JPH07141851A - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置

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JPH07141851A
JPH07141851A JP14787393A JP14787393A JPH07141851A JP H07141851 A JPH07141851 A JP H07141851A JP 14787393 A JP14787393 A JP 14787393A JP 14787393 A JP14787393 A JP 14787393A JP H07141851 A JPH07141851 A JP H07141851A
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shutter
housing
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JP14787393A
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Houei Sen
朋英 笘
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シャッタ部周辺の密閉度を高めて装置の防塵
性能を安定させる。 【構成】 第1のハウジング66のフロントパネル68
の後面に弾性力を有するパッキン64を介して案内部材
50を取り付ける。案内部材50に光カードを案内する
案内通路58を形成する。案内部材50の後面を傾斜面
62とする。シャッタ84が傾斜面62に対して適正に
合致するように、シャッタ84のフランジブッシュ90
に係合可能な当接片56を案内部材50に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報記録媒体に対して
情報の記録再生を行う情報記録再生装置に関し、詳しく
は、情報記録媒体の挿入口を開閉するシャッタ機構を有
する情報記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】情報記録媒体のなかでも、光カードは、
磁気カードと比較して数千倍から一万倍の記憶容量を有
し、軽体制の良さと相俟って、銀行用の預金通帳や携帯
用の地図、或いは買い物などの用いるプリペイドカード
などとしての広い応用範囲が考えられている。
【0003】光カードに対して情報の記録再生を行う情
報記録再生装置(以下、単に「装置」と称する)には、
CDプレーヤなどと同様の光学ピックアップが備えられ
ている。この光学ピックアップは、対物レンズを通して
光カード上にレーザビームを照射する。装置は、光学ピ
ックアップと光カードとが相対的に移動するよう構成さ
れ、レーザビームが光カード上の記録とラックをなぞる
ように、光学ピックアップと光カードとの動作が制御さ
れる。
【0004】一般的に光学ピックアップを使用する機器
では、対物レンズの表面に異物が付着すると、カードに
照射されるレーザ光の強度が低下し、正しい記録再生が
出来なくなる。
【0005】そこで、塵埃による対物レンズの汚損を避
けるために、内部をほぼ密閉構造にした装置が特開平4
−283487号公報に記載されている。この公報の装
置を図17に示す。
【0006】図17に示すように、フロントパネル2
と、リアパネル4と、カバー6と、底板8とを有する第
1のハウジングを有している。フロントパネル2とリア
パネル4とカバー6とは、底板8に取り付けられてい
る。
【0007】フロントパネル2には、光カードを出し入
れするためのスリット状の挿入口10が形成されてい
る。リアパネル4には、装置冷却用のファン12が取り
付けられている。カバー6には、冷却気採取用口14が
形成されている。
【0008】第1のハウジング内には、光学ピックアッ
プや、カード駆動機構、シャッタ機構等を内蔵した第2
のハウジング16と、第2のハウジング16に電源を供
給する電源供給部18とが配設されている。
【0009】第2のハウジング16は、アルミ合金製の
上部20と下部22とを備えている。第2のハウジング
16には、フロントパネル2の挿入口10から挿入され
た光カードが第2のハウジング16内部にも挿入され得
るように、開口24が形成されている。
【0010】この開口24の周囲を囲うようにして、第
2のハウジング16の前面には、独立気泡スポンジゴム
製のパッキン部材26が固着されている。このパッキン
部材26は、フロントパネル2の後面と接触している。
また、第2のハウジング16の上部20と下部22との
接合部も、独立気泡スポンジゴム製のパッキン部材28
によってシールされている。
【0011】これらパッキン部材26,28によって、
第2のハウジング16の内部と外部との空気流通は挿入
口10と開口24とを除きほぼ遮断され、冷却ファン1
2が動作しても、外気中の塵埃が冷却ファン12によっ
て第2のハウジング16内に侵入することはない。
【0012】しかしながら、挿入口10と開口24とが
常時開いたままであると、冷却ファン12によらなくと
も、第1のハウジングの外部から挿入口10及び開口2
4を介して空気が侵入してくる。
【0013】光カード挿入時以外に挿入口及び開口を閉
じるシャッタ機構としては、特開平4−209387号
公報に開示されたものが知られている。このシャッタ機
構では、図18の(A)に示すように、第1のハウジン
グのフロントパネル30に形成された挿入口32を開閉
するように、図示しない第2のハウジングの開口におい
てに回転可能に取り付けられたシャッタ33と、挿入口
32と連通した案内通路34を有しフロントパネル30
と一体的に形成された案内部材36の終端面38との間
に弾性部材40を設けて、シャッタ33が挿入口32及
び案内通路34を閉じている間、図示しない第2のハウ
ジングを密閉構造にする構成が開示されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このシャッタ機構で
は、フロントパネル30側に形成された案内部材36の
終端面38と、第2のハウジング側に取り付けられたシ
ャッタ33との間で密閉を行う構造となっている。従っ
て、フロントパネル30と第2のハウジングとの間の相
対的な取り付け精度によって密閉性が損なわれる欠点を
有している。
【0015】例えば、図18の(B)乃至(E)に示す
ように、フロントパネル30がシャッタ33に対して下
方に位置していたり(図18の(B))、上方に位置し
ていたり(図18の(C))、前方に位置していたり
(図18の(D))、後方に位置していたり(図18の
(E))すると、第1及び第2のハウジングの密閉性が
損なわれる。
【0016】取り付け精度としては、以下のようなもの
が挙げられる。 1. 第2のハウジングに対してシャッタが取り付けら
れる精度 2. 第1のハウジングの底板に対して第2のハウジン
グが取り付けられる精度 3. 底板に対してフロントパネルが取り付けられる精
度 これら3つの精度のすべてがシャッタと挿入口及び開口
との相対位置に影響を及ぼす。従って、各精度を十分に
高く設定できない場合は、シャッタ周辺に隙間が生じて
密閉できなくなる恐れがある。
【0017】もともと、外装部分の取り付け精度は、部
品コストや組み立てコストなどの点から低く設定するの
が一般的であり、また外装部分は害力による変形やずれ
を生じやすいものでもある。従来の構成ではこれらの問
題に対処することが困難である。
【0018】本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、シャッタ部周
辺の密閉度を高めて、装置の防塵性能を安定させること
にある。
【0019】
【課題を解決するための手段】従って本発明による情報
記録再生装置は、情報記録媒体の挿入口を有するフロン
トパネルを備えた第1のハウジングと、前記第1のハウ
ジング内に設けられたほぼ密閉構造の第2のハウジング
と、この第2のハウジング内に設けられ、前記情報記録
媒体に対して情報の記録/再生を行う記録/再生ヘッド
と、前記第2のハウジング内部の閉位置と開位置との間
で移動可能であり、前記挿入口からの前記第2のハウジ
ング内部への前記情報記録媒体の挿入を、前記閉位置に
おいて防止するシャッタとを具備する情報記録再生装置
において、前記挿入口と前記シャッタとの間に配置さ
れ、前記情報記録媒体を挿入口から第2のハウジング内
部へと案内する案内通路を有する案内部材と、前記案内
部材と前記フロントパネルとの間に配置され、前記挿入
口及び前記案内通路の周囲を取り囲む第1の弾性部材
と、前記案内部材と前記シャッタとの間に配置され、前
記案内通路の周囲を取り囲む第2の弾性部材と、前記第
2のハウジングに設けられ、前記シャッタに対する前記
案内部材の相対的な位置を決定する位置決め部材とを具
備することを特徴としている。
【0020】
【作用】第1のハウジングの挿入口から挿入された情報
記録媒体は、案内部材に形成された案内通路によって第
2のハウジングの内部へ案内される。第2のハウジング
内で閉位置に位置していたシャッタが開位置に移動して
第2のハウジングへの情報記録媒体の挿入を可能にす
る。情報記録媒体が第2のハウジング内に挿入された
後、シャッタは閉位置に移動して第2のハウジングを密
閉状態にする。シャッタは位置決め部材によって案内部
材に対する位置が決定されており、第2のハウジングを
適正な密閉状態にもたらす。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。まず、
本発明による情報記録再生装置の第1実施例を図1乃至
図6を参照して説明する。なお、本実施例の装置は、情
報記録媒体として光カードに対して記録再生を行うもの
とする。
【0022】図1において符号50は、案内部材を示
す。この案内部材50は、垂直方向に延在した平板52
と、この平板52に一体に形成された突出部54とを有
している。平板52の上部の両側には、ほぼU字形状の
当接片56が形成されている。この当接片56は、位置
決め部材を構成している。
【0023】突出部54には、貫通した案内通路58が
形成されている。この案内通路58は、光カード60
(図5に図示)をガイドするために段差が形成されてい
る。突出部54の後面は、平板52に対して上方を向く
ように傾斜して傾斜面62となっている。
【0024】案内部材50は、独立気泡性スポンジゴム
性のパッキン64を介して第1のハウジング66のフロ
ントパネル68に固着されている。このフロントパネル
68には、挿入口70が形成されている。この挿入口7
0は、案内部材50の案内通路58と通じるように形成
されており、案内通路58よりもやや広い開口面積を有
している。パッキン64は、フロントパネル68と案内
部材50の平板52との間から空気が入り込まないよう
に挿入口70と案内通路58との周囲を覆っている。
【0025】フロントパネル68は、第1のハウジング
66の前壁となっている。この第1のハウジング66内
には、図示しない光学ヘッドや駆動源などを内蔵した第
2のハウジング72が設置されている。この第2のハウ
ジング72の前壁74は、案内部材50の平板52より
もやや大きめの開口76が形成されている。
【0026】第2のハウジング72の底壁には、基板7
8が固着されいている。この基板78には、図2に示す
ように、搬送ローラ80を有する搬送機構82が取り付
けられている。又、この基板78には、シャッタ84が
ピン86を中心として回転可能に設置されている。
【0027】このシャッタ84と基板78との間にはコ
イルばね88が設置されており、シャッタ84はこのコ
イルばね88によって図3において時計回りに付勢され
ている。即ち、シャッタ84は、図5に示す閉位置に位
置するように付勢されている。このシャッタ84は、図
示しないソレノイドによって必要なときにのみ、図4に
示す開位置に移動される。
【0028】図2に示すように、ピン86は樹脂性のフ
ランジブッシュ90によって基板78に取り付けられて
いる。フランジブッシュ90は、案内部材50の当接片
56と嵌合可能となっている。
【0029】シャッタ84には、例えば独立気泡性スポ
ンジゴム等の弾性と密閉性に富んだ素材で形成されたパ
ッキン92が固着されている。パッキン64によって一
体的となったフロントパネル68と案内部材50とは、
図3に示すように第1及び第2のハウジング66,72
にはめ込まれる。このとき、案内部材50の当接片56
とシャッタ84のフランジブッシュ90が係合してシャ
ッタ84に対する案内部材50の位置が定められる。詳
細には、シャッタ84の位置に対して、案内部材50の
突出部54の斜面62の位置が定められ、この結果、シ
ャッタ84が図5に示すように閉位置に位置したとき、
シャッタ84のパッキン92と斜面62との間に隙間が
なく、適正に挿入口70及び案内通路58を閉塞でき
る。
【0030】図4に示すように光カード60の挿入排出
が行われる時以外は、シャッタ84は閉位置に位置して
いる。シャッタ84が閉位置に位置しているときのシャ
ッタ84と案内部材50との間の相対的な位置精度は、
シャッタ84と、フランジブッシュ90と、案内部材5
0との3つの部品の加工精度によってのみ決定する。従
って、これらの精度を一般的な値に設定しておけば、第
2のハウジング72の密閉性能は非常にばらつきの少な
いものとなる。
【0031】もし、外装部品であるフロントパネル68
が外部からの衝撃や何等かの理由によって図6に示すよ
うに正規の位置からずれてしまっても、フロントパネル
68と案内部材50の平板52との間に位置するパッキ
ン64がこのずれに伴って変形し、ずれを吸収するの
で、シャッタ84のパッキン92と突出部54の斜面6
2との間にずれが生じて隙間ができることはなく、第2
のハウジング72の気密性は保たれる。又、挿入口70
は案内通路58よりも大きく形成されているので、カー
ド排出時に挿入口70と搬送ローラ80との間でカード
がジャミングを起こす可能性も極めて少ない。
【0032】また、機器の耐震性能向上を目的として、
ゴム性のインシュレータを介して第2のハウジング72
を第1のハウジング66に取り付けることが一般に行わ
れる。このようなインシュレータを本実施例の装置に配
置した場合、第2のハウジング72は第1のハウジング
66に対して、インシュレータによって振動吸収を行い
得るだけの相対的な変位を持つことになる。即ち、例え
ば図5に示す状態と比較してみたとき、第2のハウジン
グ72は第1のハウジング66に対して、上方や下方、
あるいは前後・左右に移動する。しかし、この様な変位
をも、フロントパネル68と案内部材50の平板52と
の間に位置するパッキン64が吸収するので、密閉性は
何等損なわれない。
【0033】本実施例においては、厳密には案内部材5
0は、シャッタ84の回転中心でもあるピン86を中心
とした回転の自由度を持っている。従ってシャッタ閉鎖
時には、案内部材50はコイルばね88による付勢力を
受けて図5において時計回りに回転しようとするが、パ
ッキン92の復元力を十分に大きく設定すれば、付勢力
による影響は相対的に小さいものとなり、案内部材50
の姿勢の変化は無視し得る(パッキン92の復元力を大
きく設定することは、パッキン92のつぶれ代を大きく
とることで容易に実現される)。また、多少の姿勢変化
が起こったとしても、シャッタ84に対する位置そのも
のはピン86及びフランジブッシュ90によって決定さ
れるので、相互のずれは起こらず、シャッタ84及びパ
ッキン92によるシール性能に影響を及ぼすことはな
い。
【0034】次に第2実施例を図7乃至図9を用いて説
明する。なお、第1実施例と同一の部材には同一の参照
符号を付し、異なるところのみを説明する。以下、第3
及び第4実施例についても同様に説明する。
【0035】図7の(A)に示すように、本実施例での
案内部材50の突出部54の傾斜面62は、平板52に
対して上方ではなく下方を向くように傾斜している。こ
の傾斜面62には、パッキン92が固着されている。
【0036】図9に示すように、この案内部材50の案
内通路58は、光カード60に対して十分に大きな開口
面積を有しており、光カード60が通過する際にはガイ
ドの役割を果たさぬようになっている。これに対して、
フロントパネル68に形成された挿入口70は、光カー
ド60をガイドするために十分に狭い幅と高さを有して
いる。
【0037】図7の(A)に示すように、案内部材50
はシャッタ支持基板94の前壁95にねじ96によって
固定されている。このシャッタ支持基板94の前壁95
には、前壁95に逆U字状のスリットを形成してこのス
リットに囲まれた部分を下方に折曲することによって、
支持部98と開口100とが設けられている。支持部9
8は案内部材50の傾斜面62に対して直角となるよう
に下方に傾斜しており、開口100は案内部材50の突
出部54が入り得る程度の大きさを有している。
【0038】支持部98には、切り欠き102が形成さ
れている。この切り欠き102を介して、シャッタ84
がガイドピン104によって支持部98に取り付けられ
ている。シャッタ84は切り欠き102に沿って、案内
部材50の傾斜面62と直交する方向に移動可能となっ
ている。このシャッタ84の下方への移動を規制し、か
つ、シャッタ84を上方へ付勢するように、コイルばね
88がシャッタ84と第2のハウジング72(図5に図
示)との間に設置されている。
【0039】シャッタ84は、案内部材50の傾斜面6
2と同じ角度で傾斜した傾斜部106を有しており、こ
の傾斜部106が図8に示すようにパッキン92に当接
することにより挿入口70及び案内通路58の閉塞を行
う。
【0040】傾斜部106の上端両側部には、垂直方向
に突出した2個のガイド110が設けられている。これ
らガイド110の間隔は、光カード60(図9に図示)
の幅よりもやや大きく設定されており、シャッタ開放時
に光カード60をガイドするようになっている。
【0041】シャッタ84と案内部材50との間の相対
的な位置精度は、シャッタ84と、案内部材50と、シ
ャッタ支持基板94との3つの部材の加工精度によって
のみ決定する。
【0042】本実施例においては、シャッタ84の傾斜
部106が案内部材50の傾斜面62とほぼ平行であ
り、かつ、パッキン92を傾斜面62に対してほぼ垂直
に押し潰す方向に付勢されているので、パッキン92の
つぶれ量にむらがなく、密閉性能がより安定する。
【0043】なお、パッキン92のつぶれ量にむらがな
く、密閉性を上げるものとして、図10乃至図13を用
いて説明する。図10に示すように、案内部材の突出部
54は、フロントパネル68と一体的に形成されてい
る。突出部54の案内通路58は、図12に示すカード
挿入口70と連通されいる。
【0044】図11に示すように、支持基板94の支持
部98は、基板94の底部から斜め上方に向かって、詳
しくは突出部54の傾斜面62(図10に図示)に対し
て垂直な方向に延出している。この支持部98上には、
スライダ108が設置されている。
【0045】このスライダ108には切り欠き102が
形成されている。この切り欠き102を介してガイドピ
ン104が支持部98に固定されている。かくして、ス
ライダ108は支持部98上で突出部54の傾斜面62
(図10に図示)に対して垂直な方向に移動可能となっ
ている。このスライダ108は、押圧ばねよりなるコイ
ルばね88によって傾斜面62(図10に図示)側に付
勢されている。
【0046】スライダ108の上部には、傾斜面62
(図10に図示)に対して平行な方向に折曲された折曲
部110が形成されている。この折曲部110の両側部
はさらに折曲されて2つの支持片112を設けている。
【0047】これら支持片112によって、シャッタ8
4がピン86によって回転可能に支持されている。この
シャッタ84は、スライダ108の折曲部110によっ
て回転を規制されている。
【0048】ピン86の中心114は、パッキン92の
中心200を通り傾斜面62に対して垂直な直線116
を通っている。シャッタ84が閉位置に位置していると
きには、図12に示すように、ばね88の付勢力によっ
てスライダ108が押し上げられており、シャッタ84
がパッキン92に押し付けられている。
【0049】シャッタ84はピン86によって回転可能
であり、かつ、パッキン92がシャッタ84の回転中心
に対して対称形状となっているので、シャッタ84は、
パッキン92の傾きに対して適応するようにパッキン9
2と接触してこれを押圧する。すなわち、閉鎖時のシャ
ッタ84の姿勢が自然に傾斜面62にならう。従ってフ
ロントパネル68が所定の位置から上下及び前後に多少
ずれた場合でも、シャッタ84とパッキン92との間に
隙間は生じない。
【0050】また、本実施例では、ピン86の中心は、
パッキン92の開口部の中心200を通り傾斜面62に
対して垂直な直線116を通っている。ここで、シャッ
タ84がコイルばね88から受ける力Pは、図12に示
すような状態となる。この力Pは、パッキン92の開口
部の中心200を通り傾斜面62に垂直な直線116の
延長線上にある。この力Pの反力は、図12の断面にお
いては、パッキン92の上辺部分及び下辺部分からシャ
ッタ84に加えられる力F1,F2となる(パッキン9
2は上辺部分及び下辺部分の領域の方が左辺部分及び右
辺部分の領域よりもはるかに多いので、便宜上、ここで
はパッキン92の左辺部分及び右辺部分は無視する)。
上述したように、力Pは直線116を通っているので、
直線116と力F1との間の距離と、直線116と力F
2との間の距離とが等しくなり、この結果、力F1と力
F2とは等しくなる。従って、パッキン92のつぶれ量
は均一となり、密閉性能のさらなる安定化に寄与する。
なお、ここでは、パッキン92のつぶれ量を均一にする
ために「中心」や「垂直」といった概念を適用したが、
パッキン92のつぶれ量が均一となる構成であれば、こ
れらの概念を厳格に適用する必要はない。
【0051】さらに、パッキン92のつぶれ量にむらが
なく、密閉性を上げる別の例として、図14乃至図16
を用いて説明する。シャッタ84の下部には開口118
(図15及び図16に図示)が形成されており、この開
口118には鋼球120が嵌合されている。シャッタ8
4はこの鋼球120に対して回転自在となっている。こ
の鋼球120の下面には軸部122が取り付けられてい
る。
【0052】開口118(図15及び図16参照)から
鋼球120が落ちないようにして、リング状の受け12
4がシャッタ84に固着されている。この受け124の
リング状の部分を通過するようにして軸部122が下方
に突出している。この受け124は、軸部122と接触
することによって、シャッタ84のX軸回りの回転とY
軸回りの回転とを規制している。
【0053】軸部122は、アーム126に固定されて
いる。このアーム126はピン128を介して回転可能
となっており、ばね88によってシャッタ84を閉位置
側に付勢している。
【0054】シャッタ84が閉位置(図15参照)に位
置したときにシャッタ84のZ軸回りの回転を規制する
ようにして、フロントパネル68には、ストッパ130
が突出部54と一体的に形成されている。
【0055】図15に示すシャッタ84の閉鎖状態にお
いては、鋼球120の中心202は、アーム126の回
転中心204を通って傾斜面62に平行な直線132
と、パッキン92の中心206を通って傾斜面62に垂
直な直線134との交点付近に位置している。
【0056】シャッタ84は、軸を中心としてではな
く、点(鋼球120の中心202)を中心として全方位
の回転の自由度を持ち、かつ、この自由度の中心に対し
てパッキン92が対称形状である。このため、シャッタ
84が図15に示すような閉位置に位置したときには、
シャッタ84は傾斜面62及びパッキン92の傾斜角度
の同じ角度に無理なく傾く事ができる。このようなシャ
ッタ84の傾きは、フロントパネル68が所定の位置よ
り上下/前後にずれたときはもとより、傾斜した場合に
おいても、パッキン92及び傾斜面62に平行な姿勢で
シャッタ84を押し付けることができる。従ってパッキ
ン92のつぶれ量が均一となり、密閉性能のさらなる安
定化に寄与する。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、シャッター周辺部に弾
性部材を配置するのでシャッタ部周辺の密閉度を高め
て、装置の防塵性能を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従った第1実施例の情報記録再生装置
の案内部材及びパッキンを示す分解斜視図。
【図2】第1実施例の装置の搬送機構とシャッタ機構と
を示す分解斜視図。
【図3】第1実施例の装置において案内部材及びパッキ
ンが第1及び第2のハウジングに合致される状態を示す
縦断面図。
【図4】第1実施例の装置のシャッタが開位置に位置し
ている状態を示す縦断面図。
【図5】図4に示す装置のシャッタが開位置に位置して
いる状態を示す縦断面図。
【図6】図4に示す装置においてフロントパネルが第1
及び第2のハウジングに対して下方にずれたときの状態
を示す縦断面図。
【図7】第2実施例の装置の案内部材及びシャッタ機構
周辺の部品を示す斜視図。
【図8】図7に示す装置においてシャッタが閉位置に位
置しているときの状態を示す縦断面図。
【図9】図7に示す装置においてシャッタが開位置に位
置しているときの状態を示す縦断面図。
【図10】パッキンのつぶれ量にむらがなく、密閉性を
上げる装置のフロントパネル及びパッキンを示す分解斜
視図。
【図11】図10の装置のシャッタ機構を示す分解斜視
図。
【図12】図11に示すシャッタが閉位置に位置すると
きの状態を示す縦断面図。
【図13】図11に示すシャッタが開位置に位置すると
きの状態を示す縦断面図。
【図14】パッキンのつぶれ量にむらがなく、密閉性を
上げる別の装置のフロントパネル及びシャッタ機構を示
す分解斜視図。
【図15】図14に示すシャッタが閉位置にあるときの
状態を示す縦断面図。
【図16】図14に示すシャッタが開位置にあるときの
状態を示す縦断面図。
【図17】従来の装置を示す分解斜視図。
【図18】別の従来の装置を示し、(A)はシャッタに
対してフロントパネルが適正な位置に配置されている状
態を示す縦断面図、(B)乃至(E)はシャッタに対し
てフロントパネルがずれた状態をそれぞれ示す縦断面
図。
【符号の説明】
50…案内部材、54…突出部、56…当接片、58…
案内通路、60…光カード、62…傾斜面、66…第1
のハウジング、68…フロントパネル、70…挿入口、
72…第2のハウジング、84…シャッタ、86…ピ
ン、90…フランジブッシュ、92…パッキン。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】情報記録媒体のなかでも、光カードは、
磁気カードと比較して数千倍から一万倍の記憶容量を有
し、携帯性の良さと相俟って、銀行用の預金通帳や携帯
用の地図、或いは買い物など用いるプリペイドカード
などとしての広い応用範囲が考えられている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】光カードに対して情報の記録再生を行う情
報記録再生装置(以下、単に「装置」と称する)には、
CDプレーヤなどと同様の光学ピックアップが備えられ
ている。この光学ピックアップは、対物レンズを通して
光カード上にレーザビームを照射する。装置は、光学ピ
ックアップと光カードとが相対的に移動するよう構成さ
れ、レーザビームが光カード上の記録ラックをなぞる
ように、光学ピックアップと光カードとの動作が制御さ
れる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】光カード挿入時以外に挿入口及び開口を閉
じるシャッタ機構としては、特開平4−209387号
公報に開示されたものが知られている。このシャッタ機
構では、図18の(A)に示すように、第1のハウジン
グのフロントパネル30に形成された挿入口32を開閉
するように、図示しない第2のハウジングの開口におい
て回転可能に取り付けられたシャッタ33と、挿入口3
2と連通した案内通路34を有しフロントパネル30と
一体的に形成された案内部材36の終端面38との間に
弾性部材40を設けて、シャッタ33が挿入口32及び
案内通路34を閉じている間、図示しない第2のハウジ
ングを密閉構造にする構成が開示されている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】もともと、外装部分の取り付け精度は、部
品コストや組み立てコストなどの点から低く設定するの
が一般的であり、また外装部分は力による変形やずれ
を生じやすいものでもある。従来の構成ではこれらの問
題に対処することが困難である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】案内部材50は、独立気泡ゴムスポンジ製
のパッキン64を介して第1のハウジング66のフロン
トパネル68に固着されている。このフロントパネル6
8には、挿入口70が形成されている。この挿入口70
は、案内部材50の案内通路58と通じるように形成さ
れており、案内通路58よりもやや広い開口面積を有し
ている。パッキン64は、フロントパネル68と案内部
材50の平板52との間から空気が入り込まないように
挿入口70と案内通路58との周囲を覆っている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】第2のハウジング72の底壁には、基板7
8が固着されている。この基板78には、図2に示すよ
うに、搬送ローラ80を有する搬送機構82が取り付け
られている。又、この基板78には、シャッタ84がピ
ン86を中心として回転可能に設置されている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】シャッタ84には、例えば独立気泡ゴムス
ポンジ等の弾性と密閉性に富んだ素材で形成されたパッ
キン92が固着されている。パッキン64によって一体
的となったフロントパネル68と案内部材50とは、図
3に示すように第1及び第2のハウジング66,72に
はめ込まれる。このとき、案内部材50の当接片56と
シャッタ84のフランジブッシュ90が係合してシャッ
タ84に対する案内部材50の位置が定められる。詳細
には、シャッタ84の位置に対して、案内部材50の突
出部54の斜面62の位置が定められ、この結果、シャ
ッタ84が図5に示すように閉位置に位置したとき、シ
ャッタ84のパッキン92と斜面62との間に隙間がな
く、適正に挿入口70及び案内通路58を閉塞できる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】また、機器の耐震性能向上を目的として、
ゴムのインシュレータを介して第2のハウジング72
を第1のハウジング66に取り付けることが一般に行わ
れる。このようなインシュレータを本実施例の装置に配
置した場合、第2のハウジング72は第1のハウジング
66に対して、インシュレータによって振動吸収を行い
得るだけの相対的な変位を持つことになる。即ち、例え
ば図5に示す状態と比較してみたとき、第2のハウジン
グ72は第1のハウジング66に対して、上方や下方、
あるいは前後・左右に移動する。しかし、この様な変位
をも、フロントパネル68と案内部材50の平板52と
の間に位置するパッキン64が吸収するので、密閉性は
何等損なわれない。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】図7に示すように、本実施例での案内部材
50の突出部54の傾斜面62は、平板52に対して上
方ではなく下方を向くように傾斜している。この傾斜面
62には、パッキン92が固着されている。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】図8に示すように、案内部材50はシャッ
タ支持基板94の前壁95にねじ96によって固定され
ている。このシャッタ支持基板94の前壁95には、前
壁95に逆U字状のスリットを形成してこのスリットに
囲まれた部分を下方に折曲することによって、支持部9
8と開口100とが設けられている。支持部98は案内
部材50の傾斜面62に対して直角となるように下方に
傾斜しており、開口100は案内部材50の突出部54
が入り得る程度の大きさを有している。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録媒体の挿入口を有するフロント
    パネルを備えた第1のハウジングと、 前記第1のハウジング内に設けられたほぼ密閉構造の第
    2のハウジングと、 この第2のハウジング内に設けられ、前記情報記録媒体
    に対して情報の記録/再生を行う記録/再生ヘッドと、 前記第2のハウジング内部の閉位置と開位置との間で移
    動可能であり、前記挿入口からの前記第2のハウジング
    内部への前記情報記録媒体の挿入を、前記閉位置におい
    て防止するシャッタとを具備する情報記録再生装置にお
    いて、 前記挿入口と前記シャッタとの間に配置され、前記情報
    記録媒体を挿入口から第2のハウジング内部へと案内す
    る案内通路を有する案内部材と、 前記案内部材と前記フロントパネルとの間に配置され、
    前記挿入口及び前記案内通路の周囲を取り囲む第1の弾
    性部材と、 前記案内部材と前記シャッタとの間に配置され、前記案
    内通路の周囲を取り囲む第2の弾性部材と、 前記第2のハウジングに設けられ、前記シャッタに対す
    る前記案内部材の相対的な位置を決定する位置決め部材
    と、 を具備することを特徴とする情報記録再生装置。
JP14787393A 1993-06-18 1993-06-18 情報記録再生装置 Withdrawn JPH07141851A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008009478A (ja) * 2006-06-27 2008-01-17 Nidec Sankyo Corp 媒体処理装置
WO2011105467A1 (ja) * 2010-02-26 2011-09-01 日本電産サンキョー株式会社 カードリーダ

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US9027834B2 (en) 2010-02-26 2015-05-12 Nidec Sankyo Corporation Card reader

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