JPH07142961A - 受信装置 - Google Patents

受信装置

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JPH07142961A
JPH07142961A JP29160593A JP29160593A JPH07142961A JP H07142961 A JPH07142961 A JP H07142961A JP 29160593 A JP29160593 A JP 29160593A JP 29160593 A JP29160593 A JP 29160593A JP H07142961 A JPH07142961 A JP H07142961A
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JP
Japan
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frequency
data
signal
modulated signal
reference frequency
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Application number
JP29160593A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Sekiyama
博昭 関山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH07142961A publication Critical patent/JPH07142961A/ja
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  • Channel Selection Circuits, Automatic Tuning Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型かつ低コストで、周囲環境等の変動に拘
わらず信号を安定して受信できる。 【構成】 送信装置から送信された被変調信号を前回受
信した際に求めた、被変調信号の受信感度が最大又は最
大に近くなる周波数に対応するデータS0 をEEPRO
Mから読出し(ステップ100)、データS0 に基づいてV
COの発振周波数(基準周波数)を前記周波数からスイ
ープさせスケルチがオンするか否かをチェックする(ス
テップ102 〜110)。スケルチがオンした場合には、受信
した被変調信号から復調したコードが予め登録されたコ
ードと一致したか否かをチェックしながら再度スイープ
を行い(ステップ112 〜120)、コードが一致した場合に
はドアロック機構の状態を切り替えるためのLOCK/UNLO
CK信号を出力し、更にデータS0 を求め、EEPROM
に記憶させる(ステップ124)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は受信装置に係り、特に、
車両用のリモートコントロールシステムの受信装置とし
て用いることが好適な受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両のドアやラッゲージコン
パートメントドア等に設けられたロック機構の解錠及び
施錠等を利用者がキーを用いることなく行なえるように
した、キーレスエントリーシステム等の車両用リモート
コントロールシステムが提案されており、既に一部の車
両に採用されている。例えばキーレスエントリーシステ
ムでは、解錠及び施錠を指示するためのスイッチ等が設
けられ利用者に所持される送信装置を含んで構成されて
いる。利用者により前記スイッチが操作されてロック機
構の解錠又は施錠が指示されると、送信装置では発振部
から出力される所定周波数の信号(搬送波)を車両毎に
予め定められたコードを表すコード信号に応じて変調
し、該変調した信号を送信する。
【0003】送信装置から送信された信号は、車両に取
付けられたアンテナによって受信された後に受信装置に
入力される。受信装置ではアンテナから入力された信号
と局部発振器から出力された基準周波数の信号とを混合
して中間周波増幅を行い、更に検波(復調)を行ってコ
ード信号を取り出す。そして取り出したコード信号が表
すコードが、予め定められたコードと一致しているか否
か照合する。コードが一致していた場合には、ソレノイ
ド等の駆動手段によって前記ロック機構を解錠又は施錠
させる。これにより、利用者がキーを用いて解錠、施錠
動作を行う必要がなくなり、利便性が向上する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特に車両は
様々な環境下で使用される可能性があるので、車両用リ
モートコントロールシステムについても様々な環境下で
確実に動作することが要求されるが、周囲環境の変化や
経時変化等を原因として送信装置の発振部から出力され
る信号の周波数や受信装置の局部発振器の発振周波数が
予め定められた値から変化することがあり、これに伴っ
て受信装置における信号の受信感度が低下し、リモート
コントロールシステムが正常に作動しなかったり、送信
装置から送信された信号(電波)の到達距離が低下する
ことがある。上述の問題を解決するためには、送信装置
の発振部から出力される信号の周波数及び受信装置の局
部発振器の発振周波数の安定度を向上させることが考え
られる。
【0005】しかし、周波数の安定度を向上させるため
に、例えば精度の高い水晶振動子を含んで各発振回路を
構成したとしても、送信装置や受信装置を構成する回路
の各素子のばらつき等を考慮すると、出荷時に送信装置
側の発振回路から出力される信号の周波数と受信装置側
の局部発振器の発振周波数とが対応するように調整する
必要があるので、手間がかかると共に、精度の高い水晶
振動子を用いることでコストも上昇するという欠点があ
った。また、上記のような調整を行っても周囲環境の変
化や経時変化等によって周波数のずれが生ずることがあ
るので、上述の問題を完全には解決することはできな
い。更に、送信装置が複数台存在する場合には、個々の
送信装置の発振部から出力される信号の周波数が互いに
ずれることが起こり得るが、上記ではこのような場合に
調整で対応することができない。
【0006】これを解決するために、特公平 4-79491号
公報、特開平5-102955号公報、特開平5-110468号公報等
には、発振回路の発振周波数を可変とし、発振周波数を
PLL(Phase Locked Loop)によって一定値になるよう
に制御することが開示されている。しかしながら、PL
Lを用いると回路構成が複雑になると共に、受信装置の
実装面積の増大及びコストアップに繋がるという問題が
あった。更にPLLを適用する場合には送信装置側の発
振部においてもPLLを用いて発振周波数を制御する必
要があるが、これに伴って送信装置も大型化することに
なる。
【0007】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、小型かつ低コストで、周囲環境等の変動に拘わらず
信号を安定して受信することができる受信装置を得るこ
とが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る受信装置は、発振周波数を変更可能な局
部発振器と、前記局部発振器の発振周波数を基準周波数
として送信装置から受信した被変調信号を復調する復調
手段と、前記送信装置から受信した被変調信号に対する
前記復調手段の受信感度が最大又は最大に近くなる基準
周波数を判断する判断手段と、前記判断手段によって判
断された基準周波数を記憶する記憶手段と、送信装置か
ら新たに被変調信号を受信する際に、局部発振器の発振
周波数を前記記憶手段に記憶された基準周波数、又は前
記基準周波数に近い周波数とし、被変調信号に対する復
調手段の受信感度が所定値未満の場合には、前記基準周
波数又は前記基準周波数に近い周波数から局部発振器の
発振周波数のスイープを開始させ、復調手段の受信感度
が所定値以上となるように制御する制御手段と、を含ん
で構成している。
【0009】
【作用】本発明では、送信装置から受信した被変調信号
に対する復調手段の受信感度が最大又は最大に近くなる
基準周波数(局部発振器の発振周波数)を判断する判断
手段を設けると共に、判断手段によって判断された基準
周波数を記憶手段に記憶しておき、送信装置から新たに
被変調信号を受信する際に、局部発振器の発振周波数を
前記記憶手段に記憶された基準周波数、又は前記基準周
波数に近い周波数とし、被変調信号に対する復調手段の
受信感度が所定値未満の場合には、前記基準周波数又は
前記基準周波数に近い周波数から局部発振器の発振周波
数のスイープを開始させ、復調手段の受信感度が所定値
以上となるように制御する。
【0010】例えば周囲環境や経時変化等により、例え
ば送信装置側の発振部から出力される信号の周波数が変
化して被変調信号の周波数が変化したとしても、受信感
度が最大又は最大に近くなる基準周波数が大きく変化す
る可能性は少ないので、上記のように局部発振器の発振
周波数を前記記憶された基準周波数、又は前記基準周波
数に近い周波数としたときに、被変調信号を所定値以上
の受信感度で受信できる可能性は非常に高い。なお、例
えば送信装置から信号を受信する毎、又は所定回受信す
る毎に判断手段で判断を行わせ、記憶手段に記憶する基
準周波数を更新するようにすれば、局部発振器の発振周
波数のスイープを行うことなく所定値以上の受信感度で
信号を受信できる可能性が非常に高くなるので更に好ま
しい。
【0011】また、受信感度が最大又は最大に近くなる
基準周波数が記憶手段に記憶されている基準周波数から
比較的大きく変化し、被変調信号に対する復調手段の受
信感度が所定値未満となった場合にも、記憶された基準
周波数又は該基準周波数に近い周波数から局部発振器の
発振周波数のスイープを開始させるので、局部発振器の
発振周波数を一定周波数から単にスイープさせる場合と
比較して、局部発振器の発振周波数を復調手段の受信感
度が所定値以上となる周波数にするまでの時間が短くな
る確率が高くなる。
【0012】このように、本発明では周囲環境等の変動
により送信装置側の発振周波数が変化し受信感度が所定
値以上となる局部発振器の発振周波数が変化した場合に
も、受信感度が所定値以上となるように、すなわち送信
装置側の発振周波数の変化に追従するように局部発振器
の発振周波数(基準周波数)がスイープされるので、周
囲環境等の変動に拘わらず送信装置から送信された信号
を安定して受信することができる。
【0013】また本発明では、局部発振器の発振周波数
が一定値となるようにPLLを用いて制御する必要がな
くなるので、受信装置を小型かつ低コストで構成するこ
とが可能となる。更に、受信装置として本発明に係る受
信装置を用いることにより、送信装置の発振部から出力
される信号の周波数の安定度が低い場合にも、送信装置
から送信された信号を受信装置が安定して受信すること
ができるので、送信装置の発振部から出力される信号の
周波数が高い精度で一定となるように、例えばPLL等
を用いて制御する必要も無くなり、送信装置をも小型化
することが可能となる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。以下では本発明に係る受信装置を、車両用
のキーレスエントリーシステムの受信装置として適用し
た場合を例に説明する。なお、以下では本発明に支障の
ない数値を用いて本発明を説明するが、本発明は以下に
示した数値に限定されるものではない。
【0015】図1には本実施例に係るキーレスエントリ
ーシステムを構成する送信装置10及び受信装置20が
示されている。送信装置10は、発振部12、コード発
生回路14、FM変調回路16、アンテナ18及び図示
しない送信スイッチを備えている。発振部12は図示し
ない水晶振動子を備えており、送信スイッチがオンされ
ると、水晶振動子の振動によって得られた一定周波数の
信号から所定周波数の高周波信号を取り出し、増幅して
出力する。
【0016】コード発生回路14は、送信装置10が対
応する車両毎に異なるコードを記憶しており、該コード
を表すコード信号を出力する。FM変調回路16は発振
部12から入力された信号を搬送波として、該搬送波を
コード発生回路14から入力されたコード信号によって
FM変調し、アンテナ18に供給する。これにより、ア
ンテナ18からは前記コードを表す被変調信号が電波と
して送信される。
【0017】一方、受信装置20はアンテナ22を備え
ている。アンテナ22は高周波増幅回路24の入力端に
接続されている。高周波増幅回路24はアンテナ22で
受信された微弱な信号を増幅して出力する。高周波増幅
回路24の出力端は混合器26の2個の入力端の一方に
接続されている。混合器26の2個の入力端の他方は、
増幅回路28を介してVCO(電圧制御発振回路)30
の出力端が接続されている。混合器26では、増幅回路
28を介して本発明の局部発振器としてのVCO30か
ら入力された基準信号の周波数を基準周波数として、高
周波増幅回路24から入力された信号と、基準信号とを
混合し中間周波数の信号に変換して出力する。
【0018】混合器26の出力端は中間周波増幅・FM
復調回路32の入力端に接続されている。中間周波増幅
・FM復調回路32は前述の混合器26と共に本発明の
復調手段を構成しており、混合器26から入力された中
間周波数の信号を増幅すると共に、FM復調を行ってコ
ード信号を取り出す。中間周波増幅・FM復調回路32
の2個の出力端の一方は、増幅回路34を介してマイク
ロコンピュータ38のCODE端子に接続されており、
中間周波増幅・FM復調回路32では前記取り出したコ
ード信号を増幅回路34を介してマイクロコンピュータ
38のCODE端子に入力する。なお、このコード信号
のレベルは、入力された中間周波数の信号の増幅を行っ
たときの信号のレベル、すなわち送信装置10から受信
した被変調信号の受信感度に応じて変化する。また、こ
の受信感度は、VCO30の発振周波数(すなわち混合
器26に入力される基準信号の周波数)の変化に伴っ
て、一例として図5(A)又は(B)に示すように変化
する。
【0019】また、中間周波増幅・FM復調回路32の
2個の出力端の他方は、増幅回路36を介してマイクロ
コンピュータ38のSQ端子に接続されている。中間周
波増幅・FM復調回路32は、前記出力端から、コード
信号のレベルが所定値未満の場合にはローレベルとな
り、コード信号のレベルが所定値以上になるとハイレベ
ルとなる、所謂スケルチ信号を出力する。
【0020】マイクロコンピュータ38は図示しないC
PU、ROM、RAM等を含んで構成されている。マイ
クロコンピュータ38には本発明の記憶手段として、記
憶内容を電気的に書替え可能な不揮発性メモリであるE
EPROM(Electrically Erasable Programmable RO
M)40が接続されている。また、マイクロコンピュー
タ38の出力端Cにはドアロック制御部70が接続され
ている。マイクロコンピュータ38は、出力端Cを介し
てドアロックの施錠又は解錠を指示するLOCK/UNLOCK信
号をドアロック制御部70へ出力する。ドアロック制御
部70の構成の詳細な説明について省略するが、ドアロ
ック制御部70は車両のドアロック機構を施錠状態、解
錠状態とする図示しないソレノイドに接続されており、
マイクロコンピュータ38から入力されたLOCK/UNLOCK
信号に応じて前記ソレノイドを駆動する。
【0021】また、マイクロコンピュータ38は出力端
1 、D2 、D3 、D4 を備えており、各出力端は抵抗
42、44、46、48の一端が接続されている。抵抗
42、44、46、48の他端はオペアンプ50の反転
入力端に接続されている。オペアンプ50の非反転入力
端には抵抗52の一端が接続されており、抵抗52の他
端には抵抗54、56の一端が各々接続されている。抵
抗54の他端は定電圧電源に接続されており、抵抗56
の他端は接地されている。また、オペアンプ50の出力
端には抵抗58、60の一端が接続されている。抵抗5
8の他端はオペアンプ50の反転入力端に接続されてお
り、抵抗60の他端はVCO30の入力端に接続されて
いる。周知のようにVCO30は、入力された信号の電
圧レベルに応じて発振周波数(すなわち基準周波数)が
変化し、電圧レベルが高くなるに従って発振周波数が高
くなる。
【0022】次に本実施例の作用を説明する。VCO3
0に入力される信号の電圧レベルは、出力端D1 〜D4
を介してマイクロコンピュータ38から出力される4ビ
ットデータ(以下、データSx という)の値に応じて変
化する。
【0023】一例として、抵抗58、42、44、4
6、48の電気抵抗値R58、R42、R 44、R46、R48
次の(1)式を満足するように定め、抵抗54、56の
電気抵抗値R54、R56を次の(2)式を満足するように
定めた場合、 R58:R42:R44:R46:R48=8:8:4:2:1 …(1) R54:R56=15:1 …(2) 点P(図1参照)の電位をVP とすると、VCO30に
入力される信号の電圧レベルVOUT は次の(3)式のよ
うになる。
【0024】 VOUT =VP {1+R58(1÷R)} …(3) 但し、RはR42、R44、R46、R48の合成抵抗 従って、一例として抵抗54の他端に接続された定電圧
電源の電圧レベルを5Vとすると、マイクロコンピュー
タ38から出力されるデータSx の値が(0001)2〜(111
1)2 (但し、( )2 は2進数を表す)まで変化したとき
にVCO30に入力される信号の電圧レベルVOUT は次
の表1に示すように変化する。
【0025】
【表1】これにより、マイクロコンピュータ38から出
力されるデータSx の値に応じてVCO30の発振周波
数(基準周波数)が変更されることになる。なお、以下
ではデータSx の値を「1」ずつ変化させたときのVC
O30の発振周波数の変化幅(最小ステップ幅)をΔf
とする。
【0026】次に、図2乃至図4のフローチャートを参
照してマイクロコンピュータ38で行われる処理を説明
する。なお、図2のフローチャートは車両のイグニッシ
ョンキーのオンオフに拘わらず常に実行される。
【0027】ステップ100では、EEPROM40か
ら受信感度が最大となる基準周波数に対応するデータS
0 を取り込む。データS0 を求める処理については後述
するが、データS0 は送信装置10からの被変調信号を
前回受信した際に求めた、受信感度が最大となったとき
のデータSx を表している。ステップ102ではデータ
x にデータS0 を代入し、ステップ104で該データ
x を出力端D1 〜D 4 から出力する。これにより、V
CO30の発振周波数は、送信装置10からの被変調信
号を前回受信した際の受信感度が最大となった周波数に
一致し、この周波数が増幅回路28を介して混合器26
に基準周波数として入力される。
【0028】ここで、送信装置10から送信された被変
調信号がアンテナ22で受信されている場合には、この
信号が高周波増幅回路24を介して混合器26に入力さ
れ、混合器26では高周波増幅回路24から入力された
信号と前記基準信号とを混合して中間周波数の信号に変
換して出力する。混合器26から出力された中間周波数
の信号は中間周波増幅・FM復調回路32に入力され、
中間周波増幅・FM復調回路32では中間周波増幅及び
FM復調を行って、コード信号及びスケルチ信号を出力
する。
【0029】次のステップ106では、スケルチがオン
したか、すなわち中間周波増幅・FM復調回路32から
SQ端子を介して入力されたスケルチ信号がハイレベル
となったか否か判定する。例えば周囲環境等が変動した
としても受信感度が最大となる基準周波数が大きく変化
する可能性は少ないので、上記のように基準周波数を、
送信装置10から前回被変調信号を受信した際に受信感
度が最大となった周波数に一致させることにより、送信
装置10から信号を受信していればステップ106の判
定が肯定される可能性は非常に高い。
【0030】一方、送信装置10からの被変調信号を受
信していない場合や、送信装置10の発振部12から出
力される信号の周波数が大幅に変化した場合にはステッ
プ106の判定が否定され、ステップ108で周波数ス
イープ処理を行う。この周波数スイープ処理の詳細につ
いて、図3のフローチャートを参照して説明する。
【0031】ステップ130では、前述のステップ10
0で取り込んだデータS0 の値が、データSx の中央値
(すなわち(1000)2 )よりも大きいか否か判定する。ス
テップ130の判定が否定された場合には、ステップ1
32でデータSx に「3」を加算する。次のステップ1
34ではデータSx の値がデータSx の最大値S
max(すなわち(1111)2 )よりも大きくなったか否か判
定する。ステップ134の判定が肯定された場合には、
ステップ136でデータSx にデータSx の最小値S
min (すなわち(0001)2 )を代入し、メインルーチンに
戻る。また、ステップ130の判定が肯定された場合に
は、ステップ138でデータSx から「3」を減算し、
ステップ140でデータSx の値が最小値Smin よりも
小さくなったか否か判定する。ステップ140の判定が
肯定された場合には、ステップ142でデータSx に最
大値Smax を代入し、メインルーチンに戻る。
【0032】図2のフローチャートのステップ110で
は、周波数のスイープが終了したか否か、すなわちデー
タSx の値が一巡してデータS0 に戻ったか否か判定す
る。ステップ110の判定が否定された場合はステップ
106に戻り、ステップ106又はステップ110の判
定が肯定される迄、ステップ106乃至110を繰り返
す。上記により、基準周波数を最小ステップ幅Δfの3
倍のステップ幅で上昇又は下降させながら、スケルチが
オンしたか否かが繰り返し判定されることになる。
【0033】ステップ110の判定が肯定された場合に
は、アンテナ22で何ら信号を受信していないと判断
し、ステップ125へ移行する。ステップ125では受
信装置20の主要部(例えば高周波増幅回路24等)の
電源をオフし、ステップ126では所定時間(例えば20
0msec)が経過したか否か判定する。ステップ126で所
定時間が経過したと判断されると、次のステップ128
で主要部の電源をオンしてステップ100に戻り、上述
の処理を再び行う。
【0034】一方、ステップ106の判定が肯定された
場合には、アンテナ22で送信装置10からの被変調信
号を含む何らかの信号を受信したと判断し、ステップ1
12へ移行する。ステップ112ではデータNを「1」
に初期設定する。次のステップ114では、中間周波増
幅・FM復調回路32からCODE端子を介して入力さ
れたコード信号を取り込む。ステップ116では、前記
取り込んだコード信号が表すコードが、マイクロコンピ
ュータ38のROMに予め登録されているコードに一致
しているか否か判定する。
【0035】本受信装置20に対応する送信装置10か
らの被変調信号を前回受信したときと比較して、送信装
置10の発振部12から出力される信号の周波数が同
一、又は殆どずれが生じていない場合には、前記送信装
置10から被変調信号を受信するとステップ116の判
定が肯定される。一方、ステップ116の判定が否定さ
れた場合には、ステップ118でデータSx にデータN
を加算し、更にデータNを次の(4)式に従って更新す
る。
【0036】 N=(|N|+1)×(−1) …(4) 次のステップ120ではデータSx の値が、最小値S
min 〜最大値Smax の範囲から逸脱したか否か判定す
る。ステップ120の判定が否定された場合にはステッ
プ114へ戻り、ステップ116又はステップ120の
判定が肯定される迄、ステップ114〜120を繰り返
す。
【0037】上記では、ステップ118の処理が行われ
る毎に、データNは符号の正負が反転されると共に絶対
値が「1」ずつ増加される。従って、データSx はステ
ップ106でスケルチがオンした時点での値を中心値と
して、前記中心値より大きくされ、次に前記中心値より
も小さくされることを交互に繰り返しながら前記中心値
との差が「1」ずつ大きくなるように値が変化され、こ
れに伴って、基準周波数もスケルチがオンした時点での
周波数を中心として最小ステップ幅Δfずつ変化される
ことになる。ステップ120の判定が肯定された場合に
は、本受信装置20に対応する送信装置10からの被変
調信号を受信していないと判断し、前記と同様にステッ
プ125へ移行する。
【0038】一方、ステップ116の判定が肯定された
場合には、本受信装置20に対応する送信装置10から
の被変調信号を受信したと判断し、ステップ122でド
アロック制御部70にLOCK/UNLOCK信号を出力する。こ
れにより、車両のドアのロック機構が解錠状態であった
場合には施錠状態に変更され、ロック機構が施錠状態で
あった場合には解錠状態に変更される。次のステップ1
24ではS0 検出・書替え処理を行う。このS0 検出・
書替え処理の詳細について、図4のフローチャートを参
照して説明する。
【0039】図4のフローチャートのステップ150で
は、データSx の値を変化させて基準周波数を変化させ
ながら、コードがROMに登録されているコードと一致
し、かつスケルチがオンし、かつ受信感度がピークとな
る点(すなわちSx の値を増加させても減少させても受
信感度が低下する点:以下単に受信感度ピーク点とい
う)をサーチする。このサーチは、コードのチェック、
スケルチのチェック及び受信感度のチェックを行いなが
らデータSx の値を変化させ基準周波数をスイープさせ
ることによって行うことができる。なお、この受信感度
ピーク点は必ず1点であるとは限らず、図5(B)に示
すように複数ある場合も有り得る。
【0040】次のステップ152ではステップ150で
受信感度ピーク点が検出されたか否か判定する。ステッ
プ152の判定が否定された場合には、EEPROM4
0に記憶されたデータS0 の更新を行うことなくS0
出・書替え処理を終了する。また、ステップ152の判
定が肯定された場合には、ステップ154で検出された
受信感度ピーク点におけるデータSx の値が、EEPR
OM40に記憶されているデータS0 と一致しているか
否か判定する。ステップ154の判定が肯定された場合
には、送信装置10の発振部12から出力される信号の
周波数は、前回S0 を求めたときと変化していないと判
断することができる。このため、この場合にも前記と同
様にデータS0 の更新を行うことなくS0 検出・書替え
処理を終了する。
【0041】一方、ステップ154の判定が否定された
場合には、周囲環境の変化や経時変化等により、送信装
置10の発振部12から出力される信号の周波数が変化
したと判断できる。このため、次のステップ156では
データS0 を新たに検出して更新する処理を行う。すな
わち、ステップ156ではステップ150で検出された
受信感度ピーク点が2点以上有ったか否か判定する。ス
テップ156の判定が否定された場合には、この唯一検
出された受信感度ピーク点が受信感度が最大となる周波
数(図5(A)に示す周波数f0 )であると判断し、ス
テップ158で前記受信感度ピーク点におけるデータS
x をデータS0 とし、ステップ172へ移行する。
【0042】また、ステップ156の判定が肯定された
場合には、次のステップ160でデータSx の値を変化
させて基準周波数を変化させながら、コードがROMに
登録されているコードと一致し、かつスケルチがオンか
らオフ、又はオフからオンに変化する点(以下、スケル
チ変化点という)をサーチする。このスケルチ変化点は
図5(B)にf1 、f2 で示す点に対応し、通常は
1 、f2 におけるデータS1 、S2 が検出される。次
のステップ162では、ステップ160の処理でスケル
チ変化点に対応するデータとして、データS1 及びデー
タS2 の両方が検出されたか否か判定する。ステップ1
62の判定が肯定された場合には、データS 0 として、
データS1 とデータS2 の平均値を設定する。
【0043】また、ステップ162の判定が否定された
場合には、データS1 及びS2 の何れか一方が検出され
たか否か判定する。ステップ166の判定が肯定された
場合には、ステップ168で検出された一方のデータS
1 又はS2 を基準として、該基準から予め定められた所
定値αだけ離れたデータをデータS0 として設定する。
すなわち、データS1 のみが検出された場合にはS0
1 −αとし、データS2 のみが検出された場合にはS
0 =S2 +αとする。また、データS1 及びS 2 の両方
共検出されなかった場合にはステップ166の判定が否
定され、ステップ170で複数の受信感度ピーク点にお
けるデータSx の値の中心値(又は平均値)をデータS
0 として設定する。
【0044】ステップ158又は164又は168又は
170でデータS0 が新たに設定されるとステップ17
2へ移行し、EEPROM40に記憶されたデータS0
を更新してS0 検出・書替え処理を処理を終了し、図2
のフローチャートのステップ125へ移行する。これに
より、次にステップ126の判定が肯定され受信装置2
0の主要部の電源がオンされて(ステップ128)上述
の受信処理を行うときには、基準周波数は上記で更新さ
れたデータS0 に対応する周波数が初期値とされること
になる。
【0045】従って、送信装置10の発振部12から出
力される信号の周波数が、送信装置10から被変調信号
を前回受信したときと変化していない、或いは若干変化
した状態で、該送信装置10から被変調信号を受信した
場合には、基準周波数のスイープを行うことなくステッ
プ106、116の判定が肯定され、車両のドアのロッ
ク機構の状態が瞬時に切り替わることになる。
【0046】また、送信装置10の発振部12から出力
される信号の周波数が比較的大きく変化した場合にも、
基準周波数がスイープされて所定値以上の受信感度で被
変調信号が受信されると共に、発振部12から出力され
る信号の周波数の変化に追従するようにデータS0 の値
が更新されるので、本実施例に係るキーレスエントリー
システムが正常に作動しなかったり、送信装置10から
送信された被変調信号(電波)の到達距離が低下する等
の不都合が生ずることはない。
【0047】また、上述のように本実施例では送信装置
10の発振部12から出力される信号の周波数及び受信
装置20のVCO30の発振周波数を各々一定とするた
めに、PLL制御等の複雑な制御を行う必要がないの
で、送信装置10及び受信装置20を小型軽量に構成す
ることができる。
【0048】なお、本実施例ではデータS0 として単一
の値を記憶するようにしていたが、これに限定されるも
のではなく、単一の車両に対し複数の送信装置10が用
意されている場合には、各送信装置毎にデータS0 を記
憶するようにしてもよい。このようにデータS0 を複数
記憶する場合には、例えば複数の送信装置10の各々が
使用される確率を考慮し、被変調信号を前回受信した際
に用いたデータS0 又は更新されてからの経過時間が最
も短いデータS0 を用いて上述の受信処理を行うことが
好ましい。
【0049】また、上記ではデータSx を4ビットのデ
ータとしていたが、これに限定されるものではなく、デ
ータSx を5ビット以上のデータとし、このデータを出
力する出力端に接続される抵抗の電気抵抗値を適切な値
に設定すれば、更に細かいステップ幅で基準周波数をス
イープさせることができることは言うまでもない。
【0050】更に、上記ではFM変調された信号を復調
する場合を例に説明したが、これに限定されるものでは
なく、AM変調された信号、或いはPM変調された信号
を復調する場合に本発明を適用することも可能である。
【0051】また、上記では本発明をキーレスエントリ
ーシステムの受信装置に適用した場合を例に説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、トランク
の施錠及び解錠や、車両のエンジンの始動及び停止をリ
モートコントロールする各種の車両用リモートコントロ
ールシステムの受信装置や、自動車電話、トランシーバ
等の携帯用無線通信機器の受信装置として適用すること
が可能である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、局部発振
器の発振周波数を変更可能にすると共に、送信装置から
受信した被変調信号に対する復調手段の受信感度が最大
又は最大に近くなる基準周波数を判断して記憶手段に記
憶させ、送信装置から新たに被変調信号を受信する際
に、局部発振器の発振周波数を記憶手段に記憶された基
準周波数、又は前記基準周波数に近い周波数とし、被変
調信号に対する復調手段の受信感度が所定値未満の場合
には、前記基準周波数又は前記基準周波数に近い周波数
から局部発振器の発振周波数のスイープを開始させ、復
調手段の受信感度が所定値以上となるように制御するの
で、小型かつ低コストで、周囲環境等の変動に拘わらず
信号を安定して受信することができる、という優れた効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る受信装置及び送信装置を含むキ
ーレスエントリーシステムの概略構成を示すブロック図
である。
【図2】受信装置のマイクロコンピュータで実行される
メインルーチンの処理内容を示すフローチャートであ
る。
【図3】周波数スイープ処理の内容を示すフローチャー
トである。
【図4】S0 検出・書替え処理の内容を示すフローチャ
ートである。
【図5】(A)及び(B)はVCOから出力される基準
信号の周波数と受信感度との関係を示す線図である。
【符号の説明】
20 受信装置 26 混合器 30 VCO 32 中間周波増幅・FM復調回路 38 マイクロコンピュータ 40 EEPROM

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発振周波数を変更可能な局部発振器と、 前記局部発振器の発振周波数を基準周波数として送信装
    置から受信した被変調信号を復調する復調手段と、 前記送信装置から受信した被変調信号に対する前記復調
    手段の受信感度が最大又は最大に近くなる基準周波数を
    判断する判断手段と、 前記判断手段によって判断された基準周波数を記憶する
    記憶手段と、 送信装置から新たに被変調信号を受信する際に、局部発
    振器の発振周波数を前記記憶手段に記憶された基準周波
    数、又は前記基準周波数に近い周波数とし、被変調信号
    に対する復調手段の受信感度が所定値未満の場合には、
    前記基準周波数又は前記基準周波数に近い周波数から局
    部発振器の発振周波数のスイープを開始させ、復調手段
    の受信感度が所定値以上となるように制御する制御手段
    と、 を含む受信装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1298832A1 (en) * 2001-07-31 2003-04-02 Yazaki Corporation Keyless access control receiver
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