JP2002015497A - ディスクドライブ装置及びヘッド支持構造 - Google Patents

ディスクドライブ装置及びヘッド支持構造

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JP2002015497A
JP2002015497A JP2000193366A JP2000193366A JP2002015497A JP 2002015497 A JP2002015497 A JP 2002015497A JP 2000193366 A JP2000193366 A JP 2000193366A JP 2000193366 A JP2000193366 A JP 2000193366A JP 2002015497 A JP2002015497 A JP 2002015497A
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head support
pedestal
frame
support member
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JP2000193366A
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Yoshiyuki Oishi
良之 大石
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッド支持部材に形成した回動支点の不本意
な浮き上がりや位置ずれを抑制する。 【解決手段】 上側ヘッド支持部材121の基端部を、
板ばね部材130を介して台座113に固定するととも
に、該基端部の両脇から第1,第2の脚部125,12
6を延出して、その後端に形成した回動支点125a,
126aを台座113上に配置する。さらに、板ばね部
材130の基部130aに、L字状に屈曲形成された一
対の押圧ばね部135,136を形成し、これら押圧ば
ね部135,136により、台座113の上面に配置さ
れた第1,第2脚部125,126の後端部を、上方か
ら押圧して各脚部125,126の台座113からの浮
き上がりを抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロッピー(登録
商標)ディスク等のディスクに対してデータの記録又は
再生を行う磁気ヘッドユニットを備えたディスクドライ
ブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フロッピーディスク等のディスクに対し
磁気ヘッドが接触してデータの記録又は再生を行うディ
スクドライブ装置は、一般に、下側磁気ヘッドを支持す
るキャリッジと称する下側ヘッド支持部材と、上側磁気
ヘッドを支持するアームと称する上側ヘッド支持部材と
を備えている。下側ヘッド支持部材は、後端部に上側ヘ
ッド支持部材を固定するための台座を有しており、この
台座に上側磁気ヘッドの基端部が板ばね部材を介して固
定される。さらに、上側磁気ヘッドの基端部からは、一
対の脚部が板ばね部材を挟んで平行に延出しており、該
脚部の後端が台座の上に配置されて回動支点を形成して
いる。
【0003】上側磁気ヘッドは、ディスクが挿入又は排
出される際は、脚部の後端に形成された回動支点を中心
に先端(すなわち、上側磁気ヘッドの装着部)が持ち上
げられて、上側磁気ヘッドとディスクとの干渉を回避し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した構造にあっ
て、上側ヘッド支持部材の脚部後端に形成された回動支
点は、板ばね部材のばね力により台座に接触している
が、該ばね力は弱く、外部からの振動や衝撃によって回
動支点にがたつきや浮き上がりを生じることがあった。
このような回動支点の不安定な挙動が、ディスクに対す
るデータの記録・再生中に発生した場合、それら不安定
な挙動に伴う上側磁気ヘッドの振動や位置ずれによっ
て、ディスクに傷が付いたり、記録再生ミスが発生する
おそれがあった。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、ヘッド支持部材に形成した回動支点の不本意な
浮き上がりや位置ずれを抑制することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、骨組を形成するフレームと、該フ
レーム内に挿入されてきたディスクを保持して昇降動作
させるキャリアと、フレームに装着されキャリアに保持
されたディスクに対してデータの記録再生を行う磁気ヘ
ッドユニットと、を備えたディスクドライブ装置におい
て、上記磁気ヘッドユニットを、先端に下側磁気ヘッド
が固定され且つ基端部に台座が形成された下側ヘッド支
持部材と、先端に上側磁気ヘッドが固定され且つ基端部
が板ばね部材を介して台座に固定されるとともに、該基
端部から延出した脚部の後端を台座に回動自在に配置し
てなる上側ヘッド支持部材とを備えた構成とし、更に、
上側ヘッド支持部材における脚部の後端に直接接触して
該脚部を台座側へ付勢する押圧手段を設けたことを特徴
とする。
【0007】上記構成によれば、押圧手段の付勢力によ
って上側ヘッド支持部材の脚部後端が台座へ強固に押し
付けられているので、外部から振動や衝撃等を受けて
も、回動支点となる脚部後端が浮き上がったり位置ずれ
を生じるおそれが少ない。
【0008】また、上記押圧手段を、板ばね部材の一部
に形成した押圧ばね部で形成すれば、部品点数が増加す
ることなく、経済的な構成をもって上記発明の目的を達
成することができる(請求項2)。
【0009】また、脚部が、上側ヘッド支持部材の基端
部両脇からそれぞれ平行に延出する第1,第2の脚部で
構成される場合には、これら各脚部に対応して押圧ばね
部を板ばね部材に形成することにより、各脚部を押圧ば
ね部で台座側へ付勢することが好ましい(請求項3)。
【0010】さらに、上側ヘッド支持部材の中心軸を境
として第1脚部が存在する側の側縁に該上側ヘッド支持
部材を持ち上げるための荷重を受ける押上げレバーを形
成する場合には、該押上げレバーに持ち上げ荷重が作用
したとき、板ばね部材にねじりトルクが発生して、第1
脚部の浮き上がりを阻止し得ないことがある。このよう
な場合は、他方の回動支点である第2脚部の後端を、第
1脚部の後端よりも後方へ所要長さだけ延ばすことによ
り、第1脚部の浮き上がりによる上側磁気ヘッドの傾き
を修正することが好ましい(請求項4)。
【0011】ここで、第2脚部の後端を後方へ延ばす長
さの設定は、例えば、上側磁気ヘッドの姿勢を確認しな
がら、適宜試行錯誤を繰り返して調整すればよい。
【0012】また、請求項5の発明によれば、先端に上
側磁気ヘッドが固定され且つ基端部が板ばね部材を介し
て台座に固定されるとともに、該基端部から延出した脚
部の後端を台座に回動自在に配置してなるヘッド支持部
材を含むヘッド支持構造において、ヘッド支持部材の脚
部後端に直接接触して該脚部を台座側へ付勢する押圧手
段を備えたので、請求項1と同様の作用効果を奏するこ
とができる。
【0013】かかる請求項5の発明においても、押圧手
段を、板ばね部材の一部に形成した押圧ばね部で構成す
ることができる(請求項6)。また、ヘッド支持部材の
脚部が、基端部両脇からそれぞれ平行に延出する第1,
第2の脚部で構成される場合には、これら各脚部に対応
して押圧ばね部を板ばね部材に形成することが好ましい
(請求項7)。さらに、ヘッド支持部材の中心軸を境と
して第1脚部が存在する側の側縁に持ち上げ荷重を受け
る押上げレバーを形成する場合は、ヘッド支持部材の第
2脚部の後端を、第1脚部の後端よりも後方へ所要長さ
だけ延ばすことにより、第1脚部の浮き上がりによる上
側磁気ヘッドの傾きを修正することが好ましい(請求項
8)。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。本実施形態では、フ
ロッピーディスクを記録媒体とするディスクドライブ装
置(FDD)に本発明を適用した構成を示す。
【0015】フロッピーディスク1は、図26に示す如
く、ケース本体2と磁気ディスク盤3とシャッター4と
で構成され、ケース本体2の内部に円盤状の磁気ディス
ク盤3が回転自在に収納されている。ケース本体2の上
面前部には、露出窓が形成されており、この露出窓を開
閉するようにシャッター4がケース本体2の前部に装着
されている。すなわち、シャッター4は、切欠き口4a
を有するとともに、横方向にスライド自在となってお
り、図17の左方向へのスライドによって、切欠き口4
aがケース本体2の露出窓2aと対応する位置に配置さ
れ、磁気ディスク盤3を露出させる(図26(b)参
照)。また、シャッター4は、図示しないばね部材によ
って、図26の右方向に付勢されており、該付勢力をも
って右方向にスライドして露出窓2aを閉塞する。
【0016】また、ケース本体2の両側部裏面には、前
方の所定位置に位置決め孔5が形成してあり、後述する
位置決め突起17a(図16参照)に係合して装置内で
位置決め固定される。ケース本体2の一側縁の後部に
は、ライトプロテクト検出部6が形成してある。この検
出部6には、スライド駒7が設けてあり、該スライド駒
7を前後に移動させることで、書き込み禁止又は書き込
み可能のいずれかを設定することができる。また、ケー
ス本体2の他側縁の後部は、フロッピーディスク1のタ
イプ(2HD又は2DD)を識別させるためのディスク
タイプ検出部8となっている。ちなみに、2HDタイプ
のフロッピーディスク1は、この検出部に検出孔が穿設
されており、一方、2DDタイプのフロッピーディスク
1は、該検出孔が穿設されていない。さらに、ケース本
体2の前端角部は、テーパ状に切り落とされて誤挿入防
止部9が形成されている。なお、上述したフロッピーデ
ィスク1の構成は、すべて規格化されたものである。
【0017】図1は本実施形態に係るディスクドライブ
装置の外観を示す斜視図、図2は同ディスクドライブ装
置の分解斜視図である。なお、本実施形態においては、
図1に示す如く、フロントパネル50が装着される側を
前部として、図示矢印で示す如く前後の方向を定義して
いる。
【0018】本実施形態のディスクドライブ装置は、骨
組を形成するフレーム10と、フレーム10の下部を被
覆する下カバー30と、フレーム10の上部を被覆する
上カバー40と、フレーム10の前端開口部に装着され
るフロントパネル50とにより、図1に示す如く筐体構
造が形成される。さらに、フレーム10には、図2に示
すスライダ60と称する部材が前後方向に移動可能に装
着されるとともに、このスライダ60と組み合わされた
状態で、キャリア70と称する部材が上下方向に移動可
能に装着される。これらスライダ60及びキャリア70
は、フロントパネル50に形成したディスク挿入口51
から差し込まれたフロッピーディスク1を、適正位置に
装填するとともに、ディスク挿入口51から排出するた
めの機能を有している。また、フレーム10には、磁気
ヘッドユニット100、ヘッド駆動機構200、ディス
ク駆動モータユニット300、センサ回路基板410、
メイン制御基板420等の磁気記録再生に必要な各種構
成要素が組み込まれる。
【0019】図3はフレームに対してスライダ、キャリ
ア、及び上カバーを除く各種構成要素を組み込んだ状態
を示す斜視図、図4はフレームを示す図である。図4に
示す如く、フレーム10は、底板10aの両側縁から側
板10bが起立するとともに、底板10aの後端縁から
背板10cが起立した形状の金属板であり、これら各板
10a,10b,10cに囲まれた内部に、図3に示す
如く、磁気ヘッドユニット100及びヘッド駆動機構2
00が装着される。
【0020】ヘッド駆動機構200は、ステッピングモ
ータ201、スクリュー202、ガイドロッド203
(図2参照)から構成されている。ステッピングモータ
201は、フレーム10の背板10cに固定されてお
り、同モータ201の回転駆動軸がスクリュー202と
なっている。スクリュー202は、周面に螺旋状のねじ
溝が形成された棒状部材であり、先端はフレーム10の
底板10aから起立して形成された軸受部11に支持さ
れている。そして、図3に示す如く、このスクリュー2
02に磁気ヘッドユニット100の一側縁から延出する
被駆動部114を係合させてある。ガイドロッド203
は、図では示されていないが、固定板204(図2参
照)を介してフレーム10の底板10aに固定される。
このガイドロッド203は、磁気ヘッドユニット100
の他側縁から延出する被ガイド部116の透孔116a
(図18(d)参照)に挿通してある。これにより、磁
気ヘッドユニット100は、ステッピングモータ201
によるスクリュー202の回転に伴い、ガイドロッド2
03に案内されて前後方向に駆動される。
【0021】また、図4に示す如く、フレーム10の底
板10aにはモータ装着部12が開口して形成してあ
り、下面側からこのモータ装着部12にディスク駆動モ
ータユニット300がねじ止めされる(図3参照)。デ
ィスク駆動モータユニット300は、図5に示す如く、
金属製のモータ固定板301の上面に、モータ基板30
2及びディスク駆動モータ303を搭載したものであ
る。このディスク駆動モータは、例えば、モータ製造メ
ーカから提供される汎用性のあるものを利用することが
できる。ここで、ディスク駆動モータ303は、モータ
基板302を介して入力される駆動信号により制御され
て、ターンテーブル304が高速回転する構成となって
いる。ディスク駆動モータ303のターンテーブル30
4は、図3に示す如く、フレーム10のモータ装着部1
2に形成された開口から底板10aの上面側に露出して
いる。
【0022】フレーム10の底板10aには、下面側に
図2に示されたセンサ回路基板410及びメイン制御基
板420が装着され、その周囲を下カバー30で覆って
これら各基板410,420を保護している。図6は下
カバーを示す図であり、同図に示す如く、下カバー30
は、底板30aと、この底板30aの両側縁から起立し
て形成された側板30bと、底板30aの後端縁から起
立して形成された背板30cとを有している。この下カ
バー30は、図3に示す如く、フレーム10の底板10
aに下面側からねじ止めされる。このとき、下カバー3
0の側板30bは、その上部領域がフレーム10の側板
10bの下部領域に外側から嵌合するので、がたつきな
くフレーム10に装着される。
【0023】フレーム10及び下カバー30の前端部は
開口しており、この開口する前端部に、図2に示された
シャッター52及びフロントパネル50が嵌め込まれ
る。シャッター52は、フレーム10の両側板10b間
に回動自在に装着され、フロントパネル50に形成した
ディスク挿入口51を裏面側から開閉するものである。
このシャッター52は、ねじりコイルばね53によって
常時ディスク挿入口51を閉塞する方向に付勢されて、
同挿入口51からの塵埃の侵入を防止している。
【0024】図7はフロントパネルを示す図であり、
(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は底面図、
(d)は斜視図である。また、図8は図7(a)のA−
A線拡大断面図、図9はフレーム及び下カバーの前端部
にフロントパネルを装着した状態を示す右側面図であ
る。さらに、図10(a)はフレーム及び下カバーを前
端部側からみた正面図、同図(b)は(a)の部分拡大
図である。
【0025】フロントパネル50には、図7(a)
(d)に示す如く、正面にディスク挿入口51と、後述
するイジェクト釦67を前方に露出させるための長孔5
4と、後述するセンサ回路基板410(例えば、図24
参照)に設けられたLED414の光線を透過させるL
ED表示窓55とが形成されている。
【0026】ディスク挿入口51は、横方向に延びてお
り、その開口寸法は挿入対象となるフロッピーディスク
1を容易に挿入できるように、なるべく広くすることが
望まれている。また、フロントパネル50の背面両側縁
部には、それぞれ上下に2本の係止片56が後方に延出
して形成してあり、該係止片56の先端は、外側に突き
出した鈎状の係止爪56aとなっている。
【0027】一方、フレーム10の側板10bには、係
止片56が嵌め込まれる部分に、係合部14が形成して
ある。この係合部14は、図10(b)に示す如く、側
板10bの内面側から外側に押出し成形してあり、これ
により係合部14の内面14aは、その周囲の内面より
も外側に配置されている。さらに、係合部14には、係
止爪56aを係止する係合孔13が形成されている。
【0028】フロントパネル50に形成した上側の係止
片56は、この外側に押し出された係合部14の内面部
分に沿って嵌め込まれて、その先端に形成した係止爪5
6aが係合孔13と係合する。このように、フレーム1
0の側板10bにおいて係止片56を嵌め込む係合部1
4の内面14aを外側へ広げたことにより、フロントパ
ネル50の係止片56間の幅も広げることが可能とな
る。これら係止片56は、図8に示す如く、ディスク挿
入口51の両側に形成されているため、該係止片56間
の幅を広げれば、ディスク挿入口51の横幅も広げるこ
とができる。その結果、ディスク挿入口51の開口寸法
が広がり、挿入対象となるフロッピーディスク1が容易
に挿入可能となる。なお、フロントパネル50に形成し
た上側の係止片56は、下カバー30の側板30bに形
成した係合孔31に係止される(図9参照)。
【0029】また、ディスク挿入口51の横幅を広げた
場合、フローピーディスクが左右に傾いた姿勢のままデ
ィスク挿入口51に差し込まれるおそれもある。そこ
で、本実施形態では、図8に示す如く、各係止片56を
ディスク挿入口51の両脇に形成し、左右に傾いた姿勢
でフロッピーディスク1が差し込まれたとき、該ディス
ク1が係止片56の内側面に接触して、適正な挿入方向
へ導かれるように構成してある。すなわち、係止片56
は、ディスク挿入口51に差し込まれるフロッピーディ
スク1のガイド機能を有している。
【0030】また、図4及び図10(a)に示す如く、
フレーム10の底板10aの前端部は上方に僅かながら
折曲形成してあり、この折曲部10dに2つの位置決め
孔15が形成してある。フロントパネル50の背面に
は、2本の位置決め突起57が形成してあり、これら位
置決め突起57が、フレーム10に形成した位置決め孔
15に嵌め込まれて、フレーム10のがたつきを防止す
るとともに、過大な外力がフロントパネル50に作用し
た際に、この位置決め突起57がその外力を受け止め
て、係止片56を保護している。
【0031】図11はスライダを示す図、図12はキャ
リアを示す図である。また、図13はこれらスライダ及
びキャリアがフレーム内に装着される以前の状態を示す
分解斜視図、図14はスライダがフレーム内に装着され
た状態を示す斜視図、図15は更にキャリアがフレーム
内に装着された状態を示す斜視図である。
【0032】スライダ60は、図11に示す如く、前板
60aの両側部から後方に底板60bが延出して平面コ
字状に形成されている。各底板60bの外側縁からは、
上方に屈曲して側板60cが形成されており、それら各
側板60cには上端縁から斜め下の後方に延びる昇降用
の傾斜案内溝61が形成してある。また、側板60cの
上端縁における前後端近くには、それぞれスライダ60
の上下移動を規制するための係合片62が側方へ延出し
て形成されている。さらに、スライダ60の底板60b
には、一部に開口部63が形成され該開口部63の縁部
から下方に向かって係合片64が折曲形成してある(図
11(d)参照)。
【0033】開口部63は、後述するようにフレーム1
0の底板10aから切り出して形成される支持片17と
の干渉を回避するための逃げ孔であり、支持片17と対
応して形成されるものである。本実施形態では、この開
口部63を形成する際にスライダ60から切り出される
部分を利用して、係合片64を形成することで、スライ
ダ60の構造を簡素化している。係合片64は、後述す
る如く、スライダ60が前後方向に移動する際のガイド
となる。
【0034】さらにまた、一方の側板60cの後端部に
は、後述する開閉レバー80のカム面83aと係合する
係合突起65が下方に向かって折曲形成されている。な
お、スライダ60の前端部には、押圧用の突片66が形
成してあり、この突片66にイジェクト釦67が装着さ
れる。
【0035】一方、フレーム10の側板10bには、図
14に示す如く、前後方向に延びる支持溝16が形成し
てある。上述した構成のスライダ60は、係合片62を
該支持溝16に係合させた状態で、前後方向へ移動自在
にフレーム10に装着される。この支持溝16への係合
片62の係合によって、スライダのフレームからの脱落
が防止される。そして、これらスライダ60とフレーム
10の相互間にはコイルばね68が張架され、該コイル
ばね68のばね力をもって、スライダ60は常時前方へ
付勢される。
【0036】また、フレーム10の底板10aには、フ
ロッピーディスク1を下方から支持するための支持片1
7が所定箇所に形成されている。これら支持片17は、
図16に拡大して示す如く、フレーム10の底板10a
を上方に切り曲げて断面L字状に形成したもので、その
上面にはフロッピーディスク1を位置決めするための位
置決め突起17a(位置決め部)が形成してある。さ
て、このように、フレーム10の底板10aを上方に切
り曲げて支持片17を形成した場合、フレーム10の底
板10aには、切欠き孔18が形成される。
【0037】本実施形態では、この切欠き孔18の少な
くとも一方の側縁18aを、前後方向へ直線的に延ばし
て形成してあり、図16(b)に示す如く、スライダ6
0に形成した係合片64を該切欠き孔18の側縁18a
と係合させることにより、スライダ60が前後方向へ移
動する際のガイド部として機能する構成としてある。こ
のように、支持片17に付随して形成される切欠き孔1
8の側縁18aを、スライダ60が前後方向に移動する
ためのガイド部として利用したことから、別途この種の
ガイド部を形成する必要がなくなり、その結果、フレー
ム10の構造が簡素化されて加工が容易となる。
【0038】また図4に戻り、フレーム10の前板60
aと底板10aの境界近くには、上記コイルばね68の
一端を係止する係止部21,22が切り出して形成され
ているが、この係止部21,22の切り出し形成に伴
い、底板10aにはそれぞれ切欠き孔23,24が形成
される。本実施形態では、この切欠き孔23,24の側
縁もスライダ60が前後方向に移動するための補助ガイ
ド部として利用している。すなわち、スライダ60に
は、図11に示す如く、係合片64とは別に、係合片6
9a,69bが下方に向かって折曲形成してあり、これ
ら係合片69a,69bが各々対応する切欠き孔23,
24と係合して、スライダ60が前後方向へ移動する際
の補助ガイド部として機能するように構成してある。
【0039】ここで、一方の切欠き孔24における係合
片69bが係合する領域を、前後方向に延びるスリット
状の長溝24aに形成してある。さらに、該長溝24a
と係合する係合片69bの周壁には、図11(e)に拡
大して示す如く、半抜き加工により膨出部69cが形成
してあり、この膨出部69cにより長溝24aと係合片
69bとの間の隙間を少なくした構成となっている。こ
のように、長溝24aと係合片69bとの間の隙間を少
なくすることで、スライダ60がフレーム10に対して
より一層がたつきなく係合する構成を実現している。
【0040】図12に示す如く、キャリア70には、天
板70aの両側縁部からそれぞれ下方に延出して側板7
0bが形成してある。これら両側板70bの下縁70c
は内側に屈曲形成されており、前部から天板70aの下
側に差し込まれるフロッピーディスク1の側縁部を協同
して保持する機能を有している。また、キャリア70の
各側板70bには、上下昇降用の係合突起71と、斜め
相対移動用の係合突起72とがそれぞれ側方に突出して
形成してある。さらに、キャリア70の天板70aに
は、図15に示す如く磁気ヘッドユニット100との干
渉を回避するための切欠き口73が形成してある。
【0041】一方、フレーム10の側板10bには、図
15に示す如く、上下方向に延びる上下案内溝19が形
成してある。そして、上述したキャリア70は、上下昇
降用の係合突起71を該上下案内溝19に係合させると
ともに、斜め相対移動用の係合突起72をスライダ60
の傾斜案内溝61(図11参照)に係合させた状態で、
フレーム10の内部に装着される。
【0042】上述した如くフレーム10の内部に装着さ
れたスライダ60とキャリア70は、その相互間では傾
斜案内溝61に沿って斜め上下方向に相対移動可能とな
っている。しかし、スライダ60の係合片62がフレー
ム10の支持溝16に係合するとともに、キャリア70
の係合突起71がフレーム10の上下案内溝19に係合
しているため、該斜め上下方向の相対移動は、スライダ
60の前後移動とキャリア70の上下移動に分解され
る。
【0043】なお、キャリア70には、図13に示すね
じりコイルばね74が装着され、該ねじりコイルばね7
4の先端部がキャリア70に形成した切欠き孔75(図
12参照)からフロッピーディスク1の差し込み軌道内
に入り込んでいる。フロッピーディスク1が、適正な姿
勢で差し込まれたときは、既述したフロッピーディスク
1の誤挿入防止部9(図26参照)が、ねじりコイルば
ね74の先端を押し出して、差し込みが可能となるが、
例えばフロッピーディスク1を上下反転した姿勢で差し
込もうとすると、ねじりコイルばね74の先端部に阻ま
れて誤挿入が防止される。
【0044】図17はフロッピーディスクのシャッター
を開閉するための開閉レバーを示す平面図である。開閉
レバー80は、フレーム10の底板10aに回動自在に
軸支されるとともに、ねじりコイルばね81によって、
常時図示反時計方向に付勢されている。開閉レバー80
には、回動軸82を中心とする円弧状のカム面83aを
有するカム部83と、シャッター4をスライドするため
の押圧部84とが一体成形されている。カム面83a
は、スライダ60に形成した係合突起65が係脱する。
すなわち、フロッピーディスク1が挿入されてくると、
図17(a)に示す如く、開閉レバー80の押圧部84
がシャッター4の一端部に係合する。このとき、スライ
ダ60に形成した係合突起65は、カム面83aに係合
して前方への移動が阻止されている。
【0045】この状態からさらにフロッピーディスク1
が前方へ押し込まれると、ケース本体2の前端に押され
て開閉レバー80が図示時計方向に回動するとともに、
開閉レバー80の押圧部84がシャッター4を図示左方
向へ押し開いて、図17(b)に示す如く、磁気ディス
ク盤3を露出窓2aから露出させる。ここで、スライダ
60に形成した係合突起65は、カム面83aとの係合
が解除され、その結果、コイルばね68(図14参照)
の付勢力をもって、スライダ60は前方へ移動する。こ
のスライダ60の移動に伴い、キャリア70が下方へ移
動してフロッピーディスク1の装填が完了する。
【0046】図18は磁気ヘッドユニットを示す図であ
る。磁気ヘッドユニット100は、図18に示す如く、
下側磁気ヘッド110を支持するキャリッジと称する下
側ヘッド支持部材111と、上側磁気ヘッド120を支
持する上側ヘッド支持部材121とを備えている。下側
ヘッド支持部材111は、先端部に接合板112を介し
て下側磁気ヘッド110が装着されており、後端部には
上側ヘッド支持部材121を固定するための台座113
が形成されている。この下側ヘッド支持部材111に
は、既述したように一側縁から被駆動部114が延出
し、この被駆動部114がヘッド駆動機構200のスク
リュー202に係合する(図3参照)。また、下側ヘッ
ド支持部材111の他側縁には、図18(d)に示す如
く、透孔116aを有する被ガイド部116が形成して
あり、この被ガイド部116の透孔116aに既述した
ようにガイドロッド203が挿通される。
【0047】図19は上側ヘッド支持部材の底面図、図
20及び図21は上側ヘッド支持部材の側面図である。
図19に示す如く、上側ヘッド支持部材121は、先端
にジンバルばねと称する支持ばね122を介して上側磁
気ヘッド120が装着されている。すなわち、上側磁気
ヘッド120は支持ばね122の中央部に固着されてお
り、この支持ばね122の周縁部がUV接着剤(紫外線
硬化性接着剤)等を用いて上側ヘッド支持部材121の
先端部下面に接着してある。
【0048】また、上側ヘッド支持部材121の一側面
からは、押上げレバー123が側方に延出しており、該
押上げレバー123が、図15に示した如くキャリア7
0に形成した切欠き口73の縁部と係合し、キャリア7
0の上昇に伴って、上側ヘッド支持部材121の先端部
(すなわち、上側磁気ヘッド120)を持ち上げる機能
を有している。なお、上側ヘッド支持部材121の他側
面からも、補助レバー124が側方に延出しているが、
該補助レバー124は、上側磁気ヘッド120の先端が
持ち上げられた状態でキャリア70に軽く接触し、上側
ヘッド支持部材121の振動を抑止するためのものであ
る。
【0049】さらに、上側ヘッド支持部材121の後端
部両脇からは、第1,第2脚部125,126がそれぞ
れ後方へ延出している。これら第1,第2脚部125,
126の後端部下面は、それぞれ回動支点125a,1
26aを形成しており、それら回動支点125a,12
6aが台座113と接触するように配置される(図2
0,図21参照)。
【0050】また、上側ヘッド支持部材121の後部中
央には板ばね部材130がねじ等の締結具131により
固定されており、この板ばね部材130が第1,第2脚
部125,126の中間部を通って後方へ延出してい
る。板ばね部材130は、図22に示す如く、基部13
0aが両側方に広がってT字状を呈しており、該基部1
30aに締結孔132が形成してある。板ばね部材13
0の基部130aには、上面に金属板からなる固定部材
133が重ね合わされるとともに、ねじ等の締結具13
4が締結孔132を貫通して台座113にねじ込まれ、
これにより板ばね部材130の基部130aは台座11
3に固定される(図20参照)。
【0051】さらに、板ばね部材130の基部130a
には、L字状に屈曲形成された一対の押圧ばね部13
5,136が形成されている。これら押圧ばね部13
5,136は、台座113の上面に配置された第1,第
2脚部125,126の後端部を、上方から押圧して各
脚部125,126の台座113からの浮き上がりを抑
制する機能を有している。すなわち、上側ヘッド支持部
材121が振動等の外力を受けた場合にも、押圧ばね部
135,136によって第1,第2脚部125,126
の回動支点125a,126aを押圧支持することで、
それら回動支点125a,126aの過度な浮き上がり
や位置ずれを防止することが可能となる。その結果、デ
ィスクへの記録再生中に上側磁気ヘッドが位置ずれする
おそれがなくなり、安定した記録再生動作が保障され
る。
【0052】また、キャリア70の上昇に伴って押上げ
レバー123が持ち上げられると、上側ヘッド支持部材
121は、第1,第2脚部125,126の後端部下面
に形成された回動支点125a,126aを中心に回動
するが、このとき板ばね部材130のばね力のみでは、
該回動支点125a,126aに浮き上がりを生じてし
まう。
【0053】しかも、押上げレバー123は、上側ヘッ
ド支持部材121の一側面から延出しているため、この
押上げレバー123が持ち上げられると、板ばね部材1
30にねじりトルクが生じる。このねじりトルクによっ
て板ばね部材130にねじりが生じると、特に、上側ヘ
ッド支持部材121の中心軸を境として押上げレバー1
23と同じ側に形成された第1脚部125は、大きく浮
き上がり、その結果、上側磁気ヘッド120に傾きが生
じるおそれがある。このような上側磁気ヘッド120に
傾きが生じた場合、挿入されてきたフロッピーディスク
1が上側磁気ヘッド120と干渉して、その双方又は一
方が損傷してしまうおそれがある。
【0054】このような障害に対しても、押圧ばね部1
35,136により第1,第2脚部125,126の回
動支点125a,126aを押圧することで、それら回
動支点125a,126aの浮き上がりを抑制すること
ができるので、その障害の防止を図ることができる。
【0055】なお、押圧ばね部135によって第1脚部
125を押圧支持しても、押上げレバー123が持ち上
げられた際に板ばね部材130に作用するねじりトルク
によって、第1脚部125の回動支点125aが台座1
13から僅かながら浮き上ってしまう場合には、第二脚
部126の回動支点126aを、第1脚部125の回動
支点125aよりも適宜後方へ延出させることにより、
該浮き上がりによる上側磁気ヘッド120の傾斜を修正
することが好ましい。
【0056】また、上述した固定部材133には、第1
脚部125の後端部に対応する位置に第1カバー部13
3aが、また第2脚部126の後端部に対応する位置に
第2カバー部133bがそれぞれ形成してある。これら
各カバー部133a,133bは、押圧ばね部135,
136の更に外周から、それぞれ対応する脚部125,
126の後端部を覆い、突発的な衝撃に伴う各回動支点
125a,126aの台座113からの過度な浮き上が
りを規制している。
【0057】さらに、台座113には、図18に示す如
く、ねじりコイルばね115が設けてあり、このねじり
コイルばね115により上側ヘッド支持部材121の上
面中央部を下方に付勢している。このねじりコイルばね
115の付勢力をもって、上側ヘッド支持部材121は
先端が下降する方向へ常時付勢されている。
【0058】図23は本実施形態のディスクドライブ装
置に内蔵される各種回路基板を示す図、図24(a)は
それら回路基板をフレームの底板に装着した状態を示す
底面図、同図(b)は(a)におけるII部を矢視X方
向からみた拡大正面図、同図(c)は同じくII部を矢
視Y方向からみた拡大側面図である。さらに、図25は
それら回路基板の母材上でのレイアウトを示す平面図で
ある。本実施形態のディスクドライブ装置では、図23
に示す如く、センサ回路基板410とメイン制御基板4
20という2種類の回路基板をフレーム10の底板10
aに裏面側から装着している。このうち、センサ回路基
板410は各種センサを搭載する回路基板であり、本実
施形態ではこのセンサ回路基板410に、挿入されたフ
ロッピーディスク1がライトプロテクトされているかど
うかを検出するためのスイッチ(ライトプロテクト検出
スイッチ)411と、フロッピーディスク1のタイプ
(2HD又は2DD)を識別するためのディスクタイプ
識別スイッチ412と、フロッピーディスク1が適正に
挿入されたかどうかを判別するディスク挿入検出スイッ
チ413とが搭載されている。
【0059】このセンサ回路基板410は、図24に示
す如く、フレーム10の底板10aの裏面前端部に、前
端縁に沿って装着される。すなわち、センサ回路基板4
10は、一本の締結具(例えば、ビス)415によって
同回路基板410の一箇所のみを底板10aに締結して
ある。このようにセンサ回路基板410のを一箇所のみ
を一本の締結具415で締結することにより、同回路基
板410の変形をある程度許容して内部応力を生じにく
くする効果がある。特に、センサ回路基板410は、図
23(b)(d)に示す如く細長形状に形成してあるた
め、内部応力の発生により破損しやすく、したがって、
上記フレームへの装着構造が有効となる。
【0060】また、フレーム10の底板10aには、セ
ンサ回路基板410の両側縁が配置される箇所に、図2
4(b)(c)に示す如く、底板10aを切り出して形
成した基板支持用の突片10e,10f(基板支持部)
がそれぞれ形成してある。このうち、突片10eは、底
板10aから下方に切り起こして形成されており、一
方、突片10fは底板10aからL字状に切り曲げて形
成されている。そして、センサ回路基板410の両端
は、それぞれ突片10e,10fの間に配置され、一方
の突片10eに当接して支持される。L字状の突片10
fとセンサ回路基板410との間には、僅かながら隙間
が形成してあり、該隙間内で撓み可能となっている。
【0061】この装着状態において、ライトプロテクト
検出スイッチ411は、挿入されてくるフロッピーディ
スク1に設けられたライトプロテクト検出部6(図26
参照)と対向する位置に固定されるように、センサ回路
基板410上に搭載されている。また、ディスクタイプ
識別スイッチ412は、同じくフロッピーディスク1に
設けられたディスクタイプ検出部8(図26参照)と対
向する位置に固定されるように、センサ回路基板410
上に搭載されている。ディスク挿入検出スイッチ413
は、ライトプロテクト検出スイッチ411の後方に並べ
て搭載してある。なお、センサ回路基板410には、こ
れらのセンサスイッチ411,412,413ととも
に、ディスクドライブ装置の駆動状態を発光表示するた
めのLED414が搭載されている。
【0062】一方、メイン制御基板420には、ディス
クドライブ装置における主制御回路が搭載されており、
該主制御回路によって既述したステッピングモータ20
1やディスク駆動モータ303を制御する機能を有して
いる。また、メイン制御基板420には、コンピュータ
のマザーボード等、外部の制御回路に接続するためのコ
ネクタ421が搭載されており、インターフェースとし
ての機能を兼ね備えている。
【0063】このメイン制御基板420は、図24
(a)に示す如く、フレーム10の底板10aの裏面後
部にビス止めされ、リード線422を介して、既述した
ステッピングモータ201の端子基板205(例えば、
図3参照)、モータ基板302、及びセンサ回路基板4
10と電気的に接続される。なお、フレーム10の底板
10aには、図24に示す如く、メイン制御基板420
とセンサ回路基板410とを接続するリード線422を
引っ掛けて保持する鈎状のリード線保持部20a、20
b、20cが適所に切り出して形成してある。
【0064】さて、図18(d)は同図(a)における
I部の拡大右側面図であるが、この図18(d)に示す
如く、既述したガイドロッド203を挿通する磁気ヘッ
ドユニット100の被ガイド部116は、底面111a
から下方に突出した形状となっている。そこで、フレー
ム10の底板10aには、この被ガイド部116との干
渉を回避するために、切欠き孔25が形成されている
(図4参照)。上記リード線保持部20aは、この切欠
き孔25を形成する際にフレーム10の底板10aから
切り出される部分を利用して形成されている。
【0065】また、リード線保持部20cは、フレーム
10の底板10aに形成した切欠き孔23の縁部から切
り起こされている。この切欠き孔23は、既述したよう
にコイルばね68の一端を係止する係止部21を切り起
こす際に形成されるもので、この切欠き孔23から切り
出される部分を利用してリード線保持部20cが形成さ
れている。
【0066】本実施形態のディスクドライブ装置は、上
述したとおりセンサ回路基板410とメイン制御基板4
20とを別体の基板として構成したので小形化を図るこ
とができ、これらの基板410,420を一体に形成し
た場合に比べ、部材の加工誤差や膨張収縮の影響が少な
く、装着時の位置決め精度が向上する。しかも、フレー
ム10の底板10aに対する配置の自由度が増し、柔軟
な装置の設計が可能になる。例えば、センサ回路基板4
10とメイン制御基板420とを異なる高さ位置に装着
することもでき、容易に周囲の構成要素との干渉を回避
することができる。
【0067】さらに、本実施形態では、センサ回路基板
410とメイン制御基板420とが、ほぼ同じ幅寸法
で、且つそれぞれが凹凸の少ない矩形に近い形状に形成
することで、無駄の少ない経済的なレイアウトをもって
センサ回路基板410とメイン制御基板420を母材か
ら切り出すように構成してある。すなわち、図25に示
す如く、ほぼ同一の幅でそれぞれ矩形状に近いセンサ回
路基板410とメイン制御基板420とを、同じ幅で前
後に隣接して配置することにより、母材の無駄を極力少
なくすることができる。図25に示すレイアウトでは、
Aに示す部分に僅かながらスクラップとなる部分が残さ
れてはいるものの、該部分からもステッピングモータ2
01の端子基板205等の小物基板を切り出すことによ
り、さらに母材を有効に使用することができる。なお、
本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
上側ヘッド支持部材における脚部の後端に直接接触して
該脚部を台座側へ付勢する押圧手段を設けたので、該押
圧手段の付勢力によって上側ヘッド支持部材の脚部後端
が台座へ強固に押し付けられる結果、外部から振動や衝
撃等を受けても、回動支点となる脚部後端が浮き上がっ
たり位置ずれを生じるおそれが少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るディスクドライブ装置
の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係るディスクドライブ装置
の分解斜視図である。
【図3】フレームに対してスライダ、キャリア、及び上
カバーを除く各種構成要素を組み込んだ状態を示す斜視
図である。
【図4】(a)はフレームの斜視図、(b)はフレーム
の平面図である。
【図5】ディスク駆動モータユニットを示す図で、
(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は斜視図であ
る。
【図6】下カバーを示す図で、(a)は平面図、(b)
は側面図、(c)は斜視図である。
【図7】フロントパネルを示す図で、(a)は正面図、
(b)は側面図、(c)は底面図、(d)は斜視図であ
る。
【図8】図7(a)のA−A線拡大断面図である。
【図9】フレーム及び下カバーの前端部にフロントパネ
ルを装着した状態を示す右側面図である。
【図10】(a)はフレーム及び下カバーを前端部側か
らみた正面図、(b)は(a)の部分拡大図である。
【図11】スライダを示す図で、(a)は平面図、
(b)は側面図、(c)は斜視図、(d)は(a)のB
−B線拡大断面図、(e)は係合片の拡大斜視図であ
る。
【図12】キャリアを示す図で、(a)は平面図、
(b)は側面図、(c)は斜視図である。
【図13】スライダ及びキャリアがフレーム内に装着さ
れる以前の状態を示す分解斜視図である。
【図14】スライダがフレーム内に装着された状態を示
す斜視図である。
【図15】キャリアがフレーム内に装着された状態を示
す斜視図である。
【図16】フロッピーディスクを下方から支持するため
の支持片の形成部分を示す図で、(a)は平面図、
(b)は縦断面図である。
【図17】開閉レバーの動作を示す図である。
【図18】磁気ヘッドユニットを示す図で、(a)は平
面図、(b)は側面図、(c)は斜視図、(d)は
(a)におけるI部の拡大右側面図である。
【図19】上側ヘッド支持部材の底面図である。
【図20】上側ヘッド支持部材の側面図である。
【図21】上側ヘッド支持部材の持ち上げ状態での側面
図である。
【図22】板ばね部材を示す図で、(a)は平面図、
(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図23】本実施形態のディスクドライブ装置に内蔵さ
れる各種回路基板を示す図で、(a)はメイン制御基板
の平面図、(b)はセンサ回路基板の平面図、(c)は
メイン制御基板の斜視図、(b)はセンサ回路基板の斜
視図である。
【図24】(a)は図23に示した各回路基板をフレー
ムの底板に装着した状態を示す底面図、(b)は(a)
におけるII部を矢視X方向からみた拡大正面図、
(c)は同じくII部を矢視Y方向からみた拡大側面図
である。
【図25】図23に示した各回路基板の母材上でのレイ
アウトを示す平面図である。
【図26】フロッピーディスクを示す平面図である。
【符号の説明】
1:フロッピーディスク 2:ケース本体 2a:露出窓 3:磁気ディスク盤 4:シャッター 4a:切欠き口 5:位置決め孔 6:ライトプロテクト検出部 7:スライド駒 8:ディスクタイプ検出部 9:誤挿入防止部 10:フレーム 10a:底板 10b:側板 10c:背板 10d:折曲部 10e,10f:突片(基板支持部) 11:軸受部 12:モータ装着部 13:係合孔 14:係合部 15:位置決め孔 16:支持溝 17:支持片 17a:位置決め突起 18:切欠き孔 18a:側縁 19:上下案内溝 20:リード線保持部 21,22:係止部 23,24:切欠き孔 24a:長溝 30:下カバー 30a:底板 30b:側板 30c:背板 31:係合孔 40:上カバー 50:フロントパネル 51:ディスク挿入口 52:シャッター 53:ねじりコイルばね 54:長孔 55:表示窓 56:係止片 56a:係止爪 57:位置決め突起 60:スライダ 60a:前板 60b:底板 60c:側板 61:傾斜案内溝 62:係合片 63:開口部 64:係合片 65:係合突起 66:突片 67:イジェクト釦 68:コイルばね 69a,69b:係合片 69c:膨出部 70:キャリア 70a:天板 70b:側板 70c:下縁 71:上下昇降用の係合突起 72:斜め相対移動用の係合突起 73:切欠き口 74:ねじりコイルばね 75:切欠き孔 80:開閉レバー 81:ねじりコイルばね 82:回動軸 83:カム部 83a:カム面 84:押圧部 100:磁気ヘッドユニット 110:下側磁気ヘッド 111:下側ヘッド支持部材 112:接合板 113:台座 114:被駆動部 120:上側磁気ヘッド 121:上側ヘッド支持部材 123:押上げレバー 124:補助レバー 125:第1脚部 125a:回動支点 126:第2脚部 126a:回動支点 130:板ばね部材 130a:基部 131:締結具 132:締結孔 133a:第1カバー部 133b:第2カバー部 133:固定部材 134:締結具 135,136:押圧ばね部 200:ヘッド駆動機構 201:ステッピングモータ 202:スクリュー 203:ガイドロッド 204:固定板 205:端子基板 300:ディスク駆動モータユニット 301:モータ固定板 302:モータ基板 303:ディスク駆動モータ 304:ターンテーブル 410:センサ回路基板 411:ライトプロテクト検出スイッチ 412:ディスクタイプ識別スイッチ 413:ディスク挿入検出スイッチ 420:メイン制御基板 421:コネクタ 422:リード線

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨組を形成するフレームと、該フレーム
    内に挿入されてきたディスクを保持して昇降動作させる
    キャリアと、前記フレームに装着され前記キャリアに保
    持されたディスクに対してデータの記録再生を行う磁気
    ヘッドユニットと、を備えたディスクドライブ装置にお
    いて、 前記磁気ヘッドユニットは、先端に下側磁気ヘッドが固
    定され且つ基端部に台座が形成された下側ヘッド支持部
    材と、先端に上側磁気ヘッドが固定され且つ基端部が板
    ばね部材を介して前記台座に固定されるとともに該基端
    部から延出した脚部の後端を前記台座に回動自在に配置
    してなる上側ヘッド支持部材とを備え、 且つ、前記上側ヘッド支持部材における前記脚部の後端
    に直接接触して該脚部を前記台座側へ付勢する押圧手段
    を設けたことを特徴とするディスクドライブ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のディスクドライブ装置に
    おいて、 前記押圧手段は、前記板ばね部材の一部に形成した押圧
    ばね部であることを特徴とするディスクドライブ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のディスクドライブ装置に
    おいて、 前記脚部は、上側ヘッド支持部材の基端部両脇からそれ
    ぞれ平行に延出する第1,第2の脚部で構成され、これ
    ら各脚部に対応して前記押圧ばね部を板ばね部材に形成
    したことを特徴とするディスクドライブ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のディスクドライブ装置に
    おいて、 前記上側ヘッド支持部材の中心軸を境として前記第1脚
    部が存在する側の側縁に該上側ヘッド支持部材を持ち上
    げるための荷重を受ける押上げレバーを形成するととも
    に、 前記第2脚部の後端を、前記第1脚部の後端よりも後方
    へ所要長さだけ延ばしたことを特徴とするディスクドラ
    イブ装置。
  5. 【請求項5】 先端に上側磁気ヘッドが固定され且つ基
    端部が板ばね部材を介して台座に固定されるとともに、
    該基端部から延出した脚部の後端を前記台座に回動自在
    に配置してなるヘッド支持部材を含むヘッド支持構造に
    おいて、 前記ヘッド支持部材の脚部後端に直接接触して該脚部を
    前記台座側へ付勢する押圧手段を備えたことを特徴とす
    るヘッド支持構造。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のヘッド支持構造におい
    て、 前記押圧手段は、前記板ばね部材の一部に形成した押圧
    ばね部であることを特徴とするヘッド支持構造。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のヘッド支持構造におい
    て、 前記ヘッド支持部材の脚部は、基端部両脇からそれぞれ
    平行に延出する第1,第2の脚部で構成され、これら各
    脚部に対応して前記押圧ばね部を板ばね部材に形成した
    ことを特徴とするヘッド支持構造。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のヘッド支持構造におい
    て、 前記ヘッド支持部材の中心軸を境として前記第1脚部が
    存在する側の側縁に、持ち上げ荷重を受ける押上げレバ
    ーを形成するとともに、 前記ヘッド支持部材における第2脚部の後端を、前記第
    1脚部の後端よりも後方へ所要長さだけ延ばしたことを
    特徴とするヘッド支持構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112652494A (zh) * 2020-09-29 2021-04-13 保定和易法电气科技有限公司 一种遥控的手车开关分合闸按钮操作装置
CN112652494B (zh) * 2020-09-29 2024-04-26 保定和易法电气科技有限公司 一种遥控的手车开关分合闸按钮操作装置

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