を一定角速度(CAV)又は一定線速度(CL
V)に制御する。
【0027】再生RF信号はデコーダ部28でEFM復
調、CIRCデコード、ACIRCデコード等のデコー
ド処理された後システムコントローラ21を介して所定
の処理に供される。
【0028】また、記録動作の際にディスク1に記録す
べき情報としてシステムコントローラ21に供給された
情報はエンコーダ部30においてACIRCエンコー
ド、CIRCエンコード、EFM変調等のエンコード処
理された後磁気ヘッド駆動回路31に供給される。
【0029】磁気ヘッド駆動回路31はエンコード処理
された記録データに応じて、磁気ヘッド26に磁気ヘッ
ド駆動信号を供給する。つまり、ディスク1に対して磁
気ヘッド26によるN又はSの磁界印加を実行させる。
また、このときシステムコントローラ21は光学ヘッド
23に対して、記録レベルのレーザ光を出力するように
制御信号を供給する。
【0030】32はコードデータをフォントデータに変
換するための変換メモリであり、ディスク1から読み出
した文字データ等の表示のためのフォント変換処理を行
なう。
【0031】また、33はバッファRAMであり、画像
スキャナ14によって取り込まれたドットデータ、表示
部13で表示される表示データ、コネクタ部15による
送受信データなどの一時保持や、ディスク1から読み出
されたオーディオデータやデータファイルを出力する際
の一時記憶部として機能する。
【0032】また、ディスク1に対して記録/再生動作
を行なう際には、ディスク1に記録されている管理情
報、即ちプリマスタードTOC(以下、P−TOCとい
う)、オーディオデータ記録/再生の管理用のTOC
(以下、U−TOCという),及び一般データ記録/再
生の管理用のTOC(以下、データU−TOCという)
を読み出して、システムコントローラ21はこれらの管
理情報に応じて記録すべきアドレスや、データ検索及び
再生すべきアドレスを判別することとなるが、この管理
情報はバッファRAM33に保持される。つまり、シス
テムコントローラ21はこれらの管理情報をディスク1
が装填された際に管理情報エリア(例えばディスクの最
内周側)の再生動作を実行させることによって読み出
し、バッファRAM33に記憶しておき、以後そのディ
スク1に対する記録/再生動作の際に参照できるように
している。
【0033】また、U−TOC,及びデータU−TOC
はデータの記録や消去に応じて書き換えられるものであ
るが、システムコントローラ21は記録/消去動作のた
びにこの書換をバッファRAM33に記憶された管理情
報に対して行ない、その書換動作に応じて所定のタイミ
ングでディスク1の管理情報エリアについても書き換え
るようにしている。
【0034】34は通信回路を示し、コネクタ部15を
介してデータの外部機器と送受信を実行する。35は表
示コントローラであり、システムコントローラ21から
の表示データ、即ち検索メニューの表示やディスク1か
ら読み出したデータの表示等を表示部13において実行
させるための制御回路となる。以上の構成により、記録
再生装置10は各種一般データのディスク1に対する記
録動作及び再生動作が可能となる。
【0035】ディスク1からオーディオデータを再生
し、音声信号として出力する際には、ディスク1から読
み出されたオーディオデータとしての再生RF信号は、
デコーダ部28でEFM復調、CIRC等のデコード処
理された後、システムコントローラ21によって一旦バ
ッファRAM33に書き込まれる。なお、光学ヘッド2
3による光磁気ディスク1からのデータの読み取り及び
光学ヘッド23からバッファRAM33までの再生オー
ディオデータの転送は1.41Mbit/secで(間欠的に)行な
われる。
【0036】バッファRAM33に書き込まれたデータ
は、再生オーディオデータの転送が0.3Mbit/sec となる
タイミングで読み出され、音声圧縮デコーダ部38に供
給される。この記録再生システムでは音声信号について
はデジタルデータ段階でデータ圧縮処理(例えば2チャ
ンネル16ビットでサンプリング周波数44.1Kbit(≒1.
4Mbit/sec )のデータを約1/5の0.3Mbit/sec に圧縮
処理)が施されて記録されているものであり、従って再
生時にはこの圧縮処理に対する逆処理となるデコード処
理が行なわれる。そしてデコーダ部38において音声圧
縮処理に対するデコード処理等の再生信号処理を施され
ると、D/A変換器39によってアナログ信号とされ、
端子16bから所定の増幅回路部又はコード17を介し
てライン出力され、再生出力される。例えばL,Rオー
ディオ信号として出力される。
【0037】ディスク1に対してオーディオ信号の記録
動作が実行される際には、コード17によるライン入力
系や図示しないマイクロフォン系から端子16aに供給
された記録信号(アナログオーディオ信号)は、A/D
変換器36によってサンプリング周波数44.1Kbit、量子
化16ビットのデジタルデータとされた後、エンコーダ
部37に供給され、上記した音声圧縮エンコード処理を
施される。エンコーダ部34によって圧縮された記録デ
ータはシステムコントローラ21によって一旦バッファ
RAM33に書き込まれ、また所定タイミングで読み出
されてエンコーダ部30に送られる。そしてエンコーダ
部30でCIRCエンコード、EFM変調等のエンコー
ド処理された後磁気ヘッド駆動回路31に供給される。
【0038】磁気ヘッド駆動回路31は、データ記録の
場合と同様に、エンコード処理された記録オーディオデ
ータに応じて、磁気ヘッド26に磁気ヘッド駆動信号を
供給する。つまり、ディスク(光磁気ディスク)1に対
して磁気ヘッド26によるN又はSの磁界印加を実行さ
せる。また、このときシステムコントローラ21は光学
ヘッド23に対して、記録レベルのレーザ光を出力する
ように制御信号を供給する。
【0039】なお、再生動作はディスク1が光磁気ディ
スクである場合として説明したが、データをCDと同様
にピット形態で記録している光ディスク(及び光磁気デ
ィスクにおいても後述するP−TOCのようなピットデ
ータ)についても、いわゆるミニディスク再生装置とし
ては再生が可能とされており、この場合、光学ヘッド2
3は磁気カー効果ではなくCDプレーヤの場合と同様に
ピットの有無による反射光レベルの変化に応じて再生R
F信号を取り出すものである。もちろん光ディスク(及
び光磁気ディスクのピットデータエリア)に対しては磁
界記録動作は実行されない。
【0040】また上述したように、バッファRAM33
にはディスク1におけるTOC情報が読み込まれるが、
この実施例の記録再生装置が対応するディスク1には、
予め楽曲等が記録されているプリマスタードタイプ(光
ディスク)のものと、ユーザーがオーディオデータや後
述するように一般データを記録することのできるデータ
書き換え可能とされるもの(光磁気ディスク)、及びデ
ータファイルや楽曲等を予め記録したROMエリアと録
音可能な光磁気エリアを設けたハイブリッドタイプのも
のがあり、これらのディスクにはそのタイプに応じて、
既に楽曲等が記録されているエリアや未記録エリアを管
理するデータ等がTOC情報として記録されている。
【0041】そして、上記のようにオーディオデータ
(楽曲)の録音を行なおうとする際には、U−TOC
(音声信号の録音、消去等に応じて書き換えられるTO
C情報領域)からディスク上の未記録エリアを探し出
し、ここに音声データを記録していくことになる。ま
た、オーディオデータの再生時には再生すべき楽曲が記
録されているエリアを、その楽曲がプリマスタードの楽
曲の場合はP−TOCから、又はその楽曲が光磁気記録
されている楽曲の場合はU−TOCから判別し、そのエ
リアにアクセスして再生動作を行なうことになる。一
方、一般データの記録/再生の動作については管理情報
としてデータU−TOCの情報を使用することになる。
なお、光磁気ディスクにおいてもP−TOCはピットデ
ータとしてROM化されて記録されている。
【0042】<2.ディスクにおけるP−TOCフォー
マット>次にディスク1におけるP−TOCのフォーマ
ットについて説明する。P−TOC情報としては、ディ
スクの記録可能エリア(レコーダブルユーザーエリア)
などのエリア指定やROMエリアの管理等が行なわれ
る。また、オーディオデータ用途として、プリマスター
ドディスク又はハイブリッドディスクの場合に、ROM
化されて記録されている楽曲の管理も行なうことができ
るようになされている。
【0043】P−TOCのフォーマットを図3に示す。
図3はP−TOC用とされる領域(例えばディスク最内
周側のROMエリア)において繰り返し記録されるP−
TOC情報の1つのセクターを示している。
【0044】P−TOCのセクターのデータ領域は、例
えば4バイト×587 のデータ領域として構成され、先頭
位置にオール0又はオール1の1バイトデータによって
成る同期パターンを及びクラスタアドレス及びセクター
アドレスを示すアドレス等が4バイト付加され、以上で
ヘッダとされてP−TOCの領域であることが示され
る。
【0045】また、ヘッダに続いて所定アドレス位置に
『MINI』という文字に対応したアスキーコードによ
る識別IDが付加されている。さらに、続いてディスク
タイプや録音レベル、記録されている最初の楽曲の曲番
(First TNO)、最後の楽曲の曲番(Last TNO) 、リード
アウトスタートアドレスROA 、パワーキャルエリアス
タートアドレスPCA 、U−TOC(後述する図4のU
−TOCセクター0のデータ領域)のスタートアドレス
USTA 、録音可能なエリアのスタートアドレスRST
A 等が記録され、さらに続いて、記録されている各楽曲
等を後述する管理テーブル部におけるパーツテーブルに
対応させるテーブルポインタ(P-TNO1 〜P-TNO255) を有
する対応テーブル指示データ部が用意されている。
【0046】そして対応テーブル指示データ部に続く領
域には、対応テーブル指示データ部におけるテーブルポ
インタ(P-TNO1 〜P-TNO255) に対応して、(01h) 〜(FF
h) までの255個のパーツテーブルが設けられた管理
テーブル部が用意される(なお、以下『h』を付した数
値はいわゆる16進表記のものである)。それぞれのパ
ーツテーブルには、或るセグメント(この場合、セグメ
ントとはディスクのトラック上で物理的に連続してデー
タが記録されたトラック部分をいう)について起点とな
るスタートアドレス、終端となるエンドアドレス、及び
そのセグメント(トラック)のモード情報(トラックモ
ード)が記録できるようになされている。
【0047】各パーツテーブルにおけるトラックのモー
ド情報とは、そのセグメントが例えばオーバーライト禁
止やデータ複写禁止に設定されているか否かの情報や、
オーディオ情報か否か、モノラル/ステレオの種別など
が記録されている。
【0048】管理テーブル部における(01h) 〜(FFh) ま
での各パーツテーブルは、対応テーブル指示データ部の
テーブルポインタ (P-TNO1〜P-TNO255) によって、その
セグメントの内容が示される。つまり、第1曲目の楽曲
についてはテーブルポインタP-TNO1として或るパーツテ
ーブル(例えば(01h) 。ただし実際にはテーブルポイン
タには所定の演算処理によりTOCセクター0内のバイ
トポジションで或るパーツテーブルを示すことができる
数値が記されている)が記録されており、この場合パー
ツテーブル(01h) のスタートアドレスは第1曲目の楽曲
の記録位置のスタートアドレスとなり、同様にエンドア
ドレスは第1曲目の楽曲が記録された位置のエンドアド
レスとなる。さらに、トラックモード情報はその第1曲
目についての情報となる。
【0049】同様に第2曲目についてはテーブルポイン
タP-TNO2に示されるパーツテーブル(例えば(02h) )
に、その第2曲目の記録位置のスタートアドレス、エン
ドアドレス、及びトラックモード情報が記録されてい
る。以下同様にテーブルポインタはP-TNO255まで用意さ
れているため、TOC上では第255曲目まで管理可能
とされている。そして、このようにTOCセクター0が
形成されることにより、例えば再生時において、所定の
楽曲をアクセスして再生させることができる。
【0050】なお、本実施例について後述するようにデ
ータ記録用途に用いられる場合、又は音楽用途であって
もプリマスタードの楽曲エリアが存在しない録音/再生
タイプのディスクの場合は、上記した対応テーブル指示
データ部及び管理テーブル部は用いられることはないた
め、各バイトは全て『00h』とされている。
【0051】<3.ディスクにおけるU−TOCフォー
マット>図4はU−TOCの1セクターのフォーマット
を示しており、主にユーザーが録音を行なった楽曲や新
たに楽曲が録音可能な未記録エリアについての管理情報
が記録されているデータ領域とされる。例えばディスク
1が音楽用途とされて、これに或る楽曲の録音を行なお
うとする際には、このユーザーTOCからディスク上の
未記録エリアを探し出し、ここに音声データを記録して
いくことができるようになされている。また、再生時に
は再生すべき楽曲が記録されているエリアをU−TOC
情報から判別し、そのエリアにアクセスして再生動作を
行なう。
【0052】図4に示すU−TOCのセクターには、P
−TOCと同様にまずヘッダが設けられ、続いて所定ア
ドレス位置に、マーカーコード、モデルコード、最初の
楽曲の曲番(First TNO)、最後の楽曲の曲番(Last TN
O)、セクター使用状況、ディスクシリアルナンバ、デ
ィスクID等のデータが記録され、さらに、ユーザーが
録音を行なって記録されている楽曲の領域や未記録領域
等を後述する管理テーブル部に対応させることによって
識別するため、対応テーブル指示データ部として各種の
テーブルポインタ(P-DFA,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1〜
P-TNO255) が記録される領域が用意されている。
【0053】そして対応テーブル指示データ部のテーブ
ルポインタ(P-DFA〜P-TNO255) に対応させることになる
管理テーブル部として(01h) 〜(FFh) までの255個の
パーツテーブルが設けられ、それぞれのパーツテーブル
には、上記図3のTOCセクター0と同様に或るセグメ
ントについて起点となるスタートアドレス、終端となる
エンドアドレス、そのセグメントのモード情報(トラッ
クモード)が記録されており、さらにこのU−TOCセ
クター0の場合、各パーツテーブルで示されるセグメン
トが他のセグメントへ続いて連結される場合があるた
め、その連結されるセグメントのスタートアドレス及び
エンドアドレスが記録されているパーツテーブルを示す
リンク情報が記録できるようになされている。
【0054】音楽用途のミニディスクシステムの場合、
例えば1つの楽曲のデータ物理的に不連続に、即ち複数
のセグメントにわたって記録されていてもセグメント間
でアクセスしながら再生していくことにより再生動作に
支障はないため、ユーザーが録音する楽曲等について
は、録音可能エリアの効率使用等の目的から、複数セグ
メントにわけて記録する場合もある。そのため、リンク
情報が設けられ、例えば各パーツテーブルに与えられた
ナンバ(01h) 〜(FFh) (実際には所定の演算処理により
U−TOCセクター0内のバイトポジションとされる数
値で示される)によって、連結すべきパーツテーブルを
指定することによってパーツテーブルが連結できるよう
になされている。(なお、あらかじめ記録される楽曲等
については通常セグメント分割されることがないため、
前記図3のようにTOCセクター0においてリンク情報
はすべて『(00h) 』とされている。)
【0055】つまりU−TOCセクター0における管理
テーブル部においては、1つのパーツテーブルは1つの
セグメントを表現しており、例えば3つのセグメントが
連結されて構成される楽曲についてはリンク情報によっ
て連結される3つのパーツテーブルによって、そのセグ
メント位置の管理はなされる。
【0056】U−TOCセクター0の管理テーブル部に
おける(01h) 〜(FFh) までの各パーツテーブルは、対応
テーブル指示データ部におけるテーブルポインタ(P-DF
A,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1〜P-TNO255) によって、
以下のようにそのセグメントの内容が示される。
【0057】テーブルポインタP-DFA は光磁気ディスク
1上の欠陥領域に付いて示しており、傷などによる欠陥
領域となるトラック部分(=セグメント)が示された1
つのパーツテーブル又は複数のパーツテーブル内の先頭
のパーツテーブルを指定している。つまり、欠陥セグメ
ントが存在する場合はテーブルポインタP-DFA において
(01h) 〜(FFh) のいづれかが記録されており、それに相
当するパーツテーブルには、欠陥セグメントがスタート
及びエンドアドレスによって示されている。また、他に
も欠陥セグメントが存在する場合は、そのパーツテーブ
ルにおけるリンク情報として他のパーツテーブルが指定
され、そのパーツテーブルにも欠陥セグメントが示され
ている。そして、さらに他の欠陥セグメントがない場合
はリンク情報は例えば『(00h) 』とされ、以降リンクな
しとされる。
【0058】テーブルポインタP-EMPTY は管理テーブル
部における1又は複数の未使用のパーツテーブルの先頭
のパーツテーブルを示すものであり、未使用のパーツテ
ーブルが存在する場合は、テーブルポインタP-EMPTY と
して、(01h) 〜(FFh) のうちのいづれかが記録される。
未使用のパーツテーブルが複数存在する場合は、テーブ
ルポインタP-EMPTY によって指定されたパーツテーブル
からリンク情報によって順次パーツテーブルが指定され
ていき、全ての未使用のパーツテーブルが管理テーブル
部上で連結される。
【0059】例えば全く楽曲等の音声データの記録がな
されておらず欠陥もない光磁気ディスクであれば、パー
ツテーブルは全て使用されていないため、例えばテーブ
ルポインタP-EMPTY によってパーツテーブル(01h) が指
定され、また、パーツテーブル(01h) のリンク情報とし
てパーツテーブル(02h) が指定され、パーツテーブル(0
2h) のリンク情報としてパーツテーブル(03)が指定さ
れ、というようにパーツテーブル(FFh) まで連結され
る。この場合パーツテーブル(FFh) のリンク情報は以降
連結なしを示す『(00h) 』とされる。
【0060】テーブルポインタP-FRA は光磁気ディスク
1上のデータの書込可能な未記録領域(消去領域を含
む)について示しており、未記録領域となるトラック部
分(=セグメント)が示された1又は複数のパーツテー
ブル内の先頭のパーツテーブルを指定している。つま
り、未記録領域が存在する場合はテーブルポインタP-FR
Aにおいて(01h) 〜(FFh) のいづれかが記録されてお
り、それに相当するパーツテーブルには、未記録領域で
あるセグメントがスタート及びエンドアドレスによって
示されている。また、このようなセグメントが複数個有
り、つまりパーツテーブルが複数個有る場合はリンク情
報により、リンク情報が『(00h) 』となるパーツテーブ
ルまで順次指定されている。
【0061】図5にパーツテーブルにより、未記録領域
となるセグメントの管理状態を模式的に示す。これはセ
グメント(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) が未記録領域とさ
れている時に、この状態が対応テーブル指示データP-FR
A に引き続きパーツテーブル(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3
h) のリンクによって表現されている状態を示してい
る。なお、上記した欠陥領域や、未使用パーツテーブル
の管理形態もこれと同様となる。
【0062】テーブルポインタP-TNO1〜P-TNO255は、光
磁気ディスク1にユーザーが記録を行なった楽曲につい
て示しており、例えばテーブルポインタP-TNO1では1曲
目のデータが記録された1又は複数のセグメントのうち
の時間的に先頭となるセグメントが示されたパーツテー
ブルを指定している。
【0063】例えば1曲目とされた楽曲がディスク上で
トラックが分断されずに(つまり1つのセグメントで)
記録されている場合は、その1曲目の記録領域はテーブ
ルポインタP-TNO1で示されるパーツテーブルにおけるス
タート及びエンドアドレスとして記録されている。
【0064】また、例えば2曲目とされた楽曲がディス
ク上で複数のセグメントに離散的に記録されている場合
は、その楽曲の記録位置を示すため各セグメントが時間
的な順序に従って指定される。つまり、テーブルポイン
タP-TNO2に指定されたパーツテーブルから、さらにリン
ク情報によって他のパーツテーブルが順次時間的な順序
に従って指定されて、リンク情報が『(00h) 』となるパ
ーツテーブルまで連結される(上記、図5と同様の形
態)。このように例えば2曲目を構成するデータが記録
された全セグメントが順次指定されて記録されているこ
とにより、このU−TOCセクター0のデータを用い
て、2曲目の再生時や、その2曲目の領域へのオーバラ
イトを行なう際に、光学ヘッド3及び磁気ヘッド6をア
クセスさせ離散的なセグメントから連続的な音楽情報を
取り出したり、記録エリアを効率使用した記録が可能に
なる。
【0065】さらに、本実施例では、ディスク1が後述
するようにデータ記録用途にも兼用(又はデータ用と専
用としてもよい)して用いられる場合があるが、このU
−TOCにおいては、データ用途に使用される一般デー
タエリアについても、その一般データエリアとされてる
ディスクの領域全体を単位として、楽曲の場合と同様に
管理している。
【0066】例えば4曲の楽曲が記録されているととも
に、所定エリアが一般データエリアとして設定されてい
る場合、U−TOCとしては各楽曲はテーブルポインタ
P-TNO1〜P-TNO4によって管理されるとともに、一般デー
タエリアは例えばテーブルポインタP-TNO5によって管理
されることになる。
【0067】つまり、例えばテーブルポインタP-TNO5に
よって導かれるパーツテーブル(及び一般データエリア
がディスク上で離散的に複数単位形成されている場合
は、そのパーツテーブルからリンク情報によってリンク
されているパーツテーブル)には、一般データエリアと
してのスタートアドレス及びエンドアドレスが示されて
いる。そして、この場合、このスタートアドレス及びエ
ンドアドレスが楽曲が記録されたエリアではなく一般デ
ータエリアとされていることはトラックモードにおける
データによって識別される。
【0068】モード情報としてのトラックモードは、(0
1h) 〜(FFh) までの各パーツテーブルにおいてそれぞれ
1バイト(d1 〜d8 の8ビット)設けられているが、
この各ビットがそれぞれ次のように各種モード状態を示
している。例えばビットd1 はそのセグメントが記録可
/記録不可であるか、ビットd2はそのセグメントがコ
ピーライトプロテクトがなされているか、ビットd3
そのセグメントがオリジナル/2世代以後のコピー記録
か、ビットd4 はそのセグメントがオーディオデータか
一般データか、ビットd5 ,d6 はそのセグメントがノ
ーマルオーディオか否か、ビットd7 はそのセグメント
がモノラルオーディオデータかステレオオーディオデー
タか、ビットd8 はそのセグメントのデータのエンファ
シス処理について、それぞれモードが示される。
【0069】従って、一般データエリアとしてセグメン
トが管理される場合、対応するパーツテーブルにはこの
トラックモードのうちビットd4 が例えば『1』(オー
ディオデータの場合ビットd4 =『0』)とされて、一
般データエリアとして識別されることになる。
【0070】なお、一般データがプリマスタードピット
としてディスクにROM化されて記録されている場合
は、上記P−TOCにおいてプリマスタードの楽曲の場
合と同様に管理されるが、この場合もパーツテーブルに
おけるトラックモードのうちビットd4 が『1』とされ
て、プリマスタードの楽曲と区別される。
【0071】<4.ディスクにおけるエリア構造>ここ
で、ディスク1におけるエリア構造を説明し、上記した
P−TOC及びU−TOCの位置関係及び管理態様を説
明する。
【0072】光磁気ディスクの場合、大きくわけて図6
にピットエリアとして示すようにエンボスピットにより
データが記録されているエリア(プリマスタードエリ
ア)と、いわゆる光磁気エリアとされてグルーブが設け
られているグルーブエリアに分けられる。ここでプリマ
スタードエリアとしては上記したP−TOCが記録され
る再生専用管理エリアとされており、P−TOCセクタ
ーが繰り返し記録されている。
【0073】なお、ディスク1における記録トラックに
対する最小の記録再生動作単位はクラスタとされてお
り、つまり、記録動作又は再生動作は必ず1クラスタを
最小単位として実行される。そして1クラスタは図7に
示すように36セクターから構成されている。ただし、
そのうちの4セクターはサブデータやリンキングエリア
としてなどに用いられるサブデータ領域とされ、TOC
データ、オーディオデータ、もしくは本実施例で実現さ
れるオーディオデータ又は一般データの記録は32セク
ターのメインデータ領域に行なわれる。
【0074】また、図示していないがセクターはさらに
細分化され、2セクター分の領域が11のサウンドグル
ープとよばれる領域に分割されている。そして、オーデ
ィオデータ(楽曲)の場合、上記U−TOCで管理され
るスタートアドレスはこのサウンドグループのいづれと
されるかの制限はないが、後述する一般データのデータ
ファイルを記録するための一般データエリアの場合、上
記したようにU−TOCのパーツテーブルで管理される
スタートアドレスは、サウンドグループのアドレス『0
0h』に固定され、またエンドアドレスはサウンドグル
ープのアドレス『1Ah』に固定されており、これによ
ってクラスタ内でオーディオデータと一般データが混在
してしまうことが防止される。
【0075】P−TOC、U−TOCに3バイト(24
ビット)で示されるアドレスデータとしては、上位16
ビットがクラスタアドレス、続く6ビットがセクターア
ドレス、下位4ビットがサウンドグループアドレスとさ
れるが、この4ビットが『00h』又は『1Ah』とな
る。
【0076】図6に示すようにディスク1の最内周側の
プリマスタードエリアに続いて、例えばクラスタアドレ
ス『0000h』〜『0BFFh』までグルーブエリア
が形成されるが、このうちクラスタアドレスとして『0
000h』から上記P−TOC内のリードアウトスター
トアドレスROA として示されるアドレスまでのエリア
が、記録可能なレコーダブルエリアとされる。
【0077】さらにこのレコーダブルエリアのうち、実
際にデータが記録されるレコーダブルユーザーエリア
は、上記P−TOC内のレコーダブルユーザーエリアス
タートアドレスRSTA として示される位置(例えばク
ラスタアドレス『0032h』)から、リードアウトス
タートアドレスROA までとなる。この場合でクラスタ
アドレス『0000h』からレコーダブルユーザーエリ
アスタートアドレスRSTA (クラスタアドレス『00
32h』)までは、記録再生管理エリアとされ、上記し
たU−TOC等が記録されるエリアとなる。記録再生管
理エリアにおいてパワーキャルエリアスタートアドレス
PCA として示される位置から1クラスタ分はレーザー
パワーのキャリブレーションエリアとして設けられる。
【0078】U−TOCはクラスタアドレス『0000
h』〜『0032h』の記録再生管理エリアにおいて所
要の位置に3クラスタ連続して記録されるものであり、
U−TOCがどのクラスタアドレスに記録されるかはP
−TOCにおけるU−TOCスタートアドレスUSTA
に示される。
【0079】以上のようにディスク上のエリア管理はP
−TOCによってなされ、またレコーダブルユーザーエ
リアにおいてオーディオデータが記録される場合は、そ
のレコーダブルユーザーエリアの管理は上記した形態で
U−TOCにより行なわれる。
【0080】そしてさらに本実施例では、レコーダブル
ユーザーエリアにおいてオーディオデータ以外のデータ
の記録/再生を行なうため、これを管理する情報として
後述するデータU−TOCが設けられるが、このデータ
U−TOCはクラスタアドレス『0000h』〜『00
32h』の記録再生管理エリアにおいて所要の位置に3
クラスタ連続して記録されるものであり、その先頭位置
は、図示するように、P−TOCにおけるU−TOCス
タートアドレスUSTA に示されるU−TOCの先頭位
置より例えば『10h』オフセットされたクラスタアド
レスとして設定される。または、U−TOCの先頭位置
が『0020h』より後方アドレス位置であって、『1
0h』オフセットされた位置から3クラスタ記録すると
『0032h』より後方(つまりレコーダブルユーザー
エリア)にはみ出してしまう場合は、U−TOCの先頭
位置より例えば『−10h』オフセットされたクラスタ
アドレス位置から記録されることになる。いづれにして
も、データU−TOCも記録再生管理エリア内に記録さ
れ、このデータU−TOCはグルーブエリアについてデ
ータ記録再生用に管理を行なう。
【0081】そして、記録再生管理エリア内のデータU
−TOCのスタートアドレスは、P−TOCには直接示
されないが、P−TOCにおけるU−TOCスタートア
ドレスUSTA に示されるU−TOCの先頭位置アドレ
スから『10h』または『−10h』だけクラスタアド
レスが加算されることによって得られるものとなる。
【0082】もちろんデータ記録再生の際に、実際のデ
ータ用に用いられるエリアはレコーダブルユーザーエリ
アとなる。以下、本実施例についての特徴となるデータ
記録/再生用途としてのデータエリア及びデータU−T
OCについてのフォーマトを説明していく。
【0083】<5.データ用セクターのフォーマット>
一般データの記録/再生に用いられるためにレコーダブ
ルエリア内に設けられるデータ用セクタの構造を図8〜
図11で説明する。なお、最小記録再生動作単位(即ち
図2におけるエンコーダ30の入力単位又はデコーダ2
8の出力単位でもある)は上述したように1クラスタで
あり、この1クラスタにはメインデータ領域として32
セクターが存在するが、図示されているのはそのセクタ
ー構造となる。
【0084】図8は本実施例に採用されるデータ用セク
ターのフォーマットを一般的に示している(データU−
TOCにおけるセクターも含む)。1セクターは全体で
4×587バイトとされており、セクターの先頭12バ
イトは同期パターンとされており、例えばCD−ROM
の同期パターンが採用される。
【0085】続いての16バイトがヘッダとして設けら
れる。ヘッダとしてはまず2バイトにクラスタアドレス
が記録され(Cluster H ,Cluster L )、続いて1バイ
トにセクターアドレスが記録される(sector)。さら
に、続く1バイトにモード情報としてCD−ROM規定
のモード情報が記録される。さらに、続く4バイトには
アプリケーション側のためのアドレスエリア(Logical
Sector 0 〜Logical Sector 3)が設けられる。
【0086】続いてエラー訂正モードを示す情報(Mod
e) 、データファイルの属性を示すカテゴリー情報(Cat
egory)、データファイルのパラメータを示すインデッ
クス情報(Index )が設けられる。インデックス情報と
しての具体的な例はカテゴリー情報及びアプリケーショ
ンにより決定されるが(後述)、インデックス情報が
『00h』であるときは、データ記録内容(つまりボリ
ュームが)ゼロであることを示すことになる。エラー訂
正モードを示す情報(Mode) 及びデータファイルの属性
を示すカテゴリー情報(Category)については後述す
る。ヘッダの最後の4バイトはシステムIDが付加され
る。
【0087】このような16バイトのヘッダに続いて2
048バイトのデータエリアが用意される。データエリ
ア以降の276バイトは付加エリアとされている(Aux
0 〜Aux 275 )。
【0088】上記したようにヘッダには第9バイト目に
エラー訂正モードを示す情報(Mode) が存在し、エラー
訂正モードとしては例えばモード0、モード1、モード
2の3種類が考えられる。このモード判別のための情報
が情報(Mode) として示されている。各モードにおける
データ用セクターのフォーマットを順に説明する。
【0089】モード0のデータ用セクターのフォーマッ
トは図9に示される。エラー訂正モードを示す情報とし
てヘッダの第9バイト目(図中5行目の第1バイトの
(Mode) )は図示するように『00000000』、つ
まり『00h』とされている。このモード0では、特に
エラー検出及び訂正用のデータを付加するエリアは設け
られていない。つまり4×519バイト目以降の付加エ
リア(Aux 0 〜Aux 275 )は未定義のままである。
【0090】データ用セクターのフォーマットがこのよ
うに構成されている場合、このディスクからの再生情報
に関しては、記録再生装置において図2に示すデコーダ
28でCIRCコードによるエラー検出、訂正処理がな
されるのみであるが、CIRCコードはよく知られてい
るように実用上十分なエラー訂正能力を有するものであ
り特にエラー処理について問題は生じない。
【0091】モード1のデータ用セクターのフォーマッ
トは図10に示される。エラー訂正モードを示す情報と
してヘッダの第9バイト目の(Mode) は、図示するよう
に『00000001』、つまり『01h』とされてい
る。このモード1では、エラー検出及び訂正用のデータ
としてエラー検出用パリティが4バイト付加されてい
る。即ち2048バイトのデータエリアに続く4バイト
にパリティ(ECD0〜ECD3)が付加される。これ
により未定義の付加エリアは(Aux 0 〜Aux 271 )の2
72バイトとなる。このパリティP(X) (つまりECD
0〜ECD3)についての生成多項式は、 P(X) =(x16+x15+x2 +1)(x16+x2 +x+
1) である。
【0092】データ用セクターのフォーマットがこのよ
うに構成されている場合、このディスクからの再生情報
に関しては、記録再生装置において図2に示すデコーダ
28からのエラー検出結果を用いずに、デコーダ28か
らのデジタル信号出力のみでエラー検出を行なうことが
できる。
【0093】モード2のデータ用セクターのフォーマッ
トは図11に示される。エラー訂正モードを示す情報と
してのヘッダの第9バイト目の(Mode) は、図示するよ
うに『00000010』、つまり『02h』とされて
いる。このモード2では、付加エリアの全てについてエ
ラー検出及び訂正用のデータが使用される。つまり20
48バイトのデータエリアに続く172バイトにPパリ
ティ(P-parity0 〜P-parity171 )が付加され、さらに
続く104バイトにQパリティ(Q-parity0 〜Q-parity
103 )が付加される。これにより最大80バイト程度の
エラー訂正能力が実現される。このPパリティ及びQパ
リティはいわゆるCD−ROMで採用されているガロア
フィールド(Garoa Field )(28 )との距離(26,
24)のリードソロモンコードと同様の構成となってい
る。
【0094】なお、これらのモード0〜モード2では、
モードによらずデータエリアはセクター内のバイト位置
が、セクターとしての第29バイト目〜第2048バイ
ト目(図中7行目〜518行目)に固定されているの
で、モード0のフォーマットに対応した記録再生装置で
あっても、モード1又はモード2が採用されたディスク
に対しても何の支障もなく再生動作を行なうことができ
る。つまり、上記のモードフォーマットが採用されるこ
とにより、ディスクは記録再生装置に対して下位互換性
を備えることになる。
【0095】次にヘッダの第10バイト目に設けられる
カテゴリー情報の定義について説明する。 ・・・カテゴリー情報(Category)=『00h』の場
合。 データエリアの状態に関わらず、このセクターがデータ
が記録されていないオープンセクターであることを示
す。従って、セクターの内容を消去したい場合は、この
カテゴリー情報(Category)を『00h』に書き換えれ
ばよい。
【0096】・・・カテゴリー情報(Category)=『0
1h』の場合。 このセクターにバイナリデータが記録されていることを
示す。データの種類には制限がない。このようなセクタ
ーは、データエリアに記録されたバイトをそのままデジ
タルデータとしてアプリケーション(ソフトウエア)側
に渡すような使い方がされることになる。なお、カテゴ
リー情報がこの『01h』である場合、続くインデック
ス情報としては、(Index )としてのバイトに記録され
ている数値×128バイトの大きさだけデータ領域が確
保されていることを示すこととなる。なお、データエリ
アは2048バイトであるため、インデックス情報(In
dex )は『00h』〜『10h』の内のいづれかの値を
とることになる。
【0097】・・・ カテゴリー情報(Category)=
『10h』〜『1Fh』の場合。 このセクターにドキュメント(文書)データが記録され
ていることを示す。この場合も、続くインデックス情報
としては同様に、(Index )としてのバイトに記録され
ている数値×128バイトの大きさだけデータ領域が確
保されていることを示すこととなる。
【0098】・・・ カテゴリー情報(Category)=
『20h』〜『2Fh』の場合。 このセクターにシングルドットイメージ、つまり1枚の
イメージファイルが白黒のドットデータとして記録され
ていることを示す。この場合も、続くインデックス情報
としては同様に、(Index )としてのバイトに記録され
ている数値×128バイトの大きさだけデータ領域が確
保されていることを示す。
【0099】・・・ カテゴリー情報(Category)=
『30h』〜『3Fh』の場合。 このセクターにマルチプルドットイメージ、つまり複数
枚のイメージファイルが白黒のドットデータとして記録
されていることを示す。この場合も、続くインデックス
情報としては同様に、(Index )としてのバイトに記録
されている数値×128バイトの大きさだけデータ領域
が確保されていることを示す。
【0100】・・・ カテゴリー情報(Category)=
『E0h』〜『E2h』の場合。 このセクターはアロケーションテーブルとして使用され
ていることを示す。本実施例の場合、後述するクラスタ
アロケーションテーブル(CAT)に相当するセクター
となる。なおクラスタアロケーションテーブル(CA
T)としての具体的なデータフォーマット(つまり20
48バイトのデータエリアの使用形態を定めたフォーマ
ット)は後述する。この場合、続くインデックス情報と
しては、(Index )=『00h』は非使用、(Index )
≠『00h』のときは使用するということを表わすこと
となる。
【0101】・・・ カテゴリー情報(Category)=
『F0h』,『F1h』の場合。 このセクターはディレクトリとして使用されていること
を示す。本実施例においてディレクトリとして使用され
るセクターとしての具体的なデータフォーマット(つま
り2048バイトのデータエリアの使用形態を定めたフ
ォーマット)は後述する。
【0102】この場合、続くインデックス情報として
は、(Index )として示された数値が記録されているデ
ィレクトリの数を示すこととなる。後述するようにセク
ター内にディレクトリは64単位構成することができる
ので、インデックス情報(Index )は0から64のいづ
れかの数値を示すことになる。
【0103】・・・ カテゴリー情報(Category)=
『FEh』,『FFh』の場合。 このセクターはデータファイルに関連して例えばその一
部が抽出されて成る文書やドットイメージによる参照情
報(参照ファイル)が記録されたセクター(以下、ヘデ
ィングセクターという)であることを示す。本実施例に
おいてヘディングセクターとして使用されるセクターと
しての具体的なデータフォーマット(つまり2048バ
イトのデータエリアの使用形態を定めたフォーマット)
は後述する。
【0104】この場合、続くインデックス情報として
は、(Index )として示された数値が記録されている参
照ファイル(ヘディングパーツ)の数を示すこととな
る。後述するようにヘディングパーツは1セクター内に
文書の場合で32ユニット(1ユニット64バイトとす
ると2048バイトのデータエリアに32ユニット記録
可能)であり、ドットイメージの場合で4ユニット(1
ユニット512バイトとすると同じくデータエリアに4
ユニット記録可能)であるため、インデックス情報(In
dex )は0〜32もしくは0〜4のいづれかの数値を示
すことになる。
【0105】<6.データU−TOCによるデータファ
イル管理方式>以下、上記のフォーマットのディスクに
対して記録/再生を行なう際のデータファイルの管理方
式について説明する。なお、ここでは以下のように管理
情報のフォーマットを示す。 −a− データU−TOCのクラスタ構成 −b− CAT(クラスタアロケーションテーブル)セ
クター −c− ディレクトリセクター −d− ヘディングセクター
【0106】−a− データU−TOCのクラスタ構成 記録再生装置10にディスク1が挿入されると、前述し
たように先ず記録再生装置10はP−TOCを読み込
み、バッファRAM33に保持する。そして、そのP−
TOCの情報の内、U−TOCのスタートアドレスUS
Aを参照し、U−TOCの記録位置を確認する。そし
て、前述したようにデータU−TOCはU−TOCのス
タートアドレスUSTA からクラスタアドレスが『10
h』又は『−10h』オフセットされた位置に記録され
ているものであるため(前記図6参照)、その位置にア
クセスしてデータU−TOCを取り込む。なお、その位
置にデータU−TOCが存在しない場合は、そのディス
クはデータ記録のなされていないバージンディスクと判
断して、データU−TOCのイニシャライズを行なうこ
ととなる。データU−TOCを取り込んだ場合(又は初
期管理情報を生成してこれを取り込んだ場合)は、その
管理情報を用いて実際のデータの記録/再生を行なうべ
きエリアの管理や、データ検索が行なわれることにな
る。
【0107】ところで、ディスク1がデータ記録専用と
される場合(つまり、U−TOCで一般データエリアを
管理する必要のない場合)は、実際にU−TOC(つま
りオーディオデータの管理情報)が存在していなくても
よい。そしてU−TOCの記録されるべきアドレスはP
−TOCの情報であるU−TOCのスタートアドレスU
STA として管理されており、データU−TOCの位置
はこのU−TOCのスタートアドレスUSTA から算出
されるため、U−TOCの有無に関わらず所定位置にデ
ータU−TOCを生成し、またデータU−TOCを読み
込んで管理情報として使用することができる。
【0108】このようにデータの記録/再生の管理を実
行できるように構成されたデータU−TOCのクラスタ
について説明する。データU−TOCは1クラスタのサ
イズとされ、記録再生管理エリアにおいて上記したU−
TOCスタートアドレスUSTA より『10h』又は
『−10h』オフセットされた位置に3クラスタにわた
って3重書きされるものである。
【0109】そしてデータU−TOCにはデータを記録
/再生するレコーダブルエリアについての全クラスタ
(図6の『0000h』から『0BFFh』までのクラ
スタ)の結合状態の情報を示すクラスタアロケーション
テーブル(以下、CATという)と、データファイル名
等が格納され、またそのデータファイルの先頭のアドレ
ス位置(下層のディレクトリが存在し、それを示すディ
レクトリの場合にはその下層のディレクトリのアドレス
位置)等を示すことができるディレクトリ、及び参照情
報としてのヘディングパーツを備えたセクターを有する
構成とされる。
【0110】データU−TOCの32セクター(1クラ
スタ)の構成を図12に示す。先ず先頭の3セクター
(セクター00〜セクター02)がCAT(CAT0〜
CAT2)とされている。続くセクター03がルートデ
ィレクトリのために割り当てられ、以下セクター04〜
セクター1Fまでの28セクターにおける『Reserved』
はディレクトリの拡張用や後述するヘッディングセクタ
ーとして用いることができるように用意されている。
【0111】−b− CAT(クラスタアロケーション
テーブル)セクター セクター00に割り当てられるCAT0のフォーマット
は図13に示される。CATとして使用されるセクター
の場合、16バイトのヘッダにおいて最後の4バイトに
割り当てられているシステムID(図8のID0〜ID
3)としては、図13に示すように『MINX』という
文字がアスキーコードにより記録される。この『MIN
X』は、そのセクターがオーディオ用ではないデータU
−TOCとして使用されていることを示すものとなる。
従って、データU−TOCをイニシャライズする際、書
き換える際などには記録再生装置10はこの『MIN
X』をデータU−TOCの各セクターにシステムIDと
して記録することになる。これにより、P−TOCの識
別IDである『MINI』と区別される。
【0112】そしてデータU−TOCを読み出す際に
は、この『MINX』というシステムIDを参照して、
そのセクターがデータU−TOCとしてのセクターであ
るか否かを判別し、データU−TOCとしてのセクター
であることが確認されたらそのセクターの情報を管理情
報として用いることになる。
【0113】また、図13のフォーマットはCAT(C
AT0)を示すものであるためヘッダにおける第10バ
イト目のカテゴリー情報は『11100000』、つま
り『E0h』とされ、当セクターがCAT(CAT0)
であることを示すことになる。
【0114】データエリアとなる2048バイトにはC
ATユニットとしてのデータが記録されている。CAT
としてはレコーダブルエリアにおける全クラスタ(図6
の『0000h』から『0BFFh』までのクラスタ)
についての結合状態のデータが示される必要があるが、
まずCAT0においては、第0から第1023のクラス
タについての情報が割り当てられ、1024個のCAT
ユニットが記録される。
【0115】なお、レコーダブルエリアにおけるクラス
タのうち、CAT0の1024個のCATユニットで対
応しきれないクラスタについては後述するCAT1,C
AT2によって管理されることとなる。3セクターのC
ATにより『C00h』(つまり3072個)のクラス
タが管理可能であるため、3セクターのCATにより
『0000h』から『0BFFh』までの全クラスタを
カバーできる。
【0116】CATユニットとしては、1クラスタにつ
いて2バイトが割り当てられており、例えば第0クラス
タは(CAT000-H)と(CAT000-L)により表現される。ま
た同様に例えば第4クラスタについての情報は(CAT004
-H)と(CAT004-L)に示されることとなる。
【0117】各CATユニットの構成は図16に示され
る。2バイトのCATユニットは4ビットづつのワード
W0〜W3とされる。そしてワードW0は、そのクラス
タの分類を示し、またワードW1〜W3は、データファ
イルが連続するクラスタ以外のクラスタに続いている場
合にそのアクセスすべきクラスタナンバを示す場合か、
又は連続する空きクラスタの長さを示す場合、さらに又
はデータファイルの先頭クラスタの場合の結合情報を示
す場合のみに用いられる。
【0118】ワードW0における定義を図17に示す。
ワードW0=『Fh』の場合はそのクラスタは記録可能
な空きクラスタであることを示している。なお、この場
合ワードW1〜W3において連続する空きクラスタの長
さが示されることになる。ワードW0=『Eh』は、そ
のクラスタがあるファイルデータの終了部となるクラス
タであることを示す。ワードW0=『Dh』は、そのク
ラスタがあるファイルデータ内で次のクラスタに連続し
ているクラスタであることを示す。ワードW0=『C
h』は、そのクラスタがあるファイルデータので先頭の
クラスタであることを示す。ワードW0=『Bh』は、
そのクラスタから、ワードW1〜W3で示されるクラス
タに続いてジャンプすべきことを示している。
【0119】ワードW0=『6h』〜『1h』について
はそのクラスタが記録禁止とされているクラスタである
ことを示し、『6h』はデータファイルの終了部のクラ
スタ、『5h』は次のクラスタと連続するクラスタ、
『4h』はデータファイルの先頭のクラスタ、『3h』
はワードW1〜W3で示されるアドレスのクラスタにジ
ャンプすべきクラスタであることをそれぞれ示してい
る。
【0120】ワードW0=『0h』であるときは、その
クラスタが記録及び再生禁止とされているクラスタであ
ることを示す。
【0121】なお、ワードW0=『Ch』又は『4h』
でデータファイルの先頭クラスタとされる場合には、ワ
ードW1,W2,W3が『000h』であれば、そのデ
ータファイルは次のクラスタに連続することを示し、ワ
ードW1,W2,W3が『FFFh』であれば、そのデ
ータファイルはその先頭クラスタである1クラスタのみ
で終了していることを示し、またワードW1,W2,W
3が『000h』又は『FFFh』でない場合は、その
データファイルはその先頭のクラスタからワードW1,
W2,W3で示されるクラスタに連続していることを示
すことになる。
【0122】このようにCATユニットが構成されるこ
とにより、CATとしては例えば4クラスタで1つのデ
ータファイルが形成されている場合、その4つのクラス
タに該当する各CATユニットでは、『W0,W1,W
2,W3』は、『C000h』『D***h』『D**
*h』『E***h』となる(*、つまりW1,W2,
W3は規定されない)。例えば第0〜第3クラスタがこ
のようにデータファイルで構成されていれば、(CAT000
-H,CAT000-L)のCATユニットから、(CAT003-H,CA
T003-L)のCATユニットに『C000h』『D***
h』『D***h』『E***h』と記録されることに
なる。
【0123】以上の管理形態でCATが構成されるわけ
であるが、ディスク1はらせん状に記録トラックが形成
されているため、データファイルとしては連続したクラ
スタに記録されていくことが多くなると考えられる。従
って、上記CAT形態は多くの場合においてワードW1
〜W3については演算の必要が無いことになり非常に効
率的にクラスタ連結状態を把握できることになる。
【0124】データU−TOCのセクター01に記録さ
れるCAT1についてのフォーマットは図14に示さ
れ、このセクターでも16バイトのヘッダにおいて最後
の4バイトに割り当てられているシステムIDとして
は、『MINX』がアスキーコードにより記録される。
また、ヘッダにおける第10バイト目のカテゴリー情報
は『11100001』、つまり『E1h』とされ、当
セクターがCAT(CAT1)であることを示すことに
なる。
【0125】データエリアとなる2048バイトにはC
AT0と同様に1024個のCATユニットとしてのデ
ータが記録されている。ここでは第1024から第20
47のクラスタについての情報が割り当てられる。CA
Tユニット(CAT1024-H ,CAT1024-L )〜(CAT2014-H
,CAT2047-L )までのCATユニットの構造は上記図
16、図17のとおりである。
【0126】データU−TOCのセクター02に記録さ
れるCAT2についてのフォーマットは図15に示さ
れ、このセクターでも16バイトのヘッダにおいて最後
の4バイトに割り当てられているシステムIDとして
は、『MINX』がアスキーコードにより記録される。
また、ヘッダにおける第10バイト目のカテゴリー情報
は『11100010』、つまり『E2h』とされ、当
セクターがCAT(CAT2)であることを示すことに
なる。
【0127】データエリアとなる2048バイトにはC
AT0,CAT1と同様に1024個のCATユニット
としてのデータが記録されている。ここでは第2048
から第3071のクラスタについての情報が割り当てら
れる。CATユニット(CAT2048-H ,CAT2048-L )〜
(CAT3071-H ,CAT3071-L )までのCATユニットの構
造は上記図16、図17のとおりである。
【0128】以上のCAT0,CAT1,CAT2のセ
クターによりレコーダブルエリアにおける全クラスタの
結合状態が管理される。
【0129】−c− ディレクトセクター データU−TOCのセクター03においてルートディレ
クトリとして形成されるセクター(又はセクター04〜
1Fにおいてディレクトリとして形成されるセクター)
のフォーマットは図18に示される。
【0130】ディレクトリとして使用されるセクターの
場合、16バイトのヘッダにおいて最後の4バイトに割
り当てられているシステムID(図8のID0〜ID
3)としては、CATの場合と同様に、図18のとおり
『MINX』がアスキーコードにより記録される。この
『MINX』は、そのセクターがデータU−TOCとし
て使用されていることを示すものとなる。従って、デー
タU−TOCをイニシャライズする際、書き換える際な
どには記録再生装置10はこの『MINX』をディレク
トリとしてのセクターにもシステムIDとして記録する
ことになる。そして記録再生装置10では、CATの場
合と同様にディレクトリセクターについても、この『M
INX』というシステムIDを参照して、そのセクター
がデータU−TOCとしてのセクターであるか否かを判
別し、データU−TOCとしてのセクターであることが
確認されたらそのセクターの情報を管理情報として用い
ることになる。
【0131】また、図18のフォーマットはディレクト
リを示すものであるためヘッダにおける第10バイト目
のカテゴリー情報は『1111000*』、つまり『F
0h』又は『F1h』とされ、当セクターがディレクト
リであることを示すことになる。
【0132】データエリアとなる2048バイトにはデ
ィレクトリユニットとしてのデータが記録されている。
ディレクトリユニット(つまり1つのディレクトリ)は
或るデータファイルに対応して設けられるものであり、
32バイトで構成される。図18では32バイトからな
る1つのディレクトリユニットしか示していないが、2
048バイトのデータエリア内には同様に32バイトか
らなる64単位のディレクトリユニットが記録可能とさ
れる。
【0133】ディレクトリユニットにおいて先頭の8バ
イト(Name0 〜Name7 )にはデータファイルの名称が記
録される。また、続く3バイト(Suffix0 〜Suffix2 )
には拡張子が記録されるように割り当てられている。例
えばレコーダブルユーザーエリアに記録されているデー
タファイルを検索する際には、このディレクトリユニッ
トの名称及び拡張子が用いられる。
【0134】拡張子に続く1バイトにはカテゴリー情報
(Category )が配される。このカテゴリー情報(Categor
y )は、このディレクトリユニットの対応するデータフ
ァイルの属性を示すもので、前述したデータ用セクター
のフォーマットの中で説明したカテゴリー情報と同様の
ものである。
【0135】続く2バイトのボリューム情報(Volume1-
0 ,Volume1-1 )は、このディレクトリが示すデータフ
ァイルが使用しているクラスタ数を表わしている。つま
りデータファイルの再生に何クラスタのアクセスが必要
かを示す。
【0136】さらに続く2バイトのボリューム情報(Vo
lume2-0 ,Volume2-1 )は、このディレクトリが示すデ
ータファイルを受け取って使用するために必要なホスト
機器側のメモリ容量を表わす。このボリューム情報(Vo
lume1-0 ,Volume1-1 )又は(Volume2-0 ,Volume2-1
)については、定義されていない場合(つまりアプリ
ケーション側に任されている場合)は『00h』とな
る。
【0137】続く2バイトのインデックス情報(Index
0,Index1)は、このディレクトリセクターと同じクラ
スタ内に、そのデータファイルの参照情報としてのヘデ
ィングセクターが存在する場合に用いられるもので、イ
ンデックス情報(Index0)としてそのヘディングセクタ
ーのセクターナンバが記録され、インデックス情報(In
dex1)としてそのヘディングセクターのセクター内にお
けるパーツナンバ(後述)が記録されている。ヘディン
グセクターが存在しない場合はインデックス情報(Inde
x0)=『00h』とされる。
【0138】また1バイトおいて続く5バイトにはその
ディレクトリが対応するデータファイルが最後に更新さ
れた日時情報が記録される。即ち、年、月、日、時、分
の情報が、それぞれ(Year)、(Month) 、(Day) 、(Hou
r)、(Minutes) としてのバイトに記録される。
【0139】続いて対応するデータファイルのアドレス
が記録される。即ち(Cluster-H)(Cluster-L)の2バイ
トでクラスタアドレスが示され、(Sector)の1バイト
でセクターアドレスが示される。以上の構成でディレク
トリユニットが形成され、各データファイルについての
検索情報として機能することになる。
【0140】ここで、このディレクトリユニットにおけ
る第12バイト目となるカテゴリー情報(Category )が
ディレクトリを示す『F0h』又は『F1h』であった
場合、そのディレクトリユニットで示されるセクターは
1段下層のディレクトリとなる。つまりディレクトリを
階層化する際に用いられる。この場合他のディレクトリ
との混成は禁止される。
【0141】ファイルの構造を階層化する場合には、デ
ータU−TOCのセクター03におけるルートディレク
トリ内に、ディレクトリユニットの第12バイト目のカ
テゴリー情報(Category )がディレクトリを示すディレ
クトリユニットを設け、そのディレクトリユニットの示
すアドレス位置に下層のディレクトリユニットを作るこ
とになる。もちろんさらに下層のディレクトリユニット
を作る場合も同様にする。
【0142】この場合に本実施例では、図12に示すセ
クター04〜1Fにおいて下層のディレクトリユニット
を設けることができるようにしている。ディレクトリを
階層化した場合は、従来の情報機器のデータ検索の際に
はディレクトリを何度もアクセスしてそのチェインをた
どっていき、最後にデータファイルにたどり着くという
動作が必要になるが、本実施例の場合、ディレクトリは
全てデータU−TOC内、即ち1クラスタ内に集中され
ている。そして前述したように記録/再生動作の最小単
位はクラスタであるため、1クラスタ内に階層構造でチ
ェインされたディレクトリユニットが全て存在する限
り、ディレクトリ間でのアクセス動作は不要となり、デ
ィレクトリから実際にデータファイルにアクセスする1
回のみでよい。従って検索動作の著しい効率化、迅速化
が実現される。
【0143】なお、データU−TOCのクラスタの全て
のセクターを使用したとすると、最大28のディレクト
リセクターが構成可能で、各セクターいは64単位のデ
ィレクトリユニットが形成できるため、1クラスタ内に
は最大1729単位のディレクトリユニットを形成する
ことができ、かなり大規模な階層化がなされても対応可
能である。また、さらにそれ以上のディレクトリが必要
な場合は、データを記録するレコーダブルユーザーエリ
アの任意の場所(ただし3クラスタ連続して記録できる
場所)に新たに下層のディレクトリ用のクラスタを設
け、ディレクトリを形成していくようにすればよい。
【0144】図19にディレクトリ階層構造の概念図を
示す。図19における各ブロックはディレクトリユニッ
トを示し、『DIR*』の名称で示すブロックは階層化
されているディレクトリユニット、『File*』の名
称で示すユニットは実際のデータファイルに対応してい
るディレクトリユニットを示すとする。
【0145】階層化されている『DIR*』のディレク
トリユニットはそれぞれ下層のディレクトリユニットを
示すセクターアドレスが記録される(実線矢印)。一
方、最下層となり実際のデータファイルを示す『Fil
e*』のディレクトリユニットにはそのデータファイル
のクラスタアドレスが記録される(点線矢印)。これら
のディレクトリユニットは図中左側に示すようにデータ
U−TOC内のセクター03〜セクター08に記録され
ているとする。
【0146】いま、データファイル名が『FileE』
とされ、クラスタ500に記録されたデータファイルを
アクセスすることを考えると、ルートディレクトリとし
てのセクター03に記録されたディレクトリユニット
『DIR0』から『DIR1』→『DIR3』→『DI
R4』→『FileE』というようにチェインされたデ
ィレクトリユニットのパスを通ってディレクトリユニッ
ト『FileE』によりそのデータファイルのクラスタ
アドレスが検索され、クラスタ500におけるデータフ
ァイルのアクセスが実行されるわけであり、つまり、セ
クター03〜07までをたどっているがるが、このセク
ター03〜07は同一クラスタ内に存在するものである
ので、実際には500クラスタへの1回のアクセスのみ
でデータ検索/実行が可能となる。
【0147】−b− ヘディングデセクター 次にヘディングセクターについて説明する。上述したよ
うにディレクトリセクターとして形成できるデータ−T
OC内のセクターはヘディングセクターとしても用いる
ことができる。セクターがヘディングセクターとして用
いられる際のフォーマットを図20、図21に示す。な
お図20は文字による参照情報が形成されるヘディング
セクター、図21はドットデータによる参照情報が形成
されるヘディングセクターである。
【0148】まず図20の文字による参照情報がヘディ
ングセクターとして設けられる場合を説明する。データ
U−TOCにおける或るセクターがヘディングセクター
とされて使用される場合、16バイトのヘッダにおいて
最後の4バイトに割り当てられているシステムID(図
8のID0〜ID3)としては、CAT、ディレクトリ
の場合と同様に、『MINX』がアスキーコードにより
記録される。この『MINX』は、そのセクターがデー
タU−TOCとして使用されていることを示すものとな
る。従って、データU−TOCにおいてヘディングセク
ターが形成される際は、記録再生装置10はこの『MI
NX』をヘディングセクターにもシステムIDとして記
録することになる。
【0149】そして記録再生装置10では、CAT,デ
ィレクトリの場合と同様にヘディングセクターについて
も、この『MINX』というシステムIDを参照して、
そのセクターがデータU−TOCとしてのセクターであ
るか否かを判別し、データU−TOCとしてのセクター
であることが確認されたらそのセクターの情報を管理情
報として用いることになる。
【0150】また、このセクターがヘディングセクター
(文字データのヘディングセクター)であることを示す
ため、ヘッダにおける第10バイト目のカテゴリー情報
は『11111111』、つまり『FFh』とされる。
【0151】データエリアとなる2048バイトには所
定のデータファイルに対応する参照情報となるヘディン
グパーツとしてのデータが記録されている。ヘディング
パーツ(つまり1つの参照情報)は或るデータファイル
に対応して、例えばそのデータファイルの文頭文字が抽
出されて設けられるものであり、64バイトで構成され
る。もちろんヘディングパーツとしては文頭文字に限ら
ず、ユーザーによる指定した文字部分、又はアプリケー
ション側のプログラムにより指定された文字部分で形成
されてもよい。
【0152】図20では(Hd-Data0)〜(Hd-Data63) とし
て記録される1つのヘディングパーツしか示していない
が、2048バイトのデータエリア内には同様に64バ
イトからなる32単位のヘディングパーツが記録可能と
される。1セクターに最大32単位の各ヘディングパー
ツについては、パーツナンバが付されている。そして、
各ヘディングパーツは、上述したように或るディレクト
リユニットにおいてインデックス情報(Index0,Index
1)においてセクターナンバ及びパーツナンバが記録さ
れていることにより特定のディレクトリユニット(つま
り特定のデータファイル)にチェインされている。
【0153】次に図21のドットデータによる参照情報
がヘディングセクターとして設けられる場合を説明す
る。文字の場合と同様にデータU−TOCにおける或る
セクターがドットデータによる参照情報を記録したヘデ
ィングセクターとされて使用される場合、16バイトの
ヘッダにおいて最後の4バイトに割り当てられているシ
ステムIDとしては、CAT、ディレクトリの場合と同
様に、『MINX』がアスキーコードにより記録され
る。
【0154】また、このセクターがヘディングセクター
(ドットデータのヘディングセクター)であることを示
すため、ヘッダにおける第10バイト目のカテゴリー情
報は『11111110』、つまり『FEh』とされ
る。
【0155】データエリアとなる2048バイトには所
定のデータファイルに対応する参照情報となるヘディン
グパーツとしてのデータが記録される。この場合ヘディ
ングパーツは、或るデータファイルに対応して、例えば
そのデータファイルの一部を抽出して生成するか、又は
関連した図柄を配したもので(いわゆるアイコン)あ
り、512バイトで構成される。もちろんこの場合もデ
ータファイルからドットデータを抽出する際のデータ部
位は各種考えられる。
【0156】そして、図21では(Hd-Data0)〜(Hd-Data
511)として記録される1つのヘディングパーツしか示し
ていないが、2048バイトのデータエリア内には同様
に512バイトからなる4単位のヘディングパーツが記
録可能とされる。1セクターに最大4単位の各ヘディン
グパーツについては、パーツナンバが付されている。そ
して、各ヘディングパーツは、上述したように或るディ
レクトリユニットにおいてインデックス情報(Index0,
Index1)においてセクターナンバ及びパーツナンバが記
録されていることにより特定のディレクトリユニット
(つまり特定のデータファイル)にチェインされてい
る。
【0157】これらのヘディングパーツとしての参照情
報は、データファイルの検索を行なう際に、ファイル名
以外のパラメータとして、例えばユーザーのファイル選
択動作を容易にしたり、プログラム検索の多様性を実現
するものである。
【0158】例えばデータファイルが文字情報のもので
ある場合には、キーワード検索としても用いることがで
きる。とくに、或る複数のディレクトリに示されるデー
タファイルの中から特定のキーワードを持つデータファ
イルを検索しようとする場合、ファイル名だけでは不十
分な場合が多いが、このような場合に各ディレクトリユ
ニットにチェインされているヘディングパーツの情報を
参照することにより、十分にキーワード検索が可能とな
る。
【0159】そしてさらに本実施例では、このようなヘ
ディングセクターはディレクトリと同一のクラスタ内に
設けられるため、キーワード検索を行なう際も余分なア
クセス動作は不要となり、迅速なキーワード検索が実現
される。さらに、ユーザーの補助としては、ファイルの
文頭情報やアイコン、ファイル内の図形をヘディングパ
ーツとして保持しておくことにより、ユーザーに各ファ
イル内容の識別を助けることとなる。
【0160】以上のようにCATセクター、ディレクト
リセクター、及びヘッディングセクターが構成されるデ
ータU−TOCにより、一般データの記録/再生の際の
データ管理機能が実現されることになる。つまり、文書
データファイルやそのファイル名を入出力(及び記録/
再生)し、またこれらを通信することができる情報機器
に対する記録媒体として実現される。また、例えばイメ
ージスキャナ等でデジタル化され、所定規則で配列され
た画像情報(ドットデータ)についても同様にデータフ
ァイルの入出力(及び記録/再生)、及び通信をするこ
とができる情報機器に対する記録媒体として成立する。
もちろんこれらのデータ管理はオーディオデータ管理と
は完全に独立して行なわれる。
【0161】<7.データU−TOCによる管理とU−
TOCによる管理の関係>以上のデータU−TOCとU
−TOCによる管理の関係を図22で例をあげて説明す
る。ここで、図22では1つのディスクに対する管理形
態を(a)(b)の2段にわけて示しているが、上段
(a)に示されるのはデータU−TOCによる管理状
態、下段(b)に示されるのはU−TOCによる管理状
態を示している。なお、下段(b)にはP−TOC領域
も合わせて示している。
【0162】いま、ディスク1にオーディオデータとし
て3曲の楽曲(M1 〜M3 )と、一般データとして4つ
のデータファイル(DF1 〜DF4 )が記録されている
とする。さらに、所定のエリアが一般データの記録に使
用することのできる空きエリアEAが設定されていると
する。
【0163】上記したようにU−TOCはレコーダブル
ユーザーエリアスタートアドレスRSTA からリードア
ウトスタートアドレスROA までのレコーダブルユーザ
ーエリアにおいてオーディオデータを管理し、かつこの
中で一般データエリアの範囲を管理するものとされてい
る。一方、データU−TOCはグルーブエリア(クラス
タ『0000h』からクラスタ『0BFFh』まで)に
おいてデータファイル等を管理する。
【0164】U−TOCとしては、図22の下段(b)
に示すように、楽曲M1 ,M2 ,M3 が記録されている
エリアを、それぞれ上記したようにテーブルポインタP-
TNO1〜P-TNO3に続いて導かれるパーツテーブルにおいて
スタートアドレス、エンドアドレス、及びトラックモー
ドが管理されている。これらのパーツテーブルのトラッ
クモードは『0』とされ、オーディオデータであること
が示されている。
【0165】そしてさらに、例えばテーブルポインタP-
TNO4から導かれるパーツテーブルにおいては、一般デー
タ用エリアとして設定されている領域が管理されてい
る。即ち、そのパーツテーブルには下段(b)に示すス
タートアドレスDSTA 、エンドアドレスDEA が記さ
れ、さらにトラックモードが『1』とされて、そのセグ
メントが一般データ用エリアD1 として設定されている
ことが示されている。
【0166】このようなU−TOCの管理状態は全てデ
ータU−TOCにも反映され、さらにデータU−TOC
では各データファイルについての管理が行なわれる。即
ち、データU−TOCでは図22上段(a)に示すよう
に、4つの各データファイルが記録されたエリア(DF
1〜DF4)と、上記一般データ用エリアD1 としてU
−TOCで設定されているエリアのうち未だデータファ
イルが記録されておらず、以後データの記録が可能とさ
れる空きエリアEAと、U−TOC及びデータU−TO
Cの書き換えに必要なため、記録再生可能領域としてW
A1,WA2が管理される。また、データの記録及び再
生が禁止されたエリア(PWR1〜PWR4)も管理さ
れる。
【0167】U−TOCにおいて管理される一般データ
用エリアD1 としては、データU−TOCからみると、
各データファイルが記録されたエリア(DF1〜DF
4)と空きエリアEAを含んだ部分が対応され、U−T
OC側ではこれら全体を1曲分のファイルとみなして表
現していることになる。
【0168】データファイルが記録されたエリア(DF
1〜DF4)については、データU−TOC内でそれぞ
れディレクトリが作成されており、上記したようにファ
イルネーム、拡張子、更新日時、ファイル先頭位置アド
レス等が管理されている。そして、そのファイル先頭位
置アドレスとなるクラスタからの、データファイルとし
ての連続状態は、CATにおける各CATユニットにお
いて、前記図16、図17で説明した形態で管理され、
アクセス可能とされる。つまり、CATユニットのワー
ドW0は、図17で定義を示した『Fh』〜『Bh』の
いづれかとなり、ワードW1〜W3は必要に応じてジャ
ンプ先のクラスタアドレス等に用いられる。
【0169】なお、或るデータファイルが書き換え禁止
に設定される場合は、そのデータファイルのクラスタに
対応するCATユニットのワードW0は、図17で定義
を示した『6h』〜『3h』のいづれかとなる。
【0170】上記一般データ用エリアD1 としてU−T
OCで設定されているエリアのうちの空きエリアEAに
ついては、CATにおける、この空きエリアEAのクラ
スタに対応するCATユニットのワードW0が『Fh』
とされて管理されている。また例えば消去動作によって
空きエリアとされた場合は、CATによる管理に加え
て、カテゴリー情報で空きエリアであることが示される
ディレクトリユニットが作成されていることになる。
【0171】U−TOC及びデータU−TOCの書き換
えに必要なため、図22のように記録再生可能領域とし
てWA1,WA2と示されるエリアもCATにおいて記
録再生可能として管理される。また、データの記録及び
再生のいづれもが禁止されたエリアとしてデータU−T
OCではPWR1〜PWR4のエリアが管理されてい
る。
【0172】記録再生管理エリア内におけるエリアPW
R1、PWR2はU−TOC又はデータU−TOCの書
き換えにも使用されず、さらに、リードアウトエリアと
なるエリアPWR4もデータ記録/再生に用いられない
ため、CATにおいてこれらのエリアのクラスタに対応
するCATユニットのワードW0は、図17で定義した
『0h』とされて記録及び再生が禁止とされている。な
お、これらはU−TOCの管理外のエリアであるのでU
−TOCとは対応していない。
【0173】エリアPWR3は、即ち楽曲M1 ,M2
3 が記録されたエリアであり、これに対応して管理さ
れる。そしてこの場合も、CATにおいてこれらのエリ
アのクラスタに対応するCATユニットのワードW0
は、図17で定義した『0h』とされてデータU−TO
Cから見た場合は記録及び再生が禁止される。つまり、
楽曲M1 ,M2 ,M3 はオーディオデータであるため、
これをデータU−TOC上では記録/再生のいづれをも
禁止として管理しておき、データU−TOCを用いてデ
ータファイルを再生する際に、誤って一般データとして
アクセスして再生してしまうことが防止されるようにす
る。またデータU−TOCを用いてデータファイルを記
録する際に、誤ってデータファイルを書き込んでしま
い、楽曲データを破壊してしまうことを防止するように
している。
【0174】なお、図22の上段(a)及び下段(b)
にNA1 ,NA2 として示される領域は未定義の領域で
あり、U−TOC内で未記録領域として管理され、オー
ディオデータの記録が可能とされている領域である。つ
まり、U−TOCでは、テーブルポインタP-FRA から導
かれるパーツテーブルによって示されて管理される。ま
た、この部分におけるクラスタはデータU−TOCにお
けるCATにおいて、CATユニットのワードW0(図
17参照)は『Ah』〜『7h』のいづれかとされてい
る。
【0175】U−TOCとデータU−TOCの管理状態
の関係が例えば以上のようになされているため、1枚の
ディスクにオーディオエリアと一般データエリアが混在
しても、記録/再生動作の混乱はなくなる。即ちU−T
OCを用いて楽曲の記録/再生を行なう際には一般デー
タエリア(D1 )はオーディオ記録/再生用のエリアと
しては除外されることになり一般データエリアに影響を
与えない。また、データU−TOCを用いてデータファ
イルの記録/再生を行なう際にはオーディオエリアは記
録及び再生のいづれもが禁止されるように管理されてい
るため、オーディオデータの誤消去やオーディオデータ
を誤ってデータファイルとして再生することはない。
【0176】<8.データU−TOC管理による記録/
再生動作>上記のようにCAT,ディレクトリ,ヘディ
ングセクターにより構成されているデータU−TOCを
管理情報として用いた、データの記録/再生の際の記録
再生装置10の動作を図23のフローチャートに示す。
なお、このフローチャートは記録再生装置10における
システムコントローラ21の制御処理動作となる。
【0177】記録再生装置10にディスク1が挿入され
ると、先ず記録再生装置10はP−TOCに対してアク
セスを行ない、P−TOCデータを読み込んで、これを
バッファRAM33に保持する(F101)。ただしP−TO
CアクセスにおいてP−TOCがみつからなかった場合
は適正なディスクではないとしてエラー処理を行なう(F
102→F103) 。
【0178】P−TOCデータを読み込んだら、そのP
−TOCの情報の内、U−TOCのスタートアドレスU
STA を参照し、U−TOCの記録位置(記録される位
置)を確認する。そして、U−TOCスタートアドレス
USTA におけるクラスタアドレス部分がクラスタアド
レス『20h』より小さいアドレスか否かを判別する(F
104)。USTA ≦『20h』であれば、U−TOCの記
録位置より後方のアドレス位置において記録再生管理エ
リアには3クラスタ連続のデータU−TOCを記録する
余裕があり、このディスクについてはUSTA +『10
h』の位置がデータU−TOCのスタートアドレスと設
定されている(もしくは以後設定される)ため、UST
A +『10h』をデータU−TOCのスタートアドレス
Ad(DU)として把握する(F105)。
【0179】また、USTA >『20h』であったら、
次にU−TOCスタートアドレスUSTA におけるクラ
スタアドレス部分がクラスタアドレス『30h』より小
さいアドレスか否かを判別する (F104→F106) 。U−T
OCスタートアドレスUSTA がクラスタアドレス『3
0h』より大きいアドレスである場合は、U−TOCは
適正位置に記録されることのないもので、適正ディスク
でないと判断し、エラー処理を行なう (F106→F103) 。
【0180】ステップF106でUSTA ≦『30h』であ
ったら、U−TOCの記録位置より前方のアドレス位置
において記録再生管理エリアには3クラスタ連続のデー
タU−TOCを記録する余裕があり、このディスクにつ
いてはUSTA −『10h』の位置がデータU−TOC
のスタートアドレスと設定されている(もしくは以後設
定される)ため、USTA −『10h』をデータU−T
OCのスタートアドレスAd(DU)として把握する(F10
7)。
【0181】以上のようにデータU−TOCのアドレス
を把握したら、データの記録又は再生が指示されること
を待機する(F108)。再生が指示された場合は処理はステ
ップF109に進み、まずアドレスAd(DU)におけるデータ
U−TOCをアクセスする。ここで、データU−TOC
がみつからなかった場合は即ちデータファイルが以前に
記録されておらず、データU−TOCも生成されていな
いとしてエラー処理(ファイルなしとしての処理)を行
なう(F110→F112) 。
【0182】アドレスAd(DU)にデータU−TOCが存
在したら、そのデータU−TOCを読み込んで上記した
ディレクトリやヘディングデータによりデータファイル
の検索を行なう(F111)。そして必要とされたデータファ
イルがみつかれば、そのデータファイルのアドレスへア
クセスし (F113→F114) 、データを読み込んでバッファ
RAM33へ読み込む(F115)。もちろん、この再生動作
の際にはディレクトリより再生するデータファイルの先
頭クラスタのアドレスを確認した後、CATによりクラ
スタ連結状態を参照してクラスタアクセスを行ない、そ
のデータファイルを再生していくことになる。
【0183】なお、ディレクトリによる検索によって所
要のデータファイルが見つからなかったら、ファイルな
しとしてエラー処理を行なう (F113→F112) 。
【0184】ステップF108において記録指示がなされた
場合は、処理はステップF116に進み、まずアドレスAd
(DU)におけるデータU−TOCをアクセスする。ここ
で、データU−TOCがみつからなかった場合は即ちデ
ータファイルが以前に記録されておらず、データU−T
OCも生成されていないバージンディスクであると考え
られるか、又は、そのディスクは楽曲は記録されている
が、データファイルは記録されていないディスクである
と考えられる。
【0185】一方、アドレスAd(DU)にデータU−TO
Cが見つかった場合は、記録データとされているデータ
ファイルのサイズ(ボリューム)が、そのまま記録可能
なサイズであるかを判別するため、データU−TOCに
示されている空きエリア(図22のエリアEA)と比較
する(F118)。空きエリアが十分に存在すれば、そのデー
タファイルをそのディスク上の空きエリアに記録してい
き(F119)、その記録動作に応じてデータU−TOCを更
新して処理を終える(F120)。
【0186】ステップF117でデータU−TOCが存在し
ないとされた場合は、処理はステップF121に進み、U−
TOCスタートアドレスUSTA をアクセスしてU−T
OCを読み込む。もしこのアクセスによりU−TOCが
みつからなかったときは、即ちこのディスクは楽曲もデ
ータファイルも記録されていないバージンディスクであ
る。このときは、処理はステップF122からF124に進み、
P−TOCからディスクの記録容量を計算してこれを空
きエリアの容量とする。
【0187】また、U−TOCが存在した場合は、処理
はステップF122からF123に進み、U−TOCにおいて未
記録領域としてテーブルポインタP-FRA から導かれるパ
ーツテーブルによって示されている領域(図22のNA
1、NA2)の容量を計算し、これをデータファイル記
録可能な空きエリアとみなす。なお、この場合空きエリ
アとみなされたエリアとは例えば図22で示したエリア
EAにエリアNA1、NA2の全部又は一部を加えた領
域となる。
【0188】また、ステップF118で空きエリアEAが記
録しようとするデータファイルのボリュームより小さ
く、そのままではデータファイルを記録することができ
ない場合も、U−TOCをアクセスし、U−TOCにお
いて未記録領域としてテーブルポインタP-FRA から導か
れるパーツテーブルによって示されている領域(図22
のNA1、NA2)の容量を計算し、これをデータファ
イル記録可能な空きエリアとみなす。この場合も、空き
エリアとみなされたエリアとは例えば図22で示したエ
リアEAにエリアNA1、NA2の全部又は一部を加え
た領域となる。
【0189】このように、空きエリアが生成又は拡張さ
れたとみなしたら、ステップF126において、新たに生成
又は拡張された空きエリアと記録しようとするデータフ
ァイルのボリュームを比較する。そして、ここでも空き
エリアが記録しようとするデータファイルのボリューム
より小さいとされた場合は、そのデータファイルはこの
ディスクに記録することができないものとして、エラー
処理を行なう(F129)。
【0190】ステップF126で、記録しようとするデータ
ファイルに対して記録可能な空きエリアが存在するとさ
れたら、そのデータファイルをそのディスク上の空きエ
リア(空きエリアとみなされたエリア)に記録していく
(F127)。
【0191】そして、この場合もそのデータファイルの
記録動作に応じてデータU−TOCを更新する。又はデ
ータU−TOCが存在していなかった場合はデータU−
TOCを新たに生成して(イニシャライズ及び更新)ア
ドレスAd(DU)の位置に書き込む。
【0200】そしてさらに、U−TOCにおける未記録
領域として管理されていたエリアをデータ用の空き領域
とみなして、空き領域を拡張した場合(ステップF123又
はF125の処理を行なった場合) は、U−TOCも更新す
る。つまり、データファイルがU−TOCから見た未記
録領域に記録された場合は、その記録された領域を除い
た部分を新たな未記録領域として管理されるようにテー
ブルポインタP-FRA から導かれる部分を更新し、その記
録された領域については、一般データエリアとして管理
されるように、そのデータファイルが記録されたセグメ
ントをP-TNO1〜P-TNO255のうち一般データエリア用とし
て割り当てられている所定のテーブルポインタから導か
れる部分にリンクされるように更新することになる(F12
8)。
【0201】このようにステップF128で、データU−T
OCの更新及び空きエリアを拡張した場合はデータU−
TOC及びU−TOCの更新を行なったら、処理を終え
ることになる。
【0202】なお、以上のように実施例を説明してきた
が、データ記録再生用途として利用できる本発明の記録
装置又は再生装置としては、図1、図2に示した入出力
手段(データ表示手段、データ通信手段、画像スキャナ
手段、キー入力手段)や、データ−フォント変換のため
の手段については、必ずしもこれらの全てを備える必要
はなく、用途に応じて一部のみが設けられたものであっ
てもよい。また、他のデータ入出力手段が付加されたも
のであってもよい。
【0203】さらに、オーディオデータについて使用せ
ず、ディスクフォーマットは実施例で説明したもののま
までも一般データ記録再生用途専用にすることも可能で
あるが、この場合記録装置又は再生装置としてはオーデ
ィオ信号のみに対応する入出力系(エンコーダ37,デ
コーダ38,A/D変換器36,D/A変換器39等)
は不要となる。
【0204】
【発明の効果】以上説明したように本発明の記録媒体
は、記録/再生動作を管理するための管理情報として、
所定の管理エリア内に、オーディオデータ用管理情報
(U−TOC)と、一般データ用管理情報(データU−
TOC)とを備えるようにすることにより、オーディオ
データ用とは別に一般データ用としてデータファイル管
理に好適な専用の管理情報を設けることができ、各種デ
ータの記録/再生に用いられるエリアをオーディオデー
タエリア又は一般データエリアとして分割し記録媒体上
を共用して、オーディオデータと一般データの両方に対
応する記録媒体を実現できるという効果がある。
【0205】またこの際に、オーディオデータ用管理情
報は、少なくともオーディオデータエリアにおける各オ
ーディオデータ単位の記録/再生のための管理情報及び
オーディオデータエリアと一般データエリアを識別管理
することができる管理情報を有し、また一般データ用管
理情報は、少なくとも一般データファイルの記録/再生
のための管理情報及びオーディオデータエリアに対して
記録及び再生動作を禁止する管理情報を有しているよう
にすることにより、記録媒体の記録/再生用のエリアが
オーディオデータエリアとして使用される部分と一般デ
ータエリアとして使用される部分が明確に管理され、デ
ータ混在に基づく誤記録/誤消去/再生エラー等は防止
され、適切なデータ記録/再生がなされることになる。
【0206】また、このような記録媒体に対応する本発
明の再生装置として、オーディオデータを再生する際に
は、オーディオデータ用管理情報を用いて所要のオーデ
ィオデータ単位を再生し、また、一般データファイルを
再生する際には、一般データ用管理情報を用いて所要の
データファイルを再生するように構成することによりオ
ーディオデータと一般データが共用される記録媒体に対
し、適切な再生動作が可能となるという効果がある。
【0207】つまりオーディオデータ再生の場合は、オ
ーディオデータ用管理情報を参照すれば、オーディオデ
ータエリアとして使用されている部分と一般データエリ
アとして使用されている部分が管理されているため、一
般データ用管理情報を参照しなくとも誤って一般データ
を再生し出力エラーが生じることはない。そして同様に
一般データ再生の場合は、一般データ用管理情報を参照
すれば、オーディオデータエリアは記録再生禁止エリア
として管理されているため、オーディオデータ用管理情
報を参照しなくともオーディオデータを再生してしまう
ことは生じない。そして、また、このように一方の管理
情報のみを参照すればよいことから迅速な再生動作が可
能となるという効果もある
【0208】また、このような記録媒体に対応する本発
明の記録装置として、オーディオデータを記録する際に
は、オーディオデータ用管理情報に対して記録動作に応
じた所要の管理情報更新処理を行ない、一方、一般デー
タファイルを記録する際には、一般データ用管理情報に
対して記録動作に応じた所要の管理情報更新処理を行な
うとともに、その記録動作の際に一般データエリアを拡
張した場合は、その拡張動作に応じてオーディオデータ
用管理情報に対して所要の管理情報更新処理を行なうよ
うに構成すれば、適切な記録管理を行なうことができる
という効果がある。
【0209】つまり記録動作はオーディオデータエリア
内で行なわれ、一般データエリアに記録動作の影響が及
ぶことはないので、一般データ用管理情報を更新する必
要はなく、オーディオデータを記録する際には、オーデ
ィオデータ用管理情報に対して記録動作に応じた所要の
管理情報更新処理を行なえば、オーディオデータについ
ての適正な管理が実現する。また、これにより迅速なオ
ーディオデータの記録が可能となる。
【0210】また一方、一般データファイルを記録する
際には、一般データ用管理情報に対して記録動作に応じ
た所要の管理情報更新処理を行なうことでデータファイ
ル管理は適正に行なわれる。そしてまた、データファイ
ル記録の際に一般データエリアを拡張して記録を行なっ
た場合は、オーディオデータ用管理情報におけるオーデ
ィオデータエリアと一般データエリアを識別管理する管
理情報を書き換えるようにしておけば、以降も適正にオ
ーディオデータエリアと一般データエリアを1つの記録
媒体上に併存させて管理できる。
【0211】以上により、本発明は音楽用途の記録再生
システムについてデータ記録再生用としても拡張し、オ
ーディオデータと一般データに対して兼用して記録/再
生を行なうことができる記録媒体、記録装置、及び再生
装置を提供することを実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の記録媒体及び記録再生装置の
外観図である。
【図2】実施例の記録再生装置の構成図である。
【図3】実施例の記録媒体に設けられるP−TOC情報
の説明図である。
【図4】実施例の記録媒体に設けられるU−TOC情報
の説明図である。
【図5】実施例の記録媒体に設けられるU−TOC情報
のリンク構造の説明図である。
【図6】実施例の記録媒体のエリア管理状態の説明図で
ある。
【図7】実施例の記録媒体のトラック構造の説明図であ
る。
【図8】実施例の記録媒体に設けられるデータ用セクタ
ーの説明図である。
【図9】実施例の記録媒体に設けられるデータ用セクタ
ーモード0の説明図である。
【図10】実施例の記録媒体に設けられるデータ用セク
ターモード1の説明図である。
【図11】実施例の記録媒体に設けられるデータ用セク
ターモード2の説明図である。
【図12】実施例の記録媒体に設けられるデータU−T
OCのクラスタの構造の説明図である。
【図13】実施例の記録媒体に設けられるデータU−T
OCのCAT0セクターの説明図である。
【図14】実施例の記録媒体に設けられるデータU−T
OCのCAT1セクターの説明図である。
【図15】実施例の記録媒体に設けられるデータU−T
OCのCAT2セクターの説明図である。
【図16】実施例の記録媒体に設けられるデータU−T
OCのCATユニットの説明図である。
【図17】実施例の記録媒体におけるCATユニットの
ワードの定義の説明図である。
【図18】実施例の記録媒体に設けられるデータU−T
OCのディレクトリセクターの説明図である。
【図19】実施例のデータU−TOCにおけるディレク
トリ階層構造の説明図である。
【図20】実施例の記録媒体に設けられるデータU−T
OCのヘディングセクターの説明図である。
【図21】実施例の記録媒体に設けられるデータU−T
OCのヘディングセクターの説明図である。
【図22】実施例の記録媒体に設けられるデータU−T
OCとU−TOCの管理状態の関係の説明図である。
【図23】実施例の記録再生装置の記録媒体に対する動
作処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 ディスク 10 記録再生装置 11 ディスク挿入部 12 キー入力部 13 表示部 14 画像スキャナ部 15 入出力コネクタ部 16 入出力端子 21 システムコントローラ 23 光学ヘッド 28 デコーダ 30 エンコーダ 32 変換メモリ 33 バッファRAM 34 通信回路 35 表示コントローラ 36 A/D変換器 37 エンコーダ部 38 デコーダ部 39 D/A変換器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデータ記録を行なう記録
媒体(ディスク)及びこれに対応する記録装置、再生装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】音楽等を記録/再生することのできる記
録装置、再生装置、及び記録媒体としての光磁気ディス
クが実用化され、特に近年、光磁気ディスクに対してユ
ーザーが再生だけでなく楽曲等の音声を録音することが
できるもの(いわゆるミニディスク)も知られている。
【0003】このミニディスクシステムを用いる場合、
いわゆる音楽を記録/再生することが行なわれている
が、さらにこのミニディスクシステムにおいて、音楽情
報以外のデータを記録/再生できるようにすることも考
えられる。
【0004】なお、本明細書において、光磁気ディスク
に記録される、音楽、音声等のいわゆるオーディオ信号
をデジタル化したものを特に『オーディオデータ』とい
い、その1単位を『楽曲』ということとする。そして、
オーディオデータ以外の、文字、グラフィック等のいわ
ゆるコンピュータなどの情報機器ユーズのデータであっ
て光磁気ディスクに記録されるものを単に『データ』又
は『一般データ』といい、オーディオデータと区別す
る。そしてデータの1つの記録再生単位を『データファ
イル』とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、もともと音
楽用にフォーマットが構成されているミニディスクシス
テムを、データ用に用い、情報の検索や更新等をできる
ようにしようとすることはあまり適当であるとはいえな
い。特に、音楽用途のための楽曲の管理情報の場合はデ
ータ用途の場合のデータファイルの管理情報とは異なっ
て、検索のための名称データや属性データなどが重要で
はなかったり(少なくとも曲番と対応アドレスが管理さ
れていればよい)、検索データの外部機器への送信のた
めのデータなどは不要であったりすることや、オーディ
オデータではデータボリュームの小さいもの(例えば非
常に短い楽曲)が多数存在する場合が余り考えられない
ため、一般データのように小さいデータファイルが非常
に多数存在してしまう場合に対応する必要はなく、例え
ば後述するオーディオデータ用の管理情報では最大25
5曲までしか対応可能とされていない。
【0006】これらの各種の点で音楽用途のための楽曲
の管理情報はあくまで音楽用途に好適なように生成され
ており、データ用に適しているとはいえない。つまり、
例えばミニディスクシステムをそのままの管理方式を用
いて一般データの記録再生用に拡張することは適当でな
いという問題がある。なお、ミニディスクシステムを例
にあげているが、もちろん他の方式の音楽用途の記録再
生システムについても同様のことがいえる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点にかんがみてなされたもので、音楽用途の記録再生シ
ステムについてデータ記録再生用としても拡張し、オー
ディオデータと一般データに対して兼用して記録/再生
を行なうことができるようにした記録媒体、記録装置、
及び再生装置を提供することを目的とする。
【0008】このために本発明の記録媒体としては、各
種データの記録/再生に用いられるエリアをオーディオ
データエリア又は一般データエリアとして用いるため、
オーディオデータ又は一般データファイルの記録/再生
を管理する管理情報として、記録媒体上の所定の管理エ
リア内に配されるオーディオデータ用管理情報と、記録
媒体上の所定の管理エリア内においてオーディオデータ
用管理情報とは異なる位置に配される一般データ用管理
情報とを備え、オーディオデータ用管理情報は、少なく
ともオーディオデータエリアにおける各オーディオデー
タ単位の記録/再生のための管理情報及びオーディオデ
ータエリアと一般データエリアを識別管理することがで
きる管理情報を有し、また一般データ用管理情報は、少
なくとも一般データファイルの記録/再生のための管理
情報及びオーディオデータエリアに対して記録及び再生
動作を禁止する管理情報を有しているようにする。
【0009】また、このような記録媒体に対応する本発
明の再生装置として、オーディオデータを再生する際に
は、オーディオデータ用管理情報を用いて所要のオーデ
ィオデータ単位を再生し、一般データファイルを再生す
る際には、一般データ用管理情報を用いて所要のデータ
ファイルを再生するように構成する。
【0010】また、このような記録媒体に対応する本発
明の記録装置として、オーディオデータを記録する際に
は、オーディオデータ用管理情報に対して記録動作に応
じた所要の管理情報更新処理を行なう。そして一方、一
般データファイルを記録する際には、一般データ用管理
情報に対して記録動作に応じた所要の管理情報更新処理
を行なうとともに、その記録動作の際に一般データエリ
アを拡張した場合は、その拡張動作に応じてオーディオ
データ用管理情報に対して所要の管理情報更新処理を行
なうように構成する。
【0011】
【作用】例えばオーディオデータ用に設けられている管
理情報に加え、一般データ用としてデータファイル管理
に好適な管理情報を設けることにより、音楽用途の記録
媒体をデータ用途として拡張し、オーディオデータと一
般データの両方に対応する記録媒体を実現できる。
【0012】そしてこの際に、オーディオデータ用管理
情報はオーディオデータエリアと一般データエリアを識
別管理することができる管理情報を有するようにし、一
方一般データ用管理情報には、オーディオデータエリア
に対して記録及び再生動作を禁止する管理情報を設ける
ようにすることで、記録媒体の記録/再生用のエリアが
オーディオデータエリアとして使用される部分と一般デ
ータエリアとして使用される部分が明確に管理され、デ
ータ混在に基づく誤記録/誤消去/再生エラー等は防止
される。
【0013】また、再生装置としてはオーディオデータ
再生の場合はオーディオデータ用管理情報を使用すれば
よい。つまり、一般データ用管理情報を参照しなくとも
オーディオデータ用管理情報内でオーディオデータエリ
アとして使用されている部分と一般データエリアとして
使用されている部分が管理されているため、誤って一般
データを再生し出力エラーが生じることはない。
【0014】そして同様に一般データ再生の場合は一般
データ用管理情報を使用すればよい。つまり、一般デー
タ用管理情報内ではオーディオデータエリアは記録再生
禁止エリアとして管理されているため、誤ってオーディ
オデータを再生してしまうことは生じない。
【0015】また、記録装置としては、オーディオデー
タを記録する際には、オーディオデータ用管理情報に対
して記録動作に応じた所要の管理情報更新処理を行な
う。つまり、記録動作はオーディオデータエリア内で行
なわれ、一般データエリアに記録動作の影響が及ぶこと
はないので、一般データ用管理情報を更新する必要はな
い。
【0016】そして一方、一般データファイルを記録す
る際には、一般データ用管理情報に対して記録動作に応
じた所要の管理情報更新処理を行なうことは当然必要に
なるが、このとき、例えば記録するデータファイルのボ
リュームが大きく、一般データエリアを拡張して記録を
行なった場合はオーディオデータ用管理情報に対して所
要の管理情報更新処理が必要になる。つまり、オーディ
オデータ用管理情報におけるオーディオデータエリアと
一般データエリアを識別管理する管理情報を書き換える
必要が生じ、このように更新を行なっていくことによ
り、以降も適正にオーディオデータエリアと一般データ
エリアが1つの記録媒体上に併存できることになる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例としてのディスクのフ
ォーマット及び記録再生装置を以下の順序で説明する。 1)ディスク及び記録再生装置の外観及び構成 2)ディスクにおけるP−TOCフォーマット 3)ディスクにおけるU−TOCフォーマット 4)ディスクにおけるエリア構造 5)データ用セクターのフォーマット 6)データU−TOCによるデータファイル管理方式 7)データU−TOCによる管理とU−TOCによる管
理の関係 8)データU−TOC管理による記録/再生動作
【0018】<1.ディスク及び記録再生装置の外観及
び構成>図1に実施例となる記録再生装置及びディスク
の外観を示す。ディスク1としては光磁気ディスクが用
いられるが、図1に示すようにその外部はカートリッジ
Kに収納されており、シャッタSがスライドされること
によりディスク記録面が表出されるようになされてい
る。記録再生装置10としてはディスク1が収納された
カートリッジKが装填されるディスク挿入部11が設け
られ、カートリッジKがこのディスク挿入部11に挿入
されることにより、図示しない内部機構によってシャッ
タSがスライドされ、ディスク1の盤面が表出されて記
録又は再生可能状態とされる。
【0019】記録再生装置10の筺体上面にはユーザー
操作に供されるキー入力部12及びデータ検索のための
メニュー情報や検索されたデータの表示出力を行なうた
めの表示部13が設けられている。キー入力部12とし
てはカーソル移動キー、エンターキー、データ入力キー
等が設けられる。また14は画像スキャナ部であり、紙
面に記された画像情報を検出してドットデータに変換
し、画像データとして入力できるようになされている。
さらに15は入出力コネクタ部であり、通信ケーブルC
を接続することにより、他の情報機器(コンピュータ、
ワープロ等)とデータの送受信ができるようになされて
いる。
【0020】16はアナログオーディオ信号の入出力に
用いる端子であり、オーディオコード17を介して他の
音響機器に対して、ディスク1からの再生音声信号又は
ディスク1に録音すべき音声信号のライン入出力がなさ
れる。
【0021】記録再生装置10の要部の構成は図2に示
される。図2においてはディスク1(ディスク1を収納
したカートリッジK)が装填された状態で示している。
21は記録再生装置の各種動作を制御するシステムコン
トローラを示し、例えばマイクロコンピュータにより形
成される。22はスピンドルモータであり、装填された
ディスク1はスピンドルモータ22により回転駆動され
る。23はディスク1に対して記録/再生時にレーザ光
を照射する光学ヘッドであり、記録時には記録トラック
をキュリー温度まで加熱するための高レベルのレーザ出
力をなし、また再生時には磁気カー効果により反射光か
らデータを検出するための比較的低レベルのレーザ出力
をなす。
【0022】このため、光学ヘッド23はレーザ出力手
段としてのレーザダイオードや、偏向ビームスプリッタ
や対物レンズ等からなる光学系、及び反射光を検出する
ためのディテクタが搭載されている。対物レンズ23a
は2軸機構24によってディスク半径方向及びディスク
に接離する方向に変位可能に保持されており、また、光
学ヘッド23全体はスレッド機構25によりディスク半
径方向に移動可能とされている。
【0023】また、26は供給された情報によって変調
された磁界を光磁気ディスクに印加する磁気ヘッドを示
し、ディスク1を挟んで光学ヘッド23と対向する位置
に配置されている。
【0024】再生動作によって、光学ヘッド23により
ディスク21から検出された情報はRFアンプ27に供
給される。RFアンプ27は供給された情報の演算処理
により、再生RF信号、トラッキングエラー信号、フォ
ーカスエラー信号、絶対位置情報(ディスク1にプリグ
ルーブ(ウォブリンググルーブ)として記録されている
絶対位置情報)、アドレス情報、サブコード情報、フォ
ーカスモニタ信号等を抽出する。そして、抽出された再
生RF信号はデコーダ部28に供給される。また、トラ
ッキングエラー信号、フォーカスエラー信号はサーボ回
路29に供給される。さらにフォーカスモニタ信号はシ
ステムコントローラ21に供給される。
【0025】また、アドレスデコーダ29から出力され
る、プリグルーブ情報をデコードして得られた絶対位置
情報、又はデータとして記録されたアドレス情報はデコ
ーダ部28を介してシステムコントローラ21に供給さ
れ、各種の制御動作に用いられる。
【0026】サーボ回路29は供給されたトラッキング
エラー信号、フォーカスエラー信号や、システムコント
ローラ21からのトラックジャンプ指令、シーク指令、
回転速度検出情報等により各種サーボ駆動信号を発生さ
せ、2軸機構24及びスレッド機構25を制御してフォ
ーカス及びトラッキング制御をなし、またスピンドルモ
ータ22を一定角速度(CAV)又は一定線速度(CL
V)に制御する。
【0027】再生RF信号はデコーダ部28でEFM復
調、CIRCデコード、ACIRCデコード等のデコー
ド処理された後システムコントローラ21を介して所定
の処理に供される。
【0028】また、記録動作の際にディスク1に記録す
べき情報としてシステムコントローラ21に供給された
情報はエンコーダ部30においてACIRCエンコー
ド、CIRCエンコード、EFM変調等のエンコード処
理された後磁気ヘッド駆動回路31に供給される。
【0029】磁気ヘッド駆動回路31はエンコード処理
された記録データに応じて、磁気ヘッド26に磁気ヘッ
ド駆動信号を供給する。つまり、ディスク1に対して磁
気ヘッド26によるN又はSの磁界印加を実行させる。
また、このときシステムコントローラ21は光学ヘッド
23に対して、記録レベルのレーザ光を出力するように
制御信号を供給する。
【0030】32はコードデータをフォントデータに変
換するための変換メモリであり、ディスク1から読み出
した文字データ等の表示のためのフォント変換処理を行
なう。
【0031】また、33はバッファRAMであり、画像
スキャナ14によって取り込まれたドットデータ、表示
部13で表示される表示データ、コネクタ部15による
送受信データなどの一時保持や、ディスク1から読み出
されたオーディオデータやデータファイルを出力する際
の一時記憶部として機能する。
【0032】また、ディスク1に対して記録/再生動作
を行なう際には、ディスク1に記録されている管理情
報、即ちプリマスタードTOC(以下、P−TOCとい
う)、オーディオデータ記録/再生の管理用のTOC
(以下、U−TOCという),及び一般データ記録/再
生の管理用のTOC(以下、データU−TOCという)
を読み出して、システムコントローラ21はこれらの管
理情報に応じて記録すべきアドレスや、データ検索及び
再生すべきアドレスを判別することとなるが、この管理
情報はバッファRAM33に保持される。つまり、シス
テムコントローラ21はこれらの管理情報をディスク1
が装填された際に管理情報エリア(例えばディスクの最
内周側)の再生動作を実行させることによって読み出
し、バッファRAM33に記憶しておき、以後そのディ
スク1に対する記録/再生動作の際に参照できるように
している。
【0033】また、U−TOC,及びデータU−TOC
はデータの記録や消去に応じて書き換えられるものであ
るが、システムコントローラ21は記録/消去動作のた
びにこの書換をバッファRAM33に記憶された管理情
報に対して行ない、その書換動作に応じて所定のタイミ
ングでディスク1の管理情報エリアについても書き換え
るようにしている。
【0034】34は通信回路を示し、コネクタ部15を
介してデータの外部機器と送受信を実行する。35は表
示コントローラであり、システムコントローラ21から
の表示データ、即ち検索メニューの表示やディスク1か
ら読み出したデータの表示等を表示部13において実行
させるための制御回路となる。以上の構成により、記録
再生装置10は各種一般データのディスク1に対する記
録動作及び再生動作が可能となる。
【0035】ディスク1からオーディオデータを再生
し、音声信号として出力する際には、ディスク1から読
み出されたオーディオデータとしての再生RF信号は、
デコーダ部28でEFM復調、CIRC等のデコード処
理された後、システムコントローラ21によって一旦バ
ッファRAM33に書き込まれる。なお、光学ヘッド2
3による光磁気ディスク1からのデータの読み取り及び
光学ヘッド23からバッファRAM33までの再生オー
ディオデータの転送は1.41Mbit/secで(間欠的に)行な
われる。
【0036】バッファRAM33に書き込まれたデータ
は、再生オーディオデータの転送が0.3Mbit/sec となる
タイミングで読み出され、音声圧縮デコーダ部38に供
給される。この記録再生システムでは音声信号について
はデジタルデータ段階でデータ圧縮処理(例えば2チャ
ンネル16ビットでサンプリング周波数44.1Kbit(≒1.
4Mbit/sec )のデータを約1/5の0.3Mbit/sec に圧縮
処理)が施されて記録されているものであり、従って再
生時にはこの圧縮処理に対する逆処理となるデコード処
理が行なわれる。そしてデコーダ部38において音声圧
縮処理に対するデコード処理等の再生信号処理を施され
ると、D/A変換器39によってアナログ信号とされ、
端子16bから所定の増幅回路部又はコード17を介し
てライン出力され、再生出力される。例えばL,Rオー
ディオ信号として出力される。
【0037】ディスク1に対してオーディオ信号の記録
動作が実行される際には、コード17によるライン入力
系や図示しないマイクロフォン系から端子16aに供給
された記録信号(アナログオーディオ信号)は、A/D
変換器36によってサンプリング周波数44.1Kbit、量子
化16ビットのデジタルデータとされた後、エンコーダ
部37に供給され、上記した音声圧縮エンコード処理を
施される。エンコーダ部34によって圧縮された記録デ
ータはシステムコントローラ21によって一旦バッファ
RAM33に書き込まれ、また所定タイミングで読み出
されてエンコーダ部30に送られる。そしてエンコーダ
部30でCIRCエンコード、EFM変調等のエンコー
ド処理された後磁気ヘッド駆動回路31に供給される。
【0038】磁気ヘッド駆動回路31は、データ記録の
場合と同様に、エンコード処理された記録オーディオデ
ータに応じて、磁気ヘッド26に磁気ヘッド駆動信号を
供給する。つまり、ディスク(光磁気ディスク)1に対
して磁気ヘッド26によるN又はSの磁界印加を実行さ
せる。また、このときシステムコントローラ21は光学
ヘッド23に対して、記録レベルのレーザ光を出力する
ように制御信号を供給する。
【0039】なお、再生動作はディスク1が光磁気ディ
スクである場合として説明したが、データをCDと同様
にピット形態で記録している光ディスク(及び光磁気デ
ィスクにおいても後述するP−TOCのようなピットデ
ータ)についても、いわゆるミニディスク再生装置とし
ては再生が可能とされており、この場合、光学ヘッド2
3は磁気カー効果ではなくCDプレーヤの場合と同様に
ピットの有無による反射光レベルの変化に応じて再生R
F信号を取り出すものである。もちろん光ディスク(及
び光磁気ディスクのピットデータエリア)に対しては磁
界記録動作は実行されない。
【0040】また上述したように、バッファRAM33
にはディスク1におけるTOC情報が読み込まれるが、
この実施例の記録再生装置が対応するディスク1には、
予め楽曲等が記録されているプリマスタードタイプ(光
ディスク)のものと、ユーザーがオーディオデータや後
述するように一般データを記録することのできるデータ
書き換え可能とされるもの(光磁気ディスク)、及びデ
ータファイルや楽曲等を予め記録したROMエリアと録
音可能な光磁気エリアを設けたハイブリッドタイプのも
のがあり、これらのディスクにはそのタイプに応じて、
既に楽曲等が記録されているエリアや未記録エリアを管
理するデータ等がTOC情報として記録されている。
【0041】そして、上記のようにオーディオデータ
(楽曲)の録音を行なおうとする際には、U−TOC
(音声信号の録音、消去等に応じて書き換えられるTO
C情報領域)からディスク上の未記録エリアを探し出
し、ここに音声データを記録していくことになる。ま
た、オーディオデータの再生時には再生すべき楽曲が記
録されているエリアを、その楽曲がプリマスタードの楽
曲の場合はP−TOCから、又はその楽曲が光磁気記録
されている楽曲の場合はU−TOCから判別し、そのエ
リアにアクセスして再生動作を行なうことになる。一
方、一般データの記録/再生の動作については管理情報
としてデータU−TOCの情報を使用することになる。
なお、光磁気ディスクにおいてもP−TOCはピットデ
ータとしてROM化されて記録されている。
【0042】<2.ディスクにおけるP−TOCフォー
マット>次にディスク1におけるP−TOCのフォーマ
ットについて説明する。P−TOC情報としては、ディ
スクの記録可能エリア(レコーダブルユーザーエリア)
などのエリア指定やROMエリアの管理等が行なわれ
る。また、オーディオデータ用途として、プリマスター
ドディスク又はハイブリッドディスクの場合に、ROM
化されて記録されている楽曲の管理も行なうことができ
るようになされている。
【0043】P−TOCのフォーマットを図3に示す。
図3はP−TOC用とされる領域(例えばディスク最内
周側のROMエリア)において繰り返し記録されるP−
TOC情報の1つのセクターを示している。
【0044】P−TOCのセクターのデータ領域は、例
えば4バイト×587 のデータ領域として構成され、先頭
位置にオール0又はオール1の1バイトデータによって
成る同期パターンを及びクラスタアドレス及びセクター
アドレスを示すアドレス等が4バイト付加され、以上で
ヘッダとされてP−TOCの領域であることが示され
る。
【0045】また、ヘッダに続いて所定アドレス位置に
『MINI』という文字に対応したアスキーコードによ
る識別IDが付加されている。さらに、続いてディスク
タイプや録音レベル、記録されている最初の楽曲の曲番
(First TNO)、最後の楽曲の曲番(Last TNO) 、リード
アウトスタートアドレスROA 、パワーキャルエリアス
タートアドレスPCA 、U−TOC(後述する図4のU
−TOCセクター0のデータ領域)のスタートアドレス
USTA 、録音可能なエリアのスタートアドレスRST
A 等が記録され、さらに続いて、記録されている各楽曲
等を後述する管理テーブル部におけるパーツテーブルに
対応させるテーブルポインタ(P-TNO1 〜P-TNO255) を有
する対応テーブル指示データ部が用意されている。
【0046】そして対応テーブル指示データ部に続く領
域には、対応テーブル指示データ部におけるテーブルポ
インタ(P-TNO1 〜P-TNO255) に対応して、(01h) 〜(FF
h) までの255個のパーツテーブルが設けられた管理
テーブル部が用意される(なお、以下『h』を付した数
値はいわゆる16進表記のものである)。それぞれのパ
ーツテーブルには、或るセグメント(この場合、セグメ
ントとはディスクのトラック上で物理的に連続してデー
タが記録されたトラック部分をいう)について起点とな
るスタートアドレス、終端となるエンドアドレス、及び
そのセグメント(トラック)のモード情報(トラックモ
ード)が記録できるようになされている。
【0047】各パーツテーブルにおけるトラックのモー
ド情報とは、そのセグメントが例えばオーバーライト禁
止やデータ複写禁止に設定されているか否かの情報や、
オーディオ情報か否か、モノラル/ステレオの種別など
が記録されている。
【0048】管理テーブル部における(01h) 〜(FFh) ま
での各パーツテーブルは、対応テーブル指示データ部の
テーブルポインタ (P-TNO1〜P-TNO255) によって、その
セグメントの内容が示される。つまり、第1曲目の楽曲
についてはテーブルポインタP-TNO1として或るパーツテ
ーブル(例えば(01h) 。ただし実際にはテーブルポイン
タには所定の演算処理によりTOCセクター0内のバイ
トポジションで或るパーツテーブルを示すことができる
数値が記されている)が記録されており、この場合パー
ツテーブル(01h) のスタートアドレスは第1曲目の楽曲
の記録位置のスタートアドレスとなり、同様にエンドア
ドレスは第1曲目の楽曲が記録された位置のエンドアド
レスとなる。さらに、トラックモード情報はその第1曲
目についての情報となる。
【0049】同様に第2曲目についてはテーブルポイン
タP-TNO2に示されるパーツテーブル(例えば(02h) )
に、その第2曲目の記録位置のスタートアドレス、エン
ドアドレス、及びトラックモード情報が記録されてい
る。以下同様にテーブルポインタはP-TNO255まで用意さ
れているため、TOC上では第255曲目まで管理可能
とされている。そして、このようにTOCセクター0が
形成されることにより、例えば再生時において、所定の
楽曲をアクセスして再生させることができる。
【0050】なお、本実施例について後述するようにデ
ータ記録用途に用いられる場合、又は音楽用途であって
もプリマスタードの楽曲エリアが存在しない録音/再生
タイプのディスクの場合は、上記した対応テーブル指示
データ部及び管理テーブル部は用いられることはないた
め、各バイトは全て『00h』とされている。
【0051】<3.ディスクにおけるU−TOCフォー
マット>図4はU−TOCの1セクターのフォーマット
を示しており、主にユーザーが録音を行なった楽曲や新
たに楽曲が録音可能な未記録エリアについての管理情報
が記録されているデータ領域とされる。例えばディスク
1が音楽用途とされて、これに或る楽曲の録音を行なお
うとする際には、このユーザーTOCからディスク上の
未記録エリアを探し出し、ここに音声データを記録して
いくことができるようになされている。また、再生時に
は再生すべき楽曲が記録されているエリアをU−TOC
情報から判別し、そのエリアにアクセスして再生動作を
行なう。
【0052】図4に示すU−TOCのセクターには、P
−TOCと同様にまずヘッダが設けられ、続いて所定ア
ドレス位置に、マーカーコード、モデルコード、最初の
楽曲の曲番(First TNO)、最後の楽曲の曲番(Last TN
O)、セクター使用状況、ディスクシリアルナンバ、デ
ィスクID等のデータが記録され、さらに、ユーザーが
録音を行なって記録されている楽曲の領域や未記録領域
等を後述する管理テーブル部に対応させることによって
識別するため、対応テーブル指示データ部として各種の
テーブルポインタ(P-DFA,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1〜
P-TNO255) が記録される領域が用意されている。
【0053】そして対応テーブル指示データ部のテーブ
ルポインタ(P-DFA〜P-TNO255) に対応させることになる
管理テーブル部として(01h) 〜(FFh) までの255個の
パーツテーブルが設けられ、それぞれのパーツテーブル
には、上記図3のTOCセクター0と同様に或るセグメ
ントについて起点となるスタートアドレス、終端となる
エンドアドレス、そのセグメントのモード情報(トラッ
クモード)が記録されており、さらにこのU−TOCセ
クター0の場合、各パーツテーブルで示されるセグメン
トが他のセグメントへ続いて連結される場合があるた
め、その連結されるセグメントのスタートアドレス及び
エンドアドレスが記録されているパーツテーブルを示す
リンク情報が記録できるようになされている。
【0054】音楽用途のミニディスクシステムの場合、
例えば1つの楽曲のデータ物理的に不連続に、即ち複数
のセグメントにわたって記録されていてもセグメント間
でアクセスしながら再生していくことにより再生動作に
支障はないため、ユーザーが録音する楽曲等について
は、録音可能エリアの効率使用等の目的から、複数セグ
メントにわけて記録する場合もある。そのため、リンク
情報が設けられ、例えば各パーツテーブルに与えられた
ナンバ(01h) 〜(FFh) (実際には所定の演算処理により
U−TOCセクター0内のバイトポジションとされる数
値で示される)によって、連結すべきパーツテーブルを
指定することによってパーツテーブルが連結できるよう
になされている。(なお、あらかじめ記録される楽曲等
については通常セグメント分割されることがないため、
前記図3のようにTOCセクター0においてリンク情報
はすべて『(00h) 』とされている。)
【0055】つまりU−TOCセクター0における管理
テーブル部においては、1つのパーツテーブルは1つの
セグメントを表現しており、例えば3つのセグメントが
連結されて構成される楽曲についてはリンク情報によっ
て連結される3つのパーツテーブルによって、そのセグ
メント位置の管理はなされる。
【0056】U−TOCセクター0の管理テーブル部に
おける(01h) 〜(FFh) までの各パーツテーブルは、対応
テーブル指示データ部におけるテーブルポインタ(P-DF
A,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1〜P-TNO255) によって、
以下のようにそのセグメントの内容が示される。
【0057】テーブルポインタP-DFA は光磁気ディスク
1上の欠陥領域に付いて示しており、傷などによる欠陥
領域となるトラック部分(=セグメント)が示された1
つのパーツテーブル又は複数のパーツテーブル内の先頭
のパーツテーブルを指定している。つまり、欠陥セグメ
ントが存在する場合はテーブルポインタP-DFA において
(01h) 〜(FFh) のいづれかが記録されており、それに相
当するパーツテーブルには、欠陥セグメントがスタート
及びエンドアドレスによって示されている。また、他に
も欠陥セグメントが存在する場合は、そのパーツテーブ
ルにおけるリンク情報として他のパーツテーブルが指定
され、そのパーツテーブルにも欠陥セグメントが示され
ている。そして、さらに他の欠陥セグメントがない場合
はリンク情報は例えば『(00h) 』とされ、以降リンクな
しとされる。
【0058】テーブルポインタP-EMPTY は管理テーブル
部における1又は複数の未使用のパーツテーブルの先頭
のパーツテーブルを示すものであり、未使用のパーツテ
ーブルが存在する場合は、テーブルポインタP-EMPTY と
して、(01h) 〜(FFh) のうちのいづれかが記録される。
未使用のパーツテーブルが複数存在する場合は、テーブ
ルポインタP-EMPTY によって指定されたパーツテーブル
からリンク情報によって順次パーツテーブルが指定され
ていき、全ての未使用のパーツテーブルが管理テーブル
部上で連結される。
【0059】例えば全く楽曲等の音声データの記録がな
されておらず欠陥もない光磁気ディスクであれば、パー
ツテーブルは全て使用されていないため、例えばテーブ
ルポインタP-EMPTY によってパーツテーブル(01h) が指
定され、また、パーツテーブル(01h) のリンク情報とし
てパーツテーブル(02h) が指定され、パーツテーブル(0
2h) のリンク情報としてパーツテーブル(03)が指定さ
れ、というようにパーツテーブル(FFh) まで連結され
る。この場合パーツテーブル(FFh) のリンク情報は以降
連結なしを示す『(00h) 』とされる。
【0060】テーブルポインタP-FRA は光磁気ディスク
1上のデータの書込可能な未記録領域(消去領域を含
む)について示しており、未記録領域となるトラック部
分(=セグメント)が示された1又は複数のパーツテー
ブル内の先頭のパーツテーブルを指定している。つま
り、未記録領域が存在する場合はテーブルポインタP-FR
Aにおいて(01h) 〜(FFh) のいづれかが記録されてお
り、それに相当するパーツテーブルには、未記録領域で
あるセグメントがスタート及びエンドアドレスによって
示されている。また、このようなセグメントが複数個有
り、つまりパーツテーブルが複数個有る場合はリンク情
報により、リンク情報が『(00h) 』となるパーツテーブ
ルまで順次指定されている。
【0061】図5にパーツテーブルにより、未記録領域
となるセグメントの管理状態を模式的に示す。これはセ
グメント(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) が未記録領域とさ
れている時に、この状態が対応テーブル指示データP-FR
A に引き続きパーツテーブル(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3
h) のリンクによって表現されている状態を示してい
る。なお、上記した欠陥領域や、未使用パーツテーブル
の管理形態もこれと同様となる。
【0062】テーブルポインタP-TNO1〜P-TNO255は、光
磁気ディスク1にユーザーが記録を行なった楽曲につい
て示しており、例えばテーブルポインタP-TNO1では1曲
目のデータが記録された1又は複数のセグメントのうち
の時間的に先頭となるセグメントが示されたパーツテー
ブルを指定している。
【0063】例えば1曲目とされた楽曲がディスク上で
トラックが分断されずに(つまり1つのセグメントで)
記録されている場合は、その1曲目の記録領域はテーブ
ルポインタP-TNO1で示されるパーツテーブルにおけるス
タート及びエンドアドレスとして記録されている。
【0064】また、例えば2曲目とされた楽曲がディス
ク上で複数のセグメントに離散的に記録されている場合
は、その楽曲の記録位置を示すため各セグメントが時間
的な順序に従って指定される。つまり、テーブルポイン
タP-TNO2に指定されたパーツテーブルから、さらにリン
ク情報によって他のパーツテーブルが順次時間的な順序
に従って指定されて、リンク情報が『(00h) 』となるパ
ーツテーブルまで連結される(上記、図5と同様の形
態)。このように例えば2曲目を構成するデータが記録
された全セグメントが順次指定されて記録されているこ
とにより、このU−TOCセクター0のデータを用い
て、2曲目の再生時や、その2曲目の領域へのオーバラ
イトを行なう際に、光学ヘッド3及び磁気ヘッド6をア
クセスさせ離散的なセグメントから連続的な音楽情報を
取り出したり、記録エリアを効率使用した記録が可能に
なる。
【0065】さらに、本実施例では、ディスク1が後述
するようにデータ記録用途にも兼用(又はデータ用と専
用としてもよい)して用いられる場合があるが、このU
−TOCにおいては、データ用途に使用される一般デー
タエリアについても、その一般データエリアとされてる
ディスクの領域全体を単位として、楽曲の場合と同様に
管理している。
【0066】例えば4曲の楽曲が記録されているととも
に、所定エリアが一般データエリアとして設定されてい
る場合、U−TOCとしては各楽曲はテーブルポインタ
P-TNO1〜P-TNO4によって管理されるとともに、一般デー
タエリアは例えばテーブルポインタP-TNO5によって管理
されることになる。
【0067】つまり、例えばテーブルポインタP-TNO5に
よって導かれるパーツテーブル(及び一般データエリア
がディスク上で離散的に複数単位形成されている場合
は、そのパーツテーブルからリンク情報によってリンク
されているパーツテーブル)には、一般データエリアと
してのスタートアドレス及びエンドアドレスが示されて
いる。そして、この場合、このスタートアドレス及びエ
ンドアドレスが楽曲が記録されたエリアではなく一般デ
ータエリアとされていることはトラックモードにおける
データによって識別される。
【0068】モード情報としてのトラックモードは、(0
1h) 〜(FFh) までの各パーツテーブルにおいてそれぞれ
1バイト(d1 〜d8 の8ビット)設けられているが、
この各ビットがそれぞれ次のように各種モード状態を示
している。例えばビットd1 はそのセグメントが記録可
/記録不可であるか、ビットd2はそのセグメントがコ
ピーライトプロテクトがなされているか、ビットd3
そのセグメントがオリジナル/2世代以後のコピー記録
か、ビットd4 はそのセグメントがオーディオデータか
一般データか、ビットd5 ,d6 はそのセグメントがノ
ーマルオーディオか否か、ビットd7 はそのセグメント
がモノラルオーディオデータかステレオオーディオデー
タか、ビットd8 はそのセグメントのデータのエンファ
シス処理について、それぞれモードが示される。
【0069】従って、一般データエリアとしてセグメン
トが管理される場合、対応するパーツテーブルにはこの
トラックモードのうちビットd4 が例えば『1』(オー
ディオデータの場合ビットd4 =『0』)とされて、一
般データエリアとして識別されることになる。
【0070】なお、一般データがプリマスタードピット
としてディスクにROM化されて記録されている場合
は、上記P−TOCにおいてプリマスタードの楽曲の場
合と同様に管理されるが、この場合もパーツテーブルに
おけるトラックモードのうちビットd4 が『1』とされ
て、プリマスタードの楽曲と区別される。
【0071】<4.ディスクにおけるエリア構造>ここ
で、ディスク1におけるエリア構造を説明し、上記した
P−TOC及びU−TOCの位置関係及び管理態様を説
明する。
【0072】光磁気ディスクの場合、大きくわけて図6
にピットエリアとして示すようにエンボスピットにより
データが記録されているエリア(プリマスタードエリ
ア)と、いわゆる光磁気エリアとされてグルーブが設け
られているグルーブエリアに分けられる。ここでプリマ
スタードエリアとしては上記したP−TOCが記録され
る再生専用管理エリアとされており、P−TOCセクタ
ーが繰り返し記録されている。
【0073】なお、ディスク1における記録トラックに
対する最小の記録再生動作単位はクラスタとされてお
り、つまり、記録動作又は再生動作は必ず1クラスタを
最小単位として実行される。そして1クラスタは図7に
示すように36セクターから構成されている。ただし、
そのうちの4セクターはサブデータやリンキングエリア
としてなどに用いられるサブデータ領域とされ、TOC
データ、オーディオデータ、もしくは本実施例で実現さ
れるオーディオデータ又は一般データの記録は32セク
ターのメインデータ領域に行なわれる。
【0074】また、図示していないがセクターはさらに
細分化され、2セクター分の領域が11のサウンドグル
ープとよばれる領域に分割されている。そして、オーデ
ィオデータ(楽曲)の場合、上記U−TOCで管理され
るスタートアドレスはこのサウンドグループのいづれと
されるかの制限はないが、後述する一般データのデータ
ファイルを記録するための一般データエリアの場合、上
記したようにU−TOCのパーツテーブルで管理される
スタートアドレスは、サウンドグループのアドレス『0
0h』に固定され、またエンドアドレスはサウンドグル
ープのアドレス『1Ah』に固定されており、これによ
ってクラスタ内でオーディオデータと一般データが混在
してしまうことが防止される。
【0075】P−TOC、U−TOCに3バイト(24
ビット)で示されるアドレスデータとしては、上位16
ビットがクラスタアドレス、続く6ビットがセクターア
ドレス、下位4ビットがサウンドグループアドレスとさ
れるが、この4ビットが『00h』又は『1Ah』とな
る。
【0076】図6に示すようにディスク1の最内周側の
プリマスタードエリアに続いて、例えばクラスタアドレ
ス『0000h』〜『0BFFh』までグルーブエリア
が形成されるが、このうちクラスタアドレスとして『0
000h』から上記P−TOC内のリードアウトスター
トアドレスROA として示されるアドレスまでのエリア
が、記録可能なレコーダブルエリアとされる。
【0077】さらにこのレコーダブルエリアのうち、実
際にデータが記録されるレコーダブルユーザーエリア
は、上記P−TOC内のレコーダブルユーザーエリアス
タートアドレスRSTA として示される位置(例えばク
ラスタアドレス『0032h』)から、リードアウトス
タートアドレスROA までとなる。この場合でクラスタ
アドレス『0000h』からレコーダブルユーザーエリ
アスタートアドレスRSTA (クラスタアドレス『00
32h』)までは、記録再生管理エリアとされ、上記し
たU−TOC等が記録されるエリアとなる。記録再生管
理エリアにおいてパワーキャルエリアスタートアドレス
PCA として示される位置から1クラスタ分はレーザー
パワーのキャリブレーションエリアとして設けられる。
【0078】U−TOCはクラスタアドレス『0000
h』〜『0032h』の記録再生管理エリアにおいて所
要の位置に3クラスタ連続して記録されるものであり、
U−TOCがどのクラスタアドレスに記録されるかはP
−TOCにおけるU−TOCスタートアドレスUSTA
に示される。
【0079】以上のようにディスク上のエリア管理はP
−TOCによってなされ、またレコーダブルユーザーエ
リアにおいてオーディオデータが記録される場合は、そ
のレコーダブルユーザーエリアの管理は上記した形態で
U−TOCにより行なわれる。
【0080】そしてさらに本実施例では、レコーダブル
ユーザーエリアにおいてオーディオデータ以外のデータ
の記録/再生を行なうため、これを管理する情報として
後述するデータU−TOCが設けられるが、このデータ
U−TOCはクラスタアドレス『0000h』〜『00
32h』の記録再生管理エリアにおいて所要の位置に3
クラスタ連続して記録されるものであり、その先頭位置
は、図示するように、P−TOCにおけるU−TOCス
タートアドレスUSTA に示されるU−TOCの先頭位
置より例えば『10h』オフセットされたクラスタアド
レスとして設定される。または、U−TOCの先頭位置
が『0020h』より後方アドレス位置であって、『1
0h』オフセットされた位置から3クラスタ記録すると
『0032h』より後方(つまりレコーダブルユーザー
エリア)にはみ出してしまう場合は、U−TOCの先頭
位置より例えば『−10h』オフセットされたクラスタ
アドレス位置から記録されることになる。いづれにして
も、データU−TOCも記録再生管理エリア内に記録さ
れ、このデータU−TOCはグルーブエリアについてデ
ータ記録再生用に管理を行なう。
【0081】そして、記録再生管理エリア内のデータU
−TOCのスタートアドレスは、P−TOCには直接示
されないが、P−TOCにおけるU−TOCスタートア
ドレスUSTA に示されるU−TOCの先頭位置アドレ
スから『10h』または『−10h』だけクラスタアド
レスが加算されることによって得られるものとなる。
【0082】もちろんデータ記録再生の際に、実際のデ
ータ用に用いられるエリアはレコーダブルユーザーエリ
アとなる。以下、本実施例についての特徴となるデータ
記録/再生用途としてのデータエリア及びデータU−T
OCについてのフォーマトを説明していく。
【0083】<5.データ用セクターのフォーマット>
一般データの記録/再生に用いられるためにレコーダブ
ルエリア内に設けられるデータ用セクタの構造を図8〜
図11で説明する。なお、最小記録再生動作単位(即ち
図2におけるエンコーダ30の入力単位又はデコーダ2
8の出力単位でもある)は上述したように1クラスタで
あり、この1クラスタにはメインデータ領域として32
セクターが存在するが、図示されているのはそのセクタ
ー構造となる。
【0084】図8は本実施例に採用されるデータ用セク
ターのフォーマットを一般的に示している(データU−
TOCにおけるセクターも含む)。1セクターは全体で
4×587バイトとされており、セクターの先頭12バ
イトは同期パターンとされており、例えばCD−ROM
の同期パターンが採用される。
【0085】続いての16バイトがヘッダとして設けら
れる。ヘッダとしてはまず2バイトにクラスタアドレス
が記録され(Cluster H ,Cluster L )、続いて1バイ
トにセクターアドレスが記録される(sector)。さら
に、続く1バイトにモード情報としてCD−ROM規定
のモード情報が記録される。さらに、続く4バイトには
アプリケーション側のためのアドレスエリア(Logical
Sector 0 〜Logical Sector 3)が設けられる。
【0086】続いてエラー訂正モードを示す情報(Mod
e) 、データファイルの属性を示すカテゴリー情報(Cat
egory)、データファイルのパラメータを示すインデッ
クス情報(Index )が設けられる。インデックス情報と
しての具体的な例はカテゴリー情報及びアプリケーショ
ンにより決定されるが(後述)、インデックス情報が
『00h』であるときは、データ記録内容(つまりボリ
ュームが)ゼロであることを示すことになる。エラー訂
正モードを示す情報(Mode) 及びデータファイルの属性
を示すカテゴリー情報(Category)については後述す
る。ヘッダの最後の4バイトはシステムIDが付加され
る。
【0087】このような16バイトのヘッダに続いて2
048バイトのデータエリアが用意される。データエリ
ア以降の276バイトは付加エリアとされている(Aux
0 〜Aux 275 )。
【0088】上記したようにヘッダには第9バイト目に
エラー訂正モードを示す情報(Mode) が存在し、エラー
訂正モードとしては例えばモード0、モード1、モード
2の3種類が考えられる。このモード判別のための情報
が情報(Mode) として示されている。各モードにおける
データ用セクターのフォーマットを順に説明する。
【0089】モード0のデータ用セクターのフォーマッ
トは図9に示される。エラー訂正モードを示す情報とし
てヘッダの第9バイト目(図中5行目の第1バイトの
(Mode) )は図示するように『00000000』、つ
まり『00h』とされている。このモード0では、特に
エラー検出及び訂正用のデータを付加するエリアは設け
られていない。つまり4×519バイト目以降の付加エ
リア(Aux 0 〜Aux 275 )は未定義のままである。
【0090】データ用セクターのフォーマットがこのよ
うに構成されている場合、このディスクからの再生情報
に関しては、記録再生装置において図2に示すデコーダ
28でCIRCコードによるエラー検出、訂正処理がな
されるのみであるが、CIRCコードはよく知られてい
るように実用上十分なエラー訂正能力を有するものであ
り特にエラー処理について問題は生じない。
【0091】モード1のデータ用セクターのフォーマッ
トは図10に示される。エラー訂正モードを示す情報と
してヘッダの第9バイト目の(Mode) は、図示するよう
に『00000001』、つまり『01h』とされてい
る。このモード1では、エラー検出及び訂正用のデータ
としてエラー検出用パリティが4バイト付加されてい
る。即ち2048バイトのデータエリアに続く4バイト
にパリティ(ECD0〜ECD3)が付加される。これ
により未定義の付加エリアは(Aux 0 〜Aux 271 )の2
72バイトとなる。このパリティP(X) (つまりECD
0〜ECD3)についての生成多項式は、 P(X) =(x16+x15+x2 +1)(x16+x2 +x+
1) である。
【0092】データ用セクターのフォーマットがこのよ
うに構成されている場合、このディスクからの再生情報
に関しては、記録再生装置において図2に示すデコーダ
28からのエラー検出結果を用いずに、デコーダ28か
らのデジタル信号出力のみでエラー検出を行なうことが
できる。
【0093】モード2のデータ用セクターのフォーマッ
トは図11に示される。エラー訂正モードを示す情報と
してのヘッダの第9バイト目の(Mode) は、図示するよ
うに『00000010』、つまり『02h』とされて
いる。このモード2では、付加エリアの全てについてエ
ラー検出及び訂正用のデータが使用される。つまり20
48バイトのデータエリアに続く172バイトにPパリ
ティ(P-parity0 〜P-parity171 )が付加され、さらに
続く104バイトにQパリティ(Q-parity0 〜Q-parity
103 )が付加される。これにより最大80バイト程度の
エラー訂正能力が実現される。このPパリティ及びQパ
リティはいわゆるCD−ROMで採用されているガロア
フィールド(Garoa Field )(28 )との距離(26,
24)のリードソロモンコードと同様の構成となってい
る。
【0094】なお、これらのモード0〜モード2では、
モードによらずデータエリアはセクター内のバイト位置
が、セクターとしての第29バイト目〜第2048バイ
ト目(図中7行目〜518行目)に固定されているの
で、モード0のフォーマットに対応した記録再生装置で
あっても、モード1又はモード2が採用されたディスク
に対しても何の支障もなく再生動作を行なうことができ
る。つまり、上記のモードフォーマットが採用されるこ
とにより、ディスクは記録再生装置に対して下位互換性
を備えることになる。
【0095】次にヘッダの第10バイト目に設けられる
カテゴリー情報の定義について説明する。 ・・・カテゴリー情報(Category)=『00h』の場
合。 データエリアの状態に関わらず、このセクターがデータ
が記録されていないオープンセクターであることを示
す。従って、セクターの内容を消去したい場合は、この
カテゴリー情報(Category)を『00h』に書き換えれ
ばよい。
【0096】・・・カテゴリー情報(Category)=『0
1h』の場合。 このセクターにバイナリデータが記録されていることを
示す。データの種類には制限がない。このようなセクタ
ーは、データエリアに記録されたバイトをそのままデジ
タルデータとしてアプリケーション(ソフトウエア)側
に渡すような使い方がされることになる。なお、カテゴ
リー情報がこの『01h』である場合、続くインデック
ス情報としては、(Index )としてのバイトに記録され
ている数値×128バイトの大きさだけデータ領域が確
保されていることを示すこととなる。なお、データエリ
アは2048バイトであるため、インデックス情報(In
dex )は『00h』〜『10h』の内のいづれかの値を
とることになる。
【0097】・・・ カテゴリー情報(Category)=
『10h』〜『1Fh』の場合。 このセクターにドキュメント(文書)データが記録され
ていることを示す。この場合も、続くインデックス情報
としては同様に、(Index )としてのバイトに記録され
ている数値×128バイトの大きさだけデータ領域が確
保されていることを示すこととなる。
【0098】・・・ カテゴリー情報(Category)=
『20h』〜『2Fh』の場合。 このセクターにシングルドットイメージ、つまり1枚の
イメージファイルが白黒のドットデータとして記録され
ていることを示す。この場合も、続くインデックス情報
としては同様に、(Index )としてのバイトに記録され
ている数値×128バイトの大きさだけデータ領域が確
保されていることを示す。
【0099】・・・ カテゴリー情報(Category)=
『30h』〜『3Fh』の場合。 このセクターにマルチプルドットイメージ、つまり複数
枚のイメージファイルが白黒のドットデータとして記録
されていることを示す。この場合も、続くインデックス
情報としては同様に、(Index )としてのバイトに記録
されている数値×128バイトの大きさだけデータ領域
が確保されていることを示す。
【0100】・・・ カテゴリー情報(Category)=
『E0h』〜『E2h』の場合。 このセクターはアロケーションテーブルとして使用され
ていることを示す。本実施例の場合、後述するクラスタ
アロケーションテーブル(CAT)に相当するセクター
となる。なおクラスタアロケーションテーブル(CA
T)としての具体的なデータフォーマット(つまり20
48バイトのデータエリアの使用形態を定めたフォーマ
ット)は後述する。この場合、続くインデックス情報と
しては、(Index )=『00h』は非使用、(Index )
≠『00h』のときは使用するということを表わすこと
となる。
【0101】・・・ カテゴリー情報(Category)=
『F0h』,『F1h』の場合。 このセクターはディレクトリとして使用されていること
を示す。本実施例においてディレクトリとして使用され
るセクターとしての具体的なデータフォーマット(つま
り2048バイトのデータエリアの使用形態を定めたフ
ォーマット)は後述する。
【0102】この場合、続くインデックス情報として
は、(Index )として示された数値が記録されているデ
ィレクトリの数を示すこととなる。後述するようにセク
ター内にディレクトリは64単位構成することができる
ので、インデックス情報(Index )は0から64のいづ
れかの数値を示すことになる。
【0103】・・・ カテゴリー情報(Category)=
『FEh』,『FFh』の場合。 このセクターはデータファイルに関連して例えばその一
部が抽出されて成る文書やドットイメージによる参照情
報(参照ファイル)が記録されたセクター(以下、ヘデ
ィングセクターという)であることを示す。本実施例に
おいてヘディングセクターとして使用されるセクターと
しての具体的なデータフォーマット(つまり2048バ
イトのデータエリアの使用形態を定めたフォーマット)
は後述する。
【0104】この場合、続くインデックス情報として
は、(Index )として示された数値が記録されている参
照ファイル(ヘディングパーツ)の数を示すこととな
る。後述するようにヘディングパーツは1セクター内に
文書の場合で32ユニット(1ユニット64バイトとす
ると2048バイトのデータエリアに32ユニット記録
可能)であり、ドットイメージの場合で4ユニット(1
ユニット512バイトとすると同じくデータエリアに4
ユニット記録可能)であるため、インデックス情報(In
dex )は0〜32もしくは0〜4のいづれかの数値を示
すことになる。
【0105】<6.データU−TOCによるデータファ
イル管理方式>以下、上記のフォーマットのディスクに
対して記録/再生を行なう際のデータファイルの管理方
式について説明する。なお、ここでは以下のように管理
情報のフォーマットを示す。 −a− データU−TOCのクラスタ構成 −b− CAT(クラスタアロケーションテーブル)セ
クター −c− ディレクトリセクター −d− ヘディングセクター
【0106】−a− データU−TOCのクラスタ構成 記録再生装置10にディスク1が挿入されると、前述し
たように先ず記録再生装置10はP−TOCを読み込
み、バッファRAM33に保持する。そして、そのP−
TOCの情報の内、U−TOCのスタートアドレスUS
Aを参照し、U−TOCの記録位置を確認する。そし
て、前述したようにデータU−TOCはU−TOCのス
タートアドレスUSTA からクラスタアドレスが『10
h』又は『−10h』オフセットされた位置に記録され
ているものであるため(前記図6参照)、その位置にア
クセスしてデータU−TOCを取り込む。なお、その位
置にデータU−TOCが存在しない場合は、そのディス
クはデータ記録のなされていないバージンディスクと判
断して、データU−TOCのイニシャライズを行なうこ
ととなる。データU−TOCを取り込んだ場合(又は初
期管理情報を生成してこれを取り込んだ場合)は、その
管理情報を用いて実際のデータの記録/再生を行なうべ
きエリアの管理や、データ検索が行なわれることにな
る。
【0107】ところで、ディスク1がデータ記録専用と
される場合(つまり、U−TOCで一般データエリアを
管理する必要のない場合)は、実際にU−TOC(つま
りオーディオデータの管理情報)が存在していなくても
よい。そしてU−TOCの記録されるべきアドレスはP
−TOCの情報であるU−TOCのスタートアドレスU
STA として管理されており、データU−TOCの位置
はこのU−TOCのスタートアドレスUSTA から算出
されるため、U−TOCの有無に関わらず所定位置にデ
ータU−TOCを生成し、またデータU−TOCを読み
込んで管理情報として使用することができる。
【0108】このようにデータの記録/再生の管理を実
行できるように構成されたデータU−TOCのクラスタ
について説明する。データU−TOCは1クラスタのサ
イズとされ、記録再生管理エリアにおいて上記したU−
TOCスタートアドレスUSTA より『10h』又は
『−10h』オフセットされた位置に3クラスタにわた
って3重書きされるものである。
【0109】そしてデータU−TOCにはデータを記録
/再生するレコーダブルエリアについての全クラスタ
(図6の『0000h』から『0BFFh』までのクラ
スタ)の結合状態の情報を示すクラスタアロケーション
テーブル(以下、CATという)と、データファイル名
等が格納され、またそのデータファイルの先頭のアドレ
ス位置(下層のディレクトリが存在し、それを示すディ
レクトリの場合にはその下層のディレクトリのアドレス
位置)等を示すことができるディレクトリ、及び参照情
報としてのヘディングパーツを備えたセクターを有する
構成とされる。
【0110】データU−TOCの32セクター(1クラ
スタ)の構成を図12に示す。先ず先頭の3セクター
(セクター00〜セクター02)がCAT(CAT0〜
CAT2)とされている。続くセクター03がルートデ
ィレクトリのために割り当てられ、以下セクター04〜
セクター1Fまでの28セクターにおける『Reserved』
はディレクトリの拡張用や後述するヘッディングセクタ
ーとして用いることができるように用意されている。
【0111】−b− CAT(クラスタアロケーション
テーブル)セクター セクター00に割り当てられるCAT0のフォーマット
は図13に示される。CATとして使用されるセクター
の場合、16バイトのヘッダにおいて最後の4バイトに
割り当てられているシステムID(図8のID0〜ID
3)としては、図13に示すように『MINX』という
文字がアスキーコードにより記録される。この『MIN
X』は、そのセクターがオーディオ用ではないデータU
−TOCとして使用されていることを示すものとなる。
従って、データU−TOCをイニシャライズする際、書
き換える際などには記録再生装置10はこの『MIN
X』をデータU−TOCの各セクターにシステムIDと
して記録することになる。これにより、P−TOCの識
別IDである『MINI』と区別される。
【0112】そしてデータU−TOCを読み出す際に
は、この『MINX』というシステムIDを参照して、
そのセクターがデータU−TOCとしてのセクターであ
るか否かを判別し、データU−TOCとしてのセクター
であることが確認されたらそのセクターの情報を管理情
報として用いることになる。
【0113】また、図13のフォーマットはCAT(C
AT0)を示すものであるためヘッダにおける第10バ
イト目のカテゴリー情報は『11100000』、つま
り『E0h』とされ、当セクターがCAT(CAT0)
であることを示すことになる。
【0114】データエリアとなる2048バイトにはC
ATユニットとしてのデータが記録されている。CAT
としてはレコーダブルエリアにおける全クラスタ(図6
の『0000h』から『0BFFh』までのクラスタ)
についての結合状態のデータが示される必要があるが、
まずCAT0においては、第0から第1023のクラス
タについての情報が割り当てられ、1024個のCAT
ユニットが記録される。
【0115】なお、レコーダブルエリアにおけるクラス
タのうち、CAT0の1024個のCATユニットで対
応しきれないクラスタについては後述するCAT1,C
AT2によって管理されることとなる。3セクターのC
ATにより『C00h』(つまり3072個)のクラス
タが管理可能であるため、3セクターのCATにより
『0000h』から『0BFFh』までの全クラスタを
カバーできる。
【0116】CATユニットとしては、1クラスタにつ
いて2バイトが割り当てられており、例えば第0クラス
タは(CAT000-H)と(CAT000-L)により表現される。ま
た同様に例えば第4クラスタについての情報は(CAT004
-H)と(CAT004-L)に示されることとなる。
【0117】各CATユニットの構成は図16に示され
る。2バイトのCATユニットは4ビットづつのワード
W0〜W3とされる。そしてワードW0は、そのクラス
タの分類を示し、またワードW1〜W3は、データファ
イルが連続するクラスタ以外のクラスタに続いている場
合にそのアクセスすべきクラスタナンバを示す場合か、
又は連続する空きクラスタの長さを示す場合、さらに又
はデータファイルの先頭クラスタの場合の結合情報を示
す場合のみに用いられる。
【0118】ワードW0における定義を図17に示す。
ワードW0=『Fh』の場合はそのクラスタは記録可能
な空きクラスタであることを示している。なお、この場
合ワードW1〜W3において連続する空きクラスタの長
さが示されることになる。ワードW0=『Eh』は、そ
のクラスタがあるファイルデータの終了部となるクラス
タであることを示す。ワードW0=『Dh』は、そのク
ラスタがあるファイルデータ内で次のクラスタに連続し
ているクラスタであることを示す。ワードW0=『C
h』は、そのクラスタがあるファイルデータので先頭の
クラスタであることを示す。ワードW0=『Bh』は、
そのクラスタから、ワードW1〜W3で示されるクラス
タに続いてジャンプすべきことを示している。
【0119】ワードW0=『6h』〜『1h』について
はそのクラスタが記録禁止とされているクラスタである
ことを示し、『6h』はデータファイルの終了部のクラ
スタ、『5h』は次のクラスタと連続するクラスタ、
『4h』はデータファイルの先頭のクラスタ、『3h』
はワードW1〜W3で示されるアドレスのクラスタにジ
ャンプすべきクラスタであることをそれぞれ示してい
る。
【0120】ワードW0=『0h』であるときは、その
クラスタが記録及び再生禁止とされているクラスタであ
ることを示す。
【0121】なお、ワードW0=『Ch』又は『4h』
でデータファイルの先頭クラスタとされる場合には、ワ
ードW1,W2,W3が『000h』であれば、そのデ
ータファイルは次のクラスタに連続することを示し、ワ
ードW1,W2,W3が『FFFh』であれば、そのデ
ータファイルはその先頭クラスタである1クラスタのみ
で終了していることを示し、またワードW1,W2,W
3が『000h』又は『FFFh』でない場合は、その
データファイルはその先頭のクラスタからワードW1,
W2,W3で示されるクラスタに連続していることを示
すことになる。
【0122】このようにCATユニットが構成されるこ
とにより、CATとしては例えば4クラスタで1つのデ
ータファイルが形成されている場合、その4つのクラス
タに該当する各CATユニットでは、『W0,W1,W
2,W3』は、『C000h』『D***h』『D**
*h』『E***h』となる(*、つまりW1,W2,
W3は規定されない)。例えば第0〜第3クラスタがこ
のようにデータファイルで構成されていれば、(CAT000
-H,CAT000-L)のCATユニットから、(CAT003-H,CA
T003-L)のCATユニットに『C000h』『D***
h』『D***h』『E***h』と記録されることに
なる。
【0123】以上の管理形態でCATが構成されるわけ
であるが、ディスク1はらせん状に記録トラックが形成
されているため、データファイルとしては連続したクラ
スタに記録されていくことが多くなると考えられる。従
って、上記CAT形態は多くの場合においてワードW1
〜W3については演算の必要が無いことになり非常に効
率的にクラスタ連結状態を把握できることになる。
【0124】データU−TOCのセクター01に記録さ
れるCAT1についてのフォーマットは図14に示さ
れ、このセクターでも16バイトのヘッダにおいて最後
の4バイトに割り当てられているシステムIDとして
は、『MINX』がアスキーコードにより記録される。
また、ヘッダにおける第10バイト目のカテゴリー情報
は『11100001』、つまり『E1h』とされ、当
セクターがCAT(CAT1)であることを示すことに
なる。
【0125】データエリアとなる2048バイトにはC
AT0と同様に1024個のCATユニットとしてのデ
ータが記録されている。ここでは第1024から第20
47のクラスタについての情報が割り当てられる。CA
Tユニット(CAT1024-H ,CAT1024-L )〜(CAT2014-H
,CAT2047-L )までのCATユニットの構造は上記図
16、図17のとおりである。
【0126】データU−TOCのセクター02に記録さ
れるCAT2についてのフォーマットは図15に示さ
れ、このセクターでも16バイトのヘッダにおいて最後
の4バイトに割り当てられているシステムIDとして
は、『MINX』がアスキーコードにより記録される。
また、ヘッダにおける第10バイト目のカテゴリー情報
は『11100010』、つまり『E2h』とされ、当
セクターがCAT(CAT2)であることを示すことに
なる。
【0127】データエリアとなる2048バイトにはC
AT0,CAT1と同様に1024個のCATユニット
としてのデータが記録されている。ここでは第2048
から第3071のクラスタについての情報が割り当てら
れる。CATユニット(CAT2048-H ,CAT2048-L )〜
(CAT3071-H ,CAT3071-L )までのCATユニットの構
造は上記図16、図17のとおりである。
【0128】以上のCAT0,CAT1,CAT2のセ
クターによりレコーダブルエリアにおける全クラスタの
結合状態が管理される。
【0129】−c− ディレクトセクター データU−TOCのセクター03においてルートディレ
クトリとして形成されるセクター(又はセクター04〜
1Fにおいてディレクトリとして形成されるセクター)
のフォーマットは図18に示される。
【0130】ディレクトリとして使用されるセクターの
場合、16バイトのヘッダにおいて最後の4バイトに割
り当てられているシステムID(図8のID0〜ID
3)としては、CATの場合と同様に、図18のとおり
『MINX』がアスキーコードにより記録される。この
『MINX』は、そのセクターがデータU−TOCとし
て使用されていることを示すものとなる。従って、デー
タU−TOCをイニシャライズする際、書き換える際な
どには記録再生装置10はこの『MINX』をディレク
トリとしてのセクターにもシステムIDとして記録する
ことになる。そして記録再生装置10では、CATの場
合と同様にディレクトリセクターについても、この『M
INX』というシステムIDを参照して、そのセクター
がデータU−TOCとしてのセクターであるか否かを判
別し、データU−TOCとしてのセクターであることが
確認されたらそのセクターの情報を管理情報として用い
ることになる。
【0131】また、図18のフォーマットはディレクト
リを示すものであるためヘッダにおける第10バイト目
のカテゴリー情報は『1111000*』、つまり『F
0h』又は『F1h』とされ、当セクターがディレクト
リであることを示すことになる。
【0132】データエリアとなる2048バイトにはデ
ィレクトリユニットとしてのデータが記録されている。
ディレクトリユニット(つまり1つのディレクトリ)は
或るデータファイルに対応して設けられるものであり、
32バイトで構成される。図18では32バイトからな
る1つのディレクトリユニットしか示していないが、2
048バイトのデータエリア内には同様に32バイトか
らなる64単位のディレクトリユニットが記録可能とさ
れる。
【0133】ディレクトリユニットにおいて先頭の8バ
イト(Name0 〜Name7 )にはデータファイルの名称が記
録される。また、続く3バイト(Suffix0 〜Suffix2 )
には拡張子が記録されるように割り当てられている。例
えばレコーダブルユーザーエリアに記録されているデー
タファイルを検索する際には、このディレクトリユニッ
トの名称及び拡張子が用いられる。
【0134】拡張子に続く1バイトにはカテゴリー情報
(Category )が配される。このカテゴリー情報(Categor
y )は、このディレクトリユニットの対応するデータフ
ァイルの属性を示すもので、前述したデータ用セクター
のフォーマットの中で説明したカテゴリー情報と同様の
ものである。
【0135】続く2バイトのボリューム情報(Volume1-
0 ,Volume1-1 )は、このディレクトリが示すデータフ
ァイルが使用しているクラスタ数を表わしている。つま
りデータファイルの再生に何クラスタのアクセスが必要
かを示す。
【0136】さらに続く2バイトのボリューム情報(Vo
lume2-0 ,Volume2-1 )は、このディレクトリが示すデ
ータファイルを受け取って使用するために必要なホスト
機器側のメモリ容量を表わす。このボリューム情報(Vo
lume1-0 ,Volume1-1 )又は(Volume2-0 ,Volume2-1
)については、定義されていない場合(つまりアプリ
ケーション側に任されている場合)は『00h』とな
る。
【0137】続く2バイトのインデックス情報(Index
0,Index1)は、このディレクトリセクターと同じクラ
スタ内に、そのデータファイルの参照情報としてのヘデ
ィングセクターが存在する場合に用いられるもので、イ
ンデックス情報(Index0)としてそのヘディングセクタ
ーのセクターナンバが記録され、インデックス情報(In
dex1)としてそのヘディングセクターのセクター内にお
けるパーツナンバ(後述)が記録されている。ヘディン
グセクターが存在しない場合はインデックス情報(Inde
x0)=『00h』とされる。
【0138】また1バイトおいて続く5バイトにはその
ディレクトリが対応するデータファイルが最後に更新さ
れた日時情報が記録される。即ち、年、月、日、時、分
の情報が、それぞれ(Year)、(Month) 、(Day) 、(Hou
r)、(Minutes) としてのバイトに記録される。
【0139】続いて対応するデータファイルのアドレス
が記録される。即ち(Cluster-H)(Cluster-L)の2バイ
トでクラスタアドレスが示され、(Sector)の1バイト
でセクターアドレスが示される。以上の構成でディレク
トリユニットが形成され、各データファイルについての
検索情報として機能することになる。
【0140】ここで、このディレクトリユニットにおけ
る第12バイト目となるカテゴリー情報(Category )が
ディレクトリを示す『F0h』又は『F1h』であった
場合、そのディレクトリユニットで示されるセクターは
1段下層のディレクトリとなる。つまりディレクトリを
階層化する際に用いられる。この場合他のディレクトリ
との混成は禁止される。
【0141】ファイルの構造を階層化する場合には、デ
ータU−TOCのセクター03におけるルートディレク
トリ内に、ディレクトリユニットの第12バイト目のカ
テゴリー情報(Category )がディレクトリを示すディレ
クトリユニットを設け、そのディレクトリユニットの示
すアドレス位置に下層のディレクトリユニットを作るこ
とになる。もちろんさらに下層のディレクトリユニット
を作る場合も同様にする。
【0142】この場合に本実施例では、図12に示すセ
クター04〜1Fにおいて下層のディレクトリユニット
を設けることができるようにしている。ディレクトリを
階層化した場合は、従来の情報機器のデータ検索の際に
はディレクトリを何度もアクセスしてそのチェインをた
どっていき、最後にデータファイルにたどり着くという
動作が必要になるが、本実施例の場合、ディレクトリは
全てデータU−TOC内、即ち1クラスタ内に集中され
ている。そして前述したように記録/再生動作の最小単
位はクラスタであるため、1クラスタ内に階層構造でチ
ェインされたディレクトリユニットが全て存在する限
り、ディレクトリ間でのアクセス動作は不要となり、デ
ィレクトリから実際にデータファイルにアクセスする1
回のみでよい。従って検索動作の著しい効率化、迅速化
が実現される。
【0143】なお、データU−TOCのクラスタの全て
のセクターを使用したとすると、最大28のディレクト
リセクターが構成可能で、各セクターいは64単位のデ
ィレクトリユニットが形成できるため、1クラスタ内に
は最大1729単位のディレクトリユニットを形成する
ことができ、かなり大規模な階層化がなされても対応可
能である。また、さらにそれ以上のディレクトリが必要
な場合は、データを記録するレコーダブルユーザーエリ
アの任意の場所(ただし3クラスタ連続して記録できる
場所)に新たに下層のディレクトリ用のクラスタを設
け、ディレクトリを形成していくようにすればよい。
【0144】図19にディレクトリ階層構造の概念図を
示す。図19における各ブロックはディレクトリユニッ
トを示し、『DIR*』の名称で示すブロックは階層化
されているディレクトリユニット、『File*』の名
称で示すユニットは実際のデータファイルに対応してい
るディレクトリユニットを示すとする。
【0145】階層化されている『DIR*』のディレク
トリユニットはそれぞれ下層のディレクトリユニットを
示すセクターアドレスが記録される(実線矢印)。一
方、最下層となり実際のデータファイルを示す『Fil
e*』のディレクトリユニットにはそのデータファイル
のクラスタアドレスが記録される(点線矢印)。これら
のディレクトリユニットは図中左側に示すようにデータ
U−TOC内のセクター03〜セクター08に記録され
ているとする。
【0146】いま、データファイル名が『FileE』
とされ、クラスタ500に記録されたデータファイルを
アクセスすることを考えると、ルートディレクトリとし
てのセクター03に記録されたディレクトリユニット
『DIR0』から『DIR1』→『DIR3』→『DI
R4』→『FileE』というようにチェインされたデ
ィレクトリユニットのパスを通ってディレクトリユニッ
ト『FileE』によりそのデータファイルのクラスタ
アドレスが検索され、クラスタ500におけるデータフ
ァイルのアクセスが実行されるわけであり、つまり、セ
クター03〜07までをたどっているがるが、このセク
ター03〜07は同一クラスタ内に存在するものである
ので、実際には500クラスタへの1回のアクセスのみ
でデータ検索/実行が可能となる。
【0147】−b− ヘディングデセクター 次にヘディングセクターについて説明する。上述したよ
うにディレクトリセクターとして形成できるデータ−T
OC内のセクターはヘディングセクターとしても用いる
ことができる。セクターがヘディングセクターとして用
いられる際のフォーマットを図20、図21に示す。な
お図20は文字による参照情報が形成されるヘディング
セクター、図21はドットデータによる参照情報が形成
されるヘディングセクターである。
【0148】まず図20の文字による参照情報がヘディ
ングセクターとして設けられる場合を説明する。データ
U−TOCにおける或るセクターがヘディングセクター
とされて使用される場合、16バイトのヘッダにおいて
最後の4バイトに割り当てられているシステムID(図
8のID0〜ID3)としては、CAT、ディレクトリ
の場合と同様に、『MINX』がアスキーコードにより
記録される。この『MINX』は、そのセクターがデー
タU−TOCとして使用されていることを示すものとな
る。従って、データU−TOCにおいてヘディングセク
ターが形成される際は、記録再生装置10はこの『MI
NX』をヘディングセクターにもシステムIDとして記
録することになる。
【0149】そして記録再生装置10では、CAT,デ
ィレクトリの場合と同様にヘディングセクターについて
も、この『MINX』というシステムIDを参照して、
そのセクターがデータU−TOCとしてのセクターであ
るか否かを判別し、データU−TOCとしてのセクター
であることが確認されたらそのセクターの情報を管理情
報として用いることになる。
【0150】また、このセクターがヘディングセクター
(文字データのヘディングセクター)であることを示す
ため、ヘッダにおける第10バイト目のカテゴリー情報
は『11111111』、つまり『FFh』とされる。
【0151】データエリアとなる2048バイトには所
定のデータファイルに対応する参照情報となるヘディン
グパーツとしてのデータが記録されている。ヘディング
パーツ(つまり1つの参照情報)は或るデータファイル
に対応して、例えばそのデータファイルの文頭文字が抽
出されて設けられるものであり、64バイトで構成され
る。もちろんヘディングパーツとしては文頭文字に限ら
ず、ユーザーによる指定した文字部分、又はアプリケー
ション側のプログラムにより指定された文字部分で形成
されてもよい。
【0152】図20では(Hd-Data0)〜(Hd-Data63) とし
て記録される1つのヘディングパーツしか示していない
が、2048バイトのデータエリア内には同様に64バ
イトからなる32単位のヘディングパーツが記録可能と
される。1セクターに最大32単位の各ヘディングパー
ツについては、パーツナンバが付されている。そして、
各ヘディングパーツは、上述したように或るディレクト
リユニットにおいてインデックス情報(Index0,Index
1)においてセクターナンバ及びパーツナンバが記録さ
れていることにより特定のディレクトリユニット(つま
り特定のデータファイル)にチェインされている。
【0153】次に図21のドットデータによる参照情報
がヘディングセクターとして設けられる場合を説明す
る。文字の場合と同様にデータU−TOCにおける或る
セクターがドットデータによる参照情報を記録したヘデ
ィングセクターとされて使用される場合、16バイトの
ヘッダにおいて最後の4バイトに割り当てられているシ
ステムIDとしては、CAT、ディレクトリの場合と同
様に、『MINX』がアスキーコードにより記録され
る。
【0154】また、このセクターがヘディングセクター
(ドットデータのヘディングセクター)であることを示
すため、ヘッダにおける第10バイト目のカテゴリー情
報は『11111110』、つまり『FEh』とされ
る。
【0155】データエリアとなる2048バイトには所
定のデータファイルに対応する参照情報となるヘディン
グパーツとしてのデータが記録される。この場合ヘディ
ングパーツは、或るデータファイルに対応して、例えば
そのデータファイルの一部を抽出して生成するか、又は
関連した図柄を配したもので(いわゆるアイコン)あ
り、512バイトで構成される。もちろんこの場合もデ
ータファイルからドットデータを抽出する際のデータ部
位は各種考えられる。
【0156】そして、図21では(Hd-Data0)〜(Hd-Data
511)として記録される1つのヘディングパーツしか示し
ていないが、2048バイトのデータエリア内には同様
に512バイトからなる4単位のヘディングパーツが記
録可能とされる。1セクターに最大4単位の各ヘディン
グパーツについては、パーツナンバが付されている。そ
して、各ヘディングパーツは、上述したように或るディ
レクトリユニットにおいてインデックス情報(Index0,
Index1)においてセクターナンバ及びパーツナンバが記
録されていることにより特定のディレクトリユニット
(つまり特定のデータファイル)にチェインされてい
る。
【0157】これらのヘディングパーツとしての参照情
報は、データファイルの検索を行なう際に、ファイル名
以外のパラメータとして、例えばユーザーのファイル選
択動作を容易にしたり、プログラム検索の多様性を実現
するものである。
【0158】例えばデータファイルが文字情報のもので
ある場合には、キーワード検索としても用いることがで
きる。とくに、或る複数のディレクトリに示されるデー
タファイルの中から特定のキーワードを持つデータファ
イルを検索しようとする場合、ファイル名だけでは不十
分な場合が多いが、このような場合に各ディレクトリユ
ニットにチェインされているヘディングパーツの情報を
参照することにより、十分にキーワード検索が可能とな
る。
【0159】そしてさらに本実施例では、このようなヘ
ディングセクターはディレクトリと同一のクラスタ内に
設けられるため、キーワード検索を行なう際も余分なア
クセス動作は不要となり、迅速なキーワード検索が実現
される。さらに、ユーザーの補助としては、ファイルの
文頭情報やアイコン、ファイル内の図形をヘディングパ
ーツとして保持しておくことにより、ユーザーに各ファ
イル内容の識別を助けることとなる。
【0160】以上のようにCATセクター、ディレクト
リセクター、及びヘッディングセクターが構成されるデ
ータU−TOCにより、一般データの記録/再生の際の
データ管理機能が実現されることになる。つまり、文書
データファイルやそのファイル名を入出力(及び記録/
再生)し、またこれらを通信することができる情報機器
に対する記録媒体として実現される。また、例えばイメ
ージスキャナ等でデジタル化され、所定規則で配列され
た画像情報(ドットデータ)についても同様にデータフ
ァイルの入出力(及び記録/再生)、及び通信をするこ
とができる情報機器に対する記録媒体として成立する。
もちろんこれらのデータ管理はオーディオデータ管理と
は完全に独立して行なわれる。
【0161】<7.データU−TOCによる管理とU−
TOCによる管理の関係>以上のデータU−TOCとU
−TOCによる管理の関係を図22で例をあげて説明す
る。ここで、図22では1つのディスクに対する管理形
態を(a)(b)の2段にわけて示しているが、上段
(a)に示されるのはデータU−TOCによる管理状
態、下段(b)に示されるのはU−TOCによる管理状
態を示している。なお、下段(b)にはP−TOC領域
も合わせて示している。
【0162】いま、ディスク1にオーディオデータとし
て3曲の楽曲(M1 〜M3 )と、一般データとして4つ
のデータファイル(DF1 〜DF4 )が記録されている
とする。さらに、所定のエリアが一般データの記録に使
用することのできる空きエリアEAが設定されていると
する。
【0163】上記したようにU−TOCはレコーダブル
ユーザーエリアスタートアドレスRSTA からリードア
ウトスタートアドレスROA までのレコーダブルユーザ
ーエリアにおいてオーディオデータを管理し、かつこの
中で一般データエリアの範囲を管理するものとされてい
る。一方、データU−TOCはグルーブエリア(クラス
タ『0000h』からクラスタ『0BFFh』まで)に
おいてデータファイル等を管理する。
【0164】U−TOCとしては、図22の下段(b)
に示すように、楽曲M1 ,M2 ,M3 が記録されている
エリアを、それぞれ上記したようにテーブルポインタP-
TNO1〜P-TNO3に続いて導かれるパーツテーブルにおいて
スタートアドレス、エンドアドレス、及びトラックモー
ドが管理されている。これらのパーツテーブルのトラッ
クモードは『0』とされ、オーディオデータであること
が示されている。
【0165】そしてさらに、例えばテーブルポインタP-
TNO4から導かれるパーツテーブルにおいては、一般デー
タ用エリアとして設定されている領域が管理されてい
る。即ち、そのパーツテーブルには下段(b)に示すス
タートアドレスDSTA 、エンドアドレスDEA が記さ
れ、さらにトラックモードが『1』とされて、そのセグ
メントが一般データ用エリアD1 として設定されている
ことが示されている。
【0166】このようなU−TOCの管理状態は全てデ
ータU−TOCにも反映され、さらにデータU−TOC
では各データファイルについての管理が行なわれる。即
ち、データU−TOCでは図22上段(a)に示すよう
に、4つの各データファイルが記録されたエリア(DF
1〜DF4)と、上記一般データ用エリアD1 としてU
−TOCで設定されているエリアのうち未だデータファ
イルが記録されておらず、以後データの記録が可能とさ
れる空きエリアEAと、U−TOC及びデータU−TO
Cの書き換えに必要なため、記録再生可能領域としてW
A1,WA2が管理される。また、データの記録及び再
生が禁止されたエリア(PWR1〜PWR4)も管理さ
れる。
【0167】U−TOCにおいて管理される一般データ
用エリアD1 としては、データU−TOCからみると、
各データファイルが記録されたエリア(DF1〜DF
4)と空きエリアEAを含んだ部分が対応され、U−T
OC側ではこれら全体を1曲分のファイルとみなして表
現していることになる。
【0168】データファイルが記録されたエリア(DF
1〜DF4)については、データU−TOC内でそれぞ
れディレクトリが作成されており、上記したようにファ
イルネーム、拡張子、更新日時、ファイル先頭位置アド
レス等が管理されている。そして、そのファイル先頭位
置アドレスとなるクラスタからの、データファイルとし
ての連続状態は、CATにおける各CATユニットにお
いて、前記図16、図17で説明した形態で管理され、
アクセス可能とされる。つまり、CATユニットのワー
ドW0は、図17で定義を示した『Fh』〜『Bh』の
いづれかとなり、ワードW1〜W3は必要に応じてジャ
ンプ先のクラスタアドレス等に用いられる。
【0169】なお、或るデータファイルが書き換え禁止
に設定される場合は、そのデータファイルのクラスタに
対応するCATユニットのワードW0は、図17で定義
を示した『6h』〜『3h』のいづれかとなる。
【0170】上記一般データ用エリアD1 としてU−T
OCで設定されているエリアのうちの空きエリアEAに
ついては、CATにおける、この空きエリアEAのクラ
スタに対応するCATユニットのワードW0が『Fh』
とされて管理されている。また例えば消去動作によって
空きエリアとされた場合は、CATによる管理に加え
て、カテゴリー情報で空きエリアであることが示される
ディレクトリユニットが作成されていることになる。
【0171】U−TOC及びデータU−TOCの書き換
えに必要なため、図22のように記録再生可能領域とし
てWA1,WA2と示されるエリアもCATにおいて記
録再生可能として管理される。また、データの記録及び
再生のいづれもが禁止されたエリアとしてデータU−T
OCではPWR1〜PWR4のエリアが管理されてい
る。
【0172】記録再生管理エリア内におけるエリアPW
R1、PWR2はU−TOC又はデータU−TOCの書
き換えにも使用されず、さらに、リードアウトエリアと
なるエリアPWR4もデータ記録/再生に用いられない
ため、CATにおいてこれらのエリアのクラスタに対応
するCATユニットのワードW0は、図17で定義した
『0h』とされて記録及び再生が禁止とされている。な
お、これらはU−TOCの管理外のエリアであるのでU
−TOCとは対応していない。
【0173】エリアPWR3は、即ち楽曲M1 ,M2
3 が記録されたエリアであり、これに対応して管理さ
れる。そしてこの場合も、CATにおいてこれらのエリ
アのクラスタに対応するCATユニットのワードW0
は、図17で定義した『0h』とされてデータU−TO
Cから見た場合は記録及び再生が禁止される。つまり、
楽曲M1 ,M2 ,M3 はオーディオデータであるため、
これをデータU−TOC上では記録/再生のいづれをも
禁止として管理しておき、データU−TOCを用いてデ
ータファイルを再生する際に、誤って一般データとして
アクセスして再生してしまうことが防止されるようにす
る。またデータU−TOCを用いてデータファイルを記
録する際に、誤ってデータファイルを書き込んでしま
い、楽曲データを破壊してしまうことを防止するように
している。
【0174】なお、図22の上段(a)及び下段(b)
にNA1 ,NA2 として示される領域は未定義の領域で
あり、U−TOC内で未記録領域として管理され、オー
ディオデータの記録が可能とされている領域である。つ
まり、U−TOCでは、テーブルポインタP-FRA から導
かれるパーツテーブルによって示されて管理される。ま
た、この部分におけるクラスタはデータU−TOCにお
けるCATにおいて、CATユニットのワードW0(図
17参照)は『Ah』〜『7h』のいづれかとされてい
る。
【0175】U−TOCとデータU−TOCの管理状態
の関係が例えば以上のようになされているため、1枚の
ディスクにオーディオエリアと一般データエリアが混在
しても、記録/再生動作の混乱はなくなる。即ちU−T
OCを用いて楽曲の記録/再生を行なう際には一般デー
タエリア(D1 )はオーディオ記録/再生用のエリアと
しては除外されることになり一般データエリアに影響を
与えない。また、データU−TOCを用いてデータファ
イルの記録/再生を行なう際にはオーディオエリアは記
録及び再生のいづれもが禁止されるように管理されてい
るため、オーディオデータの誤消去やオーディオデータ
を誤ってデータファイルとして再生することはない。
【0176】<8.データU−TOC管理による記録/
再生動作>上記のようにCAT,ディレクトリ,ヘディ
ングセクターにより構成されているデータU−TOCを
管理情報として用いた、データの記録/再生の際の記録
再生装置10の動作を図23のフローチャートに示す。
なお、このフローチャートは記録再生装置10における
システムコントローラ21の制御処理動作となる。
【0177】記録再生装置10にディスク1が挿入され
ると、先ず記録再生装置10はP−TOCに対してアク
セスを行ない、P−TOCデータを読み込んで、これを
バッファRAM33に保持する(F101)。ただしP−TO
CアクセスにおいてP−TOCがみつからなかった場合
は適正なディスクではないとしてエラー処理を行なう(F
102→F103) 。
【0178】P−TOCデータを読み込んだら、そのP
−TOCの情報の内、U−TOCのスタートアドレスU
STA を参照し、U−TOCの記録位置(記録される位
置)を確認する。そして、U−TOCスタートアドレス
USTA におけるクラスタアドレス部分がクラスタアド
レス『20h』より小さいアドレスか否かを判別する(F
104)。USTA ≦『20h』であれば、U−TOCの記
録位置より後方のアドレス位置において記録再生管理エ
リアには3クラスタ連続のデータU−TOCを記録する
余裕があり、このディスクについてはUSTA +『10
h』の位置がデータU−TOCのスタートアドレスと設
定されている(もしくは以後設定される)ため、UST
A +『10h』をデータU−TOCのスタートアドレス
Ad(DU)として把握する(F105)。
【0179】また、USTA >『20h』であったら、
次にU−TOCスタートアドレスUSTA におけるクラ
スタアドレス部分がクラスタアドレス『30h』より小
さいアドレスか否かを判別する (F104→F106) 。U−T
OCスタートアドレスUSTA がクラスタアドレス『3
0h』より大きいアドレスである場合は、U−TOCは
適正位置に記録されることのないもので、適正ディスク
でないと判断し、エラー処理を行なう (F106→F103) 。
【0180】ステップF106でUSTA ≦『30h』であ
ったら、U−TOCの記録位置より前方のアドレス位置
において記録再生管理エリアには3クラスタ連続のデー
タU−TOCを記録する余裕があり、このディスクにつ
いてはUSTA −『10h』の位置がデータU−TOC
のスタートアドレスと設定されている(もしくは以後設
定される)ため、USTA −『10h』をデータU−T
OCのスタートアドレスAd(DU)として把握する(F10
7)。
【0181】以上のようにデータU−TOCのアドレス
を把握したら、データの記録又は再生が指示されること
を待機する(F108)。再生が指示された場合は処理はステ
ップF109に進み、まずアドレスAd(DU)におけるデータ
U−TOCをアクセスする。ここで、データU−TOC
がみつからなかった場合は即ちデータファイルが以前に
記録されておらず、データU−TOCも生成されていな
いとしてエラー処理(ファイルなしとしての処理)を行
なう(F110→F112) 。
【0182】アドレスAd(DU)にデータU−TOCが存
在したら、そのデータU−TOCを読み込んで上記した
ディレクトリやヘディングデータによりデータファイル
の検索を行なう(F111)。そして必要とされたデータファ
イルがみつかれば、そのデータファイルのアドレスへア
クセスし (F113→F114) 、データを読み込んでバッファ
RAM33へ読み込む(F115)。もちろん、この再生動作
の際にはディレクトリより再生するデータファイルの先
頭クラスタのアドレスを確認した後、CATによりクラ
スタ連結状態を参照してクラスタアクセスを行ない、そ
のデータファイルを再生していくことになる。
【0183】なお、ディレクトリによる検索によって所
要のデータファイルが見つからなかったら、ファイルな
しとしてエラー処理を行なう (F113→F112) 。
【0184】ステップF108において記録指示がなされた
場合は、処理はステップF116に進み、まずアドレスAd
(DU)におけるデータU−TOCをアクセスする。ここ
で、データU−TOCがみつからなかった場合は即ちデ
ータファイルが以前に記録されておらず、データU−T
OCも生成されていないバージンディスクであると考え
られるか、又は、そのディスクは楽曲は記録されている
が、データファイルは記録されていないディスクである
と考えられる。
【0185】一方、アドレスAd(DU)にデータU−TO
Cが見つかった場合は、記録データとされているデータ
ファイルのサイズ(ボリューム)が、そのまま記録可能
なサイズであるかを判別するため、データU−TOCに
示されている空きエリア(図22のエリアEA)と比較
する(F118)。空きエリアが十分に存在すれば、そのデー
タファイルをそのディスク上の空きエリアに記録してい
き(F119)、その記録動作に応じてデータU−TOCを更
新して処理を終える(F120)。
【0186】ステップF117でデータU−TOCが存在し
ないとされた場合は、処理はステップF121に進み、U−
TOCスタートアドレスUSTA をアクセスしてU−T
OCを読み込む。もしこのアクセスによりU−TOCが
みつからなかったときは、即ちこのディスクは楽曲もデ
ータファイルも記録されていないバージンディスクであ
る。このときは、処理はステップF122からF124に進み、
P−TOCからディスクの記録容量を計算してこれを空
きエリアの容量とする。
【0187】また、U−TOCが存在した場合は、処理
はステップF122からF123に進み、U−TOCにおいて未
記録領域としてテーブルポインタP-FRA から導かれるパ
ーツテーブルによって示されている領域(図22のNA
1、NA2)の容量を計算し、これをデータファイル記
録可能な空きエリアとみなす。なお、この場合空きエリ
アとみなされたエリアとは例えば図22で示したエリア
EAにエリアNA1、NA2の全部又は一部を加えた領
域となる。
【0188】また、ステップF118で空きエリアEAが記
録しようとするデータファイルのボリュームより小さ
く、そのままではデータファイルを記録することができ
ない場合も、U−TOCをアクセスし、U−TOCにお
いて未記録領域としてテーブルポインタP-FRA から導か
れるパーツテーブルによって示されている領域(図22
のNA1、NA2)の容量を計算し、これをデータファ
イル記録可能な空きエリアとみなす。この場合も、空き
エリアとみなされたエリアとは例えば図22で示したエ
リアEAにエリアNA1、NA2の全部又は一部を加え
た領域となる。
【0189】このように、空きエリアが生成又は拡張さ
れたとみなしたら、ステップF126において、新たに生成
又は拡張された空きエリアと記録しようとするデータフ
ァイルのボリュームを比較する。そして、ここでも空き
エリアが記録しようとするデータファイルのボリューム
より小さいとされた場合は、そのデータファイルはこの
ディスクに記録することができないものとして、エラー
処理を行なう(F129)。
【0190】ステップF126で、記録しようとするデータ
ファイルに対して記録可能な空きエリアが存在するとさ
れたら、そのデータファイルをそのディスク上の空きエ
リア(空きエリアとみなされたエリア)に記録していく
(F127)。
【0191】そして、この場合もそのデータファイルの
記録動作に応じてデータU−TOCを更新する。又はデ
ータU−TOCが存在していなかった場合はデータU−
TOCを新たに生成して(イニシャライズ及び更新)ア
ドレスAd(DU)の位置に書き込む。
【0192】そしてさらに、U−TOCにおける未記録
領域として管理されていたエリアをデータ用の空き領域
とみなして、空き領域を拡張した場合(ステップF123又
はF125の処理を行なった場合) は、U−TOCも更新す
る。つまり、データファイルがU−TOCから見た未記
録領域に記録された場合は、その記録された領域を除い
た部分を新たな未記録領域として管理されるようにテー
ブルポインタP-FRA から導かれる部分を更新し、その記
録された領域については、一般データエリアとして管理
されるように、そのデータファイルが記録されたセグメ
ントをP-TNO1〜P-TNO255のうち一般データエリア用とし
て割り当てられている所定のテーブルポインタから導か
れる部分にリンクされるように更新することになる(F12
8)。
【0193】このようにステップF128で、データU−T
OCの更新及び空きエリアを拡張した場合はデータU−
TOC及びU−TOCの更新を行なったら、処理を終え
ることになる。
【0194】なお、以上のように実施例を説明してきた
が、データ記録再生用途として利用できる本発明の記録
装置又は再生装置としては、図1、図2に示した入出力
手段(データ表示手段、データ通信手段、画像スキャナ
手段、キー入力手段)や、データ−フォント変換のため
の手段については、必ずしもこれらの全てを備える必要
はなく、用途に応じて一部のみが設けられたものであっ
てもよい。また、他のデータ入出力手段が付加されたも
のであってもよい。
【0195】さらに、オーディオデータについて使用せ
ず、ディスクフォーマットは実施例で説明したもののま
までも一般データ記録再生用途専用にすることも可能で
あるが、この場合記録装置又は再生装置としてはオーデ
ィオ信号のみに対応する入出力系(エンコーダ37,デ
コーダ38,A/D変換器36,D/A変換器39等)
は不要となる。
【0196】
【発明の効果】以上説明したように本発明の記録媒体
は、記録/再生動作を管理するための管理情報として、
所定の管理エリア内に、オーディオデータ用管理情報
(U−TOC)と、一般データ用管理情報(データU−
TOC)とを備えるようにすることにより、オーディオ
データ用とは別に一般データ用としてデータファイル管
理に好適な専用の管理情報を設けることができ、各種デ
ータの記録/再生に用いられるエリアをオーディオデー
タエリア又は一般データエリアとして分割し記録媒体上
を共用して、オーディオデータと一般データの両方に対
応する記録媒体を実現できるという効果がある。
【0197】またこの際に、オーディオデータ用管理情
報は、少なくともオーディオデータエリアにおける各オ
ーディオデータ単位の記録/再生のための管理情報及び
オーディオデータエリアと一般データエリアを識別管理
することができる管理情報を有し、また一般データ用管
理情報は、少なくとも一般データファイルの記録/再生
のための管理情報及びオーディオデータエリアに対して
記録及び再生動作を禁止する管理情報を有しているよう
にすることにより、記録媒体の記録/再生用のエリアが
オーディオデータエリアとして使用される部分と一般デ
ータエリアとして使用される部分が明確に管理され、デ
ータ混在に基づく誤記録/誤消去/再生エラー等は防止
され、適切なデータ記録/再生がなされることになる。
【0198】また、このような記録媒体に対応する本発
明の再生装置として、オーディオデータを再生する際に
は、オーディオデータ用管理情報を用いて所要のオーデ
ィオデータ単位を再生し、また、一般データファイルを
再生する際には、一般データ用管理情報を用いて所要の
データファイルを再生するように構成することによりオ
ーディオデータと一般データが共用される記録媒体に対
し、適切な再生動作が可能となるという効果がある。
【0199】つまりオーディオデータ再生の場合は、オ
ーディオデータ用管理情報を参照すれば、オーディオデ
ータエリアとして使用されている部分と一般データエリ
アとして使用されている部分が管理されているため、一
般データ用管理情報を参照しなくとも誤って一般データ
を再生し出力エラーが生じることはない。そして同様に
一般データ再生の場合は、一般データ用管理情報を参照
すれば、オーディオデータエリアは記録再生禁止エリア
として管理されているため、オーディオデータ用管理情
報を参照しなくともオーディオデータを再生してしまう
ことは生じない。そして、また、このように一方の管理
情報のみを参照すればよいことから迅速な再生動作が可
能となるという効果もある
【0200】また、このような記録媒体に対応する本発
明の記録装置として、オーディオデータを記録する際に
は、オーディオデータ用管理情報に対して記録動作に応
じた所要の管理情報更新処理を行ない、一方、一般デー
タファイルを記録する際には、一般データ用管理情報に
対して記録動作に応じた所要の管理情報更新処理を行な
うとともに、その記録動作の際に一般データエリアを拡
張した場合は、その拡張動作に応じてオーディオデータ
用管理情報に対して所要の管理情報更新処理を行なうよ
うに構成すれば、適切な記録管理を行なうことができる
という効果がある。
【0201】つまり記録動作はオーディオデータエリア
内で行なわれ、一般データエリアに記録動作の影響が及
ぶことはないので、一般データ用管理情報を更新する必
要はなく、オーディオデータを記録する際には、オーデ
ィオデータ用管理情報に対して記録動作に応じた所要の
管理情報更新処理を行なえば、オーディオデータについ
ての適正な管理が実現する。また、これにより迅速なオ
ーディオデータの記録が可能となる。
【0202】また一方、一般データファイルを記録する
際には、一般データ用管理情報に対して記録動作に応じ
た所要の管理情報更新処理を行なうことでデータファイ
ル管理は適正に行なわれる。そしてまた、データファイ
ル記録の際に一般データエリアを拡張して記録を行なっ
た場合は、オーディオデータ用管理情報におけるオーデ
ィオデータエリアと一般データエリアを識別管理する管
理情報を書き換えるようにしておけば、以降も適正にオ
ーディオデータエリアと一般データエリアを1つの記録
媒体上に併存させて管理できる。
【0203】以上により、本発明は音楽用途の記録再生
システムについてデータ記録再生用としても拡張し、オ
ーディオデータと一般データに対して兼用して記録/再
生を行なうことができる記録媒体、記録装置、及び再生
装置を提供することを実現できるという効果がある。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】図4に示すU−TOCのセクターには、P
−TOCと同様にまずヘッダが設けられ、続いて所定ア
ドレス位置に、メーカーコード、モデルコード、最初の
楽曲の曲番(First TNO)、最後の楽曲の曲番(Last TN
O)、セクター使用状況、ディスクシリアルナンバ、デ
ィスクID等のデータが記録され、さらに、ユーザーが
録音を行なって記録されている楽曲の領域や未記録領域
等を後述する管理テーブル部に対応させることによって
識別するため、対応テーブル指示データ部として各種の
テーブルポインタ(P-DFA,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1〜
P-TNO255) が記録される領域が用意されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正内容】
【0074】また、図示していないがセクターはさらに
細分化され、2セクター分の領域が11のサウンドグル
ープとよばれる領域に分割されている。そして、オーデ
ィオデータ(楽曲)の場合、上記U−TOCで管理され
るスタートアドレスはこのサウンドグループのいづれと
されるかの制限はないが、後述する一般データのデータ
ファイルを記録するための一般データエリアの場合、上
記したようにU−TOCのパーツテーブルで管理される
スタートアドレスは、サウンドグループのアドレス『0
0h』に固定され、またエンドアドレスはサウンドグル
ープのアドレス『0Ah』に固定されており、これによ
ってクラスタ内でオーディオデータと一般データが混在
してしまうことが防止される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正内容】
【0075】P−TOC、U−TOCに3バイト(24
ビット)で示されるアドレスデータとしては、上位16
ビットがクラスタアドレス、続く6ビットがセクターア
ドレス、下位4ビットがサウンドグループアドレスとさ
れるが、この4ビットが『00h』又は『0Ah』とな
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0082
【補正方法】変更
【補正内容】
【0082】もちろんデータ記録再生の際に、実際のデ
ータ用に用いられるエリアはレコーダブルユーザーエリ
アとなる。以下、本実施例についての特徴となるデータ
記録/再生用途としてのデータエリア及びデータU−T
OCについてのフォーマットを説明していく。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0107
【補正方法】変更
【補正内容】
【0107】ところで、ディスク1がデータ記録専用と
される場合(つまり、U−TOCで一般データエリアを
管理する必要のない場合)は、実際にU−TOC(つま
りオーディオデータの管理情報)は使用していないが、
後述のようにU−TOCとデータU−TOCの管理エリ
アを区分するためにU−TOCは必要とされる。そして
U−TOCの記録されるべきアドレスはP−TOCの情
報であるU−TOCのスタートアドレスUSTA として
管理されており、データU−TOCの位置はこのU−T
OCのスタートアドレスUSTA から算出されるため、
U−TOCの有無に関わらず所定位置にデータU−TO
Cを生成し、またデータU−TOCを読み込んで管理情
報として使用することができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0129
【補正方法】変更
【補正内容】
【0129】−c− ディレクトリセクター データU−TOCのセクター03においてルートディレ
クトリとして形成されるセクター(又はセクター04〜
1Fにおいてディレクトリとして形成されるセクター)
のフォーマットは図18に示される。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0147
【補正方法】変更
【補正内容】
【0147】−b− ヘディングセクター 次にヘディングセクターについて説明する。上述したよ
うにディレクトリセクターとして形成できるデータ−T
OC内のセクターはヘディングセクターとしても用いる
ことができる。セクターがヘディングセクターとして用
いられる際のフォーマットを図20、図21に示す。な
お図20は文字による参照情報が形成されるヘディング
セクター、図21はドットデータによる参照情報が形成
されるヘディングセクターである。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0152
【補正方法】変更
【補正内容】
【0152】図20では(Hd-Data0)〜(Hd-Data63) とし
て記録される1つのヘディングパーツしか示していない
が、2048バイトのデータエリア内には同様に64バ
イトからなる32単位のヘディングパーツが記録可能と
される。1セクターに何単位のヘディングパーツが記録
されているかはヘッダ中のIndex によって示される。
して、各ヘディングパーツは、上述したように或るディ
レクトリユニットにおいてインデックス情報(Index0,
Index1)においてセクターナンバ及びパーツナンバが記
録されていることにより特定のディレクトリユニット
(つまり特定のデータファイル)にチェインされてい
る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0156
【補正方法】変更
【補正内容】
【0156】そして、図21では(Hd-Data0)〜(Hd-Data
511)として記録される1つのヘディングパーツしか示し
ていないが、2048バイトのデータエリア内には同様
に512バイトからなる4単位のヘディングパーツが記
録可能とされる。1セクターに何単位のヘディングパー
ツがあるかについては、ヘッダ中のIndex によって示さ
れる。そして、各ヘディングパーツは、上述したように
或るディレクトリユニットにおいてインデックス情報
(Index0,Index1)においてセクターナンバ及びパーツ
ナンバが記録されていることにより特定のディレクトリ
ユニット(つまり特定のデータファイル)にチェインさ
れている。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0164
【補正方法】変更
【補正内容】
【0164】U−TOCとしては、図22の下段(b)
に示すように、楽曲M1 ,M2 ,M3 が記録されている
エリアを、それぞれ上記したようにテーブルポインタP-
TNO1〜P-TNO3に続いて導かれるパーツテーブルにおいて
スタートアドレス、エンドアドレス、及びトラックモー
ドが管理されている。これらのパーツテーブルのトラッ
クモードのうちのビットd4『0』とされ、オーディ
オデータであることが示されている。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0165
【補正方法】変更
【補正内容】
【0165】そしてさらに、例えばテーブルポインタP-
TNO4から導かれるパーツテーブルにおいては、一般デー
タ用エリアとして設定されている領域が管理されてい
る。即ち、そのパーツテーブルには下段(b)に示すス
タートアドレスDSTA 、エンドアドレスDEA が記さ
れ、さらにトラックモードのビットd4 が『1』とされ
て、そのセグメントが一般データ用エリアD1 として設
定されていることが示されている。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0187
【補正方法】変更
【補正内容】
【0187】また、U−TOCが存在した場合は、処理
はステップF122からF123に進み、U−TOCにおいて未
記録領域としてテーブルポインタP-FRA から導かれるパ
ーツテーブルによって示されている領域(図22のNA
1、D1、NA2)の容量を計算し、これをデータファ
イル記録可能な空きエリアとみなす。つまり、データU
−TOCが存在していないためU−TOCから図22の
NA1、D1、NA2の容量を計算する。そして、この
場合空きエリアとみなされたエリアとは例えば図22で
示したエリアD1にエリアNA1、NA2の全部又は一
部を加えた領域となる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0192
【補正方法】変更
【補正内容】
【0192】そしてさらに、U−TOCにおける未記録
領域として管理されていたエリアをデータ用の空き領域
とみなして、空き領域を拡張した場合(ステップF127
処理を行なった場合) は、U−TOCも更新する。つま
り、データファイルがU−TOCから見た未記録領域に
記録された場合は、その記録された領域を除いた部分を
新たな未記録領域として管理されるようにテーブルポイ
ンタP-FRA から導かれる部分を更新し、その記録された
領域については、一般データエリアとして管理されるよ
うに、そのデータファイルが記録されたセグメントをP-
TNO1〜P-TNO255のうち一般データエリア用として割り当
てられている所定のテーブルポインタから導かれる部分
にリンクされるように更新することになる(F128)。
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図22
【補正方法】変更
【補正内容】
【図22】
【手続補正16】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図23
【補正方法】変更
【補正内容】
【図23】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種データの記録/再生に用いられるエ
    リアをオーディオデータエリア又は一般データエリアと
    して用いるために、オーディオデータ又は一般データフ
    ァイルの記録/再生を管理する管理情報として、 記録媒体上の所定の管理エリア内に配されるオーディオ
    データ用管理情報と、 前記記録媒体上の所定の管理エリア内において前記オー
    ディオデータ用管理情報とは異なる位置に配される一般
    データ用管理情報とを備え、 前記オーディオデータ用管理情報は、少なくともオーデ
    ィオデータエリアにおける各オーディオデータ単位の記
    録/再生のための管理情報及びオーディオデータエリア
    と一般データエリアを識別管理することができる管理情
    報を有し、 また前記一般データ用管理情報は、少なくとも一般デー
    タファイルの記録/再生のための管理情報及びオーディ
    オデータエリアに対して記録及び再生動作を禁止する管
    理情報を有していることを特徴とする記録媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の記録媒体に対応する再
    生装置であって、 オーディオデータを再生する際には、前記オーディオデ
    ータ用管理情報を用いて所要のオーディオデータ単位を
    再生し、 一般データファイルを再生する際には、前記一般データ
    用管理情報を用いて所要の一般データファイルを再生す
    るように構成されていることを特徴とする再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の記録媒体に対応する記
    録装置であって、 オーディオデータを記録する際には、前記オーディオデ
    ータ用管理情報に対して記録動作に応じた所要の管理情
    報更新処理を行ない、 一般データファイルを記録する際には、前記一般データ
    用管理情報に対して記録動作に応じた所要の管理情報更
    新処理を行なうとともに、その記録動作の際に一般デー
    タエリアを拡張した場合は、その拡張動作に応じて前記
    オーディオデータ用管理情報に対して所要の管理情報更
    新処理を行なうように構成されていることを特徴とする
    記録装置。
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